漏洩電磁波盗撮技術TEMPEST(テンペスト)

>>103 つづき
図2は、プラズマレンズ内部の固定点τ/τR=0.03で右回りの円偏光による、さまざまなレーザーパルス強度に対する
無次元パラメーターωce/ω0の関数としての正規化ビームスポットサイズW/W0を示しています。レーザービームの回折特性
は、外部磁場の強度の増加に従って強く増強されることは明らかです。図3では、正規化されたスポットサイズW/W0が、
左円偏光の異なるレーザーパルス強度に対する正規化パラメータωce/ω0の関数として図示されています。右回りの円偏光
ビームとは対照的に、外部磁場の強度が増加すると、正規化されたビームスポットサイズが減少することがわかります。
上記の図では、外部磁場の印加により、左回り偏光では自己集束の質が向上し、右旋偏光では自己集束の質が低下すること
に留意すべきです。物理的に、左旋波は、それらのサイクロトロン運動の方向に電子を駆動します。この分極（偏光）では、
磁場の増加が電子の横方向速度の増加を引き起こし、プラズマの非線形電流密度または非線形性の増加に繋がります。
さらに、右回りの偏光の回転方向は、電子サイクロトロン運動と電子の速度の反対であり、その結果、プラズマ媒体の
非線形性は外部磁場の増加に伴って減少します。最後に、磁化プラズマ中の左回りの円偏光レーザー光の自己集束は、
右回りの円偏光に対して、より強いと結論付けます。