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【ギャルゲ風安価SS】侑「また一年が始まる」2

1 :>>1 :2020/11/26(木) 07:27:49.55 ID:L4/YsWRN.net
前スレ
【ギャルゲ風安価SS】侑「また一年が始まる」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1603494790/
※ 安価がついてしまうのでスレタイを一部変更しています

243 :>>1 :2020/12/03(木) 09:34:59.68 ID:8VQsNYZI.net
侑「スクールアイドルで芸名を使う人って多いの?」

菜々「あまりいないと思いますよ。高校の名前を背負って活動するスタンスが強いので、プロのアイドルや芸能人より身近感を出す意味があるのかもしれません」

侑「菜々ちゃんが芸名を使ってるのはどうして?」

菜々「そうですね…」

菜々「実は、両親に話していないんですよ。スクールアイドルとして活動していることを」

侑「えっ!?」

菜々「できるだけ両親の情報網に触れないようにと苦肉の策で、というのが、だから理由ですね」

侑「よ、よくバレずに今まで来れたね…」

菜々「毎日が冷や汗モノですよ」

侑「度胸あるなぁ」

244 :>>1 :2020/12/03(木) 09:41:11.52 ID:8VQsNYZI.net
侑「…それで、私がこんなことを言い出したそもそもの話なんだけど」

菜々「わかってます」

菜々「同好会のことを、気にしてくださっているんですよね」

侑「…うん」

侑「私が余計に掻き回しちゃったってことはわかってるし、歩夢にもこれ以上無責任に踏み込んじゃだめって言われたんだけど」

侑「かすみんと彼方ちゃんのこととか、ライブのこととか、色々…どうしても気になっちゃって…」

菜々「………せっかく勇気を出して聞いてくださったのですから、その話をすることにしましょうか。時間はたっぷりありますし──」


菜々「──考え事をしたまま閏都市学園を観てほしくありませんし、ね」ニコ…


菜々が泊まりにきました! ▼

245 :>>1 :2020/12/03(木) 09:41:42.88 ID:8VQsNYZI.net
ちょっと時間の都合上、ここで切ります
今晩続きを更新できると思います

246 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 09:59:08.49 ID:Ujrs6iHv.net
おつです!
遂にきたかこの展開…

247 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 18:45:43.42 ID:RdFt1Ox4.net
ひぇえ

248 :>>1 :2020/12/03(木) 19:32:02.84 ID:8VQsNYZI.net
変わらず、侑の部屋


菜々「大まかに事態を言い表すならば、先日の一件から好転したことはありません」

侑「…!」

菜々「歌える曲は増えていませんし、部員同士の雰囲気も決していいとは言えない。正直なところ、直近のライブを開催することすら危ぶまれる状態です」

侑「ちょ…直近のライブって、いつなの?」

菜々「来週の日曜日です。31日ですね」

菜々「ライブステージの使用許可が取れたことが、こうなってはむしろ逆風にすらなりました。これでライブを開催できなければ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会として同じステージを使わせてもらうことは今後ほぼ不可能になるでしょう」

侑「そんな…」

菜々「告知をまだ打っていなかったことだけは不幸中の幸いと言えますか。そもそも31日にライブの予定があることは、部員以外まだ誰も知りませんから」

249 :>>1 :2020/12/03(木) 19:34:57.68 ID:8VQsNYZI.net
侑「…っ」

菜々「侑さんが気にされていることは、これで回答になりましたか?」

侑「……なったよ。なった」

侑「なった、けど…」


なったけど、聞きたかったことは聞けたけど、だからなんなの?

歌える曲は増えてない。

部の雰囲気はよくない。

ライブができるかも怪しい──今回だけじゃなくて、もしかしたら今後も。

そんなたくさんの問題を改めて知って、

だから──なんなの?

250 :>>1 :2020/12/03(木) 19:37:15.03 ID:8VQsNYZI.net
菜々 ジッ

侑「…っ」

菜々「…侑さんが気にしてくださることはありがたく思っています」

菜々「ですが、部のことで私達が侑さんに頼ることは、ありません」

侑「……!!」ハッ…

251 :>>1 :2020/12/03(木) 19:43:02.26 ID:8VQsNYZI.net
菜々「虹ヶ咲学園に部、あるいは部に準ずる組織がいくつあるか知っていますか?」

侑「えっと…百は超えるって、聞いた…と、思う」

菜々「そうですね」

菜々「正確には、部が四十七。部に準ずる組織、つまり同好会が百九。合わせて百五十六です」

侑「そんなにあるんだ…」

菜々「人数にすると、延べ千二百人を超える生徒が部か同好会に所属しています」

菜々「スクールアイドル同好会以外に、部や同好会に所属しているご友人はいますか?」

侑「演劇部の知り合いが、いるけど…」

菜々「演劇部ですか。いいですね」コク

252 :>>1 :2020/12/03(木) 19:49:39.38 ID:8VQsNYZI.net
菜々「演劇部も部に昇格してからそれなりの年数が経過していて、毎年七〜八名の新入部員を獲得しているみたいです。虹ヶ咲学園の代表的な部の一つですね」

菜々「他にも運動部、文化部、同好会──」

菜々「本当に様々な才能や興味を持った生徒がたくさんいて、それぞれが活気に溢れる毎日を送っていて、これぞ虹ヶ咲学園といった風景が毎日見られます。私は幸せですよ」

菜々「ですが、それだけの人間が各々やりたいことをし、やりたくないことを避けていれば、必然すれ違いや諍いは起こります。生徒会にも大小問わずに絶えず生徒の声が届いているんです」

菜々「その全てに向き合うことが、侑さんにできますか?」

侑「──…!」

253 :>>1 :2020/12/03(木) 19:57:02.62 ID:8VQsNYZI.net
侑「それ、は…できないよ…」

菜々「そうでしょう。そんなことは、七人で組織された生徒会ですらできません。重要性や緊急性が高いと判断した案件から順番に解決にあたってはいますが、全く追いついていないとすら言えます」

菜々「届く声の全てに向き合えない、単純に作業量が足りていない現状もさることながら、『重要性や緊急性』を判断しているのは生徒会の役員です」

菜々「解決すべき期日が明確であったり、より問題が大きくなったときの影響範囲が広かったり、その判断基準は様々ですが、当事者達にとってみればそんなことは関係ありませんよね」

菜々「私達にとって百件のうちの一件でも、本人にとっては一件きりの超重要案件です」

菜々「全ての生徒が学園生活を一つの不満もなく伸び伸びと満喫してくれるならそれに勝ることはありませんが、そんなことはどうしても不可能です。人と人が関わり合う限り、必ずわかり合えないタイミングというのは訪れるものですから」

254 :>>1 :2020/12/03(木) 20:02:51.44 ID:8VQsNYZI.net
菜々「なぜそんな話を、と思っていますか?」

侑「…えっと…」

菜々「侑さんがやろうとしているのはこれと同じことだと、私は思うからですよ」

侑「…!」

菜々「侑さんの気持ちを考えない言い方になってしまうことは、あらかじめ謝ります」

菜々「ですが、侑さんにとってスクールアイドル同好会の問題はたまたま出会っただけの一件です。たまたまかすみさんや彼方さんと面識があって、たまたま起こっている問題を知って、たまたまそれが表面化する瞬間に立ち会ってしまっただけですよ」

