体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
1 :名無し百物語 :2019/11/27(水) 10:46:23.66 ID:SROTBdgA.net 自分が体験した怖い話などを語り合うスレ 作り話の怖い話でもいいから書き込んでくれ。
434 :名無し百物語 :2023/12/01(金) 22:33:53.03 ID:GwGJvcB4.net 石じじいの話です。 不思議な家の話がありました。以前も、そのような話をまとめたことがありました。 これは別の話です。 入らずの間がある家があったそうです。 古い豪農の家でした。 その部屋は北の庭に面した八畳の間でした。 隣の部屋との間のふすまは、和紙で何重にも目張りされていて開けられないようになっている。 庭の濡れ縁に面した雨戸はカスガイと釘がいくつも打ちつけれていて開けられない。 大人でも容易には入れない状態でした。 絶対に入ってはいけない間だったのです。 しかし、その理由は不明でした。 それについての言い伝えはなかったのです。 その部屋のなかに何があるかも誰も知りませんでした。 古文書などもありませんでした。 昔はあったのだが、大昔の家人が廃棄したのでは? あるいは、寺におさめたのではないか? 墓などに埋めたのでは? なんの情報もない。 ふすまも張り替えないので、ぼろぼろになっているのを上から上張りしている状態でした。 御札などの呪術的なものは、どこにも貼られていなかったそうです。 ただ、封印されたふすまの上の長押に、非常に古いものと思われる、半紙に墨書きで「不入間」と書いたものが貼ってありました。 部屋の中から何かおかしな音がするわけでもないし、化け物などもでない。 その家に住んでいる人への害もなかったそうです。 その後、その家がどうなったかはわかりません。
435 :名無し百物語 :2023/12/05(火) 17:26:49.13 ID:ZDe1V1dD.net 石じじいの話です。 じじいが、彼の子供の頃 あるいは、さらに昔 の風習を話してくれました。 皆さんは、お月見をしますか? 子供の頃には、中秋の名月の晩に、お月見をしました。田舎の、のんびりした月見です。 名月の晩には、よその畑の作物 主に果物 をとって食っても良いという風習があったそうです。 なぜ、そのような行為が許されたかというと: 最初にこの土地(村)をひらいた人々が皆でともに行った激しい労働の記憶や収穫物を分け合う気持ちは、土地がある限り、そこに残っているのだ。 そのため、一年に一度だけ昔に時を戻して、だれがどこの作物をとってもよい日をつくったのだ。 そうすることを、ご先祖様は喜びなさる、ということでした。 畑のものでなくても、お月さまに供えてあるものを子どもたちがとって歩く風習がある村もあったそうです。 神に供えたものは、もう自分のものではなかったので、それをとって食べるのが悪いということではなかったのです。 墓に供えたものを鳥がたべてもよい。神前にそなえたものを皆で分けてたべたりするのも同じことだと。 神に供えた あとの ものまで自分のものだ:ということになると、みんなで楽しもうとするのではなく、自分たちだけで楽しむものとなり、共同体の行事の持つ楽しみも消えていったのです。 お月見をしていると、満月の暗がりから、人の声がよびかけてくることがあったそうです。 「おかあさん」とか「XXよ」とか XXは人の名前 その声は、先に死んだ親族の声のように聞こえたそうです。 その暗がりをさぐるのですが、だれもいない。 それを気味悪がる人もいましたが、かえって喜んで、楽しみにする人たちもいました。 月夜に、南向きの部屋で障子だけを閉めて寝ていると、障子に、人の影が映ることもありました。 その影も、声をかけてきます。 「おかあさん」 『おお、SSよっ!かえってきたんか?』 SSは、話しかけてくる死んだ人の名前 「はい」 そこで、障子を開けてしまうと、そこにはだれもおらず、その後、声はしなくなる。 だから、そのような影が来ると、我慢して障子越しに話をしなければなりませんでした。 ただし、その影は細かい内容の話はせず、「はい、いいえ、そうです、ありがとうございます、すみません」などと受け答えをするだけだったそうです。 しかし、声は、その人物のものに間違いなかったのです。 魔物だったのかもしれませんが、何も悪さはせず、たたりもせず、残された者の心をなぐさめてくれたといいます。
436 :名無し百物語 :2023/12/09(土) 21:19:39.00 ID:yKDDMY89.net 石じじいの話です。 じじいが朝鮮に住んでいたときに、山奥の集落で「クロンボ」(ママ) に会ったそうです。 つまり黒人です。 その黒人の男性は、かなり高齢でしたが、朝鮮語がペラペラでした。 彼によると、朝鮮に長く住んでいるとのこと。 地元の人たちとも仲がよく、親しんでいて、朝鮮の社会に溶け込んでいました。 朝鮮人の奥さんがいて、子供も三人いて、孫もいました。 そのときには、奥さんは、すでに亡くなっていて子供の家族と一緒にすんでいました。 いつ、どこから、どういうわけで朝鮮に来たのか?と、じじいは尋ねましたが、彼ははっきりとは答えなかったそうです。 彼の話のなかの断片的な情報からすると、どうも米国から、大韓帝国のはじめのころに来たらしいことは推察されました。 彼と彼の家族は、かなり立派な屋敷に住んでいたそうです。 じじいは招かれて、そこで一晩を過ごしました。 その男性の部屋には、たくさんの書物があり、インテリのようでした。彼のしゃべる朝鮮語からも知性が感じられました。 彼が書いた上手な朝鮮語の文書もあり、また、英語(ローマ字なのでそう思ったそうです)で書かれた文書もあったそうです。 彼の人柄や外国人としての境遇に感じ入ったじじいは、親切にしてもらった礼として、持っていた予備の万年筆を1本贈りました。 その老人は、「おお!『マンネンヒツ』ですね。これはありがたい。このようなものはなかなか手に入らないので助かります。ありがたくいただきます」と言ってだいじそうに受けとったそうです。 そのとき、彼は『マンネンヒツ』と流暢な日本語で言ってにこりと笑ったのです。 「不思議な、そやけどええ人やったわいね。あの人の子孫は今もどこかで生きておんなはるんかのう。アメリカにも家族はあったろうにのう。」
437 :名無し百物語 :2023/12/10(日) 16:39:46.86 ID:SedTic3x.net 石じじいの話です。 じじいが朝鮮に住んでいたとき、ロシア人の商人の知り合いがいました。 友人といってもよいでしょう。 彼は、ロシアの各地を放浪して、蒙古・満州から朝鮮に流れ着き、その時は、他のロシア人やタタール人を使って商売をしていたそうです。 じじいが彼から聞いた話がいくつかメモにあります。 人狼の話です。 そのロシア人がペテルブルグにいたときの話だとか。 人狼とはオオカミ男ですね。 以下は、自分が人狼であると言うリトアニア人女性の話してくれたことです。 彼女は、人狼のことを「狼型=ボルクモルフ」と呼んでいたそうです。 彼女によると: 人狼は、女性も男性もいる。 変身前は、普通の人間である。 子供(数歳)の人狼もいるらしい。彼女は会ったことはないが。 そのような子供人狼は、親によって早くに殺される事が多いようだ。 人狼にはいろいろな種類があり、自分でいつでも自由に狼型に変身できる者たちもいる。 狼型に変身すると凶暴になる。中には、知性が残っており会話が可能な者もいる。 しかし、変身前の人格は存在せず、その記憶はなく、もとの人間に戻ると、変身している間のことはほとんど憶えていない。 ただ、ぼんやりと部分的に記憶が残っている者はいた。 自分(リトアニア人女性)がそうだ。 人狼の種類?によっては、犬やシカ、魚、植物、大気現象(霧、雲)、非生物の物(棒、干し草の山、石)にも外見を変えることができる。 自分(彼女)以外にも、このような人間がいるのだが、自分は見ただけでは、それを見分けることはできない。 人狼であることが知られると、当然、殺される。 変身すると、人間の時の記憶をなくすので、非常に危険な状況になる。 だから、住む場所や職業を注意深く選ばなければならないし、頻繁に変える必要がある。 人狼の中には、他人に危害を加えないように、正教の隠遁者として生活している者もいる。 自分(彼女)は、自分の意志で変身できるのだが、まれに自分の意志とは関係なく変身してしまうことがある。これが問題だ。 どうすれば人狼になるのか? 人狼は、洗礼を受けないで死んだ子供か背信者がなるという話がある。 女性が妊娠中に、狼に殺された動物の肉を食べると、人狼の子供を生むという話がある。 人狼の属性 能力 は遺伝する。 噛まれたら人狼になるというわけではない。 反対に、狼が人間の能力を得た、という存在もいるようだ。 書き込み者の註:猫又のようなものものでしょうか。 人狼は、一般に長命である。 こう話したリトアニア人女性は、「私も、いつ狼型に変身するかも知れないから、注意しろ。もう会わないほうが良い。」と言い、近いうちにフィンランドに移住するつもりだと言っていたそうです。 以前紹介した、蒙古の「マハチン」も、この一種かも知れません。
