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長靴半ズボンその3

1 :夢見る名無しさん:2016/09/24(土) 17:17:27.34 ID:QMv8V5+VY
長靴半ズボン 長靴半ズボンU に続く3スレ

422 :夢見る名無しさん:2017/05/20(土) 19:49:14.04 ID:NDjt5i0hU
B斗君とК子お姉ちゃんがキャッチボールしている場面がいいですね。
私にもそんなお姉ちゃんがいたらいいなと思いました。

423 :夢見る名無しさん:2017/05/24(水) 19:19:50.04 ID:EG03s/h6f
子どもは同年齢の子どもたちとの競い合いの中で強くなっていくが、そればかりではない。
事情をよくわきまえ、安全のための手加減を自由自在にできる、自分より圧倒的に強い相手との取り組みの中で、飛躍的に強くなる。
異次元の力に神経と筋肉を刺激されるからだ。

子どもが大人と歩いているのをみると、大人の1歩に対して2歩くらいの歩数を必要とする。
そんな経験が刺激になるのではないかと思う。

高3のK子おねえちゃんと小3のB斗君では、大人と子どもの体格差ですね。

B斗君は最後まで同い年のC子ちゃんに勝てなかったのですけれども、他のエピソードから、着実に成長していることが読み取れます。
ぼんやり過ごしているよりもっと勢いよく成長していることも読み取れます。
それでも、B斗君はC子ちゃんに勝てなかった。たまりませんね。

長靴半ズボンはけなげなアイテムです。

424 :夢見る名無しさん:2017/05/26(金) 19:50:53.74 ID:cNzBA/RVt
ほんの少しの時間であるが、ネットから長靴半ズボン少年が登場する動画をアップしようと思ったが、なくなっていた。
数ヶ月前までは確実にあったのに。行動は早くすべきだ。

半ズボン少年たちが河原で遊んでいる画像だ。最後のほうで、1人か2人の長靴半ズボン少年が出てくる。
遠くのほうで出てくるので不鮮明であるが……

半ズボンの色はたぶん青系、長靴は黒。

425 :夢見る名無しさん:2017/05/27(土) 17:50:06.13 ID:yB6f7Rk24
平野部にある結構大きな川で、堤防や川原で、小学校高学年くらいの少年たちが大勢遊んでいる動画だね。
ほとんどが半ズボン少年だった。もちろん激短! だから20世紀の映像ということになるね。
中には川の中に入って何かを採っている少年たちもいた。長靴ではなく裸足だった。
少年たちの元気な黄色い声も音声に入っていた。音声はあまり鮮明ではなかったようだ。

長靴半ズボン少年が登場するのは、動画の最後のほうだ。
最後のほうで、確か、達磨さんが転んだ、をやることになった。全員、小学校高学年くらいの少年である。
ほとんど全員が半ズボンだった。ハイソックスを履いていた少年も多かったような気がする。ほとんどが短靴だった。
長靴半ズボン少年は1名か、2名だったような気がする。
遠くのほうにいたので、ぼんやりとしか映らなかった。

という動画のことですな。

426 :夢見る名無しさん:2017/06/16(金) 19:32:32.98 ID:q4XmgmRKc
>>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19
6年生の冬、体育では肉弾をやることになった。子どもたちの希望である。
体育で肉弾をやるようになってから、体育の授業の次の時間には空席ができるようになった。C子に投げ飛ばされたりした男の子が保健室でダウンしていたからだ。
A樹とB斗は2回目で2人目と3人目だった。

427 :夢見る名無しさん:2017/06/16(金) 20:10:23.02 ID:q4XmgmRKc
小学校6年生 体育の授業 肉弾
服装:上半身;白の半袖の体育服(襟と袖に黒の二本のライン) 下半身;男子 黒の短パン 女子 黒のブルマの上に襞の多い黒の短い体育用スカート

1回目、1人目の男の子はD雅だった。D雅は、身長も高く、結構がっちりしていて、体育はいつも5だった。

C子は、身長こそクラスで3番目に低いが足も速く相撲も強かった。
小学生らしい脚線でムキムキな筋肉ではなかったけど、よく見ると筋肉は発達しており、バネが全然違った。
徒競走のときのストライドも片足ケンケンのときのストライドも他の子供たちを圧倒していた。

雪が少し残っていた。C子は赤の長い長靴、D雅は黒の長い大人用長靴を履いていた。C子もD雅も白のハイソックスを履いていて、長靴から短くちらりと見えた。

D雅がC子たちの陣に入ってきたので、C子はいったん入ったD雅たちの陣から大急ぎで自分たちの陣に引き返した。
C子とD雅の一騎打ちとなった。C子とD雅は相撲の相四つとなって、それぞれに投げを打とうとして、一進一退の攻防となった。
なかなか勝負がつかなかったが、ついにC子がD雅を投げ飛ばした。D雅は背中から落ちた。
C子は敵陣に急ごうとしたが、試合終了の笛が鳴った。D雅が喘息の発作を起こしたからだ。勝負はC子のチームの勝ちということになった。

先生は子どもたちに保健室から担架を呼ぶように指示した。D雅は担架で保健室に運ばれた。

D雅の服は教室から保健室に体育委員の男の子によって運ばれた。
次の次の授業の初めごろ、D雅は発作がおさまり回復した。
D雅は体育服から着替えた。赤と黒と白の横縞のラガーシャツ、黒の太いベルト、紺のデニムの半ズボンだ。

D雅は養護教諭に「ありがとうございました」とボーイソプラノの声で礼を言い、白のハイソックスに長い黒の大人用長靴を履いて保健室の外に出て、下足箱に向かった。
D雅が歩くたび、泥がついているけれど艶のある黒の長い大人用長靴にしわがより、太陽の光を反射して光った。

D雅は長靴を脱ぎ、上履きに履き替え、教室に向かった。D雅は教室の扉を開けた。
「D雅、大丈夫か?」先生の声に「大丈夫です。」とボーイソプラノの声で答えた。
D雅は顔を赤らめ、半ズボンにハイソックスの脚をもじもじとさせながら席に向かった。ハイソックスと半ズボンを履いた脚も赤らんでいた。

428 :夢見る名無しさん:2017/06/16(金) 20:16:38.53 ID:q4XmgmRKc
2回目、2人目、3人目の男の子は、A樹とB斗だった。

詳細は、>>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 で。

429 :夢見る名無しさん:2017/06/16(金) 20:53:05.38 ID:q4XmgmRKc
3回目、4人目はE彦だった。E彦は平均より少し小柄でほっそりとしていた。体育は2か3だった。

C子は、身長こそクラスで3番目に低いが足も速く相撲も強かった。
小学生らしい脚線でムキムキな筋肉ではなかったけど、よく見ると筋肉は発達しており、バネが全然違った。
徒競走のときのストライドも片足ケンケンのときのストライドも他の子供たちを圧倒していた。

雪が少し残っていた。C子は赤の長い長靴、E彦は黒の長い大人用長靴を履いていた。C子もE彦も白のハイソックスを履いていて、長靴から短くちらりと見えた。

C子がE彦たちの陣に入ってきた。E彦の味方の子どもたちは、男の子も女の子も次々に投げ飛ばされたり突き飛ばされたりしてアウトになった。
そんなC子にE彦が立ち向かった。身長はE彦の方が少し高かった。体重はC子の方が少しあった。筋肉はC子が圧倒していた。
E彦はC子に振り回されながらもしがみついた。C子はE彦の股に腕を通してE彦を持ち上げた。ついに、E彦の胸と下腹部を支点に高く持ち上げた。
きゃあああああ、女の子のような悲鳴がした。でも、E彦の悲鳴だった。E彦はさらに高く突き上げられ、宙を舞った。頭が下になり、一回転をした。

「あぶない!」先生はとっさに落ちていくE彦び追いつき、E彦が地面にたたきつけられる寸前で抱き取った。
でも、短パンの尻の部分と体育服の上の一部は泥に濡れてしまった。


先生はE彦を抱き起こして立たせた。「E彦、大丈夫か?」先生が聞いてもE彦は何も答えなかった。目は大きく開き、口も少し開いている。
先生はE彦を横抱き(お姫様抱っこ)して保健室に連れて行った。