侑「そ、そうかもしれないけど…でもそのたまたまだって、私のことだよ!私の友達が抱えてる、私の問題だと思うのは間違ってる!?」

菜々「その『たまたまの一件』が侑さん自身の問題になるとすれば、それはあなたが当事者になる覚悟を決めたときです」

侑「当事者、に…」

255 :>>1 :2020/12/03(木) 20:09:16.73 ID:8VQsNYZI.net
菜々「私達の問題が私達の問題なのは、それがスクールアイドル同好会で起こっていて、私達がスクールアイドル同好会の一員だからです」

菜々「スクールアイドル同好会の一員でない侑さんは、どれだけ親身になったとしても、部外者なんですよ」

侑「ぁ…」

菜々「…例えば、あなたに部外者のままこの問題の解決に奔走してもらったとしましょう」

菜々「その途中で演劇部でも同じような問題が起こったら、どうしますか?続いてご友人が所属する他の部で、さらに他の部で、同じことが連発したらどうしますか?」

菜々「侑さんがその全ての当事者であれば、全てを自分の責任のもとで解決にあたる責任があります。ですが反対にその全ての部外者である侑さんには、いつでも全てを投げ出す権利があるんです」

菜々「…かすみさんが懸念したのは、そういうことだと思いますよ」


──かすみ「一つお願いしたら、きっと次も、次も、ってなりますよ。責任のない相手を予定に入れて考えるようになるのは危険です」


侑「………」

256 :>>1 :2020/12/03(木) 20:16:23.53 ID:8VQsNYZI.net
菜々「私達のことを心配して声をかけてくださったことには、本当に感謝しています。その上で、大変失礼な言葉をたくさん言ってしまったことを改めて心からお詫びいたします」ペコ…

菜々「全てを円満に解決してみせます、とは、なかなか言えないところですが」

菜々「なんとか最善の形に落ち着けられるよう、頑張るつもりでいます」

菜々「かすみさんやエマさんのファンだと言ってくれたのだと聞いています。その気持ちを裏切りたくないと、部員の全員が考えているんです」

菜々「結成したばかりでまだまだ不安定な私達ですが、どうか応援して、愛してくださると嬉しいです──」


そう言って深く頭を下げた菜々ちゃん──せつ菜さんに、私は小さく「はい」と声を捻り出すのが精いっぱいだった。

257 :>>1 :2020/12/03(木) 20:23:53.97 ID:8VQsNYZI.net
菜々「さ!暗い話はこれくらいにしましょう!」パン

侑「菜々ちゃん…」

菜々「もう、そんな顔をしないでくださいよ。かすみさんや彼方さんとは同好会と関係なく仲がいいんですよね?あまり身構えず、以前と同じように接してあげてください。こんなことで繋がりを失ってしまうのはとても悲しいことです」

侑「…うん、そうだよね」

菜々「そうですよ。私だってスクールアイドルの優木せつ菜ですが、同時に中川菜々です。侑さんとはこれからも仲良くさせてほしいと思っていますが、それすらも許してくれませんか?」

侑「そ…そんなことないよ!私だって菜々ちゃんと仲良くしてたい!」

菜々「だったらそれで充分じゃないですか」ニコッ

菜々「さあ、もう一つ話しておかなければならないことがありますよね。その話も今してしまいましょう」

侑「あ、はんぺんのこと…?」

菜々「そうです!」

258 :>>1 :2020/12/03(木) 20:26:00.45 ID:8VQsNYZI.net
菜々「こちらは朗報ですよ。端的に言って、はんぺんちゃんのことは不問となりました」

侑「不問?って、」

菜々「校内にいてはいけないとは言わないし、もちろん追い出すというようなこともない、ということです!」

侑「ほ…ほんと!?」

菜々「はい」

259 :>>1 :2020/12/03(木) 20:31:29.40 ID:8VQsNYZI.net
菜々「少し難しいのは、生徒会の総意として『はんぺんちゃんの存在を認める』のとは違うという点でしょうか」

侑「どういうこと?」

菜々「様々な意見が交わされたのですが、落ち着いたのは『はんぺんちゃんは校則とは関係がない』という結論です」

菜々「条文に特定の明記がないのを理由にはんぺんちゃんも例の校則の対象になると見なすべき、との声が途中まではかなり強かったのですが、そもそも論に立ち返って考えてみたんです」

菜々「はんぺんちゃんが校内にいることは、誰が校則違反を犯したことになるのか?と」

侑「誰が…?」

260 :>>1 :2020/12/03(木) 20:36:00.54 ID:8VQsNYZI.net
菜々「規則というのは、組織が組織たる秩序を保つために構成する人員へ課すものです。虹ヶ咲学園の校則は虹ヶ咲学園がその秩序を保つために定められたもので、課され守るべきはもちろん虹ヶ咲学園の生徒達ですよね」

侑「うん」

菜々「でははんぺんちゃんが学園の敷地内に住み着いていることは、誰が──どの生徒が校則違反を犯した結果のことなのか?ということです」

侑「ああ…!」

菜々「答えは、『誰も校則違反を犯してない』ですよね」

菜々「はんぺんちゃんは勝手に住み着いた野生の猫であって誰かが連れ込んだわけではないし、広い目線ではんぺんちゃんが校則違反を犯したかというと、それも違う」

菜々「はんぺんちゃんは動物を放し飼いにしてなどいませんからね」

261 :>>1 :2020/12/03(木) 20:42:59.14 ID:8VQsNYZI.net
菜々「誰かが『飼っている』猫でない以上、はんぺんちゃんは例の校則とは──虹ヶ咲学園で定められたどんな校則とも関係がないんです」

菜々「もちろん、全ての校則を一から確認してそう結論付けました。新たな校則が制定されない限り、これは理論的に覆ることがないと言っていいと思います」

侑「す…すごい!すごいよ、菜々ちゃん!私だったら絶対に出てこない考えだ。きっと諦めちゃってたよ…」

菜々「苦肉の策でした。あのままでははんぺんちゃんを追い出さなければならないという結論に至りそうだったので、なんとか理屈を生み出したという感じです」

侑「それ、さらに他の人達から反論は出なかったの?」

菜々「ふっ…愚問ですね、侑さん」

侑「え?」

菜々「私がこれを唱えたとき、誰一人として反論する人はいませんでしたよ。むしろ全員が前のめりに賛同の意思を示してくれたほどです」

侑「そ、そうなの…?」

菜々「当然でしょう。だって──可愛い白猫を追い出したいと本気で思っている役員なんて、一人もいなかったんですから!」


せつ菜および菜々と色々な話をしました! ▼

262 :>>1 :2020/12/03(木) 20:44:05.58 ID:8VQsNYZI.net
今日はこんなところで終わります。

263 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 21:36:22.86 ID:Ut5RLBJS.net
おつです
素晴らしい作品や……
菜々ちゃんの最後のほうのセリフ、教科書チックなアメリカンコメディを感じてふふってなった

264 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 21:46:05.53 ID:9eQ2yXBP.net
乙です

同好会に関しては解散してからそこでフォローをかけるかどうか、の段階だからなぁ
√の進行的に菜々絡みだと生徒会所属、彼方だとアルバイト始める、とかになりそうだけど


これ侑はどうやったらスクールアイドルに興味もてたんだろう?スクールアイドルに絡むフラグ自体はいくつかは立ってたと思うけど

265 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 21:51:24.98 ID:um91YGJi.net
ただの安価やぞ

266 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 21:52:48.56 ID:iyC4vKpq.net
今日もありがとう。このSSが日々の大きな楽しみです。
菜々が本当に言いそうだからすごいわ……菜々に限らずどの子もそうだけど。
アニメ観賞編も楽しみ。

267 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 22:09:18.85 ID:X1n5VkcA.net
菜々とせつ菜の好感度が統合されるのかな?

