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長靴半ズボンその3

1 :夢見る名無しさん:2016/09/24(土) 17:17:27.34 ID:QMv8V5+VY
長靴半ズボン 長靴半ズボンU に続く3スレ

183 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:05:29.59 ID:A7JZv6fqI
Jはベージュのレインコートを脱いで、赤の長靴も脱いで店のサンダルに履き替えた。A子はJのその姿を見てこう言った。
A子「まあJちゃん、今日は『男の子』みたいだね、」
J『今日は気分転換して半ズボン履いてみたんです。いつもの白いハイソックスも履いて』
Jのそばには5センチ程のスリットの入ったレースアップの付いた長いレインブーツだった。
早速履いて鏡に映してみた。
A子「Jちゃんよく似合うわ。内張りも非常に柔らかい素材が使ってあるからストッキングのような生地の薄い靴下も破れにくいしね」
J「この長靴履き心地いいですね、これ下さい」
A子「ありがとう、あっそうそう今日はボーイッシュなJちゃんにこのゴム長履いて欲しいの」
と言ってA子はサイズの小さい黒い紳士用大長靴を出して来た。
A子「Jちゃん、このゴム長履いてみて」
Jは履いてみた、その姿を鏡に映してみた。
その瞬間少し涙ぐんだ。A樹、B斗の事を思い出したからだ。
A子「Jちゃんどうしたの?」
Jは大長靴を履いたままA子に教育実習の思い出を淡々と語りだした。
A子「そうだったの…みんな素直で良い子達だったのね、このゴム長も気に入った?」
J「はい」
A子「じゃあおばさんこのゴム長Jちゃんの就職祝いにプレゼントしてあげる」
J「いいんですか?」
A子「いつもうちから靴を購入してくれるんだものこれ位安いもんよ。またあの子達に逢えるといいね」
J「はい」
こうしてJは赤い長靴に履き替え、レインコートを着て両手にレインブーツと大長靴を持って靴屋から帰るのであった。

184 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:07:04.39 ID:A7JZv6fqI
自宅アパートに帰ったJは即座に部屋の鏡にラガーシャツと半ズボン、白いハイソックス姿の自分を映し、A子から貰った黒い大長靴を履いてみた。
大長靴から3〜5センチ程度はみ出した白いハイソックス。
鏡に映ったJは色んなポーズをとってみた、
改めてA樹、B斗の長靴姿を思い出してみた。
そして何足もある長靴を購入してしまった自分は長靴に対し拘りを持ってしまったのだろうと感じてしまった。
しかしお洒落に拘る以上これだけ長靴を持っててもよしとしようと受け入れるのであった。
今度この姿を写真に撮ってA樹君、B斗君に送ってみよう、そう思うJであった。

185 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:09:42.60 ID:A7JZv6fqI
ラガーシャツと半ズボン、白いハイソックスに、A子さんからもらった黒の大長靴を履いた自分の写真を、JはA樹とB斗とC子に送ることにした。
そんな自分の写真を撮るために、三脚も買った。Jの持っていたカメラには自動撮影の機能は付いていた。
A子さんからもらった大長靴、『男のコのように』を歌ったときの特製の黒の長靴を履いた姿を何枚か撮り、そのうち一番気に入った1枚ずつをA樹、B斗、C子に送ることにした。

A樹君、お元気ですか。
教育実習のときは本当にありがとう。A樹君たちのおかげで、先生になる決心がなおいっそう強くなりました。
前にも聞いたけど、A樹君たちは真冬でも半ズボンなのですってね。雪が降ったら長靴を履いて元気に外で遊ぶとか。
いいことですね。よく学びよく遊べ、と昔から言います。
教育実習は梅雨のころでしたね。長靴に半ズボンで元気に遊んでいたA樹君たちの姿を見て、冬の雪の日も元気に強く賢く優しくなっていくA樹君たちを思い浮かべます。
A樹君たちに始めて会ったのは、教育実習の少し前に、ショッピングセンターにキャンペーンに来たときだったね。
私はもう歌手は引退してしまったけど、あの時みんなで歌った『男のコのように』って歌、覚えている?
あの歌は長靴半ズボンで歌ったよね。長靴半ズボンで歌いたいと私のほうから事務所の人に頼んだの。
あの時、女の人のブーツでない長い長靴で、激しく踊っても脱げない長靴を探していたの。
どうしてもなくて、特別に作ってもらったの。ものすごく気に入ったわ。
教育実習が終わってからなのだけれど、行きつけの靴屋さんで買い物をしたとき、黒の長い長靴をいただきました。
紳士用大長靴っていうそうです。私の足に合うサイズがありました。
『男のコのように』はこの長靴でやりたかったって今思えてきました。でも、これだと脱げてしまうの。
これから寒くなってきます。
初めてみんなで歌って踊った『男のコのように』を思い出して、今年の冬も半ズボンで、雪が降っても長靴に半ズボンで元気にがんばってください。

B斗にもC子にも似たような文面の手紙を添えた。
C子には、Jの一番のお気に入りのピンクの長い長靴を履いた姿の写真も添えた。

186 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:10:52.13 ID:A7JZv6fqI
A樹からJへの手紙

J先生。手紙と写真、ありがとうございます。
ぼくもJ先生の教育実習、楽しくてしようがありませんでした。
J先生とはじめて会ったのは、教育実習の少し前、あのショッピングセンターでしたね。
そのときは歌手としてでした。ぼくはその前からJ先生のファンでした。
ショッピングセンターに来たのは2回、その後、ぼくやB斗やC子のためにわざわざ来てくれました。
うれしかったです。そんなJ先生がぼくたちの小学校に教育実習に来てくれたときはほんとうにうれしかったです。
J先生はやさしくておもしろくてかっこよかったです。
J先生の歌でぼくは『男のコのように』がいちばんすきです。
ぼくたちと同じ半ズボンに長ぐつでハイソックスというのがよかったです。
ぼくもJ先生のように頭がよくて運動しんけいがよくてやさしくてかっこよくなりたいです。
ぼくたちは真冬でも半ズボンでがんばっています。雨や雪には長ぐつをはきます。
J先生のおっしゃったように、早ね早おきをしてすききらいをせず何でも食べて、
真冬でも半ズボンで、外がぬれていたら長ぐつをはいて元気に外で遊びます。
べんきょうもいっしょうけんめいします。そして、J先生のように、やさしくかしこく強くてかっこいい人になります。
J先生も、大学でのべんきょう、新しい学校での仕事、がんばってください。


B斗からJへの手紙

J先生、こんにちわ。J先生がいなくなってさびしいです。
J先生が教育実習をしてくれたときの思い出が今もわすれられません。
J先生の歌では『男のコのように』がいちばんすきです。
ぼくたちの小学校では真冬でも半ズボンでがんばっています。ぼくもです。
雨や雪になると長靴をはきます。長靴をかっこ悪いという人もいますが、ぼくはそうは思いません。
J先生が歌を歌うとき、教育実習で雨の日に、半ズボンのような服に長靴をはいていたとき、J先生を本当かっこいいと思いました。
J先生のじゅぎょうはわかりやすくて面白かったで。
ぼくもJ先生を見習って、すばらしい人になりたいです。
そのためにも、どんなにさむくても半ズボンでがんばります。長ぐつをはいて思い切り遊び、家や学校をよごしません。

187 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:11:18.92 ID:A7JZv6fqI
C子からJへの手紙

J先生、お手紙とすてきな写真、ありがとうございます。
J先生とはじめて会ったのはあのショッピングセンターでしたね。
ショッピングセンターでは2回、その後、私やA樹やB斗に会いにわざわざ来てくれました。
それだけでうれしかったのに、教育実習にJ先生が来たときはうれしくて飛び上がりそうでした。
J先生の歌でいちばんすきなのは『男のコのように』です。
わたしの小学校では真冬でも男の子は半ズボン、女の子は短いスカートと決まっています。
雨や雪のときは長ぐつをはきます。中には長ぐつはかっこ悪いといってはきたがらない人がいます。
前にJ先生に言ったように、長ぐつをはかないと学校をびしょびしょによごしてしまいます。
そのとき私、きたない言葉を使ってJ先生に注意されました。ごめんなさい。
J先生のハイソックスは清けつ感があってほんとうにすてきです。
J先生はハイソックスをよごさないために長ぐつをはくとおっしゃっていました。
私はJ先生のすばらしさに感動してしまいました。
私も、いっしょうけんめいべんきょうして、J先生のような人になりたいです。
さむくなっても、長ズボンははきません。タイツもはきません。早ね早おきをしてすききらいせずに何でも食べて、元気に外で遊びます。
ハイソックスをみだしなみにして、雨や雪の日は長ぐつをはいて思い切り外で遊び、ハイソックスもうちも学校もよごしません。
J先生、新しい学校でがんばってください。

