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歴代主人公が兄弟だったらPart99

1 :通常の名無しさんの3倍:2019/05/28(火) 11:25:12.71 ID:954ANNR20.net
『歴代主人公が兄弟だったら』は
アムロ以下の兄弟達(映像化作品限定)の生活全般を書いてみるネタスレです。

基本ルールは以下の通り
1. 原作にある程度則ったキャラ設定、他の作品を崩さない作品推奨
 (あくまでも推奨。これに反すると思った作品でも作品叩きは厳禁)
2. サブキャラなどの設定、諸々は過去スレ倉庫の作品を参考のこと。
 (ただし、設定は固定ではなく書く人間が好きに弄って可。パラレル進行などの抜け道もOK)
3. 自分がウザイと感じた作品でも叩きは禁止。煽りにはスルーを推奨。

次スレは970を踏んだ人が立てて下さい。
立てられない場合は代理をお願いしてください。

過去スレ倉庫(規制回避のため、SAKURAを小文字に変えてください)
http://coronatus.SAKURA.ne.jp/GX-P/g_brothers/index.html

ガンダム兄弟スレまとめ@wiki
http://www54.atwiki.jp/gundamfamily/pages/1.html
(職人希望の人は先ず、過去スレにあるネタ群を読んだあとでネタを書くことを推奨)

【避難所】歴代主人公が兄弟だったら.5【議論所】
http://axiz.fcpo.net/test/read.cgi/axiz/1395032697/
(長くなりそうな議論はこちらに)

避難所のさらに避難所(隔離部屋)
http://axiz.fcpo.net/discuss/
(ネタ・SS等に対する文句・苦情の類はこちら

前スレ:
歴代主人公が兄弟だったらPart98 [無断転載禁止]©2ch.net
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/x3/1537100662/

852 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:10:07.21 ID:q+ac27Fo0.net
 AM 06:03 ネオジオン社:近辺の森

ガロード「止まれえぇぇ!!」
ゾルタン「来やがったなガンダム!」

 ヘリウム3の臨界爆発、ひいては日登町消滅を防ぐため襲い来る三機のガンダム。
 IIネオ・ジオングは一斉に弾幕を張ってそれを迎撃する。

ゾルタン「おいフロスト兄弟! 今IIネオ・ジオングはサイコシャードを使えない。わかってるな?」
オルバ「勿論だよ、ゾルタン」
シャギア「我々とて、ここで彼らとの腐れ縁にケリをつけるのはやぶさかではない」
ガロード「やっぱ来たかよ変態兄弟!」
アセム「焦るなよガロード。こっちは3人相手も3人。なら」
ガロード「二人でフロスト兄弟の相手をしてる間に、もう一人がIIネオ・ジオングをぶっ倒す!」

 その言葉通り、ガロード、そしてアセムの二人がフロスト兄弟の機体と激突した。

コウ「コウ・ウラキ。IIネオ・ジオングに突貫する!」

 そして残ったガンダム試作1号機が、弾幕をかいくぐりIIネオ・ジオングに肉薄する。

ゾルタン「最初の相手はてめえか地味なガンダム!」
コウ「俺が中途半端に逃げたせいで、ティファちゃんをあんな目に遭わせてしまった。責任は、取る!」
ゾルタン「訳わかんねえんだよテメエは! 強気だったり弱気になってみたり……今度は覚悟を決めて英雄ゴッコか? ああン!?」
コウ「俺は英雄なんかじゃない。弟の彼女を心配する、ただの兄貴だよ!」

 IIネオ・ジオングは近づいてきた試作1号機に向かって、
 肩部大型メガ粒子砲、ファンネルビット、バズーカを無茶苦茶に乱射する。
 だが、コウはわずかな動きでそれらを回避した。

ゾルタン「ちょこまかと……! わかってんのか!? お前のガンダムが一番ザコいんだよ!!」
コウ「MS戦はカタログスペックだけでやってるんじゃない!」

 そしてIIネオ・ジオングの足元まで接近すると、一気に上昇。
 ビームサーベルを抜いて斬りかかる!

ゾルタン「なっ……! こいつバズーカを!」
コウ「まずはお前の武器を奪う!」

 試作1号機はシナンジュ手持ちのバズーカを破壊。
 続けて空中で反転し、IIネオ・ジオングの肩部大型メガ粒子砲にサーベルを突き立てた!

853 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:10:42.95 ID:q+ac27Fo0.net
シャギア「ほう、やるなコウ・ウラキ」
ガロード「へへっ! 伊達にMSオタクじゃないんだよコウ兄は!」
アセム「コウ兄さんは自分の機体に出来ること、出来ないことを知り抜いている」
コウ「そうだ! 機体のスペックが低くても、ニュータイプじゃなくても!」

 そしてその勢いのまま、腹部の大口径ハイメガ粒子砲まで一息に切り裂く!

コウ「機体の性能を100パーセント引き出せば誰にも負けはしない!」
ゾルタン「ぐううっ! 眠てえこと言ってんじゃねえ、ザコ機体のオールドタイプが!!」

 だがゾルタンも決して退かない。
 苛立った口調で吐き捨てると、IIネオ・ジオングの背部アームユニットを展開、試作1号機を捕獲した。

コウ「なに、しまった……!」
ゾルタン「どうだ。ご自慢の機動力も掴んじまえば意味ないよなあ。このまま握りつぶしてやる!」
コウ「ぐ、ぐあああ!!」
アセム「コウ兄さん!」
ガロード「コウ兄ーーー!」

 コウの危機を受け、アセムは咄嗟に目の前のヴァサーゴCBを蹴り飛ばし、脛のカーフミサイルで弾幕を張った。
 そうしてヴァサーゴCBから距離を取ると、今度はガロードと戦闘中のアシュタロンHCの背中に、ツインドッズキャノンを発射する。

オルバ「兄さん……ぐうっ!」
アセム「今だガロード! コウ兄さんを助けに!」
ガロード「OK! アセム兄!」

 アセムとの連携によりフリーになったDXはIIネオ・ジオングに向けて急接近、
 試作1号機を掴むアームユニットにハイパービームサーベルの強烈な一撃を見舞う。

ガロード「コウ兄! この隙に逃げて!」
ゾルタン「ふざけんな、逃がすわけが……グフッ!」

 激昂したゾルタンはさらに背部のアームユニットを展開し、試作1号機を捕まえようとした。
 だが、不意に悪寒に襲われ、次の瞬間コクピットに盛大に吐血する。
 その間にコウの試作1号機はIIネオジオングのアームユニットの射程からまんまと抜け出した。

オルバ「く、逃がさないよガロード!」
ガロード「コウ兄、オルバを頼む。俺はネオジオングの相手を!」
コウ「わかった! 頼むから無茶はするなよ」
ガロード「へっ! 俺から無茶をとったら何も残んないっての」

 軽口を叩きながらIIネオジオングと相対するガロード。
 対してゾルタンは口元の血を拭い、グルグルと目の前の相手に牙をむく。
 その姿は先ほどよりもずっと獰猛で、どこか弱々しくもあった。

854 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:11:59.48 ID:q+ac27Fo0.net
ゾルタン「が、はっ、はあ、はあ、糞が……!」
ガロード「こいつ、さっきよりも弱ってる。そうか、ティファが言ってたのってこういう……!」
ゾルタン「髭のガンダム……ニュータイプの腰巾着……次は、お前が相手かよ」
ガロード「ゾルタンとか言ったよな! 今ならまだ間に合う。もうこんな戦いはやめろ!」
ゾルタン「戦いを……やめろだと?」
ガロード「ニュータイプの力だって無限じゃない。強すぎる力はお前自身も傷つけるんだろ? このままじゃあんたは……」
ゾルタン「敵の心配をする前に……もうすぐ町ごと消滅する自分の身でも案じろォ!!」

 ほとんどヤケを起こしたようなシナンジュ・スタインの攻撃。
 ガロードはそれを難なく躱し、なおもゾルタンに呼びかける。

ガロード「だからいい加減にしろっての!! ティファはあんな目にあったのに、それでもお前を助けようとしたんだぞ!?」
ゾルタン「助ける? あのニュータイプ、俺を助けると言ったのか? は、ハハ……糞があ!!」

 ガロードの言葉に、ゾルタンは突如烈火のごとく激昂した。

ゾルタン「俺を助けるだと? ハハ、いかにもニュータイプが言いそうな傲慢な台詞じゃないか!」

 泣き笑いの表情を浮かべたまま、ゾルタンはなおも無茶苦茶な攻撃を続ける。
 その後先考えない弾幕の前に、ガロードのDXはうかつに近づけない。

ゾルタン「オールドタイプが理解するのは現象だけ。それはもういい、わかっているし期待もしちゃいない。
     だが、ニュータイプは! 本物のニュータイプはそうやっていつも俺たちを見下す!」
ガロード「ティファは! 誰も見下してなんか!!」
ゾルタン「そりゃ気づいてないだけなんだよなあ! 所詮本物のニュータイプにとっちゃ、
     俺みたいな強化人間は使われるだけの哀れな存在にしか見えんだろうさ!」
ガロード「強化人間……! そうか、お前もカリスと同じ……!」
ゾルタン「わかってたまるものか、本物のニュータイプに。
     周りから勝手に持ち上げられた挙句、勝手に失望された失敗作の気持ちがアア!!」
ガロード「……いい加減にしろよ」
ゾルタン「なにっ!?」

 ゾルタンは目を大きく見開いた。IIネオ・ジオングが張った無茶苦茶な弾幕。
 DXは今度はそれを避けることなく、盾を構えたまま真っ直ぐゾルタンに向かって突進してくる!

ガロード「俺にはお前の気持ちはわからない。わかってたまるか! お前みたいに勝手に拗ねてるヤツの気持ちなんて!!」
ゾルタン「俺が……拗ねてるだけのガキだっていうのか!?」

 DXは攻撃を受けてボロボロになった盾を捨てた。
 そして両手にビームサーベルを持つと、二刀流でIIネオ・ジオングに切りかかる!

