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長靴半ズボンその3

1 :夢見る名無しさん:2016/09/24(土) 17:17:27.34 ID:QMv8V5+VY
長靴半ズボン 長靴半ズボンU に続く3スレ

275 :夢見る名無しさん:2017/04/01(土) 14:16:59.72 ID:UCmBaCUjL
N也の小3の日記
N也の小学校では、一年中、男の子は生脚に半ズボン、女の子は生脚にスカートと決まっている。ハイソックスを履いている。

5月5日 雨のち晴れ
朝は雨だったけど昼からはよく晴れたので、ぼくは空き地に遊びに行きました。
K児君、L摩君、M男君、N子さんがいました。K児君、L摩君、M男君は半ズボンに黒の長靴、N子さんはスカートにピンクの長靴でした。
どの子もみんな元気で強そうに見えました。わくわくするような楽しい遊びができると思いました。
いろいろな遊びをしました。K児君とL摩君がおもちゃのプラスチックの刀を持ってきたので、ちゃんばらもしました。
ほんとうに思い切り遊びました。水たまりには青い空と白い雲がうつり、みんなの長靴も光りました。
遊びが終わって家に帰ろうとすると、こいのぼりが元気よく泳いでいました。
雨がやまなかったら外で遊べないと思っていましたが、晴れてみんなと外で遊べてよかったです。

この日記をN也は翌日、担任に提出した。
担任からのコメント

晴れて外で遊べてよかったですね。
みんなは真冬でも半ズボンでがんばってますね。みんなの足のはだを見るといい色をしています。
半ズボンに長靴をはいて元気に遊んでいるN也君たちを思いうかべると、うれしくなります。これからも外でうんと元気に遊んで強くなってください。
「遊びが終わって家に帰ろうとすると、こいのぼりが元気よく泳いでいました。」
という文、いいですね。一見、みんなの遊びに関係ないような風景かも知れません。でも、N也君たちの元気なようすとこいのぼりのようすがひびきあっています。
こいのぼりはN也君たちの元気なようすのたとえでもあり、こいのぼりがN也君たちが強くやさしく育っていくことを見守っているような気がします。
でも、ちゃんばらは危ないから気をつけなさい。

担任はN也の日記を先に読んだ。これだけでは何も問題はなかった。その後、N子の日記を読んだ。問題が起こった。

276 :夢見る名無しさん:2017/04/01(土) 14:17:40.04 ID:UCmBaCUjL
N子の小3の日記
N也の小学校では、一年中、男の子は生脚に半ズボン、女の子は生脚にスカートと決まっている。ハイソックスを履いている。

5月5日 雨のち晴れ
朝は雨だったけど昼からはよく晴れたので、わたしは空き地に遊びに行きました。
K児君、L摩君、M男君、N也君がいっしょでした。
K児君とL摩君がおもちゃのプラスチックの刀を1本ずつ持ってきたので、ちゃんばらをすることにしました。
まず、じゃんけんをして順番を決めます。順番の早い子から順に1対1で勝ちぬきで勝負するのです。
わたしはスカートにピンクの長靴、男の子はみんな半ズボンに黒の長靴でした。半ズボンに黒の長靴を履くと強そうに見えます。レベルが高い勝負ができるかなとわたしは楽しみでした。

K児君対わたし、
K児君の小手と腕に強れつに決めました。K君は刀を落として、痛そうな顔をしました。
L摩君対わたし、
L摩君ははげしく切りかかってきました。わたしはもっとはげしく早く切りかかりました。
L摩君は背中を見せて逃げようとしました。わたしはL摩君の背中に切りかかりました。パーーーン、大きな音がして、L摩君はしゃがみこんでしまいました。
M男君対わたし、
M男君は怖くてふるえているようでした。長靴がぱたぱたと音を立てています。わたしがかまえるとM男君は目をつぶって刀をふり上げて向かってきました。
パーーン、わたしはM男君の頭に打ちこみました。ウウェーーーン、M男君は泣いてしまいました。
すると、K児君はひざをついてしゃがんで手をおさえてないています。
L摩君は土かんによりかかって泣いています。
M男君は歩き回って泣いています。

277 :夢見る名無しさん:2017/04/01(土) 14:18:14.53 ID:UCmBaCUjL
N也君の姿がありません。
L摩君が泣いている土かんとはべつの土かんのかげに行ってみました。
N也君がしゃがんでかくれているではありませんか。わたしはおこれてきました。
「こんな所にかくれていたの!?せいせいどうどうと勝負しなさいよ!」とわたしが言うと、
「ぼ、ぼく〜、おなか痛んだよう…」と言ってN也君は泣いてしまいました。
N也君もみんなも冬でも半ズボンでがんばってきたのです。わたしも短いスカートでがんばってきたのです。
男の子が半ズボンで黒い長靴をはくと強そうに見えます。そんなN也君がかくれて泣いているのです。しゃがんでいるN也君の半ズボンから白いパンツが見えました。
わたしはN也君の頭かパンツを思い切りたたいてやりたくなりました。
K児君、L摩君、M男君もまだ泣いています。わたしはちゃんばらをやりたくなくなってしまいました。
だから、ちゃんばらはやめることにしました。


みんなもっと強くてもっとおもしろくあそべるとおもったのに、みんな弱いのでがっかりでした。
みんなにはもっと強くなってほしいと思いました。

278 :夢見る名無しさん:2017/04/01(土) 14:18:51.87 ID:UCmBaCUjL
日記の提出は5月6日、N子は担任に呼び出された。N子は担任にこっぴどく絞られた。

この日、K児は半袖の細い腕に絆創膏、M男はおでこに絆創膏を張っていた。L摩もシャツで見えないが、背中に絆創膏を張っていた。
M男の母親から学校に抗議の電話もあった。
K児とL摩はおもちゃの刀を持ち込んだけれども、N也とM男はそうではなく、N也はそういう事情で怪我をしていないが、M男は怪我をしたからなのだろう。

K児、L摩、M男、N也も担任に呼ばれた。
ちゃんばらのいきさつを説明するように求められた。K児から順にありのままに話した。
K児もL摩もM男も恥ずかしさで顔が真っ赤になり、半ズボンにハイソックスを履いた脚をもじもじとさせた。
N也が最後に話した。N也は土管の陰に隠れた理由として、腹痛のためであることを通した。事実、本当に腹が痛くなったのだ。

K児、L摩、M男に対して担任は怪我について尋ねてねぎらった。
N也は事情が事情だから怪我はしていない。だから、一番恥ずかしかった。

その日、N子の母親が学校に呼ばれた。N子の母親はひたすら恐縮した。
N子は母親に連れられて、K児、L摩、M男の家に謝罪に行った。
家に帰るとN子は母親からしっかりと絞られた。
姉のC子は中3でレスリング部だった。レスリングの名門私立高校の推薦入試を目指してがんばっている。
C子はレスリングの経験から、いかに安全に対する配慮が大切かをしっかりと諭した。

C子はN子に対して一言付け加えた。
N子ちゃん、N子ちゃんが偉かったことがひとつあるわよ。
N子ちゃんはN也君をぶたなかったわね。N也君はもうちゃんばらをやる気をなくしているよね。そんな時にちゃんばらをやり続けたら絶対にだめだよ。
よくやめたわね。偉いわ。

N子にとって姉のC子はこのときはまだ輝ける存在だった。

279 :夢見る名無しさん:2017/04/01(土) 14:19:29.82 ID:UCmBaCUjL
5月5日、ちゃんばらを終えて帰ったN也はN子の様子をを思い出して、たまらない気持ちになった。
K児やL摩がC子にやられていくのを見ていたM男とN也は震えだして、長靴がパタパタと音を立てていた。
M男とC子の対戦が始まったらすぐにN也は、L摩が向かった土管とは別の土管の陰に隠れた。
M男がC子に面を強烈に決められて、ウェーーーーンと泣き出すと、痛さを我慢していたK児とL摩も、ウェーーーーンと泣き出してしまった。
N也はしゃがみながら震えていた。
そこにC子が来たのだ。
C子は「こんな所に隠れていたの!?正々堂々と勝負しなさいよ!」とN也を責めた。
N也は「ぼ、ぼく〜、おなか痛いんだよう…」と言い訳した。
C子はおもちゃの刀を持っていつでもN也をぶてる位置にいる。
N子はN也たちより身長は低いがN也はしゃがんでいてC子は立っているため、N也はC子を見上げることとなる。
爽やかだけど強烈な薫風が吹いた。N子の短いスカートを薫風が持ち上げた。N子はちゃんばらの勝負に夢中でスカートのことを気に留めなかった。
N也は一瞬、N子の白いパンツを見た。
スカートの赤、洗濯のいたてではない。着なれて柔らかくなっているが、パンツよりは硬く厚い生地で、泥も少し跳ね返っている。
パンツの白、真っ白で柔らかい生地、ほんの少し泥が跳ね返っている。
太腿の肌色、よく日に焼けていて決めも細かい。泥が跳ねている。
ハイソックスの白、スカートよりは柔らかく、パンツよりは硬い生地、少し泥が跳ね返っている。長いピンクの長靴からちらり。
長靴のピンク、艶もまだ残っているがよく履いていることがわかり、今回のちゃんばらもあり、泥がしっかりと跳ねている。
N子のパンツと太腿の肌とハイソックスは柔らかい、こんな柔らかい所から、こんな強さが生まれるのか、とN也はたまらなく思った。

泣き終わってからN也は目の前の水溜りを見た。
N也自身もブリチラだった。
半ズボンの黒、パンツの白、太腿のよく焼けて決めの細かい肌の色、長くて黒い長靴からちらりのハイソックスの白、長靴の黒、
泥はN子と同じように跳ね返っている。
N子は何が違ってこんなに強いのか。

N也はN子のパンチラは幼稚園のころから何回も見ている。N子も気にしていない。小3になったら少しは気にするようになったので、見たのは久しぶりだった。

280 :夢見る名無しさん:2017/04/01(土) 14:21:37.03 ID:UCmBaCUjL
Jが歌のお姉さんとしての1年目の年、つまりC子たちが小6の年、C子の妹のN子が幼稚園の年長の年の夏場のことだった。

日曜日、N子は姉のC子とともにB斗宅を訪れ、A樹たちとJのビデオを見ていた。
N子もJのファンになってしまった。
土曜日に雨が激しく降ったため、道がぬかるんでいた。だから、C子もN子もA樹も迷わずに長靴を履いてB斗宅に向かった。
B斗の家の玄関には、B斗とA樹の黒の大人用の長い長靴、C子の赤の長い長靴、N子の黄色い長靴が並んだ。

Jと少年少女合唱団の子供たちは、長靴に半ズボンやスカートで歌い踊っていた。
男の子の長靴は黒、女の子の長靴は赤、ピンク、白だった。
N子は立ち上がり、その場で踊り出した。番組では大きく移動しているが、ここはB斗の家の居間なので、その場からは動かずにリズムを取っていた。

帰り道、ピンクのワンピースに黄色の長靴を履いたN子がビデオのように踊りだした。
歌はN子も知っている歌なので、歌も同時に歌った。C子も一緒に歌った。
C子とN子は弾むような足取りで家に帰った。

冬場のことだった。
日曜日、N子は姉のC子とともにB斗宅を訪れ、A樹たちとJのビデオを見ていた。
N子もJのファンになってしまった。
雪が積もっていたので、C子もN子もA樹も迷わずに長靴を履いてB斗宅に向かった。
B斗の家の玄関には、B斗とA樹の黒の大人用の長い長靴、C子の赤の長い長靴、N子の黄色い長靴が並んだ。

Jと少年少女合唱団の子供たちは、長靴に半ズボンやスカートで歌い踊っていた。
男の子の長靴は黒、女の子の長靴は赤、ピンク、白だった。
N子は立ち上がり、その場で踊り出した。番組では大きく移動しているが、ここはB斗の家の居間なので、その場からは動かずにリズムを取っていた。

帰り道、赤のスカートに黄色の長靴を履いたN子がビデオのように踊りだした。
歌はN子も知っている歌なので、歌も同時に歌った。C子も一緒に歌った。
C子とN子は弾むような足取りで家に帰った。

281 :夢見る名無しさん:2017/04/01(土) 14:22:25.62 ID:UCmBaCUjL
夏場にJのビデオを見た日の少し前、
N子の幼稚園では相撲大会があった。
男の子は全身裸にまわし、女の子は上半身裸にブルマにまわしというスタイルだ。
男の子と女の子の取り組みもある。
N子はなんと、並み居る男の子や女の子を負かして、優勝してしまった。
N子はC子と同じように身長は低いほうである。特に太っているわけでもない。よく見ると筋肉が発達している。
すべてがC子に似ている。

冬場にJのビデオを見た日の少し前も幼稚園で相撲大会があった。
夏の相撲大会で裸になってから、秋、冬と裸に慣れさせていくのだ。
男の子と女の子の取り組みもある。
男の子は全身は裸にまわし、女の子は上半身裸にブルマにまわしというスタイルだ。
夏と違うのは、雪が積もっているので、男の子も女の子も長靴を履くということだ。
男の子は黒の学童長靴や青や黄色の長靴、女の子は赤、ピンク、白、黄色などの長靴だった。
N子はまた、優勝してしまった。

N子が幼稚園の相撲大会で夏も冬も優勝したことは、A樹もB斗もC子から聞いていた。

282 :夢見る名無しさん:2017/04/01(土) 14:37:33.86 ID:UCmBaCUjL
時系列順にすると言ったのに、結構時間の前後があって申し訳ありません。
2スレに比べれば時系列ははるかに守られているということでご容赦を。

学年が切り替わるところ、少なくともエピソードが一段楽するところまでは一気にコピーしようとは思いましたが、「エラー あなたは投稿のしすぎです」に引っかかってしまいまして申し訳ありません。

今回も6年生の途中になってしまいました。
次回は、塾でのエピソードから始めたいと思います。

わざわざこんなことを書くのは、私自身のメモのためです。
すんまへん。(ペコッ)

283 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:41:10.91 ID:Wmn/l++k2
実は、A樹もB斗もC子の通っている塾に、C子よりは遅れてではあるが、夏休み明けから通っていた。
A樹もB斗も親に言われてではあったが、A樹はB斗も行くから、B斗はA樹も行くからという理由で、喜んでいくことになった。
喜んでいくもう一つの理由は、C子が行っているから、短いスカートの生足にハイソックスと長靴をはいたC子を学校以外で見られるからであった。

9月は台風で、秋は秋雨で、A樹もB斗もC子も塾に長靴で行くことが結構多かった。
塾に行くには未舗装の道を通らなければならなかった。もちろん、少し回り道すれば舗装道路だけでも行けるが、A樹もB斗もC子もわざと未舗装道路を選んだ。
A樹とB斗は塾の玄関で、自分たちの長靴をC子の長靴と並べて置いた。

A樹、B斗、C子の三人の長靴は脱いだばかりなので長靴の中のニオイはしなかったが、三人が長靴を脱いで、白いハイソックスが現れた瞬間、ハイソックスから長靴のゴムの香りがした。
特にC子は強烈なゴム臭さでA樹とB斗はC子のハイソックス姿の美しさとの大きなギャップに興奮して股間が膨れ上がった。
「C子、足がゴム臭いよ…」
しかしそのゴム臭さが長靴を履いて来た証拠でもあり誰からも「足がハイソックスの上の部分しか汚れてないし、ハイソックスの足がゴム臭い、きっと長靴を履いてきたな」と言われた。
三人はその一言で長靴を履いて来た事に何とも言えない優越感を感じた。

284 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:41:56.00 ID:Wmn/l++k2
塾の先生が言った。
「A樹君、B斗君、C子さんは長靴をはいてきましたね。いいことです。皆さんもこんな雨に日は長靴を履いてきてください。」
3人に長靴を履いてきたな、と言った男の子が、「なぜですか?」と質問した。
先生は言った。
「長靴を履いてこなかった人の脚は泥で汚れていますね。ハイソックスをはいていても、せっかくのハイソックスが泥だらけです。この教室の床も汚れますよ。」
質問した男の子は、「はい、わかりました。」と納得した。
先生は続けた。
「雨が降っていなくても、雨上がりで道がぬかるんでいる日とか、雪が降っている日とか、雪が残っている日も、長靴を履いてきてください。」

こうして、この塾では、長靴を履くことが「公認」「奨励」されることとなった。
A樹、B斗、C子の表情に喜びと誇りが表れた。
顔の表情だけではない。半ズボンやスカートとハイソックスに包まれた生脚にも…

285 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:42:51.91 ID:Wmn/l++k2
C子たちの塾は、基本的に自習方式だ。学年もばらばらだ。
子どもたちは、学校の宿題をやったり、それがないときは、塾の先生から出されたプリントをやった。わからなくなると、先生に質問する。

A樹は理科の宿題をやっていた。わからなくなって、先生に質問した。
先生は、A樹に、外に出て木の葉や草の葉をいくつか採ってくるように指示した。

A樹は、塾の玄関で長靴を履いて、外に出た。木の葉や草の葉を適当にたくさん採って戻った。

286 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:43:21.62 ID:Wmn/l++k2
B斗の黒の長靴とC子の赤の長靴が並んでいた。
誰が見ても、黒の長靴の持ち主の方が赤の長靴の持ち主より、大きくて強いと思うだろう。
靴のサイズは、B斗の方がC子より大きい。長さは、C子の方がサイズの割には長いが、結果としてはB斗の方が長い。

でも、C子の方が強いのだ。
身長はB斗の方が高い。体重もB斗の方が重いだろう。でも、筋肉の発達は遥かにC子だ。

B斗は、小学6年生として並みの体格だ。やせすぎでも太りすぎでもない。
小学6年生か中学1年生に見える。子どもらしさを残しつつ、長い脚である。
C子は身長も低いし、脚線も基本的に子どもらしい。

