【日本共産党】侵略と戦争を引き起こしたのが天皇を頭とする日帝主義だ…戦争法反対の闘いを発展させ、安倍をひきずりおろそう

鴉 ★＠＼(^o^)／

「反省」いいつつ戦争準備
安倍戦後７０年談話　大戦の真実かくす

　安倍政府は一四日、戦後七〇年の首相談話を閣議決定し、安倍晋三が記者会見で発表した。
いま安倍政府は、アメリカのために日本を「戦争のできる国」にしようと、安保法案を国会で成立させようとしている。米兵の肩代わりに、自衛隊を使おうとしている。
このまっただ中で安倍政府は七〇年談話をだした。しかしそれは、かつて侵略と戦争をひきおこしたのが天皇を頭とする日本帝国主義であったことも、
おなじ植民地支配圏を獲得するための戦争を日本相手にくりひろげたのが米英仏蘭帝国主義であったことにもふれないというもので、
第二次大戦の張本人を隠すという点できわめて悪質であった。それは、安倍政府が、アメリカの戦争に自衛隊をおくるためにおこなった談話であった。

　安倍は、七〇年談話で、日本が戦争に突入していった歴史についてふれ、

「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度ともちいてはならない」
「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました…こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎないものであります」といった。

　これらをふくめて、安倍はこれまでにない長広舌の談話をおこなったが、どの箇所でも、天皇を頭とする日本支配階級が、日本人民を搾取・収奪し、
戦争にひきだし、殺していったことやアジア人民を殺していった、ということついては、ぜったいにふれない言い回しにした。

　「何の罪もない人々に計り知れない損害と苦痛を我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。
……この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません」等等と言うが、それが天皇を頭とする日本帝国主義によってひきおこされたことについてはふれなかった。
安倍は戦争をひきおこした元凶をかくしたのである。

　「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」と安倍はいったが、天皇を頭とする日本帝国主義が「事変」をおこし、「侵略」をやり、「戦争」に人民を動員したとはいわないようにした。

　同時に安倍は、日本を相手にアジア太平洋の植民地勢力圏をめぐって戦争をしたのが、もう一方の「米英仏蘭帝国主義」であったことについていわなかった。

　それどころか「寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。……心からの感謝の気持ちを表したいと思います」といって、アメリカに「感謝」の意を表明した。そして、「積極的平和主義」をかかげるといった。
　このようにして安倍は戦争をひきおこした者をすべてかくした。

日本共産党（左派）中央委員会機関紙『人民の星』　
２０１５年８月１９日
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