438 :名無し百物語 :2023/12/10(日) 16:40:38.49 ID:SedTic3x.net 石じじいの話です。 人狼に関連した話をもう一つ。これも朝鮮のロシア人が語ったものです。 以前に、肉食の獰猛な子供兵士を育成する施設が帝政ロシアにあったという話をしました。 それと関連しそうな話です。 人狼のような存在は、ウラル山脈周辺やバイカル湖周辺でも知られていたようです。 そこでは、人が狼に変身するのではなく、「吸血鬼」と呼んでよいものだったらしいのです。 それは、すべて女性で、魅力的なので男性は惑わされて喰われてしまう。 まあ、魔物伝承の定番の設定です。 血を吸われて同族になるというのではなく、肉を喰われ血を吸われる。骨も砕かれ、中の骨髄を喰われてしまう。 あとは食い荒らされた無残な死体が残るだけ。 ある種の「食人癖」ではないか、と考える人々もいたそうです。 さて、ここからが本題: ロシア帝国の時代には、軍に「人間生物兵器」研究機関があったそうです。 そこでは、オオカミ型の凶暴な食肉類を「兵士」にする、という研究が行われていました。 トラのようなネコ科の動物ではなく、集団行動の習性を持っていたそうです。 あるいは、子供をオオカミ型の食肉類に改造したものだったのかも知れない、と。 それらは、「アントロヒシニク」と呼ばれていました。 「ソレ」はコドモであり、オス(少年)もメス(少女)もいる。 それに関係していた生物学者によると、少女(メス)のほうが知能が高くより凶暴なので殺傷能力は高いのだが、上官の命令に服従せず集団的な反乱を起こす可能性が高いので、兵器としては使いづらい:ということだったそうです。。 その研究所・訓練施設は、クラスノヤルスク付近にあったとか。 ロシア革命後、それがどうなったのか?そのデータはどうなったのかはまったく不明です。
439 :名無し百物語 :2023/12/14(木) 21:42:27.17 ID:ADReIjVp.net 石じじいの話です。 遺体が腐らない棺を作る職人がいたそうです。 夫婦で、棺を作る商売をしている人たちがいました。 この人たちは、棺以外にも木工でいろいろなものを作っていて、棺の製作は副業程度だったとか。 ある時、彼らの作った棺に遺体を入れておくと遺体が腐らない、という噂がたったそうです。 その夫婦は、普通の方法で棺を作っていたので、そのような現象が起きるのは不思議でした。 特別な木材を使ったり特殊な薬剤を塗布するというようなことはしない。 最初に、そのような現象がどうして発見されたのかはメモにはありません。 遺体はすぐに火葬したので、それが腐らないということはわからないと思うのですが。 そのような噂が広まると、わざわざその棺を買い求めて、遺体を火葬せずに、家に長らく置いておく人もでてきました。 これは良くない。下手をすると、遺体遺棄罪に問われる恐れもある。 遺体を焼くのが惜しく、その棺にいれて土葬した人もいました。 しかし、土葬は深く掘って埋葬するので、後で掘りかえして遺体を見ることができないし、木製の棺が腐ってしまえば、その効力も失せて遺体も腐るでしょう。 いや、棺が腐ると本当に遺体保存の効力は失われるのか? いまだにその墓は暴かれていないそうです。 結局、その棺の製作方法や誰がその方法を発明したのか?ということが知られることはありませんでした。 少なくとも、私のメモにはありません。
440 :名無し百物語 :2023/12/15(金) 12:05:37.31 ID:xqUXjZAl.net https://www.e-daisyo.com/fuji/ https://www.wakakusa.co.jp/daiko/fuji/ https://www.kurunavi.jp/syako/police/22006.html
441 :名無し百物語 :2023/12/22(金) 21:19:35.11 ID:aakCyusX.net 小学生の時の話だ 学校で「カンチョウ」が流行った みんなも経験あるだろう? Aくんはカンチョウがうまかった テクニシャンだった 彼がかますと、「ズン」と音がして、かまされたヤツはのたうち回って悶絶して休み時間を無駄にした そのAくんが、Bちゃん(女の子)に、カンチョウをかました 女子にようやるわ そのカンチョウが、見事に「ハマった」 大騒ぎになって、先生がやってきて、Bちゃんは緊急搬送された 教室に取り残されたAくんの自分の手を見ながら放心した顔が忘れられない それ以降、全校に「カンチョウ禁止令」が出された さて、怖いのはこれからだ Aくんの両手の人差し指が腐り始めた 実際には腐るというのではなかったんだろうが、ガキの俺たちには、そう思えた 包帯を巻いて登校していたが、いつも痛そうだった 病院にいっても、原因がよくわからないと そのうち、Aくんは学校に来なくなった 県庁所在地の大きな病院で手術(!)すると親に聞いた 俺たちは恐れおののいた 結局、Aくんの右手は治ったのだが、左手は回復せず、人差し指の大部分を切断することになった 手術後もAくんは元気に登校してきた Bちゃんも立ち直り(笑)、登校してきた この事件以来、「くされオXコ」という絶対秘密のあだ名がBちゃんについたのは言うまでもない お調子に乗って「オXコの呪いだ」と騒ぐヤツもいたが、俺たちは無視した 10年以上たって、小学校の同窓会をやったんだが、 AくんとBちゃんが結婚していたのには驚いた エロく恐い話だ
442 :名無し百物語 :2023/12/28(木) 17:56:26.44 ID:ltADd5su.net 石じじいの話です。 短い話を。 じじいが石探しに行くために町中の道を歩いていると、ある家の庭先で子供たちが鳥のヒナを捕まえて、いじめていたそうです。 子どもたちは笑っていました。 その子どもたちの親も笑っていました。 近くの木の枝に一羽の鳥がとまって、じっとそれを見ていました。 その木の下で、女の子が泣きながら子供たちを見ていたそうです。
443 :名無し百物語 :2023/12/29(金) 15:49:57.90 ID:n+W9yzbB.net 俺が大学3年生の時体験したちょっと不思議な話 身バレすることはないと思うけど一応ほんの少しだけフェイクを入れます。 今から20数年前、当時ある関東の地方都市で大学3年生だった俺は実家から約40分程かけてバイトで貯めた金で買った250ccの中古バイクで学校に通っていた。 その日は6月中旬で梅雨だったけれど晴れた日だった。 授業が1時限目と2時限目しかなく朝早く学校に着いたのだが2時限目は休講となった。 今だったらスマホに学校側から連絡が来るのだろうが当時は携帯電話も普及していない時代だったので突然の休講や事前の休講は学校にある掲示板に休講の張り紙が貼ってあり、休講を知るというシステムだった。 バイトも休みだったので、家に帰ってゆっくりゲームでもしようと思い帰り道を走っていた。通ると10回中8回位は赤信号で止められる交差点があるのだが、そこは少し上り坂になっていて、真っ直ぐ行くと家方面(方角的には東)で、その時も赤信号で止まっていたのだが何となく左折側を観たら、このまま家に帰っても時間を持て余すだろう、と思い冒険というわけではないけれど、左折してみようと思った。信号が青になり左折すると緩い下り坂になっていて片側1車線で道幅もそれほど狭くなく走りやすい道路だった。少し走り回ったのだが、そこは、どこにでもあるような街だった。大通りには飲食店があり、地元のスーパーがあり、マンション、アパートがあり、歯医者や小学校、公園などがあった。「ここは住みやすい街なんだろうな」なんて思いながら走っていたが方角的には西の方向に行くと住宅街が広がっていた。その住宅街は奥に行けば行くほど古めの家が立ち並んでいた。 その住宅街で何度か右左折したと時、パッと目の前に見覚えのある通りが広がり、左側から3番目の一軒家を見たときに信じられなかったのだが俺は「健太君の家だ」と独り言を言っていた。