ガロード「誰だって 辛いことや悲しいことを抱えて生きているんだ!! 
     なのに、自分がこの世で一番辛いみたいな顔をして……傲慢なのはどっちだよ!」

 そのビームサーベルを、IIネオ・ジオングは自らの大型ビームソードで迎撃。
 二機はぶつかり合いながら激しく切り結ぶ。

855 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:13:42.43 ID:q+ac27Fo0.net
ゾルタン「お前みたいな何の力もないオールドタイプに、何がわかる!!」
ガロード「ニュータイプもオールドタイプも関係ない! 俺はティファを、ティファが住むこの町を、ティファが好きな町の人たちを守るんだ!!」
ゾルタン「IIネオ・ジオングが圧されている……? たかがガンダム一機に? バカな!!」
ガロード「そのためなら! ニュータイプだろうが! 強化人間だろうが! 誰だってブッ倒す!!」

 DXの一撃は、遂にIIネオ・ジオングのビームソードを弾いた。
 そしてビームソードごと、IIネオ・ジオングの右アームユニットを切り落とす!

ガロード「まだだ! もう一撃! 今度は左腕だ!」
ゾルタン「くそっ! くそっ! クソがあアアアアアア!!」
ガロード「なっ!?」

 獣じみた方向と共に、ゾルタンはIIネオ・ジオングの周囲にサイコフィールドを形成した。
 その見えない結界にガンダムDXはなす術なくはじき返される。

シャギア「無茶をするなゾルタン! ヘリウム3の臨界に加えてサイコフィールドまで……それでは君の方が先に壊れるぞ!」
ゾルタン「うるせえ! 俺に指図するな! たとえぶっ壊れても、俺をここまで舐めたこいつらは確実に潰すんだよ!」
オルバ「ゾルタン・アッカネン……!」
ゾルタン「それでも邪魔するっていうなら、おまえらも一緒に……!」
シャギア「邪魔などはしないよ、ゾルタン」
オルバ「兄さん!」
シャギア「君の覚悟はわかった。ならば、我々も同じく覚悟を決めよう。次が、最後の攻撃だ」

 一方、ガンダム兄弟の3機のMSは、少し離れたところで距離をとり、攻めあぐねていた。
 IIネオ・ジオングが展開するサイコフィールドの周囲では禍々しいオーラが立ち上り、
 ニュータイプではないガロードら三人ですらはっきりとわかるほどの威圧感を放っている。

コウ「まずいな……あのサイコフィールド、ちょっとやそっとの攻撃じゃ破れそうにない」

 だがこうして手をこまねいている間にも、
 地面を揺らす振動はますます大きくなっていく。
 ネオジオン社地下のヘリウム3の臨界が近いのだ。

アセム「……サテライトキャノンだ、ガロード。今の俺たちで、あのサイコフィールドを破る手はそれしかない」
ガロード「撃つしかない、ってことか……!」

 ガロードは苦虫を噛み潰したような顔で呟いた。
 ガンダムDXのツインサテライトキャノンは∀の月光蝶に次ぐ戦略兵器。
 MSが搭載するにはあまりに強すぎる力だ。
 その引き金を引く重みは、ガロード本人が最も理解している。

ガロード「そりゃ、この騒動のはじめのときも使ったけど、あの時はただのけん制だったからなぁ」
アセム「ガロード。お前の気持ちはわかる。けど今は」
ガロード「いいって。ここでためらっちゃ、アイツを助けるどころか日登町だって消えちまう」

 ガロードは顔をあげ、はっきりとした声色で答えた。
 二人の兄はその決意をうけ、大きく頷く。

ガロード「これで最後だ。俺がサイコフィールドを破った後は」
コウ「ああ! 僕らが必ずゾルタンを止める!」

 そう言って三機は再び散開。
 DXは一機、湖の上の狙撃ポイントに向かう。

856 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:15:41.82 ID:q+ac27Fo0.net
ガロード「よぉし……月が見えた!」

 ガロードはGコンを操作し、『サテライトシステム』を起動。
 DXからの要請を受けて、月からは青いレーザービームが降りてくる。

ガロード「ガイドレーザー確認。次、4.03秒後にマイクロウェーブ……何っ!?」

 ガロードは思わず声をあげた。
 DXとIIネオ・ジオングを繋ぐ射線。その線上に、突如二機のガンダムが割り込んできたのだ。

オルバ「思った通りだったね、兄さん」
シャギア「追い詰められた彼らは、最後は必ずサテライトキャノンを使う。我々の読み通りだ」
ガロード「フロスト兄弟……!」

 射線上に現れたフロスト兄弟のガンダムは、既にサテライトランチャーの発射姿勢に入っている。
 その砲口は他でもない、ガロードのDXに向いていた。

ガロード「わかってんのか!? このままじゃ日登町は無茶苦茶になっちまうんだぞ!」
オルバ「勿論わかっているよガロード」
シャギア「どのみちこの世界は、いずれ炎に包まれて消えさる。それを彼がやるか我々がやるかの違いでしかない」
ガロード「おまえらはまだそんなことを! 本気で言ってんのか!!」
オルバ「その判断は君に任せるよ」
ガロード「!?」
シャギア「今確かなことは、もうじきどちらもマイクロウェーブのチャージが終わるということだ。その後は……わかっているだろう?」
ガロード「…………!!」

 睨み合う3機を見て、ゾルタンは背後から高笑いをする。

ゾルタン「ハハ! サテライト同士の撃ちあいか! この町が消える景気づけには丁度いい花火じゃないか!」
オルバ「そうだね、よく見ておくといいよゾルタン」
シャギア「これから、我々がきみのために行うことを!」
ガロード「クッソおオオオオ!!」

 雄叫びと共にガロードは引き金に手をかけた。
 フロスト兄弟もそれに続くかと思われた……だが

オルバ「今だ兄さん!」

 突如、フロスト兄弟のMSはドッキングアウトし、
 二機のガンダムは下にある湖に落ちていく。
 するとどうなったか。
 サテライトランチャーに向けられていたマイクロウェーブは行き場を失い、
 湖面にぶつかって大規模な水蒸気爆発を起こす!

ゾルタン「なっ……!!?」

 突然現れた視界を遮る水の壁の出現に、ゾルタンは一瞬言葉を失った。

857 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:18:23.21 ID:q+ac27Fo0.net
オルバ「IIネオ・ジオングは2時の方向、動いていない!」
シャギア「撃て! ガロード・ラン!!」
ガロード「ツインサテライトキャノン、いっけえぇぇッ!!」

 そして水の壁の向こうから、巨大な光のビームがIIネオ・ジオングに向けて放たれる!

ゾルタン「なにぃぃっ!!?」

 ツインサテライトキャノンの一撃はサイコフィールドを貫通し、
 Iフィールドさえも易々と突き破った。

 咄嗟にゾルタンは回避行動をとったものの間に合わない。
 強大なエネルギーを秘めたビームは、IIネオ・ジオングの巨体の3分の一を削り取っていく!

ゾルタン「なっ、なんだ! 何が起こっているというんだ!!?」
ガロード「後は頼んだよアセム兄!」
アセム「任された!」

 混乱するゾルタンの前に、続けて現れたのはアセムの駆るガンダムAGE-2ダブルバレットだった。
 アセムはツインドッズライフルを外したバインダーから大型ビームソードを発生させると、
 4刀流でIIネオ・ジオングに斬りかかる!
 
アセム「喰らえ! ウルフ隊長直伝の……ウルフファング!」

 熾烈な連続攻撃になすすべなく傷ついていくIIネオ・ジオング。
 頼みの綱のサイコシャードも破壊され、もはや手も足も出ない。
 
ゾルタン「くそっ! くそっ!! なんでこうなる!? どうして追い詰められる!」

 モニター一杯に表示されるアラートを見つめながら、ゾルタンは涙目で叫んだ。

ゾルタン「俺は……俺はオールドタイプにすら負けるほどの出来損ないだっていうのかよ!!?」
アセム「自分のことを出来損ないなんて言うな!!」
ゾルタン「なんだと!?」
アセム「誰かが期待した存在になれなかったのなら……今度はちゃんと自分がなりたい自分になれよ!」
ゾルタン「偉そうに……俺に説教するのか!」

 IIネオ・ジオングは背部に残っていた3つのアームユニット、フロントスカートの隠し腕を展開した。
 だが伸ばした腕は、機体を掴む前に全てAGE-2に叩き斬られる。

ゾルタン「じゃあ……てめえはなったのか? お前は、なりたい自分ってヤツによぉ!?」
アセム「なった!」

 ゾルタンの問いかけに、アセムは迷うことなく即答した。

858 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/06(日) 04:20:40.96 ID:q+ac27Fo0.net
アセム「確かに俺はXラウンダーでもなければニュータイプでもない。
    だけど俺は俺の力で、ロマリーやキオ、ゼハート、ユノアにアリーサ、フリット、兄弟、友達、町のみんなを守ってみせる!」

 そして、目にも見えない速さで、さらにIIネオ・ジオングの巨体を切り刻んでいく。

アセム「俺はスーパーパイロット、アセム・アスノだ!!」

 高らかな宣言を共に突き立てられた最後の一撃。
 その一撃をもって、IIネオ・ジオングは機能を停止し、ゆっくりと地面に墜落していく。

ゾルタン「負けた、のか……? この俺が、何者でもない、ただのオールドタイプに……!」

 コクピットの中で、ゾルタンは呆然と呟いた。

ゾルタン「ありえねえ……ありえねえ……この俺が、あんなクソ雑魚どもに……グブッ!」

 ゾルタンは再びコクピットで吐血した。サイコシャードを使い過ぎた反作用だ。

ゾルタン「まだだ……! まだ負けてねえ、この町ごと、アイツらを道連れに……!」
コウ「悪いけど、それだけはさせないよ」

 突然聞こえた背後からの声。
 コウの試作1号機が、いつの間にか忍び寄っていたのだ。

ゾルタン「てめえ、いつの間に……」
コウ「僕も驚きだよ。まさかこんなところで影の薄さが役立つなんてさ。よいしょ!」

 そのまま試作1号機は、有無を言わせずハル・ユニットからシナンジュ・スタインを引っこ抜く。

ゾルタン「何をしやがる! は、離せ!!」
コウ「こちらコウ。シナンジュは回収した。後は頼むよガロード」
ガロード「了解! ……ツインサテライトキャノン、発射ァ!!」
ゾルタン「なっ! ま、待t」

