2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

長靴半ズボンU

1 :大人の名無しさん:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN 0.net
長靴半ズボン
が落ちてしまいました。
復活させたいと思います。
前スレからまともなレスを拾って生きたいと思います。
復元作業の途中でも、建設的なレスなら大歓迎です。
新規スレッド作成時の都合上、
生活/30代 から 馴れ合い/夢・独り言 に移ります。

659 :夢見る名無しさん:2015/07/06(月) 19:27:50.65 ID:N8eojXBG9
>>658
ありがとうございます。
思いもつyきませんでした。完璧です。

道徳の授業の中で、A樹君姉弟の休日での出来事をどのように題材として取り上げたら不自然でないかに腐心したのですが、見事ですね。

体育についても、いい案がありましたらどうぞ。
音楽、数学につきましてもどうぞ。

皆様のお知恵を拝借したいと存じます。

>>1 にあるとおり、この話に全然関係なくても、「長靴半ズボン」に関係することでしたらレスをお待ちしております。

660 :ラバーマン:2015/07/06(月) 20:23:56.23 0.net
復活しそうになりましたが、やはりしませんね、、残念です。
長梅雨になりそうな今年はやはりレインブーツはマストアイテムです。
AIGLE社のヴェルニをゲットしようか迷っています。
おかげ様で半ズボン(ショーパン)は数枚入手しましたぁ〜。
ヴィーンテージデニムの股下7pのWranglerは1960年後期から70年に
かけてのいい色落ちしてるモノ。
そして、LEVISの505は柔らかく、股下を7pにカスタマイズしてもらい
ご機嫌な一着です。スムースな穿き心地で最高!です。是非トライして
みて下さい。それからアディダスはトレフォイル柄が全体に鏤められた
モノでカラーはベージュこれまた股下10pにカスタマイズしてもらい、
欠かせないアイテムになっています。
残すところ、ラバー製のレインブーツをAIGLEにするかHUNTERにする
かの選択になりました。
今年はきっと8月になってもあまり暑い日が続きそうにないので秋口から
の台風シーズンを見越して早急にゲットしますね。

661 :夢見る名無しさん:2015/07/11(土) 17:32:18.81 ID:IohYV/TPG
>>655->>659
体育の授業では短距離のリレーをやることになった。
その日は雨が降ったので、長靴を履いてきた子が多かった。A規B斗C子はもちろんである。
午前中は雨が降っていた。雨がやまなければ保健になる予定だった。昼前から雨は上がり晴れわかった。子供たちは喜んだ。
男の子は半袖半ズボンの体育服、女の子は半袖体育服にブルマの上に体育用のスカート、半袖は白に首と袖口に黒の2本ずつのライン、半ズボン、ブルマ、スカートは黒。
子供たちは3分の2から4分の3くらいが長靴を履いていた。男の子は黒、女の子は赤が一番多く、ピンク、白、紺と続いた。

Jは、白の半袖ポロシャツ、紺のキュロット、そしてあの紺の長い長靴である。白のハイソックスがちらりとのぞいている。
キュロットは短く半ズボンのように見える。
指導教員は、白の半袖ポロシャツ、白の長ズボン、黒の紳士用長靴である。

クラスは49名、1名欠席で48名だった。
Jはあらかじめ計画したとおり、走力が均等になるように6名ずつの8チームにした。
当初の計画と少し違えたのは、長靴の子と短靴の子も均等になるようにした。
小学生のことでもあり、男女のことは何も考えなかったが、男女も大体均等になった。
チームの中での走る順番は機械的に名簿番号順とした。

4チームずつのレースとして、他の4チームは計測や着順判定や決勝テープ持ちなどをすることになった。
上位2チームずつ4チームでの上位決勝戦の決勝、下位2チームずつ4チームでの下位決定戦の決勝がある。
レースは4回、子供たちは2回走ることになる。

入念な準備体操、走りの練習、入念な整理体操、表彰を行うとちょうどよい時間になる。

662 :夢見る名無しさん:2015/07/11(土) 17:53:29.06 ID:IohYV/TPG
A樹B斗C子はそれぞれ別チームとなった。
ただ、割り振りの結果、A樹もB斗もC子も同じ第3走になった。

予選ではA樹のチームとC子のチームが同じレースになった。B斗のチームは別のレースである。

A樹は2位でバトンを受け取った。C子は最下位の4位でバトンを受け取った。
A樹と1位の男の子との距離はそんなに変わらなかった。
C子の走りはすごかった。C子は身長は低いほうだが、筋肉のバネがぜんぜん違った。一歩の歩幅も脚の回転もぜんぜん違った。
C子は3位の女の子を抜かし、中継点の少し前でA樹を抜かした。
C子のチームは2位、A樹のチームは3位となった。

アンカーまでに多少の順位の入れ替わりはあったが、結果として、C子のチームは1位、A樹のチームは3位となった。
C子のチームは上位決定戦、A樹のチームは対決定戦に進出した。

C子は2位で中継したが、チームが1位になったのはC子の活躍に多くを負っていた。

B斗は1人を抜き、1人に抜かされ、2位で中継した。
B斗のチームは2位となり、上位決定戦に進出した。

663 :夢見る名無しさん:2015/07/11(土) 18:06:53.48 ID:IohYV/TPG
B斗は、長靴半ズボンや長靴スカートで走る子供たちを見て、その躍動感に感激した。
思い切り走るときにできる長靴の皺にたまらない魅力を感じた。
筋肉の動きとも違う、ブーツでは絶対に出せないし、ハイソックスとも違う独特な動きだ。

A樹とC子との競走は特に注目した。
C子が勝つことはわかっていた。もちろんC子も応援したい。でも、自分と同じような体格で同じような運動能力の男の子であるA樹を応援することは、自分を応援することのように思えたからだ。

A樹の走り方はB斗の走り方でもあった。もっと脚を上げてもっと歩幅を大きくしなければいけないことはわかっている。でも、それだけの筋肉がA樹にもB斗にもないこともわかっている。
少し遅れてバトンを受け取ったC子はぜんぜん違っていた。A樹やB斗より身長は低いし、脚も短いが歩幅がぜんぜん違った。脚の回転の速さや力強さも違った。
A樹の長靴にも皺が入った。C子の長靴にも皺が入った。皺の入り方はよくわからないが何かが違っていた。
A樹は追いつかれ追い越された。
B斗はたまらなくなった。

664 :夢見る名無しさん:2015/07/11(土) 18:27:28.84 ID:IohYV/TPG
下位決定戦でも上位決定戦でも、走順は2つ繰り上がる。第1走は第3走、アンカー第6そうは第2走となる。
よって、A樹もB斗もC子も第5走となる。アンカーのひとつ前だ。

下位決定戦が始まった。
A樹は、2位でバトンを受け継ぎ、1人を抜かし1人に抜かされた、2位でアンカーにつないだ。アンカーは後続チームのアンカーに抜かされそうになったけれど、2位でゴールした。
A樹のチームは8チーム中6位となった。

B斗はA樹の走りを見ていた。予選と特に変わったことはなかった。A樹は決して手抜きをした消化試合をやっているわけではなかった。
一人でもいいから抜きたい、少しでもいいから自分のチームを勝たせたい、という真剣な気持ちは伝わってきた。
予選での疲れが出ているわけでもなかった。むしろ、体が温まって、予選よりいい走りができていると思った。計測したとしたら絶対タイムは上がっていると思った。

しかも、長靴半ズボンで全力疾走している。そんな機会はそんなにはない。本当にすばらしい光景だ。

でも、B斗は何か物足りなかった。それは一緒にC子が走っていなかったからだ。
一生懸命がんばっているA樹が一生懸命がんばっているC子に負けるという場面、これはたまらない。
ある意味、目を背けていたい、見たくない光景でもある。A樹はB斗なのである。
でも、見てみたいのだ。本当にぞくぞくする。股間を意識せざるを得ないのだ。

665 :夢見る名無しさん:2015/07/11(土) 18:43:24.08 ID:IohYV/TPG
上位決定戦が始まった。
B斗は3位でバトンを受け継いだ。C子は最下位4位でバトンを受け継いだ。
3位と4位の差はあまりなく、半ばあたりでB斗はC子に追いつかれ、追い越された。その後も差はどんどん開いた。
C子はもう一人を追い抜き、2位でアンカーにバトンを渡した。B斗は最下位4位でバトンをアンカーに渡した。
アンカー同士の差はいろいろと変化したが、アンカーの順位は結果として変わらなかった。

8チーム中、C子のチームは2位、B斗のチームは4位、A樹のチームは6位となった。

A樹はB斗とC子との競走は特に注目した。
C子が勝つことはわかっていた。もちろんC子も応援したい。でも、自分と同じような体格で同じような運動能力の男の子であるB斗を応援することは、自分を応援することのように思えたからだ。

B斗の走り方はA樹の走り方でもあった。もっと脚を上げてもっと歩幅を大きくしなければいけないことはわかっている。でも、それだけの筋肉がA樹にもB斗にもないこともわかっている。
少し遅れてバトンを受け取ったC子はぜんぜん違っていた。A樹やB斗より身長は低いし、脚も短いが歩幅がぜんぜん違った。脚の回転の速さや力強さも違った。
B斗の長靴にも皺が入った。C子の長靴にも皺が入った。皺の入り方はよくわからないが何かが違っていた。
B斗は追いつかれ追い越された。
A樹はたまらなくなった。股間を司式せざるを得ないのだ。

666 :夢見る名無しさん:2015/07/11(土) 19:01:29.06 ID:IohYV/TPG
>>665
ミスでした。>司式 ではありません。”意識”です。ごめんなさい。

子供たちからJも一緒に走ろうという声が上がった。指導教員は、子供たちのリクエストに答えるように、Jに目で促した。
子供たちの中から、このクラスで足が速い順に6人でチームを作り、そのチーム対J一人で競走するという要望が上がった。
Jは思ったより快く承知した。
子供たちの歓心を買おうという打算的な様子ではなかった。どうでもいいという投げやりな様子でもなかった。
要するに、自信があるという様子だった。

選ばれた6人は男の子4人、女の子2人だった。A樹とB斗は入っていなかったが、C子は入っていた。

レースが始まった。指導教員がスタートを切った。
Jは外のコースを走った。
結果はJの圧勝だった。600Mなので完全な全力疾走ではなかったが、短距離の走り方だった。
半ズボンのような短い紺のキュロットに紺の長い長靴、Jのスタイルの良さ、そしてJのフォームの美しさに子供たちは息を飲んだ。
Jが完全な全力疾走でないことも、Jのフォームの美しさを際立たせた。
Jが走るたび、長靴に皺がなんともいえない様子で出来たり消えたりした。

A樹もB斗もC子もたまらなかった。

667 :夢見る名無しさん:2015/07/11(土) 19:16:08.81 ID:IohYV/TPG
入念な整理体操が終わった。
表彰も終わった。

Jの講評になった。

今日のみんなはすばらしかったわ。
みんな最後まで全力でがんばっていたわね。先生、うれしいわ。
優勝したチームの人、準優勝のチームの人、3位のチームの人、おめでとう。本当によくがんばったわね。
表彰されなかった人、残念だったわね。でも、みんながすばらしいと先生、思っているの。
途中で順位がぐるぐると変わるの、見ていて面白かったわ。
追い抜かした人、がんばったわね。チームの順位をあげてくれたよね。
追い抜かれた人もものすごくがんばったと思うわ。追い抜かれても、少しでも差を縮めて追い抜こうとがんばったでしょ。
だから、次の人がまた順位を上げるのを助けたことになるでしょ。そこであきらめたら、何もかも終わりだよね。
あきらめた人は一人もいなかったわ。
今日学んだことは、一生の宝物よ。

日本の子供は恵まれているよ。私の故郷、香港は土地が狭くて、学校に広い運動場がなかなか用意できないの。
体育よかスポーツとかは、専門とする人だけがやるという感じなの。
みんなが思い切り体を動かしてスポーツするの見ると、うれしくなっちゃうわ。
この環境を生かして、心も体も健康な人になってください。

Jの言葉は子供たちに滲みた。指導教員も大きくうなづいていた。

668 :夢見る名無しさん:2015/07/11(土) 19:46:15.32 ID:IohYV/TPG
体育は6時間目だった。
着替えをして掃除、帰りの会と続いた。
A樹とB斗は、下校時間まで校庭で遊ぶ気に慣れなかった。A樹とB斗はそれぞれ別々に一人で帰った。

A樹は白地に黒と赤の横じまのポロシャツに黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴に黒のランドセル、
B斗は水色で襟が白のラガーシャツに黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴に黒のランドセル、
A樹は神社の裏、B斗は廃材置き場の裏に向かった。
C子に負けた悔しさのためだ。A樹もB斗も泣くのを我慢していた。
C子という女の子にリレーで負けて泣いているところを他の子供たちに見られたくない。通行人にも見られたくない。
C子には絶対見られたくない。Jにも見られたくない。
A樹とB斗二人で泣こうかとも思ったけど、どう声をかけていいかわからなかった。だから、一人出来た。

A樹は立ったままで、神社の裏の太い杉の幹にもたれて泣いた。
B斗はしゃがんで泣いた。

泣きながら、C子に負けていく場面、C子が走っている場面、Jのねぎらいの言葉が浮かんできた。
Jの言うことは正論である。A樹やB斗の心にもすんなり滲みこんできたし、うれしかった。
でも、だからといって悔しさがなくなるわけではないのだ。

A樹もB斗も、C子の肉体、脚線、ハイソックス、長靴を想像した。たまらなかった。
Jの肉体、脚線、ハイソックス、長靴も想像した。たまらなかった。
A樹はB斗の姉K子、B斗はA樹の姉M夜の肉体、脚線、ハイソックス、長靴を想像した。たまらなかった。
そして、A樹はB斗と自分自身、B斗はA樹と自分自身の肉体、脚線、ハイソックス、長靴を想像した。
そして、C子、J、A樹はK子、B斗はM代と自分、A樹はB斗、B斗はA樹を重ね合わせて想像した。
たまらなかった。

心行くまで泣き終わると、一番近い公園を見つけ、顔を洗って家に帰った。
体育で泥のついた長靴を脱いだ。この長靴でC子に負けたのだ。たまらなくなった。

>>655さん、勝手に体育の話を作ってしまいました。

669 :夢見る名無しさん:2015/07/12(日) 12:21:26.92 ID:uCcx0ZiK/
>>668さん、
算数、体育、道徳、音楽以外に私としては図画工作の授業ネタも考えていますがどうですか?