先生はE彦を下ろし、外からの保健室の入り口の少し高くなった床に座らせた。黒の短パンと生脚の間からは白のブリチラが見えた。
長靴もハイソックスも短パンも生脚もブリーフも泥で汚れていた。
E彦はまだ目を大きく見開き、口も少しあけている。養護教諭がしゃがみ、E彦の背中をさすり、「E彦君、大丈夫?」と言った。
E彦の頬の緊張が緩み、青ざめていた顔色に赤みが差し、少し微笑んで目を閉じた。目からは涙が出て頬を伝った。E彦はそのまま、すやすやと眠ってしまった。
「ショック症状ですね。しばらく寝ていれば大丈夫ですよ。」E彦はベッドに運ばれた。

430 :夢見る名無しさん:2017/06/16(金) 21:13:44.58 ID:q4XmgmRKc
E彦の半ズボンと上着を保健室に届けたのはA樹だった。というのは、A樹とB斗がC子に投げ飛ばされて失神して保健室に担架で運ばれたとき、A樹とB斗の半ズボンと上着を届けてくれたのは、保健委員ではなくA樹だったからだ。

A樹はベッドで寝ているE彦の寝顔を見た。首より下は布団のため見えない。E彦は皆より幼くかわいらしい顔をしているが、寝顔はもっとかわいかった。いつもよりいい血色で気持ちよさそうに寝息を立てて眠っていた。
ストーブの上にはロープが張ってあり、E彦の体育服と短パンとブリーフを吊るして乾かしていた。ということは、今、E彦はハイソックスだけの○リ○ンで寝ていることになる。A樹はたまらなかった。

E彦は体育の次の時間の半ばごろに意識を回復した。E彦はやはり白のハイソックスだけの○リ○ンだった。E彦は紺の半ズボンに水色を基調とするシャツにグレーを基調とするのセーターを着た。

E彦は養護教諭に「ありがとうございました」とボーイソプラノの声で礼を言い、白のハイソックスに長い黒の大人用長靴を履いて保健室の外に出て、下足箱に向かった。
E彦が歩くたび、泥がついているけれど艶のある黒の長い大人用長靴にしわがより、太陽の光を反射して光った。

E彦は長靴を脱ぎ、上履きに履き替え、教室に向かった。E彦は教室の扉を開けた。
「E彦、大丈夫か?」先生の声に「大丈夫です。」とボーイソプラノの声で答えた。
「E彦君、よくがんばったね。」C子はじめ女の子やD雅はじめ男の子からもE彦を讃える声が上がった。いつものおとなしいE彦の勇気を誰もが認めたのだ。
E彦は顔を赤らめ、半ズボンにハイソックスの脚をもじもじとさせながら席に向かった。ハイソックスと半ズボンを履いた脚も赤らんでいた。

431 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 18:09:21.02 ID:eLA6/aNbd
「A樹君。」その日の帰り道、E彦はA樹に声をかけた。
E彦は水色を基調とするシャツにグレーを基調とするのセーターに紺の半ズボンに白のハイソックスに黒の大人用長靴ランドセル、A樹はグレーを基調とするスタジャンに紺のデニ半に白のハイソックスに黒の大人用長靴にランドセルだった。

「A樹君、体育の時間、ぼくの服を保健室に運んでくれてありがとう。」「ぼくとB斗が保健室に運ばれたときはE彦君がぼくたちの服を運んでくれたから。」
A樹とE彦は小2のとき同じクラスだっただけでそれほど親しくないので、お互いに「君」付けになった、

「E彦君、今日の肉弾ではすごかったね。C子を相手によくがんばったね。みんなE彦君の勇気に感動してたよ。ねえ、もう大丈夫なの?」
「うん、もう平気さ。今日ぼくががんばったのはA樹君を見習いたかったからだよ。」「えっ?」
「3年生の冬、H公園でやった肉弾、覚えてる?みんな○○さん(C子のこと)から逃げようとしていたのにA樹君がC子に立ち向かっていったんだ。そうしたら、○○さんの張り手でA樹君が鼻血を出してしまったんだ。」
「ああ、あのときのことだね。やっぱりよく覚えているよ。」
「そのとき、ぼくは怖くて何もできずに震えてA樹君の傍に立っていただけなんだ。」

432 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 18:26:35.07 ID:eLA6/aNbd
A樹には自分の傍で自分と同じようにC子の突進を怖がって震えていた男の子がいたことは覚えていた。でも、それがE彦であることはうっすらとしか覚えていなかったが、E彦の話によって記憶が鮮明によみがえった。

「A樹君は通りがかった3丁目のおじいさんに鼻血の手当てをしてもらって、君の家まで抱かれて連れてもらったね。」「うん。」
「本当はA樹君より○○さんの近くにいたぼくが立ち向かわなきゃいけなかったのに、悪いことしたと思っているよ。」「いいよ、ぼくはどうしてもC子に勝ちたかったからやっただけなんだ。」
「勇気を持ってがんばったA樹君がうらやましかった、だからぼくもA樹君を見習って今日はがんばったつもりなんだ。」
「E彦君、ぼく、そんなすごくないよ。少し前にはB斗とツープラトンでタックルしても逆に投げ飛ばされて失神しちゃったし。」
「だからA樹君たちの仇を取れればと思ったんだけど、ぼくじゃ、やっぱり無理だったね。」
「ぼくの班もE彦君の班も、もうC子の班とあたることはないね。」「そう?」
「肉弾が終わったら体育は何をやるのかな?」「こんどこそ○○さんに負けないようにがんばるぞ。」「うん、ぼくも次はC子に勝つぞ。」「うん。」

A樹の家とE彦の家は結構離れている。A樹とE彦は別れて家路に向かった。

433 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 18:47:47.80 ID:eLA6/aNbd
>>431 >>432>>205 >>206 >>207 >>208 に対応しております。

小3でのA樹君とE彦君の日記を紹介します。

434 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 19:02:53.26 ID:eLA6/aNbd
○○A樹
今日は雪がまだ少し残っていました。公園に行くとみんながいました。肉だんをすることにしました。
ぼくとC子さんはてきチームになりました。

ぼくは白と黒のしまのラガーシャツに黒の半ズボンに黒の長めの長ぐつに白のハイソックス、
C子さんは白を中心としたトレーナーに赤の短いスカートに赤の長めの長ぐつに白のハイソックスをはいていました。

肉だんが始まりました。
C子さんの片足ケンケンはぼくたちのより一歩のはばがあり、スピードのありました。
C子さんはぼくのチームの男の子や女の子をつき飛ばしたり、引きたおしたりしながら、ぼくのチームの陣に入ってきた。
ぼくは味方の陣に戻ってきて、守ることにしました。

C子さnはせまってきました。
ぼくと一緒に守っていた男の子は固まってふるえだした。
ぼくもその子も、長ぐつのゴムが半ズボンにハイソックスをはいた足にぶつかってパタパタと音がしました。

ぼくもこわかったのですが、目をつぶったまま、C子さんをおしたおそうとして、一歩前に出て、両うでを前に出しました。
ぼくはC子さんが消えたように感じました。
C子さんは一しゅんしずこ込み、ぼくのこうげきをかわしたのでした。

ぼくは鉄のようなにおいを感じ、ものすごいいきおいで後ろに飛ばされました。
後ろ向きに数歩走りましたが、足の回転が間に合わず、しりもちをついてしまいました。
鼻からはぬるりとしてあたたかいものが流れました。

C子さんはぼくのこうげきをかわして、ぼくをつき飛ばそうとしたのでしだ。
それが外れてぼくの顔面に当たってしまったのでしだ。

「A樹君は鼻血を出した!」
まわりの子たちがさわいで肉だんはやめになりました。

435 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 19:12:27.64 ID:eLA6/aNbd
茶色っぽい着物を着たおじいさんがぼくに近づいてきました。
おじいさんはしゃがんで、ぼくをだいて、公園の水道まで運んでくれました。
紙を出して、水道の水でぬらしてしぼりました。

おじいさんはぼくの半ズボンのおしりの部分をひざに乗せ、背中を支えながら、鼻血をひいてくれました。
ぼくはくすぐったくて、足をばたばたさせました。長ぐつのゴムの音が聞こえました。

「じっとして。力を抜いて。」
おじいさんにそういわれたことと、おじいさんの着物のかおりで、ぼくは力がぬけてしまいました。

ぼくは両ひじもすりむいてしまいました。おじいさんは両ひじのきず口のよごれもふいてくれました。
「よし、よくがんばった。君はいい子だ。強い子だ。」
肉だんで女の子に「KO負け」したのに「強い子だ」と言われたのではずかしかったです。