268 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 22:21:20.54 ID:c6XqplHg.net
>>264
スクールアイドルには興味を持ってましたよ
安価で、入らないを選んだだけで

269 :名無しで叶える物語:2020/12/03(木) 22:37:05.19 ID:3dDsvxQ9.net ?2BP(1000)
https://img.5ch.net/ico/nida.gif
今の展開つらいけどあの安価は有能だった

270 :>>1 :2020/12/04(金) 07:55:01.71 ID:MR4o79y5.net
翌朝…


ユラユラユラッ


侑「…!?」バッ

菜々「侑さん!おはようございます!」

侑「い、今なんか揺れなかった!?地震かな!?」

菜々「?」

菜々「いえ、揺れてないと思いますが」

菜々「それよりも早く起きてください、閏都市学園を観るんでしょう!?」ユサユサ

侑「…」ユラユラ

侑「あー…菜々ちゃん。起きたから。ね?もう揺すらなくていいよ」

菜々「おはようございます!」ペカー

侑「おはよう」

271 :>>1 :2020/12/04(金) 08:02:13.78 ID:MR4o79y5.net
結局、昨日はあれからもなんだかんだお喋りしたりしているうちに菜々ちゃんの就寝時刻を迎えてしまった(結構早い)。

お泊まり中にも課題に取り組む姿勢とか寝る時間が変わらないのはすごいというか、私みたいな適当な感覚からすると驚くけど、それも菜々ちゃんらしさだよね。

まあ、電気を消して布団に入ってもお互いなかなか寝付かずに一時間くらいは話してたような感じがするんだけど。

…はんぺんのことはよかったとして、せつ菜さんとの話は堪えたなぁ。

部長のせつ菜さんとああしてきっちり話がついた以上、もう私が同好会の問題に関与することはきっとない。それこそ入部でもしない限りは。

でも、かすみん達との個人的な繋がりまでなくなるわけじゃない、って言われてはっとした。

そうだよね。

かすみんも彼方ちゃんも友達だし、エマ先輩ともまだまだたくさんお話ししたいもん。

しょんぼりするばっかりじゃ大事なものをみんな見失っちゃう。

前を向こうよ、私!

272 :>>1 :2020/12/04(金) 08:06:14.34 ID:MR4o79y5.net
侑「菜々ちゃん、朝ごはんはパン派?ごはん派?」

菜々「私はどちらでも。家ではごはん食のことがほとんどですね」

侑「じゃあ今日はパン食べよっか」

菜々「そ、そんな風に決められるものなんですか?侑さんのお家、朝ごはんはビュッフェスタイル…!?」

侑「いや、ビュッフェスタイルではないよ」ノン

273 :>>1 :2020/12/04(金) 08:11:18.61 ID:MR4o79y5.net
侑「なに飲む?牛乳、コーヒー、紅茶くらいだけど」カチャカチャ…

菜々「牛乳を飲みたいです。ごはん食中心なのであまり飲む機会がないんですよ」

侑「おっけー」

菜々「あまりお気遣いなく、それくらい自分でやりますよ」

侑「いいのいいの、お客さんなんだからゆっくりしてて!」

菜々「ですが…」

侑「あ、それじゃパン焼いてほしいな」

菜々「!」パァ

侑「オーブントースターの使い方、わかる?」

菜々「わ…わかりますよ!誰あろうこの中川菜々ですよ!?」

侑「あはは、どこの界隈で有名なの?」

菜々「朝食界隈ですかね!」ムフー

274 :>>1 :2020/12/04(金) 08:19:14.19 ID:MR4o79y5.net
黒塊(原材料:ロールパン) デデドン


侑「ほう…」

菜々「期待よりも火が通ってしまいました」

侑「菜々ちゃん、オーブントースターの使い方…」

菜々「わ、わかりましたよ!使い方はわかりました!」

菜々「ですがその、『パン:2-3分』と表に書いてあって、マイナス一分をどう測るか考えているうちに…時間が…」

侑「魔法使いかな?」

菜々「すみません、パンをだめにしてしまって…」シュン

侑「平気平気、ロールパンは表が焦げちゃっても剥がせば中が無事だったりするから。スプーンでこうやってね」コンコン ペキペキ…

菜々「そ、そんな特殊技能が…!」

侑「魔法使いだからね、私」コンコン…

275 :>>1 :2020/12/04(金) 08:23:11.89 ID:MR4o79y5.net
ガチャ…


侑「あ、お父さんおはよう」

高咲父「んー、おはよう侑…」

菜々「!」

侑「お母さんから聞いてると思うけど、昨日から泊まってる菜々ちゃん」

高咲父「お…」

菜々「おはようございます、中川菜々といいます!侑さんには日頃からお世話になっていて、昨晩からお邪魔しています!」ペコッ

侑「お世話になってるのは私の方だって〜」

高咲父「これはこれは丁寧に、侑の父です。普段から侑が甘えっ放しだそうで」ペコ…

侑「そんなこと言ったの誰!?お母さん!?」

高咲父「侑も今自分で同じこと言っただろう」

侑「自分で言うのとお父さんに言われるのとじゃ全然違うよー!」

菜々「…ふふっ」クス

276 :>>1 :2020/12/04(金) 08:28:20.42 ID:MR4o79y5.net
高咲父「歩夢ちゃんといい菜々ちゃんといい、侑はしっかりしたお友達が多いな」

菜々「いえ、私など全然」

侑「しずくちゃんの話もしたよね?しずくちゃんも一年生なのにすごくしっかりしてるんだよ!」

高咲父「しっかりした子ばっかりじゃないか!どうしたんだ!」

菜々「ひとえに侑さんの人柄のおかげだと思います。みんな周りに集まりたくなるんですよ」

侑「えへへ…そんなことないよ〜」テレ…

高咲父「侑が抜けてるから、お世話しにしっかりした子が集まるということだね」フム

侑「だね、じゃないよ」

菜々「──……!」ピーン

侑「菜々ちゃん?なにに気づいたのかな?」

菜々「い、いえなにも!」アセ

277 :>>1 :2020/12/04(金) 08:31:28.47 ID:MR4o79y5.net
高咲父「ごちそうさま」

侑「片づけとくからお仕事の準備してなよ」

高咲父「そうか?悪いな、ありがとう」

菜々「お仕事なんですね。いつもお疲れ様です」

高咲父「!!」

高咲父「…侑」

侑「なに?」

高咲父「菜々ちゃんはすごくいい子だな。大切にしなさい」ポン…

侑「わかってるわかってる、言われなくても充分大切な相手だから、早くお仕事行って」

高咲父「ゆうぅ〜…!」

278 :>>1 :2020/12/04(金) 08:35:30.38 ID:MR4o79y5.net
侑 カチャカチャ… (洗い物中)