444 :名無し百物語 :2023/12/29(金) 15:58:14.14 ID:n+W9yzbB.net 俺は父親の仕事の都合で生まれてから小学3年生まで北海道に住んでいて小学4年生に上がるとき関東にある実家に引っ越してきた。健太君は北海道に住んでいたときの一番の友人だった。健太君の家を改めてよく見てみると約10年分の経年劣化があり、壁の色合いも当時とは若干違うようにも感じられたが、なんというか家全体の感じは健太君の家そのものだった。表札を確認したが健太君の名字とは違う名字が書いてあった。ということは、健太君の家から8軒先の十字路を右折して5軒目に当時社宅として借りていた俺の家があるはずだった。バイクを走らせ当時の俺の家の前まで着いたが健太君の家同様、経年劣化と壁の色合いの違い、そして2階のベランダの形状が変わってはいたが、全体的な印象はやはり俺の家のように見えた。両隣の家もほぼ当時のままだった。俺の家にも両隣の家にも表札はなかった。それから当時の記憶を頼りに他の友人宅にも行ってみたが、その場所には健太君の家のように経年劣化はしているが当時の雰囲気を残す家々が確かにあったが、悉く表札はなかった。
445 :名無し百物語 :2023/12/29(金) 15:59:20.94 ID:n+W9yzbB.net それから、小学生時代よく遊んだ公園(小山が2つある公園で“山の公園”と呼んでいた)も同じ場所にあったが小山が1つ無くなっていてそこには小さな噴水やベンチが設置されていた。怖いくらい当時の町と似ていたが通っていた小学校へ行くと建物が無く柵が設置されて中はだだっ広い空き地だった。 それから、周辺を探索というか走り回っていたのだが、山の公園を見ているあたりから空模様が怪しくなってきて雨が降りはじめた。結構な勢いで降ってきたので持っていた合羽を着て探索を再開しようと思ったが急に気温も下がり始めて寒くなってきたこともあり後日、時間があるときにもう一度ここに来ることにして帰ることにした。その時ふと気づいたのだが町全体に動きがないというか健太君の家を発見して以降人影を見ていない、また、自動車と2回位すれ違った?ような気がするが、そうじゃないと言われるとすれ違ってないようにも思える。俺自身が不思議な体験をしているので、そちらに気が取られて人影を見ていない(認識できていない)可能性はあるが、今考えても人はおろか野良猫、スズメ、カラスの1匹も見ていなかったように思える。
446 :名無し百物語 :2023/12/29(金) 16:00:21.31 ID:n+W9yzbB.net 小学校があった空き地から健太君の家へ戻って帰ろうとしたのだが雨で視界が悪かったのか、記憶違いで道に迷ったのか、急に曲がりくねった小道が多くなり、道路に刺さっている逆U字型の金属がある車両進入禁止区間にやたらと当たり、その都度方向転換して10分位走ったら自分がどこを走っているのかが分からなくなった。 それに一向に人や車を見ることもなく、またここを探索するために探したのだが、電柱や家の壁にある青い金属製で住所が書いてあるやつ(住所表?)も1回も見ていないことに気が付いた。 全く見覚えもない住宅街を雨に打たれながら、ただ彷徨うこととなった。 俺は一体どこにいるのだろう?今だったらスマホの地図アプリで検索すればいいが当時はそんなものはないし、何となくこの住宅街に閉じ込められたような感覚になった。 ちょっとした空き地があったのでバイクを止めて、どうしようかと考えた。幸いガソリンはまだ8割位はあるのでガス欠の心配はないが、どうやって帰れば、せめてこの住宅街を抜けて大通りに出ることは出来ないだろうか、と考えた。その時、雨が少し弱くなった、と同時に何となく空を見上げたらおそらく方角的には西の空が明るいことに気が付いた。取りあえずその方向に進んでみることにした。そうしたら不思議なことに突然道が開けて、雨も完全に上がり、見たこともない片側2車線の大きな通りに出ることができた。
447 :名無し百物語 :2023/12/29(金) 16:02:12.05 ID:n+W9yzbB.net その大きな通りに出ると何台もの車やらトラックが走っており、当たり前だが運転手が乗っていた。久しぶりに自分以外の動くもの、人を見て妙に安心したのを覚えている。 未だにどこを走っているのかが分からなかったが、1車線になり周りに畑が多くなり左側に鳥居が連続で3つ見え田舎っぽい道を10分程走ると見覚えのあるスーパーの看板が見えてきた。俺は「はっ?」とまたも独り言を言っていた。そのスーパーは実家から車で10分程の俺の家御用達のよく行くスーパーで裏側の入り口近くを俺は走っていた。普段は反対方向にある表側の入り口から駐車場に入ることがほとんどだったので、そこが裏側付近だとは中々気付かなかった。スーパーの駐車場はいつも見る風景でバイクを止めて一息ついたらどっと疲れが出た。スーパーの客が行き来するのを見てなんかほっとした。
448 :名無し百物語 :2023/12/29(金) 16:02:53.43 ID:n+W9yzbB.net しかし、どう考えても距離的におかしい。あの、左折したよく赤信号で止められる交差点から実家までは30分程かかる。また、あの迷った住宅街は方角的に実家とは反対方向にあったはずである。 もしかしたら俺は変な時空の歪みみたいなものを通り抜けてパラレルワールドに迷い込んだのだろうか?と直感的に思ったが当時からオカルト的なものをあまり信じていなかったので、あの迷った住宅街からどこかの裏道に入りショートカットして今ここにいるのではないか、とも考えた。それに方角もコンパスを見ていたわけでもなく、何となく自分がそういう風に進んでいるはず、という思い込みで進んでいたので、偶然、運よく実家近くまで着いたのかな?とも考えた。
449 :名無し百物語 :2023/12/29(金) 16:03:29.37 ID:n+W9yzbB.net もしここがパラレルワールドだったら、映画やドラマのように家に帰ると全く知らない人が両親だとか、学校に行くと見知らぬ友人が馴れ馴れしく挨拶してくるとか、見たことのないような紙幣が流通しているとか、そんなことも考えて、一応スーパーの中に入ってみたがいつもの店内風景で試しにパンとコーヒー、ミネラルウオーターを買ってみたが普通に紙幣は使えたし、実家に帰っても家の外観、内観、家族は何の変化もなく、翌日、学校に行ってもいつもの、というか変化したところを探す方が難しい位いつもの日常であった。 それから、梅雨が明け7月になり、もう一度あの迷い込んだ住宅街に行ってみようと思い行ってみたのだが健太君の家から入り迷った住宅街は見つからなかった。というより前回、住宅街はかなりの広さがあったように思えたが実際はかなりコンパクトで俺が前回迷い込んだ西側方面は小高い丘が広がっていた。その周辺を何周かしてみたがやはり見つからずあまり同じところをグルグル回っていると不審者だと思われるので、その日は帰りそれから3回ほど同様に探したのだが二度とあの住宅街は見つからなかった。 逆にスーパーからあの住宅街を目指してみたのだが、こちらのルートでもたどり着くことは出来なかった。
450 :名無し百物語 :2023/12/29(金) 16:04:30.57 ID:n+W9yzbB.net あの住宅街に迷い込んだ後、自分や家族友人が大けがをするとか、不幸が起こるとか、は全くなく、不思議な体験なども全くなく、俺自身も無事大学を卒業して就職し、まあ人並みの人生を送っている。
