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【真夜中の】Diary of midnight XI【備忘録】

1 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/03/13(火) 16:45:38.78
前スレ
★【真夜中の】Diary of midnight X【備忘録】
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952 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/02(日) 23:57:06.64
昼下がり、久しぶりに海へ行ってきた。
数ヶ月前に行ったような気がしていたが、実は昨年5月以来であった。
今年初めてという気がしなかった。

雲の隙間からたくさんの光線が柱となって海に降り注いでいた。
光は扇状になって遠い水平線の彼方を金色に染めていた。
海は荒れていた。いつも見かけるカモメや雁は一羽もいなかった。

953 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/03(月) 00:01:57.21
汐見町の海岸で、ある女性と出会ったことを思い出した。
6年ほど前のある春の日の昼下がりのことであった。

彼女は砂浜で貝殻を拾っていた。
私は遊歩道で海を眺めながらなんとなくその姿を追っていたが、
そんな私の視線に気づいたのか、ゆっくりと歩み寄ってきて、
この辺ではあまり綺麗な貝殻はありませんねと言った。
函館から苫小牧に来ているのだが、もうすぐ戻らないといけないと言っていた。
教会などの素晴らしい建物がたくさんありますから是非函館に来て下さいと彼女は言うと、
私の手のひらに小さな貝殻を乗せて帰っていった。
私はしばらくいただいた貝殻を見つめていたが、
ふと振り返ってみると、女性は遠くから私を見つめていた。
目と目が合うと彼女は大きく手を振って別れを告げて去っていった。

954 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/03(月) 00:07:44.43
その後、私はあの女性の影を求めて何日も海へ通った。
もしかすると砂浜で貝殻を探しているのではないかと思ってみたが、
二度と会うことは出来なかった。

いただいた貝殻は思い出として大切に保存してある。
先ほど、包んであった紙を広げてみた。
桃色の表面に銀色の粒が広がる美しい貝殻である。
私に手渡してくれた女性は今、どうしているのだろうと思った。

955 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/05(水) 00:33:49.42
今日は終日雨天。
鉛色の雲が広がる陰気な一日であった。
昼前から大変薄暗く、灯りがなければ過ごせないほどだった。
今日みたいに昼間から薄暗い日はちょっと覚えがない。
生温い南風が気持ち悪かった。

956 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/05(水) 00:38:05.64
朝方、こんな夢を見た。

確か私は銀行のロビーにいたと思った。
どの方向かわからないが巨大な窓があった。
窓の下には湖が広がっていて、その彼方に建物が見えた。
急な斜面に石造りの住宅が並んで建っていて、
それらが夕日を受けて桃色に染まっていた。
あまりに美しさに私は思わず窓辺に近づいた。
傍には数人の女性が立っていて、やはり同じように見惚れていたようだ。

目覚めた後の暗い部屋の中とはあまりに対象的だった。
私はしばらく布団の中で目を瞑り、夢の中で見た鮮やかな夕日を思い描いていた。

957 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/05(水) 23:50:09.98
今日は昨日とは一転、青空が広がった。
やはり晴天のほうが気持ちがいい。
ただ、今日は冷え込んだ。西風が殊の外冷たかった。

958 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/05(水) 23:56:39.36
貴ノ岩が付け人に暴行していたことが明らかになった。
今までは彼に多少は同情するところもあったのだが。

春場所中の貴公俊といい今回の貴ノ岩といい、
短期間に関取の暴行が相次いでいるところを見ると、
旧貴乃花部屋の構造的な問題を指摘せざるを得ない。

959 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/06(木) 00:16:21.93
菊池桃子さんが平成26年に行なった30周年記念ライブの模様を観た。
声は確かに桃子さんに違いなかったが、あの頃の面影はなかった。
特に「卒業」は桃子さんの歌真似をする女性の芸人を観ているかのようだった。

960 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/07(金) 00:35:31.93
>>958
今回の事件で懸念されることは、モンゴル人や旧貴乃花部屋出身力士、
そうした人たちへの差別や偏見が発生する可能性があることだ。

961 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/07(金) 00:38:14.59
一連の事態の結末としてはあまりにも救いがなさすぎる。
というか、今回の事件が結末になるかどうかすらわからない。
更にこの後、大きな騒動が起こるような気がしてならない。