287 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:44:02.27 ID:Wmn/l++k2
一見すると、B斗の方がC子より強い、と見えるだろう。
でも、近くにいて、一緒に遊んだり、スポーツをしたりすると、
C子の強さは、その筋肉、ムキムキではないが、バネのある筋肉にあることがわかる。

A樹は、B斗が徒競走や相撲やその他のスポーツの場面でC子に負け続ける姿を思い出した。
A樹の長靴は、B斗のとサイズもメーカーも銘柄も同じなのだ。
A樹の体格や体力や運動能力は、B斗とほとんど同じなのだ。

A樹もB斗と同じようにC子に負けている。
そんなことを考えると、A樹の股間を意識せざるを得なかった。
A樹は、自分の長靴を脱ぎ、元あった場所、B斗の長靴とC子の長靴との間に元あったように、ぴったりとくっつけて置いた。

288 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:44:34.80 ID:Wmn/l++k2
A樹は木の葉や草の葉とたくさん持って教室に戻ってきたが、上の空だった。
A樹の長靴の臭い、B斗の長靴の臭い、C子の長靴の臭いがまだ鼻から抜けていく気がしない。
理科の宿題が終わったら、もう何も勉強をする気がなくなってしまった。

ぽかんとしていたら、先生からプリントが渡された。
いつもならもっと早くできるレベルだったが、そのときはやたら時間がかかった。
B斗とC子も時間がかかって、3人が一番遅くなってしまった。

A樹とB斗とC子は立ち上がって、「ありがとうございました。失礼します。」と言って、会釈した。

289 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:45:18.03 ID:Wmn/l++k2
先生が言った。
「君たちは礼儀正しいね。挨拶もちゃんとできるし、マナーもいい。」
「ちゃんと長靴を履いてきて、脚や教室を汚すこともしなかったし。」
「ハイソックスの上だけが汚れているのは仕方ないね。」
「ハイソックスがきれいだと、君たちの美しい足がますます美しく見える。」

「君たち、外で遊んでいるか?」
A樹もB斗もC子も、「はい。」と答えた。
「いいね。家の中ばかりで遊んでいるんじゃないよ。君たちの脚はよく運動している脚だ。」
「だから美しい脚になるんだ。」

「よく遊び、よく学べ、って言葉知ってるかい?」
「はい!」A樹もB斗もC子も元気に答えた。
「健全なる肉体に健全なる精神が宿る、って言葉は知ってるかい?」
「………」子どもたちは3人ともうつむいた。
「勉強も大切だが、体も丈夫にしないと。体が丈夫にならないと、勉強もできないよ。美しい心も巣立たないよ。」
「さあ、気をつけてお帰り。」

A樹とB斗とC子は、玄関で長靴を履いて、先生に「さようなら。」と言って、塾を出た。

290 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:47:52.04 ID:Wmn/l++k2
6年生の運動会、6年生になったA樹、B斗、C子には長靴リレーへの出場はない。
その代わり、長靴リレーの準備という仕事があった。
A樹たちには楽しみであった。
ドッジボール、平均台、ハードル、跳び箱、クス球のような球、パンくい競争の装置などの準備もあったが、バトンの代わりになる長靴の準備もあった。
A樹たちは長靴を準備する係りになった。というより、その係りに志願した。

長靴は、5年生、6年生の担当する便所から大長靴を用意する。4年生は5年生の、5年生は6年生の大長靴を履く。
6コースなのでそれぞれ6足ずつ、12足を用意する。
A樹たちは前日、掃除が終わると、先生の指示で、便所から大長靴を集めて、きれいに洗った。
臭くて嫌がる子も多かった。A樹たちも臭いと思ったが、大長靴に間近で接することができるのはこの上ない喜びだった。

運動会当日、A樹たちは、
4年生の長靴リレーの時間になると、4年生用の大長靴をスタート地点に用意した。
4年生のレースが終わると4年生用の大長靴を所定の位置に回収して、
5年生の長靴リレーの時間になると、5年生用の大長靴をスタート地点に用意した。

A樹もB斗もC子も4年生の長靴リレーを見守った。そして、こう思った。
4年生は普段は学童長靴を履いている。低学年のころは足が短いために長靴が長く見えたが、4年生になると足が長くなって長靴が短く見える。
でも、大長靴を履くと、ハイソックスも隠れるくらい長く見える。
4年生もこれくらいの長い長靴を履くべきだと思った。どの子の脚線も美しく見えた。脚も却って長く見えた。かっこよかった。

291 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:48:24.31 ID:Wmn/l++k2
5年生の長靴リレーも見守った。
足が大きく、脚が長くなった分、大長靴も4年生よりフィットしてきた。動きも滑らかに敏捷になった。
平均台とハードルの区間になった。昨年、A樹がC子に抜かされて、ハードルに引っかかって転倒した区間だ。
1位から3位まで男の子だった。4位が女の子だった。男の子も女の子も似たような体格をしていた。
でも、女の子のバネは断然優れていた。ハードルのない箇所でのストライドも優れていた。ハードルの間の歩数も優れていた。ハードルの飛び越し方のフォームや低さも優れていた。
何台目かのハードルの少し前で、2位と3位の男の子を相次いで追い抜かした。
女の子が見事にハードルを飛び越えたのに続いて、男の子は二人とも焦ったためとスタミナが切れたために、相次いでハードルに引っかかり、転倒してしまった。
C子は女の子に去年の自分を見た。
A樹も二人の男の子に去年の自分を見た。
B斗は二人の男の子に去年のA樹を見た。

男の子たちはしばらく立ち上がれなかった。先生が駆けつけ、抱き起こした。
「大丈夫か?」「大丈夫です。」男の子は二人ともレースを続けた。
最後のハードルをやっとのことで越えて、5位と6位でつないだ。
男の子たちは軽いかすり傷だった。長靴を脱いでから保健室で手当てをしてもらった。
A樹たちはたまらなかった。

運動会が終わった。後片付けになった。
A樹たちは長靴を洗うことになった。特に靴底にたまった砂はきれいにしなければならなかった。
文句を言いながら作業をする子もいる中で、A樹たちはうれしさを押し殺しながら作業を続けた。

A樹たちは、勝った女の子、負けた二人の男の子が履いた大長靴がどれであるかを見失わなかった。
大長靴の裏には便所の番号と長靴の番号がマジックで書いてある。
その大長靴が自分たちの当番の便所のものであることを祈った。
でも、残念ながら違った。でも、どの便所の大長靴かは把握した。
A樹もB斗もC子もその後、理由をつけてはその便所に行くことを楽しみにした。
女の子の履いた大長靴と3位で抜かされた男の子が履いた大長靴は男子便所、2位で抜かされた男の子の大長靴は女子便所だった。
A樹もB斗もC子も股間を意識した。

292 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:50:13.70 ID:Wmn/l++k2
小6の秋の遠足は、Z川の上流の奥Z川村にある、Z川渓谷だった。紅葉の名所でもある。
湿地帯のような場所も歩くので、全員長靴着用の指示が出た。
全員が長靴半ズボン少年、長靴スカート少女となった。長靴半ズボン少女もいた。
C子はなぜか短いスカートだった。

遠足予定日に雨が降り、予備日の1週間後も雨が降り、2週間遅れた。
紅葉は真っ盛りより少し枯れかけてはきたが、予定通りの日よりもむしろ美しかった。
11月になってしまった。山の奥ということもあり、雪も早い。少し雪が積もっていた。

午後の自由時間、先生たちはゆっくり紅葉を味わっていたが、子供たちは紅葉にはほとんど目もくれず、いろいろな遊びに興じた。
いくつかのグループに分かれた。
A樹とB斗とC子は泥巡(警泥)のグループだった。
A樹とB斗は同じチーム、C子は相手チームとなった。

C子のチームが泥棒の番だった。
B斗が岩に隠れていたC子を見つけた。
C子が逃げた。B斗が追いかけた。C子の方が速かった。B斗は追いつけず、ばててしまった。
途中でA樹が逃げるC子と追うB斗を見つけた。A樹もC子を追いかけた。
B斗がばててからも追いかけた。川の狭くなった所があった。C子は飛び越えて逃げていった。
A樹は飛び越えることができなかった。もっと息が上がっていなかったら飛び越えることができたとは思う。でも、ばててしまった。

293 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:50:43.02 ID:Wmn/l++k2
A樹とB斗では、短距離ならB斗、長距離ならA樹の方が少し速い。
C子は、短距離でB斗、長距離でA樹に圧勝してしまったのだ。

A樹はB斗とC子が走る姿、B斗はA樹とC子の走る姿を思い浮かべた。
C子の方が背も低く、脚も短い。でも、一歩の幅、脚の回転、どれもC子が勝っている。
C子は短いスカートだった。スカートもほとんど乱れずに走っている。
もちろん、A樹とB斗はC子のスカートの中の白いパンツ、白のハイソックス、赤の長靴にはさまれた大腿の後部を見せ付けられながら、C子を追いかけることにはなった。
でも、ほんの少ししか見ることができなかった。
C子は長い赤の長靴、A樹とB斗は黒の長い大人用長靴を履いていた。そこから白のハイソックスがちらりである。
長い長靴は、脚の回転を強調していた。A樹とB斗がC子に運動能力が負けていることを強調していた。
A樹とB斗は息が収まってからたまらなくなった。

遠足が終わり、校庭で解散した。
A樹とB斗はそれぞれ、帰り道、一人になり、誰も見ていないところで、泣いた。

294 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:52:36.44 ID:Wmn/l++k2
X県Y市のA樹たちの住む地区の神社では正月2日に古くから続く伝統的な祭りがある。
かつては旧暦だったけれど、今では新暦でやっている。N祭という。

子どもたちが裸に白のふんどしを締め、小若の薄青の法被を羽織り、白の鉢巻をして、長靴を履いて神社本殿に整列する。
着替えは神社の社務所だ。かつては長い藁沓だったが、いつの間にかゴム長靴になった。
X県は県庁所在地のX市は温暖ということになっているが、内陸に入ったY市は夏暑く冬寒い、ちょっとした積雪地帯だ。
大人も子どもも長い長靴を履いている。

まずは神社本殿前でお浄め、次に神輿を担いで階段を下り、街中を練り歩き、商店や民家の前で木遣りのような歌を歌い、みかんやお菓子のようなものをもらう。
本殿に戻ると、もらったものや神輿を決められた場所に戻し、もう一度階段を下りる。そして、学年別に階段を上る競走をする。
競走が終わると、学年別に相撲を取る。

その前後、大人たちの行うさまざまな神事があるが、子どもたちが主役の神事だ。

昔は男の子だけが参加することを許されていたが、女の子も参加できる。
女の子は、ブルマに半袖の体育服の上にふんどし、法被、鉢巻、長靴だ。

295 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:52:58.34 ID:Wmn/l++k2
6年生のN祭だった。
A樹にとってもB斗にとってもC子にとっても、子どもの部での最後の出場となる。
4年生のN祭、5年生のN祭ともに、階段駆け上げでも相撲でもC子に負けたA樹とB斗にとっては、何が何でも勝ちたかった。

A樹B斗C子も参加した。男の子が多数だったが、女の子も結構参加していた。

長靴半ズボン少年、長靴スカート少女が続々と集まってきた。
男の子は社務所の入り口あたり、女の子は奥のほうの部屋で着替えた。
ふんどしは、男の子にはおじさんたち、女の子にはおばさんたちが手伝ってくれた。
A樹もB斗もC子も土間にずらりと並んだ長靴にたまらなくなった。
男の子たちは一度ふフリチンになるのだけれど、ハイソックスだけは残ることになった。

着替えが済むと子どもたちは学年別に並んだ。
ストーブが焚いてある部屋から出ると寒かったが、巨大なたき火があったのですぐ暑くなった。
A樹もB斗もC子も小4と小5の時にはよくわからなかった神主の祝詞が小6のA樹たちには何か少しわかるような樹がしてきた。
ところどころ子どもには難しい言葉が使われてはいたが、子どもたちのたくましい成長を通した世界の発展、子どもたちの安全と祈っているのだと分かった。
大人たちが自分たちの安全に気を使っていることはよく伝わった。
だからこそ、今年も緊張した。しっかりとがんばらないと怪我をすると。

296 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:53:26.03 ID:Wmn/l++k2
それほど大きくない神輿がいくつか示された。低学年、中学年、高学年と別れて担ぐのだ。
A樹B斗C子は同じ神輿を担いだ。
階段を下るときは緊張した。大人たちも注意深く見守った。

げ〜ん〜き〜を〜だ〜し〜て〜 わっしょい!

全国どこにでもある平凡な掛け声で元気よく駆け回った。
A樹とB斗は神輿を去年より軽いと感じた。神輿は去年と何も変わっていないのに。
A樹とB斗は自分たちが小5の時より強くなっていることを確信した。C子に負けないかもしれないとの期待も高まった。
では、C子はどうなのだろう。去年のC子に勝てても意味はない。追いつき始めていても追い越せねば意味はない。
あるいは、C子との差は去年より開いているかもしれない。

商店や民家でで木遣り歌はこの地方独特のものだった。
A樹たちにとって、鉢巻と法被とふんどしと長靴に覆われた子どもたちの体を見る大人たちの視線は心地よかった。
A樹もB斗も結構長い大人長靴を履いていた。長い大人長靴を履いた生脚の少年を見る大人たちの視線も気持ちよく、誇らしかった。

非常に楽しく、寒さも忘れ、体もほてり、元気が出てきたのは例年と同じだった。

階段を上り、本殿に戻り、もらったものや神輿を決められた場所に納めた。
A樹もB斗もC子も、去年より疲れは少なく、早く走れる気分だった。
そして、階段を上る競走だ。
まずは子どもたちは全員下に降りる。そして学年別に競走するのだ。

297 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:55:03.12 ID:Wmn/l++k2
6年生の番になった。
A樹もB斗も今年こそはC子に勝ちたかった。
神輿を担いだときから去年よりは自信がついてきたがけど、もちろん勝てる見込みは薄かった。でも、負ければ悔しいことはわかっている。
そんな緊張感とふんどしに長靴の子どもたちを見て、心臓だけでなく、股間も意識してしまった。
6年生では長い大人長靴を履いている男の子たちが多かった。そのことも股間をますます意識させた。

子どもたちの間に緊張が走った。太鼓の音が鋭く響いた。スタートだ。
太鼓の音が、ドンドンドンドンと早いリズムで鳴らされた。

早くもC子がA樹やB斗の前を行った。C子は2,3人の男の子とトップを争っていた。
A樹もB斗も全然ついていけなくなった。半分くらいでA樹とB斗のペースが落ちてきて、C子に離されていった。
鉢巻に止められて少しずつ揺れるC子の髪、C子の法被の後ろ姿、ブルマを履いたC子のお尻、
長靴から少し見えるハイソックス、その上の短いけれどもよく伸びたバネのように駆けていくC子の脚線、
まだ女性としての性徴はあまり感じられず、いかにも小学生らしいけれど、去年より脚は長くなり、美しくなっている。
息が苦しくなったA樹とB斗の視界のなかでどんどん小さくなっていった。
そのペースは一昨年よりも昨年よりも速いような気がする。
A樹もB斗もC子が自分たちから遠いところに言ってしまうような気がしてきた。
そして、永久に追いつけないような気もしてきた。

去年優勝した男の子が滑ったため、今年はC子が優勝した。
A樹もB斗も階段のはるか下に取り残されたので、ゴール地点は死角になっていて見えなかった。

298 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:55:34.30 ID:Wmn/l++k2
そして相撲が始まった。
鉢巻は取り、法被は脱いで、ふんどしに長靴の裸で行う。
学年別の勝ち抜き戦である。

C子や去年上位に入賞した子はシードされた。
組み合わせの都合上、そうでない子もシードされた。A樹とB斗もシードされた。毎年参加していて、少し勝ち抜いていた実績も考慮されたのかもしれない。

C子にとっての1回戦、C子は少し大きな女の子に圧勝した。
A樹にとっての1回戦もB斗にとっての1回戦も、相手に恵まれて順調に勝った。

299 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:56:00.09 ID:Wmn/l++k2
A樹とC子の取り組みになった。

はっけよーい、のこった!

A樹は何が何でも負けたくなかった。これで負けると、女の子に負けたまま子ども相撲を終えることになる。

A樹のあたりは鋭く、A樹に有利な体制になった。
でも、筋力はC子が上だった。A樹もC子も体が密着し立ち上がってきた。
そして、C子が脚を内股に掛け、自分より身長はあるが筋肉が貧弱なA樹の体を持ち上げ始めた。
A樹はC子に担ぎ上げられ、屈辱のやぐら投げで場外に投げられた。
A樹は失神してしまった。

担架が要請され、ふんどしに大人長靴のA樹が社務所内の救護所に運ばれた。
ふんどしは緩んでいて、担架を運ぶ2人の係員を付き添いの係員には、まだ無網の股間がちらちら見えた。

救護所でA樹はすでに緩んでいたふんどしを外され、長靴とハイソックスがちらりだけのフリチンで、長椅子に寝かされた。

300 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:56:24.37 ID:Wmn/l++k2
しばらくして、B斗とC子の取り組みとなった。

はっけよーい、のこった!

