【対露経済協力】「日本の信号で、渋滞は２割以上減らせる」対露経済協力が本格化　ロシア南部ボロネジ、世耕弘成経産相が訪問

砂漠のマスカレード ★＠＼(^o^)／

安倍晋三首相が昨年、ロシアのプーチン大統領に提案した対露経済協力が本格化しつつある。
世耕弘成経済産業相は４月２８日、都市開発分野で対象に選定された露南部ボロネジを視察し、日本の技術力をアピールした。
案件には実現性が不透明なものもあるが、日本は協力の“成果”と位置づけ対露外交のテコにしたい構えだ。（ロシア南部ボロネジ　黒川信雄）

「日本の信号で、渋滞は２割以上減らせる」。世耕氏は２８日、ボロネジで記者団に対し、日本の協力の意義を強調した。
市内では渋滞状況を感知して交通を制御する信号機を日本企業が設置する予定となっている。

ソ連時代、軍事産業などで発展したボロネジはソ連崩壊とともに経済が混乱。
１９９０年代は政権への不満から共産党が支持を伸ばす「赤いベルト」の一角と呼ばれた。２０００年代以降は経済が回復し人口も１００万人を突破したが、
交通インフラなどは改善されず、自動車の増大で道路網はパンク状態だ。

日本側はボロネジで省エネに優れた日本式住宅の普及も図る。
また、最新の下水道交換技術も導入。いずれも、日本の技術力をアピールする狙いがある。

なかには“青写真”に過ぎない案件もある。市は日本の協力をあおぎ市中心部の駅と周辺地域を開発したい意向だが、実際には市側の構想に過ぎず、日本の設計企業が「計画に助言している程度」という。
ただそれでも、２７日の首脳会談で日本側は動画を使って同案件を紹介しており、実現性が不透明でも対露協力の実績として位置づける意図がうかがえる。

ボロネジ側も日本のアプローチを中央政府との交渉などに利用する構えだ。
ボロネジ州のゴルデーエフ知事は世耕氏と、大型案件では「連邦政府の支援が重要」だと確認し合ったという。
日本との関係を中央政府からの予算措置などにつなげたい思惑とみられる。

世耕氏は２８日、ボロネジに次ぎ、極東ウラジオストクも経済協力の対象にすることで露側と合意したと明らかにした。
９月には同市で経済フォーラムが開催され、日露首脳会談開催も見込まれる。日本側はそれまでに、さらなる協力案件の発掘を急ぐ構えだ。

http://www.sankei.com/politics/news/170430/plt1704300010-n1.html
2017.4.30 21:04

【対露経済協力】「日本の信号で、渋滞は２割以上減らせる」対露経済協力が本格化 ロシア南部ボロネジ、世耕弘成経産相が訪問

【対露経済協力】「日本の信号で、渋滞は２割以上減らせる」対露経済協力が本格化　ロシア南部ボロネジ、世耕弘成経産相が訪問