670 :夢見る名無しさん:2015/07/14(火) 20:35:34.57 ID:JxvqkFsGa
>>669
どうぞどうぞ。
>>657さんに無断で体育のネタを入れてしまった私が言うのもなんですが、>>657さんもオッケーしてくれると思います。

体育のネタについて続編を。
重ね重ね失礼します。

A機とB斗が股間を意識する時。

半ズボンに長靴を履く時。特にハイソックスを履いている時。
生脚でもハイソックスの上からでも、長靴のふちが当たる時。
長靴のゴムの質感を長靴の中の足や下腿が感じる時。
長靴を履いているときずっとではないが、長靴を履いたり脱いだりする時と、自分は今長靴を履いているなと意識する時。
C子がスカートに長靴を履いている時。特にハイソックスもはいている時。
スポーツや肉体を使った遊びでC子に負けた時。

よって、長靴半ズボンで、長靴スカートのC子に負けた時は本当にたまらない。

また、A樹はB斗、B斗はA樹が長靴半ズボンで長靴スカートのC子に負けるのを見た時も股間を意識した。

A樹もB斗も泣きながら股間を意識したのは言うまでもなかった。

671 :夢見る名無しさん:2015/07/14(火) 21:04:10.29 ID:JxvqkFsGa
「おはよう。」「おはよう。」「おはよう。」
翌日、何事もなかったかのようにA樹もB斗もC子も登校して明るく挨拶した。
この日はすっかり晴れていたので、残念ながら誰も長靴を履いて来なかった。
C子が言った。
「A樹、B斗、どうして昨日帰ったの?帰りの会の後、みんなでJ先生と外で遊んだんだよ。」
A樹が答えた。
「おなかいたくなっちゃったんだ。前の日、ジュース飲みすぎたみたい。」
C子「急に暑くなったもんね。気をつけてね。」A樹「うん。」
B斗が言った。
「ぼく、宿題ができてなかったんだ。あの数学の問題、あじさいの絵のついていたプリント、J先生から早く出せって言われてるんだ。」
C子「まだやってなかったの?J先生、困っちゃうじゃない?」B斗「お姉ちゃんに教えてもらってやっとできたんだ。」
C子「K子お姉ちゃんも困っちゃうんじゃない?自分でやりなさいよ。」B斗「はい、はい。」
A樹が言った。
「何して遊んだの?」
C子「鬼ごっこよ。J先生、本当に足速いんだから。一歩で進む距離がすごいの。一歩で仲良し花壇の灰から端まで飛んじゃうんだよ。」
A樹B斗「すげええ!」
A樹が言った。
「あんなにジュース飲まなきゃよかった。」
B斗が言った。
「宿題ができないで遊べないなんてつまんないな。宿題がなくならないかなあ?」

そんな会話をしているうちにチャイムが鳴って、朝の会のために、指導教員とJがやって来た。

A樹の腹痛の話はウソである。ジュースは結構飲んだが腹が痛くなるほどではなかった。
B斗の宿題はウソではない。確かに帰ってきてから姉のK子に手伝ってもらってやった。でも、遊ばずに帰った理由は違う。
A樹もB斗もC子も帰りの会が終わってから下校時刻までよく運動場で遊ぶのだ。

低学年までは、C子に負けたとき、悔しさ、場合によっては痛さで泣いたこともあるA樹とB斗だったが、
3年生になってからはC子の前では泣いたことがない。

リレーでC子に負けて泣いたことは誰にもばれたくはない。

672 :夢見る名無しさん:2015/07/14(火) 21:12:19.53 ID:JxvqkFsGa
B斗が数学の宿題がなかなかできなかったのは、>>656
>算数の授業で、プリントを使った復習をすることになった。プリントは教科書会社が用意したものだった。
>雨が降り、アジサイが咲いている通学路と思しき道を、傘を差しランドセルを背負った小3くらいの子供たちが楽しげに歩いているイラストがあった。
>計算問題には何の関係もない。この時期にふさわしいイラストとして載っているのだろう。
>描かれている子供たちは、男の子は半ズボンに黒の長靴、女の子は短いスカートにいろいろな色の長靴、ほとんど全員がハイソックスちらりだった。

>A樹B斗C子は内心大喜びした。小学生は、男の子は半ズボン、女の子は短いスカート、そして雨の日などは長靴を履くことが正しいのだと保証されたと思えたからだ。

>A樹B斗C子は計算に身が入らなくなった。
>描かれている女の子の中にC子に似ている女の子がいた。A樹に似てる男の子もいた。B斗に似ている男の子もいた。
>ただ自分たちよりも賢そうな顔をしているのはちょっと気に入らなかった。でも、教科書などに出てくるとそうなるんだと納得もした。
>それよりも、長靴ハイソックス半ズボン、長靴ハイソックススカートの正しさ、かっこよさが認められたといううれしさがたまらなかった。
のためだった。

C子に似た長靴スカート少女、B斗自身やA樹に似た長靴半ズボン少年がたまらなかったからだ。
B斗は計算問題より股間を意識せざるを得なかったのだ。

673 :夢見る名無しさん:2015/07/14(火) 21:30:24.92 ID:JxvqkFsGa
一方、C子は、
朝雨が降ったやんで6時間目に体育があり帰りの会の後Jを遊んだ日、
(A樹とB斗は帰って泣いていた日)、
家に帰ってから、Jの走る姿を思い浮かべていた。
自分はJに似ているところがあるかもしれない、と思った。
Jは身長が低いほうだ。非常に細いというわけでもない。顔の作りも似ている。目の辺りも似ているといえる。
自分はいつになったらJのようになれるのか?
リレーでは負けた。まったく歯が立たなかった。
それはJが若い大人であり、足の長さも体力もぜんぜん違うから理の当然であった。
自分はいつJに追いつけるか。C子自身足は速い。スポーツ万能だ。このまま成長すればJと同じくらい足が速くなれるとは思えた。
知力は?当然のことながら現時点ではまったく問題にならない。
C子も成長すれば今より知識も豊富になり、知力の発達するだろう。でも、Jに追いつけるのか?
Jは香港から出てきて、短期間のうちに日本語を身につけた。異郷に地で活躍している。地味でアマチュアに近い形だけど歌手でも活躍している。
Jは歌手は引退して小学校教師として日本で身を立てたいと言っていた。
Jの授業はベテランの教師とそん色ないほどうまい。歌手としてのちゃらちゃらしたところはなく、心から尊敬できる。
そんなJにいつになったら追いつけるのか?本当に追いつくことができるのか?
能力の分野だけではない。女としての魅力、果たして自分が性的に成熟しても、追いつくことができるのか?
単に性的な魅力ではない、人格としての魅力、そこまで考えると、C子は実が震えるような厳粛さを感じた。

とりあえずはJのあの走り、もっと力強く高く遠くに足が出て、美しい回転になるあの走りをマスターしたいと思った。

674 :夢見る名無しさん:2015/07/14(火) 21:46:23.70 ID:JxvqkFsGa
翌日、C子はクラスメイトが誰もいないのを見計らって、Jに相談した。上級生や下級生や先生たちは少しいたが気にならなかった。

J先生、私、足が速くなりたいんです。J先生のように走りたいんです。昨日見てわかったんです。J先生が早いのはフォームがいいからだって。だから、教えてください。

どうしたの?C子ちゃん、足速いじゃない?スポーツ万能だし。

今のままでは満足できないんです。J先生のようにかっこよく走りたいんです。昨日真似したけど、ぜんぜんうまくいかなくて。

じゃあ、いいわ。私もうまく教えられないかもしれないけど。帰りの会の後、運動場で。

はい。J先生、ありがとうございます。

C子はJから走り方を教わった。
Jの指導によってC子のフォームはどんどんよくなっていった。でも、一定以上は進まなかった。

C子ちゃん、もうやめましょう。この練習はもっと大きくなって体ができてからじゃないと、体を壊してしまうわ。
少なくとも高学年になってから少しずつはじめるのがいいわ。
今は、思い切り遊べばいいのよ。早寝早起き、好き嫌いせずよく食べて、外で元気に遊ぶのが一番よ。
ただ、今先生が教えた走り方のコツは覚えておいてね。これで速かったC子ちゃんの足がもっと速くなったよ。

わかりました。J先生、本当にありがとうございます。

このときはJもC子も長靴は履いていなかった。運動靴にハイソックスだった。

675 :夢見る名無しさん:2015/07/14(火) 21:56:46.43 ID:JxvqkFsGa
Jが指導教員の指導を受けるため校舎に入ってしばらくして、A樹とB斗、そしてほかの子供たちも出てきた。晴れていたため誰も長靴は履いていない。半ズボンやスカートにハイソックスだった。
その日は、A樹やB斗がC子に負かされるという場面はなかった。下校時間になって、子供たちは帰宅した。

A樹は昨日の長靴を洗うことになった。
B斗も昨日の長靴を洗うことになった。
C子も昨日の長靴を洗うことになった。

A樹もB斗もC子も洗う前に長靴を履いてみた。そして、外に出て走り回った。洗い終わってからも長靴を履いた。
A樹もB斗も股間を意識した。
C子も股間を意識した。

676 :夢見る名無しさん:2015/07/14(火) 22:09:11.60 ID:JxvqkFsGa
その翌日のことだった。
A樹とB斗もJに走り方を教えてもらおうかと考えていた。
ただ、そのことを言うと、C子に負けてことを気にしているとJに思われる恐れがあった。
A樹もB斗もC子と走って、後ろから追い抜かされて負けたのだ。Jもそれを見ているはずだ。

A樹もB斗もC子がJに走り方を教えてもらったのをちらりと見ている。自分たちが同じことをしてもらっても何もおかしくはない。
A樹はB斗に相談した。C子に負けたことは何も言わずに、Jの走りがかっこよかったことから話を起こした。
B斗は乗ってきた。話はまとまり、Jに相談に行った。
Jは快く引き受けてくれた。

Jの指導によってA樹もB斗も格段にフォームがよくなった。でも、筋肉の発達がC子に及ばないため、C子ほどいいフォームにはなれなかった。

A樹君、B斗君、もうやめましょう。この練習はもっと大きくなって体ができてからじゃないと、体を壊してしまうわ。
少なくとも高学年になってから少しずつはじめるのがいいわ。
今は、思い切り遊べばいいのよ。早寝早起き、好き嫌いせずよく食べて、外で元気に遊ぶのが一番よ。
ただ、今先生が教えた走り方のコツは覚えておいてね。A樹君もB斗君も足が速くなったよ。

J先生、ありがとうございます。来年の運動会が楽しみです。

このとき、JもA樹もB斗も長靴は履いていなかった。運動靴にハイソックスだった。

677 :夢見る名無しさん:2015/07/14(火) 22:15:23.78 ID:JxvqkFsGa
JもA樹B斗C子と同じ日に長靴を洗った。前日は忙しくて帰りが遅かったからだ。
JもA樹もB斗もC子も長靴を洗った翌日に長靴をしまった。それまで長靴をじっくり眺めることができた。

>>669さん、お待たせしました。
図画工作のネタ、お待ちいたしております。
>>657さん、勝手に仕切ってすみません。

678 :夢見る名無しさん:2015/07/17(金) 08:06:24.62 ID:F/wd1e7kP
図工の授業になった。
Jは「今から大好きな人と遊んでいる絵を描いて下さい、今度日曜参観日に掲示するのでそれまでに完成させて下さい」と言った。
A樹は>>642のM代とショッピングセンターへ遊びに行った時の絵を描いた。
A樹とM代が同じ服装をして、手を繋いでいる。M代のデニムの半ズボン、白いハイソックス、赤い長めの長靴が印象的だ。
またA樹の半ズボン、白いハイソックス、黒い長めの学童長靴も印象的だ。


B斗も姉のK子と遊んでいる絵を描いた。
K子が小学6年位で、B斗が今の姿、まるでK子が6年後の未来へタイムスリップした絵だ。
二人で砂場で遊んでいる。K子は黄色いTシャツにサスペンダーのついた襞のある赤いミニスカート
白いハイソックス、ピンクレディーのシール付きの黄色い長靴だった。
B斗は偶然にもA樹とほぼ同じ服装で白黒のラガーシャツ、青いデニムの半ズボン、白いハイソックス、黒い長めの学童長靴だった。
B斗はよほど姉のK子の黄色い長靴に欲情していると思われる。

679 :夢見る名無しさん:2015/07/17(金) 08:08:47.73 ID:ZfqjosnfE
C子も絵を描いた。水色のワンピースに白いハイソックス、赤い長めの長靴。
そして隣に手を繋いだ背の高い女性がいる。服装はC子と同じだ。
Jである。まるでJとC子が姉妹にみえる絵をC子が描いたのだ。

他の児童達は両親とか友達とかはたまた飼っているペットの絵を描いていたが、
A樹B斗C子の絵はハイソックスと長靴、姉という共通点がある。
しかしC子の場合Jを描いたのだ。

680 :夢見る名無しさん:2015/07/17(金) 08:12:43.82 ID:IA+nc9OBa
絵を見ればその子供の心理状態が分かるとJは大学教授やこの小学校の教務主任から教わった。
JはA樹B斗C子の絵をよく観察した。
A樹の絵は道徳の授業でA樹がM代とショッピングセンターへ遊びに行った事を取り上げたので、
A樹と一緒にいる女の子はM代だと分かった。
小学3年生の描く絵はJには理解が難しかったので、B斗とC子の絵は本人に聞いてみる事にした。

J「B斗君と一緒に遊んでいる女の子は誰?」
B斗「うちのお姉ちゃんだよ」
J「お姉ちゃんこんなに幼かったっけ?」
B斗「小学生の頃のお姉ちゃんだよ、ピンクレディーの黄色い長靴が可愛くて描いてみたんだよ、
あの頃はよく遊んでくれたよ」
J「黄色い長靴が印象に残っているのかな?」
B斗「お姉ちゃんのハイソックスの脚が太くて長靴履いたらパツンパツンになって長靴脱いだ後のハイソックス履いた足の臭い匂いをいたずらで嗅がされたんだよ」
J「まあ、そうだったのいけないお姉ちゃんだね」
B斗「でもそれからハイソックスや長靴の魅力に取り付かれたんだよ」
J「それで以前、先生の長靴の匂いも嗅いでいたんだね」
C子「先生、私の絵もみてくれる?」
J「可愛い絵だね、C子ちゃんの隣にいる女の子はひょっとして…」
C子「J先生だよ」
J「ありがとう、先生描いてくれたんだ、とても嬉しいわ」

681 :夢見る名無しさん:2015/07/17(金) 08:17:00.60 ID:726mM20FI
JはC子の絵を見て、C子は私のそばにずっといたいのだなと思った。
やはりお姉さんのいるA樹やB斗がうらやましいと思ったのだろう。

生徒達の絵は後ろにある掲示板に飾ることになった。そしてJはこう言った。
「次の日曜参観日にお父さん、お母さんに来てもらいたい、またお兄さんやお姉さんのいる子も出来たら参観日に来てもらいたいです」
JはM代とK子にも弟の描いた絵を見てもらいたい、そう思った。

682 :夢見る名無しさん:2015/08/03(月) 17:54:51.82 ID:wT3/llbZk
>>657です。
夏風邪でぶっ倒れていて、その後圏外に出張していて、すみません。
>>678 - >>681さん、すばらしいお話をありがとうございます。
図画工作でこんな展開があったのかと、感服しております。
>>678 - >>681さんは心理学の知識もお有りなのですね。
今後の展開も楽しみです。