962 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/07(金) 00:42:08.37
何に対しても言えることだが、盲目的狂信的信者になってはいけないということだ。

963 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/07(金) 01:02:00.45
近所のスーパーの片隅でたんぽぽが一輪咲いているのを見た。
数日前に気温が10度を超えたことがあったので、その影響で花開いたのか。
今日なんか北風がとても冷たくて、たんぽぽにとって辛いだろうと思いながら見ていたが。

964 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/08(土) 00:24:02.27
貴ノ岩の引退が決まった。自ら申し出たそうだ。潔い判断であった。

記者会見で記者から「時間を戻せるなら何時に戻りたいか」と訊かれて、
「また新弟子になりたいです」と貴ノ岩が答えたと聞いて切なくなった。

965 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/08(土) 00:27:03.02
今日は昼過ぎまで雪が降り続き、結構積もった。
今、除雪車が出て道路の雪かきを始めている。
そして、この冬初めての真冬日となった。
昨日までとは寒さのレベルが変わったような感じがする。

966 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/08(土) 23:48:18.80
一昨日だったか、所用でとある住宅街を歩いていた時、犬の悲痛な遠吠えを聞いた。
腹の底から絞り出すような甲高い悲鳴に似た遠吠えが痛々しかった。
満足に犬の世話もできないなら初めから飼わなければいいのに。

967 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/08(土) 23:57:43.69
午前中、所用で白老町へ行く機会があった。
田畑には真っ白な雪が降り積もり、山の裾野まで続いていた。
時折吹く風に舞い上がった粉雪が日差しを受けてきらきらと輝いていた。

968 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/08(土) 23:59:25.54
今のアパートに移り住んでちょうど6年。明日引っ越しをする。
アパート暮らしは今夜が生涯最後になる。感無量だ。

969 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/12(水) 00:19:57.57
無事日曜日に引っ越しすることができた。
2日経って家の中も落ち着いてきたところ。
環境の激変にまだ半信半疑の気持ちだが、
日が経つにつれ次第に慣れていくことだろう。

今まで木造アパートの一室で周囲の音を気にしながら過ごしていたが、
一軒家に移り変わって全ての近隣騒音から開放された。
その一点だけでも今回の引っ越しは素晴らしいものだ。

970 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/12(水) 00:24:38.38
夕方になってChromeを起動させたが、拡張機能がクラッシュ、
どのサイトにもつながらない状態になってしまった。
調べた結果、セキュリティーソフトとの相性の問題らしい。
とりあえずChromeは諦め、以前使っていたKinzaを使用している。

971 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/12(水) 00:29:02.72
以前Kinzaを使っていたが、yahooニュース動画が観られないため、
Chromeに乗り換えた経緯がある。yahooニュースはもう見ていないので、
今となってはChromeに拘る必要はなくなったわけだ。

972 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/12(水) 23:56:48.54
昼から雪になり結構積もった。
日が暮れてから除雪車が出動していた。

とりあえず玄関から門までと、歩道の雪かきはしておいた。
数日後に気温が上がって雨が降るというから、
たぶんその時に積もった雪は全部融けてしまうと思う。

午後11時40分で-3.6度。今夜は少し冷え込みが緩んでいる。

973 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/13(木) 00:04:25.13
数日前の貴乃花のインタビューを活字化されたものを読んだ。
千賀ノ浦親方に対する謝罪の言葉がなかったことに驚いた。
それどころか今回の事件の責任を転嫁するような発言すらあった。

一部では貴乃花は無関係とする声があるが、
わずか2ヶ月前まで師匠であったことを考えれば、
そうした言い訳は通用しないと思われる。

弟子が立て続けに付け人に暴力振るうというのは偶然ではないと思う。
自分の妻や子供の信頼も得られず、実の親兄弟と絶縁するような男が
他人の子供預かって満足に育てられるわけがないということがこれではっきりしたと思う。

974 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/13(木) 00:10:43.78
それにしても理事解任、部屋は消滅、家庭は崩壊とか、なんて無様な人生だろう。
貴乃花の不自然な立ち振舞いの数々は、元々ないものをあるように見せようとした結果なんだと思う。