菜々 ウロウロ…

侑「どうしたの?笑」

菜々「なにかお手伝いできることがないかと、でも特に思い浮かばず、かと言ってただ座って待っているのも…」

侑「え〜、ゆっくりしてていいよって言ったのに。菜々ちゃんって気ぃ遣いだね」フフ

菜々「お…落ち着かないものですよ!」

侑「こっちあと流すだけだから、拭いてもらってもいい?」

菜々「は…はいっ!」パァ

侑「布巾はね、こう…拡げて、お皿を挟むように持って、水気を…」

菜々「さ──さすがに布巾は大丈夫ですよ!!」//

279 :>>1 :2020/12/04(金) 08:37:58.42 ID:MR4o79y5.net
お皿達 ピカピカ…


侑「無事だ」

菜々「もうっ、侑さんひどいです!」ポコポコ

侑「あはは、ごめんってば〜」

菜々「オーブントースターだって何度か練習すれば侑さんより上手く使いこなしてみせますもん!」ムーッ

侑 (そういう器具だっけな?)

侑「…じゃ、お待ちかねのイベントに移ろっか」ニッ

菜々「!」

280 :>>1 :2020/12/04(金) 08:43:02.07 ID:MR4o79y5.net
『閏都市学園』 バーン


〜♪(壮大なBGM)


菜々「うおおおおおっ、始まりましたァ!!」

侑「うわー、絵すっごくキレイだね!」


〜♪(優雅なBGM)


侑「あれ?こんな感じだったっけ」

菜々「最近はアニメ化に際して原作から時系列や展開の順序を変えることも多いんですよ。このアニメはそのタイプですね!」

侑「へ〜」


〜♪(悲しげなBGM)


菜々「ゆ、ユキトぉ……っ!」グ…

侑「わかっててもつらくなっちゃうなぁ…」ギュ

281 :>>1 :2020/12/04(金) 08:50:45.69 ID:MR4o79y5.net
『次回、閏都市学園第四話。「最低限の体温」』


侑「もう三話も観ちゃった…」

菜々「まずいですね、再生する手を止めることができません」ポチ


ウィーン パッ サッ ウィィ…


侑「ディスクを入れ替える作業が滑らか過ぎるよ、菜々ちゃん」

菜々「次の話が一つの山場ですね」

侑「そうなの?一巻もここまでだったから、未知の世界だな」

菜々「ネタバレにならない程度にお話しすると、この作品、原作はノベルなんです。ライトノベルですね」

侑「うんうん」

282 :>>1 :2020/12/04(金) 08:55:33.88 ID:MR4o79y5.net
菜々「ライトノベル作品の特徴として、第一巻は次巻に続くことなく一旦の完結となることが大半なんです」

侑「そうなんだ」

菜々「加えて、ライトノベル作品をアニメ化するとなると、だいたい三〜四巻分を1クールに収めるのが主流です」

菜々「このことから、ライトノベル作品のアニメは第四話で原作第一巻のラストを迎えることがとても多いように私は感じるんですよ」

侑「おー、なるほど」

菜々「ライトノベル原作のアニメを観る際にはそういう構成を意識してみるのもおもしろ


『これ以上おれからなにも奪うな!!』


侑 (あっ始まったから言葉止まった)

侑 (とりあえず集中して観よう)

283 :>>1 :2020/12/04(金) 09:01:03.81 ID:MR4o79y5.net
『次回、閏都市学園第十二話。「崩れる決意」』


菜々 ポチ


ウィーン パッ…  ガシッ


菜々「!?」

侑「ストップ、菜々ちゃん」

菜々「な、なぜ止めるんですか!放してください!このままではユキトが──ユキトが──」

侑「一旦お昼ごはんにしない!?」

菜々「────」ハタ…


菜々「──いりますか?お昼ごはん──」


侑「いるよ。今かどうかじゃないの?もはや根本の疑問になるの?」

284 :>>1 :2020/12/04(金) 09:04:47.95 ID:MR4o79y5.net
侑「あ、お母さん。お昼なんか作る?」

高咲母「そうねぇ、ピラフでよければ作ろうか?」

侑「うん!ありがとう」

高咲母「はいはい。菜々ちゃん、ピラフ好き?」

菜々「はい、好きです」

高咲母「じゃ気合い入れて作ろうかな」ヨイショ

侑「私も好きなんですけどー」

高咲母「知ってまーす」

侑「むー」

菜々「ふふふ…侑さんは、本当にご家族と仲がいいですね」

侑「え、そう?普通じゃない?」

菜々「いえいえ。高校生ともなると照れ臭さから冷たく接してしまう人も多いと聞きますよ。かく言う私も恥ずかしながらそう振る舞ってしまうこともあるので、とても羨ましく感じます」

侑「そ…そうかなぁ」ヘヘ

285 :>>1 :2020/12/04(金) 09:12:24.45 ID:MR4o79y5.net
菜々「美味しいです!」ペカー

高咲母「あら可愛い」

菜々「…っ」// ササッ

高咲母 (あら可愛い)

侑「昨日はまだ緊張してたもんね」

菜々「は、はい…今朝はやっとお父様にもご挨拶できましたし、少し心に余裕が出てきたというか」

高咲母「そう、挨拶できてないのが気になってたのね。ごめんね、気を遣わせちゃったわね」

菜々「そんな、お母様が謝ることでは…!」

侑「緊張がほぐれたの、閏都市学園観て興奮したからでしょ?」

菜々「ゆ…侑さん!」//

高咲母「朝から楽しそうだったものねぇ」クス

286 :>>1 :2020/12/04(金) 09:17:14.06 ID:MR4o79y5.net
高咲母「菜々ちゃん、話し方とても丁寧よね」

菜々「そうですか?」

高咲母「二年生でしょ?同じ学年なのに侑にも敬語で話して、さんを付けて呼んでるんだもの。どんな相手にも礼儀を持って接するのはすごくいいことだけどね」

侑「なんか、最初からこうだったからかな?慣れちゃった。歩夢にもそうだもんね」

高咲母「あだ名で呼んだり呼び捨てにしたりするお友達はいる?」

菜々「いない…と思います」

侑「一年生にも同じだもんね」

菜々「はい」

高咲母「へぇ…」

287 :>>1 :2020/12/04(金) 09:21:39.31 ID:MR4o79y5.net
高咲母「ねえ菜々ちゃん、侑のこと呼び捨てで呼んでみて」

菜々「えっ!?」

侑「!?」

菜々「な、なぜですか!?」

高咲母「もっと侑と仲良くなってほしいから、かな。ねえねえ、呼んでみて」

菜々「ななな……っ」アワワ

侑「お…お母さん、あんまり菜々ちゃんに無茶なこと言わないでよ!」

高咲母「えー」

高咲母「でも、私のピラフ美味しかったもんね?」

菜々「!!」

侑「お母さん!」

288 :>>1 :2020/12/04(金) 09:25:26.95 ID:MR4o79y5.net
侑「もー…すぐ変なこと言うんだから…菜々ちゃん、気にしなくていいからね。お母さんのピラフはいつでも美味しいから気にしないで」