683 :夢見る名無しさん:2015/08/03(月) 18:06:57.13 ID:wT3/llbZk
>>660
>復活しそうになりましたが、やはりしませんね、、残念です。
>長梅雨になりそうな今年はやはりレインブーツはマストアイテムです。
>AIGLE社のヴェルニをゲットしようか迷っています。
>おかげ様で半ズボン(ショーパン)は数枚入手しましたぁ〜。
>ヴィーンテージデニムの股下7pのWranglerは1960年後期から70年に
> かけてのいい色落ちしてるモノ。
>そして、LEVISの505は柔らかく、股下を7pにカスタマイズしてもらい
> ご機嫌な一着です。スムースな穿き心地で最高!です。是非トライして
> みて下さい。それからアディダスはトレフォイル柄が全体に鏤められた
> モノでカラーはベージュこれまた股下10pにカスタマイズしてもらい、
> 欠かせないアイテムになっています。
> 残すところ、ラバー製のレインブーツをAIGLEにするかHUNTERにする
> かの選択になりました。
> 今年はきっと8月になってもあまり暑い日が続きそうにないので秋口から
> の台風シーズンを見越して早急にゲットしますね。

>ヴィーンテージデニムの股下7pのWranglerは1960年後期から70年に
> かけてのいい色落ちしてるモノ。

いいですね。股下3cmの激短半ズボンならもっといいですね。

> 残すところ、ラバー製のレインブーツをAIGLEにするかHUNTERにする
> かの選択になりました。

ラバー製。これは必要条件ですね。ちなみに私はHUNTER派です。

>>660さんはJIMの主宰するkanae板にレスされたのですか?
こちらも盛り上がっていますので、遊びに来て下さい。

684 :夢見る名無しさん:2015/08/07(金) 19:17:50.72 ID:bEmo2BNAD
>>681
続きがあると拝察します。楽しみにしております。
J先生の教育実習が終わってからの話を先行して作ってしまおうと思います。
勝手にすみません。

4年生の梅雨晴れの日の体育の授業だった。

その日は雨が降ったので、長靴を履いてきた子が多かった。A規B斗C子はもちろんである。
午前中は雨が降っていた。雨がやまなければ保健になる予定だった。昼前から雨は上がり晴れわかった。子供たちは喜んだ。
男の子は半袖半ズボンの体育服、女の子は半袖体育服にブルマの上に体育用のスカート、半袖は白に首と袖口に黒の2本ずつのライン、半ズボン、ブルマ、スカートは黒。
子供たちは3分の2から4分の3くらいが長靴を履いていた。男の子は黒、女の子は赤が一番多く、ピンク、白、紺と続いた。

A樹B斗C子はもちろん長靴だった。
種目はドッジボールだった。
4チームに分かれ、A樹もB斗もC子も別のチームになった。

A樹のチームとC子のチームの対戦となった。
子供たちが激しく動くたびに、長靴がパタパタと鳴った。A樹もC子も胸が弾んだ。
C子の動きは長靴にまったく左右されず、弾むようだった。

C子の強烈な球が飛んできた。低く、A樹の長靴をめがけて飛んできた。
A樹はジャンプしてよけようとした。しかし、A樹の反射神経やジャンプ力より、C子の球のスピードの方が上だった。
ボン! C子の球はA樹の長靴に当たり、ゴムの鈍い音がした。
A樹は走りながら外野に出た。涙が頬を伝うのを感じた。

A樹は急いで半袖の袖で顔をぬぐって、何事もなかったように外野についた。
A樹は涙腺だけでなく、股間も気になっていた。

685 :夢見る名無しさん:2015/08/07(金) 19:33:12.45 ID:bEmo2BNAD
4年生の秋の雨上がりの日の体育の授業だった。

その日は雨が降ったので、長靴を履いてきた子が多かった。A規B斗C子はもちろんである。
午前中は雨が降っていた。雨がやまなければ保健になる予定だった。昼前から雨は上がり晴れわかった。子供たちは喜んだ。
男の子は半袖半ズボンの体育服、女の子は半袖体育服にブルマの上に体育用のスカート、半袖は白に首と袖口に黒の2本ずつのライン、半ズボン、ブルマ、スカートは黒。
子供たちは3分の2から4分の3くらいが長靴を履いていた。男の子は黒、女の子は赤が一番多く、ピンク、白、紺と続いた。

A樹B斗C子はもちろん長靴だった。
種目はドッジボールだった。
4チームに分かれ、A樹もB斗もC子も別のチームになった。

B斗のチームとC子のチームの対戦となった。
子供たちが激しく動くたびに、長靴がパタパタと鳴った。B斗もC子も胸が弾んだ。
C子の筋肉は長靴のゴムよりも強い弾力の感じられる弾むような動きだった。

B斗は相手チームのパスをカットしようと結構危険な動きをしていたため、狙われる隙ができた。
そんなB斗めがけて、C子の強烈な球が飛んできた。それほど低くはなかった。
B斗は体を「く」の字にしてよけようとした。でも、C子の球の方が速かった。
パイーーーーン! 球はB斗の太ももに当たった。B斗の太ももが赤くなった。

B斗は少し足を引きずりながら外野に出た。
泣きたいほどの痛さではなかった。でも、涙が頬を伝うのを感じた。
B斗は半袖の袖で顔をぬぐって、何事もなかったかのように外野についた。
B斗は太ももと涙腺だけでなく、股間も気になった。

686 :夢見る名無しさん:2015/08/07(金) 20:00:11.04 ID:bEmo2BNAD
5年生の梅雨晴れの日の体育の授業だった。

その日は雨が降ったので、長靴を履いてきた子が多かった。A規B斗C子はもちろんである。
午前中は雨が降っていた。雨がやまなければ保健になる予定だった。昼前から雨は上がり晴れわかった。子供たちは喜んだ。
男の子は半袖半ズボンの体育服、女の子は半袖体育服にブルマの上に体育用のスカート、半袖は白に首と袖口に黒の2本ずつのライン、半ズボン、ブルマ、スカートは黒。
子供たちは3分の2から4分の3くらいが長靴を履いていた。男の子は黒、女の子は赤が一番多く、ピンク、白、紺と続いた。

A樹B斗C子はもちろん長靴だった。
種目はドッジボールだった。
4チームに分かれ、A樹もB斗もC子も別のチームになった。

A樹のチームとC子のチームの対戦となった。
A樹のチームにはなぜか身長の低い子たちで揃った。その中でA樹が一番身長が高いので、A樹がジャンパーになった。
C子のチームではC子はやはり身長が低いが、そのジャンプ力を買われてジャンパーとなった。

ジャンプ対決。C子は身長の差をゴムのような筋肉で補ってA樹に圧勝した。

A樹もC子は相手チームのパスをカットしようとして結構危険な動きをしていたため、狙われる隙ができた。
C子のパスをA樹はカットした。A樹は助走して勢いをつけてセンターラインまで出て、C子を狙った。かなり低い位置ではあった。
C子は姿勢を低くして、A樹の球を受けた。C子は助走して勢いをつけてセンターラインまで出て、A樹を狙った。
強烈な球だった。A樹は腹部で受けたが、そのまま「く」の字となり、跪き、正座の用ようになり、尻が地面についた。
しばらくボールを抱えていたが、ボールはポロリと落ちた。

A樹は苦しがっていた。
A樹はC子と先生に抱えられ、保健室に行った。

687 :夢見る名無しさん:2015/08/07(金) 20:13:44.04 ID:bEmo2BNAD
5年生の秋の雨上がりの日の体育の授業だった。

その日は雨が降ったので、長靴を履いてきた子が多かった。A規B斗C子はもちろんである。
午前中は雨が降っていた。雨がやまなければ保健になる予定だった。昼前から雨は上がり晴れわかった。子供たちは喜んだ。
男の子は半袖半ズボンの体育服、女の子は半袖体育服にブルマの上に体育用のスカート、半袖は白に首と袖口に黒の2本ずつのライン、半ズボン、ブルマ、スカートは黒。
子供たちは3分の2から4分の3くらいが長靴を履いていた。男の子は黒、女の子は赤が一番多く、ピンク、白、紺と続いた。

A樹B斗C子はもちろん長靴だった。
種目はドッジボールだった。
4チームに分かれ、A樹もB斗もC子も別のチームになった。

B斗のチームとC子のチームの対戦となった。
B斗のチームにはなぜか体育が苦手な子が多かった。その中でB斗が一番運動能力があるので、A樹がジャンパーになった。
C子のチームではC子はやはり身長が低いが、そのジャンプ力を買われてジャンパーとなった。

ジャンプ対決。C子は身長の差をゴムのような筋肉で補ってB斗に圧勝した。

B斗もC子は相手チームのパスをカットしようとして結構危険な動きをしていたため、狙われる隙ができた。
C子のチームの外野からのパスを、B斗はジャンプしてカットしようとした。C子はジャンプして受けようとした。センターライン上の攻防である。
B斗の身長よりC子のジャンプ力が勝った。球はC子がキャッチした。

B斗は大至急後ずさりでセンターラインから離れようとした。
C子の強烈な球がB斗の顔面にヒットした。
パーーーーン! ボールはB斗の顔面に当たって空高く舞い上がり、落ちてバウンドした。
B斗は尻餅をついて倒れた。B斗は鼻血を出した。

B斗はC子と先生に抱えられ、保健室に行った。

688 :夢見る名無しさん:2015/08/07(金) 20:28:41.33 ID:bEmo2BNAD
>>687
また、J先生の教育実習の時間に戻ります。A樹君B斗君C子ちゃんが3年生です。

教育実習を通じてJは教師になりたいという気持ちをますます強めていった。
片手間的にやっている芸能界からはきっぱり引退する決意を固めた。

日本の公立校の採用試験に合格する見込みはまるでなかった。
日本国籍は取っていない。
日本国籍を取ったところで、当局が評価してくれないことは、日本社会のホンネを見れば明らかだった。

Jは自分が就職すべき小学校を考えた。
そして、ひとつひらめいた。以外に自分の身近にあった。

689 :夢見る名無しさん:2015/08/07(金) 20:33:40.69 ID:bEmo2BNAD
Jは自分の進路について、香港の両親に手紙を書くことにした。

自分は芸能界を引退する、F大学教育学部卒業後は、日本の小学校で教師になる。
その小学校にはまだ採用されてはいないけれど、がんばって採用されるように努力しているところだ。
今、日本のX県Y市の小学校で、充実した教育実習をやっている、と。

690 :夢見る名無しさん:2015/08/07(金) 20:40:44.22 ID:bEmo2BNAD
両親からの返事は、

芸能界をやめたことはいいことだ。
できれば、香港に帰ってきてほしい。
でも、J自身で決めたことなのだから、親としては反対しない。
自分たちも、本当は香港を飛び出て世界で活躍したいが、北京語だけは何とかなったが、英語など外国語がものにならない、
でも、Jは香港で英語を楽々とマスターした、そればかりか日本では日本語もマスターした。
広い世界で羽ばたいてほしい。

とのことだった。

Jが教師を務める小学校、腹案があります。お楽しみに。

勝手に進めて申し訳ありません。どうしても書きたかったので。


という内容だった。

691 :夢見る名無しさん:2015/08/08(土) 22:02:00.56 ID:qJtO8nRPV
>>681
A樹とB斗は放課後それぞれの家に戻り、「日曜参観日のお知らせ」を家族に見せた。

A樹の家ではこんな会話があった。
A樹「日曜日に授業参観日に来てもらいたいと先生から連絡があったよ。J先生からお姉ちゃんにも来てもらいたいって」
M代「受験勉強あるけど、J先生がそういうなら参加してみようかな?K子も参加するのかな?」
A樹「B斗が今頃K子お姉ちゃんに話していると思うよ」
M代「授業の内容は?」
A樹「まだ分からないけど、教室には図工の時間に描いた絵を飾っているよ」
A樹母「M代も将来教員目指すなら授業参観に行く事は勉強になるわよ」
M代「そうだね、A樹はどんな絵を描いたの?」
A樹「お姉ちゃんと長靴履いてショッピングセンターに遊びに行った時の絵をかいたよ」
M代「やだ、何か恥ずかしいわ、でも他の子の絵も見て見たいわ」
A樹「じゃあ、参加してくれるんだね」
M代「かわいい弟の為だから参加するわ」
A樹「やったーありがとう」

692 :夢見る名無しさん:2015/08/08(土) 23:43:11.50 ID:sLUML6szr
>>691
B斗の家でもこんな会話があった。
K子「授業参観に兄姉が参加するって珍しいわね。」
B斗「日曜日って事もあるけどJ先生の希望みたいだよ」
K子「どんな授業するの?」
B斗「それはまだ分からないけど、こないだの図工の授業の時絵を描いたんだ、それを見て欲しいって」
K子「M代も行くのかしら?」
B斗「A樹が説得してると思うよ」
B斗母「K子、折角だから参加しなさい、将来先生になるんでしょ?J先生の授業も見て勉強したら」
K子「はぁい」

693 :夢見る名無しさん:2015/08/18(火) 19:05:56.34 ID:qUaY//fYx
>>691 >>692
続きを心待ちにしています。

>>686 >>687 に付け足します。

>>686
A樹は長靴を脱がされ保健室に入れられた。
C子も長靴を脱いで保健室に入った。
「すみません。5年○組の○○A樹です。体育でドッジボールをやっていたら、この女の子の球がお腹に当たって苦しがっているんです。」体育教師が言った。
「先生は授業に戻ってください。」養護教諭が言った。
「では、よろしくお願いします。C子、養護の先生がいいとおっしゃるまでA樹についていなさい。」
「はい。」
養護教諭はA樹をベンチベッドに座らせた。
「A樹君、痛い?」養護教諭の問いかけにA樹は息を荒げるしかなかった。
養護教諭は毛布を持ち出してきてA樹に着せ、体を温めてさすった。
A樹の緊張がほぐれてきたようだ。「だ、大丈夫です。」A樹はか細い声で答えた。
か細い声だったので、女の子であるC子が答えたのかと迷ったくらいだった
A樹、大丈夫?」C子がそのときのA樹よりは力強い声で問いかけた。優しい声だった。
「うん、僕は大丈夫だよ。心配しないで。先生、体育の授業に戻ってもいいですか?」A樹は元気を取り戻した。
「そうね。あと5分したらいいわよ。」「ありがとうございます。」
「C子、僕は大丈夫だよ。またドッジやろうよ。」「よかったわ。」

