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絵は下手でも良い事をワンピや進撃が教えてくれた

71 :スペースNo.な-74:2013/10/12(土) 18:31:53.94.net
>>69
野暮なこというなw

漫画「花の慶次」の作者、原 哲夫の裏話を御存じでしょうか。
「花の慶次」に登場する徳川家康の外見が、勝新太郎をモデルにしていることは有名ですが、あるとき知り合いの演歌歌手の誕生パーティーに原哲夫が出席したときの話です。
原が隅で料理を食べていると、ホールの向こう端から全身白のスーツ姿にサングラスをかけた男がつかつかと歩み寄ってきました。
誰あろう、その恐ろしげな風貌の人物こそ、かの勝新太郎その人でした。
勝新太郎は原の目の前に立つと、原の胸を、どんとひと突きします。
実は原は無断で、勝新太郎をモデルにして作中に徳川家康を登場させていました。
「殴られる。」原はそのとき、そう直感します。
しかし勝はサングラスをはずし、原に顔を寄せると満面の笑みを浮かべ、こう言います。
「おめえ、絵が巧いんだな。」それだけ言うと勝は手を振りつつ去っていきました。
数ヶ月して、原のオフィスに一本の見事な長唄三味線が届きます。
三味線の紫檀製の胴には見事な綾文(鑿で内面に彫られる模様細工)、既に昨今では珍しい本皮張りに、象牙の撥(ばち)。
時価にして数百万になろうかという逸品でした。
それは、三味線職人の次男坊である勝新太郎ならではの、原の作画に対する素直な評価、粋な贈り物でした。
原は以後、この三味線を何度も作品中に登場させ、主人公の前田慶次に弾かせたそうです。

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