リオレウス「あんたも黒幕かーッ!」ライゼクス「そうだーッ!」

京都人

リオレウス「！？」

ライゼクス｢ミラボレアスの離反と暴走は私としても目に余るものであった。だから私もお前達に力を貸した。君はあまり知らないと思うが、今のモンスター界では全てのモンスターが平等に平穏に暮らせる『縄張り共栄圏法』という法律があるだろう？あれは我ら三賢者が考案し制定した政策だ。全てのモンスターが一つの巨大な縄張りの中に住み、縄張りを共有し合いながら暮らす。これで縄張り争い問題は解決したが、多種多様なモンスターがいっぺんに一つの居住地に押し込められるのだ、当然新たな問題が生じる。それを解決する存在として我等が創設したのが『モンスター警察』だ。そしてそれを統治する存在としてこの私とミラボレアスとダラ・アマデュラで三賢者を結成した」

リオレウス「な…何を言ってるのか、さっぱり分かんねぇよ」

ライゼクス「だが、モンスター界は想定に反して行き詰まってしまった。確かにミラボレアスは間違っていた。だが、奴の言葉にも一つだけ正しかった事がある」

リオレウス「……？」

ライゼクス「このモンスター界は生まれ変わらなければならない、新しいシステムによる支配の下に。モンスター界の調和と未来、そして全モンスターをこれからも永遠に生かし続ける為に。それが、私とミラボレアスが目指す新世界秩序、それはより進化したモンスター達だけの世界。つまり、『ニュータイプ』と呼ばれる究極生命体だけの楽園『天国』の創造だ」

リオレウス｢より進化したモンスターがニュータイプ…そして天国…それが新しいシステムによる支配だと言うのか？」

ライゼクス「そうだ、我等モンスターが究極の進化に到達し真の幸福と福音を得る為のいわばモンスター救済計画」

リオレウス「ふん、下らんな」