694 :夢見る名無しさん:2015/08/18(火) 19:24:02.99 ID:qUaY//fYx
「C子ちゃん、A樹君が元気になってよかったわね。」「はい。」
「それにしてもC子ちゃん、女の子だし、体も小さいのに強いわね。そんなに強い球が投げられるなんて。」
C子は目が輝き、無意識に胸を張った。一方、A樹は目を伏せ、下を向いた。
「それにしても二人とも、脚が臭いわね。長靴のゴムの匂いも混じっている。」
A樹もC子も目を伏せた。
「でも、いいわ。長靴を履いていたおかげで、ハイソックスの白が汚れていないわよ。」
「地面が濡れているときは長靴を履くのがエチケットね。」
「二人ともきれいな脚だね。長さはA樹君の方が長いかな。A樹君、C子ちゃんのこと、怒ってる?」
養護教諭の質問にA樹は、
「いいえ、C子の法が僕より強かったというだけです。今度は負けないようにがんばります。」
「A樹君、立派だわ。子供のころは、女の子の方が発育が早いことがあるけど、よくあることだわ。」
「A樹君も早寝早起きして好き嫌いせずしっかり食べて、外で思い切り遊んでね。そうすればもっと強くなれるよ。脚を見てわかったの。」
「それじゃあ、二人とも授業に戻りなさい。」
「はあい。」
A樹とC子はそれぞれ長靴を履いて運動場に走っていった。

695 :夢見る名無しさん:2015/08/18(火) 19:36:53.73 ID:qUaY//fYx
A樹を馬鹿にする子どもはいなかった。
C子の強さは誰もが知っていることだ。
ある意味、A樹の勇敢さをうらやむとともに、C子にやられるのが自分でなくてよかったという安堵感を皆が持っていた。

ドッジボールはすぐに終わった。授業の終わりも近づいたため、整理体操に入った。
整理体操が終わると挨拶をして、教室に戻った。

A樹のお腹はしばらくは少し痛んだが、帰りのころには完全に治っていた。
下校時間までは、体育の続きのようにドッジボールをした。
A樹は長靴半ズボン、C子は長靴スカートだった。

A樹とC子は同じチームになったことも敵のチームになったこともあった。
敵のチームになったとき、A樹はC子の球に当たらなかった。あまり冒険せず、確実に生き残ることを選んだ。
C子の球に当たらなかったことはA樹にとって少し誇らしかった。
でも、満足ではなかった。これではまだC子に負けたままだ。C子に球を当てることはできなかったのだ。

下校時刻になって下校した。
A樹は股間を意識した。悔しさがこみ上げてきた。A樹は誰も見ていないところに行き、かなり長い時間、泣いた。

696 :夢見る名無しさん:2015/08/18(火) 19:42:37.94 ID:qUaY//fYx
>>687
への付け足しはしばらく省略します。
B斗君の場合もA樹君と同じパターンになりそうですし、パソコンの調子が悪いので。

気が向いたら書くかもしれません。
皆さんの中で、書きたい方がいらっしゃったら書いても結構です。

教育実習が終わってしまってからのエピソードを先行させてしまいました。
>>691 >>692 の続き、心待ちにいたしております。

697 :夢見る名無しさん:2015/08/20(木) 18:26:20.10 ID:Yia+utH6x
..687
B斗は体育教師の持っていたハンカチで鼻血と押さえてもらい、体育教師とC子に抱えられるようにして保健室に向かった。
B斗の長靴にも鼻血が落ちた。

A樹もB斗の介抱に加わったため、A樹の長靴にもB斗の鼻血が落ちた。
A樹は敢えてB斗の鼻血を落とさなかった。
一昨年の冬には、肉弾でC子の突きを顔面に決められ、A樹が鼻血を出したのだ。
その時、A樹の長靴に鼻血が付いたかどうかはA樹も覚えていない。そのときの長靴はもう小さくなって、今はもっと大きい長靴を履いている。

A樹にとってB斗はA樹なのである。
顔立ちは少し違っているが、身長も体重も体型も身体能力もほとんど同じなのである。
C子より身長も高いし、体重も上回るとは思うが、筋肉の発達はC子が上だ。
C子の筋肉はムキムキではなく、ぱっと目にはC子がA樹やB斗より強そうには見えない。
でも、少し動き出してみると、筋肉のバネがぜんぜん違うことがわかる。
A樹もB斗も貧弱に見えてしまう。
もちろん、5年生の男の子としてA樹もB斗も貧弱には見えない。比較の問題だ。

698 :夢見る名無しさん:2015/08/20(木) 18:45:02.51 ID:Yia+utH6x
A樹はC子と遊ぶのが好きだ。
何をやっても勝てないことはよくわかっている。
それでもC子に挑戦していく自分というのはゾクゾクとするほどうれしかった。
特に、A樹が長靴半ズボン、C子が長靴スカートの時が一番うれしかった。

A樹はB斗と遊ぶのが好きだった。B斗とC子と遊ぶのはもっと好きだった。
A樹はB斗が自分と同じようにC子に挑戦して負ける、そんな姿も好きだった。
B斗がC子に負ける姿は、A樹がC子に「負ける姿でもあったからだ。
B斗が自分より勇敢にC子に挑戦するのはうれしかったし、ねたましくもあった。
そんな時は、B斗よりも勇敢にC子に挑戦することを誓い、後日実行した。

B斗も同じである。B斗にとってA樹はB斗なのである。

A樹は子どもたちと校庭に残り、体育教師の指示通りドッジボールを続けた。
A樹はいつもより活躍できた。でも、さびしかった。B斗とC子にこそ見ていてほしかった。

699 :夢見る名無しさん:2015/08/20(木) 19:04:50.18 ID:Yia+utH6x
B斗は長靴を脱がされ保健室に入れられた。
C子も長靴を脱いで保健室に入った。
「すみません。5年○組の○○B斗です。体育でドッジボールをやっていたら、この女の子の球が顔に当たって鼻血が出たんです。」体育教師が言った。
「先生は授業に戻ってください。」養護教諭が言った。
「では、よろしくお願いします。C子、養護の先生がいいとおっしゃるまでB斗についていなさい。」
「はい。」

養護教諭はB斗を洗面で顔面を洗わせ、ベンチベッドに座らせた。
タオルでB斗の顔を拭くと、手早く鼻血の処置をし、B斗に鼻を押さえてしばらく静かに座っているように指示した。

「C子ちゃんだっけ? 1学期も来たわね。また、ドッジボールで男の子に球を当てたの?」
「はい。」C子は顔を赤くしてうつむいた。
「この前は違う男の子だったね。C子ちゃんの球がみぞおちに当たってくる苦しがっていたね。C子ちゃんの球ってそんなに強いの?」
「はい、C子の球はものすごく強いです。」B斗が答えた。
「僕もいつかはC子の球を取れるようになりたいです。」Bとが続けた。
「そうね、そうやって正々堂々とルールを守って思い切りぶつかり合って、二人とも強くなってね。」
「はい。」B斗とC子が答えた。

700 :夢見る名無しさん:2015/08/20(木) 19:22:31.71 ID:Yia+utH6x
「それにしても、二人とも足が臭いわね。長靴のゴムの臭いと汗をかいた足の臭いが交じり合ってるわ。」
「だから長靴は嫌だという人もいます。でも…」C子がいうや否や、
「でも、長靴を履いているから二人ともハイソックスが汚れなかったわ。上が少し汚れているけど、履いてなかったら全部が汚れちゃうわ。雨が降っていなくてもこんな日は履かなくちゃね。」
「『生活の決まり』にも書いてあるよ。雨や雪の日や道路が濡れている時は長靴を履くようにと。」鼻血が止まりだしたB斗が言った。
「そのとおりだわ。二人ともきれいな足をしているわね。C子ちゃんの脚、いい筋肉だわ。スポーツ万能でしょ。」
C子は誇らしさで顔を赤くして目を輝かせた。B斗は恥ずかしさで顔を赤くして目を伏せた。すべてはC子に該当して自分には該当しないことだ。
「B斗君、B斗君もいい脚をしているわ。C子ちゃんより長いね。」
B斗は引き続き顔を赤くして目を伏せていた。確かにC子より脚は長い、身長は高い、でも、C子に負け続けている、C子に対してそのことで勝っていることは、自分の弱さをますます言い訳できなくさせるだけだ。
「小学生のときは女の子の方が男の子より発達が早いこともあるの。今日、C子ちゃんに当てられた事だってなんでもないことなのよ。」
「先生、どうすればC子のように強くなれますか?」Bとが聞いた。

701 :夢見る名無しさん:2015/08/20(木) 19:38:44.85 ID:Yia+utH6x
「早寝早起きして、好き嫌いせず食べて、外で思い切り遊ぶことね。」
「それだけでいいのですか?」B斗がまた聞いた。
「それだけよ。B斗君、少し筋肉が出てきているわ。6年生になると、もっと脚も長くなって、筋肉の発達して、かっこよくなるよ。」
「はい。」B斗の目が初めて輝いた。

「どうやら鼻血も止まったみたいだね。二人とももう運動場に戻ってもいいよ。」
「はい。」と二人が返事するよりも前にチャイムが鳴った。チャイムが鳴り終わるころに、体育教師が保健室にやってきた。」
「先生、手当ては終わりました。この子ももう教室に帰してもいいですよ。」
「本当にありがとうございます。B斗、大丈夫か?」
「はい。」Bとは明るく答えた。
「よかった。先生、本当にありがとうございました。先生のおかげで助かりました。」

「先生、体育で子どもたちが怪我をしないようにもっと気をつけてください。C子ちゃんはずば抜けているわけだし、ハンディなどでもつけて…」
養護教諭の言葉に、体育教師以上にC子はばつが悪そうに下を向いた。
「やめてください。」B斗が言った。
「僕たちは強いC子と思い切り勝負することが好きなんです。強いC子に勝てるように強くなりたいんです。」B斗はそう言うと顔を赤くしてまた目を伏せた。

702 :夢見る名無しさん:2015/08/20(木) 20:03:29.26 ID:Yia+utH6x
「ごめんなさい。勝手なこと言って。でも、今回のことは、C子の方が僕よりも強かったということだけですから。」
B斗はますます顔を赤くさせて、ハイソックスの脚もじもじとさせた。C子も顔を赤くして、ハイソックスの脚をもじもじとさせた。

「安全のことは私にお任せください。安全な環境の中で子どもたちが思い切り運動して、どの子にも強くたくましく育ってほしいと思っています。」
「わかりました。どうかよろしくお願いします。」
体育教師と養護教諭の会話が終わった。

「よし、B斗、C子、いったん長靴を履いて外に出て、上履きに履き替えて、着替えをして次の授業に出なさい。」
「はい。」体育教師の指示に従い、B斗とC子は長靴を履いて校舎に向かった。

「本当にありがとうございました。」
「いえいえ。本当にいい子達ですね。」
「はい。子どもはたくましいですね。」
「二人とも、いい脚をしてますね。半ズボン、短いスカート、ハイソックス、長靴を履くと、感動するくらい美しいですね。」
「私もそう思います。」
「1学期にC子ちゃんの球をお腹に当てられた子、何て名前でしかか?」
「○○A樹です。」
「A樹君もB斗君も中学生になればC子ちゃんより強くなっちゃいますね。」
「いやあ、微妙だと思います。C子がまったく運動せず、A樹やB斗が鍛えればもしかしたら、ですかね。」
「A樹君、B斗君、かわいそうですね。」
「いえいえ、強くなろうとしてお互いにがんばることに意義があるんですよ。」
「そうですね。」

「B斗、大丈夫? ごめんね。」
「大丈夫。気にしないで。正々堂々のスポーツなんだから。C子の方が僕より強かった、それだけだよ。気にしないで。」

校舎の入り口までは短い距離だったが、B斗もC子も長靴をしっかり履いた。
靴箱でまた長靴を脱ぐことと鳴った。
長靴のゴムの臭い、泥の臭い、砂の臭い、男の子の臭い、女の子の臭い、B斗もC子もたまらなくなった。

703 :夢見る名無しさん:2015/08/20(木) 20:18:32.89 ID:Yia+utH6x
下校時間まで、B斗もC子もA樹も校庭で遊んだ。
長靴半ズボン、長靴スカートで遊べる日はそんなに多くはない。

下校時間になった。B斗は長靴半ズボンにランドセルを背負って帰り道を急いだ。
一日のことを思い出すと、悔しさのため涙がこみ上げてきた。と同時に股間も意識した。
B斗は誰にも見られない場所を探した。
やっと見つけて泣き出した。

長靴半ズボンで長靴スカートのC子にドッジボールで顔面に当てられて鼻血を出した。
そのことについて、養護教諭からいろいろとコメントをもらった。
そして長靴半ズボンで、悔しさのため泣いている。

うれしい、という気持ちとはちょっと違った、でも、かけがえのない時間だと思った。

やがて泣いても涙が出て来なくなった。誰にも見つからないように公園に行って水道で顔を洗った。

帰り道、B斗は股間をますます意識した。

キーボードが不調でうまく打てませんでした。見苦しい点はご容赦を。
691 692
教育実習関係の続き、お待ちしております。

704 :夢見る名無しさん:2015/08/25(火) 17:53:28.43 ID:MAlm8E874
X県Y市のA樹たちの住む地区の神社では正月2日に古くから続く伝統的な祭りがある。
かつては旧暦だったけれど、今では新暦でやっている。N祭という。

子どもたちが裸に白のふんどしを締め、小若の薄青の法被を羽織り、白の鉢巻をして、長靴を履いて神社本殿に整列する。
着替えは神社の社務所だ。かつては長い藁沓だったが、いつの間にかゴム長靴になった。
X県は県庁所在地のX市は温暖ということになっているが、内陸に入ったY市は夏暑く冬寒い、ちょっとした積雪地帯だ。
大人も子どもも長い長靴を履いている。

まずは神社本殿前でお浄め、次に神輿を担いで階段を下り、街中を練り歩き、商店や民家の前で木遣りのような歌を歌い、みかんやお菓子のようなものをもらう。
本殿に戻ると、もらったものや神輿を決められた場所に戻し、もう一度階段を下りる。そして、学年別に階段を上る競走をする。
競走が終わると、学年別に相撲を取る。

その前後、大人たちの行うさまざまな神事があるが、子どもたちが主役の神事だ。

昔は男の子だけが参加することを許されていたが、女の子も参加できる。
女の子は、ブルマに半袖の体育服の上にふんどし、法被、鉢巻、長靴だ。

705 :夢見る名無しさん:2015/08/25(火) 18:23:23.96 ID:MAlm8E874
4年生のN祭だった。
A樹B斗C子も参加した。男の子が多数だったが、女の子も結構参加していた。

長靴半ズボン少年、長靴スカート少女が続々と集まってきた。
男の子は社務所の入り口あたり、女の子は奥のほうの部屋で着替えた。
ふんどしは、男の子にはおじさんたち、女の子にはおばさんたちが手伝ってくれた。
A樹もB斗もC子も土間にずらりと並んだ長靴にたまらなくなった。
男の子たちは一度ふフリチンになるのだけれど、ハイソックスだけは残ることになった。

着替えが済むと子どもたちは学年別に並んだ。
ストーブが焚いてある部屋から出ると寒かったが、巨大なたき火があったのですぐ暑くなった。
神主の祝詞は小4のA樹たちにも意味がよくわかった。
ところどころ子どもには難しい言葉が使われてはいたが、子どもたちのたくましい成長を通した世界の発展、子どもたちの安全と祈っているのだと分かった。
大人たちが自分たちの安全に気を使っていることはよく伝わった。
だからこそ緊張した。しっかりとがんばらないと怪我をすると。

それほど大きくない神輿がいくつか示された。低学年、中学年、高学年と別れて担ぐのだ。
A樹B斗C子は同じ神輿を担いだ。
階段を下るときは緊張した。大人たちも注意深く見守った。

げ〜ん〜き〜を〜だ〜し〜て〜 わっしょい!