B斗も何が何でも負けたくなかった。これで負けると、女の子に負けたまま子ども相撲を終えることになる。

A樹が担架で運ばれる時、いや、C子に投げ飛ばされた時、いや、C子に担ぎ上げられた時にも、B斗はA樹の無毛の股間が見えた。
ふんどしに大人長靴というスタイルでC子と取り組み、投げ飛ばされるA樹の姿に、B斗は股間を意識していた。
でも、取り組みが始まる少し前には、緊張感だけとなり、もはや股間は意識できなかった。

B斗の当たりは鋭く、C子を土俵際まで追い詰めた。B斗はC子を押し出そうと渾身の力を振り絞った。
でも、筋力はC子が上だった。B斗もC子も体が密着して立ち上がってきた。
そして、身長が低いことを生かしてCが、自分よりも慎重はあるが筋肉の貧弱なB斗の体を持ち上げ始めた。
B斗は逆さまに持ち上げられ、場外に投げられた。
B斗も失神してしまった。

担架が要請され、ふんどしに大人長靴のA樹が社務所内の救護所に運ばれた。
ふんどしは緩んでいて、担架を運ぶ2人の係員を付き添いの係員には、まだ無毛の股間がちらちら見えた。
C子はA樹に続いてB斗のも少し見た。

301 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:56:52.57 ID:Wmn/l++k2
救護所でB斗もすでに緩んでいたふんどしを外され、長靴とハイソックスがちらりだけのフリチンで、長椅子に寝かされようとした。

長椅子にはすでにA樹が寝かされていた。A樹は意識は回復しつつあったが、まだ起き上がれなかった。

係員はA樹の体を下げて、尻を長椅子の縁にして、長椅子を半分空けて、B斗のためのスペースとした。

A樹とB斗のために、折り曲げた座布団を共有の枕として用意された。

A樹とB斗は長椅子中央の枕を共有して、反対向きに寝かされた。A樹もB斗も脚は膝から曲がり、長靴は床に着くことになった。

302 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:57:16.93 ID:Wmn/l++k2
座布団の枕にA樹とB斗の頭はお互いに内側に沈み込んだ。
そのため、A樹とB斗の唇が触れ合うことになった。初めは触れ合っていたが、どんどん内側に沈み込み、キス状態になった。
意識を回復していたA樹は唇を外そうとした。でも、投げられた時のショックと疲れのため、動くことができなかった。
B斗も意識を回復してきたが、同様であった。

自然と唇が動くことになった。お互いの息がかかる。A樹の唾液もB斗の唾液も次々に出てくる。
唇を刺激されて、A樹もB斗も自分が勃起していくことはわかった。

「男の子だねえ。元気に勃ってるねえ。」

係員の声を聞いて、A樹とB斗は急いでお互いから離れようとした。
そして、A樹もB斗も長椅子から落ちて、うつ伏せに近い横向きになって床に倒れてしまった。
係員に助けられて起き上がるとき、A樹もB斗も肛門が丸見えになってしまったが、ぜんぜん気がつかなかった。

303 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:57:40.95 ID:Wmn/l++k2
A樹とB斗は係員に体を拭いてもらったり、擦り傷の手当てをしてもらったりした。

「さあ、着替えをして。」
係員が指差す机を見ると、折りたたまれた2本のふんどしと、見覚えのある脱衣かごがあった。

一方はA樹、もう一方はB斗のだ。
A樹とB斗が失神している間に係員が持ってきてくれた。

A樹のかごには、白のブリーフ、白地に赤と青の太い線と黒の細い線が1本のラガーシャツ、縦2つのリベットで補強された穴のある太くて黒いベルトを通した紺のデニ半がきっちりと折りたたまれて、
B斗のかごには、白のブリーフ、水色で襟が白のラガーシャツ、縦2つのリベットで補強された穴のある太くて黒いベルトを通した紺のデニ半がやや無造作に入っていた。

A樹とB斗は長靴を脱いで、ブリーフ、ラガーシャツ、半ズボンの順に着衣して、また長靴を履いた。

304 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:58:18.37 ID:Wmn/l++k2
「腕をこう動かしてごらん。」「手をこう動かしてごらん。」「脚をこう動かしてごらん。」「腰をこう動かしてごらん。」「体全体をこう動かしてごらん。
「痛いところはないかい?」
「大丈夫です。「僕も大丈夫です。」
「骨折はしていないみたいだ。」「どっか痛いところや気持ち悪いことはないかい?」
「ありません。」「僕もありません。」
「よかった。今日か明日、その後でも、痛いところがあったり、気持ち悪いところがあったら、必ずお医者に行くんだよ。」
「はい。」「はい。」

ブルマに半袖の体育服にふんどしをしたC子が入ってきた。優勝の商品を持っている。
「大丈夫?」C子がA樹とB斗に声を掛けた。
「どうやら大丈夫なようだ。お嬢ちゃん、安心おし。」
「うん、僕たち、大丈夫だよ。それより、優勝おめでとう。」「優勝おめでとう。」
「ありがとう。」

「お嬢ちゃん、名前は?」「○○C子です。」
「C子ちゃん、小さいけど強いね。」

「君たち、この女の子より身長があるじゃないか?」「体重もあるんじゃないか?」「それでも貧弱に見えるぞ。」
「C子ちゃんもそんなに太くないぞ。」「子供っぽさではこいつらと何も変わらないぞ。」
「でも、筋肉のバネがぜんぜん違う。」
「君たちも、もっと鍛えて筋肉をつけて強くなってくれよ。」
「はい。「はい。」B斗とA樹は素直に答えた。いたたまれなくなって早く解放されたかったのだ。

A樹B斗C子は「ありがとうございました。」と言って、社務所を後にした。

305 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:59:12.16 ID:Wmn/l++k2
C子には優勝者としての儀式が残っていた。
A樹とB斗はこれ以上残っている気がしなかった。階段をくだり、鳥居を出て、帰ることにした。
A樹とB斗にとって、かなりの道のりが同じであった。
A樹もB斗も何もしゃべらなかった。

途中、壁にN祭の子ども相撲の募集ポスターがあった。
A樹が立ち止まった。B斗も立ち止まった。
人が来た。ほろ酔い加減のおじさんたちだった。
「半ズボンで寒くないかい?」「いいえ、平気です。」「かえって暑くなってしまいます。」
「元気だねえ。」「君たち、何年生だ?」「6年生です。」
「大きいね。」「このごろの子は俺たちの時よりも大きいねえ。」
「長靴かっこいいねえ。」「あっ、俺と同じ長靴だ。」
「脚長いね。」「ラガーシャツか?」「たくましいねえ。」「長靴に半ズボンに絆創膏って男の子らしくていいぞ。」
おっさんたちは行ってしまった。

306 :夢見る名無しさん:2017/04/03(月) 17:59:35.99 ID:Wmn/l++k2
しばらく進むと、人の気配はまったく感じられなくなった。この辺りは人通りが少ない。
B斗が急に立ち止まった。A樹もつられて立ち止まった。

B斗はA樹から背を向けていた。B斗が膝をついた。
ウウェーーーン、B斗はデニ半の尻を上げ、地面に突っ伏して泣いてしまった。
A樹もB斗から背を向けた。A樹も膝をついた。
ウウェーーーン、A樹もデニ半のしりを上げ、地面に突っ伏して泣いてしまった。

ウウェーーーン、ウウェーーーン、ウエーーーン、ウエーーーン、ウェーーーン、ウェーーーン、エーーン、エーーン、
ウウェーーーン、ウウェーーーン、ウエーーーン、ウエーーーン、ウェーーーン、ウェーーーン、エーーン、エーーン、

A樹もB斗もびっくりするほど長く泣き続けた。泣きながら股間も意識していた。
どちらが先ともなく立ち上がると、A樹もB斗も歩き出した。
分かれ道で、「それじゃあね。」と言っただけで、それぞれの家に急いだ。

307 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 18:55:50.07 ID:NgPP04X8e
冬休みも残り少なくなった。
A樹はB斗を凧揚げに誘おうと、凧を持ってB斗の家に向かった。
まだ雪は残っていたから、長靴で出かけることには何の不思議もなかった。
長靴半ズボンで出かけられるのでうれしかった。

A樹は3年間のN祭を振り返っていた。
4年生、5年生、6年生ともに、
B斗と一緒に、鉢巻、小若の法被、ふんどし、長靴(6年生では大人用長靴)で出場し、
鉢巻、小若の法被、体育服、ブルマ、ふんどし、長靴のC子に、
階段駆け上げでも、子供相撲でも、負けた。

A樹は特に、階段駆け上げのことを思い出しながら歩いた。
A樹はB斗には3回とも少しだけ勝った。
スタートから中盤まではB斗が勝っていたが、中盤からばて始めたB斗を抜いてA樹が勝った。
B斗との勝敗はほとんど気にならなかった。

308 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 18:56:19.88 ID:NgPP04X8e
A樹はB斗より持久力において少し勝っていたが、C子にはぜんぜん及ばなかった。もちろん、スピードもである。

4年生の時、B斗はもちろんのこと、A樹も4分の3くらいのところで、足が上がらなくなり、息も切れて、走れなくなり、歩いてしまった。
本殿や土俵のある平坦部では、少し走れたけど、ほとんど足が上がらなかった。
ハアハアと息をしていると、すでにゴールしたC子は平気な顔でほかの女の子としゃべっていた。

5年生の時、B斗はもちろんのこと、A樹も4分の3くらいのところで、足が上がらなくなり、息も切れて、スピードが落ちた。
本殿や土俵のある平坦部では、少しスピードが上がっただけだった。
ハアハアと息をしていると、すでにゴールしたC子は平気な顔でほかの女の子としゃべっていた。

309 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 18:56:46.04 ID:NgPP04X8e
今年、6年生の時、A樹もB斗も、
最後までスピードを落とさずに走れた。
実際にはスピードは落ちていたとは思うが、手ごたえはぜんぜん違っていた。
本殿や土俵のある平坦部に入ったとき、C子の姿をはっきりと見ることができた。

つまり、A樹もB斗も着実に強くなっている。
でも、C子はそれ以上に強くなっているのだ。

子供相撲においても同じであった。

いったい、いつになったらC子に勝つことができるのだろう。
大人になったらあるいは勝つかもしれない。でも、それでは遅いのだ。
中学校に入ったら、体育は男女別になると聞いている。
小学校卒業まであと何ヶ月もない。

それまでにC子に勝つ、A樹は長靴と半ズボンに賭けて誓った。

310 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 18:57:09.75 ID:NgPP04X8e
B斗もA樹を凧揚げに誘おうと、凧を持ってA樹の家に向かった。
まだ雪は残っていたから、長靴で出かけることには何の不思議もなかった。
長靴半ズボンで出かけられるのでうれしかった。

B斗も3年間のN祭を振り返っていた。
B斗もA樹と同じようなことを考えていた。(詳細は>>737->>739
小学校卒業までにC子に勝つ、B斗も長靴と半ズボンに賭けて誓った。

向こうから、スタジャンにデニ半に大人用長靴を履き、ハイソックスをちらりと出した、自分に似た少年が凧を持って歩いてくるのを発見した。
A樹だ!

A樹もB斗にすぐに気づいたようだ。
B斗とA樹は長靴半ズボンで雪を蹴散らしながら近づいてきた。
去年と同じくらいの雪道なのに、走るスピードがぜんぜん違う。
自分たちは強くなっているのだ。でも、……。

311 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 18:57:46.28 ID:NgPP04X8e
A樹もB斗もN祭のことには触れなかった。

Y市は盆地に近い地形になっており、沿岸部の県庁所在地X市やZ町に比べて、雨や雪は多めだが、強い風はあまり吹かない。
今日は珍しく強めの風が吹いている。だから、A樹もB斗も凧揚げを考えたのだ。

A樹とB斗はZ川の河原に向かった。広くて風もある。
河原に着くともうそこにはたくさんの子供たちが凧揚げをしていた。
ほぼ全員がスタジャンやジャンパーに半ズボン、ハイソックス、長靴である。

Y市には珍しいくらい風が強く、不規則であった。
小さな子供たちは凧を操ることが難しかった。
A樹とB斗にとってはむしろ面白かった。去年までは絶対にこの風に対応できなかっただろう。でも、今年は対応できた。

長靴半ズボン少年たちが強い風に対応するために、体全体で躍動する姿がよかった。
長めの長靴にしわが入り、日の光が不規則に反射するのもよかった。

312 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 18:58:28.24 ID:NgPP04X8e
A樹とB斗が休憩をしていると、おっさんがやってきた。
「雪の中、半ズボンで元気だね。何年生だ?」
「6年生です。」
「大きいね。そういえば、その長靴、わしのと同じだな。それ、いいだろ?わし、この長靴が好きなんだ。履き心地いいし、かっこいいしな。」
A樹は自分の長靴をほめられてうれしかった。
「君の長靴もいいぞ。その長靴も好きなんだ。本当に動きやすいんだ。その長靴も、わし持ってるぞ。」
B斗も自分の長靴をほめられてうれしかった。

「雪の中、半ズボンで寒くないかい?」
「ちょっと寒いけど、遊んでいると暑くなって来るから平気です。」
「元気だねえ。長靴に半ズボンって、強そうでかっこよくていいじゃないか。子供は風の子って言うし。元気に遊んで、もっともっと強くなれよ!」
おっさんはA樹とB斗の太ももをたたいて帰っていった。

313 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:01:16.50 ID:NgPP04X8e
1年中半ズボンのY市の男の子にとって、半ズボンをネタにした、大人たちとのそのようなやり取りは、平凡な年中行事になっている感があった。
ただ、長靴半ズボンの時の大人たちの反応はいつでも興味深深だった。

「……」元気に遊んで、もっともっと強くなれよ!」
その日のおっさんの言葉はA樹にもB斗にも、なぜか気になった。
自分たちがあまり強くないことを、おっさんは見破ったのではないか?

そういえば、あのおっさん、N祭で階段賭け上げと子供相撲の係員だったのではないか?
自分たちが、階段賭け上げでも子供相撲でも、C子に見事に負けた、ということをはっきりと見ていたのではないか?
子供相撲ではC子に投げ飛ばされて失神して社務所に担架で運ばれたということをはっきり見たのではないか?

そのことをおっさんが一言も言わなかったのにはほっとした。
それでも、悔しさは湧き出てきた。
確かにC子はスポーツ万能少女だが、A樹もB斗も病虚弱的でもなければ、ゆるキャラ的に運動神経がないわけでもない。
C子に勝つことが期待されて当然なのだ。
おっさんの言うとおりだ。

A樹もB斗も、小学校卒業までにC子に勝つことを、長靴と半ズボンに賭けて誓った。

314 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:05:42.31 ID:NgPP04X8e
C子の妹N子の幼稚園では、夏だけでなく冬にも相撲大会がある。
冬の相撲大会は夏の相撲大会よりも子供たちの体も大きくなり力もついてくる。
そのため、大きな技も決まってダイナミックになっていく。怪我も多くなっていく。

夏の大会でも冬の大会でも、投げられた痛さや負けた悔しさで泣いてしまう子は、男の子からも女の子からも続出した。

冬にB斗の家でビデオを見てC子とN子が自分の家に帰ったとき、「事件」は起こった。
冬の相撲大会でN子に投げ飛ばされた男の子の母親がN子の家に怒鳴り込みに来たのだ。
男の子の母親は男の子を連れていた。
男の子は青と黄色の横縞の半袖Tシャツに黒のゴム入りの半ズボンに白のハイソックスに黒の学童長靴を履いていた。
男の子の目から頬にかけては涙の跡、ひじとひざには片方ずつ絆創膏が貼ってあった。
対応したのはN子の母親だった。
男の子の母親はN子やN子の母親を激しく攻め立てた。
C子とN子は部屋の奥で隠れて聞いていた。C子もN子も心臓がどきどきした。
N子の母親は、男の子の母親と男の子にしっかりと謝り、男の子を労わった。
それでも、男の子の母親は収まらなかった。

その時、男の子は、
「N子ちゃんは悪くないよ。ぼくよりもN子ちゃんの方が強かったのだから仕方ないよ。ぼくたちは堂々と勝負したんだよ。N子ちゃんは汚いことは何もしなかったよ。」
と母親の袖を引っ張った。
男の子の母親は、今までの非礼を丁寧にわびた。

その時、N子が飛び出てきた。「N也君、ごめんね。」
男の子は、「N子ちゃん、これからも仲良く遊ぼうね。勝負のときはまた堂々となろうね。」

C子はN子も男の子もこの上なく美しく感じた。

315 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:21:13.74 ID:NgPP04X8e
6年生の1月以降の体育では、肉弾、持久走、駅伝、サッカーと続いた。
長靴半ズボンのA樹もB斗もそのたびごとに長靴スカートのC子に負けた。
肉弾では「失神KO負け」だった。

A樹とB斗は長靴を替えっこして、小学校卒業までにC子に勝つことを誓い合った。C子に勝ったら長靴を元に戻そうと。
でも、最後までC子に勝てないまま、小学校の卒業式を迎えた。

雨が降ったら長靴を履いて、長靴半ズボンで卒業式に臨むようにA樹は姉のM代から、B斗も姉のK子から言われていた。
卒業式当日、雨が降ったので、A樹もB斗もC子も長靴を履いて卒業式に臨んだ。

詳細は冒頭のとおりである。

316 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:27:53.55 ID:NgPP04X8e
A樹とB斗は小学校の6年間を振り返った。

学芸会も長靴半ズボンとともに印象に残っていた。
小学校6年間の学芸会の6回のうち3回、
A樹とB斗は長靴半ズボン、C子は長靴スカートで登場した。

1年生では「四季の歌」というテーマで歌ったり踊ったりした。全員で合唱したり、数人ずつのグループに分かれて歌ったりした。
数人ずつのグループに分かれるので、一人当たり覚える歌は少なくなり、暮らすとしてはたくさんの歌を歌えた。
梅雨や雨をテーマにしたところでは、男の子は半袖半ズボン、女の子は半袖スカートで登場した。
冬や雪をテーマにしたところでは、男の子はセーターに半ズボン、女の子はセーターにスカートで登場した。
服や半ズボンやスカートは個人個人で用意した。男の子の長靴は黒であったが、女の子の長靴はいろいろな色になった。
男の子の半ズボンの色は限られたものだったが、女の子のスカート、男の子も女の子も上半身の服は色とりどりだった。
A樹もB斗もC子も長靴を履いて歌う歌に志願して歌った。3人ともうれしくて仕方がなかった。