436 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 19:30:29.48 ID:eLA6/aNbd
「誰か、この子の家、わかるか?案内してくれ。」
「はい。」
C子さんがぼくの家をよくしっているので、ぼくの家をあんないすることになりました。

おじいさんはぼくをだいて、C子さんのあんないでぼくの家にむかいました。ぼくの横でふるえていた子もいっしょです。
長ぐつスカートはいたC子さんと長ぐつに半ズボンをはいた男の子といっしょの着物を着たおじいさんにだかれた長ぐつに半ズボンをはいたぼくを、すれちがう人たちはじりじろ見ました。
ぼくは雲に浮うんでいるような気がしました。

ぼくは、肉だんで女の子に鼻血を出して「KO負け」したはずかしいだけではありませんでした。
ぼくの横でふるえていた男の子とちがって、強いC子に勇かんに立ちむかっていった勇気をひょうしょうされているような気がしました。
でも、はずかしい気持ちの方が強かったです。

もし、その子のように何もしないで、その子がぼくのようにC子さんに立ちむかっていったらということも考えました。
そうしたらぼくはこんなにいたくてはずかしい気持ちにならなかったとはおもいます。その点ではその男の子がうらやましいと思いました。
でも、ぼくは勇気をおじいさんにほめられたし、ぼくもほこらしい気持ちになっています。その点ではその子に悪いなあとも思いました。

「もう大丈夫です。降ります。」
ぼくはおじいさんがおろしてくれるよりも早くおりました。

C子さんのはり手のショックや鼻血などのためか、しばらくだかれていたためか、
おりたところがぬかるんでいるためか、ぼくはすべって、おじいさんにたおれかかってしまった。

「君、だいじょうぶか。」
おじいさんにささえられたため、ぼくは転ばずにすみました。
おじいさんのたびや着物は少しどろでよごれてしまいました。

「ごめんなさい。」「いいんだよ。気にしないで。」
「こっちです。」C子が案内した。A樹の家に着いた。

437 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 19:42:02.57 ID:eLA6/aNbd
「君、名前は?」「○○A樹です。」
「お嬢ちゃん、名前は?」「○○C子です。」
「ごめんください。」呼び鈴を押しておじいさんが声をかけると、お母さんが出てきた。
「私、○○町の**です。先ほど公園を通りかかりましたら、この子たちが肉だんをして遊んでおりました。
 A樹君が鼻血を出して、転んだときにひじもすりむきまして、おうきゅうにちょっとした手当てをして、おたくまでつれてまいりました。
 おうちで手当てをしたほうがよろしいでしょうと。」
「これは本当にありがとうございます。A樹、この方にお礼をしなさい。」
「ありがとうございます。」
「いや、この女の子、C子ちゃんというんですね、本当に強いですね。
 C子ちゃんの手のひらがA樹君の顔面に当たりまして。」
C子さんがぼくのおかあさんに礼をして、
「おばさん、ごめんなさい。A樹君にけがさせちゃって、私、つい、むちゅうになっちゃって……」
というと、お母さんは
「気にしないで、C子ちゃんは何も悪くないわ。A樹よりもC子ちゃんの方が強かっただけなのだから。」
とにこやかに言った。
C子は申し訳なさと誇らしさのため、顔を赤くし、スカートハイソックス長靴の生脚をもじもじとさせた。
A樹は恥ずかしさのため、顔を赤くしてうつむいた。
「A樹君も強いですね。鼻血を出しても、ひじをすりむいても、私のへたな手当てのさいちゅうも、まったく泣きませんでしたし。
 A樹君は勇気のある子です。他の男の子がこわがっているときに一人で立ちむかっていったんですからね。」
そのときその男の子は顔を真っ赤にして下をむいて、半ズボンハイソックス長ぐつの足をもじもじとさせました。なんだかかわいそうでした。
「真冬でも長ぐつに半ズボンにばんそうこうってのは男の子のくんしょうですね。」
ぼくも赤くなった顔を上げて、恥ずかしのとうれしさのために、半ズボンハイソックス長ぐつの足をもじもじとさせました。
おじいさんは手当のとき、ぼくのひじにばんそうこうをはっていました。
おかあさんはきゅうきゅうセットを出してきて、ぼくの手当てをしました。

438 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 19:49:23.43 ID:eLA6/aNbd
○○E彦
今日は雪がまだ少し残っていました。公園に行くとみんながいました。肉だんをすることにしました。
ぼくとC子さんはてきチームになりました。

ぼくは白と緑のしまのラガーシャツに黒の半ズボンに黒の長めの長ぐつに白のハイソックス、
C子さんは白を中心としたトレーナーに赤の短いスカートに赤の長めの長ぐつに白のハイソックスをはいていました。

肉だんが始まりました。
C子さんの片足ケンケンはぼくたちのより一歩のはばがあり、スピードのありました。
C子さんはぼくのチームの男の子や女の子をつき飛ばしたり、引きたおしたりしながら、ぼくのチームの陣に入ってきた。
ぼくはずっと味方の陣で守っていました。

C子さんはせまってきました。
ぼくと一緒に守っていた男の子は固まってふるえだした。
ぼくもその子も、長ぐつのゴムが半ズボンにハイソックスをはいた足にぶつかってパタパタと音がしました。

ぼくはこわくて何もできませんでしたが、その男の子は、C子さんをおしたおそうとして、一歩前に出て、両うでを前に出しました。
ぼくはC子さんが消えたように感じました。
C子さんは一しゅんしずこ込み、その男の子のこうげきをかわしたのでした。

その子は、ものすごいいきおいで後ろに飛ばされました。
後ろ向きに数歩走りましたが、足の回転が間に合わず、しりもちをついてしまいました。
鼻からはぬるりとして赤いものが流れました。

C子さんはその男の子のこうげきをかわしてつき飛ばそうとしたのでしだ。
それが外れてその男の子の顔面に当たってしまったのでしだ。

「A樹君は鼻血を出した!」
まわりの子たちがさわいで肉だんはやめになりました。

439 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 19:53:39.29 ID:eLA6/aNbd
その男の子はA樹君という名前でした。
茶色っぽい着物を着たおじいさんがA樹君に近づいてきました。
おじいさんはしゃがんで、A樹君をだいて、公園の水道まで運びました。
紙を出して、水道の水でぬらしてしぼりました。

おじいさんA樹君の半ズボンのおしりの部分をひざに乗せ、背中を支えながら、鼻血をひいてくれました。
A樹は足をばたばたさせました。長ぐつのゴムの音が聞こえました。白いブリーフがちらりと見えました。

「じっとして。力を抜いて。」
おじいさんにそういわれたことと、おじいさんの着物のかおりで、A樹君は力がぬけてしまいました。

A樹君は両ひじもすりむいてしまいました。おじいさんは両ひじのきず口のよごれもふいてくれました。
「よし、よくがんばった。君はいい子だ。強い子だ。」

440 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 20:02:49.88 ID:eLA6/aNbd
「誰か、この子の家、わかるか?案内してくれ。」
「はい。」
C子さんがA樹君の家をよくしっているので、A樹君の家をあんないすることになりました。

おじいさんはA樹君をだいて、C子さんのあんないでA樹君の家にむかいました。ぼくもいっしょです。
長ぐつスカートはいたC子さんと長ぐつに半ズボンをはいたぼくといっしょの、着物を着たおじいさんにだかれた長ぐつに半ズボンをはいたA樹君を、すれちがう人たちはじりじろ見ました。

ぼくはC子さんに立ちむかって鼻血を出しておじいさんにだかれているのがぼくではなくてよかったと思いました。
ぼくは、けがもしないし、いたくもないし、女の子に負けてはずかしい思いもしなくてよかったからです。だから、A樹君がかわいそうになりました。
でも、A樹君がうらやましくもなりました。
A樹君はおじいさんにだかれて気持ちよさそうです。おじいさんから勇気をほめてもらいました。僕にはなかった勇気です。


「もう大丈夫です。降ります。」
A樹君はおじいさんがおろしてくれるよりも早くおりました。

C子さんのはり手のショックや鼻血などのためか、しばらくだかれていたためか、
おりたところがぬかるんでいるためか、A樹君はすべって、おじいさんにたおれかかってしまった。