全国どこにでもある平凡な掛け声で元気よく駆け回った。
商店や民家でで木遣り歌はこの地方独特のものだった。
A樹たちにとって、鉢巻と法被とふんどしと長靴に覆われた子どもたちの体を見る大人たちの視線は心地よかった。

非常に楽しく、寒さも忘れ、体もほてり、元気が出てきた。

階段を上り、本殿に戻り、もらったものや神輿を決められた場所に納めた。
そして、階段を上る競走だ。
まずは子どもたちは全員下に降りる。そして学年別に競走するのだ。

706 :夢見る名無しさん:2015/08/25(火) 18:40:20.55 ID:MAlm8E874
4年生の番になった。
子どもたちの間に緊張が走った。太鼓の音が鋭く響いた。スタートだ。
太鼓の音が、ドンドンドンドンと早いリズムで鳴らされた。

早くもC子がA樹やB斗の前を行った。C子は2,3人の男の子とトップを争っていた。
A樹もB斗も全然ついていけなくなった。半分くらいでA樹とB斗のペースが落ちてきて、C子に話されていった。
鉢巻に止められて少しずつ揺れるC子の髪、C子の法被の後ろ姿、ブルマを履いたC子のお尻、
長靴から少し見えるハイソックス、その上の短いけれどもよく伸びたバネのように駆けていくC子の脚線、
息が苦しくなったA樹とB斗の視界のなかでどんどん小さくなっていった。

C子は3位だったようだ。少し滑ったらしい。
A樹もB斗も階段のはるか下に取り残されたので、ゴール地点は死角になっていて見えなかったのだ。

707 :夢見る名無しさん:2015/08/25(火) 19:13:34.55 ID:MAlm8E874
そして相撲が始まった。
鉢巻は取り、法被は脱いで、ふんどしに長靴の裸で行う。
学年別の勝ち抜き戦である。

A樹とB斗は1回戦にやっとのことで勝った。C子は圧勝した。
2回戦、B斗はそこで負けた。
A樹はC子と対戦することになった。

はっけよい、のこった!

A樹は今度こそC子に負けたくなかった。
A樹は自分より背の低いC子よりも低い姿勢で相四つになれた。
C子を寄せて吊り出そうと作戦を立てた。

C子に動きがあった。A樹はチャンスだと思った。でも、パワーもスピードもC子が上だった。
A樹は振り回されるような下手投げで土俵に這わされた。
A樹はひざをすりむいた。それでも、痛さをこらえて一礼して足を引きずりながら土俵を下りた。
C子が勝ち名乗りを受けていた。

708 :夢見る名無しさん:2015/08/25(火) 19:14:16.96 ID:MAlm8E874
係員がA樹を社務所内の救護コーナーに連れて行ってくれた。

傷口を水で洗い、絆創膏をしてくれた。
B斗がA樹の着替えを持ってきてくれた。
A樹はふんどしを外されて一瞬、ハイソックスに長靴だけのフリチンになり、長靴を脱いで土間から板の間に上がり、
白のブリーフに白の下シャツを着て、白と黒の横縞のラガーシャツに黒の半ズボンを履き、もう一度長靴を履いて土間に降りた。

「真冬でも半ズボンで感心だねえ。寒くないかい?」
「寒いけど、遊んでいるうちに暑くなってしまいます。」
「元気だねえ。半ズボンに長靴を履くと強そうに見えるよ。」
「長靴に半ズボンに絆創膏って、男の子の勲章だね。」
「女の子に負けて悔しくないかい?」
「く、悔しいです。」
「そうか。長靴半ズボンで雪の中でも元気に遊んでいれば強くなれるぞ。」
「あの女の子にも勝てるぞ。」
「はい。」
「ボク、泣くなよ。」
「絶対に泣きません。」

そうこうしているうちにすべての子ども相撲が終わった。
最後のお祓いを受けて子どもたちが続々と着替えに来た。

709 :夢見る名無しさん:2015/08/25(火) 19:37:57.39 ID:MAlm8E874
大人たちが主役の祭りは続くが、A樹はもう帰りたくなった。
C子に投げられて擦りむいた膝は歩くとやはり痛い。

A樹は終わってから気づいたのだが、4年生の部の子ども相撲はC子が優勝した。
A樹がとぼとぼと神社を後にしようとすると、長靴で走る足音が聞こえてきた。
音でわかる。C子だ。
いつもならすぐ振り返るのだが、その日はそんな気になれなかった。
A樹はC子に肩をたたかれた。

「A樹、怪我は大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。それより優勝おめでとう。」
「ありがとう。ごめんね。」
「いいよ。気にしなくて。僕よりもC子のほうが強かっただけなんだから。」
「A樹も強かったよ。あのまま負けちゃうんじゃないかと焦って、かっとなっちゃったんだ。」
「やっぱ、C子は強いよ。僕もC子のように強くなりたいよ。」
「A樹、来年も出る?」
「もちろん! 来年は負けないよ。」
「私だって負けないわ。お互いに頑張りましょう。」
「うん。」
「それじゃあね。」
「じゃあね。」

A樹とC子はそれぞれ別れた。

角を二つくらい曲がり、C子に見られない確信を持つと、A樹は急に立ち止まった。
電柱があった。電柱にはN祭の子ども相撲の募集のことが書いてあるポスターが貼ってあった。

A樹は電柱に向かって仕切りをした。長靴の縁が裏腿に当たった。
しばらく電柱をにらんでから、A樹は電柱に突進し、電柱に張り手のような鉄砲を打った。
鉄砲と打っているうちに涙で目が曇ってきた。
そして電柱と相撲を取るように電柱を抱きしめて力を入れた。
力尽きるとA樹は電柱に寄りかかって泣き出してしまった。

710 :夢見る名無しさん:2015/08/25(火) 19:45:09.76 ID:MAlm8E874
今回も、教育実習が終わってしまってからの話にしてしまいました。

話の展開に少しくらいの矛盾が出ても気にしないで行きましょう。

>>691 >>692 の続き、お待ちしております。

711 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 17:10:41.52 ID:PdyNLJsMV
5年生のN祭だった。
A樹B斗C子も参加した。男の子が多数だったが、女の子も結構参加していた。

長靴半ズボン少年、長靴スカート少女が続々と集まってきた。
男の子は社務所の入り口あたり、女の子は奥のほうの部屋で着替えた。
ふんどしは、男の子にはおじさんたち、女の子にはおばさんたちが手伝ってくれた。
A樹もB斗もC子も土間にずらりと並んだ長靴にたまらなくなった。
男の子たちは一度ふフリチンになるのだけれど、ハイソックスだけは残ることになった。

着替えが済むと子どもたちは学年別に並んだ。昨年は4年の列だったが、今年は5年の列だ。
ストーブが焚いてある部屋から出ると寒かったが、巨大なたき火があったのですぐ暑くなった。
祝詞は昨年とほとんど同じだった。小5でもまだよくわからなかった。
でも、子どもたちのたくましい成長を通した世界の発展、子どもたちの安全と祈っているのだということは分かった。
だからこそ緊張した。しっかりとがんばらないと怪我をすると。

それほど大きくない神輿がいくつか示された。低学年、中学年、高学年と別れて担ぐのだ。
A樹B斗C子は同じ神輿を担いだ。
階段を下るときは緊張した。大人たちも注意深く見守った。

げ〜ん〜き〜を〜だ〜し〜て〜 わっしょい!

全国どこにでもある平凡な掛け声で元気よく駆け回った。
商店や民家でで木遣り歌はこの地方独特のものだった。
A樹たちにとって、鉢巻と法被とふんどしと長靴に覆われた子どもたちの体を見る大人たちの視線は心地よかった。

非常に楽しく、寒さも忘れ、体もほてり、元気が出てきた。

階段を上り、本殿に戻り、もらったものや神輿を決められた場所に納めた。
そして、階段を上る競走だ。
まずは子どもたちは全員下に降りる。そして学年別に競走するのだ。

712 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 17:19:39.65 ID:PdyNLJsMV
5年生の番になった。
A樹もB斗も今年こそはC子に勝ちたかった。
もちろん、勝てる見込みはなかった。でも、負ければ悔しいことはわかっている。
そんな緊張感とふんどしに長靴の子どもたちを見て、心臓だけでなく、股間も意識してしまった。
子どもたちの間に緊張が走った。太鼓の音が鋭く響いた。スタートだ。
太鼓の音が、ドンドンドンドンと早いリズムで鳴らされた。

早くもC子がA樹やB斗の前を行った。C子は2,3人の男の子とトップを争っていた。
A樹もB斗も全然ついていけなくなった。半分くらいでA樹とB斗のペースが落ちてきて、C子に話されていった。
鉢巻に止められて少しずつ揺れるC子の髪、C子の法被の後ろ姿、ブルマを履いたC子のお尻、
長靴から少し見えるハイソックス、その上の短いけれどもよく伸びたバネのように駆けていくC子の脚線、
息が苦しくなったA樹とB斗の視界のなかでどんどん小さくなっていった。
そのペースは昨年よりは速いような気がする。
A樹もB斗もC子が自分たちから遠いところに言ってしまうような気がしてきた。
そして、永久に追いつけないような気もしてきた。

C子は2位だったようだ。昨年も優勝した男の子がまた優勝した。
A樹もB斗も階段のはるか下に取り残されたので、ゴール地点は死角になっていて見えなかったのだ。

713 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 17:30:56.51 ID:PdyNLJsMV
そして相撲が始まった。
鉢巻は取り、法被は脱いで、ふんどしに長靴の裸で行う。
学年別の勝ち抜き戦である。

A樹とB斗は1回戦にやっとのことで勝った。C子は圧勝した。
2回戦、A樹はそこで負けた。
B斗はC子と対戦することになった。

はっけよい、のこった!

B斗は今度こそC子に負けたくなかった。
立ち合い、スピードもC子が上だった。C子のほうが低く当たれた。B斗は早くも不利になった。
それでもB斗はがんばった。投げと打ち合うようにB斗とC子は土俵際までもつれ込んだ。

土俵際、C子のほうが投げを打てる形になっていた。
B斗はこらえた。

の〜こった!の〜こった!

パワーもC子が上だった。B斗は力尽きて投げ飛ばされて、土俵下に転落してしまった。
A樹は尻と太腿の裏をすりむいた。それでも、痛さをこらえて一礼して足を引きずりながら土俵を下りた。
C子が勝ち名乗りを受けていた。

714 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 17:49:11.39 ID:PdyNLJsMV
係員がB斗を社務所内の救護コーナーに連れて行ってくれた。

「この男の子、子供相撲で投げ飛ばされて怪我したんだ。すぐに手当てしてやってくれ。」
「こりゃ、激しいね。誰に投げ飛ばされたんだ?」
「○○さんちのC子ちゃんだ。」
「女の子か?」
「女の子が男の子を投げ飛ばしたんか?」
「○○さんちのC子ちゃんって、去年優勝した、ちっちゃいけど強い女の子だね。」
「そうそう!」

尻もすりむいているので、まずはふんどしを外され、ハイソックスに長靴だけのフリチンになった。
そして、長靴とハイソックスを脱がされ、尻から太腿の裏にかけて傷口を水で洗い、ガーゼを当て、絆創膏で止められた。
A樹がB斗の着替えを持ってきてくれた。
B斗は丸っきりのフリチンのまま、土間から板の間に上がり、
白のブリーフに白の下シャツを着て、白と黒の横縞のラガーシャツに黒の半ズボンを履き、もう一度長靴を履いて土間に降りた。

「真冬でも半ズボンで感心だねえ。寒くないかい?」
「寒いけど、遊んでいるうちに暑くなってしまいます。」
「元気だねえ。半ズボンに長靴を履くと強そうに見えるよ。」
「長靴に半ズボンに絆創膏って、男の子の勲章だね。」
「女の子に負けて悔しくないかい?」
「く、悔しいです。」
「そうか。長靴半ズボンで雪の中でも元気に遊んでいれば強くなれるぞ。」
「あの女の子にも勝てるぞ。」
「はい。」
「ボク、泣くなよ。」
「絶対に泣きません。」

そうこうしているうちにすべての子ども相撲が終わった。
最後のお祓いを受けて子どもたちが続々と着替えに来た。

715 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 18:10:52.46 ID:PdyNLJsMV
子どもたちが入ってくるまで少し時間があった。
A樹はB斗が心配で早めに入ってきていた。係員たちはB斗とA樹に話しかけた。

「そういえば、去年もC子ちゃんが男の子を投げ飛ばして怪我をさせたんだけど、君はその時の子か?」
「いいえ。それは僕です。」A樹が答えた。
「君たち、よく似てるね。顔は違うけど、体だけ見れば、背の高さも体型も区別つかないよ。」
「それに、服が一緒じゃないか?」

A樹はまだ着替えていなくて、ふんどしに長靴だった。ハイソックスがちらりだった。
その時のA樹の服装は、その時のB斗、つまり今のA樹の服装とは少し違う。
白地に赤と黒の太い横縞がそれぞれ1本のラガーシャツに濃紺の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴だった。

「君たち、あの女の子より身長があるじゃないか?」
「体重もあるんじゃないか?」
「それでも貧弱に見えるぞ。」
「C子ちゃんって、そんな筋肉隆隆だったか?」
「子供っぽさではこいつらと何も変わらないぞ。」
「でも、筋肉のバネがぜんぜん違う。」
「君たちも、もっと鍛えて筋肉をつけて強くなってくれよ。」
「はい。「はい。」B斗とA樹は素直に答えた。いたたまれなくなって早く解放されたかったのだ。

716 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 18:41:55.90 ID:PdyNLJsMV
大人たちが主役の祭りは続くが、B斗はもう帰りたくなった。
A樹と連れ立って帰る気もしなかった。平気な顔ですごせるとは思えなかったからだ。
C子に投げられて擦りむいた尻と太腿の裏は歩くとやはり痛い。

B斗は終わってから気づいたのだが、5年生の部の子ども相撲は昨年同様、C子が優勝した。
B斗がとぼとぼと神社を後にしようとすると、長靴で走る足音が聞こえてきた。
音でわかる。C子だ。
いつもならすぐ振り返るのだが、その日はそんな気になれなかった。
B斗はC子に肩をたたかれた。