188 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:11:55.05 ID:A7JZv6fqI
JからA樹への手紙

A樹君、心のこもったお手紙ありがとう。
A樹君、B斗君、C子ちゃんが半ズボンやスカートに長靴をはいている写真、よく撮れてるわね。ありがとう。
A樹君のやさしさにはいつもなぐめられていました。いつも教卓をぞうきんでふいてくれてたわね。
それにA樹君は勇気のある子ですね。
ショッピングセンターで変な男の人に追いかけられたとき、お姉さんを守ろうとしていたこと、よく覚えています。
でも、危ないことをしてはいけませんよ。あの時は逃げたのが正解です。A樹君もちゃんと対応したね。
私は、A樹君がやさしくて勇気があってかしこくふるまうことができる子になってほしいと思っています。
本当のやさしさは知恵と勇気に支えられています。
本当の知恵は勇気とやさしさに支えられています。
本当の勇気はやさしさと勇気に支えられています。
真冬でも半ズボンで雪の日は長靴を履いて元気にかけまわるA樹君を思い浮かべると、今もそうだけど、もっともっと知恵と勇気とやさしさにあふれたA樹君になっていることでしょう。
私が来年度から先生になるF大学付属小学校には制服があります。
制服は、真冬でも、男の子は半ズボン、女の子は短いスカート、男の子も女の子も白のハイソックスです。
雨の日にその子たちを見ましたが、しっかりと長靴を履いてハイソックスを汚さないようにしていました。
A樹君も私の学校の子たちに負けないようにがんばってください。

189 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:12:23.62 ID:A7JZv6fqI
JからB斗への手紙

B斗君、心のこもった手紙、ありがとう。
一生けんめい書いたことが伝わってきます。
教育実習のときはB斗君の勇気には本当に助けられたわね。
雨の日に私が長靴で学校に来たとき、私をからかった子たちがいましたね。
そのとき、B斗君が私をかばってくれましたね。うれしかったよ。ありがとう。
長靴に半ズボンをはいたB斗君の写真、素敵です。
そういえば、教育実習の前、ショッピングセンターで出会ったとき、B斗君が私にファンレターをくれましたね。
そのときもB斗君が長靴に半ズボンをはいている写真を送ってくれましたね。
あれから半年くらいしかたってないけど、B斗君、背が伸びたのですね。
脚も長くなって全体的にかっこよくなっています。A樹君もC子ちゃんもです。
長靴をはくとみんな脚が長く、かっこよくなります。ハイソックスもかっこいいです。
前の写真ではハイソックスが左右で長さに差があって乱れていましたが、今回はきっちりした身だしなみですね。
B斗君の成長が見られてうれしかったです。
私が来年度から先生になるF大学付属小学校には制服があります。
制服は、真冬でも、男の子は半ズボン、女の子は短いスカート、男の子も女の子も白のハイソックスです。
雨の日にその子たちを見ましたが、しっかりと長靴を履いてハイソックスを汚さないようにしていました。
B斗君も私の学校の子たちに負けないようにがんばってください。

190 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:13:54.79 ID:A7JZv6fqI
JからC子への手紙

C子ちゃん、心のこもった手紙ありがとう。
C子ちゃんが短いスカートにハイソックスに長靴をはいた写真、素敵だったわよ。
A樹君、B斗君が私にとって弟なら、C子ちゃんは私にとって妹のような気がしました。
前にC子ちゃんに言ったこと、覚えているかしら?
私は女ばかりのきょうだいの一番下で妹がいなかったの。だからC子ちゃんが妹のように思えたのかもしれません。
C子ちゃんを見ていると、小さいころの私を思い出すの。
体つきや顔立ちが似ているせいだけではなくて、ハイソックスを大切にしているところなどです。
ハイソックスを汚さないため、自分のハイソックスだけではなくて、おうちや学校も汚さないために長靴を履くという心配りがいいですね。
私の故郷、香港では、お金持ちも多いけど、貧しい人も多いの。
私の父は貧しかったけど苦労して平均より上の暮らしができるように商売をがんばったの。
私、小さいころからハイソックスや長靴が好きでした。父が私に長靴を買ってくれたとき、うれしかった。
長靴が履けない子が回りにいっぱいいたけど、私は冬の冷たい雨にぬれなくてすんだの。
でも、こんな世の中じゃいけないと思ったわ。どうしたらみんなが豊かに仲良く楽しく暮らせるかを勉強したくて、大学に行くことにしたの。
香港にも大学はあったけど、香港以外からいろいろなことを見つめて考えてみたいと思ったのです。
香港には日本のことを悪く言う人もいるけど、日本について調べてみるうちに日本に興味を持ったの。
今では日本に来て本当によかったと思っているわ。
ありがとう。
私が来年度から先生になるF大学付属小学校には制服があります。
制服は、真冬でも、男の子は半ズボン、女の子は短いスカート、男の子も女の子も白のハイソックスです。
雨の日にその子たちを見ましたが、しっかりと長靴を履いてハイソックスを汚さないようにしていました。
B斗君も私の学校の子たちに負けないようにがんばってください。

191 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:14:42.04 ID:A7JZv6fqI
187 C子からJへの手紙 追加(どこかに入れておいてください)

写真にあるように、A樹もB斗も私の長ぐつをはきました。
A樹もB斗ももっと長い長ぐつをはきたい、長い長ぐつのほうがかっこいい、J先生が写真ではいている長い黒の長ぐつがいいといったからです。
A樹の長ぐつもB斗の長ぐつも長いほうだと思うのですが、私のより短いです。だから私の長靴をはきたいというのです。
だからはかせてやりました。
教育自習よりも前に、J先生がY市に来たとき、A樹がM代姉ちゃんの赤の長い長靴、B斗がK子姉ちゃんの白の長い長靴、私がJ先生の長くてかっこいい長ぐつをはかせてもらったことがありましたね。
A樹もB斗もJ先生にあこがれているんだと思います。
私の長い長靴の色はA樹やB斗ににあいませんが、長さは長くてよかったと思いました。A樹にもB斗にも長い長ぐつをはいてほしいと思いました。
私は黒の長ぐつを持っていません。黒の長ぐつもはいてみたいと思いました。
だから、A樹やB斗の黒の長ぐつをはきました。
私はいつも自分の長靴がもっと長いほうがいいと思っているので、短いのが気に入りませんでしたが、黒というのはよかったです。
私も黒の長い長ぐつをはきたいです。

192 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:18:21.43 ID:A7JZv6fqI
C子ちゃん(小3)の妹(3歳)ですが、M子ちゃんとしましたが、N子ちゃんに訂正させてください。
A樹君(小3)の姉M代ちゃん(高3)のMと重なってしい、紛らわしくなるので。
行く度々かないところが多く、申し訳ありません。

C子「今度の日曜日、妹のN子と4人で遊ばない?」
A樹「何して遊ぶの?」
C子「砂場よ。」
B斗「どこの?」
C子「S児童遊園よ。N子ねえ、大きな山や川や海のある景色を作りたいの。」
A樹「それで僕たちは?」
C子「N子、まだ小さくてうまく作れないの。川や海には水も入れて本物みたいにしたいけど、N子と私だけじゃ無理だわ。」
B斗「砂場なんて久しぶりだ。」
C子「雨なら中止で、私んちでN子と何かやって遊ぼっ。雨じゃなかったら砂場ね。」
A樹「うん、じゃあ、本格的な工事だから、長靴を履いてがんばるよ。」
B斗「僕も! バケツやスコップもみんなでたくさん用意しようよ。」
C子「N子も長靴大好きなの。私も長靴でがんばるわ。」

193 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:18:52.60 ID:A7JZv6fqI
A樹は青と白との縞の半袖Tシャツ、黒の半ズボン、白のハイソックス、黒の長靴、
B斗は白地に赤やオレンジや黄色などの柄の入った半袖Tシャツ、黒の半ズボン、白のハイソックス、黒の長靴、
C子はピンクの半袖Tシャツ、紺のひだつきスカート、白のハイソックス、赤の長靴、
N子はピンクの半袖Tシャツ、赤のひだなしサスペンダーつきスカート、白のハイソックス、黄色の長靴、
だった。
A樹もB斗もC子もスコップやバケツを十分に用意した。S児童遊園には水道もある。

C子「何作る?」
A樹「そうだ、X県の地形を作ろう。」
B斗「ぼく、よくわからないよ。A樹、わかるのか?」
A樹「何となく…」
B斗「じゃあ、どうするんだ?」
C子「いいじゃない。適当でも。A樹に考えてもらいましょ。」
B斗「A樹、頼むぞ!」
A樹「う、うん…」
B斗「僕たちのY市はどこにする?」
C子「ここがいいわ。」
A樹「じゃあ、ここに海!、ここら辺が県庁のあるX市、ここら辺が潮干狩りや海水浴で有名なZ町!」
B斗「じゃあ、この辺をZ川、T川はここかな? Z川の水源のW山はここ、砂場の縁っこ!」
C子「さあ、はじめましょ!」