「君、だいじょうぶか。」
おじいさんにささえられたため、A樹君は転ばずにすみました。
おじいさんのたびや着物は少しどろでよごれてしまいました。

「ごめんなさい。」「いいんだよ。気にしないで。」
「こっちです。」C子が案内した。A樹君の家に着きました。

441 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 20:07:21.97 ID:eLA6/aNbd
「君、名前は?」「○○A樹です。」
「お嬢ちゃん、名前は?」「○○C子です。」
「ごめんください。」呼び鈴を押しておじいさんが声をかけると、A樹君のお母さんが出てきた。
「私、○○町の**です。先ほど公園を通りかかりましたら、この子たちが肉だんをして遊んでおりました。
 A樹君が鼻血を出して、転んだときにひじもすりむきまして、おうきゅうにちょっとした手当てをして、おたくまでつれてまいりました。
 おうちで手当てをしたほうがよろしいでしょうと。」
「これは本当にありがとうございます。A樹、この方にお礼をしなさい。」
「ありがとうございます。」
「いや、この女の子、C子ちゃんというんですね、本当に強いですね。
 C子ちゃんの手のひらがA樹君の顔面に当たりまして。」
C子さんがぼくのおかあさんに礼をして、
「おばさん、ごめんなさい。A樹君にけがさせちゃって、私、つい、むちゅうになっちゃって……」
というと、お母さんは
「気にしないで、C子ちゃんは何も悪くないわ。A樹よりもC子ちゃんの方が強かっただけなのだから。」
とにこやかに言った。
C子は申し訳なさと誇らしさのため、顔を赤くし、スカートハイソックス長靴の生脚をもじもじとさせた。
A樹君は恥ずかしさのため、顔を赤くしてうつむいた。
「A樹君も強いですね。鼻血を出しても、ひじをすりむいても、私のへたな手当てのさいちゅうも、まったく泣きませんでしたし。
 A樹君は勇気のある子です。他の男の子がこわがっているときに一人で立ちむかっていったんですからね。」
ぼくは顔を真っ赤にして下をむいて、半ズボンハイソックス長ぐつの足をもじもじとさせました。はずかしかったです。次に肉だんをやるときには勇気を出してC子さんにむかっていきます。
「真冬でも長ぐつに半ズボンにばんそうこうってのは男の子のくんしょうですね。」
ぼくも赤くなった顔を上げて、恥ずかしのとうれしさのために、半ズボンハイソックス長ぐつの足をもじもじとさせました。
おじいさんは手当のとき、A樹君のひじにばんそうこうをはっていました。
A樹君のおかあさんはきゅうきゅうセットを出してきて、A樹君の手当てをしました。

442 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 20:21:17.27 ID:eLA6/aNbd
小学3年生の日記としては長くなってしまいました。
原文を小学生らしい表現や表記に改めただけですので。
内容は割愛したくありませんでした。

日記はここで終了しますが、この続きのエピソードをカキコ(古っ!)します。

443 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 21:16:00.12 ID:eLA6/aNbd
その日に着ていた服は泥で汚れてしまったので、翌日は違う服をA樹は着ることになった。
しばらくの間、雪は残っていたし、地面はぬれていた。
まだ長靴を履く必然性がぎりぎりに残っていた日、A樹はあの日と同じ、白と黒の島のラガーシャツに黒の半ズボンに黒の長めの長靴に白のハイソックスを履いた。
学校から帰るとランドセルを置いて3丁目に向かった。
肉弾でC子にKO負けして鼻血を出したA樹を開放してくれた老人の家に向かった。
A樹はA樹なりに老人の動静を調べていた。今日は会えるのではないかと見当をつけたのだ。
だから、あの日と同じ服装をしたのだ。
地面は乾きだし、残雪は道の脇に少ししかない。長靴を履いている大人にも子どもにもすれ違わなかった。履いているとしたら工事関係者などしかいなかった。
大人からも子どもからもA樹は長靴半ズボンに挟まれた生脚をガン見されたような気がした。
それでも長靴半ズボンにこだわったのは、長靴半ズボンで老人に会いたかったからだ。

444 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 21:18:23.56 ID:eLA6/aNbd
老人の家の傍に来た。A樹は何気なくふらふらと遊んでいるふりをして老人が帰宅するのをを待った。
老人が帰ってきた。

「おじいさん、この前はありがとうございます。○○A樹です。ぼくがH公園で肉弾をして鼻血を出したとき手当てをしてくださって本当にありがとうございます。」
「おや、A樹君だね。真冬でも半ズボンで寒くないかい?」「ただ立っているだけだと寒いけど、遊んでいると厚くなってくるから平気です。」
「元気だねえ。長靴半ズボンに絆創膏ってのは男の子の勲章だね。」
このような会話は大人との間でよくしており、A樹にとってもマンネリではあったが、うれしかった。肘にも絆創膏は残っていたし、あの日からしばらくしてサッカーで膝もすりむいたのだ。

「さあ、お上がり。」老人はA樹を自宅に招きいれた。「いいんですか?」「さあ、遠慮なく。」
もう少し遠慮すべきだということはA樹にもわかっていたが、A樹としてはぜひとももっともっと老人に声をかけてもらいたかったので、喜んで招きに応じた。

老人は茶道でもてなしてくれた。和菓子も出た。A樹は茶道の心得はまったくなかった。でも、A樹は精一杯礼にかなうように振舞った。
老人はA樹の礼儀正しさをほめてくれた。A樹の気遣いを読み取ったのだろう。細かい作法は問題にしなかった。

老人はA樹の礼儀正しさ、勇気をほめてくれた、A樹はそれを求めてここに来たのだ。

445 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 21:19:12.58 ID:eLA6/aNbd
老人はA樹に長靴を履いて庭に出るように言った。A樹は長靴を履いて庭に出た。老人は縁側に出た。
老人は離れの軒にジャンプするように言った。A樹はジャンプしたが届かなかった。
「ふた月くらい前かな?C子ちゃんが来たとき、C子ちゃんも長靴を履いていたが、届いたよ。」
「えっ?C子がどうしてここに来たのですか?」
C子ちゃんがH公園の花壇の縁から縁へ飛んでいたら転んで怪我をしてしまったんだ。だから手当てをしてやったんだ。そうしたら、しばらくしてお母さんと一緒にお礼に来てくれたんだ。」
A樹があっけにとられていると、
「C子ちゃんはスポーツが得意でいろいろ話をしてくれたよ。ジャンプ力にお話になったとき、あの軒に届くかということになってやったんだ。」
A樹は「もう一度やらせてください。」といって、もう一度挑戦した。でもあと少しで届かなかった。何度やってもだめだった。A樹は疲れてしまった。
C子はA樹より身長が低い。A樹はジャンプ力でC子に負けている。

「どうすればもっと強くなれるのですか?C子に勝てるようになるのですか?」
老人はA樹を縁側に座らせた。お尻だけでバランスを取るように、その上で腹筋をやるように言った。
C子はすぐに何度でもできたと言った。A樹は何度も練習してバランスが取れるようになり、腹筋はほとんどできなかった。
老人がこの運動を勧めてくれた。

A樹はお礼を言って老人宅を後にした。

446 :夢見る名無しさん:2017/06/23(金) 21:21:18.08 ID:eLA6/aNbd
疲れてしまい、読みにくい文章になって申し訳ありませんでした。

447 :夢見る名無しさん:2017/07/08(土) 16:00:56.39 ID:l1rsVN4PP
>>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19
小6の雪が残った冬の肉弾でA樹とB斗がC子に同時に投げ飛ばされて「失神KO負け」したとき、A樹もB斗も悲鳴を上げた。
でも、悲鳴を上げたのはA樹とB斗だけではなかった。
先生も子どもたちも悲鳴を上げたのは数人だと思っていた。その風人の中にA樹やB斗は入っていないと、ほとんどの子どもたちは思っていた。
後で思い出してみればボーイソプラノの男の子の悲鳴だとわかるが、女の子の悲鳴にも聞こえたのだ。女の子の方が悲鳴を上げることが多いのも誤解を誘ったといえる。
だから、A樹もB斗も悲鳴のことを言われずにすんだのだ。
多分D雅だけは悲鳴を正確に聞き分けた。
悲鳴を上げたのは、A樹とB斗とE彦と女の子4人だった。
A樹とB斗は恐怖のため、いつもよりも高い声になった。E彦は声が高く女の子のような声だ。
E彦も女の子4人もC子の投げとA樹B斗の投げられっぷりにダイナミックさに恐怖だけでなく美しさと感動も感じたのだ。

