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FFDQバトルロワイアル3rd PART19

754 :いたずら王子のメソッド 8/10:2021/04/17(土) 23:25:33.37 ID:6kwsfQGso
アーヴァインのザックからのぞいていた変化の杖。
アーヴァインがそういう道具を使っていたことをヘンリーも知っていた。
ダメ元で振ってみればしっかり効力を発揮してくれた。

あるいは、その杖を制御していた精神寄生体のおかげだろうか。
彼の弟の精神に住まい、彼自身も一度宿主とし、今はアーヴァインの仲間の精神に住まい、
そして今まさにジェノバに脅かされるその存在が、少しだけ気まぐれにチカラを貸してくれたのだろうか。
それは、分からない。


それに、保険ではあるが、効果は大きくはない
見破るのもすこぶる容易。
ピンピンしているアーヴァインが偽物。
絨毯の上でぐったりしているアーヴァインが本物だ。
すでにセフィロスはヘンリーを見据えている。

「私の虚を突いたのは褒めてやる。
 が……安堵するには少し早かったな?」


着地した、ほぼノータイムでセフィロスは魔法を放つ。
氷結の封印魔法、フリーズだ。
フレアを使えば絨毯ごと、アーヴァインを燃やし尽くしてしまう可能性がある。そうなれば、さすがに少々惜しい。
そんなことをしなくとも、フリーズならば、地と絨毯を凍らせてつなげ、枷にすることで、完全に機動力を奪えるのだ。


「くそっ! せっかくうまく行ってたってのに!!
 ……なんてな」
ヘンリーが腕を突き出せば、その指にはまったリフレクトリングがルビーの光を放つ。
先にソロがフレアの魔法を防いでくれたからこそ、ここで切れる切り札だ。

そして腕を突き出したのは、フリーズを跳ね返すため、だけではない。
「特別プレゼントだ、ぜひ受け取ってくれよ! マヌーサ!」


よくも悪くも、このゲームに巻き込まれて四日目だ。
おおよそ一日に一度の割合で生死の境をさまよった結果、いい加減、自分の領域も強みも明確になってきた。

元、ラインハット王国のいたずら王子だ。二段・三段構えのいたずらなど日常茶飯事。
当時から、自分よりもずっと強くて頭のまわる者たちを知恵を絞っておちょくった。
今だって、到底勝利しえない存在を相手に、ギリギリでペースを握り続けることができている。
仮にゲームに乗っていたとしても、その性質は変わらず、そして大物を殺害して実績をあげるのだろう。
それが彼の領域であり、強みなのだから。

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