451 :名無し百物語 :2024/01/01(月) 15:41:17.98 ID:RLbsd+IU.net 石じじいの話です。 じじいには漁師の友人、知り合いが何人もいました。 石探しのために海岸をよく歩いたので、自然と知り合いも多くなったようです。 また、子供の頃からの友人もいました。 漁村で聞いた不思議な話です。 > 漁火としか見えない怪しい数千の火が海面に見えることがある。 夜10〜11時ごろに海岸に立って遠くの沖合を見渡すと見えるのだそうです。 悪天候で風浪が激しく、漁に出られない日の夜に出現しました。 もともとは1つの大きな火の玉だが、それが数千に散って海上に浮かんで、漁火のように波間にただようのだそうです。 この怪しい火は、海で溺死した人の霊魂だということでした。 > 闇夜に漁船が沖合を航海していると前方から大きな島が出現する。 よけようとすると左右に大きな船が現れて行く手をふさぐ。 そうしている間に、後ろにも大きな船が出現する。 いつの間にか、前方の島は消えて、そのかわりに大きな船がいる。 それで前後左右を船に取り囲まれて動けなくなるのだそうです。 > 月夜の海上が、にわかに真っ暗となって一寸先も見えなくなることがあったということです。 陸地も見えない。仕方がないのでそこで停泊して一夜を明かすことになるのです。 タコがいたずらをするのだ、ということでした。 つづく
452 :名無し百物語 :2024/01/01(月) 15:41:56.04 ID:RLbsd+IU.net >>451 つづき > 船幽霊のせいと考えられていた海上の怪事がありました。 たとえば、こいでもこいでも舟が動かなくなる。 それでも漕ぐと、船が右に回り続けたり左に回り続けたりする。 やがて、船は急速にぐるぐると回るようになって転覆する。 舟が曲がり始めたら、漕ぐのをやめて静かにしておくのが良いそうです。 そうすると、まともにこげるようになると。 > 真夜中に舟を漕いでいると、正面から火を焚いて船がやって来る。それを避けようとすると、こちらが避ける方向にその船もよける。 あわや衝突しそうになると、その船が急に消え失せて真っ暗になる。 これも船幽霊と呼ばれていました。 > まわりには人家が無い海岸がありました。そこは景色がいいので浜辺に船でいって上陸して遊ぶことがあったそうです。 その海岸までの陸路がなかったのです。 その海岸には、綺麗な石がたくさんあるが、その石を持って帰ってはいけない。 これはよくある話です。 その石を持って帰ってしまうと、何者かが返礼を求めてくるのだそうです。 深夜になると寝ている耳元で「返せ、返せ」という声が聞こえる。 恐れて、次の日に石をもとの海岸に返すと、その声はやんだそうです。 「おいてけ堀」のような話です。 > 四国と九州との間の豊後海峡の南海域にある島での現象です。 島の海岸に立って沖合を眺めている、海中に多くの人が現れてくるのです。 これは、春に多い現象でした。 幾百、幾千という数の人たちです。 その服装や性別、年齢はわからないが、人間ということはわかるのだそうです。 彼らは、腰から下は海面に没していて、だんだん陸地に近づいて来ます。 そして、陸地に近づくにつれて消失してしまったそうです。 蜃気楼かも知れないということでした。
453 :名無し百物語 :2024/01/03(水) 20:32:14.18 ID:f9Y7azI7.net 石じじいの話です。 不死の薬が作られていたそうです。 それは、233年に一度作られる薬で、ある場所で、ある人によって作られるのだということでした。 その作り方は知られていないが、その時、それを作る人にだけ、教えられるのだそうです。 だれから? それはわからない。 薬は少量しか作ることができず、一人か二人分しか作れなかったそうです。 それを、作った人が飲むのではなく、他の人が飲むのだということでした。 どんな人が飲むのか? なにか条件があるのか? それはわからない。 人々を救おうとする人か? 技芸に優れている人か? 研究・学問を極めている人か? それはわからない。 「えらい薬よのう。ぼく(わたしのこと)は飲む勇気があるかな?わしはよう飲まんな。」 「今でも、それを飲んだ人らがどこかで生きちょるんやろうかね。」
454 :名無し百物語 :2024/01/03(水) 21:00:26.92 ID:f9Y7azI7.net 石じじいの話です。 じじいが朝鮮にいた時に、知り合いのロシア人から聞いたロシアの話です。 脱皮する人間がいたそうです。 姿は普通の人間なのですが、成長するに従って脱皮する。 成長期には頻繁に脱皮し、体の成長が止まった後は数年に一度、脱皮したそうです。 脱皮は一晩で行われまた。 脱皮する時が近づくと、皮膚が硬くなって体がうまく動かなくなり、視力や聴力などの五感が鈍くなる そうなると、家に閉じこもって、人の目に触れないようにして脱皮の時を待つのです。 そのため、家族の協力が不可欠でした。 脱皮するときには、体の一部が、ほんの少し「サナギ」のような形に変わったそうです。 具体的な形は不明です。 脱皮時に死亡することもあったようです。 脱皮する直前の状態(サナギの状態か?)や脱皮途中で死んでしまうため、葬儀のときが大変でした。 だから、死体を加工して普通の死に方のように死因も偽装することもありました。 この特徴は遺伝したので、その家系の人々は、これを必死に隠していました。 しかし、この話のように、外部に漏れることもあったのですね。 サナギの状態から、どのような順番で脱皮するかの記述はありません。 脱皮すると、脱皮前と比べて、すこし若返ったそうです。 そのため、脱皮人間は、高齢になっても、ほかの同年齢の人たちと比べて若々しかったということです。 脱皮した後の「抜け殻」は、証拠隠滅のために焼却されるのが常でした。 ある種の薬になるという話もあったようですが、ほとんどが燃やされたと。 胎盤が薬になる:というのと同じ考えなのかもしれません。
455 :名無し百物語 :2024/01/12(金) 21:05:16.74 ID:al2Kfsur.net 石じじいの話です。 これは、じじいが朝鮮にいた時の話です。 正月に、「じじい箱」を探っていると石が出てきました。まあ、石じじいの箱ですからね。 この石にまつわる話がどこかにあるかもしれないと思い、聞き取りノートを探しましたが、おそらくこれだろうというのを見つけました。 これは、世界の終末を知らせる石らしいのです。 じじいが朝鮮にいたとき、一人の巫師の男性と知り合いになりました。 この石を見せて彼が言うには、 この石は世界の終末を知らせる石なのだ。 何百年もの間、あるいは千年以上もの間、巫師や魔術師、呪禁師などによって受け継がれてきたものだ。 由来はわからない。支那の遺跡から古文書とともに発見されたのだ、という話もあるが確かではない。 もともとは真っ白な石だったらしいが、時代を経るにつれて色が黒ずんできた。 黒い斑点が浮き出て、それが広がっていくのだ。 この石とともに受けつがれてきた説明によると、この石が真っ黒になったときにこの世が終わるのだ。 どのくらいの速さで、この石が黒くなっているのかはわからない。 何百年?前に描かれたとされる、この石の絵(スケッチ)があったが、それを見ると、たしかに現在の状態よりも白い部分が多かったようだった。 そのスケッチが失われてしまったのだが。 私は、命を賭けた、ある重要な仕事をするために沿海州に行かねばならない。 もう朝鮮には戻ってこれないだろう。 ロシアは、現在は共産主義の国だから、このような呪いの品は破壊されてしまうだろう。 だから、いっそのこと、日本人のあなたに譲ろう。あなたは石に興味があるようだから。 この話を信じなくてもよいし、この石を捨ててしまってもよいが、できれば後代に伝えてほしい。 いままで、大事に伝えられてきたのだから。 ということでした。 じじいは、その石を譲り受けて日本に持ち帰りました。 日本に帰ってから、この石の写真を撮影したらしいのですが、その写真は残っていません。 さて、この石、どうしたものやら。 https://i.imgur.com/Ap4cCpE.png (この石のサイズは、長径が3センチ程度です)