D雅はA樹とB斗とE彦が悲鳴を上げたことについて誰にも何も言わなかった。
D雅は体育はいつも5で活発な性格でまじめではないけれど、意地が悪いわけではなかった。
もし、A樹やB斗を笑いものにした場合、困ることもある。それは、D雅がC子と1対1の格闘になった場合、絶対にC子に勝つ自信はなかったからだ。
実際、D雅は少し前、C子に投げ飛ばされて喘息の発作を起こしている。

D雅は7人が奇しくも作り上げた悲鳴のハーモニーに感動した。その響きは生涯脳裏を離れることはなかった。

448 :夢見る名無しさん:2017/07/08(土) 16:24:07.65 ID:l1rsVN4PP
中学生になってD雅は、A樹B斗C子たちの入ったレスリング部には入らなかった。管理が嫌いなD雅はZZの指導についていく自信がなかったのだ。
D雅はバスケットボール部に入った。そこはZZほどではないが熱心な顧問もいてハードな毎日だった。
中1では喘息の発作があったが、それ以降発作はなくなり、完治したつもりになった。実際、生涯発作を起こさなくなった。
小学校高学年のころにはほとんど治っていた。肉弾でC子に投げ飛ばされたのは、それほどの物理的ショックでも合ったのだ。
主治医は、小学校の決まりもあり、小学校の間ずっと半ズボンで過ごしたのがよかったのではないか、と言っていた。

中学校の校則では中2の秋まで私服では半ズボンで過ごさねばならなかった。多くの男の子たちは嫌がったが、ZZの超人的な指導力で98%以上達成された。
D雅も周囲に合わせ半ズボンに反発するふりをしたが、実はD雅も長靴半ズボンが好きになっていたのだ。
私服では半ズボンを喜んで履いた。表向きは喜んでいないふりをしたが。
雨や雪が関係すると長い大人用長靴を履いた。中2のとき、足のサイズが大きくなって買い換えた。
D彦は大きいほうであり、結構早くオッサンっぽくなっていった。
中2の秋、いよいよ半ズボンと卒業できる。多くの男の子たちはこの日を待っていた。
D雅としてはもっともっと半ズボンを履いていたかった。でも、周囲に合わせて半ズボン卒業を喜んで見せた。オッサンっぽくなっていたD雅としてもここが潮時だと思ったのだ。

でも、D雅は中3や高校生になっても、長ズボンの下に密かに半ズボンを履き、長靴を隠し持って、誰もいないところで、長靴半ズボンになることもあった。

449 :夢見る名無しさん:2017/07/08(土) 17:01:35.19 ID:l1rsVN4PP
D雅はB斗と同じY市で3番手の進学校に進学した。
B斗は2番手にぎりぎりは入れずそこになった。D雅は何とかそにに入った。
D雅は引き続きバスケットボール部に所属した。とにかく大学という名のつくところに入りたいため、勉強も真剣にやった。
だから、B斗の入った大学の近くにある、結構偏差値の低い大学にやっと入ることができた。

高校時代、バンドをやっているB斗と親しくなった。D雅も音楽の才能はあった。ロックや楽器について詳しくなっていった。
その一方で、小6の冬の肉弾でB斗たちが出した悲鳴の再現に挑戦していった。D雅が持っている楽器では無理かもしれない。Bの楽器を何度も触らせてもらった。
D雅は和音にも興味を持っていた。あの悲鳴の再現のためだ。
B斗は音楽らしい音楽を奏でないで、和音のようで和音でもない音を必死に追求しているD雅を不審に思った。

450 :夢見る名無しさん:2017/07/08(土) 17:03:52.81 ID:l1rsVN4PP
D雅は正直に告白した。

小6の冬の体育の肉弾でのこと、覚えているか?
あのころ、一年中半ズボンだったな。体育の服は一年中半袖半ズボンだしね。
あの日、雪が残っていてほとんど長靴半ズボンだった。オレもオマエも。
長靴半ズボンのオマエとA樹がツープラトンでタックルしたが、逆にC子に投げ飛ばされて失神しちゃっただろ?
そのとき、オマエとA樹が悲鳴を上げたんだよ。

おいおい!

いやあ、オマエたちに悪いことはわかっている。
あれは本当はオマエたち二人だけではなく、E彦と名前は忘れてしまったが女子4人はもりだったんだ。
○○先生はわからないがほとんどのやつは、悲鳴を上げたのは女子4人だと思っているようだ。

それがその音か?

ごめん。これはオマエを馬鹿にするためにやっているんじゃない。オレはこんな美しい音は聞いたことがないんだ。あれから頭から離れなくなっているんだ。これを再現できなければ一生公開するような気がするんだ。
C子に負けたことは恥ずかしくないと思う。C子は天才だし。今、C子は何とか学園でエリートコースだろ?

うん。新聞にも載っていた。

オマエには本当に済まないとは思っているんだ。でも、とめられないんだ。わかってくれ。許してくれ。もちろん、こんな話は誰にもしない。

ううん、いいよ。よくわかった。じゃあ、二人で追求しよう。

451 :夢見る名無しさん:2017/07/08(土) 17:21:31.15 ID:l1rsVN4PP
その後、B斗とE彦はあの日の悲鳴の再現を追及したが高校を卒業するまでまったく果たせなかった。

大学に入ってから、B斗とD雅は大学は違うが近場だったので、同じバンドで活動した。
活動の合間には、あの日の悲鳴を追及した。
大3になってすぐのころ、ついにあの日の悲鳴を再現することに成功した。実はまだまだだったが、やっと納得はできるくらいにはなったのだ。

B斗とD雅は仲間に次のライブのコンセプトを提案した。
強い女の子に男の子や女の子が挑んでいく。強い女の子は圧倒的に強くほかの子はまったく勝てないけど、強い女の子も他の男の子や女の子も強くなっていく。
男の子たちは長靴半ズボン、女の子たちは長靴スカート、というコンセプトだ。
未熟な自分たちだけど、切磋琢磨をいとわずに向上し続けるというテーマだ。
強い女の子に他の男の子や女の子が投げ飛ばされるときに、あの日の悲鳴を効果音として使うつもりだった。

B斗とD雅の小学校の思い出である、C子との肉弾のエピソードも話した。
パフォーマンスとしては抽象的なものにした。個人的な体験には縛られない表現にはしたかった。

新しいコンセプトに行き詰っていた仲間たちは賛成してくれた。B斗とD雅の自分を率直に出した提案が心を打ったということもできる。

452 :夢見る名無しさん:2017/07/08(土) 17:51:46.24 ID:l1rsVN4PP
ライブのために長靴、スカート、半ズボンを用意した。
半ズボンは長ズボンを切って作ればよかった。スカートもミニスカ系で何とかなる。
上着は難しかった。小学生らしいシャツでは満足ができなかった。小学生をコスプレしたのでは伝わえたいものが伝わらない。あまりにも抽象的なコスチュームでも同様だ。上着は激論の末、落ち着くべきところに落ち着いた。

問題は長靴だ。

短い半長靴ではなく、長い大長靴であることに異論はなかった。
ただ、アクションをすると、半長靴は当然のことながら、大長靴でもすっぽ抜けてしまうのだ。というわけで、一番長くてすっぽ抜けにくい大長靴で、アクションを精選して対応することになった。

ハイソックスをちらりということも忘れなかった。メンバーの一人がハイソックス嫌いだったので、その1名だけは履かなかった。

B斗とD雅のバンドは好評を博し、トーナメントも勝ち進んでいった。そして、ライバルのバンド、XYZとぶつかった。
結果は惨敗だった。メンバーの誰もが力の差を認めた。メンバーは全員プロ志向をきっぱりとあきらめた。それぞれが就職に邁進することになった。

メンバーたち、特にB斗とD雅はXYZのメンバーと親しくなった。よく飲むことになった。B斗は製靴会社、D雅は音楽配信会社に就職が決まった。

B斗は長靴部門に配属になった。
赤字の続いた長靴部門を廃止することが決まりつつあった矢先、大雪があり、急に長靴の需要が逼迫した。B斗は精力的に営業し、長靴部門の社会的意義も認識され、存続が決まった。

D雅の会社は小さかった。D雅の会社が抱えているアーチストはマイナーな存在だった。会社の躍進のためヒットが求められていた。
D雅はかつてのライバルXYZに目をつけた。D雅を通じてXYZはメジャーデヴューを果たした。