日本相撲協会が腐敗している、貴乃花が改革者であったなどと言っている者たちがいるが、
八角親方が理事長になってから、一力士が親方を通さないで協会に告発できる内部通報制度を作ったこと、
暴力撲滅に努めてきたこと、それに最後まで反対していたのが貴乃花であったことぐらいは知っておいてほしい。

975 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/13(木) 00:13:07.52
去年の暮の段階できちんと貴乃花を解雇していれば、
今年の貴公俊と貴ノ岩の事件は起きなかったかもしれない。

976 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/13(木) 00:31:34.13
部屋の窓から洩れる灯火には二種類ある。
生活感のあるものとそうでないものと。
たとえ古い家屋であっても、そこから体温が伝わってくるような、
温かさが感じられるような窓の灯りに心が揺さぶられる。
カレーや煮付けの匂いなどが広がっていると堪らなくなる。
過ぎ去った日々を思い起こさせるような、郷愁と言えばいいのか。

家庭というものはかけがえのないものだ。
今、家庭の中で暮らすことができている人たちはそのことを感謝すべきだ。

977 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/13(木) 21:02:55.96
前のアパートの明け渡しをしてきた。
これで引っ越しに伴う手続きは全て完了した。
最後に東の窓から慣れ親しんだ風景をもう一度眺めてきた。
いつもの二羽のカラスが向かいのアパートの軒下で羽を休めていた。
私が引っ越してきてから6年間ずっといた。慣れ親しんだ人と別れるような気がした。

978 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/14(金) 01:04:28.30
既に月は沈んだ後だが、外が何となく明るく感じられる。
北に広がる山が白く雪化粧をしているからだ。
西から東にかけて夜空を見渡してみると、
実にたくさんの星影が瞬いていることがわかる。
今まで町の中心部に近いところに住んでいたので気づかなかった。
薄気味悪いほど静かだ。この町に私しかいないみたいな錯覚に陥る。

979 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/15(土) 01:15:44.27
この一週間はずっと厳しい冷え込みが続き、暖かさを感じたことはない。
町外れの一軒家ということもあり、以前のアパートの時より寒々と感じることもある。
それでも広い家の中でひとりで過ごす快適さは何物にも代え難い。
今は2階の寝室で過ごしているが、なんだか夢の中にいるようだ。
トイレに行くために下へ降りることがあるが、階段の上り下りにまだ慣れない。
この新鮮さを何時までも失いたくない。

980 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/16(日) 00:45:25.11
真夜中の住宅街は深閑としている。
灯りが点いている家はなく、橙色の街燈の灯りだけが闇の中で浮かび上がっている。
山肌に積もっていた雪はかなり融けてしまい、今夜の山は暗く見える。
耳を澄ませば山の枯木のざわめく音と遠い海から聞こえてくる波の音。

981 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/16(日) 01:11:01.17
二階の西北に面する部屋を読書専用の部屋としている。
二面全体を本棚にして、あるだけの本を全部並べた。
部屋の中央にソファを置いて、窓の外の景色を眺めながら過ごすのが好きだ。
ソファに体を沈めて本を手に取ってはみたものの、どうしても景色が気になる。
この数日はただ夕暮れの風景を眺めるためだけに読書室で過ごしていた。

982 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/16(日) 01:18:32.42
今日の午後3時半。西南の空に巨大な夕日が見えた。
それは金色に輝いていて、部屋の中は眩しい光で一杯になった。
瞼を閉じても強烈な太陽の光線が目の中に残っていた。

暖かい部屋の中で柔らかなソファに身を委ねていた。
本棚に並ぶ書籍だけでなく、この家全てが自分のものになった。
深い幸福感に包まれて、身も心も融けていくかのようであった。

983 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/16(日) 01:30:44.90
やがて夕日は山陰に沈み、薄紅色の黄昏が広がった。
一瞬空が強烈に赤みを帯びたかと思うと、あっという間に藍色へ変わっていった。
日中の残影が失せて暗い夜空に星が輝き出す頃、私は部屋の灯りを点けた。

階段を降りて一階の居間へ入りカーテンを閉めながらふと外に視線をやると、
向かいの家の台所で夕食の支度をする女性の影が見えた。
少し窓を開けてみると、煮付けの匂いが漂ってくるのがわかった。
遠い昔の子供の頃の思い出が蘇ってくるかのようであった。