 ゾルタンは反射的に手を伸ばしたがもう遅い。
 ツインサテライトキャノンの二撃目は、残されたハル・ユニットを完全に消滅させた。


日登町:ネオジオン社近辺での戦闘結果

ガンダムDX……小破

ガンダムAGE-2……ノーマルウェアは大破。ダブルバレットに換装するも、機体本体部分にダメージ

ガンダム試作1号機……小破

フロスト兄弟のゲテモノガンダムズ……小破

ティファ・アディール……ゲル結界を受け失神。命に別状なし

シナンジュ・スタイン……大破

ハル・ユニット(IIネオ・ジオング)……ツインサテライトキャノンを受け完全消滅

859 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/06(日) 10:12:43.82 ID:gHCgm0tW0.net
キラ「コウ兄さん、シーマさんが麻雀しないかって誘ってるけど」
コウ「断る……」
ヒイロ「その方が賢明だ」
マ・クベ「まったく、あの時は二度と思い出したくない……部外者で良かったと思っている……」
とある東一局6巡目。

シーマ「国士無双!」
リリーナ「四暗刻単騎!」
SDガンダム大図鑑のナレーション「大三元」
ジェリド「賭け麻雀だったら身ぐるみはがされてたー!……ってか俺だけ関係ないだろ!」

例のクレヨンしんちゃんのシーンを見て。

860 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/06(日) 17:00:06 ID:5Uh8sRtM0.net
アル「今日は学校の授業で街のお年寄りの話を聞いてきたんだ」
アムロ「へえ。誰に話を聞いたんだ?」
アル「Bガンダムのウモンじいさんだよ」
アムロ「ボールでありガンダムでもあるあれか……」

アル「Bガンダムすっごく強いんだね!」

 とアルとアムロが会話をしているとどこからか違う人物が現れた。
アイナだ。

アイナ「そうです! ボールは強いのです!」
アムロ「いやにボールの肩を持つな」
アイナ「ボールと戦ったこともある自分にはわかります。
    みなさんにあの機体の強さとすごさを伝えたい……!」

 その日の夜、サハリン家の屋敷で。

アイナ「お兄様、大切なお願いがあります。
    ボールを改造強化してください。
    そしてみんなにボールの強さとすごさをしらしめたい……!」
ギニアス「妹に頼まれごとをされるのは兄として嬉しい。
     いいだろう。
     ところでどういう改造をすればいいのだろうか?」

アイナ「モビルファイター並みにさらに強くしてください。
    改造した機体の名前はマスターボール。
    東方不敗のマスターガンダムを倒すほどの機体性能が欲しいです」

ギニアス「ポケモンみたいな名前なので却下。
     この依頼はなかったことに」

861 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/07(月) 09:34:33 ID:je2tqzHB0.net
だがボールにゃ肩はないがな!(※肩をもつとはそういう意味ではありません)

862 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/08(火) 13:39:22 ID:5TxdQeU00.net
そろそろスレ容量1000KB超えるが
マジであとどれくらい書けるんだろ

863 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/14(月) 21:15:13.05 ID:/AAw9hGi0.net
>>861
>だが ボールにゃ

ボール=BALL=たま=〇玉を鷲掴み
刹那「!!!!」

864 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/14(月) 21:48:35.90 ID:ounjiAc20.net
>>863
◯沢直樹で中の人やられたか………
オネェ(っぽい)キャラはいるけど、◯玉掴みそうなキャラはわからんけど、掴まれそうな人はいるかもしれない

865 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/14(月) 22:36:36.50 ID:vcJjeeJd0.net
ヤザンさんがにぎにぎしてた様な

866 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:20:20.78 ID:7LT8zGEQ0.net
 AM 06:07 ネオジオン社:近辺の森

アセム「これでIIネオ・ジオングは倒した! ヘリウム3の臨界は?」
コウ「ダメだ、まだ止まってない!!」
ガロード「せっかくゾルタンを止めたってのに。遅すぎたのかよ!?」

 IIネオ・ジオングを倒してもアセムたちの戦いはまだ終わっていない。
 ゾルタンがサイコシャードによって引き起こした、ヘリウム3の同時臨界。
 それを阻止しなければ、日登町は地上から消滅してしまう!

アセム「なにかあるはずだ……臨界を止める手が!」
コウ「そうだガロード! サテライトキャノンだ! サテライトキャノンでヘリウム3を吹っ飛ばすんだ!」
ガロード「サテライトキャノンで……? そんなことして大丈夫なの」
コウ「臨界に達しなければヘリウム3もただのガスなんだ。それでも多少の被害は出てしまうだろうけど」
ガロード「日登町全部が消えてなくなるよりマシってことか。わかった!」

 ガロードは覚悟を決めると、コウに指示された狙撃ポイントに向かった。
 そしてサテライトシステムを再起動し、キャノンのチャージを行う。
 地面の振動がますます大きくなる中、ガロードは未だ気を失っている隣のティファを見た。

ガロード「見ててくれよティファ。この町は、俺が必ず守るから。……サテライトキャノン、発射!」

 二門の大砲から放たれたビームは一直線にネオジオン社に向かう。
 コロニーすら一撃で破壊する威力の前に、社屋は跡形もなく消し飛んだ……かに見えた。

アセム「ネオジオン社の消滅を確認。やったのか、ガロード!?」
ガロード「……ダメだ」
アセム「え?」
ガロード「ダメだった。地上部分は吹っ飛ばしたけど、地下にシェルターがあったんだ!」
アセム「なんだって!?」

 知っての通り、つい昨日の晩までネオジオン社は周辺住民が避難するシェルターとして使われていた。
 それもただのシェルターではない。
 いつシャアがトチ狂ってアクシズ落としを行ってもいいように、
 ナナイが設計した小惑星の衝突にも耐えられる規模のシェルターだ。

コウ「なんてことだ。ヘリウム3の反応はシェルターのさらに地下……今のサテライトキャノンじゃ全然効いてない!」
ガロード「くそっ! ならもう一発だ!」

 ガロードは冷却もそこそこに、再びサテライトキャノンの発射体勢に入った。
 だが、同時にモニターに表示されたアラートに、彼は目を大きく見開く。
 そこには、『サテライトキャノン使用不可』という警告がハッキリと書かれていた。

867 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:21:53.29 ID:7LT8zGEQ0.net
アセム「サテライトキャノンが……もう使えない?!」
コウ「多分、IIネオ・ジオングとの戦いのせいだ。武装を自壊させるサイコフィールドが、サテライトシステムに悪影響を与えたのかもしれない」
アセム「冷静に言ってる場合じゃないだろ! もう臨界まで時間が無いんだ! なにか……なにか他に方法は……!」
ガロード「クソッ!! 諦めるもんかよ! こうなったらビームサーベルで壁を掘ってでも……!」

 雄叫びと共にシェルターに突撃を仕掛けるガロード。
 だがその手を、隣から誰かが優しく止めた。

ティファ「待って、ガロード」
ガロード「ティファ! 目が覚めたのかい!?」
ティファ「お願い、聞いてガロード。今すぐここから離れて。コウさんたちも」
ガロード「どういうことだよ? なんとかしなきゃ、もうすぐ爆発が起きて日登町が……!」
ティファ「それなら大丈夫」

 そういってティファは静かに首を振る。

ティファ「わたしたちにできることは、もうないから」
ガロード「それってどういう……」
 
 謎めいたティファの言葉に、ガロードが意味を問おうとした時だった。
 突如、周辺の森の木々が大きく揺らぎ、地下から巨大な『何か』が顔を覗かせる。

コウ「あれは……」
アセム「デビルガンダムヘッド!? それにしちゃデカい、デカすぎる! 戦艦クラスはあるぞ!」

 突如地下から現れたモノの正体。それは異常成長を遂げたデビルガンダムヘッドだった。
 コウたちもデビルガンダムとは何度も戦ってきたが、これほどの大きさのDGヘッドは見たことがない。
 それが一度に十数本も、ネオジオン社を囲むように生えてきたのだ。

デビルガンダムヘッド「…………」
ガロード「こいつら、俺たちのことに気づいてない? 一体何をしに来たんだ?」

 その時、地面の振動がこれまでにないほど激しくなった。
 遂にヘリウム3の同時臨界が始まったのだ。
 だがそれと同時に、DGヘッドは信じられない行動を取った。
 
コウ「あれって……」
ガロード「ウソだろ、おい」
アセム「DGヘッドが、ヘリウム3を喰ってる……!」

 巨大DGヘッドたちはシェルターに頭を突っ込み、我先にと臨界したヘリウム3を食らい始めたのだ。
 そしてあっという間に喰いつくすと、何事もなかったかのように地下に戻っていく。

868 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:23:04.53 ID:7LT8zGEQ0.net
コウ「……ヘリウム3の反応なし」
アセム「振動も収まった……」
ガロード「この町はデビルガンダムに救われたってコト? 冗談キツイぜ……」