XYZはB斗やD雅とよく飲んだ。
その席でXYZのリーダーが、B斗やD雅のバンドがやった長靴半ズボンのコンセプトを譲ってくれないかと話を持ちかけてきた。
もちろんそっくりではなく、XYZ自身のコンセプトも入れて行うというものである。
B斗もD雅もバンドからは完全に引退していたので、快く承諾した。

XYZの新曲は大ブレークした。

453 :夢見る名無しさん:2017/07/08(土) 18:05:07.92 ID:l1rsVN4PP
あの日の悲鳴は >>15 にありますが、心行くまで表記しますと、

あーーー ああーーー あぁーーー
いーーー いあーーー いぁーーー いいーーー いいぇーーー いぃーーー いえーーー いえーーー
うあーーー うぁーーー ういーーー うぃーーー ううぃーーー ううぇーーー うえーーー うわーーー うゎーーー
えーーー
おあーーー おわーーー
きゃーーー
こーーー
たーーー
とーーー
とあーーー とぁーーー
ひーーー ひあーーー ひぁーーー ひいーーー ひぃーーー ひえーーー ひぇーーー ひやーーー ひゃーーー
やーーー やあーーー やぁーーー ゆあーーー ゆぁーーー ゆおーーー ゆぉーーー
わーーー わあーーー わぁーーー

です。

454 :夢見る名無しさん:2017/07/08(土) 18:20:26.30 ID:l1rsVN4PP
なんか、音声分析器のようになってしまいました(笑)。

医学的妥当性、各種スポーツにおけるリアル、各種業界のリアルについては無視してしまいました。
それらについての正確な知識のありませんし、それよりも、自分的に話を面白くしたいですので。

小説『長靴半ズボン』について、話が思いついた方は遠慮なくご参加ください。

>>1>>12 にありますように、小説と関係ないことでも、長靴半ズボンに関することなら遠慮なくカキコください。

私としても、小説『長靴半ズボン』にエピソードを付け加えてまいります。
小説に関係ないことでもカキコしていきたいと思います。

455 :夢見る名無しさん:2017/07/14(金) 18:48:57.33 ID:2ibQL3UHq
E彦も長靴半ズボンが好きだった。
一年中半ズボンであることは小学校のきまりで決まっていたので問題はなかった。
雨や雪に少しでも関係する日は積極的に長靴を履いた。晴れの日でも、川原などで遊ぶことがはっきりしている日は長靴を履いた。

E彦は小3の冬の途中まで黄色の長靴を履いていた。幼児から低学年向けの長靴ではあったが、その中ではきわめて長いものであった。
小3の冬の途中、E彦は黒の学童長靴に変えた。A樹やB斗が履いている長いタイプの長靴だった。
E彦の体は小さいほうであるがきわめて小さいというほどでもない。E彦より体の小さい男の子が次々と黒の学童長靴に履き替えている中では一番遅かった。

E彦は小2と小6でC子と同じクラスになった。
小2の時、E彦は自分よりもっと背の低いC子に体育などでひとつも勝てなかった。

小3の冬、学童長靴を履くと、何か自分が強くなったように感じた。実際、E彦の筋力も成長していたのだ。
小3の冬の雪の残る日の肉弾では、いつもとは違った活躍がしたかった。
でも、敵陣を攻めるグループに入る勇気はなかった。A樹たちとともに自陣を守るグループに入った。
敵チームのC子がやってきた。男の子や女の子を次々と投げ飛ばしたり突き飛ばしたりして迫ってくるC子に固まってしまった。
A樹もE彦と同じように長靴をパタパタと震わせて震えていることがわかった。
A樹は勇気を持ってC子に向かっていった。
結果は張り手を決められ鼻血を出してダウンだったが、手当をしてくれた通りがかりの老人にその勇気をほめられた。
老人に介抱されて老人に抱きかかえられたA樹と、A樹に勝ったC子とともにA樹の家に向かう途中、E彦は災難に遭わなかった幸運を喜ぶ気持ちよりも、A樹をうらやむ気持ちのほうが強かった。

黒の学童長靴を履くことによって強くなることを望んだE彦であったが、大きな挫折感を感じた。

456 :夢見る名無しさん:2017/07/14(金) 19:11:42.37 ID:2ibQL3UHq
小6の初詣からE彦は大人用長靴を履いた。
まだ学童長靴でもサイズはあったが、A樹やB斗たちに倣って黒の長い大人用長靴にしたのだ。
E彦は自分の筋力が強くなっていることを感じていた。

小6の冬の雪の残る日の体育で肉弾。
A樹とB斗がC子にツープラトンのタックルで挑み、一進一退の攻防の末、逆に投げ飛ばされ、失神してしまった場面を、E彦はしっかり見ていた。
そのときE彦も悲鳴を上げたため、A樹とB斗が悲鳴を上げたことには気がつかなかった。何人かの女の子が悲鳴を上げたことはうっすらと気づいた。

E彦はまたもA樹がうらやましくなった。その日一日中E彦は授業が耳に入らなかった。
ランドセルを背負った、長靴半ズボンのA樹とB斗が連れ立って帰る後姿を見た。
自分よりは一回り大きな体、自分より少し発達した筋肉の脚線、でも、自分より一回り小さい体のC子より貧弱な筋肉……
E彦はたまらなかった。

E彦のチームとC子のチームの対戦になったとき、E彦は決意した。絶対にC子と勝負すると。

E彦とC子が相撲状態になったとき、誰もがC子の圧勝を信じた。それなのにE彦が善戦したので皆が注目した。
結局E彦はC子にリフトされて投げ飛ばされ、先生によって間一髪、運動場にたたきつけられることは免れたが、そこでは失神しなかったが、目を開けたままのショック状態になってしまった。
先生に抱きかかえられて保健室に到着し、保健室の土間にM字座りして養護の先生に介抱されたとき、緊張が緩んで、涙が出て眠ってしまったのだ。

457 :夢見る名無しさん:2017/07/14(金) 19:25:16.46 ID:2ibQL3UHq
A樹とB斗がC子に投げ飛ばされたときは、A樹とB斗の半ズボンなどはE彦が保健室に届けた。
A樹とB斗、特にA樹の勇気に追いつきたかったのだ。
E彦がC子に投げ飛ばされたときは、A樹がE彦の半ズボンなどを保健室に届けた。
E彦はA樹が届けてくれたことがうれしかった。

意識を取り戻して、半ズボンにハイソックスを履いて教室に戻ったとき、C子やみんなから勇気をたたえられたこともうれしかった。顔だけでなく、太ももも赤くなったのを感じた。
帰り道、長靴半ズボンのA樹と長靴半ズボンで親しく話をし、A樹から勇気をたたえられたこともうれしかった。

黄色い長靴から黒の学童長靴に履き替えたとき、黒の学童長靴から黒の大人用長靴に履き替えたとき、両方ともE彦は挫折を味わった。
でも、大人用長靴にしたときは、確かにC子に負けたけれど、学童長靴にしたときとは違って、勇気を持ってC子にぶつかっていったのだ。

458 :夢見る名無しさん:2017/07/14(金) 19:40:29.16 ID:2ibQL3UHq
中学生になると部活動が始まる。
A樹、B斗、C子がレスリング部に入ったので、E彦も入ろうかともか思った。
でも、顧問のZZの指導についていく自信はなかった。そこで3番目か4番目に厳しいテニス部に入った。
テニス部では中3になって並みの成績になった

中学校の校則では中2の秋まで私服では半ズボンで過ごさねばならなかった。多くの男の子たちは嫌がったが、ZZの超人的な指導力で98%以上達成された。

E彦は半ズボンが好きだったし、体も小さいほうだったから何の違和感もなく半ズボンで過ごした。
雨や雪に関係する日は積極的に長靴を履いた。
A樹とB斗はレスリング部で休日がよくつぶれるので、中学生になってからは、小学校以来の趣味である釣りに合計4回しか行っていない。
中1のうち一回はレスリング部の先輩たちと、中2のうちの一回はレスリング部の後輩たちとである。

中1のもう一回と中2のもう一回はE彦も混じっていた。
E彦も釣りが好きだった。なぜなら晴れの日でも長靴が履け、長靴半ズボンで過ごせるからだ。

A樹もB斗もE彦も脚が長くなっていた。中2のときにはE彦も含めて小学生にはまったく見えない。
自転車をこいでいると、大人たちの視線が突き刺さった。車の運転手の視線も感じた。
卑猥な視線も感じたが、ほとんどの視線は美しいものを見る視線だった。A樹もB斗もE彦も誇らしかった。