984 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/16(日) 01:45:41.78
たぶん私は誰とも結婚をせず、この家で一人で生涯を終えることになろう。
時々訪ねて来てくれる数人の友達と若き日の思い出を心の拠り所に生きていくことになろう。
私に長い余生が残されているとは思わないが、それで十分構わない。
これまではどちらかというと潤いの乏しい人生を歩んできたから、
残りの人生は血が通ったような温かい生活の中で生きていきたいと思っている。

985 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/16(日) 15:59:47.97
間もなく日没を迎える。
今日は終日雨だった。路上は雪融け水で溢れている。
空一面に鉛色の雲が広がっていて、既に薄暗い。
だいぶ前に街燈に灯りが燈り、水溜りが灯火を受けて紅色になって揺らめいている。
海から吹き込んでくる南風が山裾に突き当たって、その度に枯れ葉が舞い上がっている。

986 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/17(月) 00:53:17.71
最近、12歳まで暮らしていた町の夢を見るようになった。
あの頃の町並みを記録した写真などは全く現存せず、
頭の中で思い描いては懐かしむだけだったが、
この歳になって夢の中であの頃の町並みを見るようになった。

そんな中、幼い頃通っていた保育園がこのほど建て替えられたと聞いた。
昭和40年代初期に建てられた木造の建物は立派な鉄骨造になっていた。
細い糸で辛うじて繋がっていた懐かしい思い出と寸断されたような気がした。

思い返してみれば遥か遠い昔のことばかりだ。何も不思議なことではない。
あの通り、あの公園で一緒に遊んでいた友達は今どうしているんだろう。
何もかも手の届かないところへ離れて行ってしまい、
私ひとりが時の流れの中でただ立ち尽くしているようだ。

987 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/17(月) 01:08:14.25
一昨年の秋、母校である小学校の開校40周年記念式典に出席する機会があった。
教室や廊下、手洗い場など私が通っていた当時と何も変わっていなかった。
あの頃の匂いがする……と思うと、胸が張り裂けそうな気持ちになった。
卒業してから長い年月が経過したのに、どこに何があるのか、
どこを通ればどこへ行くのか考えなくても自然に体が動いた。

式場である3階の体育館に入った。天井の鉄傘や床の塗料の匂いが懐かしかった。
しかし、なにより在校生による校歌斉唱に感動した。
小学校を卒業して以来一度も生で聴いたことがなかったからだ。
思わず私も口ずさんでいた。懐かしさで堪らず目頭が熱くなった。

988 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/17(月) 01:20:36.69
この長い歳月の間、私はいったい何をして生きてきたんだろう、
そう思うと、ただただ取り返しのつかないことになったと悔やむばかりだ。
若い頃は過去を振り返ることもなく、漠然と将来のことだけ考えて生きていた。
しかしこの歳になって、若さに甘えて無意味な人生を歩んできただけではないのか、
そう思い始めるようになった。長い人生と残された日々の短さを思えば、
あの時ああすれば良かった、もっと適切な行動ができたはずなのにと後悔ばかりしている。

若さは全てに勝る財産であって、それは何物にも代え難いものだ。
でも若い時はその価値に気付くことはない。若さを失って初めてそのことに思い至るものだ。

もっと大切に生きてくればよかった、毎日そんなことを思いながら暮らしている。

989 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/17(月) 20:14:58.99
苫小牧駅前の南口へ行ってきた。
駅と旧エガオビルを結んでいた連絡通路が撤去されていた。
妙にすっきりした風景になっていて、寂しさひとしおだ。
あとは旧エガオビルが一日も早く解体されて跡地が公園になるか、
または商業施設が入ったビルに建て替えられることを期待するが、まず無理だろう。

990 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/17(月) 20:39:05.25
小学生1~2年生くらいの女の子4人が「ジングルベル」を歌いながら下校していた。
♪ジングルベル、ジングルベル、鈴が鳴る~という歌声が上手でとても美しく、
そのままずっと聴いていたい気持ちになった。心が洗われるような思いがした。