456 :名無し百物語 :2024/01/14(日) 21:08:07.44 ID:vg5xP+fc.net 石じじいの話です。 短い話をいくつか。 ある家の仏壇から、家人にはまったく覚えのない白い位牌が数本見つかりました。 戒名などなにも書かれていないのです。 その後、その家では、見つかった位牌の本数だけ人が死んだそうです。 じじいが山で野宿していたときに、山犬の遠吠えが聞こえてきました。 じじいは、襲われるのではないかと緊張しました。 吠えているのは2頭でしたが、それらの声がきれいにシンクロしていました。 美しいハーモニーだったのです。 じじいは、警戒するのも忘れて聞き惚れたそうです。 狐の襟巻きをしていた女性が歩いていたのですが、その襟巻きには狐の実物の頭がついていました。 それが口を大きく開いてキャーンと鳴いたそうです。 それをつけていた女性は失神しました。 註:昔はそのような狐の襟巻きがありました。一体分まるまるの毛皮です。私も子供の頃持っていました。 じじいが友人の理科の教師に会うために学校を訪れたとき、ひとりで廊下を歩いていると、音楽室で少女がピアノを弾いているのを見かけました。 じじいは少しピアノが弾けたので、彼女の演奏を聞いていました。 彼女が教室から出ていったあと、そのピアノをちょっと見てみると、鍵盤にはうっすらとホコリが積もっていたそうです。
457 :名無し百物語 :2024/01/18(木) 14:44:35.89 ID:UhnqyRtW.net 石じじいの話です。 これは、日露戦争に出征した老人から、じじいが子供の頃に聞いた話だそうです。 その老人は、二百三高地の戦闘に参加しました。ある突撃の際に、負傷した戦友を助けました。機関銃で撃たれた彼を引きずって後退したとか。 その戦友は、かなりの重傷であり、老人が見ても助からないと思われたそうです。 彼は、東北の田舎出身で、すこしのんびりした性格(ここは、じじいの話では差別的な表現でした)でしたが、頑強な体をもち勇敢でした。 老人とは非常に仲が良かったのですが、もう死んでしまう。 息をひきとる間際に、その戦友は言いました。 「おまえは、兵隊勤務で田舎者の俺に良くしてくれた。今度も、自分の危険も顧みず俺を助けてくれた。ありがとう。俺はもうダメだが、死んだらきっとお前を守る。危ういときには、かならず助けに来るからな。」 と。 この話をしてくれた老人は、その戦友とはちがい体も小さく臆病な人物でした。 この後の戦闘で、老人の部隊が全滅しそうになり、もうだめかという状況になりました。 もうだめか!と思った時、老人の心に急に勇気が出て、負傷して疲れ切った体に力がみなぎったそうです。 老人は勇敢に戦い、敵の拠点の一部を占拠することに貢献しました。そして、その戦闘から生還したのです。 しかし、彼も重傷を負い戦線離脱となりました。 さて、「かならず助けに来る」と言って死んだ戦友は助けに来てくれたのか? 「その戦友は、目の前に『出現』するのではなく、自分の心身の中に現れて助けてくれたのだろう」と老人は言い、涙を流したそうです。
458 :名無し百物語 :2024/01/18(木) 14:55:56.24 ID:UhnqyRtW.net 石じじいの話です。 短い話を3つ。いずれも日本での話でしょう。 1. ある町で、目玉だけをくり抜かれた魚が売られていた魚屋があったそうです。その魚屋では、魚やイカ・タコなどすべてが目玉が取り去られていた、と。 2. じじいが山を歩いていた時、遠くの山の斜面をたくさんの真っ白な傘が登っていくのを見たことがあるそうです。真っ白な日傘?が一列になって登っていくのは壮観だった、と。 3. 春の雨気た夜、小さな提灯が暗闇のなかを移動しているを見たそうです。ものすごく速く動いていて、じじいの距離感からすれば、小さな提灯が地面から低いところを走っているようだった、と。だれだ?
459 :幽霊好 :2024/01/20(土) 00:08:01.07 ID:0ERqqWct.net これは実際にあった体験なんですけど、 田舎にあるおじいちゃん家に2泊3日の泊まりを していたことでした。僕はおじいちゃんが畑仕事を しているところをまじまじと見ていました。 おじいちゃんはそれに気づき「おめぇもやるか?」 と誘われ興味本位でやってみました。種を 植える最中妙なカカシを見つけました、 じーっとカカシを見ていて、畑仕事をするのを 忘れ、いそいそと種を植えました。 次の日、同じ畑に行こうとした最中、何かに髪を ひっぱられ、髪がブチっとちぎれ、その後舌打ち の様な音が聞こえました。その事をおじいちゃんに 伝えたら「おめぇ、カカシ見たな?」と言われ、 なんで知ってるのと言ったらおじいちゃんは 「あのカカシば見たらあかん。それで死んだやづなんべんも見てきた。あのカカシにゃ精霊が宿っとるさかい、見たやつは精霊が喧嘩売られたと 勘違いして殺そうとしてくるんや。」と言われた。 私はそれを聞き、もしあのまま引っ張られて いたら今ごろ死んでいただろうと思いゾッとした。 それ以来、畑には行かなくなった。
460 :幽霊好 :2024/01/20(土) 00:08:02.21 ID:0ERqqWct.net これは実際にあった体験なんですけど、 田舎にあるおじいちゃん家に2泊3日の泊まりを していたことでした。僕はおじいちゃんが畑仕事を しているところをまじまじと見ていました。 おじいちゃんはそれに気づき「おめぇもやるか?」 と誘われ興味本位でやってみました。種を 植える最中妙なカカシを見つけました、 じーっとカカシを見ていて、畑仕事をするのを 忘れ、いそいそと種を植えました。 次の日、同じ畑に行こうとした最中、何かに髪を ひっぱられ、髪がブチっとちぎれ、その後舌打ち の様な音が聞こえました。その事をおじいちゃんに 伝えたら「おめぇ、カカシ見たな?」と言われ、 なんで知ってるのと言ったらおじいちゃんは 「あのカカシば見たらあかん。それで死んだやづなんべんも見てきた。あのカカシにゃ精霊が宿っとるさかい、見たやつは精霊が喧嘩売られたと 勘違いして殺そうとしてくるんや。」と言われた。 私はそれを聞き、もしあのまま引っ張られて いたら今ごろ死んでいただろうと思いゾッとした。 それ以来、畑には行かなくなった。
461 :幽霊好 :2024/01/20(土) 00:08:02.94 ID:0ERqqWct.net これは実際にあった体験なんですけど、 田舎にあるおじいちゃん家に2泊3日の泊まりを していたことでした。僕はおじいちゃんが畑仕事を しているところをまじまじと見ていました。 おじいちゃんはそれに気づき「おめぇもやるか?」 と誘われ興味本位でやってみました。種を 植える最中妙なカカシを見つけました、 じーっとカカシを見ていて、畑仕事をするのを 忘れ、いそいそと種を植えました。 次の日、同じ畑に行こうとした最中、何かに髪を ひっぱられ、髪がブチっとちぎれ、その後舌打ち の様な音が聞こえました。その事をおじいちゃんに 伝えたら「おめぇ、カカシ見たな?」と言われ、 なんで知ってるのと言ったらおじいちゃんは 「あのカカシば見たらあかん。それで死んだやづなんべんも見てきた。あのカカシにゃ精霊が宿っとるさかい、見たやつは精霊が喧嘩売られたと 勘違いして殺そうとしてくるんや。」と言われた。 私はそれを聞き、もしあのまま引っ張られて いたら今ごろ死んでいただろうと思いゾッとした。 それ以来、畑には行かなくなった。
462 :名無し百物語 :2024/01/21(日) 16:28:53.60 ID:fLaUcYZg.net 石じじいの話です。 これらは、朝鮮にいた時に知りあったロシア人から聞いた話だそうです。すべてロシアでの話でしょう。 いずれも短い話です。 1. 天上からラッパが鳴り響いて、雷鳴のしない稲妻が輝き、そこを死者たちが空に登っていくことがあったそうです。 2. ロシアのある村では、人が臨終の時、その人が寝ている部屋の窓を開けたままにしていました。その人が死んだら、その窓を閉じたそうです。 3. 森の中で、向こう側から人がやって来る。手をあげて挨拶しながら来るのは生きた人間。手をあげずにやってくるのは死人だそうです。 4. ある山で水色の霧がでることがありました。霧が出たときには、その山に登ってはいけない。 いい伝えによると、そのような時には、霧の中に、死んだ人が戻ってきているのだということでした。 死んだ人に会いたいと思う人が、その霧の山に登ることがしばしばあったのですが、その人たちは帰ってこなかったそうです。 まれに、死人に会いにいっても帰ってきた人もいたのですが、そのような人には本当に会いたい人がいなかったのだろう、と噂されたそうです。