A樹、B斗、C子、N子はしゃがんで山や川や海などを作った。
A樹の案は必ずしも正確ではなかった。B斗やC子のダメだしはあったけど、誰が正しいか微妙だった。誰も正確でなかったのかもしれない。
多少の不正確さにはもちろん目をつぶった。何よりも砂場での遊びが楽しかった。

晴れなのに長靴を履いていること、小3なのに砂場で遊んでいること、それらについても、C子とN子が一緒であることによって、笑われる筋合いのないことである自信は十分にあった。
からかってくる子供たちがいたら、C子の小さい妹N子と遊んでやっていることを堂々と主張してとっちめてやる覚悟は十分だった。
幸い、小3くらいの子供たちは児童遊園に近づいてこなかった。

194 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:19:21.46 ID:A7JZv6fqI
A樹にとってもB斗にとってもC子にとっても、そしてN子にとっても、しゃがんだ時、長靴のゴムが大腿部の裏に触るのがたまらない感覚だった。
立ったりしゃがんだりしていると、長靴に砂がつく。長靴のゴムと砂が同時に大腿部の裏に触るのは、ちょっと痛いけど、たまらなかった。

その日、よく晴れていて、結構長く晴れが続いたので、砂が乾いてぱさぱさだった。
如雨露も用意してきたので、まず如雨露の水で砂を湿らせて山が崩れないようにした。
海や川に見立てたところには水を入れるので、水がすぐにはしみこまないように湿らせた上、固く固めた。
だから、結構時間がかかった。

しゃがむと長靴にしわができる。誰にとってもそうだったが、自分の長靴のしわも他の3人のしわもたまらなかった。
少し動くたびでしわに太陽光が反射して、きらきら光った。
時間がたつにつれて誰の長靴にも泥がついてきたが、長靴は最後までどこかが光った。

A樹はなぜC子が自分やB斗より遥かに強いか不思議だった。
A樹とB斗はほとんど同じ体格である。小3としては普通である。
C子は遥かに身長が低い。体重もC子の方がやや軽いだろう。
腕の太さ、足の太さは確かにC子の方が太い。C子は決して肥満ではない。
とはいってもムキムキの筋肉でもない。小3として十分普通に見える筋肉だ。
でも、何かの動きがあると、C子の筋肉はただ者ではないと思える。
立ったりしゃがんだり、少し動いたりするたびに感じる。
もちろん、C子と競技したりするときには感じることだが。
B斗も同じことを考えていた。

195 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:19:45.29 ID:A7JZv6fqI
N子「あっ!A樹おにいちゃん、パンツ見えてる! B斗おにいちゃんも!」
C子「やめなさい。N子もパンツ丸見えじゃないの?」

C子はスカートの下に黒のブルマを履いて見せパン状態でしかもブルマが見えないように気を使っていたが、N子は白のパンツで男の子のようにしゃがんでいた。
C子「A樹、B斗、ごめんね。」
B斗「いいよ、いいよ。」
A樹「こんな時はパンツ見えても仕方ないよ。」
A樹もB斗も何も気にしていなかった。X県の風景作りにも夢中だった。

N子「A樹おにいちゃんもB斗おにいちゃんも脚長い。お父ちゃんより短いけど、お父ちゃんよりきれい!」
C子「何言ってんの?」
N子「おねえちゃんより長い!」
C子「人の体、あまりじろじろ眺めちゃダメよ! 人の体についてあれこれ言ったらダメ!」
N子「でも、きれい。A樹おにいちゃんの脚もB斗お兄ちゃん脚もきれい。」
C子「じゃあ、私の脚は?」
N子「きれい。お姉ちゃんのほうが強いんだよね?」

A樹とB斗はギクッとした。N子の眼はこんなに本質を見抜くのかと。

C子「A樹、B斗、ごめんね。」
A樹「いいよ。いいよ。N子ちゃん、お姉ちゃんは強いよ。」
B斗「N子ちゃんも強そうだね。」
N子「うん!」
A樹「でも、女の子はパンツ見せちゃいけないよ。」
B斗「C子姉ちゃんはパンツ見せてないだろ?」
N子「わたし、パンツ好きだもん!」
C子「もおっ、勝手にしなさい!」

196 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:20:20.30 ID:A7JZv6fqI
そんな会話が続いているうちに、ついにX県の地形が完成した。
A樹、B斗、C子はバケツを持って水道に行き、水を汲んできた。
恐る恐る水を流した。
大成功だ。水はZ川やT川などを流れ海に注いだ。
海にも水を入れた。水はどんどんたまった。

C子「よかったね、N子。N子が何度やっても、私が一緒になってもダメだったのに、A樹おにいちゃんとB斗おにいちゃんが手伝ってくれたらうまく言ったわ!」
N子「A樹おにいちゃん、B斗おにいちゃん、ありがとう!」
C子「N子、偉いわ。自分からお礼言えたわね。」
A樹「N子ちゃん、偉いね。ぼく、N子ちゃんのころ、こんな風にお礼言えたかな?」
B斗「ぼくもだよ。N子ちゃん、偉い!」
A樹「N子ちゃん、よく見ておいて。ぼくたちで一生懸命作ったけど、砂場なんだから、水がどんどんなくなっていくよ。」
B斗「あと何分持つかな?」
N子「ああっ、水があ!」
C子「もう5分くらい持ったわ。砂場でこんなに長く持つなんてめったにないことよ。」
N子「うん、N子、うれしい!」

ついに水は砂に吸い込まれてなくなってしまった。

C子「砂場、びしょびしょになってしまったね。」
B斗「ずっと晴れだったし、砂もからからだからすぐに元に戻るよ。」
A樹「元に戻しておかないとね。」
C子「N子、みんなで怪獣になって壊しちゃおっか?」
N子「わあい!」
B斗「怪獣ごっこか?」
A樹「いいね。」

197 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:20:48.36 ID:A7JZv6fqI
A樹、B斗、C子、N子は早速砂場で作ったものを壊しにかかった。
一番熱心なのはN子だった。
A樹もB斗もC子もN子が暴れるのを見守るというのに近かった。

N子の大暴れが一段落すると、A樹とB斗とC子がスコップを使って砂場を平らにした。
まだまだ湿っていたけど、どんどん乾いていくことが実感できた。

砂場の外ではN子が相撲の四股を踏み出した。
C子「N子ねえ、相撲がすきなの。テレビで相撲があると、お父さんより熱心に見ているの。」
N子の四股は3歳にしては様になっていた。もちろん、四股を踏むたびにパンツ丸見えだった。
C子「N子、やめなさい!」
N子は素直にやめた。

198 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:21:15.43 ID:A7JZv6fqI
N子「A樹おにいちゃん、B斗おにいちゃん、、お姉ちゃん、やって!」
C子「何を。」
N子「今、N子がやったこと。」
A樹「四股ね。」
B斗「N子ちゃん、相撲好きなんだ。N子ちゃんもそういってるんだから四個踏もうよ。」

A樹とB斗は揃って四股を踏んだ。
N子「わあ、脚長い!」
A樹とB斗は少し得意になった。
N子「お姉ちゃんもやってよ。」
C子「スカートでやるものじゃないよ。ちょっとだけだよ。」
C子は左右一回ずつ四股を踏んだ。
N子「お姉ちゃん、かっこいい!」
C子「もういいでしょ。スカートを履いたときはパンツ見せないようにいつも気をつけなくちゃいけないのよ。」
N子「はあい。」

A樹「C子、立派にお姉ちゃんだね。」
B斗「ぼくのお姉ちゃんよりしっかりしてるかも!」
C子「M代さんやK子さんは私の憧れだわ。」

すると、N子が言った。

199 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:21:44.32 ID:A7JZv6fqI
N子「3人で相撲とって。」
C子「えっ?」
N子「A樹おにいちゃんとB斗おにいちゃん、A樹おにいちゃんとお姉ちゃん、B斗おにいちゃんとおねえちゃん。」
C子「A樹、B斗、どう?」
A樹「いいよ。」
B斗「それぞれ2回ずつ。」

A樹もB斗も気が進まなかった。C子の妹の前でC子に負けるのだから。
それでもこの取り組みを引き受けたのは、自分たちが長靴半ズボンで、C子が長靴スカートだからだ。
A樹もB斗も長靴半ズボンでC子に勝つのが夢だ。
負けたとしても、長靴半ズボンで負けたときはたまらない感じがするのだ。