991 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/18(火) 00:46:26.05
今夜は雲が多く、星影は見られない。月は既に山の陰に隠れてしまった。
西風が吹くたびに山の枯木が一斉にざわめく。風がびゅうびゅうと唸る。
そんな音を聞いていると、足元から不気味な寒さが感じられてくる。
こんな山裾の狭い道に車のヘッドライトの灯りが現れた。
街燈の橙色の灯りと交叉したと思うと、車は闇の中へ消えていった。

992 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/19(水) 00:32:32.52
日が暮れる頃に帰ってきた。
門から玄関にかけて霜が残ったままで、
踏みしめるたびにざくざくと砕ける音がした。
西の空が真っ赤に燃えていた。
ところどころ雲が赤紫色になっていた。
私に絵心があれば夕焼け空を描いてみたいと思った。

993 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/19(水) 00:42:26.33
遠い昔のことだが、チャップリンの伝記を読んだことがある。
その中で兄のシドニー・チャップリンの逸話が今も強く印象に残っている。
普段は冗談が好きで、周囲の人を笑わせたりからかったりして楽しんでいたそうだが、
そんなある日、沈む夕日を見つめながら涙を流していたという。

若い頃は今ひとつよくわからなかったが、
最近になってこのエピソードに強烈な共感を覚えるようになった。
人は誰しも衰える。夕日に自分自身を重ね合わせて涙するのだろう。

994 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/21(金) 00:40:09.44
南東の空に十二日の月が見える。
薄い雲の断片が月の面を横切って流れている。
暗い夜道に溶け流れた街燈の薄紅色の灯りに郷愁を感じた。

今朝、真夏の強い日差しの下を歩く夢を見た。
空は黄金色に光り輝き、何も見えなかった。
春の早朝の静かな朝靄のたち込める風景、
夏の昼下がりの緑豊かな木々のざわめきと木漏れ日が懐かしい。
これから長い冬が数ヶ月続く。もう町は半ば凍りついている。

995 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/21(金) 23:13:17.87
苫小牧駅前南口でホワイトイルミネーションが始まった。
木々が電球で白く彩られ、クリスマスらしい幻想的な光景にはなっていた。
しかし、流れていた音楽がなんだか聴いたことがないような騒々しいものばかりで、
なんで定番のクリスマスソングを流さないんだろうと不思議に思った。

996 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/21(金) 23:15:25.29
今夜は十三夜だが夜空は一面雲に覆われて月影は見られない。
弱い北風が吹いている。草木は音もなく沈黙したままである。

午後4時過ぎ、海岸沿いを通ってきた。
夕日に輝いた海は淡紅色に染まっていた。
ある人が沈む夕日を見て、落日の挽歌のようだと言った。
私も同じ気持ちだった。このまま時間が止まればいいのにと思った。

997 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/21(金) 23:19:08.58
あらためてこのスレを最初から読み返す気などさらさらないが、
たぶん同じようなことを延々と繰り返し述べてきたような気がする。
時には大きく矛盾したようなことも書いたりしたし、
激高して感情的になって書き殴ったことも多々あった。
お世辞にも立派なスレとは言い難かったが、
人の生き様なんて所詮そんなものだと思う。
ドラマや小説みたいに格好良くはいかない。

998 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/21(金) 23:23:30.20
こんなスレを12年間も続けてくることができたのは、
閲覧して下さった人たちの寛大な気持ちのおかげである。

そして、この場を借りて以前ここで書き込んで下さったふくおかさんにお礼を申し上げます。
もしかすると過去スレとなったこのスレを遠い将来見ていただけるかもしれない。
折りに触れ私の健康を気遣い励まし続けて下さったふくおかさん、どうもありがとう。
心からの感謝と御礼を申し上げると共に、ふくおかさんのお幸せをお祈りしています。

999 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/21(金) 23:25:44.41
このスレの冒頭で述べたとおり、これで終わりと致します。
私は今後掲示板を離れ、現実に戻ります。
地に足着いた人生を歩んでいきたいと思っています。

1000 :珪孔雀 ◆UazaCD8rdU:2018/12/21(金) 23:29:07.01
このスレを読んでいて下さった全てのみなさん、
そして、書き込む場所を与えてくれた掲示板運営管理者に感謝します。
12年間、本当にありがとうございました。
さようなら。

1001 :1001★:Over 1000 Comments
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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