463 :名無し百物語 :2024/01/21(日) 16:56:12.27 ID:fLaUcYZg.net 石じじいの話です。 断片的な話を三つ。 寺で僧侶が過去帳を広げて読んでいると、蚊が額に飛んできました。 思わず手で払ったひょうしに蚊を潰してしまいました。 すると、大量の血がどっと過去帳に落ちたそうです。 たとえ血を吸っていたとしても、小さな蚊からそれほど大量の血がでるわけがない。 自分の顔には傷などない。 天井から落ちてきたわけでもない。 蚊といえども殺生はよくないと、その僧侶は悔いたそうです。 非常に冷たい布団があったそうです。 その布団の中は、ものすごく寒い。 しかも、いつまでたっても、まったく温まらないので体が冷えて気分が悪くなる。 湯たんぽを入れてもいっこうに温まらず、湯たんぽがすぐに冷える。 これは魔性のものだということで、寺に持っていって供養して燃やしてもらいました。 布団は、非常に芳しい香りを立て燃え、その香りは、数日どころか数週間も、そのあたりに漂っていたそうです。 燃やしてから1年以上もたった頃に、そのような出来事を知らない人が、その場所を通りがかったとき、なにか良い匂いがすると言ったそうです。 ツクツクボウシが鳴くと、熱がでる子供がいたそうです。 毎年、それを聞くと必ず熱をだす。 家人は、その子にツクツクボウシの鳴き声を聞かせまいとして、暑いのに雨戸を閉め切って耳栓をさせました。 そうすると、多少はましなのだが、やはり熱はでたそうです。 その後、この事態はどうなったのか?はノートにはありませんでした。
464 :名無し百物語 :2024/01/21(日) 17:36:34.95 ID:MkSEib9a.net 学生時代に名古屋に住んでいた頃、赤いレインコートの人(霊?)が近所で話題になりました。 雨の日の夜に現れて家の方に向かってただ立っているというもの。私も一度、寮生と一緒に目撃したことがあります。 誰かが通報したのか、普段は見かけない警察の方がよく見廻りをしていました。卒業に合わせてその地を離れてしまったため、結局人なのか霊なのかは分からずじまいです。
465 :名無し百物語 :2024/01/30(火) 16:18:56.98 ID:2ovaMs72.net 石じじいの話です。 不思議なアイテムについての話を抜き出してみました。 1. 片目しかない雛人形があったそうです。 それは、親王と三人官女のセットでしたが、すべての人形が片目だったのです。 欠けている目は左目だったり右目だったりとまちまちでした。 完全な人形の片目が欠け落ちているのではなく、もともと片目が描かれていなかったそうです。 ずいぶん古いもののようでしたが、その由来はまったく不明でした。 誰が作ったのか?流通したのか?なんの情報もない。 そのような縁起が悪そうな人形は他に見たこともない。 古い箱には箱書きもありませんでした。 人々が考えるには: - 未完成のものだったのではないか?それが流出したのでは? しかし、そのような不完全なものを手に入れて保管する人がいるだろうか? - もともと、すべての目がなかったのだが、入手した人が目を描いたのではないか? なぜ、すべての人形について片目だけを描いたのか? それに、人形の目を見ると非常にきれいで、素人が描いたようには見えない。 他にもいろいろな推察がされたそうです。 2. ガラス窓がついている仏壇があったそうです。 その仏壇は古いもので黒檀でできていました。 ガラス窓は、はめ込みで開くことのできるようなものではありませんでした。 その仏壇がある家では、そのガラス窓は絶対に覗くな:と言われていたそうです。 覗くと「怖いもの」が見えるのだと。 それなら、紙などを貼って覗けなくしたらいいと思うのですが、そうはされなかったようです。 実は、そのようなものは見えないのだ:という噂もあったようです。 3. ススキ野原に京人形が落ちていました。 その人形は、壊されてうち捨てられたようで、頭部が割れて胴体の部分がナタのようなもので断ち切られていました。 その断面には、たくさんの歯車や銅線のようなものがギッシリと見られたそうです。 機械式の京人形など見たことがなりません。 しかも、手足や首には可動性はなかったのです。
466 :名無し百物語 :2024/02/02(金) 22:10:06.47 ID:b6RfZQIR.net 石じじいの話です。 これは、ちょっと怪しい話です。 じじいは、「地底王国の地図」を見せてもらったことがあったそうです。 ち・て・い・お・う・こ・く? その地図は、満州を旅した時に満州国軍の朝鮮人将校が見せてくれたのだとか。 夜、その将校は、自分の部屋に鍵をかけて、窓を全部閉めて、部屋の明かりを消して机のスタンドだけをつけて、金庫から革製の地図ケースを取り出しました。 ケースから、取り出したのは、9つのシートに別れた大きな地図でした。 その地図には等高線が描かれていて、町の位置や市街地の形、道路、土地利用区分などが描きこまれていたそうです。 かなり詳細な地図でした。地形や町の大きさの表現からすると100万分の1程度の縮尺のようだったと。 「地底王国」には、自然の川は流れておらず、また湖のような大きな陸水もなかったそうです。当然、海もありません。 じじいは、その王国について色々とたずねたところ、極秘事項も多いようでしたが(当たり前でしょう)、教えてもらえた情報もあったそうです。 ・そこの住民は、青色人種である(?) ・王は世襲だが、その血統が絶えると地上から候補者を何人か連れてきて、ある方法で選ぶのだ(??) ・産業は、農業と鉱産資源の採掘と地上世界との交易である。また、科学技術も発展している(???):確かに地図には農耕地が広がり、整然とした道路や運河網が描かれていたそうです。 ・太陽は存在しないが、国の天井(?)が輝くので、その光で生活ができるし農耕も可能だ(????) ・王国への出入り口は、世界に3ヶ所ある。1つは南極だ。これは常識的ですね。もう1つはアフリカ南部。ほうほう。そして3つめはシベリアだ(?????) まだ、いくつか情報が、私のノートに書き残されているのですが、ここまで書き写してきてアホらしくなってきたのでやめます。 じじいは、その地図をどうやって入手したのかをたずねましたが、将校は薄ら笑いを浮かべて、「それを知ったら地底に行くことになるぞ。」と低い声で言ったそうです。 じじいは、戦後、日本に帰ってきて石探しをはじめた時に、その地図のことを思い出して、あの時に「地底に行く」ことができたのなら、行ったらよかったかもしれん:と思ったそうです。 まあ、「地底」といっても「王国」に連れて行ってもらったかどうかはわかりませんが。帰ってこれなかったでしょうしね。 なぜ、このような話を書いたかというと、じじい箱を漁っていたら、こんなことが印刷してある地図が出てきたからです。 地図の画像は、ちょっと怖くてあげることができません。 https://i.imgur.com/ig6Ayt1.jpeg
467 :名無し百物語 :2024/02/07(水) 19:15:53.10 ID:6zLHD53Q.net 石じじいの話です。 短い話を。 1. ある地方では、風が吹いてくると、急に発熱しうわ言を発することがあったそうです。 「誰それが死んだのは、なになにの祟だ!」というようなうわ言です。 これは、狐憑きのようなものだと理解されていました。 以前、これに似たような話を書いたことがありますね。 2. 「天狗憑き」というのがあったそうです。 それは、士族(もともと武士の身分だった家)の人にだけ憑くのだと。 平民は犬神に苦しめられ、士族は天狗に悩まされるのだと言われていたそうです。 士族って・・・いつの時代でしょうか? 調べてみると、「天狗憑き」というのは各地にあるようです。 3. 大分県には、外道(ゲドウ)という存在があったそうです。犬神の一種だとか。 以前の話に、おなじ「ゲドウ」という名前のものが出てきました。同じものかどうかは不明です。 大分県はじじいの故郷の近くです。 4. 「テテ」と呼ばれる家系があったそうです。飛騨地方での話のようです。 その家系の人たちは、その人達の魂が獣から来たのであるとして排斥されたそうです。 犬神筋と同じような差別ですね。 そういえば、じじいが飛騨地方に石探しに行ったときに、山中で少年に会う話がありました。 5. ある寺での霊験です。 手や腕に痛みが起きたときには、観音様に奉納してある木綿製の手甲を借りてきて、それを痛いところにあてておきます。 すると治るのだそうです。 全快したら、その手甲を倍にして奉納します。 皆さんは、「手甲」の実物を見たことがありますか?使ったことがありますか? 私は、今でも庭いじりをする時に使います。 子供の頃には、母が子供用のものを縫ってくれました。 母や父が使っていたものを今でも使っています。