行事はN子が勤めた。N子は相撲好きというだけあって、見事なものだった。

A樹対B斗の取り組みは、1回目が寄りきりでB斗の勝ち、2回目が吊りだしでA樹の勝ちだった。
A樹対C子は1回目が寄りきりでC子の勝ち、2回目が上手投げでC子の勝ちだった。
A樹はうつ伏せに倒れてしまった。C子が起こしてくれた。特に怪我はなかった。
B斗対C子は1回戦が寄りきりでC子の勝ち、2回目が下手投げでC子の勝ちだった。
B斗は背中から落ちてしまった。C子が起こしてくれた。特に怪我はなかった。

200 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:22:20.44 ID:A7JZv6fqI
N子「お姉ちゃん、強い! A樹おにいちゃんもB斗おにいちゃんもかっこいい!」
C子「A樹おにいちゃんもB斗おにいちゃんも正々堂々といい勝負をしたわ。」
N子「せいせいどうどうって?」
C子「ごまかしをしないで一生懸命やることよ。」
N子「N子、A樹おにいちゃんもB斗おにいちゃんも大好き!」
A樹「N子ちゃん、ありがとう。」
N子「怪我しなかった?」
B斗「心配してくれてありがとう。ぼくたち、大丈夫だよ。なあ、A樹?」
A樹「大丈夫、大丈夫。」
B斗「N子ちゃん、優しいね。」
N子「おにいちゃんたちの脚、長くてきれい、かっこいい。」
C子「A樹、B斗、今日はありがとう。N子、おにいちゃんたちにさよならの挨拶して。」
N子「A樹おにいちゃん、B斗おにいちゃん、ありがとう、さよなら。」
A樹・B斗「N子ちゃん、さよなら。」

A樹とB斗はC子とN子を見送った。
スカートとハイソックスと長靴に包まれたC子の脚はたまらない。
小3の女の子としては普通の脚ではあるけれど、筋肉の何かが違うことが見れば見るほど感じられる。
妹のN子もC子と同じタイプになると直感した。

少し下を見て、A樹は自分の脚を見た。半ズボンとハイソックスと長靴に包まれた脚、
N子はほめてくれたけど、C子より長いけど、C子より貧弱だ。
でも、がりがりで醜いということはない。N子の感想も当たっているかもしれない。
C子に負けることは当たり前のことではない。C子に勝つプレッシャーを与えられて当然の位置に入る。
そして、負けている。
A樹は、半ズボン、ハイソックス、長靴に包まれた脚をもじもじとさせた。

B斗も同じことを考え、半ズボン、ハイソックス、長靴に包まれた脚をもじもじとさせた。

A樹とB斗は、長靴を履いていたことを生かして、T川に遊びに行ってから帰った。

201 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:23:05.08 ID:A7JZv6fqI
3歳のN子も長靴が好きだ。生脚に長靴を履くのが好きだ。
物心がつき、外遊びをするようになると、長靴も買い与えられた。黄色い長靴である。
まだ足の短いN子が履くと結構長く見える。
N子はハイソックスも好きだ。黄色い長靴から白いハイソックスをのぞかせている。
N子は晴れでもよく長靴を履く。長靴を履いても何も不思議ではない。

姉のC子はN子ほど長靴を履くわけにもいかない。
でも、C子は長靴が好きなので、他の子供たちよりも頻繁に長靴を履く。
N子にとって、短いスカートから出した生脚にハイソックスを履き、長い長靴を履いたC子は憧れの的だった。
C子やN子の母親もスカート、ハイソックスに長い長靴を履く。
母親の長靴姿ももちろん憧れである。大人だから出せる風格もある。
母親は大人である。自分とは異質とも言える。それに対してC子は少女なのだ。自分に近い存在と言える。
N子自身長靴が好きだったが、C子の影響も大きい。

N子は、姉のC子に加えてA樹とB斗を加えた砂場遊びで、長靴がますます好きになった。
小学生の男の子とこれほど間近に接したことは初めてだった。
しかも、長靴半ズボンの小学生の男の子2人である。

C子やN子の父親も長靴を履く。長い長靴を履いて洗車したり、家の周囲の仕事もする。長靴長ズボンであるが…
A樹やB斗の長靴も学童長靴としては長い方だし、艶のある黒も共通である。
A樹もB斗も父親と同じ性別である。
男というのは大人と子供でこんなに違うのかとN子は思った。
女でも大人と子供は違うが、男の場合は桁が違うというどころか異質だとN子は思った。

A樹とB斗の脚は、脚だけでなく、体幹や腕や顔もそうだが、
自分や姉のC子と同じようにすべすべとして美しいとともに、自分たちにはない伸びやかさも感じた。
A樹やB斗がC子より身長も高く脚も長いということもそうだが、そうでなくても感じられる何かである。

202 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:23:40.27 ID:A7JZv6fqI
N子はしゃがんでいるA樹やB斗の長靴のしわを、いいと思った。
大腿の裏、尻のすぐ下の柔らかくきめ細かな、一年中半ズボンのため日に焼けた肌を包む、
黒の半ズボン、白のブリーフ、白のハイソックス、黒の長靴…
長靴のゴム質が柔らかい肌を刺激している…
N子はA樹とB斗に自分やC子とは違った美しさを感じた。

A樹対B斗、B斗対C子、C子対A樹の相撲の取り組み…
たまらなくよかった。
構えるときの蟹股のような格好、立ち上がったときのすらりとした脚線、
寄り切り、寄り切られるときの内股に近い脚線、投げを打つときの姿勢、投げられるときの姿勢、
それらが、スカート、半ズボン、パンティ、ブリーフ、ハイソックス、長靴、生脚によって演じられる。

N子はその日、一日中興奮していた。

N子はますます相撲のファンになった。父親とTVで相撲を見ることが多くなった。

203 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:24:21.39 ID:A7JZv6fqI
次の土曜日も晴れだった。
昼過ぎ、M代とK子が高校から帰ってきた。制服に赤と白のそれぞれ長い長靴である。
その日は大掃除があった。M代とK子たちは敷地外周の溝のどぶさらいなどである。
長靴着用については学校からは何の指示もなかったが、M代もK子も自主的に長靴を持参した。帰りは短靴をしまって長靴で下校した。
長靴を持参した生徒は他にいなかった。教員の一部や用務員だけが長靴だった。
短靴の生徒は泥で汚れることを恐れて能率が上がらなかったが、M代とK子はどんどん作業の効率を上げていった。

M代とK子は誇りを持って長靴を履いて下校した。
制服は紺のブレザー、スカート、赤のネクタイだった。
M代とK子は長い長靴が意外に似合うことを発見した。
欲を言えば、スカートが短かったなら、と思った。そう、小学生のころのように。

(この時代は、ズベ公スカートの時代で、短いスカートを女子高生が履く、という発想がなかった時代ということでお願いします。)
(男の子は激短半ズボンの時代です。)
(念のため。)

自動遊園に近づくと、3歳くらいの女の子を連れているC子に出会った。
C子は、ピンクのワンピース、白のハイソックス、黄色の長靴、連れていた女の子もまったく同じ服装だった。

204 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:25:28.70 ID:A7JZv6fqI
M代「C子ちゃんじゃない?」
C子「M代さん、K子さん、こんにちわ。」
K子「その子は?」
C子「妹のN子です。N子、ご挨拶。」
N子「こんにちわ。」
M代「まあ、立派ね。ちゃんと挨拶できるのね。」
K子「C子お姉ちゃんがしっかりしてるのね。」
C子「今から、N子と砂場で遊ぶのよ。」

C子は、先週の日曜日にこの児童遊園の砂場で、A樹B斗とともにX県の風景を水まで入れて本格的に作ったことを話した。

M代「だからA樹はあんなに泥だらけだったんだね。」
K子「B斗も!」
C子「あの日が本当に楽しかったってN子が言うもんだから、今日も連れてきちゃった。N子がA樹やB斗も一緒がいいって言うんだけど…」
M代「A樹は宿題ができてないから家でカンズメなの。そういえばA樹、用があるってママに言ってたけど… そういうことだったんだね。」
K子「B斗も同じだわ。そうそう、C子ちゃん、J先生が参観日にC子ちゃんの絵を見ながら行ってたことだけど…」
C子「なあに?」
M代「お姉ちゃんとしてがんばってるのは立派だけど、無理しないでね。C子ちゃんもお母さんに甘えてね。」
C子「ありがとう。J先生がママに言ってくれたおかげで、ママも私をかわいがってくれるわ。N子もかわいいし、楽しくなったの。」
K子「何かあったら私たちに相談してもいいのよ。話が長くなっちゃったわ。N子ちゃん、退屈してる。」

