「みそ汁は日本人の生活になじむ料理」　大学院生２人がフードロスの解消を目指し、みそ汁を販売　熊本市

菜々しさん

熊本大（熊本市中央区）の大学院生２人が、フードロス（食品廃棄）の解消を目指し、みそ汁を販売する。
形がふぞろいで販売が難しい、規格外の野菜を使ったみそ汁のレシピを考案。
健軍商店街（同市東区）内のシェアキッチン「バラエティシェフ」で９日から、販売を始める予定だ。

　同大学院２年の谷口加奈子さん（２３）＝大津町＝と、前田理沙さん（２４）＝同区＝が企画。
それぞれアルバイトしていた飲食店とコンビニで、食品廃棄の量の多さに驚いたのをきっかけに、フードロスに関心を持った。
前田さんは「買い物かご二つ分の食品が、ほぼ毎日廃棄された。食べられるのにもったいない」と胸を痛めたという。

　廃棄される弁当を再び販売しようと考えたが、同大の教授から「別の店で販売されていた加工品を、再度販売するのは難しい」とアドバイスされた。
そのため、加工前の食材に着目し、規格外の野菜を使った食品の販売を思い付いた。

　「みそ汁は日本人の生活になじむ料理。親しみを持ちやすいはず」と前田さん。
２人は同商店街の青果店３店に、野菜の廃棄状況などを聞き取り。
うち２店から、売れなかった野菜を安く仕入れた。
また、２人の趣旨に賛同した市近郊の農家が、規格外の野菜を無償で提供してくれた。

　谷口さんは「規格外の野菜でも、店頭に並ぶ野菜と味は変わらない。みそ汁でおいしく味わってほしい」と意気込む。

　みそ汁はニンジンやタマネギ、オクラなど野菜がたっぷり。
豆乳入りの濃厚なものや、すっきりとした味わいのみそ汁３種類を、１杯３００円で計３０杯販売する。
９日から１１月末まで、毎週土曜の午後４時から。
テークアウトも可能だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9bdf5b3904ebe62134b653ba6ae59a8df409ebf1

「みそ汁は日本人の生活になじむ料理」 大学院生２人がフードロスの解消を目指し、みそ汁を販売 熊本市

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