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長靴半ズボンU

500 :夢見る名無しさん:2015/03/24(火) 19:02:27.96 ID:8ZKX1mxNl
翌日、体育のある日、A樹とB斗は登校時から長靴をはいて来た。
そして、体育の時間。河原に移動して準備体操。まずは列を組んで河原の往復。少し雪が残る濡れた砂地を往復で約400M。
いよいよ競走。A樹もB斗もC子と同じ組になった。もう一組がタイムをとる。
男子に二人、女子一人、C子より早い子がいた。でも、C子が早いことには変わりなかった。
A樹とB斗の人順位は真ん中くらいだった。C子には圧倒的に負けた。

整理体操ののち、次は3往復をやるぞ、と先生が言って、体育は終わった。

A樹とB斗はC子に勝つために、学校が終わったら別の川の河原で走り込みをすることを約束した。練習はその日から行った。
何回やっても、A樹もB斗もC子に負けた。でも、練習の成果か、A樹とB斗の順位は上がってきた。

持久走の最終日になった。スタートが切られた。A樹とB斗はC子のすぐ後ろにぴったりついていくことができた。今まででは考えられないことである。
C子との力の違いはすぐに見せつけられた。
河原にZ川に注ぐちょろちょろとした支流が流れていた。飛び越えると2〜3Mか。
C子は一発で飛び越えた。A樹もB斗もできなかった。支流に下りて、中州を伝って数歩かけて向こう岸に渡った。
ここを一発で越えられるのはC子はじめ数人しかいない。A樹とB斗以下の子供たちは下りて、長靴で水を蹴散らして行かなければならなかった。
川とびで大きく遅れた。A樹とB斗はまたもC子に負けた。ただ、タイムはC子の次の次だった。

先生は、A樹とB斗のタイムが伸びたことを大いに褒めてくれた。A樹とB斗は複雑な気持ちになった。

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