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お前らが推薦した東方二次を俺が購入していくスレ

143 :名無しさん祈祷中・・・:2020/08/20(木) 12:19:45 ID:jX8HqYAp0.net
>>116
拝読した
夢に関する都市伝説をばら撒いた菫子がそのツケを払わされる一般向け漫画

あらすじ
菫子は夜ごと不気味な夢を見ていた。それは古い電車に乗っている夢だった
行き先も知れぬ電車の中で不安げに揺られていると、車内アナウンスが入る
しかし無機質な声で車掌から告げられるのは、「次の停車駅」などではない
えぐり出し、挽肉…。およそ駅名とは思えぬそれは、乗客の処刑予告である
ある者は目玉をえぐりだされ、ある者は人体を切断され、順番に減っていく
…だが実はこれ他ならぬ菫子自身が作った都市伝説の筋書きそのものだった
自ら作り出した都市伝説の中に、今まさに菫子は取り込まれていたのである
そして「ほじくり返し」が予告された時、ついに菫子の処刑順が回ってくる

さりとて、素直にやられる菫子ではない。車内を逃げ回る大立ち回りの末に
とうとう電車の上で成り行きを見ていた「夢の管理人」のもとへと辿り着く
菫子は夢の管理人の権限を以って直ちにこの悪夢を終わらせるよう求めるが
時すでに遅し。すんでの所で処刑が執行されてしまう

こうしてほじくり返されたのは菫子の未開発の性器……ではなく「黒歴史」
中学生のころ、友人にダークウェブと称して2ちゃんねるのURLを教え
耳元でそっと「Welcome to Underground」囁いたあの忌まわしい記憶だった
顔から火が出る勢いでほぎゃああああとなり、精神に大ダメージを負う菫子
だが尚も菫子のターンが続き、黒歴史がほじくり返されあぶり出されていく
いっそ殺してくれ…そう思った矢先、頃合いを見た夢の管理人は真実を語る

ドレミーは激怒していた。菫子が夢に係る都市伝説を創作し流布したことを
菫子の作った都市伝説は人々を恐怖に陥れ、既に犠牲者まで発生させていた
菫子は、不可侵で安寧な夢の世界に異物を持ち込んだ。そういう罪人なのだ
もちろん、この都市伝説は菫子一人の力で広く浸透していったわけではない
便乗したカスの名を吐けば、命は助けてやる。ドレミーは交渉を持ちかけた

だが菫子は断固拒絶する。当然大切なオカルト仲間達を守るため…ではない
この「都市伝説」は自分が一生懸命考えたものだ。だから自分だけのものだ
誰にも手柄は渡さん。殺すなら自分だけにしろ。…早い話、マジキチである
呆れながらもその覚悟だけは感心したドレミー。許す気など毛頭ないものの
ならばと、ある意味もっと辛い方法で罪を償わせることにする。続きはwebで

講評
2000年代の初頭に微妙に流行した「猿夢」をモチーフにした作品であり
上述の「Welcome to Underground」も同時期に発生したAAが元ネタである
察するに、宇佐見菫子さんは2000年頃に中学生だったということになる
早苗さん等より7〜8歳くらいは年上ということになり「東方深秘録」等と
矛盾するが、その辺の細けえことは敢えて豪快にうっちゃっているのだろう
パワフルな展開運びで独自の世界観を築いているタイプの作品だと思われる
犠牲の発生を厭わない噂を創り、あまつさえ踊らされる愚民を見下す菫子は
妖怪じみたエゴと能力を持った存在として描かれているように見られる一方
自ら生んだ都市伝説への強烈な帰属意識は、一種の深い情も感じさせられる
結果的に菫子は自分で自分の都市伝説を「台無し」にせしめられるのだが、
ある意味、不埒を犯した子を自らの手で殺める母の構図に似たものも感じた
絵柄は、非常に個性的である。全体的に四角い。涙目にこだわりをじられた

余談。個人的趣味を言わせてもらえば、「猿夢」自体、ぼくは陳腐だと思う
まず、ゲゲゲの鬼太郎の「幽霊電車」の話にインスパイアされてる感があり
「恐怖」という一つのベクトルに向けて、内容があまりにも整然としている
「聴く人を怖がらせよう」という方向でよくまとまっており創作くさいのだ
夢はもっとこう、先のアリスの様に支離滅裂で断片的な方が不気味だと思う
だが逆に言うと、本作のように「夢」を一つのフィールドとして扱う分には
非常に便利な基盤(設定)であり、それが「猿夢」の流行を生んだのだろう
「きさらぎ駅」伝説その他「猿夢」の影響を感じさせるミームは少なくない

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