3年生では学校生活をテーマにした劇だった。
A樹とB斗はハイソックス長靴半ズボンにランドセル、C子はハイソックス長靴スカートにランドセルで傘を差して登校するシーンを演じた。
下校するシーンでは雨がやんでいる設定になっていた。A樹、B斗、C子はスキップして帰るところを演じた。
その役は本当に脇役だったが、A樹もB斗もC子も進んで志願した。
男の子がもう一人、女の子がもう一人その役立ったが、気が進まないようだった。
でも、A樹たちのやる気あふれる練習や本番の演技に誘われて、熱心に取り組むようになった。
その二人は、雨や雪の日に長靴を履いてくることが多くなった。

317 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:28:16.00 ID:NgPP04X8e
6年生では、捕鯨をテーマにした演劇だった。
当時はまだ反捕鯨の動きはほとんどなく、捕鯨は日本の発展を象徴する物語だった。
A樹とB斗は捕鯨船乗組員の役だった。上半身裸で体育用の黒の半ズボンを履き、黒の大長靴を履いた。
黒の大長靴は、学校の便所掃除用に買ったもので、破損したものの代わりに購入したものだった。便所掃除に使用する前に学芸会で使うことになった。
C子は、船長の父親を見送る女の子の役だった。スカートにハイソックスに長靴だった。
どの役も脇役だったが、3人とも進んで立候補した。

A樹にとってもB斗にとってもC子にとっても、その3回の学芸会が一番楽しかった。

318 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:29:05.72 ID:NgPP04X8e
A樹とB斗の趣味は釣りだった。というより、釣りを趣味とした。
どんな天気でも堂々と長靴が履けるからだ。
A期やB斗の小学校も含めて近隣の小学校では、一年中半ズボンと決まっている。
釣りなら堂々と長靴半ズボンになれるのだ。

3年生までは近くのT川やその支流や近くの沼やため池などで蛙やザリガニなどを取っていた。
トノサマガエルは結構色々な色合いの個体がいる。緑系のもの、茶系のもの、薄茶系のもの、灰色系のもの、銀色系のもの…
金色系のものも見つけようと思ったが、そこまでは無理だった。
ヒキガエルやウシガエル、ツチガエル、その他の蛙も捕まえた。
A樹やB斗はそのたびに廃品などをケースにして蛙を飼った。餌が大変なのですぐに逃がしたけれど。
結構臭うので、A樹は姉のM代、B斗も姉のK子から文句を言われた。
A樹もB斗も図鑑を買って、蛙などの生物にどんどん詳しくなっていった。

4年生になったとき、A樹もB斗も釣りをやりたくなった。二人で相談して、釣り道具を買ってもらうことにした。
A樹の親もB斗の親も快く飼ってくれた。
A樹もB斗も釣りの本を買い込んでしっかり勉強した。

319 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:29:31.89 ID:NgPP04X8e
A樹もB斗も長靴半ズボンが好きだったのだ。そのための釣りとも言えた。
A樹とB斗二人で釣りに行くことが多かったが、他の子たちと行く時も長靴半ズボンだった。
A樹とB斗は他の子たちにも長靴半ズボンを勧めたかった。
A樹とB斗が長靴についてからかわれたことは結果としてなかった。
A樹とB斗は率先して足場の悪いところに入り込み、釣果を上げようとする姿勢を見せ続けた。

A樹の家でもB斗の家でも釣果はまったく期待していなかった。
A樹もB斗も釣果にはそれほど関心はなかった。キャッチアンドリリースがほとんどだった。

4年生になると、T川の本流であるZ川にも出かけていった。
5年生になると、Z川のかなり上流やかなり下流にまでも足を伸ばすようになっていった。
低学年の頃も行っていたような近場なら徒歩ではあるが、ほとんどは自転車に乗っていった。

自転車をこぐたびに長靴のふちが大腿の裏に当たる。その感覚はたまらなかった。
自転車はA樹が前になったりB斗が前になったりした。
後ろになるたびに、A樹はB斗の、B斗はA樹の、長靴半ズボンの脚が回転するのを見ることになった。
そのたびにハイソックスがちらりと見えた。

320 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:29:58.55 ID:NgPP04X8e
4年生か5年生のとき、A樹とB斗はC子も釣りに誘おうとした。
C子の長靴スカートの姿を間近で見られるからだ。
Z川の土手では上流方向に一ヶ所、下流方向に一ヶ所、車がほとんど来ない区間が数百メートルずつある。
そこでC子と自転車の競争をしてみたかった。
自転車ならもしかして勝てるかもしれない。いや、絶対負けるだろう。
長靴ハイソックス半ズボンの自分たちが、スカートを翻したハイソックス長靴のC子の自転車を追い続け、負けていく…
ゾクゾクするアイデアだった。

C子は断った。C子は釣りにはまったく興味がなかったのだ。
それでも、A樹はB斗の、B斗はA樹の長靴ハイソックス半ズボンを見ることができるので、それで満足した。
A樹とB斗は途中で自転車競走することが何回かあった。
そのたびごとに、C子だったらどれくらい前にいるかを考えて、たまらない気持ちになった。

A斗もB斗も学童長靴では一番長い長靴を履いていた。
6年生になったらすぐに、A樹とB斗は大人用長靴で長い長靴に替えた。
6年生になったら釣りに行くのがますます好きになった。

321 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:32:27.02 ID:NgPP04X8e
A樹とB斗にとってC子とは何だったのだろうか?
近所に住む幼馴染で、偶然にも6年間同じクラスだった。
C子はライバルであった。もちろん、まったく歯が立たなかった。
身長はA樹B斗の方が高いままで、高学年になっても逆転はまったくなかった。でも、筋肉のバネはC子が圧倒的だった。
A樹もB斗も肥満でもやせすぎでもない普通の体格、C子もそうで、筋肉が目立つわけではないが、よく見ると筋肉が違っていた。
A樹もB斗もC子に「異性」を特に感じたことはない。C子の肉感、長靴スカートハイソックスの姿、C子に負けたときの感じ、
それらが一体となって股間を意識したことは何度でもある。

似たような感じを、長靴半ズボンハイソックスでC子に負け続けているA樹にB斗は感じたこともある。
同じく、B斗がA樹に感じたこともある。A樹にとってB斗はA樹、B斗にとってA樹はB斗だった。

C子にとってA樹とB斗は何だったのだろうか?
C子にとってA樹とB斗はライバルだった。というより練習台だった。
C子はA樹とB斗に必ず勝った。ただし、そんなに楽勝ではない。手加減の余地はなかった。真剣に臨まなければ負けることはわかっていた。
だから、自分がより強くなるためにはちょうどいいやや軽めの練習台だった。
C子はやさしく思いやりを持つようにしつけられていた。一方、思い切りぶつかり合うようにもしつけられていた。
C子はA樹やB斗に怪我をさせたり、失神させたりもした。でも、謝ったり、思いやりを示したりした。

A樹もB斗も特に顔がいいわけでもかっこいいわけでもない。でも、顔が悪いわけでもかっこ悪いわけでもない。まあきれいな男の子、決して見苦しくない男の子である。
どんなに自分に負けても決してあきらめずに思い切り挑戦してくる、自分を恨んだりねたんだりすることもない、
教育実習生だったJ先生を3人で慕っていたし、6年生の最後まで一緒に遊ぶことが多かった。
お互いの家によく遊びに行った。

でも、C子はA樹とB斗に「異性」を感じることはなかった。
長靴半ズボンハイソックスで自分に負けているA樹やB斗の姿や表情に股間を意識することはあった。

322 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:33:07.13 ID:NgPP04X8e
春休みには、A樹もB斗もC子も思い切り外で遊んだ。できる限り川原などで遊んだ。
少しでもぬかるみがありそうな日は長靴を履いた。

323 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:34:51.89 ID:NgPP04X8e
JがNHK教育TVの小学生向き音楽教材番組に歌のおねえさんとして出演してから2年目のことである。
JはF大学付属小学校の教員になって4年目だった。
A樹とB斗とC子は中学校に入学した。M代とK子はX大学教育学部の4年生になった。N子は小学校に入学した。
B斗は引き続き録画し続け、皆で見ていた。
夏ごろに事件が起きた。

ある政治家がNHKに噛み付いたのだ。
Jは日本人ではない、英領香港国籍のままである、一時はアイドル歌手だった、
そのような女をNHKの教育番組に出すのは、偏向教育だ!
と。

一部マスコミはその政治家を愛国者と持ち上げ、JやNHKを偏向だ、アカだと騒ぎ立てた。
NHK会長はびびった。というよりびびった振りをした。
裏ではにんまりした。これで自分の意向に沿わない一部職員を粛清できると。

年度途中でJを降板させることはNHKにとっては失態である。子供たちが受けるショックもある。
なんとか年度途中降板は避けることができた。
でも、NHKとしては来年度はJを降板させることにした。後任の歌のおねえさんも確保してしまった。
新年度からの交代なので説明は何とでもつく。

後任の歌のおねえさんになった年の国会で、野党の議員がその政治家や文部大臣や郵政大臣などに噛み付いた。(役職は当時のままです。)
政府答弁は形式的なもので、議論も深まらなかったし、広がらなかった。

324 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:35:24.21 ID:NgPP04X8e
小学校低学年のN子は大人たちのそんな論争をまったく覚えていないし、理解できなかった。
A樹、B斗、C子はその政治家が許せなかった。
資本主義も社会主義もよくわからなかったが、Jをそんなふうに追い詰める行為は絶対に許せなかった。
もう、Jのビデオを録画することができない…、政治によって喪失感を味わわされた。
ただ、中学校の生活は忙しく、その喪失感はまぎれていったので、それほどの苦痛は与えなかったが、ふとした弾みに胸が痛くなることがあった。

A樹もB斗もC子もJに慰めと励ましの手紙を書いた。
3人ともその政治家に対する怒りもかなり激しく書いた。
Jから返事が来た。

自分は番組で本当に楽しかった。多くの子供たちが喜んでくれた。嫌いだった音楽が好きになったという手紙ももらった。
その政治家のことも特には恨んでいない。
人を憎むことは何も生まない、寂しいことなのだ、どうかそんな気持ちを持たないでほしい。
自分が番組で訴えたことを汲み取ってほしい。

そんな内容だった。
A樹もB斗もC子も何かが吹っ切れたような気がした。

もうJはTVに出ない、でも録画したビデオがたくさんある。

325 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:36:02.39 ID:NgPP04X8e
Jを歌のおねえさんとしてNHKにプロデュースした、Jがかつて所属していた事務所では社員たちが震え上がっていた。

JM党を敵に回してしまった、NHKとの仕事ができなくなる、民放との仕事にも圧力がかかる、Jとかかわらなければよかった、

などという声が社内に響いた。
でも、社長は泰然としていた。

あんなチンピラ、何ほどのものだ。奴に同調しなければならない議員はほとんどいない。奴のスタンドプレイだ、
本当に人々が望むものをプロデュースすれば、チンピラの圧力など何ほどのこともない。

社長は社員に言い聞かせた。
そればかりか、Jが出演した2年分の番組の、できれば全部、あるいは一部をビデオとして売り出したい、
版権の問題をNHKと交渉するように、という指示まで出した。

版権の壁は厚かった。事務所は引っ込まざるを得なかったが、社長は夢をあきらめたわけではなかった。
特に、少年少女合唱団やJが長靴で出演している箇所はどうしても捨てがたかった。

326 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:40:23.04 ID:NgPP04X8e
A樹B斗C子は中学1年生になった。
中学校の制服は、男子は普通の黒の詰襟、もちろん長ズボンであり、女子は普通の黒のセーラー服で、スカートはひざより長い。

では、半ズボンとは無縁となるか?いやそうではなかった。

X県Y市の中学校では、体育服は白の半袖に、男子は短い黒の短パン、女子は黒のブルマで、長ズボンのようなものはなかった。
真冬でも半袖、短パン、ブルマである。

Y市の中学校にはすごい校則がある。
私服では、中学2年の秋の衣替えまで、半ズボンでなくてはならないのである。
制服で外出できるのは、学校行事、慶弔だけである。
そのことは生徒指導部も厳しく指導していたし、2年生、3年生、場合によっては高校生も目を光らせていた。
中には隠れて長ズボンになる生徒もいたが、隠れるしかなかった。
それに、県庁所在地のX市でも、中学生の低学年は半ズボンという風潮も合った。Y市はもっとその傾向が強かった。

ただ、中学生が小学生と違って認められるのは、縦2列のアルミで補強した穴のある黒の太いベルトが認められていることだった。

学童長靴に半ズボン、大人用長靴に半ズボンの中学1年生が結構見られた。
A樹とB斗はうれしくて仕方がなかった。C子のうれしくて仕方がなかった。

327 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:41:38.17 ID:NgPP04X8e
春休みで中学校の入学式の少し前、A樹とB斗はZ川の河原に遊びに行った。
デニ半、ハイソックス、長い大人用長靴である。
小学6年生で、A樹とB斗は二人ともC子に投げ飛ばされて失神したことが2回あった。

1回目は1月はじめのN祭りにおける子供相撲
2回目は1月終わりの体育での肉弾である。

C子に肉弾で失神KO負けした後、A樹とB斗はお互いに長靴を交換した。C子に勝つまでという約束で。
2月以降体育では、持久走、駅伝リレー、サッカーがあったが、どれでもC子に負け続けた。 >>499 >>500 >>501 >>502 >>828 >>829 >>830

A樹「僕らの長靴、結局元に戻すことができなかったね。」
B斗「最後までC子に勝てなかった。」
A樹「中学生になったら体育も部活も男女別々だろ?」
B斗「うん。小学校を卒業するまでに勝ちたかったな。」

そんな話をしていると、白のスカートに白のハイソックスに長い緑の長靴C子が土手を歩いているのが見えた。
C子は河原に下りようとしているらしい。A樹とB斗はC子を呼んだ。C子は下りてA樹やB斗に近づいてきた。

328 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:42:39.50 ID:NgPP04X8e
A樹とB斗とC子は小学校時代の思い出話をした。
話は、A樹もB斗もC子に勝てなかったことにも及んだ。A樹とB斗はC子の強さを讃え、C子はA樹とB斗が強くなっていることを讃えた。
C子「肉弾の時はびっくりしたわ。相撲の時はそうでなかったのに、どうして肉弾の時はあんな悲鳴を上げたの?鼓膜にも響いたし、体中にも響いて震えちゃったわ。」
B斗「ごめん、ごめん。僕も自分ではわからないで先生から聞いてわかったんだ。声を出したのはわかったけど悲鳴だとは…」
A樹「僕もだよ。相撲のときは、もう絶対投げられることがわかったから覚悟ができて痛んだと思う。でも、肉弾の時は…」
B斗「僕たちツープラトンで当たったし、絶対勝てると思ったんだ。」
A樹「ちょっと押されたこともあったけど、少ししたら僕たちが一歩的に押していると思うたんだ。」
B斗「でも、C子が低くなって僕たちが浮き上がりそうになったんだ。」
A樹「でも、そのまま下に押しつぶせると思ったんだ。」
B斗「でも、踏ん張れなくなって…」
A樹「スピードも速いし、どんな風に投げられていくのかもぜんぜんわからなくて、怖くなってしまったんだよ。」
B斗「しばらく真っ暗だったな。担架に載せられるあたりからみんなの声が聞こえたんだ。」
「僕もだよ。保健室に向かっているのだけはなんとなくわかったけど…」

C子「ごめんね。」
B斗「いいんだよ。僕たちよりC子の方が強かったんだから仕方ないよ。」
C子「A樹もB斗もどんどん強くなっているから、私も真剣になっちゃうんだわ。」
A樹「僕たち、C子のおかげで強くなれたかもしれない。C子には勝てなかったけど。僕たち、体育がずっと3だったけど、卒業式では4になっていたんだ。」

329 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:43:31.90 ID:NgPP04X8e
A樹とB斗とC子は河原を下流に移動していった。
一部を除いて晴天でも長靴でないと通れない区間が多い。河原に来るときには晴天でも堂々と長靴が履ける。
上流に移動すると、小学校の体育でよく使っていた河原である。つい2ヶ月ほど前、A樹とB斗が持久走や駅伝リレーでC子に負けた場所である。
下流に移動すると、いったん土手に上がり県道を横切ってまた河原に下りるのだが、そこは中学校が体育や部活でよく使っている場所であった。

その河原をA樹たちが行くはずの中学校が使っていることは、A樹たちは知っていた。
A樹たちが小学校を下校してからいろいろなところに遊びに行くとき、この河原で中学生が部活で走っているのも見ていた。
男子も女子も一年中、白の半袖、白のハイソックス、男子は黒のナイロンの激短パン、女子は黒のブルマだった。どの部活でもそのようだった。
ただこの2,3年、必ず長い長靴を履くようになってきている。男子は黒の大長靴、女子はさまざまな色だが淡色の長い長靴である。
河原でのトレーニングのときに義務付けられているらしい。

A樹たちがその河原に到着したとき、中学生たちが顧問の号令を受けながら走り込みをしていた。
男女ともいる。新2年生も新3年生もいる。単独の部活だけではなく複数の部活が合同で練習しているらしい。
短い距離をダッシュしたり、長い距離を走ったりすることもある。
顧問は非常に厳しかった。これが中学なのか、と思った。

男女が一緒に走ることもあった。女子に負ける男子も少しいた。
もしかしたら、C子とこんな形で対戦する機会があるのかな? とA樹とB斗は期待と不安を抱いた。
C子にまた負けることはあっても、勝つチャンスもあると。たとえ、2年生になってでも3年生になってでもC子に勝ちたかった。
C子も、中学生になってもA樹やB斗たちと競い合うチャンスがあると思うと期待に胸が膨らんだ。
A樹やB斗が2年生になっても3年生になっても、A樹やB斗に勝ち続ける自分を想像した。