菜々「…」

侑「菜々ちゃん?あれ、恥ずかしくてショートしちゃった…?」

侑「菜々ちゃーん…」

菜々 スッ

侑「ぉ」

高咲母 (お)

菜々 クルッ

侑「赤くなっちゃってるじゃん、お母さんのせいだからね──」


菜々「侑」

289 :>>1 :2020/12/04(金) 09:26:51.86 ID:MR4o79y5.net
侑「」


侑「…?」


侑「」


侑「……?」


侑「ュ…」


侑「………?」

290 :>>1 :2020/12/04(金) 09:29:10.59 ID:MR4o79y5.net
侑「ュゥ、菜々ちゃん、ん?なに、今、ピラフ、よくわかんなかった、けど」

侑「菜々ちゃん、なにか、言った?」

菜々「いつもお話ししてくださってありがとうございます。これからも私と仲良くしてもらえると嬉しいです」

菜々「侑」

侑「」

菜々 …………////

高咲母 ニマニマ…

291 :名無しで叶える物語:2020/12/04(金) 09:31:08.67 ID:v0PKUy4h.net
いいゾ〜これ

292 :>>1 :2020/12/04(金) 09:33:03.27 ID:MR4o79y5.net
侑「お」

侑「かーーーーさんが!変なこと言うから!!」

高咲母「わあ、我に返った」

侑「菜々ちゃんが変になっちゃったじゃん!!」

菜々 …//

高咲母「変なんて失礼な言い方しないの。嬉しかったでしょ?」

侑「う!!」

侑「…れ、し、かった…けどさ……」//

菜々「…!」//

高咲母「これからは菜々ちゃん、侑のこと呼び捨てしてあげてね」

菜々「い、今っきりじゃないんですか!?」

高咲母「んー、呼び捨てからさん付けに戻ったら距離が開いたみたいで寂しい感じしないかなぁ」

菜々「そ、それはいけません…!」ハッ

侑「いけなくない!いけなくないよ菜々ちゃん!私のことは気にしなくていいから!」

293 :>>1 :2020/12/04(金) 09:36:39.82 ID:MR4o79y5.net
菜々「いえ。これもなにかの縁ですから」

菜々「これからは侑さんのことを、侑と!呼び捨てで呼ばせてもらいます!」

侑「な、菜々ちゃあん……」

侑「そういうの、ほら、抵抗ないの?みんなに同じように接してるのに、私だけとか、ほら」

菜々「抵抗や思うところがないと言えば嘘になりますが、私は侑が言った『嬉しかった』という言葉を信じます。その気持ちを信じたいんです」

侑「うう…もうすでに会話の中で自然に呼ぶぅ……」//

高咲母「よきかなよきかな」ウンウン

294 :>>1 :2020/12/04(金) 09:40:14.72 ID:MR4o79y5.net
侑 (私、家族とか親戚以外に呼び捨てされたことなんか…)

侑 (ああ、果林先輩だけは呼び捨てで呼んでくれるけど、それはキャラがキャラっていうか……菜々ちゃんに呼び捨てされるのは、なんていうかこう、破壊力みたいなものが…)

侑「ううぅ……」

菜々「あまり気にしないでください。照れ臭いのはお互い様ですが、すぐに慣れるはずです」ポン

侑「菜々ちゃんは前向きだね!」


前を向こうよ、私!………なのかなぁ…


菜々とアニメを観たりして過ごしました! ▼

295 :>>1 :2020/12/04(金) 09:40:54.78 ID:MR4o79y5.net
今朝はここまでです。
恐らく今晩は更新できず、次回は明日になると思います

296 :名無しで叶える物語:2020/12/04(金) 09:42:04.63 ID:Cie1gFts.net
おつおつ
このこと知ったらぽむ嫉妬しそうだよなぁ

297 :名無しで叶える物語:2020/12/04(金) 09:47:24.23 ID:JlHt150C.net
おつやで
ニヤニヤが止まらないですね

298 :名無しで叶える物語:2020/12/04(金) 10:08:29.30 ID:bJdv4wig.net
AZUNAの3人と順調にフラグ積んでるな

299 :名無しで叶える物語:2020/12/04(金) 12:45:40.30 ID:TrKhA4AB.net
A・ZU・NAはメインヒロインチーム

300 :名無しで叶える物語:2020/12/04(金) 14:47:19.13 ID:dd5Bf1OK.net
さすが正統派ユニット

301 :名無しで叶える物語:2020/12/04(金) 21:08:38.25 ID:wRpZVK9g.net
自分に何があるってわけでもないけど、せつ菜ちゃんの話がすごい刺さった
話が上手いからなのかな

302 :名無しで叶える物語:2020/12/04(金) 22:16:31.69 ID:6kW5jY4n.net
文章もうまいしめちゃくちゃ考えられてるし、何よりおもしろい
保守

303 :>>1 :2020/12/05(土) 09:58:21.45 ID:+phZuQVJ.net
すみません、今日更新する時間が取れなさそうです
明日までお待ちください

なにか質問などあればこのレスに安価をつけておいてくださったら、時間があるときに回答します

304 :名無しで叶える物語:2020/12/05(土) 12:18:59.63 ID:gwOjvwrA.net
お疲れ様やで
ゆるゆる待ってるよ

305 :名無しで叶える物語:2020/12/05(土) 19:50:09.58 ID:GwuXjN1X.net
こうまではっきり言われると同好会の助けになるのは無理なんだろう…
かすみんとは仲直りできるのかな

306 :名無しで叶える物語:2020/12/05(土) 19:53:58.91 ID:INNYuEMg.net
胸が痛いからかすみんと仲良くなってほしい

307 :名無しで叶える物語:2020/12/06(日) 00:17:25.12 ID:tEFsKjKr.net
ここのぽむとアニガサキぽむがシンクロしだしてるの笑えるw