468 :名無し百物語 :2024/02/15(木) 23:46:24.27 ID:Ab2hBP0O.net 近所にある一昔前の建物によくある感じの古めの洋風な作りの白い家。十字路に面した大きな窓にぬいぐるみが積まれている。 どれも日に焼けて色が薄い。 そこはあまり見ないようにしろと 周辺の子供は親たちに言われていたが、最近ではそこ自体通るなと言われている。 どうもぬいぐるみに混じって顔を覗かせているのを見た人がいるらしいという話。 不気味ではあるがそれ以上に、その顔が何を考えているかわからないのである。
469 :名無し百物語 :2024/02/23(金) 03:51:46.10 ID:RFJFuiMI.net 人の魂はどこにあるのだろう?死んだ後に霊魂はどこに行くのだろうという話ではない。生きている者の中心にあるはずの魂は人体のどの部分に収納されているかということ。 思考は脳の働きだから脳の中だろう? それは間違ってはいないが不完全な解答である。 魂は思考だけではなく、思考を持たない生体反応も含まれているからだ。 最近解明された面白いデータがある。
470 :名無し百物語 :2024/02/25(日) 09:46:54.97 ID:kbfmT6Ql.net 飲み会の帰り、終電で都会から駅に着いた頃には既に深夜0時を過ぎていた。 駅から家までは少し遠いが、20分から30分程度歩けば着く距離だったので、タクシー代を浮かせるため歩いて帰ることにした。 あまりにも何も見えない田舎道を、ひたすら歩いていた。 いくら田舎とは言えども、不自然に異様に真っ暗だった。 今にも不審者あるいは幽霊が追いかけてく る、そんな想像が頭を過りパニックに陥った。 そして嫌な予感は的中した。
471 :名無し百物語 :2024/02/25(日) 14:27:47.55 ID:kGXWiRkJ.net 知って下さい!拡散希望 緊急事態条項(改憲)は危険!自〇党の改憲草案97条最高法規は基本的人権の削除 !! このままでは、国民の人権がなくなります、日本が滅びます!! https://twitcasting.tv/iminnhantai
472 :名無し百物語 :2024/02/25(日) 18:43:24.18 ID:j9Yi1AbZ.net >>468 窓がぬいぐるみで封鎖されてる家、よくあるね うちの近くにも2軒ある ぬいぐるみに混じって顔をのぞかせているやつ、まわりのぬいぐるみの薄い色にあわせて、顔を白塗りにしてたら怖いな くまさんに似せるために、鼻を黒く塗ってたり、メークしてるという 近くにある学校のプールを覗くために、そんな細工をしている:という場合もあるんじゃないか?日本中さがすと。 いわゆる、E.T.状態だ(映画観た人ならわかる)
473 :名無し百物語 :2024/03/01(金) 19:23:08.58 ID:W1+Z/MQQ.net 石じじいの話です。 腐らない死体を作る技術があったそうです。 これは日本の話です。 現在では、そのような技術もあると思うのですが、戦後すぐの話です。 その死体防腐処理は、ある農家で行われていたそうです。 つまり、私的な活動ですね。 農家の納屋のような建物が作業所でしたが、窓がまったくありませんでした。 水道と電気は来ていてプロパンガス(?)が建物の外部に備えられていたそうです。 死んですぐの死体を運び込んで処理していました。 この処理は頻繁に行われることはなかったそうです。 なぜなら、死体の防腐処理を頼む人は非常に少なかったのです。 それはそうでしょう。 そのような行為は、死体損壊の罪になるのではないか? 処理後に埋葬もされないのであれば、それも埋葬に関する法律にふれるでしょう。 それでも、処理をすることはあったそうですから、それに司直の手は伸びなかったのでしょうか? この処理技術を持つ人物、女性だったそうですが、によると: この処理のためには特殊な薬剤が必要であり、それは、ある研究室●でしか作れない。 ●それは、国の機関なのか私設のものなのか?私のメモには書かれていませんでした。 しかし、その研究室は空襲で研究者とともに消失したので、もう生産できないのだ。 だから、この薬剤を使い切るとこの処理はできなくなる。 日本ではできなくなるが、その生産技術と施設が残っている国●があるので、そこでは可能だろう。 私の技術も、誰にも伝えられないで絶えてしまうだろう。 ●どこの国でしょうね? じじいは、その防腐処理施設の中を見たそうですが、それについては私には話してくれませんでした。 忘れてしまったのか?設備を見ても理解できなかったのか?内容を話すことがためらわれたのか? もちろん、その所在地も教えてくれませんでした。 その女性が、どのような経緯で、どこでその技術を習得したのか:もメモにはありません。 と、ここまで書いてきて、メモをもう一度探ってみると、べつのところに: 「その女性は、戦前に移民として米国に居住しており、そこで習った」ということが書かれていました。 「もともとは、アフリカかインドで行われていた技術だ」とも。 やっぱり秘術と言えばアフリカやインドなのでしょうか? 「死んだもんを腐らんようにしても役にたたんやろうがのう。生きとる間に性根が腐っとるもんもおるけん、そがいなひとらを防腐処理したほうがええんやないかのう。」 じじい、うまいこと言ったつもりだったのでしょうか。
474 :名無し百物語 :2024/03/05(火) 16:08:51.63 ID:/Iwb3omp.net >>469 ここから先に話が続かなかった。 要するに霊は思考回路を持たない生前の生体反応だけかも知れないという着地にしたかったんだよ。 足音だけの霊、ぼんやりと現れるだけの霊とか
475 :名無し百物語 :2024/03/11(月) 12:26:26.80 ID:0AM+xblb.net ある時地蔵がありましたみんなはその地蔵に優しく色々なことをしてあげましたここでは掟があって暗くなったあとに誰かが一個石を蹴るというものだったある地蔵嫌いな人がそのみんなが優しくしてた地蔵を蹴りましたその後近隣の人がいなくなりました
476 :名無し百物語 :2024/03/11(月) 18:17:04.55 ID:SepcE87S.net 石じじいの話です。 朝鮮で知り合ったロシア人から聞いたという話を紹介しましょう。 皆さんはトーテムポールを知っていますか?アメリカ先住民のものが有名ですね。 これを立てる風習は、シベリアに住む、さまざまな少数民族にも広く見られるのだそうです。 ある場所では、木で作られた柱状のトーテムが草原に列をなしてたてられていました。 木柱の一番上の部分には、人の顔がレリーフとして彫られています。 それは、男性の顔であり、女性の顔を彫るのはタブーでした。 女性の顔を彫ると、そこに魔物がやどると言われていたそうです。 ある集落で、夜に、歌声が流れてくることがありました。 その歌の意味は聞き取れないが、しっかりとした旋律はあるので歌だと思ったそうです。 夜に、その声のもとを探してみると、どうも、そのトーテムの顔が歌っているらしい。 歌は独唱だったので、たくさん並んでいるトーテムのどれかひとつが歌っているのだろうと思われました。 しかし、トーテムの近くまで行って確認する勇気のある者はいませんでした。 そのようなことをすると呪われるかもしれない。 シャーマンに尋ねると、「トーテムが歌うなどということはない、気のせいだ」と。 いや、呪術師に気のせいだと言われても・・・。 ある夜、その歌を聞いていた女性が、急に家を飛び出し、行方不明になりました。 トーテムの歌と行方不明事件との関連性は、はっきりしませんでしたが、人々は、トーテムのしわざだと考えました。 恐れた村人はトーテムを全部取り払ってしまいました。 取り払った夜、また、歌が聞こえてきたのです。 これはたいへんだ!というので、村人が勇気を出して歌の聞こえてくる場所をさぐったところ、先に行方不明になった女性が歌っていたそうです。