顧問の厳しそうな様子や中学生の真剣な雰囲気に圧倒され、3人はもう一度上流に戻ることにした。

330 :夢見る名無しさん:2017/04/24(月) 19:49:51.54 ID:NgPP04X8e
これにて小学校編が終わります。
2スレでは小学校編は時系列の前後が激しかったので、それを時系列順にしようとも思っても順番に狂いが出てしまいました。
コピーしながら誤字脱字や矛盾があれば修正したり、思いついたことを付け加えたりしましたが、見逃してしまったことも結構ありました。
2スレでのレス引用番号は消していきましたが消し忘れも出てしまいました。
読み苦しくなって申し訳ありません。

いよいよ中学校編です。

331 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:02:51.29 ID:hS2l5LkTH
A樹B斗C子は揃って同じ中学校に入学した。
3人は小学校では奇跡的に同じクラスだったが、中学校では3人ともばらばらのクラスになり、3年間ずっとそうだった。

>中学校の制服は、男子は普通の黒の詰襟、もちろん長ズボンであり、女子は普通の黒のセーラー服で、スカートはひざより長い。

>では、半ズボンとは無縁となるか?いやそうではなかった。

>X県Y市の中学校では、体育服は白の半袖に、男子は短い黒の短パン、女子は黒のブルマで、長ズボンのようなものはなかった。
>真冬でも半袖、短パン、ブルマである。

>Y市の中学校にはすごい校則がある。
>私服では、中学2年の秋の衣替えまで、半ズボンでなくてはならないのである。
>制服で外出できるのは、学校行事、慶弔だけである。
>そのことは生徒指導部も厳しく指導していたし、2年生、3年生、場合によっては高校生も目を光らせていた。
>中には隠れて長ズボンになる生徒もいたが、隠れるしかなかった。
>それに、県庁所在地のX市でも、中学生の低学年は半ズボンという風潮も合った。Y市はもっとその傾向が強かった。

>ただ、中学生が小学生と違って認められるのは、縦2列のアルミで補強した穴のある黒の太いベルトが認められていることだった。

>学童長靴に半ズボン、大人用長靴に半ズボンの中学1年生が結構見られた。
>A樹とB斗はうれしくて仕方がなかった。C子のうれしくて仕方がなかった。

入学式、始業式が終わると、部活動の登録が始まる。
帰宅部になって遊ぼうとすると、半ズボンでなくてはならない。上級生がしっかり取り締まっている。
そこでハードな運動部に入る生徒が多くなる。

A樹もB斗もC子も運動をしたくて仕方がなかった。文化部や帰宅部という選択はなかった。
あの日、河原での合同トレーニングに参加していた部活に入りたかった。

A樹はサッカー部、B斗はテニス部を考えていた。でも、レスリング部に入ることにした。
なぜなら、C子がレスリング部に入るからだ。

332 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:03:22.62 ID:hS2l5LkTH
レスリング部は中学校では珍しい。
顧問のZZは体育の教員で生徒指導主任だ。授業でも生徒指導で部活でも厳しいことが知られている。
地元国立大のX大学教育学部のころからレスリングで鳴らした。教員になってからであるが、国体で優勝し、X県のメダルの数をかろうじて全国1位にするのに貢献した。
体協関係でも実力者で、管理職になるのは時間の問題だといわれている。
レスリング部を作りたいとZZが言ったとき、管理職も教委も反対できなかった。
結構予算をかけて設備を整えた。

珍しい部活である。それも部員が多くなった一因である。
A樹もB斗もC子も珍しいことをやりたかった。(理由甲)

レスリング部に入ると非常に厳しい生活が待っている。
だが、レスリング部員であるということは、ZZの完全な庇護下にあるということだ。
レスリング部員である限り、いかなる不良も近寄ってこない。ただ、レスリング部員でなくなると、たちまち不良から目をつけられる。(理由乙)
レスリング部のそのような側面は、A樹B斗C子にとってまったく未知のことだった。

レスリング部では、男子はすその短い半ズボンのようなシングレット(吊りパンツ)、女子は競泳用水着のようなシングレット、男女ともハイソックスに編み上げブーツ、編み上げにはテープをする。
A樹やB斗は長靴半ズボンのようなスタイルになる。C子は競泳用水着に長靴のようなスタイルになる。
A樹B斗C子を惹きつけてやまなかった。(理由丙)

A樹B斗C子がレスリング部に入部した理由は、第1に丙、第2に甲であって、乙のことは何も考えていなかった。
A樹とB斗にとっては、C子が入部するということも重要だった。

333 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:03:54.06 ID:hS2l5LkTH
5月にはいると体力テストがあった。
学年ごとに、丸一日が身体測定と体力テストになっていた。さまざまなクラスと同時進行になった。

50M走。4レーンで男子2名女子2名で走る。
ほとんどの場合、男子2名が女子2名に結構な差をつけて勝っている。
A樹の番がやってきた。違うクラスになったC子も走る。A樹はどきどきしてきた。
スタート。A樹と一緒に走った男子は別の小学校出身の陸上部で圧倒的に早い。C子と一緒に走った女子は女の子走りで圧倒的に最下位だった。
C子は陸上部の男子の少し後ろについていった。A樹はもう一人の女の子には圧倒的な差をつけたが、C子には負けた。
男子が女子に負けるのはA樹が見た限りでは2例だった。一人は肥満児、もう一人は非常に背が低く線の細い男子だった。
計測は機械的にどんどん進むので、誰も結果に感想を漏らす者はいなかった。

握力。握力計がいくつか並び、半分が男子、半分が女子だった。
B斗の番になった。皆より悪くない数値が出て喜んでいたら、C子の番になった。C子はB斗を上回った。
ZZが仕切っているので誰もぐずぐずしていられない。機械的に進んでいった。

A樹もB斗も悔しくて仕方がなかった。
その日は1学期の中間考査の前の考査週間だったので部活はなかった。

A樹は長靴半ズボンでZ川の河原(小学校や中学校が使わない河原でよく遊んでいた河原)に行って、思い切り走った。
A樹もB斗も越えられなくてC子だけが越えることのできた支流の河口を跳び越すことができた。
でも、涙が出てきて仕方がなかった。人目がないことを確認すると、A樹は泣いてしまった。

B斗は長靴半ズボンでZ川の支流T川の河原に行った。姉のK子とキャッチボールをしたところである。
A樹とB斗は上れなかったがC子は上れた大木についに登ることができた。
でも、涙が出てきて仕方がなかった。人目がないことを確認すると、B斗は泣いてしまった。

334 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:04:29.85 ID:hS2l5LkTH
A樹とB斗がそれぞれ家に帰ってくると、A樹の母や姉のM代、B斗の母や姉のK子は、テスト週間なのに遊んでいて勉強していないことを責めた。
A樹もB斗も、もし、体力テストでC子に負けることがなければ、まっすぐ帰って勉強していたはずだ。
レスリング部は練習がきつく、日曜日もよくつぶれる。
本当は疲れてはいたのだが、どうしても悔しさを抑えることができなかったのだ。
A樹もB斗も本当の理由を言う気にはなれなかった。
レスリング部で試合に出場できるようにトレーニングをしていたと言った。
もちろん、それはうそではないが…

A樹もB斗も股間を意識してまったく勉強が手につかなかった。

335 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:04:59.07 ID:hS2l5LkTH
M代とK子はA樹とB斗が勉強しなかったことを母親と一緒に責めたが、長靴半ズボンでトレーニングをした、ということはうれしかった。
校則では私服では半ズボンとなっていることは知っている。その校則を恥ずかしがらずにしっかり守ったことはいいことだと思う。

M代とK子は家の周りで掃除をしていたときにA樹とB斗を見たのだ。
大学4年で卒論や教員採用試験で忙しいM代とK子がA樹とB斗の長靴半ズボンの姿を見るのは久しぶりだ。
A樹もB斗も脚が長くなってきた。小学生のころよりも短い半ズボン、ハイソックス、大人用の長い長靴が似合っていると思った。
M代はA樹を、K子はB斗を抱きしめたかった。

また、A樹やB斗にいつまで長靴半ズボンが似合うのか、似合わなくなる前に、来年くらいには最高に似合うようになっているのかと考えると、たまらなかった。

336 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:13:44.35 ID:hS2l5LkTH
レスリングのコスチュームの設定はめちゃめちゃにしました。
あしからず

A樹、B斗、C子の中学校のレスリング部のコスチュームについて少し追加。

男子は、一般のレスリング用吊りパンより体へのフィット感があり、股下も短く、下半身部は黒、上半身部は赤のタイプと青のタイプ、
女子は、競泳水着に近い形の赤のタイプと青のタイプ、
男子も女子もシューズではなく、述べたとおりのブーツ、
長靴半ズボン感、長靴ブルマ感が感じられる。

ということで。

337 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:14:11.68 ID:hS2l5LkTH
レスリング部の練習は厳しかった。朝連はほぼ毎日あったし、日曜日もほとんどつぶれた。
1年でも2年でも3年でも脱落者はいる。脱落者は不良グループに目をつけられることが多かった。
顧問のZZは生徒指導主任の体育教師でA樹たちの中学校の治安を守っている。
A樹たちも運動部に入るのは当たり前だと思っていたし、いくら練習がつらくてもレスリング部をやめるなんてことは考えられなかった。
体育館の一角にマットを敷いて練習をする。ただ、いくらZZの威光が強くても他の部活のために場所を確保しなくてはならない。
だから、週の何回かは河原での走り込みなどのトレーニングとなった。雨天なら校舎内での階段昇降や基礎トレである。
河原でのトレーニングでは体育館や運動場の割り当てからはみ出た部活との合同トレーニングも多かった。

>X県Y市の中学校では、体育服は白の半袖に、男子は短い黒の短パン、女子は黒のブルマで、長ズボンのようなものはなかった。
>真冬でも半袖、短パン、ブルマである。

ZZは河原でのトレーニングの時には、男女ともに長靴の着用を義務付けた。しかも、短いのはだめで大長靴級の長い長靴である。
理由としては、ぬかるみがあること、砂地があること、負荷がかかってトレーニングになることを挙げていた。
ZZも長ズボンのトレパンにではあるが、黒の大長靴を着用してきた。
ZZは特に言わなかったが、他の部活もZZの威光に従って、大長靴着用となった。
実は、ZZも長靴フェチであったのかもしれない。

河原での練習では、半袖に、長靴短パン少年や長靴ブルマ少女が競い合った。
A樹もB斗もC子もうれしくてしょうがなかった。
マットの使えるレスリングの種目練習だけでなく、河原での練習も楽しみだった。

338 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:14:43.32 ID:hS2l5LkTH
A樹とB斗は1年生の中でやや弱いほうだった。もちろん先輩にはぜんぜん歯が立たなかった。
C子は1年生の中では1、2を争うほど強かった。それでも先輩にはぜんぜん歯が立たなかった。
C子が2年生のE子先輩と試合をした。E子先輩は背の低いC子よりも背が低く、C子よりも線が細かった。
それでもC子はE子先輩にあっという間にフォールされてしまった。
フォールされるまでの時間はだんだんと延びてきたが、それでもE子先輩になかなか勝てなかった。
C子がE子先輩にはじめて勝ったのは、C子が2年生になった春である。
それほどZZの指導する技術は本格的で揺るがしがたいものだった。
ZZの体力もほとんど衰えていなかった。どんな強い男子とやってもあっという間にフォールした。
A樹もB斗もC子も何も気づかないうちにフォールされた。ZZにフォールされても何の痛みも感じなかった。それほどの実力である。

試合は、市内大会も県大会もない。いきなり、数県にまたがる地区での地区大会である。その上は全国大会である。

河原での練習ではさまざまな距離の走りこみが多かった。A樹やB斗はC子と競走する機会があまりなかった。
たまにあるときにはわくわくどきどきした。そしていつも負けた。
短い距離ではB斗がA樹に、長い距離ではA樹がB斗に勝つことがほとんどだったが、C子はどんな距離でもA樹やB斗に完勝した。

1年生の1学期のうちに、A樹とB斗が履いていた長靴が河原のトレーニングによって、壊れてしまった。
A樹とB斗は新しい黒の大長靴を買った。

1年生の2学期に河原でのトレーニングがあった。A樹とB斗はC子に負けた。
A樹とB斗は、小学校6年生の時、肉弾で失神KO負けした後、C子に勝つまでお互いの長靴を換えっこしたことを思い出した。
A樹とB斗はまた、C子に勝つまでは長靴を交換することにした。A樹とB斗の大長靴のサイズもメーカーもまったく同じだった。

結局C子に勝てないままA樹とB斗の大長靴はトレーニングによって2年生の1学期に壊れた。
2年生の2学期河原のトレーニングでにC子にまた負けた時に、また交換をした。
今度こそC子に勝って長靴を元に戻そうと。

339 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:15:46.09 ID:hS2l5LkTH
9月には部活のない日曜日が必ずある。ZZがレスリング関係の集会に参加するためである。

1年生の9月の日曜日、A樹とB斗は、2年生のS山先輩とT川先輩とU田先輩から釣りに誘われた。
3人の先輩は中堅どころの強さであり、A樹もB斗も親しみを抱いていた。
3人の先輩は2人に、絶対に長靴を履いてくるように言った。
Z川の上流に行くのだが、足場の悪いところだから、という理由である。
A樹とB斗はうれしくてたまらなかった。
実は、S山先輩もT川先輩もU田先輩も長靴フェチだった。

A樹とB斗は自転車に乗って集合場所に現れた。
S山先輩もT川先輩がすでに自転車にまたがって待っていた。U田先輩が少し遅れて自転車に乗ってやってきた。
S山先輩は背が高く脚が長く、小学生にはまったく見えなかった。それでも、長靴、ハイソックス、半ズボンがS山先輩に似合っていた。
T川先輩はA樹やB斗よりも背は低かったが、小学生には見えない。S山先輩同様、筋肉も小学生らしくはない。それでも、長靴、ハイソックス、半ズボンがT川先輩に似合っていた。
U田先輩は少し毛深い。大腿にも少し目立つ。脛は更に毛深いがハイソックスと長靴が隠してくれた。それでも、長靴、ハイソックス、半ズボンがU田先輩に似合っていた。
先輩たちが先頭になって自転車をこいでいく。先輩たちの脚の回転も美しかった。

S山先輩は釣りに詳しく、釣果は上場だった。キャッチアンドリリースをして身軽になって帰った。

340 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:18:46.32 ID:hS2l5LkTH
2年生の9月の日曜日、A樹とB斗は1年生のS児とT太とU雄を釣りに誘った。
3人ともレスリング部ではA樹とB斗と同じ立ち位置である。
A樹とB斗は長靴を履いてくるように言った。理由は去年とまったく同じである。

当日、S児だけが長靴を履いてこなかった。A樹とB斗は厳しい口調で長靴を履いてくるように言った。
先輩風を吹かして威張ることのないA樹とB斗だったが、このときは非常に厳しかった。S児も素直に即座に反応した。
S児の家は集合場所から近かったこともあって、S児は長靴を履いて戻ってきた。
3人とも河原のトレーニングにあわせて大長靴である。
S児はA樹やB斗よりも少し背が高い。でも、筋骨の発達はT太とU雄と同じで、A樹やB斗の方ががっしりしてはいる。
3人とも小学生にはあまり見えない。結構大き目の小学6年生に見えなくもないが中学生らしい。
脚線も長くなっており、筋肉もつき始めており、長靴、ハイソックス、半ズボンを履くことによって、今が一番美しく見える。
A樹とB斗は自分たちが1年生の3人にどう見えているのか気になった。自分たちが1年生の時3人の先輩を見たのと同じような気持ちなのかと。

5人はA樹とB斗を先頭に自転車でZ川の上流の去年と同じ場所に向かった。
すれ違う大人たちの視線が心地よかった。

釣果はS山先輩がいた去年ほどではないが、S山先輩のコツをつかんでまあまあだった。A樹もB斗も一応、釣りが趣味だったし。
その年もキャッチアンドリリースをして、身軽になって帰った。

3年生になったA樹とB斗に、2年生のS児たちは1年生を誘って9月の日曜日に釣りをやったと話してくれた。
あのポイントはものすごく釣れる、でも、あそこには長靴が絶対必要だ、と言っていた。

341 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:21:06.74 ID:hS2l5LkTH
C子はライバルのS子とともに1年生の最後の試合に出場することになった。
A樹とB斗はまったくそんなレベルに達していなかった。
S子はA樹、B斗、C子とは別の小学校の出身である。

数県にまたがる地方大会であった。C子もS子も1回戦で敗退した。2年生ではC子とS子は試合出場の常連であった。2年生の秋、C子とS子は全国大会に出場を果たした。

3年生の夏の試合、A樹とB斗も地方大会への出場を果たした。これはZZの情けではない。3年生でも実力がないとみなされたら試合への出場はない、それがZZの方針だ。
A樹は1回戦フォール勝ち、2回戦判定負け、B斗は1回戦判定勝ち、2回戦フォール負けだった。

C子は地方大会を優勝、S子は3位で通過し、全国大会に出場した。

東京でも全国大会、C子は思わぬ形でJに再会した。
Jは勤務先のF大学付属中学校のレスリング部の引率者として来ていたのだ。顧問は大会の役員となっており、引率者が必要だったのだ。Jにはレスリングはわからない。

JはF大付中レスリング部のW子と親しく話をしていた。C子はもうJに近づけないような気がした。
C子はどんどん勝ち抜いていったので、同じく勝ち抜いてきたW子と対戦することになる。C子はW子に勝ってJを自分に振り向かせたかった。