308 :>>1 :2020/12/06(日) 12:33:38.83 ID:newA9xS9.net
翌朝…


歩夢「かわっこいい…!」ハワワ

侑「え、どっち?可愛い?かっこいい?」

歩夢「どっちも!一言で言い表せないんだもん!」

侑「ま、まあ…普段の私からは相当考えられないくらいのオシャレだよね…」

歩夢 カシャカシャ

侑「な──なんで撮ってるの!?」

歩夢「果林先輩に送ってあげるって言ったでしょ」カシャカシャ

侑「あ、そうだった…」

侑「って違うよ!それ今日のコーディネートの話でしょ!?果林先輩に選んでもらった服なんだから、これは送らないよね!?」

歩夢「バレちゃった」カシャカシャ

侑「何枚撮るの!?」

309 :>>1 :2020/12/06(日) 12:40:30.03 ID:newA9xS9.net
歩夢「ふう…」ツヤツヤ

侑「卒業式より写真撮られた…」グッタリ

歩夢「さ、侑ちゃん。お買い物行こっか」

侑「私もう充分頑張ったよ、歩夢。この後また歩夢がコーディネートしてくれた服で写真撮るんだよね?お手柔らかにね…」

歩夢「侑ちゃんがかわっこよくなかったらそれもできるんだけどな」ウーン…

侑「それ私知らない感覚だよ…」

歩夢「着替えよっか。脱ぎ着しやすいようにシンプルな格好でね」

侑「はーい。…てっきり歩夢、この格好のままって言い出すかと思ったよ。肩肘張っちゃうから気楽な格好に着替えさせてもらえる方が助かるけどね」

歩夢「その素敵な侑ちゃんと歩きたい気持ちはあるの。あるけど、私が選んであげた服じゃないから…」

侑 (おっと、あんまり触れない方がよさそうな部分だ。着替えよ) ササッ

310 :名無しで叶える物語:2020/12/06(日) 12:42:41.97 ID:uvlqxpB2.net
侑も一応そういう認識あるのか……

311 :>>1 :2020/12/06(日) 12:44:23.01 ID:newA9xS9.net
侑「こんなもんかな」

歩夢「シンプルないつもの侑ちゃんスタイルだね」

侑「スタイルっていうのもおこがましいくらいだけどね」

歩夢「うふふ。コーディネートしがいがあるよ」

侑「お待たせ、行こっか」

歩夢「うん」

312 :>>1 :2020/12/06(日) 12:48:21.91 ID:newA9xS9.net
侑「昨日はどんな風に過ごしたの?」

歩夢「課題やったり、お部屋の片づけをしたり…かな。あんまり集中できなかったけどね」

侑「え、どうかしたの?考え事とか?」

歩夢 ジッ…

侑「?」

歩夢「隣のお家から、大きなアニメの音とか賑やかな笑い声がずっと聞こえてたので」

侑「あっ…」

313 :>>1 :2020/12/06(日) 12:55:01.00 ID:newA9xS9.net
歩夢「結構早い時間から一緒だったんだね。アニメ観る約束だったの?」

侑「う、うん。菜々ちゃんオススメのアニメのブルーレイボックスが出てさ、それを一緒に観ようってことになったんだ」

歩夢「菜々ちゃん、本当にアニメ好きなんだね」

侑「だねー。もう観てる間ずっとテンション高くてさ、普段の菜々ちゃんを知ってる身からするとアニメよりそっちの方が気になっちゃうくらいだったよ」

歩夢「侑ちゃんも同じくらい楽しそうだったよ?」

侑「ぅ」

侑「だ、だってほんとに面白かったし、隣であんなに楽しそうにされるとついこっちも気分が乗っちゃって…」//

歩夢「そんなに面白いなら私も観てみようかな…なんていうアニメ?」

侑「閏都市学園っていうんだけど、ボックスうちにあるからいつでも観れるよ!」

歩夢「どうして侑ちゃんのお家にあるの?」

侑「」

314 :>>1 :2020/12/06(日) 12:57:54.53 ID:newA9xS9.net
歩夢「随分信頼されてるんだねー」スタスタ

侑「歩夢、待って歩夢。なんか歩くの速くなった」

歩夢「私も侑ちゃんにきなこ預けようかな」

侑「え、きなこを…?」

歩夢「いやそう」ジーッ

侑「そっそんなことないよ!」

歩夢「菜々ちゃんのアニメは預かるのに、私のマンガは預かってくれないんだ」

侑「菜々ちゃんはほら、お家の事情が…」

歩夢「私の家もきなこ禁止だもん!」

侑「そうだっけ!?」

315 :>>1 :2020/12/06(日) 13:01:12.49 ID:newA9xS9.net
商業エリア


歩夢「さ!始めよっか」

侑「気合い入ってるね」

歩夢「だって侑ちゃんのコーディネートだよ?本気で臨まなくちゃ!」

侑「そこまで本気にならなくても…」

歩夢「侑ちゃんはわくわくしないの?」

侑「え?」

歩夢「私を、侑ちゃんだけの好きにできるんだよ。可愛く、かっこよく、ポップにも、シックにも──今日は侑ちゃんだけの私だよ?」

侑 ドキッ…

侑「そ、そうだね!そう言われると、うん、なんか楽しみになってきたかも!張り切っていこう!」

歩夢「おーっ♪」

316 :>>1 :2020/12/06(日) 13:13:00.52 ID:newA9xS9.net
帽子のショップ


歩夢「どうして最初に来るのが帽子のお店なの?」

侑「んっとねー」キョロ

侑「あ、これ!歩夢にかぶってみてほしかったんだよね!」ヒョイ

歩夢「麦わら帽子?」

侑「うん。私は似合わないと思うんだけどさ、こういうザ・女の子!って感じのアイテム、歩夢が一番似合うと思うんだよね!はい、かぶってかぶって」

歩夢「え、ええ〜…そんな言い方されると恥ずかしくなるよぉ…」

侑「あれ〜?今日はお互いにコーディネートし合う日でしたよね?」

歩夢「む…むーっ!」

歩夢「わかった、侑ちゃんがその気なら覚悟しておいてよね!私だっていっぱい可愛いもの試してもらうんだから!貸して!」ヒョイ カブリ

歩夢「…どう?」

侑「かわいーっ!やっぱり似合うよ歩夢!まず帽子はこれにしよっか!」

歩夢「き、決めちゃうの早くない!?」

317 :>>1 :2020/12/06(日) 13:15:54.87 ID:newA9xS9.net
歩夢「だいたい、似合わないと思うなんて言ったけど、侑ちゃんだって絶対似合うよ」

侑「いやあ、麦わら帽子って背が高くてすらっとした感じの人にしか合わないじゃん。私ちっこいし」

歩夢「それじゃ背が高くなくても合う麦わら帽子にしたらいいんだよ」

侑「そんなのあるの?」

歩夢「こっちの棚とか──」

侑「歩夢。そっちの棚はキッズファッションだよ」

318 :>>1 :2020/12/06(日) 13:21:41.05 ID:newA9xS9.net
侑「そもそも私さ、ツインテールが邪魔であんまり帽子深くかぶれないんだよね」

歩夢「それは髪型を変えたらいいんじゃないかな」

侑「髪型考えたりセットしたりするの苦手だからさ」

歩夢「侑ちゃんは長さもちょうどいいし、そのままおろして流し方だけ少し整えるだけで特別にセットしなくてもいいと思うよ」

侑「そうなの?」

歩夢「うん。例えば、ほどくね」シュル

歩夢「前髪とかこっちに流してみて、後ろはそのまま…」クシクシ

歩夢「ほら、どう?今は結んでたクセがついちゃってるけど、朝から結ばなかったらつかないし。クセついちゃってるのも可愛いけどね」

侑「おー、こんなもんでいいんだ」

319 :>>1 :2020/12/06(日) 13:29:44.61 ID:newA9xS9.net
歩夢「これだったらむしろ帽子でアクセントをつけてあげた方がファッションとしてはまとまるくらいじゃない?」