「B斗、怪我は大丈夫?」「うん、大丈夫だよ。それより今年も優勝おめでとう。」
「ありがとう。ごめんね。」「いいよ。気にしなくて。僕よりもC子のほうが強かっただけなんだから。」
「B斗も強かったよ。あのまま負けちゃうんじゃないかと焦って、かっとなっちゃったんだ。」「やっぱ、C子は強いよ。僕もC子のように強くなりたいよ。」
「B斗、来年も出る?」「もちろん! 来年は負けないよ。」
「私だって負けないわ。お互いに頑張りましょう。」「うん。」
「それじゃあね。」「じゃあね。」

B斗とC子はそれぞれ別れた。

角を二つくらい曲がり、C子に見られない確信を持つと、B斗は急に立ち止まった。
N祭を行った神社より小さな神社があった。人通りがないため、参道には雪が積もっていた。
B斗はその神社の参道を奥へ奥へと進み、手水舎の屋根の下に来た。そこだけは雪が積もってなかった。

B斗はしゃがみこんでしまった。長靴のゴムが太腿の裏に当たった。
怪我をしたほうの脚は痛かった。反対の脚は気持ちよかった。B斗は股間を意識した。
頬を目からでた暖かい液体が伝った。涙は長靴に当たった。
B斗は両膝を地面についた。体が前にに伸びた。両手を地面について四つんばいとなった。
目から涙が地面に落ちていく。B斗は手で目を押さえざるを得なくなった。
B斗は両方の前腕を地面につけて顔を抑えた。半ズボンの尻が高く上がった。
B斗は泣き出してしまった。

717 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 19:00:31.56 ID:PdyNLJsMV
くどくてすみません。
くどいことはわかっていますが、
A樹君対C子ちゃん、B斗君対C子ちゃん、について両方とも書きたかったので。
次は、小6で、A樹君対C子ちゃん、B斗君対C子ちゃん、の取り組みをひとつの話で行いたいと思います。
すでに考えてあります。今日は時間がないのでこの辺で中断します。しばらくお待ちください。
まずは、お詫びまで。

またもくどいかもしれませんが、
>>691 >>692
の続きを心待ちにしております。

もしかして気が向いたら、勝手に続きを考えてしまうかもしれません。
そのときはごめんなさい。

教育実習後の展開も考えています。そろそろ先に進みたいなあとも思っています。

勝手なことを申し上げたとしたらごめんなさい。

718 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 19:12:21.86 0.net
長靴半ズボン少年の復活を期す。

719 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 19:33:06.95 ID:PdyNLJsMV
同感です。

720 :夢見る名無しさん:2015/08/28(金) 19:36:31.02 0.net
HUNTERこそ激短半ズボンの少年に一番似合う。

721 : ◆meTSJqqORU :2015/09/04(金) 01:37:17.01 0.net


722 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 19:31:41.68 ID:DuATEdsuX
X県Y市のA樹たちの住む地区の神社では正月2日に古くから続く伝統的な祭りがある。
かつては旧暦だったけれど、今では新暦でやっている。N祭という。

子どもたちが裸に白のふんどしを締め、小若の薄青の法被を羽織り、白の鉢巻をして、長靴を履いて神社本殿に整列する。
着替えは神社の社務所だ。かつては長い藁沓だったが、いつの間にかゴム長靴になった。
X県は県庁所在地のX市は温暖ということになっているが、内陸に入ったY市は夏暑く冬寒い、ちょっとした積雪地帯だ。
大人も子どもも長い長靴を履いている。

まずは神社本殿前でお浄め、次に神輿を担いで階段を下り、街中を練り歩き、商店や民家の前で木遣りのような歌を歌い、みかんやお菓子のようなものをもらう。
本殿に戻ると、もらったものや神輿を決められた場所に戻し、もう一度階段を下りる。そして、学年別に階段を上る競走をする。
競走が終わると、学年別に相撲を取る。

その前後、大人たちの行うさまざまな神事があるが、子どもたちが主役の神事だ。

昔は男の子だけが参加することを許されていたが、女の子も参加できる。
女の子は、ブルマに半袖の体育服の上にふんどし、法被、鉢巻、長靴だ。

723 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 19:43:21.24 ID:DuATEdsuX
6年生のN祭だった。
A樹にとってもB斗にとってもC子にとっても、子どもの部での最後の出場となる。
4年生のN祭、5年生のN祭ともに、階段駆け上げでも相撲でもC子に負けたA樹とB斗にとっては、何が何でも勝ちたかった。

A樹B斗C子も参加した。男の子が多数だったが、女の子も結構参加していた。

長靴半ズボン少年、長靴スカート少女が続々と集まってきた。
男の子は社務所の入り口あたり、女の子は奥のほうの部屋で着替えた。
ふんどしは、男の子にはおじさんたち、女の子にはおばさんたちが手伝ってくれた。
A樹もB斗もC子も土間にずらりと並んだ長靴にたまらなくなった。
男の子たちは一度ふフリチンになるのだけれど、ハイソックスだけは残ることになった。

着替えが済むと子どもたちは学年別に並んだ。
ストーブが焚いてある部屋から出ると寒かったが、巨大なたき火があったのですぐ暑くなった。
A樹もB斗もC子も小4と小5の時にはよくわからなかった神主の祝詞が小6のA樹たちには何か少しわかるような樹がしてきた。
ところどころ子どもには難しい言葉が使われてはいたが、子どもたちのたくましい成長を通した世界の発展、子どもたちの安全と祈っているのだと分かった。
大人たちが自分たちの安全に気を使っていることはよく伝わった。
だからこそ、今年も緊張した。しっかりとがんばらないと怪我をすると。

724 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 19:55:51.84 ID:DuATEdsuX
それほど大きくない神輿がいくつか示された。低学年、中学年、高学年と別れて担ぐのだ。
A樹B斗C子は同じ神輿を担いだ。
階段を下るときは緊張した。大人たちも注意深く見守った。

げ〜ん〜き〜を〜だ〜し〜て〜 わっしょい!

全国どこにでもある平凡な掛け声で元気よく駆け回った。
A樹とB斗は神輿を去年より軽いと感じた。神輿は去年と何も変わっていないのに。
A樹とB斗は自分たちが小5の時より強くなっていることを確信した。C子に負けないかもしれないとの期待も高まった。
では、C子はどうなのだろう。去年のC子に勝てても意味はない。追いつき始めていても追い越せねば意味はない。
あるいは、C子との差は去年より開いているかもしれない。

商店や民家でで木遣り歌はこの地方独特のものだった。
A樹たちにとって、鉢巻と法被とふんどしと長靴に覆われた子どもたちの体を見る大人たちの視線は心地よかった。
A樹もB斗も結構長い大人長靴を履いていた。長い大人長靴を履いた生脚の少年を見る大人たちの視線も気持ちよく、誇らしかった。

非常に楽しく、寒さも忘れ、体もほてり、元気が出てきたのは例年と同じだった。

階段を上り、本殿に戻り、もらったものや神輿を決められた場所に納めた。
A樹もB斗もC子も、去年より疲れは少なく、早く走れる気分だった。
そして、階段を上る競走だ。
まずは子どもたちは全員下に降りる。そして学年別に競走するのだ。

725 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 20:00:48.75 ID:DuATEdsuX
6年生の番になった。
A樹もB斗も今年こそはC子に勝ちたかった。
神輿を担いだときから去年よりは自信がついてきたがけど、もちろん勝てる見込みは薄かった。でも、負ければ悔しいことはわかっている。
そんな緊張感とふんどしに長靴の子どもたちを見て、心臓だけでなく、股間も意識してしまった。
6年生では長い大人長靴を履いている男の子たちが多かった。そのことも股間をますます意識させた。

子どもたちの間に緊張が走った。太鼓の音が鋭く響いた。スタートだ。
太鼓の音が、ドンドンドンドンと早いリズムで鳴らされた。

726 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 20:07:59.86 ID:DuATEdsuX
早くもC子がA樹やB斗の前を行った。C子は2,3人の男の子とトップを争っていた。
A樹もB斗も全然ついていけなくなった。半分くらいでA樹とB斗のペースが落ちてきて、C子に離されていった。
鉢巻に止められて少しずつ揺れるC子の髪、C子の法被の後ろ姿、ブルマを履いたC子のお尻、
長靴から少し見えるハイソックス、その上の短いけれどもよく伸びたバネのように駆けていくC子の脚線、
まだ女性としての性徴はあまり感じられず、いかにも小学生らしいけれど、去年より脚は長くなり、美しくなっている。
息が苦しくなったA樹とB斗の視界のなかでどんどん小さくなっていった。
そのペースは一昨年よりも昨年よりも速いような気がする。
A樹もB斗もC子が自分たちから遠いところに言ってしまうような気がしてきた。
そして、永久に追いつけないような気もしてきた。

去年優勝した男の子が滑ったため、今年はC子が優勝した。
A樹もB斗も階段のはるか下に取り残されたので、ゴール地点は死角になっていて見えなかった。

727 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 20:15:59.77 ID:DuATEdsuX
そして相撲が始まった。
鉢巻は取り、法被は脱いで、ふんどしに長靴の裸で行う。
学年別の勝ち抜き戦である。

C子や去年上位に入賞した子はシードされた。
組み合わせの都合上、そうでない子もシードされた。A樹とB斗もシードされた。毎年参加していて、少し勝ち抜いていた実績も考慮されたのかもしれない。

C子にとっての1回戦、C子は少し大きな女の子に圧勝した。
A樹にとっての1回戦もB斗にとっての1回戦も、相手に恵まれて順調に勝った。

728 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 20:31:14.96 ID:DuATEdsuX
A樹とC子の取り組みになった。

はっけよーい、のこった!

A樹は何が何でも負けたくなかった。これで負けると、女の子に負けたまま子ども相撲を終えることになる。

A樹のあたりは鋭く、A樹に有利な体制になった。
でも、筋力はC子が上だった。A樹もC子も体が密着し立ち上がってきた。
そして、C子が脚を内股に掛け、自分より身長はあるが筋肉が貧弱なA樹の体を持ち上げ始めた。
A樹はC子に担ぎ上げられ、屈辱のやぐら投げで場外に投げられた。
A樹は失神してしまった。

担架が要請され、ふんどしに大人長靴のA樹が社務所内の救護所に運ばれた。
ふんどしは緩んでいて、担架を運ぶ2人の係員を付き添いの係員には、まだ無網の股間がちらちら見えた。

救護所でA樹はすでに緩んでいたふんどしを外され、長靴とハイソックスがちらりだけのフリチンで、長椅子に寝かされた。

729 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 20:44:53.21 ID:DuATEdsuX
しばらくして、B斗とC子の取り組みとなった。

はっけよーい、のこった!

B斗も何が何でも負けたくなかった。これで負けると、女の子に負けたまま子ども相撲を終えることになる。

A樹が担架で運ばれる時、いや、C子に投げ飛ばされた時、いや、C子に担ぎ上げられた時にも、B斗はA樹の無毛の股間が見えた。
ふんどしに大人長靴というスタイルでC子と取り組み、投げ飛ばされるA樹の姿に、B斗は股間を意識していた。
でも、取り組みが始まる少し前には、緊張感だけとなり、もはや股間は意識できなかった。

B斗の当たりは鋭く、C子を土俵際まで追い詰めた。B斗はC子を押し出そうと渾身の力を振り絞った。
でも、筋力はC子が上だった。B斗もC子も体が密着して立ち上がってきた。
そして、身長が低いことを生かしてCが、自分よりも慎重はあるが筋肉の貧弱なB斗の体を持ち上げ始めた。
B斗は逆さまに持ち上げられ、場外に投げられた。
B斗も失神してしまった。

担架が要請され、ふんどしに大人長靴のA樹が社務所内の救護所に運ばれた。
ふんどしは緩んでいて、担架を運ぶ2人の係員を付き添いの係員には、まだ無毛の股間がちらちら見えた。
C子はA樹に続いてB斗のも少し見た。

730 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 20:55:11.41 ID:DuATEdsuX
救護所でB斗もすでに緩んでいたふんどしを外され、長靴とハイソックスがちらりだけのフリチンで、長椅子に寝かされようとした。

長椅子にはすでにA樹が寝かされていた。A樹は意識は回復しつつあったが、まだ起き上がれなかった。

係員はA樹の体を下げて、尻を長椅子の縁にして、長椅子を半分空けて、B斗のためのスペースとした。

A樹とB斗のために、折り曲げた座布団を共有の枕として用意された。

A樹とB斗は長椅子中央の枕を共有して、反対向きに寝かされた。A樹もB斗も脚は膝から曲がり、長靴は床に着くことになった。

731 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 21:09:40.13 ID:DuATEdsuX
座布団の枕にA樹とB斗の頭はお互いに内側に沈み込んだ。
そのため、A樹とB斗の唇が触れ合うことになった。初めは触れ合っていたが、どんどん内側に沈み込み、キス状態になった。
意識を回復していたA樹は唇を外そうとした。でも、投げられた時のショックと疲れのため、動くことができなかった。
B斗も意識を回復してきたが、同様であった。

自然と唇が動くことになった。お互いの息がかかる。A樹の唾液もB斗の唾液も次々に出てくる。
唇を刺激されて、A樹もB斗も自分が勃起していくことはわかった。

「男の子だねえ。元気に勃ってるねえ。」

係員の声を聞いて、A樹とB斗は急いでお互いから離れようとした。
そして、A樹もB斗も長椅子から落ちて、うつ伏せに近い横向きになって床に倒れてしまった。
係員に助けられて起き上がるとき、A樹もB斗も肛門が丸見えになってしまったが、ぜんぜん気がつかなかった。

732 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 21:31:04.42 ID:DuATEdsuX
A樹とB斗は係員に体を拭いてもらったり、擦り傷の手当てをしてもらったりした。

「さあ、着替えをして。」
係員が指差す机を見ると、折りたたまれた2本のふんどしと、見覚えのある脱衣かごがあった。

一方はA樹、もう一方はB斗のだ。
A樹とB斗が失神している間に係員が持ってきてくれた。

A樹のかごには、白のブリーフ、白地に赤と青の太い線と黒の細い線が1本のラガーシャツ、縦2つのリベットで補強された穴のある太くて黒いベルトを通した紺のデニ半がきっちりと折りたたまれて、
B斗のかごには、白のブリーフ、水色で襟が白のラガーシャツ、縦2つのリベットで補強された穴のある太くて黒いベルトを通した紺のデニ半がやや無造作に入っていた。

A樹とB斗は長靴を脱いで、ブリーフ、ラガーシャツ、半ズボンの順に着衣して、また長靴を履いた。

733 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 21:52:23.27 ID:DuATEdsuX
「腕をこう動かしてごらん。」「手をこう動かしてごらん。」「脚をこう動かしてごらん。」「腰をこう動かしてごらん。」「体全体をこう動かしてごらん。
「痛いところはないかい?」
「大丈夫です。「僕も大丈夫です。」
「骨折はしていないみたいだ。」「どっか痛いところや気持ち悪いことはないかい?」
「ありません。」「僕もありません。」
「よかった。今日か明日、その後でも、痛いところがあったり、気持ち悪いところがあったら、必ずお医者に行くんだよ。」
「はい。」「はい。」