M代とK子は児童遊園を後にした。

M代「私がアイドルになるなんて言い出したのは、A樹が生まれて、A樹ばかりがかわいがられることへの寂しさがあったからかもしれない、と思いの。」
K子「私も。M代とA樹君、私とB斗は九つも年が離れてるから、そんなことはないと思ってたけど。」
M代「J先生がC子ちゃんの絵を見て感じ取ったことを話してくれたときに、ドキッとしたわ。」
K子「でも、あれですっきりしたわ。」
M代「小学校の教員を目指してX大学教育学部、勝ち取りましょう!」
K子「がんばりましょ! こうしてはいられないわ。勉強、勉強!」

M代とK子は急ぎ帰宅し、長靴をきれいに洗ってから、猛勉強した。

205 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:30:39.83 ID:A7JZv6fqI
小3の冬になった。
雪がまだ少し残っている日、公園で肉弾をすることになった。
A樹とC子は敵チームになった。

A樹は白と黒の縞のラガーシャツに黒の半ズボンに黒の長めの長靴に白のハイソックスがちらり。
C子は白を基調としたトレーナーに赤の短いスカートに赤の長めの長靴に白のハイソックスがちらり。

肉弾が始まった。
C子の片足ケンケンはA樹たちのより一歩のストライドがあり、スピードのあった。
C子はA樹のチームの男の子や女の子を突き飛ばしたり、引き倒したりしながら、A樹のチームの陣に入ってきた。
A樹は自分たちの陣に戻ってきて、守る態勢に入った。

C子は迫ってきた。
A樹と一緒に守っていた男の子は固まって震えだした。
長靴のゴムが半ズボンにハイソックスを履いた生脚にぶつかってパタパタと音がした。

A樹も怖かったが、目をつぶったまま、C子を押し倒そうとして、一歩前に出て、両腕を前に出した。
A樹はC子の気配が消えたのを感じた。
C子は一瞬沈み込み、A樹の腕出しをかわしたのだった。

A樹は鉄のような臭いを感じ、衝撃とともに後ろに飛ばされた。
後ろ向きに数歩走ることになったが、足の回転は間に合わず、尻餅をついて倒れてしまった。
鼻からはぬるりとして暖かいものが流れた。

C子はA樹の腕だしをかわして、A樹を突き飛ばそうとしたのだ。
それが外れてA樹の顔面に当たってしまったのだ。

「A樹君は鼻血を出した!」
周りの子供たちが騒いで肉弾は中止になった。

206 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:31:08.83 ID:A7JZv6fqI
宗匠帽を被り十徳を着て足袋に雪駄を履いた老人がA樹に近づいてきた。
老人はしゃがんで、A樹を横抱きにして、公園の水道まで来た。
懐から懐紙を出し、水道の水でぬらして絞った。

老人はA樹の半ズボンの尻の部分を膝に乗せ、背中を支えながら、鼻血の処置をした。
A樹は粘液を刺激されて、半ズボンとハイソックスと長靴に包まれた生脚をばたばたさせた。
白いブリーフがちらりと見えた。

「じっとして。力を抜いて。」
老人にそういわれたことと、老人に十徳に染み込んだ香の香りで、A樹は力が抜けた。

A樹は両肘もすりむいていた。老人は両肘の傷口の汚れも拭いてくれた。
「よし、よくがんばった。君はいい子だ。強い子だ。」
肉弾で女の子に「KO負け」したのに「強い子だ」と言われたことにA樹は顔を赤くした。

207 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:31:38.56 ID:A7JZv6fqI
「誰か、この子の家、わかるか?案内してくれ。」
「はい。」
C子がA樹の家を案内することになった。

老人はA樹を横抱き(お姫様抱っこ)して、C子の案内でA樹の家に向かった。
長靴スカート少女を伴った十徳姿の老人に横抱きされた長靴半ズボン少年をすれ違う人々はものめずらしそうに見た。
A樹は雲に浮かんでいるような気がした。

A樹が感じていたのは、肉弾で女の子に鼻血を出して「KO負け」した恥ずかしさだけではなかった。
隣で震えていた男の子と違って、強いC子に勇敢に立ち向かっていった勇気を表彰されているような気もした。
でも、恥ずかしさの方が強かった。

「もう大丈夫です。降ります。」
A樹は老人がおろしてくれるよりも早く降りた。

C子の張り手の衝撃や鼻血などのためか、しばらくだかれていたためか、
降りたところがぬかるんでいるためか、A樹は滑って、老人に倒れ掛かってしまった。

「君、大丈夫か。」
老人に支えられたため、A樹は転ばずに住んだ。
老人の足袋や十徳は少し泥がついてしまった。

「ごめんなさい。」「いいんだよ。気にしないで。」
A樹の足取りはしっかりしてきた。
「こっちです。」C子が案内した。A樹の家に着いた。

208 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:32:06.73 ID:A7JZv6fqI
「君、名前は?」「○○A樹です。」
「お嬢ちゃん、名前は?」「○○C子です。」
「ごめんください。」呼び鈴を押して老人が声をかけると、A樹の母親が出てきた。
「私、○○町の**です。先ほど公園を通りかかりましたら、この子たちが肉弾をして遊んでおりました。
 A樹君が鼻血を出して、転んだときに肘もすりむきまして、応急にちょっとした手当てをして、お宅まで連れて参りました。
 おうちで手当てをしたほうがよろしいでしょうと。」
「これは本当にありがとうございます。A樹、この方にお礼をしなさい。」
「ありがとうございます。」
「いや、この女の子、C子ちゃんというんですね、本当に強いですね。
 C子ちゃんの手のひらがA樹君の顔面に当たりまして。」
C子がA樹の母親に一礼して、
「おばさん、ごめんなさい。A樹君に怪我させちゃって、私、つい、夢中になっちゃって……」
というと、A樹の母親は
「気にしないで、C子ちゃんは何も悪くないわ。A樹よりもC子ちゃんの方が強かっただけなのだから。」
とにこやかに言った。
C子は申し訳なさと誇らしさのため、顔を赤くし、スカートハイソックス長靴の生脚をもじもじとさせた。
A樹は恥ずかしさのため、顔を赤くしてうつむいた。
「A樹君も強いですね。鼻血を出しても、肘をすりむいても、私の下手な手当ての最中も、まったく泣きませんでしたし。
 A樹君は勇気のある子です。他の男の子が怖がっているときに一人で立ち向かっていったんですからね。
 真冬でも長靴に半ズボンに絆創膏ってのは男の子の勲章ですね。」
A樹は赤くなった顔を上げて、恥ずかしさと誇らしさのために、半ズボンハイソックス長靴の生脚をもじもじとさせた。
老人は応急手当のとき、A樹の肘に絆創膏を貼っていた。
A樹の母親は救急セットを出してきて、A樹の手当てをした。

209 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:36:43.27 ID:A7JZv6fqI
205から208までのエピソード、76から79と同じです。
76から79では小2の冬としましたが、やはり小3の冬にさせてください。

210 :夢見る名無しさん:2017/03/22(水) 18:39:36.17 ID:A7JZv6fqI
引き続き、
2スレの小説『長靴半ズボン』をココに移していきたいと思います。
473などわたくしのレスは編集したり誤字脱字を訂正したり少し改変したりするかもしれません。
わたくし以外の方のレスはいじることなくそのままの形で移します。

その間、スレ番3のように、
>子供のころ、1年中半ズボンで過ごしました。雨や雪の日は長靴を履きました。
>長靴と半ズボンについて語りましょう。
のように、小説と関係ないことをレスしていただいてもかまいません。

211 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:12:40.52 ID:yWKsKR4oX
4年生の晩秋の体育の授業だった。
秋の雨が上がったばかりで運動場は濡れていた。

体育の服装は、
男の子も女の子も、上は、首と袖に黒の2本のラインが入った白の半そでの体育服、
下は、
男の子は黒のジャージ生地の短い短パン、
女の子は黒のブルマの上に黒のひだつきの短い体育用スカート
であった。

A樹もB斗もC子も長靴を履いていた。A樹とB斗は黒、C子は赤だった。

やることは、サッカーの練習だった。
10m四方のコートを作り、対面にハードルのゴールを置き、1対1でゴールを狙うというものである。
先行後攻と交代で一方がボールを取り、ゴールを目指す。もう一方はボールを奪い、ゴールを目指す。3回の表裏まで行い、勝負を決める。
ボールがコートの外に出たら攻守交替だった。
運動場いっぱい6面を使い、1面に約4グループが交代で使った。

B斗はC子と対戦することになった。
いつもいつもC子に負けているB斗だったが、C子は女の子でサッカーに慣れていないけど自分はサッカーに慣れている、C子に勝てるかもしれないと期待もした。
もちろん不安もあった。

212 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:13:42.27 ID:yWKsKR4oX
結果はC子の全勝だった。
C子が先攻のときはB斗はまったくボールにも触れず、B斗が先攻のときはC子にボールを取られ、取り返すことはできず、C子にゴールを決められてしまった。