侑「歩夢に言われたらそんな気がしてきた…!」

歩夢「お客様、気になる帽子はございますか?」

侑「えー。キャスケットとかかなぁ。たまに見かけて可愛いなーって思うんだよね」

歩夢「キャスケットだったら…これとか」ヒョイ

侑「よ」ポス

侑「どう?」

歩夢「百点。これ買おっか」

侑「き、決めちゃうの早くない!?」

歩夢「大丈夫、大丈夫だから。私が買ってあげるからね」

侑「いいよ買ってくれなくて!お年玉持ってきたりしてないよね!?」

歩夢「………大丈夫だからね」

侑「歩夢さん!?」

320 :>>1 :2020/12/06(日) 13:39:23.00 ID:newA9xS9.net
シューズショップ


歩夢「オシャレは足元からって言うもんね」

侑「あれ、歩夢その靴なに?初めて見たかも」

歩夢「あー、今さら気づいたの?この前新しく買ったんだよ。いいでしょ」

侑「うん、可愛いね」

歩夢「…普段よく履いてるやつと、どっちがいい?」

侑「え、どうだろう。あれも可愛いよね」

歩夢「……わかった。侑ちゃん、靴にあんまり興味ないでしょ」

侑 ギクッ!

侑「だ、だって…靴ってよくわかんないんだもん…」

侑「でもそれもいつものやつも可愛いなって思ってるのはほんとだよ!」

歩夢「ふーん…それなら許します」

侑「許されたぁ…」ホッ

321 :>>1 :2020/12/06(日) 13:44:09.96 ID:newA9xS9.net
侑「あはは、見て見て歩夢!ローファーあるよ!学校みたいだね」

歩夢「…侑ちゃん、ローファーも定番のシューズアイテムだよ」

侑「うそぉっ!?」ガーンッ

歩夢「これから暖かくなるからシンプルなのが多いみたいだけど、冬頃には内側にファーがあるやつとかも出るんだよ。こっちのなんか軽いヒールがついてたり、ブーツとハーフタイプのもあるね」

侑「ろ、ローファーを…私服で履くんだ…」

歩夢「果林先輩といるときに言わなくてよかったね」

侑「笑われちゃうところだったよ〜……」//

322 :>>1 :2020/12/06(日) 13:50:11.55 ID:newA9xS9.net
侑「よく歩き回るから、靴はヒールとかブーツよりスニーカーの方がいいかなー」

歩夢「そうだね。ブーツも軽くて歩きやすいやつがたくさん出てはいるけど、高校生のうちは私もスニーカーがやっぱり一番気楽かも」

侑「今日、靴も買う?」

歩夢「うーん…お洋服の方を優先して、合わせたいのがあったらって感じかな?」

侑「ん、じゃそうしよっか。歩夢買ったばっかりだしね」

歩夢「今日行くのわかってたら買わなかったのに…」

侑「あはは、そんな言い方しちゃ可哀想だよ。それもすごく可愛いし似合ってるじゃん」

歩夢「そ、そう?えへへ…」

323 :>>1 :2020/12/06(日) 13:58:32.66 ID:newA9xS9.net
レディースショップ


歩夢「もうサマーニットとか出てるんだね」

侑「ニットかぁ。これ中にシャツとか着なきゃいけないの?」

歩夢「そうしないと下着見えちゃうじゃない」

侑「そうなんだ。夏にニットと何枚も着るの暑そうだなーと思って」

歩夢「そのために透けてるんだよ。かなり薄く編んであるし風通しもいいから、着心地いいみたいだよ」

侑「へ〜、タンクトップとかでいいなら楽かなぁ」

歩夢「タンクトップも合うんじゃない?ニットの色を明るめにしてインナーを落ち着いた色にすれば邪魔しないと思うよ」

侑「私、黒がいい!」

歩夢「侑ちゃんにはもっと可愛い色を着てほしいなぁ」

324 :>>1 :2020/12/06(日) 14:05:36.72 ID:newA9xS9.net
侑「結構薄めの色が多いなー。ぱっと明るい服着るの苦手だから助かるけど……ん?」

