【森友学園問題】「総理から一言！」委員長の注意も聞かず首相に森友答弁を迫り続けた民進党・柚木道義議員が結局断念

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4月12日の衆議院厚生労働委員会で、民進党の柚木道義議員が議題にはない森友学園問題についての答弁を安倍首相に対し執拗に求め、食い下がった挙句に諦めるという一幕がありました（画像は衆議院より）。

「総理から一言！一言で結構ですから」

柚木道義議員はこの日、安倍首相が厚生労働委員会に出席していたためか「このまま幕引きでは国民は納得出来ない」として森友学園問題に関する答弁を安倍首相に求めます。しかしそれは「まぁ総理は悪魔の証明とおっしゃってる」という内容を「国民の皆さんに対して理解して頂ける」よう求めるものでした。

安倍首相は「従来より委員会で何度もご説明してきた通り」と答えますが柚木議員は納得せず、昭恵夫人に「說明するよう話し合いをしたのか」「総理から話はしたか」「総理が止めているのか」などと追及を止めようとしません。

この段階で厚生労働委員会の丹羽秀樹委員長（自民党）が安倍首相に答弁しないよう制止しかけますが、気づかなかったのか安倍首相は再び答弁に立ち「再三再四に渡り答弁をさせて頂いている」「この問題については会計検査院が調査して結論を出すのでそれを待ちたい」と理解を求めます。しかし柚木議員はそれでも一向に森友学園問題の追及を諦めようとせず、その後何度も委員長に注意されるという場面が繰り返されました。

委員長「柚木君に申し上げます。質疑は議題の範囲内でお願いします」

柚木「是非総理簡単なことですんで、ひとつご答弁お願いします。（中略）是非総理から一言！一言で結構ですから、森友学園側との交渉記録データを復元して、公表するようにと一言！ご指示頂けませんかこれ簡単なことですから！一言総理からご指示頂けませんか！？」

委員長「柚木君に申し上げます。質疑は議題の範囲内でお願い致します」

柚木「総理これ本当に簡単なことですから。一言だけ、財務省が、一番肝心な、交渉記録のデータを復元できると、答えられているわけですから、これで総理が一言、復元して公表するようにと、ご指示頂ければ、これ簡単だと思いますので一言ご答弁！お願いできませんか？」

委員長「柚木君に申し上げます。質疑は議題の範囲内でお願い致します。再度柚木道義君」

柚木「これ大変残念でございます総理。難しいことではありません！（中略）総理！これを最後にしたいと思ってます。この後法案質疑に入りたいので、是非この財務省の、森友学園側との交渉データ。これ復元し、公表する。このことだけひとつ！ご答弁頂ければ！私法案質疑に入りたいと思いますので総理！これ難しいことではありませんから一言ご答弁頂けませんか！？総理ご答弁頂けませんか国民の皆様も、明らかにすることを望んでおられると思われませんか。」

結局その後、委員長は議事を中断させますが、柚木議員は再開後も「御答弁頂けないことは大変残念」「誠実に国民の皆様に向き合って頂けない」などと釈然としない様子を見せると、周囲からのヤジに対し「質問権の侵害をされるんですか？」と怒りの矛先を変えた後、本題であった介護保険法案についての質疑に入っていました。

そして質疑の最後になると再び「森友問題についても誠実なご対応をお願いをして、私の質疑を終わります」と安倍首相に釘を刺すかのように一言添えていました。

民進党議員の森友学園問題に賭ける熱意が十二分に伝わる質疑だったと言えますが、様々な委員会で森友学園問題が扱われていた点に照らせば議題ではないという理由で却下した厚生労働委員長の判断も議論となりそうです。

ただし、途中安倍首相から民進党の低い支持率を皮肉られるなど柚木議員はにとっては食い下がったにも関わらず結局森友学園問題に対し何らの成果も出ないまま終了、という少々残念な結末になってしまいました。

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