ブルマに半袖の体育服にふんどしをしたC子が入ってきた。優勝の商品を持っている。
「大丈夫?」C子がA樹とB斗に声を掛けた。
「どうやら大丈夫なようだ。お嬢ちゃん、安心おし。」
「うん、僕たち、大丈夫だよ。それより、優勝おめでとう。」「優勝おめでとう。」
「ありがとう。」

「お嬢ちゃん、名前は?」「○○C子です。」
「C子ちゃん、小さいけど強いね。」

「君たち、この女の子より身長があるじゃないか?」「体重もあるんじゃないか?」「それでも貧弱に見えるぞ。」
「C子ちゃんもそんなに太くないぞ。」「子供っぽさではこいつらと何も変わらないぞ。」
「でも、筋肉のバネがぜんぜん違う。」
「君たちも、もっと鍛えて筋肉をつけて強くなってくれよ。」
「はい。「はい。」B斗とA樹は素直に答えた。いたたまれなくなって早く解放されたかったのだ。

A樹B斗C子は「ありがとうございました。」と言って、社務所を後にした。

734 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 22:11:15.24 ID:DuATEdsuX
C子には優勝者としての儀式が残っていた。
A樹とB斗はこれ以上残っている気がしなかった。階段をくだり、鳥居を出て、帰ることにした。
A樹とB斗にとって、かなりの道のりが同じであった。
A樹もB斗も何もしゃべらなかった。

途中、壁にN祭の子ども相撲の募集ポスターがあった。
A樹が立ち止まった。B斗も立ち止まった。
人が来た。ほろ酔い加減のおじさんたちだった。
「半ズボンで寒くないかい?」「いいえ、平気です。」「かえって暑くなってしまいます。」
「元気だねえ。」「君たち、何年生だ?」「6年生です。」
「大きいね。」「このごろの子は俺たちの時よりも大きいねえ。」
「長靴かっこいいねえ。」「あっ、俺と同じ長靴だ。」
「脚長いね。」「ラガーシャツか?」「たくましいねえ。」「長靴に半ズボンに絆創膏って男の子らしくていいぞ。」
おっさんたちは行ってしまった。

735 :夢見る名無しさん:2015/09/11(金) 22:24:16.85 ID:DuATEdsuX
しばらく進むと、人の気配はまったく感じられなくなった。この辺りは人通りが少ない。
B斗が急に立ち止まった。A樹もつられて立ち止まった。

B斗はA樹から背を向けていた。B斗が膝をついた。
ウウェーーーン、B斗はデニ半の尻を上げ、地面に突っ伏して泣いてしまった。
A樹もB斗から背を向けた。A樹も膝をついた。
ウウェーーーン、A樹もデニ半のしりを上げ、地面に突っ伏して泣いてしまった。

ウウェーーーン、ウウェーーーン、ウエーーーン、ウエーーーン、ウェーーーン、ウェーーーン、エーーン、エーーン、
ウウェーーーン、ウウェーーーン、ウエーーーン、ウエーーーン、ウェーーーン、ウェーーーン、エーーン、エーーン、

A樹もB斗もびっくりするほど長く泣き続けた。泣きながら股間も意識していた。
どちらが先ともなく立ち上がると、A樹もB斗も歩き出した。
分かれ道で、「それじゃあね。」と言っただけで、それぞれの家に急いだ。

736 :夢見る名無しさん:2015/09/17(木) 18:31:57.80 0.net
http://www.deviantart.com/tag/rubberboots

737 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 16:35:09.86 ID:FzYnc2ZM7
>>735
冬休みも残り少なくなった。
A樹はB斗を凧揚げに誘おうと、凧を持ってB斗の家に向かった。
まだ雪は残っていたから、長靴で出かけることには何の不思議もなかった。
長靴半ズボンで出かけられるのでうれしかった。

A樹は3年間のN祭を振り返っていた。
4年生、5年生、6年生ともに、
B斗と一緒に、鉢巻、小若の法被、ふんどし、長靴(6年生では大人用長靴)で出場し、
鉢巻、小若の法被、体育服、ブルマ、ふんどし、長靴のC子に、
階段駆け上げでも、子供相撲でも、負けた。

A樹は特に、階段駆け上げのことを思い出しながら歩いた。
A樹はB斗には3回とも少しだけ勝った。
スタートから中盤まではB斗が勝っていたが、中盤からばて始めたB斗を抜いてA樹が勝った。
B斗との勝敗はほとんど気にならなかった。

738 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 16:51:27.73 ID:FzYnc2ZM7
A樹はB斗より持久力において少し勝っていたが、C子にはぜんぜん及ばなかった。もちろん、スピードもである。

4年生の時、B斗はもちろんのこと、A樹も4分の3くらいのところで、足が上がらなくなり、息も切れて、走れなくなり、歩いてしまった。
本殿や土俵のある平坦部では、少し走れたけど、ほとんど足が上がらなかった。
ハアハアと息をしていると、すでにゴールしたC子は平気な顔でほかの女の子としゃべっていた。

5年生の時、B斗はもちろんのこと、A樹も4分の3くらいのところで、足が上がらなくなり、息も切れて、スピードが落ちた。
本殿や土俵のある平坦部では、少しスピードが上がっただけだった。
ハアハアと息をしていると、すでにゴールしたC子は平気な顔でほかの女の子としゃべっていた。

739 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 16:59:14.90 ID:FzYnc2ZM7
今年、6年生の時、A樹もB斗も、
最後までスピードを落とさずに走れた。
実際にはスピードは落ちていたとは思うが、手ごたえはぜんぜん違っていた。
本殿や土俵のある平坦部に入ったとき、C子の姿をはっきりと見ることができた。

つまり、A樹もB斗も着実に強くなっている。
でも、C子はそれ以上に強くなっているのだ。

子供相撲においても同じであった。

いったい、いつになったらC子に勝つことができるのだろう。
大人になったらあるいは勝つかもしれない。でも、それでは遅いのだ。
中学校に入ったら、体育は男女別になると聞いている。
小学校卒業まであと何ヶ月もない。

それまでにC子に勝つ、A樹は長靴と半ズボンに賭けて誓った。

740 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 17:11:16.57 ID:FzYnc2ZM7
B斗もA樹を凧揚げに誘おうと、凧を持ってA樹の家に向かった。
まだ雪は残っていたから、長靴で出かけることには何の不思議もなかった。
長靴半ズボンで出かけられるのでうれしかった。

B斗も3年間のN祭を振り返っていた。
B斗もA樹と同じようなことを考えていた。(詳細は>>737->>739
小学校卒業までにC子に勝つ、B斗も長靴と半ズボンに賭けて誓った。

向こうから、スタジャンにデニ半に大人用長靴を履き、ハイソックスをちらりと出した、自分に似た少年が凧を持って歩いてくるのを発見した。
A樹だ!

A樹もB斗にすぐに気づいたようだ。
B斗とA樹は長靴半ズボンで雪を蹴散らしながら近づいてきた。
去年と同じくらいの雪道なのに、走るスピードがぜんぜん違う。
自分たちは強くなっているのだ。でも、……。

741 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 17:23:04.67 ID:FzYnc2ZM7
A樹もB斗もN祭のことには触れなかった。

Y市は盆地に近い地形になっており、沿岸部の県庁所在地X市やZ町に比べて、雨や雪は多めだが、強い風はあまり吹かない。
今日は珍しく強めの風が吹いている。だから、A樹もB斗も凧揚げを考えたのだ。

A樹とB斗はZ川の河原に向かった。広くて風もある。
河原に着くともうそこにはたくさんの子供たちが凧揚げをしていた。
ほぼ全員がスタジャンやジャンパーに半ズボン、ハイソックス、長靴である。

Y市には珍しいくらい風が強く、不規則であった。
小さな子供たちは凧を操ることが難しかった。
A樹とB斗にとってはむしろ面白かった。去年までは絶対にこの風に対応できなかっただろう。でも、今年は対応できた。

長靴半ズボン少年たちが強い風に対応するために、体全体で躍動する姿がよかった。
長めの長靴にしわが入り、日の光が不規則に反射するのもよかった。

742 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 17:34:47.52 ID:FzYnc2ZM7
A樹とB斗が休憩をしていると、おっさんがやってきた。
「雪の中、半ズボンで元気だね。何年生だ?」
「6年生です。」
「大きいね。そういえば、その長靴、わしのと同じだな。それ、いいだろ?わし、この長靴が好きなんだ。履き心地いいし、かっこいいしな。」
A樹は自分の長靴をほめられてうれしかった。
「君の長靴もいいぞ。その長靴も好きなんだ。本当に動きやすいんだ。その長靴も、わし持ってるぞ。」
B斗も自分の長靴をほめられてうれしかった。

「雪の中、半ズボンで寒くないかい?」
「ちょっと寒いけど、遊んでいると暑くなって来るから平気です。」
「元気だねえ。長靴に半ズボンって、強そうでかっこよくていいじゃないか。子供は風の子って言うし。元気に遊んで、もっともっと強くなれよ!」
おっさんはA樹とB斗の太ももをたたいて帰っていった。

743 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 17:48:45.64 ID:FzYnc2ZM7
1年中半ズボンのY市の男の子にとって、半ズボンをネタにした、大人たちとのそのようなやり取りは、平凡な年中行事になっている感があった。
ただ、長靴半ズボンの時の大人たちの反応はいつでも興味深深だった。

「……」元気に遊んで、もっともっと強くなれよ!」
その日のおっさんの言葉はA樹にもB斗にも、なぜか気になった。
自分たちがあまり強くないことを、おっさんは見破ったのではないか?

そういえば、あのおっさん、N祭で階段賭け上げと子供相撲の係員だったのではないか?
自分たちが、階段賭け上げでも子供相撲でも、C子に見事に負けた、ということをはっきりと見ていたのではないか?

そのことをおっさんが一言も言わなかったのにはほっとした。
それでも、悔しさは湧き出てきた。
確かにC子はスポーツ万能少女だが、A樹もB斗も病虚弱的でもなければ、ゆるキャラ的に運動神経がないわけでもない。
C子に勝つことが期待されて当然なのだ。
おっさんの言うとおりだ。

A樹もB斗も、小学校卒業までにC子に勝つことを、長靴と半ズボンに賭けて誓った。

744 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 17:53:37.85 ID:FzYnc2ZM7
>691 :夢見る名無しさん:2015/08/08(土) 22:02:00.56 ID:qJtO8nRPV>>681
>A樹とB斗は放課後それぞれの家に戻り、「日曜参観日のお知らせ」を家族に見せた。

>A樹の家ではこんな会話があった。
>A樹「日曜日に授業参観日に来てもらいたいと先生から連絡があったよ。J>先生からお姉ちゃんにも来てもらいたいって」
>M代「受験勉強あるけど、J先生がそういうなら参加してみようかな?K子>も参加するのかな?」
>A樹「B斗が今頃K子お姉ちゃんに話していると思うよ」
>M代「授業の内容は?」
>A樹「まだ分からないけど、教室には図工の時間に描いた絵を飾っているよ」
>A樹母「M代も将来教員目指すなら授業参観に行く事は勉強になるわよ」
>M代「そうだね、A樹はどんな絵を描いたの?」
>A樹「お姉ちゃんと長靴履いてショッピングセンターに遊びに行った時の絵>をかいたよ」
>M代「やだ、何か恥ずかしいわ、でも他の子の絵も見て見たいわ」
>A樹「じゃあ、参加してくれるんだね」
>M代「かわいい弟の為だから参加するわ」
>A樹「やったーありがとう」692 :夢見る名無しさん:2015/08/08(土) 23:4>3:11.50 ID:sLUML6szr>>691
>B斗の家でもこんな会話があった。
>K子「授業参観に兄姉が参加するって珍しいわね。」
>B斗「日曜日って事もあるけどJ先生の希望みたいだよ」
>K子「どんな授業するの?」
>B斗「それはまだ分からないけど、こないだの図工の授業の時絵を描いたん>だ、それを見て欲しいって」
>K子「M代も行くのかしら?」
>B斗「A樹が説得してると思うよ」
>B斗母「K子、折角だから参加しなさい、将来先生になるんでしょ?J先生>の授業も見て勉強したら」
>K子「はぁい」

745 :夢見る名無しさん:2015/09/19(土) 18:00:05.39 ID:FzYnc2ZM7
>>744

>>691 >>692
をコピーするつもりが醜くなってしまいました。ごめんなさい。

A樹君、B斗君、C子ちゃんが小3の時、Jの教育実習中のことです。
>>691 >>692
の続き、腹案を考えました。
そろそろ打とうと思います。
>>691 >>692 さんのレスを一番期待しています。続きを打っていただければそれに従います。
他の方々のレスも期待しております。
レスがなければ、わたくしの腹案を続けようかなあと思っております。
わたくしの腹案がお気に召さないようでしたら、またレスいただいてもかまいません。

746 :夢見る名無しさん:2015/09/20(日) 00:32:06.22 0.net
>>718
大爆笑

747 :アナル電池:2015/09/22(火) 18:39:45.61 O.net
保守

748 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 17:39:02.91 ID:mAUnalu3n
>>691 >>692
A樹B斗C子が小3、Jの教育実習にさかのぼります。

日曜日に設定された授業参観に、A樹の姉M代、A樹の母親、B斗の姉K子、B斗の母親、C子の妹M子と連れたC子の母親も参加した。
別の土曜日が代休となるため、その日は4時間授業で、4時間目がJの授業だった。算数だった。
非常にわかりやすく、子供たちをひきつけていて、教員志望のM代、K子にとって、心打たれる授業であった。

帰りの会が終わった後、保護者と担任やJとの懇談が始まった。
懇談会という形式ではなく、教室での立ち話的なものであった。

A樹、M代、B斗、K子、C子がJを囲んで、教室に張ってある、図工の時間に描いた絵の前で話をしていた。
話題は、A樹、B斗、C子の描いた絵に移った。

749 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 17:49:14.63 ID:mAUnalu3n
>>678
A樹は>>642のM代とショッピングセンターへ遊びに行った時の絵を描いた。
A樹とM代が同じ服装をして、手を繋いでいる。M代のデニムの半ズボン、白いハイソックス、赤い長めの長靴が印象的だ。
またA樹の半ズボン、白いハイソックス、黒い長めの学童長靴も印象的だ。


B斗も姉のK子と遊んでいる絵を描いた。
K子が小学6年位で、B斗が今の姿、まるでK子が6年後の未来へタイムスリップした絵だ。
二人で砂場で遊んでいる。K子は黄色いTシャツにサスペンダーのついた襞のある赤いミニスカート
白いハイソックス、ピンクレディーのシール付きの黄色い長靴だった。
B斗は偶然にもA樹とほぼ同じ服装で白黒のラガーシャツ、青いデニムの半ズボン、白いハイソックス、黒い長めの学童長靴だった。
B斗はよほど姉のK子の黄色い長靴に欲情していると思われる。