477 :名無し百物語 :2024/03/14(木) 16:56:55.17 ID:+eodccCC.net >>475 句読点のない文は意外に不気味な効果を醸し出すもんやな
478 :名無し百物語 :2024/03/14(木) 20:17:32.47 ID:JezPepN6.net 句読点のない文を機械朗読させるとなお不気味だ
479 :名無し百物語 :2024/04/07(日) 22:05:00.56 ID:DDgqIugw.net 石じじいの話です。 この話には、似たようなものが多くあります。 そのため、じじいのオリジナルではないのかもしれません。 小学生のAちゃんが家族と夕食をとっていると、同じ集落の人がやってきて「Bちゃん」がいなくなった。家に戻ってこないと言います。 Bちゃんは、Aちゃんと同い年の同じ集落に住む女の子でした。 Aちゃんが言うには、その日、彼女はBちゃんと二人で遊び、夕方になったので別れて家に帰ったということでした。 つまり、Bちゃんは、Aちゃんと別れた後に行方不明になったと思われたのです。 その夜は、Bちゃんの家の近くを何人かで探しましたが、見つかりませんでした。 そのため、次の日に多くの人数で探がそうということになったのです。 翌日、Aちゃんのおとうさんは早朝から、村の人たちといっしょにBちゃんを探しにでかけました。 村人が集まって話をしても、Bちゃんを前日の夕方に見かけた人もいなかったし、誘拐するような不審者を目撃した人もいなかったのです。。 Bちゃんはすぐに見つかりました。集落近くの山の雑木林で縊り殺されていました。 これは、殺人だ!ということで、田舎の村は大騒ぎになりました。 警察は、Bちゃんの最後の目撃者であるAちゃんに話を聴くために学校に連絡をしましたが、Aちゃんは学校に来ていなかったのです。 母親に尋ねると、Aちゃんは、朝早くに登校したと。 Aちゃんは、おとうさんと一緒に起きて早い朝食をとって、学校に行こうとしました。 始業時間にはまだ早いから、もうすこしゆっくりしたら?と母親が言ったのですが、Aちゃんは、Bちゃんが心配だから、と言って家を出ていったそうです。 その日、Bちゃんは死体として発見され、Aちゃんは行方不明、という事態になりました。 今度は、Aちゃんの捜索が行われましたが見つからない。 彼女を見かけたという人もいない。 狭い村だし、それほど人通りがないというわけではないので、目撃者がいないのが不思議でした。 山狩りまでしたのですが、彼女の痕跡はまったく無かったのです。 結局、Bちゃんを殺害した犯人もつかまりませんでした。 Bちゃんを殺害した犯人が、Aちゃんを連れ去ったのか? しかし、不審者や不審な車両の目撃情報はありません。 村の人たちもすべて聴取されましたが、不審な点はなくアリバイもありました。 そもそも、Bちゃんの死とAちゃんの行方不明とに関連性はあったのか? まったくわからなかったそうです。 Aちゃんが・・・。
480 :名無し百物語 :2024/04/08(月) 19:33:47.66 ID:Zc7yYy5E.net 石じじいの話です。 朝鮮で知り合ったロシア人から聞いたという話です。 ロシアのウラル地方では、盲目の人は魔物を退治できる、という言い伝えがあったそうです。 目が見えないから、視覚で惑わされないからだと。 聴覚だけで魔物に対峙した時には、魔物には騙されることはないです。 しかし、目が見える人が目をつむっている状態では魔物に対処できないのだそうです。 つまり、盲人であることが、ハンターのための重要な資質なのです。 しかも、そのような魔物退治ができる人は、生まれつきの盲目、または幼い頃に視力を失った人の場合に、ほぼ限られたそうです。 しかし、そのような盲目のハンターをだし抜く魔物もいたそうです。 その魔物は、ハンターに直接触ることによって、ハンターを騙すということでした。 最後の文章の内容。どういうことなのか、よくわかりません。 書き込み者の注釈:「盲目」「盲人」という言葉の使用に差別の意図はありません。 当時の私の聞き取りメモには「めXX」という差別語が使われていましたが、これの使用は避けました。
481 :名無し百物語 :2024/04/23(火) 20:51:49.19 ID:gBd1VN+t.net 石じじいの話です。 じじいと私の故郷は犬神憑きの本場ですが、これについては、以前、いくつかの話を書きました。 まだ、追加の情報がメモにあったので書きます。以前の話と食い違う点もあります。 注意しなければならないのは:現在、犬神筋、犬神憑きの話はまったく絶えて存在しません。また、この文章には、かつて存在した差別を再燃させ増長させる意図はありません。 それでは、 犬神憑きの悲劇には以下のようなものもあった。 a. 男性が、嫁にしたいという女性の親から「嫁入り先の方位が悪い」という理由で反対されたという。 ●これは、方位による吉兆という迷信で、犬神筋とは関係ないかもしれませんが、その「におい」がする話です。まあ、方位が悪いというのは無理やりの理由で、実はもっと経済的な、人的な理由での反対だったのでしょう。 b. 村人数人が、「だれそれによって犬神をつけられた」と騒ぎ立てて、その犬神憑き現象が村全体に感染したこともあったという。 c. ある家の嫁の乳が出なくなったのは、犬神筋の夫人からの「電波」をうけて精神的なショックを受けたのではないか?と考えられたことがあった。●電波という唯物論的視点が混じっています(笑)。 d. ある犬神筋の一家が、その息子をのぞいて全員が薩摩へ逃亡したことがあった。 一人残っていた息子に、逃亡の理由を尋ねると: 「私の一家は、昔から犬神持ちと言われて、他の人々から迷惑がられていた。私の母親がこのことを非常に気に病んでいた。そのため、今回、一家で別の地へ移ろうということになったのだ。」と。 [つづく]
482 :名無し百物語 :2024/04/23(火) 20:53:10.37 ID:gBd1VN+t.net >>481 [つづき] 犬神筋は「犬神統」とも呼ばれたそうです。 「犬神統」の特徴としては: 1 犬神統の者は押し入れの中に隠した油ツボに小さな犬数匹を大事に飼っている。 2 犬神統の者は、その性質も犬に似て貪婪で執拗である。 犬神統(犬神筋)の起源としては: 3 四国には狐がいないので、キツネ憑きの代わりに犬神憑きがあるのだろう。 4 権力や財力で太刀打ちできない家 これが犬神筋と決めつけられる に対する心理作戦だろう。 5 犬神統は、ある妖怪の体が分裂した結果、その一部から生まれたのだ。 6 犬神統は、ある妖怪の死体が流れ着いて生まれたのだ。 7 犬神統の起源についての説明で、このようなものがある。 ある農家が稲を作っていが、収穫時にかならず猪に食われてしまうので悩んでいた。 通りがたった僧侶に相談したら、その僧侶は、犬の絵を描き、これを田んぼに置いておくようにと言われた。そして、「その絵を絶対に家に持ち帰らないように」と忠告した。 言われたとおりに、その犬の絵を田んぼに置いておくと、稲が猪に食われることはなかった。 その家の人たちは、その犬の絵を次の年も使いたいと思ったが、それを田んぼにそのまま置いておくと朽ちてしまう。 そのため、僧侶の忠告を無視して絵を家に持ち帰った。 すると、そこから犬神がその家の子孫にまで広がったのだ、と。 ある人々を差別・攻撃するために、いろいろな戦法・戦術が練られたようです。
483 :名無し百物語 :2024/04/24(水) 21:13:34.27 ID:YhLubAgr.net IQ300が創作した怖い話 https://ameblo.jp/keisyousya/entry-12825160809.html
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