 ガロードたちは複雑な表情でDGヘッドが消えた穴を見つめていた。
 時折不気味な声が聞こえるその穴は奥が見えないほどに深く、さながら地獄に続いているようだ。

アセム「これからアイツと戦うんだな、シロー兄さんたちは」
コウ「本当に勝てるのかな、あんな化け物相手に……」
ガロード「何言ってんの! 勝つさ! ぜったい!」

 少しの沈黙。

アセム「そうだな。信じよう。シロー兄さんたちなら絶対に勝てる」
コウ「うん、そうだね。ガロードの言う通りだ」

 漠然とした不安とかき消すように、努めて明るく振舞うガロード。
 その気遣いを察して、兄たちもそれに同調する。

ガロード「ならもうここには用はないな。早く学校に戻ってヨナ兄たちに合流しようぜ」
アセム「ああ、そうしよう。……って、アレ? なんか忘れてるような」
ガロード「忘れてること?」
コウ「そもそも二人って、なんのためにネオジオン社まで来たんだっけ?」
アセム「なんのためって、そりゃフル・フロンタルを倒して、それから……」
ティファ「あの、ガロード」
ガロード「ん?」
ティファ「セレーネさん、忘れてます……」
アセム・ガロード・コウ「「「ハッ!!!?」」」

 ティファのその指摘に、三人は一斉に顔を青ざめた。

アセム「や、ヤバイ……完全に忘れてたセレーネ姉さんのこと……!!」
コウ「バカ! バカ! なんで忘れるんだよ! 一番大事だろソレ!」
ガロード「ていうか俺サテキャでネオジオン社吹っ飛ばしちゃったんだけど……まさかまとめてミンチにしちゃった?」
コウ「探そう! 今すぐ探そう!!」
アセム「そ、そうだね! 今すぐ見つけて復活させたら輪切り三日の刑くらいで済むかもしれないし!!」
ガロード「ティファ! 俺たちに力を貸してくれ!!」

 これまでに無いほどの必死さで懇願するガロード。
 だがティファはすぐに首を振った。

869 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:24:27.23 ID:7LT8zGEQ0.net
ティファ「ダメです。近くにセレーネさんの気配はありません」
ガロード「なんだって!?」
アセム「ティファの感知が届かないほど遠くに吹き飛ばされたのか?」
コウ「いや、もしかしたらさっきのDGヘッドにヘリウム3ごと食べられちゃったのかも……!」
ガロード「じゃあ今姉さんはデビルガンダムの腹の中ってこと?!」
アセム「そんな! ならウ○コになって出てくるまで待つしかないのか!?」
ガロード「ああーーっ!! しくじった!! セレ姉をウ○コにするなんて、復活したらどんだけ酷いお仕置きされるんだ……!」
コウ「ていうかウ○コからって、いくらこの町でも復活できるのかな……?」

 まさかの事態にビビリまくる3人。だがそこへ一機のMSが音もなく接近する。

???「それなら大丈夫だ。セレーネはミンチでもなければウ○コにもなっていない」
ガロード「誰だ!」
アセム「落ち着けガロード。あれは敵じゃない」
コウ「黒いストライクガンダム……スウェンさんか」
スウェン「そうだ」

 黒いストライクガンダム――ストライクノワールのコクピットで、
 スウェン・カル・バヤンはいつもどおり言葉少なに頷いた。

コウ「それでスウェンさん。あなたはどうしてここに?」
スウェン「キョウジに頼まれて、俺はフロンタルに攫われたセレーネの行方を追っていた」
アセム「キョウジさんが……」
 
 淡々と話すスウェンの言葉に、アセムは少しだけ驚いた。
 キョウジとスウェンといえば、密かにセレーネを巡って恋のライバル関係にあると言われている二人だ。
 だが周囲が勝手に思っているほど、その関係は悪いものではないらしい。

ガロード「で、でさ! さっきセレ姉はミンチにもウ○コにもなってないって言ったよな? てことは」
スウェン「ああ。彼女は無事だ。ネオジオン社から少し離れた倉庫で軟禁されているのをさっき見つけた」

 スウェンが手招きすると、背後からはスターゲイザーがゆっくりと歩み出てくる。

アセム「姉さん! セレーネ姉さん! よかった、無事だったんだね」
スウェン「声をかけても無駄だ。俺が発見した時、彼女は薬で眠らされていた。今もな」
セレーネ「んがっ! ぐごごごごごご………」
コウ「この豪快ないびき、間違いなくセレーネ姉さんだね」
ガロード「じゃあ今機体を動かしてんのはスターゲイザー自身か」
アセム「それにお前もよく無事だったな。ありがとな、スターゲイザー。姉さんを守ってくれて」

 アセムのAGE-2が頭部を撫でると、スターゲイザーは子供のようにぴょんぴょんと跳ねた。
 不思議なことに、兄弟家の戦闘で受けたはずの傷は、今はその多くが何者かによって修理されていた。

スウェン「ざっと調べてみたが、機体に何かを仕掛けられている様子はない。セレーネも、すぐに目覚めるだろう」
コウ「じゃあ、とりあえずこれで僕らの仕事はひと段落ってことかな」
ガロード「そうだね。じゃあすぐに学校へ戻ろう。アッチも心配だし」
アセム「ガロード。フロスト兄弟は放っておいていいのか?」
コウ「そういえば僕も気になってたんだ。あいつら、突然戦闘を放棄したように見えたけど」
ガロード「ああ、あいつらか……」
 
 聞かれて、ガロードはどこか面白くなさそうな顔をした。

ガロード「あいつらなら、もう気にしなくて大丈夫だと思うぜ」
アセム「???」
ガロード「まったく、こんな時まで人をおちょくって……ホントめんどくさいよあいつらって」
コウ「???」

 ガロードの謎の言い回しに首を傾げつつ、兄弟たち一行はセレーネを引き連れてネオジオン社を後にした。

870 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:33:26.44 ID:7LT8zGEQ0.net
 AM 06:10 ネオジオン社近郊:戦場跡

ゾルタン「くそっ! くそっ! 俺が、俺があんな只の人間に負けるなんて!!」

 破壊されたIIネオ・ジオングの残骸の側。
 大破したシナンジュ・スタインのコクピットでゾルタンは嗚咽を漏らしていた。

オルバ「ああ、これは随分手酷くやられたものだね、兄さん」
シャギア「まったくだ、これは言い訳の仕様がない敗北だな、オルバよ」
ゾルタン「フロスト兄弟……!」

 そこへやってきたのはフロスト兄弟のガンダムだ。
 ふてぶてしい顔の彼らを、ゾルタンは噛みつきそうな目で睨みつける。

ゾルタン「てめえら……やっぱり裏切りやがったな!」
シャギア「裏切る、とは心外だなオルバよ」
オルバ「そうだね兄さん。元々僕らは、フル・フロンタルの計画を探るために彼に近づいたんだから」
ゾルタン「なんだと!?」
シャギア「こう見えて我々は普段探偵をやっていてね。依頼を受けたわけさ、フロンタルの企みを止めて欲しいと」
オルバ「調査費も全額前払いでくれたし、万年金欠の僕らにとっちゃいい仕事だったよね」
ゾルタン「誰だ! 誰がフロンタルの計画を邪魔してる!?」
シャギア「本当は守秘義務があるのだが、まあ薄々検討もついているだろうから答えよう」
オルバ「僕らの依頼主はね、ギルバート・デュランダルだよ」
ゾルタン「ギルバート・デュランダル、あいつか……!」

 ギルバート・デュランダル。彼のことはゾルタンも知っていた。
 フロンタルらシャア軍団のメンバーでありながら、
 同時にネオジオン社の商売敵であるクライン社の現CEOである彼は、シャア軍団の中でも独特の立ち位置だ。

シャギア「もっとも彼も、ネオジオン社の情報を探っているうちに偶然フロンタルの企みに気づいたというがな」
オルバ「それで計画の全容解明のため、僕らに依頼を出してきたってワケ」
シャギア「他にも東方不敗や海賊部隊のような、どこの組織にも属さない人間を味方に引き入れつつな」
オルバ「潜り込むのは実際苦労したよ。フル・フロンタルは見た目と違って予想以上に用心深い男だったからね」
シャギア「ガンダム兄弟に恩を売ってからのセレーネ誘拐を成功させたお陰で、ようやくここまでこれたという訳だ」

 白々しい台詞を億面もなくフロスト兄弟。
 彼らを前にして、ゾルタンは泣き笑いと怒りの混じった複雑な表情を浮かべる。

871 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/09/22(火) 03:37:11.30 ID:7LT8zGEQ0.net
ゾルタン「ハ、ハハッ、はじめから全部ウソだったってワケか! 自分たちを認めなかった世界に復讐したいってのも、俺に同情してるってのも! 全部!」
シャギア「いや、残念だが、それは本当だ」
ゾルタン「!!?」

 意外な答えに、ゾルタンは一瞬答えに詰まった。

オルバ「正直言って、初めの頃は君のことなんてなんとも思ってなかったんだけどね」
シャギア「だが君のことを知るにつれ、どんどん君が昔の我々の姿に被ってきてな。有体に言えば、情が湧いたというとこだ」
ゾルタン「…………」
オルバ「そして、同時にこうも思ったんだよ。昔の僕らにそっくりな君を、“あいつら”とぶつけてみたらどうなるだろうって」
ゾルタン「“あいつら”だと?」
オルバ「君もたった今、痛い目に遭っただろう?」
シャギア「ニュータイプでもなんでもない只の人間の癖に、時折ニュータイプを遥かに上回る力を発揮する、あの三人のことだよ」
ゾルタン「あのガンダム兄弟か……!」
オルバ「ほんと頭に来るよね、あいつらって。恋だの夢だの目標だの、いつも青臭いことばっかり言ってこっちの気持ちなんて全然理解しようとしない」
シャギア「本当にそうだ。彼らのせいで、私たちの計画も何度邪魔されたかわからない」
オルバ「だから僕らは決めたのさ。僕たちを認めなかった世界に復讐する前に、まずは彼らをぎゃふんと言わせてやろうってね」
ゾルタン「ぎゃふん……」
シャギア「普段、我々が彼らと馴れ合っているよう見えるのも、まずは懐に潜り込んで情報を集めているのだ。
     ……まあ、ロランくんの作る朝食が旨いのは否定しないがな」
オルバ「そうしていずれは、油断したところをまとめて寝首を掻いてやるのさ。
    ……まあ、ロラン・セアックが朝食を作って待っていてくれるのも、別に悪い気はしないけどね」