>>679
C子も絵を描いた。水色のワンピースに白いハイソックス、赤い長めの長靴。
そして隣に手を繋いだ背の高い女性がいる。服装はC子と同じだ。
Jである。まるでJとC子が姉妹にみえる絵をC子が描いたのだ。

他の児童達は両親とか友達とかはたまた飼っているペットの絵を描いていたが、
A樹B斗C子の絵はハイソックスと長靴、姉という共通点がある。
しかしC子の場合Jを描いたのだ。

750 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 17:49:39.38 ID:mAUnalu3n
>>680
絵を見ればその子供の心理状態が分かるとJは大学教授やこの小学校の教務主任から教わった。
JはA樹B斗C子の絵をよく観察した。
A樹の絵は道徳の授業でA樹がM代とショッピングセンターへ遊びに行った事を取り上げたので、
A樹と一緒にいる女の子はM代だと分かった。
小学3年生の描く絵はJには理解が難しかったので、B斗とC子の絵は本人に聞いてみる事にした。

J「B斗君と一緒に遊んでいる女の子は誰?」
B斗「うちのお姉ちゃんだよ」
J「お姉ちゃんこんなに幼かったっけ?」
B斗「小学生の頃のお姉ちゃんだよ、ピンクレディーの黄色い長靴が可愛くて描いてみたんだよ、
あの頃はよく遊んでくれたよ」
J「黄色い長靴が印象に残っているのかな?」
B斗「お姉ちゃんのハイソックスの脚が太くて長靴履いたらパツンパツンになって長靴脱いだ後のハイソックス履いた足の臭い匂いをいたずらで嗅がされたんだよ」
J「まあ、そうだったのいけないお姉ちゃんだね」
B斗「でもそれからハイソックスや長靴の魅力に取り付かれたんだよ」
J「それで以前、先生の長靴の匂いも嗅いでいたんだね」
C子「先生、私の絵もみてくれる?」
J「可愛い絵だね、C子ちゃんの隣にいる女の子はひょっとして…」
C子「J先生だよ」
J「ありがとう、先生描いてくれたんだ、とても嬉しいわ」

>>681
JはC子の絵を見て、C子は私のそばにずっといたいのだなと思った。
やはりお姉さんのいるA樹やB斗がうらやましいと思ったのだろう。

751 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 17:55:41.13 ID:mAUnalu3n
>>749 >>750
は参考にコピーしました。

Jは図工の授業でA樹、B斗、C子から聞いたことをまとめながら、M代、K子とも話をすることにした。
あの日に考えたこと以外にあれから考えたこともあったからだ。

752 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 18:17:26.93 ID:mAUnalu3n
J「A樹君はお姉さんとショッピングセンターに自転車で行った日のことがいい思い出なのですね。A樹君はお姉さんを慕っているし、お姉さんもA樹君を本当によくかわいがっていますね。絵によく表れています。」
M代「恥ずかしいわ。こんなにはっきり描かれちゃって。」
J「小3のA樹君がここまで描けるのは、お姉さんをよく観察しているからです。ショッピングセンターやその他の風景はいい加減でしょ。」
A樹「そんなあ。」
J「でも、一番描きたかったのはお姉さんでしょ?」
A樹「うん。」
J「それでいいのよ。お姉さん以外ももう少し丁寧に描くとよかったけど、この次の宿題ね。でも、一番描きたいものに真剣になることはいいことよ。この辺のいい加減な所も補って逆転勝ちね。」
A樹はうれしそうに半ズボンハイソックスの脚を絡ませ、うれしそうに体をねじった。
J「後ろの暗い闇みたいなのは?」
M代「そこ、一番汚いわね。」
J「これって、変な人がA樹君とお姉さんを追いかけてきたときの気持ち?」
A樹「よくわからないっ。」
J「この闇をはるか後ろに遠ざけて、A樹君とお姉さんの表情、とてもいいわよ。」
M代「あッ、あの時の…」
A樹「あいつ今度あったら殺してやる!」
J「危ないわよ。その人も、もしかしたら、いい人になってるかもしれないじゃないの?」
M代「A樹、馬鹿なことは考えないでね。」
A樹「うん。」
J「お姉さんは立派にA樹君を守ったわ。それから、A樹君も立派にA樹君を守ったわ。」
A樹は、半ズボンハイソックスの足を絡ませたまま、ますます体をねじらせゆすって喜びを表現した。
J「A樹君も、お姉さんも危ないことは絶対にやめてね。それが本当の勇気だよ。」
A樹とM代「はい。ありがとうございます。」

753 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 18:40:43.73 ID:mAUnalu3n
J「B斗君の絵も楽しそうだね。B斗君は色の使い方がうまいね。絵の具の混ぜ方や水の使い方もうまいわ。」
B斗は思わずニコッとした。目も輝いた。
J「B斗君、お姉さん、好き?」
B斗「うん、大好き!」
J「お姉さん、よく遊んでくれるの?」
B斗「うん、ぼくの小さいころはよく遊んでくれたよ。お姉ちゃんの長靴にあこがれたよ。かっこいいもん!」
J「うん。」
B斗「でも、しばらくは遊んでくれなくなったんだ。アイドルになる、とか言って、へたくそな歌、歌ってたんだ。いつもM代姉ちゃんと!」
K子「へた、へたって、言わないで。」
B斗「だって、へたじゃん! J先生とか、テレビで歌ってる歌手とか、レコードとぜんぜん違うじゃん。ぼくよりへたじゃん!」
K子「ちょおっとお!」
M代「K子、B斗君の言うとおりだわ。オーディションではっきりわかったでしょ。私たち、下手なほうから数えたほうが早かったし、」
K子「そうだね。事務所の人からも、才能がない!って、はっきり言われたし、最初は食って掛かったけど、今ではよくわかるわ。」
B斗「でも、J先生が教育実習に来る前にぼくたちの町に来てから、お姉ちゃん、変わったよ。また、あのお姉ちゃんが帰ってきたって!」
J「よかったわね。でも、お姉ちゃん、今年、大学受験なの。将来は先生になりたいんだって。そのためには難しい大学に入らなくちゃいけないのよ。そのためには一生懸命勉強しなくちゃいけないの。だから、お姉ちゃんが勉強する時間を守ってやってね。」
B斗「はあい。お姉ちゃんともっと遊びたいけど…、まっ、仕方ないか? お姉ちゃん、合格してね。」
K子「B斗、ありがとう。私、がんばるわよ。」

754 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 18:48:57.58 ID:mAUnalu3n
J「C子ちゃんは私の書いてくれたのね。」
C子「はい。J先生、優しいし、かっこいいもん!」
J「ありがとう。服もハイソックスも長靴もお揃いね。」
C子「はい。こんな格好してみたかったんです。」
J「C子ちゃん、おしゃれね。何かセンスいいわよ。」
C子「ありがとう!」
C子は片足を少し折り曲げ、やや内股になって、体をねじらせて喜んだ。

そうしているうちに、A樹、B斗、C子が担任教師に呼ばれた。

755 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 19:18:54.69 ID:mAUnalu3n
C子だけが帰ってきた。A樹とB斗はまだ呼ばれているらしい。
J「C子ちゃん、妹さんがいるの?」
C子「は、はい。」
J「今まで知らなくてごめんね。妹さん、おいくつになったの?」
C子「3歳です。」
J「かわいいわね。お名前は何て言うの?」
C子「M子。」
J「M子ちゃんが生まれてから、お母さんはC子ちゃんのこと、かわいがってくれる?」
C子「……」
Jは深入りしすぎたと心配になってきた。
C子「さびしいです。でも、私、お姉さんだから…。」
J「A樹君のM代姉さん、B斗君のK子姉さんのような素敵なお姉さんになるといいわね。」
C子「がんばります。」
J「C子ちゃん、無理しちゃいけないわよ。私にはお姉さんがいるけど、私のお姉さん、私が生まれてから、お母さんが私ばかりかわいがるといって傷ついていたわ。私、赤ちゃんだったから仕方ないけど、お姉さんはそんな気持ちぜんぜん私に見せなかったの。」
C子「すごいです。」
J「でも、私のお姉さん、ちょっと前にふさぎ込んじゃったの。私が慰めようとしたら、お姉さん、私への恨みをぶちまけたの。私、何していいかわからなかったわ。」
C子「怖い…」
J「でも、お姉さん、それですっきりしたみたい。私、お姉さんに謝られて、私のほうが謝りたくなったの。」
C子「J先生のお姉さんはどうなったの?」
J「今では元気にやってるわ。大学出て弁護士になって、今ではカナダに言って国際弁護士にもなったわ。」
C子「ベンゴシって、お金儲かるんでしょ?」
J「でも、大変な仕事よ。ストレスもたまっているみたい。カナダから苦労をこぼす手紙をよく送ってくるわ。」
C子「私、… どうすればいいんでしょう。」
J「お姉さんだからって無理しちゃいけないわ。自分の気持ちにうそはつかないで。苦しくなったら、お母さんに言って甘えなさい。私も、ちょっと、お母さんに言ってあげる。」
C子「ありがとう。」

756 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 19:35:08.81 ID:mAUnalu3n
J「あの人、C子ちゃんのお母さん?」
C子「はい。」
J「C子ちゃん、お母さんとお話しするから、5分か10分くらい、違うところで遊んでてね。」
C子「はい。」

C子の妹M子を連れたC子の母親が入ってきた。
母親「J先生ですか。いつもC子がお世話になっております。」
J「いえいえ、いつもC子ちゃんの元気に助けられております。」
母親「これがC子の絵ですか?」
J「はい。」
母親「じゃあ、この子がC子で隣の女性がJ先生ですか?
J「はい。C子ちゃんのそう言っていましたよ。」
M代とK子もC子の母親に挨拶した。

757 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 19:39:54.26 ID:mAUnalu3n
J「差し出がましいお話で申し訳ありません。もしかして、C子ちゃん、さびしいのではないのでしょうか?」
母親「やはり… M子が生まれてからM子にばかり手がかかって…」
J「私の姉も、私が生まれてからさびしい思いをした、といっておりました。お母さんを攻めているわけではありません。子育ては大変ですから。」
母親「どうしてお分かりになったのですか?」
J「C子ちゃんは私に母親のようなものを感じていると思いました。私にはC子ちゃんの母親の代わりをする能力はありません。M子ちゃんのお世話で大変なことは重々承知しておりますが、C子ちゃんも甘えさせてください。」
母親「どうすればいいのでしょうか?」
J「C子ちゃんを赤ちゃんのように扱うことはありません。M子ちゃんとC子ちゃんは発達段階が違います。」
母親「はい。」
J「C子ちゃんの話し相手になってください。C子ちゃんから話しかけてきた時には、忙しくても無視しないでください。」
J「C子ちゃんもM子ちゃんのお姉さんとして活躍したいと思っているはずです。C子ちゃんが家事を手伝ってくれたり、M子ちゃんにかかわることをしてくれたら、大いにほめてあげてください。そんなところでしょうか。」
母親「ありがとうございます。」
J「見当違い名ことを申し上げたかもしれないと、申し訳なくおもっいぇ降ります。」

758 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 20:00:13.35 ID:mAUnalu3n
C子が戻ってきた。
母親「C子、帰りますよ。J先生、いろいろとありがとうございました。お先に失礼します。M代さん、K子さん、お先に。」
C子とC子の母親とC子の妹のM子が帰っていった。

J「B斗君の絵で気になったことは、お姉さんのK子さんがB斗君と同い年くらいに描かれていることなの。」
K子「B斗に何か心理的な問題でも?」
J「いいえ。B斗君ではなく、むしろK子さん、あなたの問題です。」
K子「わ、わ、私………」
J「どんな問題だと思います?」
K子「…… もしかして、B斗が幼い時に私の長靴の臭いを嗅がせたこと?」
J「そうではありません。それはきょうだい間や子供同士でよくあることだし、もうすんだことで仕方ありません。」
K子「では?」
J「あなたは今、何をがんばらなければいけないですか?」
K子「じゅ、受験勉強です。」
J「そうですね。今、がんばっていると思います。だから、B斗君もこういう絵を描くのは最後になると思います。」
K子「そうですか。」
J「B斗君はK子さんを、無意識のうち、あくまでも無意識のうちですが、K子さんを、幼い、と感じているのでしょう。もっとしっかりしてほしい、という無意識からの警告かもしれません。」
K子「アイドルになるって妄想を捨てたのはついこの間だし、勉強への取り組みもまだまだ甘いわ。偏差値も上がったけど、E判定やD判定ばっかりだし。」
J「でも、B斗君からの警告もこれきりになると思います。B斗君ももうそろそろすると、お姉さんから離れていくと思います。成長の証です。さびしがらないでください。B斗君も新しい世界に飛び込んでいくでしょう。」
K子「ありがとうございます。私、J先生のような先生になれるようにがんばります。」

759 :夢見る名無しさん:2015/09/26(土) 20:18:20.38 ID:mAUnalu3n
M代「A樹の絵に私が出てきたことはうれしかったけど、私もまだ幼いA樹と同じレベルってことなのかな?」
J「A樹君もM代さんも日々成長しています。A樹君B斗君C子ちゃん、そしてクラスのみんなの絵は、成長の一里塚であり、記念碑です。今ある成長の危機みたいなものを、勝手に言ってしまいました。ごめんなさい。」
M代「J先生、すごい。変な占いなんかより深くて、ゾクゾク感動したわ。」
K子「私も。どうしたらそんなことがわかるのですか?」
J「F大学にP先生という方がいらっしゃるの。心理学がご専門で、教育心理学の講義でお世話になって、研究会にも入れてもらったの。」
K子「すごい……」
J「ごめんなさい。まだまだ未熟なのに。間違っていたらごめんなさい。でも、M代さんもK子さんも、私も含めて他人の言葉や本からの知識や理論よりも、自分の心で本当に感じることを大切にしてね。」
M代・K子「ありがとうございました。」

A樹とB斗が戻ってきた。
M代「A樹、B斗君、どうしたの?」
A樹「宿題まだ出してないって、怒られてた。。」
M代「何やってんの!?」
K子「C子ちゃんは? 早く戻ってきて、もうお母さんたちと帰っていったけど…」
B斗「C子は出していたよ。先生のミスだった。」
K子「家に帰ったら、すぐに宿題やりなさいよ。
A樹・B斗「はあい。」

A樹、M代、B斗、K子はJに挨拶して帰って行った。Jは手を振り続けた。



こんな感じでいかがでしょうか?
そろそろJの教育実習を終わらせようかなあと思っております。
もちろん、Jはその後もこの話に絡んできます。腹案も用意してあります。

総レス数 1039
1025 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200