対戦の一部始終をA樹は見ていた。
B斗もC子も真剣だった。激しい動きのたびに長靴にしわが入った。しわに沿って長靴が太陽光を受けて光った。
B斗の短パンからはブリちらが白く見えた。C子のスカートが翻るたびにブルマが見えた。
C子の方が反応も早く足も速いのは明らかだった。B斗の方が脚が長かったが、C子のバネのような筋肉がすべてを逆転させた。
B斗とC子の長靴からのぞく白のハイソックスも鮮やかだった。

最後、後攻のB斗がボールを持ったが、B斗はグロッキーになっていた。
ドリブルを始めてからあっという間にボールを取られ、そのときに倒れてしまった。
C子は楽々とゴールを決めた。

B斗の長靴もC子の長靴も泥で汚れた。でも、ハイソックスは、B斗のは汚れたが、C子のは汚れなかった。
A樹はたまらなかった。

その日の帰り、スタジャンに黒の私服半ズボンに少し汚れた白のハイソックスに黒の長靴を履いてランドセルを背負って帰るB斗は家についた後、
すぐにランドセルを置いて、そのまま河原に出かけ、サッカーの脚裁きの練習をした。
どうすればC子に勝てるのかと。
B斗は疲れて四つんばいになり、泣いてしまった。

213 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:16:47.33 ID:yWKsKR4oX
C子たちが4年生のときC子の妹N子は1年生だった。
その日、4年生に続いて1年生の体育の授業があった。

N子は黄色の長靴に白のハイソックス、幼稚園年長のとき相撲でN子に投げ飛ばされたN也(>>844 >>855)は黒の長靴に白のハイソックス。

やることはサッカーの練習だった。
4年生が使ったコートで、1対1でボールを奪い合うというものだった。
先行後攻と交代でボールを取り、3分の間、ボールを取られなければ先行の勝ち、取られたら後攻の勝ち、3回の表裏まで行い、勝負を決める。
ボールがコートの出たらやり直しだ。

N子とN也が対戦することになった。結果はN子の全勝だった。
N子の方が背が低いが、筋肉のバネが圧倒的にあった。
N子が先攻のときはN也はまったくボールにも触れず、N也が先攻のときはN子にボールを取られ、取り返すことはできなかった。
最後、後攻のN子がボールを持ってドリブルを始めたが、N也はグロッキーになっていた。
疲れと苦しさと悔しさのため、その場で泣いてしまった。

N也の長靴もN子の長靴も泥で汚れた。でも、ハイソックスは、N也のは汚れたが、N子のは汚れなかった。

C子が長靴スカートハイソックスにランドセルを背負って帰ってくると、先に帰っていたN子は長靴スカートハイソックスでC子に向かって駆け出した。
N子はサッカーでN也という男の子に勝ったことを誇らしく話した。
C子もサッカーでB斗に勝ったことを話した。
B斗はA樹とともに3年生のとき、C子と相撲を取って負けている。
だからN子はB斗のことはよく知っていた。

N子に負けたN也がないたことをN子が言ったとき、「そのとき、N也君に何て言ったの?」とC子はN子に聞いた。
「何も。」とN子が言うと、「N也君、大丈夫」って声をかけなきゃだめよ。」とC子が言った。
「うん、これからはそうする。」とN子が答えると、C子は「N子ちゃんはいい子だね。」と言って、N子と手をつないで家に向かった。

214 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:21:44.66 ID:yWKsKR4oX
>C子が4年生のときC子の妹N子は1年生だった。
と書きましたが、以前のカキコを読んでみると、N子ちゃんが小学校に入学したのはC子ちゃんが中学1年生のときになります。
矛盾を調整するために、、上記のレスを次のように訂正させてください。

>>213 について >>211 >>212 に続けて
女の子の長靴スカートハイソックス、男の子の長靴半ズボンハイソックスは同じで。
「勝った女の子は妹のN子に似ている、負けた男の子はN子に相撲で投げ飛ばされたN也君に似ている」
とC子は見ていた。
もしあの女の子がN子ならどんな風に声をかけてやろうかなと思ってもいた。
その言葉は>>213のとおりだった。
外ばかり見ているので、C子は先生に注意されてしまった。

215 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:23:32.57 ID:yWKsKR4oX
4年生の体育が終わり、運動場では1年生の体育になった。
4年生のB斗は教室からその情景を見ていた。
同じくサッカーの練習で、自分に似た長靴半ズボンの男の子がC子に似た長靴スカートの女の子に負けている。
男の子はグロッキーになって泣いてしまった。
B斗はたまらなかった。

そういえば、あの女の子はC子の妹のN子ちゃんに似ている。男の子はN子に相撲で投げ飛ばされたN也君に似ている。
でも、N子ちゃんもN也君も幼稚園の年中組である。何も関係ないはずである。
ただ、B斗にとっては前の体育の時間の悔しさをもう一度繰り返し見せ付けられているようなものである。
目を背けたかった。でも、背けたくなかった。見ていたかった。
「悔しさ」とともに「たまらなさ」も捨てがたかった。

そんなことをしているうちに、B斗も先生に注意されてしまった。

>その日の帰り、スタジャンに黒の私服半ズボンに少し汚れた白のハイソックスに黒の長靴を履いてランドセルを背負って帰るB斗は家についた後、
>すぐにランドセルを置いて、そのまま河原に出かけ、サッカーの脚裁きの練習をした。
>どうすればC子に勝てるのかと。
>B斗は疲れて四つんばいになり、泣いてしまった。

216 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:24:36.42 ID:yWKsKR4oX
4年生の梅雨晴れの日の体育の授業だった。

その日は雨が降ったので、長靴を履いてきた子が多かった。A規B斗C子はもちろんである。
午前中は雨が降っていた。雨がやまなければ保健になる予定だった。昼前から雨は上がり晴れわかった。子供たちは喜んだ。
男の子は半袖半ズボンの体育服、女の子は半袖体育服にブルマの上に体育用のスカート、半袖は白に首と袖口に黒の2本ずつのライン、半ズボン、ブルマ、スカートは黒。
子供たちは3分の2から4分の3くらいが長靴を履いていた。男の子は黒、女の子は赤が一番多く、ピンク、白、紺と続いた。

A樹B斗C子はもちろん長靴だった。
種目はドッジボールだった。
4チームに分かれ、A樹もB斗もC子も別のチームになった。

A樹のチームとC子のチームの対戦となった。
子供たちが激しく動くたびに、長靴がパタパタと鳴った。A樹もC子も胸が弾んだ。
C子の動きは長靴にまったく左右されず、弾むようだった。

C子の強烈な球が飛んできた。低く、A樹の長靴をめがけて飛んできた。
A樹はジャンプしてよけようとした。しかし、A樹の反射神経やジャンプ力より、C子の球のスピードの方が上だった。
ボン! C子の球はA樹の長靴に当たり、ゴムの鈍い音がした。
A樹は走りながら外野に出た。涙が頬を伝うのを感じた。

A樹は急いで半袖の袖で顔をぬぐって、何事もなかったように外野についた。
A樹は涙腺だけでなく、股間も気になっていた。

217 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:26:08.48 ID:yWKsKR4oX
4年生の運動会、長靴リレーの時間になった。

A樹とB斗は白組、C子は赤組になった。白組3人赤組3人の6人で同時に走る。
A樹はドッジボールをドリブルする区間になった。B斗とC子はただ走る区間になった。

A樹はドリブルで赤組の肥満児の男子を抜いてB斗につないだ。A樹が脱いだ長靴をB斗が履いた。
長靴が好きでよく長靴を履くA樹とB斗は手際(脚際?)がよかった。
A斗に抜かされた肥満児はC子につないだ。肥満児は手際が悪かったが、長靴が好きなC子は手際がよかった。

B斗は最高の走りができていると思った。
長靴は自分の足のサイズよりはるかに大きかったので走りにくい。でも、走るコツはしっかりつかめている。
でも、後ろから足音が迫っている。長靴の低い足音だが、安定していて早い足音である。
C子だ。
C子の足のサイズはA樹やB斗よりも小さい。長靴とのサイズのギャップはB斗より大きい。
でも、C子はそれを乗り越えてしまった。
C子はB斗に並んだ。そして抜き去った。
B斗はもっと早く走ろうとしたが、まったく追いつけなかった。
C子の揺れる髪、黒のブルマと黒の大長靴に包まれたC子の脚線がどんどん遠ざかった。

218 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:26:32.70 ID:yWKsKR4oX
走り終えたA樹は一部始終を見ていた。
足のサイズと長靴のサイズとのギャップならB斗が有利でC子が不利だ。C子の強さには文句のつけようがない。
一歩のストライド、脚の回転のピッチともにC子が勝っていた。