 それから二人は振り返ってゾルタンを見た。

オルバ「それで、君はどうだったゾルタン? 戦ってみて、綺麗ごとばかりいう彼らにムカつかなかった?」
シャギア「きっと頭にきただろう。次、戦う時は必ず仕返しする。そう思ったんじゃないか?」
ゾルタン「……当たり前だ! 俺が、この俺があんなクソ雑魚どもに負けたままで終われるか!
     ガロード・ランにアセム・アスノ、それから、あの影の薄いスーパー・コウ・ニイサン!!
     あいつらの名前は覚えたぞ。次戦るときは……必ず俺が叩き潰す!!」
オルバ「なんか一人間違った名前で憶えてるけど、ふふっ、その意気だよゾルタン」
シャギア「ならば次は、一緒にガンダム兄弟家の朝食時に襲うとするか」
オルバ「そうだね。あいつらを倒すにも、まずは栄養補給は大事だからね」
シャギア「フッ、寝ぼけ眼の彼らからかっさらう卵焼きの味は格別だぞ」

 フロスト兄弟の甘言にまんまと乗せられ、ガロードたちへの復讐に燃えるゾルタン。
 だがその瞳からは、先ほどまでの
 我が身を滅ぼしてでも世界を焼き尽くそうとする憎悪の炎は、いつの間にか消え去っていた。

872 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/22(火) 14:01:55.79 ID:g0w9P9q70.net
影の薄い、スーパー・コウ・ニイサンwww
なんかニイサンって発音にもよるけど、洋画に出てきそうな名前だな
こっちの名前でも何か活躍した方がいいんじゃね?ア◯ジャッシュの大嶋みたいな感じのノリで(笑)
このスレだと、カンコクのハレンチ将軍、バルコニー=ファフナー(ペンネーム、ヴァルダー=ファーキル)がいるけど
トレーズ「そんな人いたかな?レディ」
レディ「私にもわかりません」

873 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/27(日) 10:23:37.95 ID:fIEAs/fp0.net
ガロードはどの辺で勘付いたんだろーか>フロスト兄弟のあれこれ

874 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/28(月) 09:07:40.14 ID:V1tKsqy40.net
ニーサン(^U^)だが無意味だ

875 :通常の名無しさんの3倍:2020/09/28(月) 09:10:20.69 ID:V1tKsqy40.net
あ、ネイサンなんたらってのは外国人によくある名前(ネイサンは男性名)

876 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/06(火) 16:21:32.20 ID:g5EPRVr10.net
セイ「(きょろきょろ)誰もいない。ドムの日するなら今のうち」

877 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/24(土) 07:42:37.73 ID:z+f0S6wt0.net
????「栄光ある竜の戦士達よ!
かつて我々を暗黒の世界へ押しやった者どもは、今、我々の足下にいる!
愚かな5、いや4球団に思い知らせる時が来たのだ。ほどなく栄光はドラゴンズの物だと!
機は熟した。共に戦おう、ドラゴンズのために。ドラゴンズの栄光のために!」
マシュマー「貴様、ハマーン様の演説をパクるな!」
ブライト「まったく、どうしてこんな時に限って……!おいコラ、お前ら、大野を舌なめずりしながら見るんじゃない!」
ハリー「失敬な、思えば8年前の時の暗黒の世界の住人が我々だったと思うとな……」
シェフィールド「ただ感慨深いだけなのでな、とりあえず2位はまだあきらめておらんのでな!」
ランバ・ラル「このランバ・ラル、8年の中で暗黒を忘れたぁぁ!!」
アムロ「今年こそ、今年こそ鷹を、鷹を狩ってやる……!!」


「7年間の暗黒」と言う訳で……。

878 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/25(日) 10:04:38.66 ID:xhwZo4z80.net
2週間も書き込みの無かった過疎がヤバイ
同じようなノリでずっと続けるのは無理だ

879 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/25(日) 21:46:35.53 ID:uhd6KcJi0.net
>>878
Wikiの閲覧者数見る限り、見てる人はそれなりに居るっぽいんだけどなぁ…
せめて感想やいい感じの便乗ネタとかあると盛り上がるんだけどね
なかなか時間取れない古参だけど、なんか小ネタ出してみるよ

クワトロ「新しい時代を作るのは老人ではないと言っておきながら…!」
カミーユ「だからって、100スレ目を目前に終わりは嫌でしょ大尉」

880 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/25(日) 21:57:19.03 ID:LKiMashC0.net
そうなると、ビルドダイバーズネタを、と言いたいけど中々浮かばないのが現状なのかな?
刹那「つまり、俺はガンダムじゃなく、キーブレードの」
ドモン「その先は言うな。つかそれは違うリクだからな。しかも中の人ネタだ」
刹那「仕方ない、沙慈とディズニーに行く」
ドモン「いやだからといって行くなよ」

881 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:42:08.45 ID:xcGgmHiv0.net
 AM 05:24 日登町中央区:学校
 
ギャバン「ヨルムンガンド弾頭の大気圏再突入、確認!」
ハロ長官「デビルガンダムの方は!?」
リリ「第一波はなんとかこらえたようですわ。でも、続いて第二波を確認。3分後です」

 学校の視聴覚室は現在、臨時の警察本部となっていた。
 そこではハロ長官をはじめ、日登警察の上層部が情報の把握と指示に躍起になっている。

ハロ長官「グラハム警視正につないでくれ。学校の守りはどうなっている?」
グラハム(無線)『こちらグラハム・エーカーだ。東・西・南はすでにDG軍団と戦闘に入った。遅れていた北方面もまもなく鉄華団が到着する』
ハロ長官「わかった。到着を確認次第、君も西方面の防備に就いてくれ」
グラハム『了解した』
リリ「長官、今度は赤い彗星のひとから通信です。『現在、学校を覆っている結界はあと2分ほどで解除される』とのことです」
ハロ長官「そうか。魔法少女たちの協力に感謝すると伝えてくれたまえ」
リリ「わかりましたわ」
ギャバン「思ったよりも早く戦闘が始まりそうですな」
ハロ長官「いや、むしろよくここまで保ったというべきだろう。なんにせよ、配備が間に合ってよかった」
ギャバン「しかし、今回のデビルガンダムの戦闘力は未だ未知数。今の戦力で耐えられるかどうか……」
ハロ長官「それでもやらなくてはならない。……リリ嬢、東西南北の戦線に繋いでくれ。結界が解除され次第、デビルガンダムへの反攻作戦を開始する!」

 勇ましく宣言するハロ長官。だが次の瞬間、送られてきた第二波の映像に、彼は絶句した。

ハロ長官「これは……なんだ」

 学校:南防衛線 
サイ・サイシー「おいおい、マジかよこれ……」
チボデー「Shit……!」
ジョルジュ「これは……さすがの私も笑えませんね」

 第一波を退けたあと、新たに現れたDGガンダム軍団に愕然とするガンダムファイターたち。
 その敵の正体は……

デビルELS「( ゚∀゚)ジコサイセイ!ジコシンカ!ジコゾウショク!」
デビルELS「( ゚∀゚)ジコサイセイ!ジコシンカ!ジコゾウショク!」
デビルELS「( ゚∀゚)ジコサイセイ!ジコシンカ!ジコゾウショク!」
デビルELS「( ゚∀゚)ジコサイセイ!ジコシンカ!ジコゾウショク!」

アルゴ「ELS……! DG細胞に取り込まれたというのか!」
アレンビー「ヒドイよ! せっかくドモンが頑張って仲直りしたっていうのに!」
ヴィダール「悔しがってる暇はない! 来るぞ!!」

882 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:43:41.67 ID:xcGgmHiv0.net
 学校:北防衛線
デビルハシュマル「グオオオオオオオオオ!!」
ユージン「くそっ! 奴さん顔を見るなりいきなり撃って来やがったぞ!」
昭弘「いくら攻撃してもすぐ回復する……これがデビルガンダムの力か!」
シノ「ちくしょう! こっちは三日月もいねえってのに!」
オルガ「おい! 東防衛線に連絡を取れ! ソレスタルビーイングに援軍を……!」
メリビット「ダメ! 向こうはデビルシドの大群に襲われてるって! 応援は期待できないわ!」
オルガ「なんだと!?」

 東・南・北の三つの戦線に襲い掛かったものの正体。
 それはデビルガンダムによって捕獲・あるいは再生された怪物的MA軍団だった。
 これまで対面したことのない脅威に苦戦を強いられる一行。
 そして、ガンダム兄弟たちが担当する西防衛線に現れたのは……

カミーユ「気をつけろ、みんな! あれは……あれはただのMSじゃないぞ!」
ベルリ「バナージ、あれって!」
バナージ「サイコジムだっていうの!?」

 100メートルを超える巨体、ジムを思わせる頭部、真っ赤な装甲。 
 それはまさに、MAとの戦闘でバナージたちが遭遇したイd……もといサイコジムに他ならない。

ジュドー「デビルガンダムは……あんなものまで複製したっていうのかよ!?」
ヨナ「ぼんやりするな! 撃ってくるぞ!!」
デビルサイコジム「グレンキャノンモダアァァァァァァ!!!」

 浴びせかけられる大量のミサイルの雨。
 兄弟たちのガンダムは散開すると、覚悟を決める間もなくデビルサイコジムとの戦闘に入った。


 AM 05:24 日登町上空

 一方、デビルガンダム掃討作戦のためヨルムンガンドで射出されたシローたちも、
 予期せぬトラブルに見舞われていた。

ミケル「まずいです! 弾頭の軌道がどんどんズレていってます!」
サンダース「発射間際のドタバタで軸がズレたのか?」
エレドア「ていうかそもそもヨーツンヘイム社のトンデモ兵器なんだし、どこかしらに欠陥があったと考える方が自然じゃね?」
カレン「言えてるね」
ミケル「そんな落ち着いてる場合ですか! このままじゃ僕たち、警察署どころか海の中に一直線ですよ!」

