長靴半ズボンその５

夢見る名無しさん

僕の小学校はハイソックス禁止だったが、休日には黒か紺のハイソックスをはいて、ミツウマの長靴をはいたこともある。
小６になると、足のサイズがぴったりとしたので、自由自在に走り回れるようになった。
歩いたりしゃがんだりするときにできるしわも魅力的だったが、走ったり方向転換をしたりするときのしわは格別であった。

近所では、中学生になると一斉に長ズボンになった。
僕は時折、晴れている日に、こっそりと長靴半ズボンで出かけることもあった。

ミツウマの大長靴もこっそりと吐いた。膝のすぐしたくらいまで来るのだった。
長さは申し分ない。
フォルムもまあまあいい。もう少し細身でかっこいいと申し分ない。
艶なしだった。艶はほしかった。

長ズボンの下に半ズボンをはき、ミツウマの大長靴を手提げに入れて、自転車に乗って誰にも見られない遠くの自然豊かなところへ行った。
そこで、長ズボンを脱いで半ズボンになって長靴をはいた。長ズボンは長靴を入れてきた手提げに入れた。