A樹はC子の強さと美しさに圧倒された。
でも、B斗もそんなに遅くはない。B斗もがんばっている。フォームも美しい。
C子の大長靴もB斗の大長靴も何とも言えない皺を見せた。いつもの長靴では出せない、大長靴の皺だ。

C子は大長靴を手早く脱いで次の子に渡した。
B斗は息が切れて大長靴を脱ぐのに手間取り、バランスを崩して転んでしまった。次の子が脱がすのを手伝って脱ぐことができた。
A樹には、B斗の大長靴を脱ぎ損なって転ぶ、体全体と脚線の動きもたまらなかった。
その時、A樹からはB斗の顔の表情は見えなかった。でも、A樹にはB斗がどんな表情をしているかがわかる樹がした。

運動会が終わり、B斗は私服半ズボンのデニ半に着替えて下校した。
人通りの少ない裏通りの電柱に頭をつけ泣いているB斗の後姿をA樹は見た。
A樹は何もいわずにその場を立ち去った。
A樹はB斗がかわいそうだった。運動会で女の子に負けたのだから。
でも、A樹はB斗がうらやましかった。C子と堂々と競い合えたのだから。

219 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:27:31.20 ID:yWKsKR4oX
4年生の秋の雨上がりの日の体育の授業だった。

その日は雨が降ったので、長靴を履いてきた子が多かった。A規B斗C子はもちろんである。
午前中は雨が降っていた。雨がやまなければ保健になる予定だった。昼前から雨は上がり晴れわかった。子供たちは喜んだ。
男の子は半袖半ズボンの体育服、女の子は半袖体育服にブルマの上に体育用のスカート、半袖は白に首と袖口に黒の2本ずつのライン、半ズボン、ブルマ、スカートは黒。
子供たちは3分の2から4分の3くらいが長靴を履いていた。男の子は黒、女の子は赤が一番多く、ピンク、白、紺と続いた。

A樹B斗C子はもちろん長靴だった。
種目はドッジボールだった。
4チームに分かれ、A樹もB斗もC子も別のチームになった。

B斗のチームとC子のチームの対戦となった。
子供たちが激しく動くたびに、長靴がパタパタと鳴った。B斗もC子も胸が弾んだ。
C子の筋肉は長靴のゴムよりも強い弾力の感じられる弾むような動きだった。

B斗は相手チームのパスをカットしようと結構危険な動きをしていたため、狙われる隙ができた。
そんなB斗めがけて、C子の強烈な球が飛んできた。それほど低くはなかった。
B斗は体を「く」の字にしてよけようとした。でも、C子の球の方が速かった。
パイーーーーン! 球はB斗の太ももに当たった。B斗の太ももが赤くなった。

B斗は少し足を引きずりながら外野に出た。
泣きたいほどの痛さではなかった。でも、涙が頬を伝うのを感じた。
B斗は半袖の袖で顔をぬぐって、何事もなかったかのように外野についた。
B斗は太ももと涙腺だけでなく、股間も気になった。

220 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:28:49.53 ID:yWKsKR4oX
4年生のN祭だった。
A樹B斗C子も参加した。男の子が多数だったが、女の子も結構参加していた。

長靴半ズボン少年、長靴スカート少女が続々と集まってきた。
男の子は社務所の入り口あたり、女の子は奥のほうの部屋で着替えた。
ふんどしは、男の子にはおじさんたち、女の子にはおばさんたちが手伝ってくれた。
A樹もB斗もC子も土間にずらりと並んだ長靴にたまらなくなった。
男の子たちは一度ふフリチンになるのだけれど、ハイソックスだけは残ることになった。

着替えが済むと子どもたちは学年別に並んだ。
ストーブが焚いてある部屋から出ると寒かったが、巨大なたき火があったのですぐ暑くなった。
神主の祝詞は小4のA樹たちにも意味がよくわかった。
ところどころ子どもには難しい言葉が使われてはいたが、子どもたちのたくましい成長を通した世界の発展、子どもたちの安全と祈っているのだと分かった。
大人たちが自分たちの安全に気を使っていることはよく伝わった。
だからこそ緊張した。しっかりとがんばらないと怪我をすると。

それほど大きくない神輿がいくつか示された。低学年、中学年、高学年と別れて担ぐのだ。
A樹B斗C子は同じ神輿を担いだ。
階段を下るときは緊張した。大人たちも注意深く見守った。

げ〜ん〜き〜を〜だ〜し〜て〜 わっしょい!

全国どこにでもある平凡な掛け声で元気よく駆け回った。
商店や民家でで木遣り歌はこの地方独特のものだった。
A樹たちにとって、鉢巻と法被とふんどしと長靴に覆われた子どもたちの体を見る大人たちの視線は心地よかった。

非常に楽しく、寒さも忘れ、体もほてり、元気が出てきた。

階段を上り、本殿に戻り、もらったものや神輿を決められた場所に納めた。
そして、階段を上る競走だ。
まずは子どもたちは全員下に降りる。そして学年別に競走するのだ。

221 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:29:17.09 ID:yWKsKR4oX
4年生の番になった。
子どもたちの間に緊張が走った。太鼓の音が鋭く響いた。スタートだ。
太鼓の音が、ドンドンドンドンと早いリズムで鳴らされた。

早くもC子がA樹やB斗の前を行った。C子は2,3人の男の子とトップを争っていた。
A樹もB斗も全然ついていけなくなった。半分くらいでA樹とB斗のペースが落ちてきて、C子に話されていった。
鉢巻に止められて少しずつ揺れるC子の髪、C子の法被の後ろ姿、ブルマを履いたC子のお尻、
長靴から少し見えるハイソックス、その上の短いけれどもよく伸びたバネのように駆けていくC子の脚線、
息が苦しくなったA樹とB斗の視界のなかでどんどん小さくなっていった。

C子は3位だったようだ。少し滑ったらしい。
A樹もB斗も階段のはるか下に取り残されたので、ゴール地点は死角になっていて見えなかったのだ。

222 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:29:43.01 ID:yWKsKR4oX
そして相撲が始まった。
鉢巻は取り、法被は脱いで、ふんどしに長靴の裸で行う。
学年別の勝ち抜き戦である。

A樹とB斗は1回戦にやっとのことで勝った。C子は圧勝した。
2回戦、B斗はそこで負けた。
A樹はC子と対戦することになった。

はっけよい、のこった!

A樹は今度こそC子に負けたくなかった。
A樹は自分より背の低いC子よりも低い姿勢で相四つになれた。
C子を寄せて吊り出そうと作戦を立てた。

C子に動きがあった。A樹はチャンスだと思った。でも、パワーもスピードもC子が上だった。
A樹は振り回されるような下手投げで土俵に這わされた。
A樹はひざをすりむいた。それでも、痛さをこらえて一礼して足を引きずりながら土俵を下りた。
C子が勝ち名乗りを受けていた。

223 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:30:18.69 ID:yWKsKR4oX
係員がA樹を社務所内の救護コーナーに連れて行ってくれた。

傷口を水で洗い、絆創膏をしてくれた。
B斗がA樹の着替えを持ってきてくれた。
A樹はふんどしを外されて一瞬、ハイソックスに長靴だけのフリチンになり、長靴を脱いで土間から板の間に上がり、
白のブリーフに白の下シャツを着て、白と黒の横縞のラガーシャツに黒の半ズボンを履き、もう一度長靴を履いて土間に降りた。

「真冬でも半ズボンで感心だねえ。寒くないかい?」
「寒いけど、遊んでいるうちに暑くなってしまいます。」
「元気だねえ。半ズボンに長靴を履くと強そうに見えるよ。」
「長靴に半ズボンに絆創膏って、男の子の勲章だね。」
「女の子に負けて悔しくないかい?」
「く、悔しいです。」
「そうか。長靴半ズボンで雪の中でも元気に遊んでいれば強くなれるぞ。」
「あの女の子にも勝てるぞ。」
「はい。」
「ボク、泣くなよ。」
「絶対に泣きません。」

そうこうしているうちにすべての子ども相撲が終わった。
最後のお祓いを受けて子どもたちが続々と着替えに来た。

224 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:30:47.45 ID:yWKsKR4oX
大人たちが主役の祭りは続くが、A樹はもう帰りたくなった。
C子に投げられて擦りむいた膝は歩くとやはり痛い。

A樹は終わってから気づいたのだが、4年生の部の子ども相撲はC子が優勝した。
A樹がとぼとぼと神社を後にしようとすると、長靴で走る足音が聞こえてきた。
音でわかる。C子だ。
いつもならすぐ振り返るのだが、その日はそんな気になれなかった。
A樹はC子に肩をたたかれた。