883 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:44:17.79 ID:xcGgmHiv0.net
 トラブルはこれだけではない。
 デビルガンダムが目覚めたことによりデスアーミー軍団が活性化。
 シローたちの乗るヨルムンガンドの弾頭目掛けて、大量のデスバーディーが集結してくる。

モニク「ちっ! あの蝿ども、私たちに気づいたか!」
セイ「こ、このままじゃ僕たち撃ち落とされちゃうんじゃ……」
カスペン「ええい、戦場で怯えた声を出すな新兵!」
サンダース「隊長、指示を!」
シロー「それは……」

 問いかけにシローは一瞬口を濁らせた。
 彼らがいるのはまさに敵の中枢、判断一つ誤っただけで即全滅もありうる。
 その責任の重さをわかっているからこそ、シローはうかつに口を開けない。
 だが

ホルバイン「……爺さんが言っていた。鮫は怯えたヤツから襲ってくる。喰い殺されたくなけりゃ、先に鼻づらぶん殴れってな」

 最初に動いたのはヨーツンヘイム社の海の漢、ヴェルナー・ホルバインだった。
 彼は手動で弾頭のハッチを無理やりこじ開けると、相棒のアッガイタンとともにゼーゴックのエンジンに火を入れる。

シロー「ま、待て! 勝手な真似をするな! まだ命令は……」
ホルバイン「で、おたくの命令を呑気に待ってる間に蜂の巣になれってか? そんなの俺はゴメンだね」
アッガイタン「モキュ!」
ホルバイン「行くぜ、エントリイイィィィィィィ!!」

 シローが止める間もなく、ゼーゴックはハッチから飛び出した。
 そして装備した拡散ビーム砲を乱射しながら、デスバーディーの群れを切り裂いていく。

モニク「あのバカ……! 勝手に飛び出しおって……!!」
三日月「でも、このまま撃ち落とされるよりマシでしょ」
ソンネン「へへっ、とはいえゼーゴックで地上に降りたあとはどうすんだって話だよな……しゃあねえ、俺も行くか!」
デュバル「ええい貴様ら! このヅダより目立つことは許さんぞ!」

 更に三日月のバルバトスをはじめ、ヒルドルブ、ヅダといったヨーツンヘイム社のMSも降下。
 自由落下しながら地上のデスアーミー軍団に攻撃を加えていく。

カレン「あ〜あ、まったくどいつもこいつも無鉄砲ばかりさね」

 カレンはため息をつきつつ、シローを振り返った。

カレン「で、隊長? アタシらはどうする? このまま海に飛び込むかい?」
シロー「それは……」
エレドア「かーっ! らしくねえなあ! 昔のアンタだったらいの一番に飛び出してったろうに」
サンダース「隊長、あまり気負わないでください。俺たちはみな、覚悟を決めてきたんです。デビルガンダムから町を取り戻すために」
ミケル「それに、僕らだって出会った頃のままじゃありませんよ! そう簡単にミンチはなりません!」
シロー「みんな……」
 
 小隊員たちの言葉に、シローは内心己を恥じた。
 どうやら、一番覚悟ができていなかったのはシロー自身らしい。

884 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:46:19.36 ID:xcGgmHiv0.net
シロー「08小隊全機およびヨーツンヘイム社のみんな! これより我々はこの弾頭を捨てて地上に降下する。全機……俺に続けえぇぇ!!」
カレン「了解!」

 シローたち08小隊の面々は、パラシュートユニットを背負い一斉に降下。
 モニクら残りのヨーツンヘイム社メンバーもそれに続く。

セイ「初出撃でいきなり敵陣ど真ん中に降下なんて……!」
セカイ「なんのこれくらい! 修行でサメがウヨウヨいる海に飛び込んだときに比べたら!」
シロー「二人とも、機体のバランサーを注視しろ! 大丈夫だ、もしもの時は必ず俺が受け止めてやる!」

 シローのその言葉に背中を押されるように、
 セイとセカイ、二人もまたデスアーミー軍団の待ち受ける地上へとダイブしていった。

 一方、先に降下したホルバイン、ソンネン、デュバル、三日月らの面々は無事地上に降下したものの、
 すでに辺りには大量のデスアーミー軍団が集結しつつあった。

ホルバイン「へっ、獲物の匂いに釣られて続々とやってきやがったな」
デュバル「海兵! 地上ではゼーゴックはただの置物だ!」
ソンネン「そういうこと。ここは俺たちに任せて、ヘヘ、おとなしくしてな」
ホルバイン「なあに、まだ火器の弾は残ってる。砲台役くらいはやってみせるさ」
三日月「どうでもいいけどオジサンたち。来たよ」

 じりじりと距離を詰めてくるデスアーミー。
 そこから飛び出した一番槍を、バルバトスはメイスで叩き潰した。
 だがそれを契機に、何百体ものデスアーミー軍団が、一斉に襲い掛かってくる!

カレン「まずいね。先に行った奴らがデスアーミーに襲われてる」
サンダース「隊長、こちらも援護射撃を!」
シロー「ダメだ! 空中で射撃なんかしたら降下ポイントがずれる。敵中で孤立するぞ!」
サンダース「しかし……」
エレドア「ちょっと待った! ちょっち静かにしてくれ」
ミケル「どうしたんですか?」
エレドア「何かがスゲえ速さで一直線にこっちに向かってくる……それに、なんだこの音は……ジャズ?」
シロー「ジャズ? まさか!」

 シローはハッとして上空を見上げた。
 そこには猛烈な速さで飛んでくる三発目のヨーツンハイム弾頭。
 さらにそこから、一機のMSが離脱し、地上に向かって降下してくる。

サンダース「あれは……フルアーマーガンダム!」
シロー「イオか!」

イオ「ハハッ! やっぱ俺とお前の愛称は最高だなフルアーマー! ジャズもよく似合う!」
三日月「この音、イオ兄さんか」
イオ「頭を下げてな三日月とその隣のオッサンども! 今から景気のいいヤツお見舞いするからよ!」

 フルアーマーガンダムは自由落下しながら照準をデスアーミー軍団に合わせた。
 そして引き金をひくと、一機のMSには過剰なほどの武装が一斉に火を噴く!
 弾丸とミサイル、そしてビームの嵐がデスアーミーたちを一瞬でスクラップに変えていく。

セカイ「すげえ……なんて火力だよ」
セイ「火力だけじゃないよ。踏ん張りが効かない空中であれだけの射撃を成功させた腕。間違いなくエースだ」

885 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 00:49:31.03 ID:xcGgmHiv0.net
 脅威が取り除かれた地上へ無事降り立った08小隊一行。
 その横にフルアーマーガンダムも着陸する。

イオ「よう、シロー。一日ぶりだな、元気かブラザー」
シロー「イオ! よく来てくれた! そのフルアーマーガンダムも!」
イオ「おう、フェリーニから取り返してきたぜ!」
三日月「確か借金のカタにとられてたんだよね、ソレ」
イオ「まーな。武道館でやったレフェリーのバイト代でようやく返してもらったワケよ。で、急いで学校に戻って」
シロー「ヨルムンガンドの第三射で追いかけてきてくれたんだな」
イオ「そういうこと。ま、あんなもんに乗せられるとは思ってなかったけどな」
シロー「なんにせよ助かった。ありがとう、兄弟」
イオ「どういたしまして、兄弟」

 MSごしに、二人は固く握手を交わした。

イオ「それで、これからの予定はどうなってんだ?」
セカイ「ええと、これからっていうと」
三日月「警察署にいって、デビルガンダム本体と動力炉?ってヤツを壊すんでしょ」
セイ「うん、そうだったよね」
モニク「しかしここはほとんど南区に近い。ここから西区の警察署までだと、直線距離でも結構な距離があるぞ」
ミケル「予定じゃもう少し警察署近くに落ちる予定だったんですけどね……」
カレン「確かに、デスアーミー軍団がひしめく中で、見つからないように進むのは結構な骨だね」
カスペン「ならばここは、我々がエサになろう」
サンダース「エサ?」
カスペン「つまり陽動作戦だ。我々ヨーツンヘイム社の面々でデスアーミー軍団を引き付ける。その間に」
シロー「俺たちで警察署に向かい、デビルガンダムを倒すと。そういう訳ですね?」

 カスペンは大きく頷く。

セイ「そんな! 危険すぎませんか? 敵は何万体いるかわからないんですよ!? たった数機のMSで……」
ソンネン「へっへっへ、だがよ、これが一番可能性が高い手なんだぜ」
カスペン「それに我々は囮になっても犠牲になるつもりはない。必ずや生き延び、お前たちに合流すると約束しよう!」
セイ「カスペンさん……」
デュバル「よおし、そうと決まれば善は急げだ! デスアーミーどもにヅダの雄姿を見せつけてやる!」
モニク「あ、待てバカ! 急にスロットルをあげたらヅダは……」

 その時、急加速によってエンジンが限界を迎え、ヅダは突然の爆発!