C子がW子と当たったのは3位決定戦だった。
C子とW子の実力は伯仲していてなかなか勝負がつかなかった。W子の実力が紙一重で勝っていた。
C子は判定負けで4位となった。C子はその試合内容を評価されて賞をもらうことになった。
S子は上の階級で同じく3位となった。ZZの指導の下では中くらいの結果だった。C子もS子も中学校で表彰された。

C子はW子に負けた悔しさのため、体育館の廊下で人目構わずに泣いていた。
そんな時、JがC子を見つけ、声をかけた。C子はJの胸に抱かれて思い切り泣いた。

C子はレスリング部のこといろいろとと話した。結構長い時間になった。JはA樹とB斗のことをC子に聞いた。
C子はそのときになってやっと、A樹もB斗もレスリング部に入っていること、3年の最後の地方大会に出場を果たし、2回戦で敗退したことを告げた。

342 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:21:32.02 ID:hS2l5LkTH
レスリング部の練習は基本的に男女別だった。ただ、場所のこともあり、河原のトレーニングだけでなくマットの練習でも、ほとんど隣接して行った。
A樹とB斗がC子と組み合うことも、全くないわけではなかった。A樹もB斗もそのたびにC子に負けていた。
ただ、本格的な試合はなかった。部分的な技のスパーリング形式が多かった。

1年生で初めてやったのは、ブリッジ崩し。ブリッジをしてお互いに腕か脚を取って崩し合うのだ。
これは、小学校の体育でもやった。小学校でも、A樹やB斗はC子に負けた。そして、中1のレスリング部でも負けた。

A樹対C子。お互いに後ろ向きになりブリッジを作り、お互いの腕を崩すのだ。
B斗が見ていた。ブリッジもC子の方が見事だった。お互いに近づいていく動きもC子の方が見事だった。身長も体重もA樹の方があったが、筋肉の発達はC子だった。
A樹はC子に崩されてしまった。
B斗はまだこのとき、自分の番が回ってくる緊張のために股間を意識する暇がなかった。

B斗対C子。お互いに前向きになりブリッジを作り、お互いの脚から崩すのだ。
A樹が見ていた。ブリッジもC子の方が見事だった。お互いに近づいていく動きもC子の方が見事だった。身長も体重もB斗の方があったが、筋肉の発達はC子だった。
B斗のレスリングブーツの脚とC子のレスリングブーツの脚が絡み合う。姿勢の確かさと力強さ、動きの速さと力強さはC子が圧倒した。
B斗はC子に崩されてしまった。
A樹は股間を意識した。

343 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:22:12.57 ID:hS2l5LkTH
練習が終わり家に帰ると結構暗くなっていた。
A樹もB斗も帰りは制服ではなく体育の半袖シャツと激短パンを履いて下校した。白のハイソックスが長かった。
中学校では授業以外は体育服が結構認められていた。体育服は、上は半袖、下は短パン、ブルマで、長袖も長ズボンもなかった。

A樹とB斗は走り込みに行ってくると言って、半袖、短パン、ハイソックスに大長靴を履いて、河原に向かった。
本来なら疲れで何もやりたくないが、この日は悔しさでいっぱいだった。
A樹とB斗は落ち合い、C子に勝つことを思い描いて、河原で何本かダッシュをし、股間を意識してしばらく泣き崩れてしまった。

その後、C子との部分的な技のスパーリングは何回かあったが、何度やっても結果は同じだった。
A樹とB斗の身長と体重はC子の身長と体重よりどんどん大きな数値となった。A樹もB斗も、成長と自分自身の努力とZZによる指導によってどんどん強くなった。
でも、C子はそれよりもはやい速度で強くなっていった。C子との強さの差は開くばかりであった。

344 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:23:17.58 ID:hS2l5LkTH
中2の1月か2月くらいからレスリング部では「選考会」がある。次年度の試合の選手を決めるための重要な校内試合だ。
エース級の部員が何人か選ばれる。それに準じる部員がその3倍選ばれる。エース級1名が3人抜きの試合をするのだ。
必ずしも3連勝しなくてもよい。ただし2敗以上すると選考から脱落する。試合内容が悪くても脱落する。
一方、挑戦する3名は内容が良ければ選手に選ばれることもある。

C子は1年生の時から挑戦者に入っていた。2年生になったらエース級になった。
A樹とB斗は1年生の時は全く選ばれなかった。2年生になったら挑戦者に入った。
A樹とB斗は2年生の女子D子とともにC子と対戦することをZZから告げられた。

345 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:23:52.40 ID:hS2l5LkTH
中2の初詣で。
A樹もB斗もC子もそれぞれの家族とともにH神社に初詣でに行った。
H神社は地元の神社でN祭りが行われる神社である。小4から小6までA樹もB斗もC子もN祭りに参加した。
男の子は裸にふんどしと長靴、女の子は体育服の半袖とブルマでふんどしと長靴、積雪の正月2日だった。
A樹とB斗は、階段駆け上げでも子供相撲でもC子に負けた。小6の時は子供相撲で投げ飛ばされ「失神KO負け」した。

C子は両親と妹のN子とともに初詣に来た。N子は小2になっていた。
C子は、白に茶色やグレーのまだらが混じった、化繊だけれども毛足の長い短めのコート、グレーの短いスカート、白のハイソックスに赤の長い長靴、
N子は、ピンクの短いコート、赤を基調としたタータンチェックの短いスカート、白のハイソックスにピンクの長靴。

C子はおととしまでのN祭りでの栄光を振り返り、笑みを浮かべた。

N子は「運動会の徒競走で1番になりますように」と祈り、絵馬にもそのように書いて奉納した。

中2になると高校受験のことを祈ることが多くなる。でもC子の関心はレスリングにしかなかった。
C子は「地方大会、全国大会で優勝しますように」と祈り、絵馬にもそのように書いて奉納した。

346 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:24:20.60 ID:hS2l5LkTH
A樹は両親と姉のM代とともに初詣に来た。M代は大学2年生になっていた。
M代は、グレーのオーバー、赤を基調としたタータンチェックのスカート、白のハイソックスに赤の長い長靴、
A樹は、グレーのジャンパー、黒のフォーマルの半ズボン白のハイソックスに黒の大長靴。

階段をのぼりながらA樹は、この階段でC子に負けたのか、C子の遠ざかりゆく後姿、髪の毛、背中、ブルマ、ハイソックス、長靴を思い浮かべた。
悔しさと股間を意識した。黒のフォーマルの半ズボンはもう小さくなっていてほとんどハミケツである。時々ハミケツに樹に積もった雪の露が落ちてくる。

階段をのぼりきると土俵が見えてきた。あの土俵でC子に負けたのか、改めて悔しさと股間を意識した。

中2になると高校受験のことを祈ることが多くなる。でもA樹の関心はレスリングにしかなかった。
A樹は「○○中学校レスリング部選考会で○○C子さんに勝てますように」と祈り、絵馬にもそのように書いて奉納した。
A樹は絵馬を表にはかけず、先にかけてある絵馬の間に入れて目立たないようにした。
学校やレスリング部の誰かに見られたらどうしよう、という不安もあった。
でも、C子に勝ちたいという気持ちの方が強かった。見られることは覚悟した。

347 :夢見る名無しさん:2017/04/28(金) 19:24:55.55 ID:hS2l5LkTH
B斗は両親と姉のK子とともに初詣に来た。K子は大学2年生になっていた。
K子は、白のオーバー、白と黒の細かいチェックのスカート、白のハイソックスに白の長い長靴、
B斗は、青のジャンパー、黒のフォーマルの半ズボン白のハイソックスに黒の大長靴。

階段をのぼりながらB斗は、この階段でC子に負けたのか、C子の遠ざかりゆく後姿、髪の毛、背中、ブルマ、ハイソックス、長靴を思い浮かべた。
悔しさと股間を意識した。黒のフォーマルの半ズボンはもう小さくなっていてほとんどハミケツである。時々ハミケツに樹に積もった雪の露が落ちてくる。

階段をのぼりきると土俵が見えてきた。あの土俵でC子に負けたのか、改めて悔しさと股間を意識した。

中2になると高校受験のことを祈ることが多くなる。でもB斗の関心はレスリングにしかなかった。
B斗は「○○中学校レスリング部選考会で○○C子さんに勝てますように」と祈り、絵馬にもそのように書いて奉納した。
B斗は絵馬を表にはかけず、先にかけてある絵馬の間に入れて目立たないようにした。
学校やレスリング部の誰かに見られたらどうしよう、という不安もあった。
でも、C子に勝ちたいという気持ちの方が強かった。見られることは覚悟した。

かけられている絵馬を何枚かめくると、
「○○中学校レスリング部選考会で○○C子さんに勝てますように ○○中学校2年○○A樹」
という絵馬を見つけた。
B斗は熱いものを感じた。

348 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:16:09.29 ID:7YwXNPTn9
選考会が始まった。
C子は、D子、B斗、A樹の順に対戦していく。
C子対D子。C子はD子を秒殺とまではいかないけれど、圧倒的な実力の差でフォールした。

C子対B斗。
B斗は組み合ってからしばらくするとC子に投げられた。
攻められに攻められ、ブリッジで耐えに耐えたが力尽き、痙攣してフォールされ、失神したとき失禁してしまった。
B斗は担架に乗せられ、保健室に運ばれた。担架を持ったのは選考会を終えた部員とZZである。
失禁した付近には下に布を敷き、上にも布を敷いた。
部外の生徒にも見られることになるが、レスリング部で失神や失禁をすることはむしろ勲章に近いことになっていた。
C子も失神失禁したこともある。レスリング部はそれくらいハードだという認識はあったので、それほど恥ずかしいことではなかった。

A樹には股間を意識する余裕はなかった。C子や他の部員とともにB斗の汚物を雑巾がけで処理した。

ZZはB斗の処置を女性の養護教諭Y枝に任せると、C子対A樹の試合に戻った。Y枝は失神失禁したレスリング部員の処置に慣れている。

保健室でのB斗。
Y枝は、タオルを敷いた処置用ベンチにあおむけに寝かされたB斗のシングレットを脱がし、湯で絞ったタオルで汚物を拭き取った。
レスリングブーツとハイソックスはそのままにした。フリチンに長靴を履いているようにも見える。
B斗は意識を回復しつつあった。でも、動けなかった。
C子に投げつけられたり、絞められたりした打撃、ずっと続いてきた練習による疲労、次から次へと出てくる宿題をこなす勉強の疲れによって、眠り始めた。
B斗は目を閉じ、口を少し開け、荒い呼吸のため、胸や腹が上下している。寝息も聞こえる。

349 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:16:48.54 ID:7YwXNPTn9
Y枝はたまらなかった。
B斗は、緊張が解けたのと汚物の処置による刺激のため、○起している。ツル脇でチン毛がちらほらである。髭はない。
子供にしては、身長が高いし、筋肉も少しあり、チン毛もちらほらで、○ん○も大きい。
大人にしては、
女にしては、身長はいいとしても、胸や尻に脂肪がないし、いまひとつ貧弱、
男としては、身長がやや足りなく、顔が幼く、骨格も筋肉も貧弱で、○ん○も小さい。
髪の毛も肌もつややかで午後の光が反射し、肌の肌色、ハイソックスの白、髪の毛とレスリングブーツの黒が輝いている。

このB斗という男の子を失神失禁させてフォールさせたのはC子という女の子だとZZは言っていた。
昨年は、2年生の女の子にフォール負けして失神失禁したC子の処置をしたことがある。
そのときのC子は今のB斗より身長も体重も少なかったが、筋肉の発達はC子だと思った。
今のB斗があの時のC子と対戦しても、もしかしてC子が勝つのではないかとも思えてきた。

このB斗という男の子も結構鍛えてあると思える。つらい練習を2年近く頑張ったのだろう。でも、C子という女の子に及ばなかった。
Y枝はB斗の額の汗をやさしく拭いた。

350 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:21:03.60 ID:7YwXNPTn9
同時進行で、C子対A樹。
展開はB斗の時とほとんどというより全く同じだった。

A樹は組み合ってからしばらくするとC子に投げられた。
攻められに攻められ、ブリッジで耐えに耐えたが力尽き、痙攣してフォールされ、失神したとき失禁してしまった。
A樹は担架に乗せられ、保健室に運ばれた。担架を持ったのは選考会を終えた部員とZZである。
失禁した付近には下に布を敷き、上にも布を敷いた。
部外の生徒にも見られることになるが、レスリング部で失神や失禁をすることはむしろ勲章に近いことになっていた。
C子も失神失禁したこともある。レスリング部はそれくらいハードだという認識はあったので、それほど恥ずかしいことではなかった。

保健室の処置用ベンチではB斗が半失神していた。C子にフォール負けして失神失禁したA樹のために処置用ベンチを空けなければならなかった。
ZZはB斗を横抱きにしてベッドに向かった。Y枝はベッドのカーテンを明け、掛け布団を調整した。
ZZはレスリング選手としてはきわめて軽量なほうである。身長は低い。B斗と身長は変わらない。ZZがB斗を横抱きにすると、ZZは自分より大きい体を抱いているようにも見える。
でも、骨格や筋肉の発達はもちろんZZが圧倒していた。ZZはB斗を本当に軽々と横炊きしていた。
B斗はレスリングブーツだけのフリ○ンだった。ZZより幼い顔立ちで、首も体幹も脚も腕も細くて貧弱だった。
Y枝はたまらなかった。
B斗は何か大きな力で包まれたような感じがした。
レスリングの技の指導ではZZに簡単に押さえ込まれていた。練習としてZZに技をかけてZZが投げられたり押さえ込まれたこともあったが、すべて練習の一環としてのことであることはB斗にもわかっていた。
ZZから体罰を受けたこともある。練習で気が抜けているときや提出物を忘れたときなどである。
それらすべてを含めてZZの大きな力に包まれて眠りたくなった。完全にグロッキーだったのでそうせざるを得なかったいうこともある。
ZZはA樹の処置をY枝に任せるとマットに戻り、C子や他の部員がA樹の汚物を処理した。

351 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:21:25.16 ID:7YwXNPTn9
保健室でのA樹。
Y枝は、タオルを敷いた処置用ベンチにあおむけに寝かされたA樹のシングレットを脱がし、湯で絞ったタオルで汚物を拭き取った。
レスリングブーツとハイソックスはそのままにした。フリチンに長靴を履いているようにも見える。
A樹は意識を回復しつつあった。でも、動けなかった。
C子に投げつけられたり、絞められたりした打撃、ずっと続いてきた練習による疲労、次から次へと出てくる宿題をこなす勉強の疲れによって、眠り始めた。
A樹は目を閉じ、口を少し開け、荒い呼吸のため、胸や腹が上下している。寝息も聞こえる。

352 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:22:06.60 ID:7YwXNPTn9
Y枝はたまらなかった。
A樹は、緊張が解けたのと汚物の処置による刺激のため、○起している。ツル脇でチン毛がちらほらである。髭はない。
子供にしては、身長が高いし、筋肉も少しあり、チン毛もちらほらで、○ん○も大きい。
大人にしては、
女にしては、身長はいいとしても、胸や尻に脂肪がないし、いまひとつ貧弱、
男としては、身長がやや足りなく、顔が幼く、骨格も筋肉も貧弱で、○ん○も小さい。
髪の毛も肌もつややかで午後の光が反射し、肌の肌色、ハイソックスの白、髪の毛とレスリングブーツの黒が輝いている。

このA樹という男の子を失神失禁させてフォールさせたのもC子という女の子だとZZは言っていた。
昨年は、2年生の女の子にフォール負けして失神失禁したC子の処置をしたことがある。
そのときのC子は今のA樹より身長も体重も少なかったが、筋肉の発達はC子だと思った。
今のA樹があの時のC子と対戦しても、もしかしてC子が勝つのではないかとも思えてきた。

そういえば、このA樹という男の子、先ほどC子にフォール負けし、失神失禁したB斗に似ている。
顔は違うけれども、体はほとんど同じである。
四肢もすらりと伸びており、健康的で、肥満でもないし細すぎもしないし、この程度の体格ではC子に勝てないのかな、
とY枝は思った。
このB斗という男の子も結構鍛えてあると思える。つらい練習を2年近く頑張ったのだろう。でも、C子という女の子に及ばなかった。
Y枝はB斗の額の汗をやさしく拭いた。

このA樹という男の子も結構鍛えてあると思える。つらい練習を2年近く頑張ったのだろう。でも、C子という女の子に及ばなかった。
Y枝はA樹の額の汗をやさしく拭いた。

353 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:28:11.95 ID:7YwXNPTn9
ZZが保健室にやってきた。
ZZとY枝はA樹をベッドに移すことにした。暖房はしているとはいえ、真冬である。

この数日間、ほとんどのベッドは修理に出していた。老朽化していたのだ。
ベッドは3台しかなかった。そのうち2台には、持病で倒れた女の子が2人寝かされていた。保護者の迎えが来るまで時間がかかっているのだ。

だから、A樹はB斗が寝ているベッドに二人で寝かすことにした。
ZZとY枝は、B斗をあらかじめ隅の方に寄せて寝かせていた。A樹に限らず失神失禁があるのがここのレスリング部だ。

ZZはA樹を横抱きにしてベッドに向かった。Y枝はベッドのカーテンを明け、掛け布団を調整した。
ZZはレスリング選手としてはきわめて軽量なほうである。身長は低い。B斗やA樹と身長は変わらない。ZZがA樹を横抱きにすると、ZZは自分より大きい体を抱いているようにも見える。
でも、骨格や筋肉の発達はもちろんZZが圧倒していた。ZZはA樹を本当に軽々と横炊きしていた。
A樹はレスリングブーツだけのフリ○ンだった。ZZより幼い顔立ちで、首も体幹も脚も腕も細くて貧弱だった。
Y枝はたまらなかった。