459 :夢見る名無しさん:2017/07/14(金) 20:02:11.52 ID:2ibQL3UHq
A樹は内申が1つ足りないため、Y市第一の進学校、灯台にも毎年合格者を出すY高校に行けず、第二の進学校Y東高校に行った。
B斗は内申が1つ足りないため、Y東高校に行けず、進学校としては最低のY西高校に行った。
E彦は内申がA樹より2つ多くあったため、ぎりぎりでY高校に進学した。

E彦は引き続きテニス部に入った。成績は平凡に終わった。その他の分野で何も実績を残せなくても、テニスのうまいただの人という称号は手に入った。

E彦は地底とMARCH級に合格し、地底に行った。文系である。
E彦は東京で就職した。よくわからない企業である。

実はE彦は小学生のころから漫画を書くのが好きだった。
長靴半ズボン少年の漫画が多かった。長靴半ズボンに近いSF少年ヒーロー物もよく書いた。
大学生になったら、さまざまテーマに挑戦した。社会人になったらさらにテーマが広がった。でも、一番すきなのは長靴半ズボンだった。

数年してE彦は受賞して漫画家としてデビューした。父母や親戚は反対したが、E彦は決断した。長靴半ズボンでC子に挑戦した日を思い出しながら。

B斗たちの製靴会社が、長くてかっこよく履きやすく脱げにくく脱ぎやすく短靴よりも運動ができるなどあらゆる条件をクリアした長靴を開発したころ、
E彦は『長靴半ズボン』という漫画をリリースした。
E彦自身の子供時代がモデルとなっていることは言うまでもない。

長靴半ズボンはかっこいい、半ズボンは短くなければならない、という風潮はゆるぎないものになった。
また、B斗たちが開発した長靴はを履くと、夏涼しく、冬暖かい、という効果もあった。

そして、長靴半ズボンは復活したのであった。

460 :夢見る名無しさん:2017/07/14(金) 20:06:05.78 ID:2ibQL3UHq
>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10 >>11 >>12
のように、この小説に関係ないことでも、長靴半ズボンを履いた思い出に関するものなら、どんどんカキコしてください。
この小説に関係することでも結構です。

461 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 17:57:37.53 ID:L05buLgSv
445から459までのE彦君のエピソードや経歴について少し変えたいと思います。

462 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 18:04:47.11 ID:L05buLgSv
彦も長靴半ズボンが好きだった。
一年中半ズボンであることは小学校のきまりで決まっていたので問題はなかった。
雨や雪に少しでも関係する日は積極的に長靴を履いた。晴れの日でも、川原などで遊ぶことがはっきりしている日は長靴を履いた。

E彦は小3の冬の途中まで黄色の長靴を履いていた。幼児から低学年向けの長靴ではあったが、その中ではきわめて長いものであった。
小3の冬の途中、E彦は黒の学童長靴に変えた。A樹やB斗が履いている長いタイプの長靴だった。
E彦の体は小さいほうであるがきわめて小さいというほどでもない。E彦より体の小さい男の子が次々と黒の学童長靴に履き替えている中では一番遅かった。

E彦は小2と小6でC子と同じクラスになった。
小2の時、E彦は自分よりもっと背の低いC子に体育などでひとつも勝てなかった。

463 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 18:22:41.73 ID:L05buLgSv
小3の冬、学童長靴を履くと、何か自分が強くなったように感じた。実際、E彦の筋力も成長していたのだ。
小3の冬の雪の残る日の肉弾では、いつもとは違った活躍がしたかった。
でも、敵陣を攻めるグループに入る勇気はなかった。A樹たちとともに自陣を守るグループに入った。
敵チームのC子がやってきた。男の子や女の子を次々と投げ飛ばしたり突き飛ばしたりして迫ってくるC子に固まってしまった。
A樹もE彦と同じように長靴をパタパタと震わせて震えていることがわかった。
A樹は勇気を持ってC子に向かっていった。
結果は張り手を決められ鼻血を出してダウンだったが、手当をしてくれた通りがかりの老人にその勇気をほめられた。
老人に介抱されて老人に抱きかかえられたA樹と、A樹に勝ったC子とともにA樹の家に向かう途中、E彦は災難に遭わなかった幸運を喜ぶ気持ちよりも、A樹をうらやむ気持ちのほうが強かった。

464 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 18:23:13.67 ID:L05buLgSv
E彦は老人の家の近くに住んでおり、老人の家を知っていた。
肉弾の日、A樹と違ってC子に立ち向かえず震えて固まっていた恥ずかしさのため、E彦は老人に姿を見られるのがいやだった。
その一方で、A樹のように老人に声をかけてもらいたい気持ちもあった。
E彦は肉弾の日、C子と違い強さを見せたわけでも、A樹のように勇気を見せたわけでもなく、A樹の家では名指しこそされなかったが、怖がって震えていた子と表現されていた。
だから、声をかけてもらえるとしたら、勇気のなさを何らかの形で指摘され、もっと強くて勇気のある子になるようにといわれるような気がした。
そして、もっと勇気を持って強い子になることを誓いたかったのだ。
そのためにもっともふさわしい服装は、あの日と同じく、長靴半ズボンだ。

E彦は長靴が少しでもふさわしそうな日には長靴半ズボンで老人の家の周りをうろうろした。
ある日、老人の姿を見た。でも、その日は声をかける勇気が出なかった。

しばらくすると、長靴半ズボンのA樹が老人の家の近くを歩いているのに気づいた。E彦は見つからないように隠れた。
A樹は老人に挨拶し、老人はA樹を家の中に招きいれた。

A樹の脚線が美しく見えた。長靴ハイソックス半ズボンがA樹の脚線を限りなく美しく見せた。

E彦は引き返した。A樹がうらやましかったが仕方がなかった。
老人に声をかけられるのはあきらめた。どんな風に老人と話をしたらよいか思いつかなかった。
少しでもA樹に追いつけるように誓うだけだった。

黒の学童長靴を履くことによって強くなることを望んだE彦であったが、大きな挫折感を感じたのであった。

465 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 18:24:27.41 ID:L05buLgSv
小6の初詣からE彦は大人用長靴を履いた。
まだ学童長靴でもサイズはあったが、A樹やB斗たちに倣って黒の長い大人用長靴にしたのだ。
E彦は自分の筋力が強くなっていることを感じていた。

小6の冬の雪の残る日の体育で肉弾。
A樹とB斗がC子にツープラトンのタックルで挑み、一進一退の攻防の末、逆に投げ飛ばされ、失神してしまった場面を、E彦はしっかり見ていた。
そのときE彦も悲鳴を上げたため、A樹とB斗が悲鳴を上げたことには気がつかなかった。何人かの女の子が悲鳴を上げたことはうっすらと気づいた。

E彦はまたもA樹がうらやましくなった。その日一日中E彦は授業が耳に入らなかった。
ランドセルを背負った、長靴半ズボンのA樹とB斗が連れ立って帰る後姿を見た。
自分よりは一回り大きな体、自分より少し発達した筋肉の脚線、でも、自分より一回り小さい体のC子より貧弱な筋肉……
E彦はたまらなかった。

E彦のチームとC子のチームの対戦になったとき、E彦は決意した。絶対にC子と勝負すると。

E彦とC子が相撲状態になったとき、誰もがC子の圧勝を信じた。それなのにE彦が善戦したので皆が注目した。
結局E彦はC子にリフトされて投げ飛ばされ、先生によって間一髪、運動場にたたきつけられることは免れたが、そこでは失神しなかったが、目を開けたままのショック状態になってしまった。
先生に抱きかかえられて保健室に到着し、保健室の土間にM字座りして養護の先生に介抱されたとき、緊張が緩んで、涙が出て眠ってしまったのだ。

466 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 18:26:20.28 ID:L05buLgSv
A樹とB斗がC子に投げ飛ばされたときは、A樹とB斗の半ズボンなどはE彦が保健室に届けた。
A樹とB斗、特にA樹の勇気に追いつきたかったのだ。
E彦がC子に投げ飛ばされたときは、A樹がE彦の半ズボンなどを保健室に届けた。
E彦はA樹が届けてくれたことがうれしかった。