モニク「……空中分解すると言っておろうに……!」
セカイ「デュ、デュバルのオッサ〜〜〜ン!!?」
デュバル「ええい、まだだ!」
セイ「あ、と思ったらまだミンチになってなかった」
ミケル「なんでか機体も再生してるし」
デュバル「ふっ、こんなこともあろうかと、予めアクト・ヅダのマグネットシステムを取り付けておいたのだ!」
モニク「いつの間にそんなことを……!
デュバル「ここは待ちに待ったヅダの見せ場なのだ! 世界中にヅダがゴーストファイターでないことを証明するまで終われんよ!」

 そう高らかに宣言すると、ヅダは超高速でその場を飛び去っていった。
 途中、なんどか空中分解するも、その度にマグネットパワーが発動して機体が再生する。

セカイ「じしゃくの ちからって スゲー」
セイ「しかも派手に空中分解するから、デスアーミーも順調におびき寄せられていってるし」
モニク「あ〜……まあ、こういうワケだ。デスアーミーどもは我々が陽動する。お前たちはその間に警察署に行ってくれ」
カスペン「ふっ! また会おうぞカスペン大隊の諸君!」

三日月「……なんか、すごく騒がしい人たちだったね」
イオ「まあ、ある意味じゃああいう連中だからマイとも上手くやってけんだろうさ」
シロー「お前たち! もう無駄話をしている余裕はないぞ! ヨーツンヘイム社のみんなのためにも……必ずデビルガンダムを倒す!!」

886 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/10/26(月) 01:24:23.86 ID:xcGgmHiv0.net
 AM 06:10 ネオジオン社近郊

セレーネ「う……ん……」
スウェン「三人とも待ってくれ。セレーネが目を覚ました」
ガロード「マジで!」
セレーネ「こ、ここは……」
コウ「ネオジオン社の近くだよ」
ガロード「俺たち、姉さんを助けに来たんだ」
アセム「姉さん、ずっと薬で眠らされてたんだぜ?」
セレーネ「そう、薬で……」

 パイロットに横たわり、再び目を閉じるセレーネ。
 だが、何かを思い出したかのようにすぐに跳ね起きる。

セレーネ「眠らされてた……! ウソでしょ! 今の時間は?」
スウェン「無理をしないほうがいい、セレーネ。まだ薬が体内に残って……」
セレーネ「そんなこと言ってる場合じゃないの! 今は……6時10分!? なんてこと、あれから4時間も経ってるなんて!」
コウ「セレーネ姉さん、何そんなに焦ってるか判らないけどとにかく学校に戻ろう。今はデビルガンダムが町中で暴れてて……」
セレーネ「デビルガンダムなんてどうでもいいのよ!!」

 凄まじい剣幕で怒鳴りつけるセレーネに、コウは思わず怯む。

アセム「どういうことなんだ、セレーネ姉さん。何が起こってるのか、俺たちにもわかるように説明してくれないか」
セレーネ「全部ダミー、ブービートラップなのよ。今日現れたMAやシド、それにELSやデビルガンダムさえもね」
コウ「トラップって……誰が仕掛けた?」
セレーネ「フル・フロンタルに決まってるじゃない! あの全裸野郎!!」

 ありったけの罵詈雑言を叩きながらも、セレーネの手は止まらない。
 彼女は手早くスターゲイザーを操作すると上空の観測を開始する。

セレーネ「ウソ……もうこんな近くに来てる……!」
ガロード「来てる? だからなにが」
セレーネ「アクシズよ」
ガロード「え」
セレーネ「もうすぐ日登町にアクシズが落ちてくる。アクシズ落としこそが、フル・フロンタルの本当の狙いだったのよ!!」

  同時刻 ネオ・ジオングコクピット内

フロンタル「ふ…………」

 ネオジオン社近郊にある、生き残っていた数少ない監視カメラの映像は、
 セレーネの衝撃の告白をしっかりと捉えていた。

フロンタル「偽装も、ここらが潮時か」

 彼はひとりごちると手元のコンソールを操作し、なにかの装置の出力をオフにする。
 するとそれまで日登町の空を覆っていたミラージュコロイドによる偽装がはがれ、
 中央区全体を覆いつくすほどの巨大なワームホールが姿を現した。

 ワームホールの中は宇宙に繋がっている。
 その先に見えるのは、日登町に向かってゆっくりと落下してくるアクシズの姿だった。


 AM 06:11 日登町へのアクシズ落下まで、あと3時間12分――――!

887 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/26(月) 01:24:39.70 ID:Ufl6V1xb0.net
乙。今回も濃ゆい。

書き込みがないのはオールアムロ待ちってのもあるんじゃね?
ガッツリしたもん食うなら食う側もエネルギーいるのよ。

888 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/26(月) 06:14:31.03 ID:EGs1YA/50.net
純粋にもうネタが枯れ果ててる

889 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/27(火) 09:17:36.61 ID:2XC2XfTO0.net
やはり、ビルドダイバーズシリーズが参戦しない事には・・・

890 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/27(火) 21:17:26.55 ID:ZQFdO+ou0.net
イオがまるでどっかの六つ子の次男っぽいな

891 :1/6:2020/10/29(木) 08:35:09.38 ID:4mhjaYCO0.net
久々に作ってみた。しばらく書いてなかったから拙いところもあるだろうけど、許して

――深夜、チャップマン邸にて。

チャップマン「(天井裏、右後ろに人の気配。距離は…約五歩といったところか…賊か?)」
ズキュン!
ヒイロ(天井裏に潜伏中)「(撃たれた…!?)」
チャップマン「………どこの手の者か知らないが、お引き取り願おうか」
ヒイロ『………』
チャップマン「今のはわざと外した。やんちゃも良いが、面会を希望するなら次は正門から入ってくることだな、"少年"」

ヒイロ『………』
マノン「あなた、今の音は…」
チャップマン「なに、心配いらない。大きなネズミが居たから威嚇しただけだ」
マノン「まあ…」

チャップマン「さあ、もう寝よう。明日の茶会にはドモン・カッシュも来る。寝坊などしたら暴れるかもしれん」
マノン「あなたったら、またそんなことを…」
チャップマン「はっはっは」

ヒイロ『(こちらに振り向くこともせず、掠めるギリギリの場所を狙った…これは、当たりかもしれない)』

――翌日の朝、ガンダム家

ドモン「俺に、捜査の協力をしろだと?」
ヒイロ「ああ」
ドモン「断る。俺はファイターだ。スパイじゃない」
刹那「頼む。ドモン兄さんにしかできないことだ」
ドモン「どういうことだ?」

892 :2/6:2020/10/29(木) 08:36:35.98 ID:4mhjaYCO0.net
ヒイロ「ターゲットはジェントル・チャップマン…今も様々な場所で活躍するガンダムファイターだ」
ドモン「馬鹿な! 奴にはもう悪事に手を染める理由などない! 病はすでに完治したし、妄執も捨てている!」
刹那「そう思うなら、話を聞いてほしい」
ドモン「…いいだろう」

刹那「今、上流階級の間で正体不明のドラッグが出回っている。
   麻薬や禁止薬物の類ではないようだが、違法には違いない。俺たちは各所と連携し、その薬の出所について探っている」
ドモン「それとチャップマンに、何の関係がある?」

刹那「チャップマンはあらゆる世界の上流階級と付き合いがあり、精神強化剤を大量に所持・服用していた過去がある。
   その手のコネクションには事欠かないだろう」
ドモン「できることと実行することは違う。何度も言うが、奴にそんなことをする理由はない」
ヒイロ「ここ最近、奴の勘が異常に鋭くなっている」

ドモン「勘が悪くてガンダムファイターが務まるか。チャップマンは全盛期の力を取り戻しているんだぞ。今までが鈍っていただけだ」
刹那「全盛期の記録から考えても異常だ」
ヒイロ「俺たちはスペシャリストだ。ガンダムファイター相手だろうと、そう簡単に尻尾は掴ませない」
ドモン「…いいだろう、やるだけやってやる。だが、俺は奴の犯行だと信じるつもりはないからな」



『今回、番組では先日のビシディアンの襲撃から貨物船を救ったジェントル・チャップマン氏にインタビューを…』

アセム「はぁ…」
キオ「アセム兄ちゃん、調子悪そうだけど何かあったの?」
アセム「え!? い、いやちょっと転んじゃって…ハハハ…」

893 :3/6:2020/10/29(木) 08:39:44.15 ID:4mhjaYCO0.net
――数時間後、日登町・チャップマン別荘のティーパーティ会場

オルガ「落ち着かねえな…こういう上品なところは」
ビスケット「こういう場に慣れておくのも立派な勉強だよ、オルガ」
オルガ「ミカは平気そうだな」
三日月「クーデリアによく呼ばれる。ボディーガードをしてくれって」
ビスケット「なるほど」

チャップマン「やあ、商談の席以外でこうして語らうのは初めてだな。ミスタ・イツカ」
オルガ「は、はい! お、お招きいただき恐悦至極の…」
チャップマン「はっはっは! そう堅くならなくていいぞ!
       地位や年齢など構わず、長年の友人のように語り合うのがこのパーティの目的だからな」
オルガ「は、はぁ…スミマセン」

チャップマン「おや、君はたしかドモン・カッシュのところの…」
三日月「どうも」
オルガ「なんだ、知り合いか?」
三日月「うん。兄さんとクーデリアの知り合い」
ビスケット「さすが、顔が広いな…」

チャップマン「ぜひとも楽しんでいってくれたまえ。君たちとは、特に話がしたいと思っていたんだ」
オルガ「俺…いや、私たちと?」
チャップマン「将来、火星に移住したいと思っていてね。君たちは火星の出身なのだろう?」
オルガ「俺たち、育ち良くないんでろくなこと言えませんg」ドゴッ「ぐほっ」
ビスケット「(正直すぎるのもダメだって!)」
チャップマン「いや、それでいい。どんなものにだって、表裏はあるものさ…そう、どんなものにも…」
三日月「?」

894 :4/6:2020/10/29(木) 08:40:42.93 ID:4mhjaYCO0.net
カトル「さすがはチャップマン氏ですね。良い葉を使っています」
リリーナ「………」
カトル「…ヒイロのことでしたら、心配はいりませんよ。本当にかすり傷です」
リリーナ「なら…」
カトル「今のチャップマン氏の勘の鋭さは異常です。もしヒイロが昨日の侵入者とバレては…」
リリーナ「私にも害があるかもしれない、ということですか」
カトル「そういうことです」

カトル「(ドモンさん、うまく聞き出してくれると良いけれど…)」


チャップマン「よく来てくれたな、ドモン・カッシュ。君も誘いを受けてくれるとは思わなかったよ」
ドモン「あんたとは一度ゆっくり話したいと思っていたし…何より、最初の茶会を台無しにしてしまったからな」
チャップマン「ふ…過ぎたことだ。それに、あの時は私も冷静さを欠いていた」
ドモン「………」