A樹は何か大きな力で包まれたような感じがした。
A樹は小学校3年生の冬のことを思い出した。
雪の残る公園で、長靴に半ズボンを履いて肉弾をした時、長靴にスカートを履いたC子に張り手を決められ、失神はしなかったけれど鼻血を出してダウンした。
その時、通りがかった、宗匠帽子を被り十徳を着た老人に横抱きにされ、家に運ばれたことがあった。
老人にとって小3のA樹でも重かったらしく、雲の上に乗せられているような快感はあったが、安定感はZZによる横抱きが圧倒的だった。

レスリングの技の指導ではZZに簡単に押さえ込まれていた。練習としてZZに技をかけてZZが投げられたり押さえ込まれたこともあったが、すべて練習の一環としてのことであることはA樹にもわかっていた。
ZZから体罰を受けたこともある。練習で気が抜けているときや提出物を忘れたときなどである。
それらすべてを含めてZZの大きな力に包まれて眠りたくなった。
ベッドに寝かされるとき、ベッドには誰かがいると感じた。成り行きからB斗であることはわかった。
それでも眠りたくなった。そうせざるを得なかったほどグロッキーだったということもある。

354 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:30:18.91 ID:7YwXNPTn9
そしてY枝は、フリチンにハイソックスにレスリングブーツのA樹をB斗の隣に寝かせて、掛布団をかけた。

B斗は目を覚ましつつあったあった。A樹も自分がB斗の隣に運ばれていることには自覚があった。
ベッドのスプリングはゆるゆるだったので、A樹もB斗も真ん中に沈み込んできた。

C子が保健室に来た。
「先生、A樹とB斗は大丈夫?」「ああ、大丈夫だ。よくあることだ、心配ないぞ。」
「A樹とB斗はどこ?」「ここだ。」ZZはベッドのカーテンを開けてA樹とB斗を見せた。
掛布団があるので、A樹とB斗の顔しか見えない。A樹もB斗も寝息を立てている。
「顔色もよさそうだろう、心配するな。もう下校しろ。」「はい。」

A樹とB斗は目を閉じていたのでC子を見ていない。でも、カーテンが開いてC子が見ていたことは分かった。

355 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:32:35.29 ID:7YwXNPTn9
隣で寝かされたいた女の子の保護者が迎えに来た。そのとき、A樹もB斗も意識はあるものの起きられなかった。
ベッドはどんどん中央に沈み、A樹の唇とB斗の唇が触れ合った。
唇を動かしてはずそうとするとますます深くキス状態となった。おさまっていた○ん○がまた○起した。
腕や脚が触れ合うことも刺激となった。

A樹とB斗が失神してキス状態になったことは2回ある。
1回目は、小6の時のN祭りの子供相撲で、C子に投げ飛ばされて失神した時である。雪が積もった正月である。
A樹とB斗は裸に白のふんどしを締め、黒の大長靴を履き、白のハイソックスがちらりだった。
C子は白の半袖の体育服、黒のブルマに白のふんどしを締め、赤の長い長靴を履き、白のハイソックスがちらりだった。
担架で社務所の長いすに相次いで運ばれ、相次いでふんどしをはずされ、長靴にフリ○で、反対向きに寝かされ、唇と唇が触れ合い、○起した。

2回目は、小6の時の体育で肉弾をやったときである。2月の雪の残った運動場であった。
A樹とB斗は白の半袖の体育服、黒のジャージ地の短パンに黒の大長靴を履き、白のハイソックスがちらり立った。
C子は白の半袖の体育服、黒のブルマに赤の長い長靴を履き、白のハイソックスがちらりだった。
失神して1台の担架に反対向きに乗せられ、ながぐつにハイソックスを履いた脚をぶらぶらとさせながら、唇と唇が触れ合ったままで保健室に運ばれた。
黒のジャージの短パンの中で○起していた。C子も見ていた。C子はその時もその後も、何も言わなかった。
担架が保健室に到着した時、A樹もB斗も意識を回復した。
保健室に入るときは長靴を脱がねばならなかった。C子はもちろん自力で不脱いだが、A樹とB斗はできなかった。
保健室の入り口の床に腰を下ろしたままグロッキーだったので、先生に脱がしてもらった。
C子が脱ぐときも、A樹やB斗が脱がせてもらうときも、シューーーーッ、ポッ、という心地よい音がした。

356 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:33:08.52 ID:7YwXNPTn9
もう一人の女の子の保護者も迎えに来た。
その時、A樹もB斗もすっかり目を覚ましたが、見られないように隠れていた。
「まだ一人、ベッドに生徒さんがお見えになるんですか?」「はい、レスリング部の子です。」
レスリング部のハードさはほとんどの保護者に知られていた。
「男の子ですか?女の子ですか?」「男の子です。」
「同じ保健室に行くにしても、体が強くなって、この子のようにハードなレスリングができるくらいにうちの娘もなってほしいですわ。」

A樹もB斗も顔が赤くなった。
確かに自分たちはレスリング部でやっている。でも、C子という女の子よりはるかに弱い。
この保護者は多分、このベッドの中にいるのはある男の子にフォール負けして失神した一人の男の子だと思っている。
でも、中にいるのは、一人の女の子にフォール負けして失神失禁した二人の男の子なのだ。

保護者と女の子が帰っていくと、A樹とB斗は起き上がり、ベッドから出た。フリチンでハイソックスにレスリングブーツだった。
ZZの手配で更衣室から自分たちの荷物が届いていた。A樹とB斗は急いで着替えた。そのとき、制服ではなく、体育服の半袖と短パンにした。

A樹とB斗はY枝にお礼を言って下校することにした。
「次は女の子に負けちゃいけないよ。」「はい。」A樹とB斗の顔は真っ赤になって股間を意識した。
その日、雪が積もっていたので、長靴で投稿する生徒も何人かいた。A樹B斗C子ももちろんそうだった。
A樹とB斗は短パンに大長靴を履いて下校することにした。

357 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:34:32.26 ID:7YwXNPTn9
体育服の半袖、短パン、ハイソックス、大長靴で残雪を蹴飛ばしながら下校しようとするA樹とB斗の耳に、C子の怒鳴り声が飛び込んできた。
体育教官室の前で、C子がZZに大声で怒りをぶちまけている。
「どうしてS子にはY男とF子なのに、私にはA樹とB斗なの?」
「B斗の筋力とリズム感、A樹の持久力とスピード、これに勝ってほしかったんだ。C子、お前は持久力がまだまだだ。リズム感ももう少しほしい。」
「私がA樹やB斗に負けているとでも言うの?私がS子より下だとでも言うの?」
すかさずZZの平手打ちがC子の頬に入った。C子は泣きながら走り去って行った。

A樹とB斗は隠れていたし、C子は反対方向に行ったので、C子には見られていないはずだと思った。

A樹とB斗は悲しかった。いつもは悔しさだけだったが、こんなにC子の心が自分たちから離れていたことを思い知らされたのはつらかった。
中学校に入学してから3人は一回も同じクラスにならなかった。それも心が離れる原因の一つかとも思った。
そういえば、C子の態度はどんどん冷淡なものになっていく。雑談もあまりしなくなった。挨拶もそっけなくなってきた。お互いの家にも行かなくなって久しい。

C子はS子にライバル心を抱いている。S子は3人とは別の小学校の出身だ。S子はC子と同じくらい強い。A樹もB斗もS子には、試合でも様々な練習でも負けていて勝ったことがない。
C子にとってはZZがS子に関心を払うことが許せなかったのだ。
C子もあまりはっきりとは気づいていないが、実はC子はZZに恋をしていたのだ。
ZZは中年で妻子もある。C子にも常識はある。
C子はレスリング一筋だった。恋にも遊びにもほとんど関心がなかった。唯一のおしゃれは長靴そのものと、長靴と服装とのコーディネイトだった。同い年の女の子よりそちらの方面に疎かったのかもしれない。

翌日、C子はZZに謝罪し、その件については丸くおさまった。
レスリング部の日常は続いた。

358 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:35:19.80 ID:7YwXNPTn9
>すかさずZZの平手打ちがC子の頬に入った。C子は泣きながら走り去って行った。
追加
A樹とB斗は制服のセーラー服に赤の長い長靴を履き、白のハイソックスをちらりとさせたC子の後姿を見送った。
艶やかな髪の毛が揺れ、長靴ハイソックススカートの間の脚の肌も艶やかだった。
C子は身長は低いままであったが、以前もその傾向はあったが、肩幅は広くなり、脚の筋肉も以前よりたくましいものになっていた。

359 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:36:54.21 ID:7YwXNPTn9
>中学校の制服は、男子は普通の黒の詰襟、もちろん長ズボンであり、女子は普通の黒のセーラー服で、スカートはひざより長い。

>では、半ズボンとは無縁となるか?いやそうではなかった。

>X県Y市の中学校では、体育服は白の半袖に、男子は短い黒の短パン、女子は黒のブルマで、長ズボンのようなものはなかった。
>真冬でも半袖、短パン、ブルマである。

>Y市の中学校にはすごい校則がある。
>私服では、中学2年の秋の衣替えまで、半ズボンでなくてはならないのである。
>制服で外出できるのは、学校行事、慶弔だけである。
>そのことは生徒指導部も厳しく指導していたし、2年生、3年生、場合によっては高校生も目を光らせていた。
>中には隠れて長ズボンになる生徒もいたが、隠れるしかなかった。
>それに、県庁所在地のX市でも、中学生の低学年は半ズボンという風潮も合った。Y市はもっとその傾向が強かった。

360 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:37:19.37 ID:7YwXNPTn9
半ズボンというのは信用があった。

B斗たちの中学校では2年生の夏休みに共同研究があった。数人の班のメンバーは、事前に希望したテーマを参考に、学校によって決められる。
B斗は音楽の歴史についてのグループとなった。
夏休みのある日、F美という女の子の家に集まってポスターを作ることになった。F美の家が広いからだ。
その日、台風が来た。暴風警報が隣県には出たが、X県はやや強い風と雨だけだった。

B斗は、白地で胸の辺りに赤と青の太い縞のある結構高級なポロシャツに、縦2列の穴をアルミで補強した黒の太いベルト、ライトブルーのデニムの半ズボン、白のハイソックスに黒の大長靴で出かけた。
もう一人の男の子も同じような格好であった。2人の女の子は、半袖のブラウスに、スカートに、白のハイソックス、一人は赤の長い長靴、もう一人は白の長い長靴だった。
F美の家にはF美も含めて5人が集まった。
女の子が2人もいることが好印象をも持ったのか、F美の母親はB斗ももう一人の男の子もすんなりと入れてくれた。
玄関には、B斗の黒の大長靴と、もう一人の男の子の黒の大人用長靴、女の子の赤の長い長靴、もう一人の女の子の白の長い長靴が並んだ。
激しい雨に洗われて、どの長靴も美しく光っていた。
男の子2人の長靴の足のサイズは女の子のより大きいことは見ればすぐにわかった。
でも、女の子の長靴は長かった。もう一人の男の子の長靴は一番短かった。そんな中で、B斗の大長靴は女の子の長靴より少しだけ長かった。
B斗はうれしかった。

361 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:37:47.84 ID:7YwXNPTn9
ポスター作りは順調に進んだ。F美たち女の子が手際よく進めてくれて、清書の段階になっていた。
カラフルでおしゃれなポスターが完成した。ポスターが完成すると、F美の母親がお菓子とジュースを持ってきてくれた。
お菓子とジュースが終わると、F美の提案でリズム遊びをすることとなった。
5人で輪になって、歌に合わせて、手拍子をしたり、ひざうちをしたり、隣の子の手を打ったり、隣の子のひざを打ったりするのだ。失敗した子が脱落する。最後まで残った子が優勝である。
歌は親しみやすいものだったが、リズムは結構複雑だった。Jの歌はなかったが、Jの「歌に似ていたのでB斗にとってはうれしかった。
この遊びは女の子が圧倒的に強い。もう一人の男の子はほとんど一番早く脱落した。
B斗は意外に健闘した。優勝するのはほとんどF美かB斗だった。

B斗はF美を含めて3人の女の子と手を合わせたり、ひざを打ち合ったりして気づいた。
C子はやはり特別に強いのだと。自分もA樹も普通の女の子より強い筋肉を持ってしまっている。成長のためもあるし、レスリング部での猛練習のためもある。でも、C子にはまったく勝てない。
C子の身長はB斗やA樹はもちろん、F美たち3人よりも低い。制服を着ているとC子も普通の女の子に見える。よく見るとバのような筋肉だが。C子の筋肉は特別なのかも知れない。

C子がこのゲームに入ったらどうだろう。
小2か小3のとき、ショッピングセンターに着たJに合わせて、A樹B斗C子は長靴半ズボン、長靴スカートで踊った。そのときはC子が圧倒的にうまかった。
では、今ならどうだろうか。

B斗たちはそれぞれ長靴を履いて帰った。

362 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:38:29.25 ID:7YwXNPTn9
半ズボンというのは信用があった。
B斗の場合は女の子が混じっていたから安心感があったということもできるが、A樹の場合は格別であった。

B斗やA樹の中学校では2年生の夏休みだけでなく、冬休みにも共同研究があった。
百人一首を学校によって割り振られた数人のグループで何首か分担して、解説書などを読んで、絵にして表現するという課題である。

A樹のグループは男子2人女子2人だった。もう一人の男子はぐれかけていてまったくやる気がなく、もう一人の女子は入院してしまった。
A樹はF香という女の子と進めることとなった。
百人一首の解釈はF香、ポスターはA樹という分担になりつつあった。だが、F香は解釈に行き詰ってしまった。絵の原案も含め、二人で詰めることとなり、A樹はF香の家に行くこととなった。

A樹は、白のジャンパーに、縦2列の穴をアルミで補強した黒の太いベルト、紺のデニムの半ズボン、白のハイソックスに黒の大長靴で出かけた。
その日は雪が降り積もっていた。

中2の10月1日からは半ズボンを履かなくてよくなる。ほとんどの男子生徒はそうするが、1割くらいは半ズボンでがんばる。A樹やB斗も半ズボンで通した。

「いらっしゃい、A樹君。半ズボンで寒くない?」
「小学校からずっと半ズボンだから平気です。」
「元気だね。長靴も長くてかっこいいね。A樹君、脚が長くてかっこいいね。」
「今日は雪が降って積もっているし、家を汚してはいけないと思って長靴を履いてきました。」
「気が利くわね。おあがりなさい。」
「失礼します。」

363 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:39:06.49 ID:7YwXNPTn9
A樹は姉のK代から古典の参考書を借りてきた。それが大きな突破口となった。理解できなかったことがはっきりと理解できるようになった。
「A樹君、頭いいね。ありがとう。助かったわ。」
F香はA樹に素直な感謝を表情を向けた。

F香の家はセントラルヒーティングで非常に暖かかった。F香は夏とはいかないまでも春か秋かのような服装だった。
F香の筋肉の様子もよく見ることができた。そして気づいた。
C子はやはり特別に強いのだと。自分もA樹も普通の女の子より強い筋肉を持ってしまっている。成長のためもあるし、レスリング部での猛練習のためもある。でも、C子にはまったく勝てない。
C子の身長はB斗やA樹はもちろん、F美たち3人よりも低い。制服を着ているとC子も普通の女の子に見える。よく見るとバのような筋肉だが。C子の筋肉は特別なのかも知れない。

A樹はケーキとホットコーヒーをご馳走になって、長靴を履いて帰った。

A樹は少し前、グループのもう一人の男子、DQがある女の子の家の玄関先で、母親に入れてもらえず、追い返されたのを見たことがある。
A樹は声変わりしているかどうか微妙な少年らしいハスキーボイスだ。DQはA樹より身長が低くまだ黄色い声だ。
DQは中2の10月1日以前から半ズボを履かず長ズボンをこっそり履いていた。

364 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:39:55.23 ID:7YwXNPTn9
A樹もB斗もDQが嫌いだった。
DQはA樹B斗C子とは別の小学校出身だった。
DQはレスリング部ではなく、バスケ部かテニス部だった。ZZのレスリング部以外はどこもよりゆるいということになる。DQはまあまあ活躍し、ゆるさも満喫していた。

生意気な態度もそうだが、A樹たちを一番怒らせたのは、Jの悪口を言うことだった。
歌手としての歌についても、A樹たちの小学校で教育実習をやったことについても、教育番組に出演したことについても、徹底的に悪口を言った。
Jの教育実習については、その年度の3月にはマスコミを通して世間にばれていた。

A樹は長距離以外、DQに負けていた。B斗は短距離以外、DQに負けていた。

中2の冬、持久走大会で、B斗はDQに勝った。
中3の春、体力テストでA樹はDQと50Mを走ることになり、A樹が勝った。

どちらにおいても、A樹とB斗は喜び合った。特に、A樹もB斗もDQに勝ったという実績を持った中3の春の喜びは大きかった。
ただ、C子に勝てないままでいることは、悔しいままだった。

>3年生の夏の試合、A樹とB斗も地方大会への出場を果たした。これはZZの情けではない。3年生でも実力がないとみなされたら試合への出場はない、それがZZの方針だ。
>A樹は1回戦フォール勝ち、2回戦判定負け、B斗は1回戦判定勝ち、2回戦フォール負けだった。

ZZにとってA樹とB斗の結果は予想を上回るものであった。ZZはA樹とB斗を異例なほどほめてくれた。

校則では中2の10月1日まで半ズボンだったが、A樹とB斗は中3の10月1日まで半ズボンで通した。
9月終わりの日曜日、A樹とB斗は長靴半ズボンで河原に来た。
レスリング部での厳しい練習や、最後の試合で出られ、2回戦まで進出したこと、部活ではないがDQに勝ったことなどを語り合った。
そして、C子に最後まで負け続けたことも語った。

