【北朝鮮問題利用して脱原発】民進党・菅直人「ミサイルに備え原発全て停止させておくべき」

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民進党の菅直人元首相が8月28日にブログを更新し、北朝鮮のミサイルに備えて原発を停止しておくことが重要だと主張しています（画像は菅元首相のブログより）。

菅元首相は「民進党代表選と原発問題」というタイトルでブログを更新、原発を「日本の緊急事態にかかわる重大な課題」だと指摘した上で「万一原発が攻撃され破壊されても放射能被害を招かないよう原発の稼働を停止させておくこと」が重要だと語っています。

またブログの末尾でも「北朝鮮の軍事的行動に警戒するのなら安倍総理はまず、日本国内の稼働中の原発全てをまず停止させることだ」としていますが、ミサイルに備えて原発を止めておけという意見は共感を呼ぶことが出来るでしょうか。

以前から原発ゼロを掲げてきた菅元首相は民進党代表選においても原発問題と絡めた発言をブログ上で繰り返しており、8月19日には「代表選では原発容認派の票などあてにせず、その姿勢を国民に示すチャンスだ」と代表選を通じて民進党は原発に明確なNOを示すべき、としていた他、7月23日に「日本版緑の党」として場合によっては民進党が「原発ゼロ派と原発維持派に分党すべきだ」と述べていたのを受け8月26日にも「脱原発の実現には、従来的な政治の枠組みを超えたテーマ型の政治的結集が必要ではなかろうか」と問題提起していました。

菅元首相のこうした姿勢については8月28日に産経ニュースが「野党ウオッチ」として取り上げていましたが、民進党内での評価は「独り相撲の様相を呈している」「党内で反響は得られていない」「菅氏の主張は『無視』を飛び越え、『迷惑』にすらなっているようだ」と辛辣だといいます。

8月23日のブログでは「小池さんが原発ゼロと、憲法について立憲主義の原則を守ると明言すれば、民進党は小池新党と連携してもいいと考えている」と解党的危機に陥っている現状をよそに上から目線とも言える表現で批判をあびたばかりの菅元首相ですが（関連記事参照）、今回の「ミサイルに備えて原発を停止しておくべき」という北朝鮮問題を利用して自らの政策を実現させようとする姿勢はどこまで支持を得られるのかそれとも非難されるのか、また8月29日のミサイル日本上空通過がどのような影響を与えるか、注目されます。