「A樹、怪我は大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。それより優勝おめでとう。」
「ありがとう。ごめんね。」
「いいよ。気にしなくて。僕よりもC子のほうが強かっただけなんだから。」
「A樹も強かったよ。あのまま負けちゃうんじゃないかと焦って、かっとなっちゃったんだ。」
「やっぱ、C子は強いよ。僕もC子のように強くなりたいよ。」
「A樹、来年も出る?」
「もちろん! 来年は負けないよ。」
「私だって負けないわ。お互いに頑張りましょう。」
「うん。」
「それじゃあね。」
「じゃあね。」

A樹とC子はそれぞれ別れた。

角を二つくらい曲がり、C子に見られない確信を持つと、A樹は急に立ち止まった。
電柱があった。電柱にはN祭の子ども相撲の募集のことが書いてあるポスターが貼ってあった。

A樹は電柱に向かって仕切りをした。長靴の縁が裏腿に当たった。
しばらく電柱をにらんでから、A樹は電柱に突進し、電柱に張り手のような鉄砲を打った。
鉄砲と打っているうちに涙で目が曇ってきた。
そして電柱と相撲を取るように電柱を抱きしめて力を入れた。
力尽きるとA樹は電柱に寄りかかって泣き出してしまった。

225 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:34:00.28 ID:yWKsKR4oX
小3の最後と小4の春の遠足のエピソードが抜けてしまったので、ここで入れていきます。

226 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:34:52.03 ID:yWKsKR4oX
M代とK子はX大学教育学部小学校教員養成課程に合格した。
X大学はいわゆる駅弁大学(地方国立大学の蔑称)である。
二人の通うY東高校からは上位しかいけない。M代もK子も模試の判定はDかEだけだったので奇跡とも言えた。
少しでもJに近づきたかった、その思いだけであった。

227 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:35:13.96 ID:yWKsKR4oX
Jは芸能界を引退した。
引退する前に一回テレビに出た。A樹、B斗、M代、K子が見逃さなかったのは言うまでもない。
彼らを特に意識したのか、「男のコのように」も歌った。紺のデニ半にあの紺の長靴、そして白のハイソックスである。

Jは母校F大学の付属小学校の教諭として採用された。国籍は英領香港のままであった。
F大学は東京にある中堅大学だが、付属幼稚園、小学校、中学校、高等学校は名門校で、お受験も難関である。
高等学校からは灯台(東大)、鏡台(京大)などにも大勢合格する。

幼稚園、小学校、中学校、高等学校には制服がある。小学校は冬服も、男の子は短い半ズボン、女の子は短いスカートだ。白のハイソックスも着用する。
幼稚園も小学校も中学校も高等学校も、英語や外国語、国際理解に力を入れている。外国人や混血の児童・生徒も多めである。
いわゆる受験教育が売り物ではない。管理教育や受験刑務所とは無縁である。
部活動も結構強いが、部の数は少なく、外部のスポーツ団体に所属して活躍する児童・生徒も多い。

Jは小学校低学年全体の副担任としてスタートすることになった。教科担当は音楽だった。
多学年や中学校、そして(これが主だが)幼稚園でも音楽と語学とダンスをミックスした活動を担当した。

Jの赴任に反発する保護者はいなかった。Jの国籍も問題にならなかった。
Jはさまざまな歌やダンスを、日本語、英語、広東語で伝えていった。
中学校や高校からも依頼が来た。Jの指導によって、英語の偏差値も上がっていった。

228 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:35:39.47 ID:yWKsKR4oX
Jが大学4年、M代とK子が高校3年、A樹、B斗、C子が小学校3年の終わりごろ、JがF大学付属小学校の先生になることがマスコミに載った。
マスコミといっても、芸能雑誌2誌と若干の週刊誌である。
芸能雑誌1誌には、X県Y市の小学校での教育実習の写真>>772

>前列中央にJ、木綿の生成りのワンピースに白のハイソックスに赤の長い長靴だった。
>Jの向かって右にはA樹、その隣にB斗、Jの向かって左にはC子が陣取って座った。
>3人は何が何でもJの近くに行きたかった。並ぶ競争でも心構えが違った。

>A樹は白と黒の横縞の半袖ポロシャツに黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴、
>B斗は赤と白の横縞の半袖ポロシャツに黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の長靴、
>C子は白の半袖ブラウスに紺のひだつきスカートに白のハイソックスにピンクの長靴だった。

>写真の解像度はさすがにプロで、Jの顔にも、担任の顔にも、どの子供たちの顔にも、涙の跡が写った。
>ぬかるみの残った運動場で遊んだため、どの長靴にも泥のはねた跡が写った。
>西日がJや子供たちの美しい肌と、長靴のゴム質と、しゃがんだためにできた長靴のしわと、長靴にはねた泥を美しく写した。

が載った。(当時は個人情報という概念が希薄な時代だった。)
A樹もB斗もC子もM代もK子もその雑誌は大切に保管した。

229 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:37:18.56 ID:yWKsKR4oX
4年生の春の遠足はほぼ毎年潮干狩りだ。海辺の生物の観察とセットになっている。

A樹たちの学年では、服装として、男子も女子も半ズボン(女子はブルマも可)、全員長靴を履いてくるようにと決まった。X県の小学校は前にも書いたとおり、一年中半ズボン(女子は短いスカート)だ。
長靴半ズボンのことは、児童だけに連絡したのではなく、保護者宛の文書にもなった。
理由としては、前年度、貝殻かガラスか金属片で足を怪我した子が板からというのだ。
実は、学年主任も、長靴フェチだったのかもしれない。長靴半ズボンフェチだったのかもしれない。

行き先は、同じX県のZ町、県庁所在地X市の隣、A樹たちの住むY市を流れるZ川の河口にある町だ。
バスの中で歌う歌集、遠足の半月ほど前からクラスで作り出した。A樹とC子は編集委員だった。
もちろん、教育実習にもきたJの歌はしっかり入っていた。歌集の曲数がオーバーするということで何曲か落とすことになった。
『男のコのように』がそのリストに入りかけた。でも、B斗が強硬に主張したこともあって、残った。

230 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:37:41.58 ID:yWKsKR4oX
行きのバスの中では、C子のリクエストもあって、『男のコのように』もみんなで歌った。
バスの中の子どもたちは、歌っている歌詞のように、全員が長靴半ズボンだった。

Jが教育実習の間、Jも音楽の授業を担当したが、そのときは教科書の歌を歌うだけでmJの歌を歌うことはなかった。校長からは強く禁止されていた。
クラス全員で歌謡曲を歌うのは久しぶりだった。
A樹もB斗もC子も大きな声で元気よく歌った。

海に着いた。
長靴半ズボンの子どもたちが続々と降りてきた。ほとんどの子どもたちはハイソックスがちらりと見えた。女の子も半ズボンを履いてきた。
C子は、ピンクのTシャツ、ライトブルーのデニムの半ズボン、白のハイソックス、赤の長めの長靴だった。C子の長靴が一番長かった。
A樹、B斗の長靴も長いほうだった。
長靴の色は、男の子は黒、女の子は赤、ピンク、白、黄、ライトブルーの順に多かった。

231 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:38:13.00 ID:yWKsKR4oX
バスから降りると、長靴を忘れた子や、ビーチサンダルを履いてきた子に、学年主任は強制的に長靴を履かせた。
長靴は、トイレ掃除用の長靴をトイレから持ってきたのだ。すべて紳士用の黒の長靴である。
その長靴を履かされた子は、足よりも長靴のほうが大きく、長靴が非常に長く見えた。

自然観察兼潮干狩りの遠足に、長靴半ズボンで行くことが決まったとき、少なくとも、A樹、B斗、C子は内心大喜びした。
だから、バス内で『男のコのように』を歌うときは本当に生き生きと歌った。

午前中は、4年生になってから理科で習ったことを実地に確かめるという自然観察だった。
子どもたちは、持ってきた網なども使って、魚や蟹やヒトデなどを捕まえては図鑑で調べたりした。

午後はいよいよ潮干狩り、A樹もB斗もC子もたくさんのアサリを取った。ハマグリも時々混じった。
しゃがむと、生脚の太ももの裏が長靴のゴム質に当たる。
A樹もB斗もC子もその感覚が大好きだった。

帰りのバスでも、歌集の歌を歌うことになっていたが、子どもたちはみんな疲れて爆睡してしまった。
A樹とB斗とC子は眠りにつくのが遅いほうだった。だから、他の子どもたちの寝顔を見ることができた。
長靴半ズボンでの子どもたちの寝顔、なかなか見る機会はない。
長靴半ズボンでの子どもたちの寝顔、いいものだ、と思った。

A樹、B斗、C子にとって、4年生の春の遠足が一番楽しい遠足だった。

232 :夢見る名無しさん:2017/03/27(月) 17:43:28.31 ID:yWKsKR4oX
小4のエピソード、時系列順に整理しようと思いましたが、少し前後してしまいました。
申し訳ありません。
次は小5のエピソードを2スレからコピーします。

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