半ズボンのままC子に勝ちたかった、C子に勝つために交換したお互いの長靴をC子に勝って元に戻したかったことも語った。
股間を意識した。

365 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:40:34.35 ID:7YwXNPTn9
通知表、体育、
C子は小学校以来、5以外とったことはないが、A樹とB斗は3だった。小6の最後に4になった。
中学校でもずっと3だったが、中3の1学期に二人とも4となった。
A樹もB斗も喜んだが、C子に勝てないでいることの方が悔しかった。でも、C子に追いついていけるかもしれないとの希望も持った。
中3の2学期も引き続き4だった。
すでにレスリング部は引退していてC子と競い合う機会もなかった。A樹もB斗も半分うれしく半分悔しかった。

A樹とB斗は中学校でのスポーツを振り返った。
体育では中2までの3を4にすることができた。憎らしく思っていたDQにすべての分野で駆ることができた。中3の水泳大会でもである。
でも、C子はずっと5である。
レスリング部では、最後の試合に出してもらえることができた。
中1の時に釣りに誘ってくれた1年先輩のうち、S山先輩は最後の試合に出場できたけど、T川先輩とU田先輩はだめだった。
ZZはこっそりとA樹とB斗を呼び出して、予想以上の成長をほめてくれた。
でも、C子には基礎トレでも試合形式でも負けた。何回やっても負けた。

C子には、小学校以来、A樹もB斗も3回、「失神KO負け」をした。
一回目は、小6の正月の子供相撲。A樹とB斗は裸にふんどしに長靴、C子は半袖体育服ブルマにふんどしに長靴。
二回目は、小6の冬の体育での肉弾。A樹とB斗は半袖体育服短パンに長靴、C子は半袖体育服ブルマに長靴。
三回目は、中2のレスリング部での選考会。A樹とB斗は吊りパンにレスリングブーツ、C子は女子用シングレットにレスリングブーツ。

校則では中2の10月1日から私服が半ズボンでなくなるが、A樹もB斗も中3の10月1日に半ズボンを卒業した。
半ズボンを履いているうちにC子に勝ちたかった。長靴半ズボンで長靴スカートのC子に勝ちたかった。
悔しかった。一方、長靴半ズボンの自分が(自分たちが)長靴スカートのC子に負けることは、妙に股間を意識させた。

中3卒業式、通知表を見た。A樹とB斗の体育は4だった。
C子と同じレスリング部に入ったが、C子の心は遠く離れてしまった。
A樹もB斗もC子もずっとクラスが別々だった。そして、進む高校もばらばらになった。

366 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:41:31.91 ID:7YwXNPTn9
中2の初詣。
雪が積もり降っていて、A樹もB斗も長靴半ズボンで初詣に行った。
中2の初詣では、高校入試の合格を祈る中2もいるが、A樹とB斗はまったく祈らなかった。
レスリング部の選考会でC子に勝つことだけを祈り、絵馬にも書いた。

中3ではA樹もB斗も高校入試の合格を祈った。レスリング部はもう引退していたから。

A樹はY高校を志望した。
Y高校は旧制中学と旧制女学校が戦後合併した受験一流校である。Y高校か、隣の県庁所在地のX高校かX北高校に行かなければ東大は無理だ。
X高校とX北高校はY高校より優秀だが、通学時間がかかるので、一流大学を目指す者はY高校を目指す。
A樹はY高校を志望したが、、面接で無理だといわれた。評定が1足りないからだ。
もし、○○が4だったら、もし○○が5だったら… というより、もし体育が5だったらと考え、悔しくなった。
A樹は必死に勉強したが、評定合計は2学期になっても1学期と同じだった。
A樹はY東高校を受験するように言われた。
Y東高校はY市で2番目の進学校である。東大はゼロだが、京大には隔年くらいで一人、旧帝大には十数人行ける。地元の駅弁大学X大学には上位にいれば行ける。
姉のK代もY東高校からX大学にいった。

B斗はY東高校を志望したが、面接で無理だといわれた。評定が1足りなかったからだ。
もし、○○が4だったら、もし○○が5だったら… というより、もし体育が5だったらと考え、悔しくなった。
B斗は必死に勉強したが、評定合計は2学期になっても1学期と同じだった。
B斗はY西高校を受験するように言われた。
Y西高校はY市で3番目あるいは最低の進学校である。旧帝大はゼロ、地元駅弁のX大学に上位が数名である。

367 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:42:16.04 ID:7YwXNPTn9
C子は中2の初詣で、レスリングの全国大会での優勝を祈って、絵馬にも書いた。
C子には、隣県の私学のレスリング一流校への推薦入学の話があった。
その年度の被推薦者は、C子とC子のライバルのS子ともう一人の男子の3人になった。

中3の初詣、すでに長靴半ズボンではなく、長ズボンに短靴(その年は暖冬で雪がほとんど降らなかった)で初詣をした。C子もストッキングを履いていた。
A樹はY東高校、B斗はY西高校、C子はQ学園高校の合格を祈って、絵馬にも書いた。

受験が近づくにつれ、今まで勉強にぜんぜん関心がなかったような者たちまで真剣に勉強するようになった。
A樹もB斗もC子もレスリングを通して勝負の厳しさを知っている。
本当に真剣に勉強した。C子の場合はZZの指導の下レスリングなどの実技に取り組んだ。

結果、A樹はY東高校、B斗はY西高校、C子はQ学園高校に見事に合格した。

A樹とB斗は評定があとひとつでもうひとつ上の高校に行けたかもしれない。
悔しい気持ちもあった。だから、大学入試では絶対に負けない、という決意を新たにした。
C子は全国大会優勝を今度こそと決意を新たにした。

368 :夢見る名無しさん:2017/04/29(土) 15:51:14.68 ID:7YwXNPTn9
これにて、中学編を終わります。

高校編、大学編はあっさり行きます。
また、J先生とのからみで東京でも別の少年少女を登場させます。M代さん、K子さんの活躍も考えています。
そして、社会人編も考えています。
高校、大学、社会人では長靴半ズボンとの接点が不自然になりますので。

社会人編では、彼らの活躍によって、なんと、21世紀に、長靴半ズボンが復活する物語にします。秘策を練っております。
A樹君B斗君とC子ちゃんの間に亀裂を作ってしまいましたが、3人が和解し、協力して長靴半ズボン復活に取り組む様子も考えています。

以上は2スレで書いたことを文脈に合わせて少し修正したものです。

時系列順になるように修正を入れました。そのため、かえって来るってしまったことがあるかもしれませんが、まったりと見てください。
ごめんなさい。(ペコ)

369 :夢見る名無しさん:2017/05/02(火) 19:13:32.33 ID:uRUVGiCIJ
C子が中3の時、妹のN子は小3だった。
N子とN也が小3の3月、N也は某県に引越しすることになった。
N也の父親は大手メーカーの技術者だった。その県の工場に赴任することになったのだ。
3学期の終業式の日には、N也のためにお別れ会が開かれた。

お別れ会が終わり、下校することになった。N也はN子の家の付近まで先回りをした。
その日は午前中は雨が降っていて、午後になって晴れた。N也もN子も長靴を履いていた。
N也は、白と黒の縞のラガーシャツに黒のランドセルに白のハイソックスに黒の長靴、N子はピンクのカーディガンに赤のランドセルに白のハイソックスに赤の長靴だった。
N也もN子もベルトをしていた。

N也がN子を呼び止めた。「○○さん、今からぼくと○○児童公園相撲を取ってくれない?」
N子が答えた。「○○君、いいわよ。」N也も答えた。「○○さん、ありがとう。」
N也とN子は、○○児童公園に向かった。公園ではまだ湿っている土に、N也が長靴で土俵を描いた。
N也とN子はランドセルを下ろした。

370 :夢見る名無しさん:2017/05/02(火) 19:13:57.23 ID:uRUVGiCIJ
N也とN子は四股を踏んで、構えた。
はっけよーい、残った!
N也とN子は同時に言ってぶつかり合った。

あいよつとなった。N也の気迫が勝り、N也有利に展開した。
身長はN也が高く、筋肉はN子が発達している。N也はそれでもN子より低くあたることができた。
N也がN子を土俵際に追い詰めていったが、N子の筋力が物を言った。N也は土俵際で逆転され、N子に寄り倒された。

N也は膝から大腿を擦り剥いてしまった。
「N也君、大丈夫?」N子はN也の腕を取って抱き起こした。N子はN也をN子の家に連れてきた。
N子は母親に言って、N也の手当てをしてもらった。N也は怪我をしたほうの足から長靴を脱ぎ、ハイソックスも脱ぐこととなった。
まず、庭の水道で汚れを落とし、縁側で傷の手当を受け、ばんそうこうを張ってもらった。

N也はN子とその母親に伴われ、N也の家に向かった。N子の母親はN也の母親に丁寧に謝った。N子も謝った。
N也の母親は、N也の手当てをさせてしまったことのお詫びとお礼を言った。
N子やN子の母親が帰ると、N也は引越しの荷造りをしなかったことをN也の母親から怒られた。

371 :夢見る名無しさん:2017/05/02(火) 19:16:03.73 ID:uRUVGiCIJ
数日して、N也の家の引越しの日になった。
N也は住んでいた社宅やその周辺の風景を眺めていた。
その日もN也は、終業式とまったく同じ服装をして、長靴半ズボンだった。
確かに地面はぬれていたが、空は真っ青に晴れていた。父親も母親もなぜ長靴をはくのかといぶかったが、N也は長靴を履いた。

そこへ、N子が走ってきた。N子も終業式、つまり最後にN也と相撲を取った日と同じ服装だった。長靴スカートだった。
「○○くーーん!」N子は遠くから声をかけてきた。
「○○さん、どうしたの?」「○○君、これ上げる。」
N子が持ってきたのは、正月に行われたN祭りでの子供相撲での優勝の金メダルだった。
N祭りでは、小4から小6には子供神輿と石段駆け上げと子供相撲があるが、小3には子供相撲しかない。

子供相撲では、男の子は裸にまわしに長靴、女の子は半袖体育服にブルマにまわしに長靴である。
正月には雪がよく積もるので、本来は藁沓であったが、いつの間にか長靴になってしまった。
N也はN子につり出されて負けている。

「それは、○○さんが優勝してもらったものじゃない? ○○さんの物だよ。」
「ううん! どうしても○○君に上げたいの! ○○君ががんばっている姿に感動したの。これは○○君にこそふさわしいと思うの。受け取って!」
「N也ああああ! 何してるううううう!」N也の父親が呼んでいる。
「ありがとう。じゃあ、もらうね。○○さんのこと、いつまでも忘れないよ! ぼくも○○さんのように強くなるよ!」
N也は金メダルを持って、トラックの方へ走っていった。
「○○さあん、さようならあ!」

N子は長靴スカートにハイソックスをちらつかせながら走っていった。走るたびにハイソックスの白の見える大きさが変わった。
N子はいつまでもN也を、N也はいつまでもN子を見ていた。

372 :夢見る名無しさん:2017/05/02(火) 19:17:08.61 ID:uRUVGiCIJ
A樹はY東高校で、オリエンテーリング部に入った。中学では珍しいレスリング部だったので、メジャースポーツをする気になれなかった。
A樹は地図を読むことに長けていたし、持久力も鍛えていたので、オリエンテーリングではまあまあの活躍ができた。でも全国のレベルは高かった。
Y東高校は、伝統校Y高校に追いつくことに情熱を持ち、A県などの管理教育を志向していた。
A樹はまじめに勉強した。学校の要求することにはしっかりこたえ、不足することは自分の頭で情報を収集したり考えたりした。
学校の要求していることは必要条件だと認識した。そしてそれだけでは大学らしい大学にいけないことも認識していた。
A樹は成績や偏差値でも頭角を現し、旧帝大に届くレベルに達した。中学校ではレスリング部で鍛えられていたことも役に立った。

A樹は最寄の地底(地方帝国大学)にCやBを出し続けた。地元駅弁のX大学にはAを出し続けた。
A樹は結局X大学を受験することにした。高校教員なら最寄の地底が有利だが、小学校教員ではX大学が有利だからだ。早慶は落ちたが、MARCH、関関同立には合格した。
A樹は迷わず、X大学に進学した。A樹の姉M代、B斗の姉K子の後輩ということになった。

X大学ではどの運動部にも入らなかった。小学校教員になったときに、ありとあらゆるスポーツに通じたかったのだ。そこで、スポーツ同好会を有志とともに立ち上げた。
大学の敷地は体育会が独占していた。A樹たちは、大学の敷地やその他の空間を確保するために、さまざまな機関と交渉した。交渉力が磨かれた。

X大学の教員には失望した。自己満足的なオタッキーな研究の話しかできない者、学生運動や左翼への恨みだけで生きている者、教育はブルジョワによる暴力装置としての搾取だなどといってる者、教科書を読むだけの者など!

A樹はX県の小学校教員採用試験を目指したが、もれ伝わってくる教育界の現状に失望するようにもなってきた。
X県の地理や産業などを研究しているうちに、ジリ貧となっているX県を何とかしようという気になり、X県職員を目指した。
最初はY市職員を目指したが、コネがものを言うことがわかり、コネへの依存率の低いX県職員を目指した。

念願叶い、A樹はX県職員に採用された。

373 :夢見る名無しさん:2017/05/02(火) 19:17:34.20 ID:uRUVGiCIJ
B斗はY西高校では帰宅部となった。B斗は自分のリズム感覚に目覚めていた。音楽が自分を呼んでいると思った。ロックに目覚めたのだ。
B斗は数人の仲間とバンドを結成した。

B斗の両親や姉のK子は反対したが、B斗の意志は固かった。両親も結局認めることとなった。
Y西高校はそれほどの進学校でもないが一応進学校なので、風当たりは強かった。でも、押し切った。

B斗もB斗としては最大限の勉強をしたということにはなるだろう。
B斗は、地元駅弁のX大学、MARCH関関同立クラスは全滅し、関西の中堅どころ(二流か三流)の大学に合格した。

大学ではB斗はバンド漬けだった。自分の大学と近隣の大学から仲間を集め、新たなバンドを組んだ。
女子ヴォーカルがミニスカートにブーツというのに刺激され、B斗は長靴半ズボンでステージに立った。
賞には至らず、肯定的な評価もなかったが、別のバンドから高く評価され、そのバンドと懇意になった。
彼らはB斗たちに、自分たちも長靴半ズボンでやらせてくれないかと頼んできた。
B斗たちにしても、長靴半ズボンという思いつきに特許的なこだわりを持っていなかったし、長靴半ズボンを肯定的に見てくれる彼らに好意を抱き、快く承知した。

就職の季節となった。B斗もバンドを一時停止し、就職活動(当時はまだ就活という言葉はなかった)に励んだ。
大学の偏差値も低く、成績も芳しくなく、コネもないので結構苦労したが、製靴会社から内定をもらった。
B斗はその製靴会社に就職した。

374 :夢見る名無しさん:2017/05/02(火) 19:18:09.34 ID:uRUVGiCIJ
C子は、S子とともに、Q学園高校では、推薦条件のとおり、レスリング部に入部した。
Q学園高校は隣県のため、C子は寮に下宿することになった。
Q学園高校はレスリングも名門であり、非常にレベルが高く、C子もS子も1年生では公式戦にはまったく出してもらえなかった。
C子は軽量でS子は重量のため、練習以外では競い合う接点があまりなかった。C子もS子へのライバル心より、早く試合に出ることのほうに関心が移った。
C子は私物として、私服とともに赤の長靴を持ってきた。
雨の日や雪の日には寮から学校への道を、制服スカートに長靴を履いて登校した。男子の視線や股間を確認することが楽しかった。

C子が1年生の秋、事件が起こった。中学時代のレスリング部顧問のZZが逮捕されたのだ。
ZZは国体でX県のレスリング代表として、最終日近くに優勝し、X県をぎりぎりで1位にした功労者だ。
そのため、中学にレスリング部を作ることを認められ、体協などでも力を振るった。
生徒指導でも頭角を現し、生徒指導主任ではあるが、次は教委の重鎮、次は教頭を飛び越えて校長、そして、どこかの教育長などになると目されていた。
一方、敵も多かった。ZZは世間知らずでもあった。ZZのやったことは、罪に問われても仕方ないことであった。同じようなことをしてもばれないことができる者もいる。でも、ZZは違った。
横領に問われた。今までの体罰も取りざたされた。ZZは懲戒免職となった。

新聞とTVで知ったC子は、寮を無断で抜け出してZZの自宅に向かった。
C子はZZ宅のチャイムを押した。中からはマスコミにおびえたZZの妻が出てきた。ZZの妻はC子に帰るように言った。
C子はY警察署に行った。ZZとの面会を申し出た。断られた。取調室からはZZを罵倒する刑事の声や机をたたく音がした。
C子は泣きながら警察署を後にして、寮に帰った。C子はZZに恋をしていたのかもしれないと自覚した。

375 :夢見る名無しさん:2017/05/02(火) 19:18:37.48 ID:uRUVGiCIJ
C子は無断外出の件で停学となった。恩師を慕うという面に着目して同情してくれる大人はいなかった。C子の母親も来たが、ZZとは二度とかかわらぬように行った。

ZZの家庭は逮捕前から崩壊していた。原因は部活だ。ZZの家は銀行に差し押さえられ、ZZの妻子はY市の隣のZ川町の実家に身を寄せた。

S子はC子のZZへの傾倒ぶりに身を引くようになった。C子はレスリングだけに集中した。

ZZは懲役数年の実刑判決を受けた。控訴したが棄却され、刑が執行された。

2年生になるとC子は地区大会に出場し、入賞するようになった。
3年生では全国大会で入賞した。C子は某体育系大学に推薦で合格した。
S子もC子と同じような戦績で、C子とは別の体育系大学に推薦で合格した。
C子はZZに喜んでほしいと思ったが、伝えるすべはなかった。

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