意識を取り戻して、半ズボンにハイソックスを履いて教室に戻ったとき、C子やみんなから勇気をたたえられたこともうれしかった。顔だけでなく、太ももも赤くなったのを感じた。
帰り道、長靴半ズボンのA樹と長靴半ズボンで親しく話をし、A樹から勇気をたたえられたこともうれしかった。

黄色い長靴から黒の学童長靴に履き替えたとき、黒の学童長靴から黒の大人用長靴に履き替えたとき、両方ともE彦は挫折を味わった。
でも、大人用長靴にしたときは、確かにC子に負けたけれど、学童長靴にしたときとは違って、勇気を持ってC子にぶつかっていったのだ。

467 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 18:37:50.49 ID:L05buLgSv
中学生になると部活動が始まる。
A樹、B斗、C子がレスリング部に入ったので、E彦も入ろうかともか思った。
でも、顧問のZZの指導についていく自信はなかった。仮入部の時は、厳しさでは平均的であったテニス部に入ろうかとも思った。
しかし、それでも、今度こそは強くなりたいと思い、本入部では、A樹B斗C子のいるレスリング部に入った。

中学校の校則では中2の秋まで私服では半ズボンで過ごさねばならなかった。多くの男の子たちは嫌がったが、ZZの超人的な指導力で98%以上達成された。

E彦は半ズボンが好きだったし、体も小さいほうだったから何の違和感もなく半ズボンで過ごした。
雨や雪に関係する日は積極的に長靴を履いた。
A樹とB斗はレスリング部で休日がよくつぶれるので、中学生になってからは、小学校以来の趣味である釣りに合計4回しか行っていない。
中1のうち一回はレスリング部の先輩たちと、中2のうちの一回はレスリング部の後輩たちとである。

中1のもう一回と中2のもう一回はE彦と別の部の男の子一人も混じっていた。
E彦も釣りが好きだった。なぜなら晴れの日でも長靴が履け、長靴半ズボンで過ごせるからだ。
もう一人の男の子も、釣りに来るからには長靴半ズボンで来るとA樹B斗E彦に思われていた男の子だ。
念のため、足場が悪いところにいくから長靴で来るようには言っておいた。案の定、4人とも長靴半ズボンだった。

A樹もB斗もE彦ももう一人の男の子も脚が長くなっていた。中2のときにはE彦も含めて小学生にはまったく見えない。
自転車をこいでいると、大人たちの視線が突き刺さった。車の運転手の視線も感じた。
卑猥な視線も感じたが、ほとんどの視線は美しいものを見る視線だった。A樹もB斗もE彦も誇らしかった。

468 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 19:03:08.15 ID:L05buLgSv
レスリング部でのE彦の実績は振るわなかった。
体力に自身のある男の子や女の子が主流である。C子は1年生からエース級と目されたが、A樹とB斗はよく言っても凡庸であった。さらに貧弱な体格のE彦は最下位層に属した。
E彦にとってレスリング部の活動は心身ともに負担だった。1年生の秋にはやめようかとまで思った。
2年生になってからは後輩の1年生に早くも追い越された。2年生の夏にはまたやめようかとも思った。

でも、顧問のZZに退部を申し出る勇気はなかった。
勇気のなさをごまかすためでもあるが、ずっと思っていた、もっと強くなりたい、という夢を実現させるため、と自分に言い聞かせて耐えた。

A樹とB斗はC子とのスパーを何回か行った。中2では選考会で相次いで対戦し、相次いでフォールされ、失神して失禁してしまった。
E彦はC子との本格的なスパーがなかった。力量が伴わないとZZからみなされていたからだ。その選考会にE彦は無縁だった。

C子は2年生から選手として地区大会に出場している。数県が集まって行う地区大会の次が全国大会だ。C子は3年生で全国大会に入賞した。
A樹とB斗は3年生で地区大会に出してもらえ、2回戦まで進出した。

ZZは最後の試合でも情けをかけなかった。中3の最後の試合でも順位が下位なら地区大会に出してもらえなかった。
E彦も出してもらえなかった。
でも、ZZは結構情けもあった。
ZZは近県のレスリング部に呼びかけて、最後まで試合に出場できなかった3年生のために、特別な試合を企画していた。
それは隣県の私立中高を会場にしていた。ZZの先輩が顧問をしている。設備も整っていて広さもあった。
ルールは男女混合体重無差別! 出場者が多ければ、40kgから50kgあたりを境に軽量級と重量級の2階級、男女混合である。
E彦はその特別試合に出場した。その年は男女混合体重無差別だった。

469 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 19:23:50.21 ID:L05buLgSv
第1回戦、E彦は自分より身長も体重も小さい女の子と対戦した。身長はC子と同じであったが体重は少なく筋肉も少なかった。
E彦はパワー、スピード、テクニックともに優勢に試合を進め、ニアフォール状態で圧倒的な判定勝ちをした。

第2回戦、E彦は身長も遥かに高い肥満児の男の子と対戦した。
体重の圧力に苦労したが、スピード、テクニック、スタミナで圧倒し、圧倒的な判定勝ちをした。

第3回戦、C子と対戦することになった。
C子はエースであり、地区大会にも出場するが、トーナメントの人数あわせと、C子自身の調整のため、出場することになっていた。他の中学から地区大会に出場するエースの男の子や女の子も少し出場していた。

E彦は今度こそC子に勝ちたかった。
小3の公園での肉弾では震えているだけでC子に立ち向かえなかった。
小6の体育の肉弾では高々とリフトされて投げ飛ばされ、事実上の失神KO負けとなった。
E彦とC子との力の差は、小3の時よりも小6の時、小6の時よりも中3の今の方が大きくなっている。
E彦は積極的にC子を攻めた。
でも、E彦はC子に投げられてブリッジで耐えに耐えたが、力尽きて痙攣し、ブリッジを崩されてフォールされ、失神して失禁してしまった。

E彦は担架でその学校の保健室に運ばれて介抱された。
意識を取り戻したE彦に対して、ZZは健闘を大いにほめてくれた。

着替えをしたE彦は物陰を見つけ、長い間泣き崩れていた。
ZZにほめられたうれしさも少しはあったが、E彦の心のほとんどを占めたのはもちろん、悔しさであった。

470 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 19:29:47.02 ID:L05buLgSv
A樹は内申が1つ足りないため、Y市第一の進学校、灯台にも毎年合格者を出すY高校に行けず、第二の進学校Y東高校に行った。
A樹はずっと3であった体育を4にしていた。それでも1足りなかった。

B斗は内申が1つ足りないため、Y東高校に行けず、進学校としては最低のY西高校に行った。
B斗もずっと3であった体育を4にしていた。それでも1足りなかった。

E彦は内申がA樹より2つ多くあったため、ぎりぎりでY高校に進学した。
E彦はずっと2や3であった体育を4にしていた。だからぎりぎりでY高校に届いたとも言える。

471 :夢見る名無しさん:2017/07/21(金) 19:33:31.32 ID:L05buLgSv
レスリング部はなかったので、E彦はテニス部に入った。成績は平凡に終わった。その他の分野で何も実績を残せなくても、テニスのうまいただの人という称号は手に入った。

E彦は地底とMARCH級に合格し、地底に行った。文学部である。
E彦は東京で就職した。文学部ということもあり、よくわからない企業にやっと就職できた。

実はE彦は小学生のころから漫画を書くのが好きだった。
長靴半ズボン少年の漫画が多かった。長靴半ズボンに近いSF少年ヒーロー物もよく書いた。
大学生になったら、さまざまテーマに挑戦した。スポーツものではレスリングを描いた。社会人になったらさらにテーマが広がった。でも、一番すきなのは長靴半ズボンだった。

数年してE彦は受賞して漫画家としてデビューした。父母や親戚は反対したが、E彦は決断した。長靴半ズボンでC子に挑戦した日を思い出しながら。

B斗たちの製靴会社が、長くてかっこよく履きやすく脱げにくく脱ぎやすく短靴よりも運動ができるなどあらゆる条件をクリアした長靴を開発したころ、
E彦は『長靴半ズボン』という漫画をリリースした。
E彦自身の子供時代がモデルとなっていることは言うまでもない。

長靴半ズボンはかっこいい、半ズボンは短くなければならない、という風潮はゆるぎないものになった。
また、B斗たちが開発した長靴はを履くと、夏涼しく、冬暖かい、という効果もあった。

そして、長靴半ズボンは復活したのであった。

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