ドモン「病はもう治ったんだな」
チャップマン「医者の話では、体内のDG細胞が浄化されたことで健康体に戻ったらしくてな。前よりもずっと調子がいい
       この前も旅行中、近くの貨物船を襲っていたビシディアンの撃退に助力してな。ジム・スナイパーとか言ったか…たまにはMF以外に乗るのも悪くない」
ドモン「それは何よりだ。――ところであんた、最近妙に勘が鋭くなったらしいが」
チャップマン「ああ…そういえば。だが病に蝕まれていたころと比較すれば当然ではないかな?」
ドモン「………」
チャップマン「安心したまえ。もう薬物などやっておらんよ。やる意味もない。…何があろうと、妻を悲しませることだけはしないと誓ったのだ」
ドモン「そうか…」

895 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/29(木) 08:41:46.84 ID:4mhjaYCO0.net
チャップマン「………ドモン・カッシュ。そろそろ本題に入ってはくれないか」
ドモン「なに?」
チャップマン「勘というのかな。君が何かを探る目的でここに来たことは、なんとなく…予想がついているのだよ
       出会いこそ、快いものではなかったと思うが…今では私も妻も、君を好ましい青年だと思っている。隠し事などはしたくない」
ドモン「そうか…なら、単刀直入に聞こう。今、上流階級に蔓延っている薬物について」
チャップマン「やくぶつ? 何のことだ?」
ドモン「は?」
チャップマン「私はてっきり、グランドガンダムを駆る謎のガンダムファイター"マスクド・イングランド"として
       アマチュア界隈や地方の大会で活動していることを咎められると思っていたのだが…」
ドモン「は…はぁぁぁぁ!?」

チャップマン「いや、健康になったせいか、心まで若返ったような気分になってな。たまにグランドガンダムで泥臭く豪快な闘いをしたいと思うようになってきて…
       だがネオイングランド政府が許してくれんので仕方なく…当然、賞の類は辞退している。何も受け取っていない」
ドモン「そんなことはどうでも…いや、よくはないが! 謎の薬物について、お前は何も知らないのか!?」
チャップマン「何の話をしているんだ。私はすでにそういうものとの縁は切っている。マノンに確認してもらってもいい」
ドモン「そ、そうか…」

チャップマン「マスクマンとしてこっそり地方の大会に出ていることについては大人しく罰を受けるつもりだ。沙汰を待たせてもらうよ」
ドモン「わ…わかった。ところで、さっきから聞こうと思っていたんだが…さっきから口に入れてるのはなんだ?」
チャップマン「おっと、見つかってしまったか。こっそり口に入れていたつもりだったが、さすがにガンダム・ザ・ガンダムの目はごまかせんな」
ドモン「のど飴か何かか?」
チャップマン「いや、フリスクだよ」
ドモン「フリスク」
チャップマン「ああ。回復祝いにハレヴィ家のご息女から頂いたのだが。なかなか爽快で癖になる味でな」

896 :6/6:2020/10/29(木) 08:43:24.45 ID:4mhjaYCO0.net
ドモン「そんなもの、なんで隠れるようにして食ってるんだ」
チャップマン「世間では硬派な男として通っている私が、こんな菓子のようなものを好んで食べていると知られるのは、少し恥ずかしくてな」
ドモン「別に恥ずかしがることでもないと思うが。うちの兄さん達も、仕事の合間に口に入れているようだし
チャップマン「そうなのかね? それは知らなかった。俗世から離れていると、こういうことにも疎くなっていかんな」
ドモン「いや待てよ…フリスク…フリスクか…?」
チャップマン「どうしたね」
ドモン「すまない、チャップマン。そのフリスク、俺にももらえないか」
チャップマン「別に構わんが」
ドモン「助かる。同じものではないかもしれないが、後で代わりのものを持ってくるよ」

ドモン「ところでチャップマン。次はあんたをうちに招待したいな。悪ガキどもが多いから、少し騒がしいかもしれないが…今度は、普通に会話を楽しみたい」
チャップマン「その誘い、喜んで受けよう。妻も連れて行っていいかな?」
ドモン「もちろんだ。せっかくだからジョルジュ達も誘おうか」
チャップマン「いいな、それは。彼ともしっかりと話をしたいと思っていた」
ドモン「決まりだな」



――後日、イノベイター家

ドモン「リィィボォォンズゥゥゥ!」
リヴァイヴ「リボンズ! よりによってガンダムファイターを怒らせるなんて何考えてんですか!?」
リボンズ「今度ばかりは身に覚えがないんだけど!? 僕はそもそもああいうのと絡むのは苦手で…」
アニュー「だったらなんで怒りのスーパーモードになってんのよ!?」
ドモン「見つけたぞ、元凶め! 俺のこの手が光って唸る! 貴様を倒せと輝き叫ぶ!」
リボンズ「うわ、見つかっt」
ドモン「友情と、怒りと、悲しみのォ! シャイニング・フィンガー・ソォォォォド!!」
イノベイターズ「ぬわ――――!!」


その後のチャップマンであるが。当人の精神的な影響を憂慮したドモンらの配慮により、事情はついぞ知らされなかった。
フリスク自体に特に中毒性などはなかったこと、そして普通に大人が食していることを知ったことで、(普通の)フリスクを堂々と食する姿が見られたとか。

897 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/29(木) 13:50:56.99 ID:JCBhaU2a0.net
まさかのフリスクかいwww
フリスクで一番に思い出したのは、スケットダンスのあのフリスク侍を思い出したwww
最近のドモンがツッコミ役なポジションな感じが………
それでもシンのツッコミの負担はあまり減らないだろう。22/7 %程度位しか………

898 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/29(木) 21:45:35.22 ID:rkFrn1UG0.net
そういやシャイニングフィンガーソードってツッコミにしたらでっかいハリセンできそう
あとHGAWヘビーアームーズ買ったんだがWガンダム未見なんだけどなんかカブトムシ
っぽく感じた(射撃型だし)
おかげで作りたかったカブトムシモチーフガンプラできそうだ

899 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/31(土) 09:42:29.70 ID:g2YbguIP0.net
アムロ「まだ……ぼくには帰れる所(日本シリーズ)があるんだ……こんなに嬉しい事はない!」
キラ「そんな優勝で大丈夫か?」
アムロ「大丈夫だ、問題ない!!」

900 :通常の名無しさんの3倍:2020/10/31(土) 19:11:07.33 ID:a9XMTxed0.net
放課後の教室にて
シン「ハァ………」
レイ「どうした?ため息なんかついて」
シン「いや、俺とルナっていつから付き合って、いや何で付き合ってるのかなと思い出そうとしてるんだけど中々思い出せない
もしかして……」
レイ「気にするな。俺は気にしない
それに俺とシンは、トモダチ、いや親友だろ?」
シン「レイ………」
レイ「それに恋人よりも大切な妹的な人、ステラやマユだっているだろ?
それに仲間なパーラや別次元の彼女候補なセツコやルナの妹のメイリンだっているだろ」
シン「そうだな。何で俺は………いや何か違うような」
レイ「それに、シン、お前には俺がいるだろ?」シンのアゴクイをする
シン「レイ………」レイを見つめるシン
レイ「シン、お前が俺のモノになれ。ルナなんかやめて」


メイリン「………ハァハァ////」そっと廊下からたまたま見てた
ハマーン「これは………」廊下からこっそり
ナタル「ふむ………」
カテジナ「ほぉ………」

901 :オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟:2020/11/03(火) 23:37:52.22 ID:LXWUG2w00.net
 AM 06:10 日登町中央区:学校近辺の戦場

刹那「目標を……駆逐する!」
デビルサイコジム「ミンナホシニナッテシマエェェェ……」

 エクシアの一撃が首を刎ねると、デビルサイコジムの巨体はゆっくりと崩れ落ちた。

ヨナ「はあ、はあ……ようやく倒したか」
ベルリ「刹那もナイストドメ」
刹那「スメラギさんたちがエクシアを持ってきてくれたお陰だ。これでも俺もまた戦える」
キラ「でも、一時間戦ってようやくデビルガンダムの襲撃も落ち着いたね」
シン「そうだな。そろそろガロードかシロー兄さんたちから作戦の進捗連絡が来てもいいころだけど……」
ジュドー「とかいってたら来たよ連絡。ガロードからだ」
ガロード『ザ、ザー……ザ…える、聞こえる皆?!』
カミーユ「ああ、聞こえてる。ノイズはあるけどな」
ジュドー「そっちはどんな感じよ、ガロード?」
ガロード『こっちはみんな無事だ。コウ兄さんとも合流したよ。フロンタルはいなかったけどな』
フリット「やっぱり罠だったんだね」
ウッソ「それで、肝心のセレーネ姉さんは助け出せたんですか?」
ガロード『それが……助け出せはしたんだけど』

 そこで唐突に通信が切り替わり、慌てたようなセレーネの声が聞こえてくる。

セレーネ『アンタたち! 揃いも揃ってなにやってんのよバカ!」
ウッソ「あ、セレーネ姉さんだ」
ベルリ「元気そうでなによりだね」
バナージ「何やってって……今はデビルガンダム反攻作戦の真っ最中で……」
セレーネ『もうすぐ日登町にアクシズが落ちてくんのよ!!』
カミーユ「……なんだって?」
ジュドー「ごめんセレ姉、もう一回言ってくれる?」
セレーネ『昨日、家が襲われたときスターゲイザーが気づいたのよ。ああそうか、だからフロンタルは私を攫ったのね』

 独り言ちながらセレーネは手元のコンソールを操作して観測結果を呼び出した。

セレーネ『出たわ。今からちょうど3時間12分後にアクシズが落ちてくる。落下ポイントはこの学校よ』
シン「いや何言ってんの? アクシズってそんなのどこにも……」

 そう言ってシンが何気なく空を見上げた時だ。
 突如、晴れ渡っていた青空にヒビが入っていく。
 ヒビはどんどん大きくなり、空には大きな裂け目ができた。
 裂け目の奥に広がる宇宙空間。そして、その奥にあるのは……

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