歩夢 ジッ…

侑「気になるの?」ヒョコ

歩夢「えっ!?あ、ううん別に──」

侑「隠さなくたっていいじゃん。ピンクね、歩夢のイメージ通りだし似合うよ」

歩夢「い、いいよ…そういう子どもっぽい色合いはもう卒業なの!」

侑「せっかく好みがあるんだから、着たい服着ればいいじゃん。私なんかなんとなく派手じゃないのーってくらいしかないのに」

歩夢「う、うん…」

歩夢「でも私も、やっぱりあんまり派手過ぎない方が落ち着くから」

侑「そっかー…」

歩夢「それより侑ちゃん、このスカートとか!ね、似合いそうだよ」サッ

侑「…」

325 :>>1 :2020/12/06(日) 14:12:01.62 ID:newA9xS9.net
試着中…


歩夢「侑ちゃん侑ちゃん、次はこっち!」

侑「ま──まだ着るの!?待って、まだ脱いでないから!」

歩夢「ほらーもう、慌てないの」

侑「歩夢が急かすんじゃ〜ん!」

歩夢「だって着てほしいのいっぱいあるんだもん。あ、あそこに飾ってあるのも可愛くない?」

侑「歩夢さん!まだ試着できてないの三つも残ってるんですけど!」

歩夢「侑ちゃん早く!」

侑「む……無茶だぁ〜〜〜っ!」ヒーンッ

326 :>>1 :2020/12/06(日) 14:18:41.42 ID:newA9xS9.net
歩夢 ムム…

侑「ど、どう…?」

歩夢「…うん。やっぱり上半身はそれが一番いい」

侑「そっか、やっと決まったね…」

歩夢「下はさっきの二つ目のやつ合わせたいから、それ買って戻ろっか」

侑「二つ目のやつがどれなのかもう覚えてないけど…お任せします…」

歩夢「お疲れだね」

侑「何回着替えたかわかんないからね…」

歩夢「着てほしいものみんな着てもらったし、似合うのいっぱいあったから迷っちゃったけど──」

歩夢「侑ちゃん、その服、好きな雰囲気でしょ?」

侑「…うん!さすが歩夢だね!」

歩夢「任せて!」ニコッ

327 :>>1 :2020/12/06(日) 14:22:06.45 ID:newA9xS9.net
「ありがとうございましたー」


チーン


侑「これで私の買い物は終わりっと」

侑「それじゃ歩夢の分だね」

歩夢「私まだ一つも買ってないけど、迷い中?」

侑「ううん、実はもう決まってるんだ」

歩夢「そうなの?」

侑「後からやっぱりこっちっていうやつが見つかったらイヤだから買うの後回しにしたんだけど、今まで試着してもらった中でもう決めたよ」

侑「買いに戻ろっか」

歩夢「ちょっぴり緊張するね。どれになったんだろう…」

侑「安心して。私、ファッションとかオシャレのことはそんなに知らないけど──」

侑「歩夢のことなら誰よりもわかってるからさ」

328 :>>1 :2020/12/06(日) 14:29:54.55 ID:newA9xS9.net
潮風公園


二人とものお買い物を終えて、私達は近場の公園に来た。

全身をそれぞれのコーディネートに包んで。

目的は一つ、果林先輩に送る写真を撮るためだ。

天気もいいので自然の中で、ってことになった。

329 :>>1 :2020/12/06(日) 14:36:14.62 ID:newA9xS9.net
歩夢「それじゃ撮るね」

侑「うん!」


私は、上半身は黒のアシメタンクトップにペールピスタチオカラーのシアーシャツ。

下はツートンカラーのデニムスカーチョ。

ついでに爽やかな色のスニーカーと、同色のハンチング帽で合わせている。

本当に歩夢が着せたかったのは明るくて優しいカラフルなコーディネートのはずだけど、私の気持ちを汲んで全体のトーンを抑えめにしてくれた。

私服でスカートを履き慣れていないことにも配慮してくれて、履き心地と見た目のいいとこ取りでスカーチョという選択はさすがだと思う。

「侑ちゃん、すぐに走り出しちゃうから」って笑いながらスニーカーを選んでくれたのには完敗だよ。

もちろん、帽子をかぶるために髪はおろして少しだけ歩夢に整えてもらった。


歩夢「…うん、可愛く撮れたよ」

330 :>>1 :2020/12/06(日) 14:43:29.20 ID:newA9xS9.net
侑「それじゃ次は歩夢の番ね」

歩夢「可愛く撮ってね」


歩夢のは私が選んだ。

上半身はベージュのVネックニットベストと、アウターにデニムジャケット。

下はペールピンクのプリーツスカート。

足元は私とおそろいのスニーカー!

子どもっぽくなるのをイヤがってたから、髪型をハーフアップにしてしっかりした印象になった。

上半身と髪型でかなり落ち着いた雰囲気を出したことで、薄いピンクのロングスカートくらいじゃ子どもっぽさは全然ない。

鏡を見た歩夢の表情で、着心地に抵抗がないこともちゃんとわかった。

最近流行ってる(らしい)ペールカラーと、デニム、スニーカーなんか色違いの同じアイテムで、全体的にテイストを変えながらおそろいになったのもいいよね!


歩夢「…撮れた?」

侑「うん!世界一可愛く撮れたよ!」


もちろん、アイテムの名前は全部歩夢が教えたくれたんだけどね!

331 :>>1 :2020/12/06(日) 14:47:40.97 ID:newA9xS9.net
侑「送信っと」

歩夢「どんな反応かな」

侑「きっと褒めてくれるよ。そんなに似合ってるんだもん」

歩夢「えへへ…侑ちゃんも似合ってるよ」

侑「ありがとう。全然着たことないようなアイテムばっかりなのに、すごく着心地いいよ。歩夢が選んでくれたからかな」

歩夢「だから言ったでしょ、侑ちゃんのことは私が一番わかってるって」

侑「だね」

歩夢「…果林先輩の服と、どう…?」


もじもじと手をいじりながらそんな質問が飛んでくる。

考えるまでもないや。

慣れないファッションの照れ臭さはほんの少しで、新しい季節を迎えたような心地よさ、歩夢とおそろいの安心感。


侑「もちろん、こっちの方がすごく好きだよ!」

歩夢「!」パァ…

332 :>>1 :2020/12/06(日) 14:50:32.45 ID:newA9xS9.net
歩夢「侑ちゃん、せっかくコーディネートしたんだからこのままもう少し遊んで帰ろう?」

侑「賛成!」

侑「でも結構使っちゃったから、控えめにね」

歩夢「…まだお年玉貯金、全然使ってないよ?」

侑「だからそれ使うのナシだってば〜!」

歩夢「うふふ、冗談だよ。コッペパンでも買ってきて、お喋りしながら食べよう」

侑「うん!」


歩夢とお買い物に出かけました! ▼

333 :>>1 :2020/12/06(日) 14:51:12.14 ID:newA9xS9.net
こんなところで。
絵心があれば描いたのですが、各々のご想像で補っておいてください…

334 :名無しで叶える物語:2020/12/06(日) 14:59:56.59 ID:AhvkCufE.net
癒される...

335 :名無しで叶える物語:2020/12/06(日) 15:18:13.84 ID:QRXZDzjt.net
『今日は侑ちゃんだけの私だよ?』
ここ大好き

336 :名無しで叶える物語:2020/12/06(日) 20:19:25.73 ID:nAjg1kTZ.net
俺も絵が描けないから誰か頼みます

337 :名無しで叶える物語:2020/12/06(日) 20:21:56.36 ID:48HbjnmW.net
描きたいけど専門用語が多過ぎて無理だな

338 :名無しで叶える物語:2020/12/06(日) 20:58:08.95 ID:yNMIT736.net
そういや侑ちゃん→他メンバーの好意ってどんな感じなんだろ

339 :>>1 :2020/12/07(月) 07:49:12.39 ID:FtepUuYI.net
夜…


『果林先輩:遅くなってごめんなさいね』

『果林先輩:いい感じじゃない。歩夢の方もね』


歩夢とたっぷり遊んで帰って、自分の部屋に落ち着いた頃。

ようやく果林先輩からお返事が来た。

よかった、褒めてもらえた!

果林先輩に送った画像を改めて眺めてみる。

うんうん、いい感じだよね。


『果林先輩:私が選んであげた服より似合ってるわね』


お?

これは…


なんて返そう? >>340
1.そんなことないですよ!
2.やっぱりそうですよね!

340 :名無しで叶える物語:2020/12/07(月) 07:54:25.03 ID:fZWXyW83.net
2

341 :>>1 :2020/12/07(月) 08:10:41.03 ID:FtepUuYI.net
『やっぱりそうですよね!』


えへへ…

だってよ、歩夢!


『果林先輩のコーディネートくらい超えてやるー!って意気込んでたんですよ、歩夢』

『果林先輩:私と歩夢じゃ、あなたへの理解が全く違うもの。侑を活かすコーディネートってことなら私が敵うはずもないわ』

『果林先輩が選んでくれた服も好きですよ。あんまり着慣れない系統なので照れちゃいますけど…』

『果林先輩:ふふ、フォローありがとう』

『果林先輩:でも着る側の気持ちまで考えきれなかったのは、純粋に実力不足ね』

『果林先輩:そういう点も含めて今回は歩夢の勝ちよ』


オトナだなぁ、果林先輩は。


果林とラインで話しました! ▼

342 :>>1 :2020/12/07(月) 08:20:21.17 ID:FtepUuYI.net
翌朝…


侑「お待たせ〜」タタタ

侑「…あれ!?」

歩夢「どうしたの?侑ちゃん」

侑「歩夢、その髪型…」

歩夢「あ…どう?似合うかな」


はにかむ歩夢、その髪型はいつもの特徴的なお団子じゃなくて、昨日も見たばっかりのハーフアップだった。


侑「似合う似合う、可愛いよ!」

歩夢「うふふ、よかった」

侑「髪型変えてくるの珍しいね。びっくりしちゃったよ」

歩夢「だって侑ちゃんがしてくれたんだもん。ほどくのもったいなくて」

侑「えっ、昨日からそのままなの!?」

歩夢「そんなわけないでしょ。冗談でーす♡」クスッ

343 :>>1 :2020/12/07(月) 08:26:30.35 ID:FtepUuYI.net
お昼休み…


あだ名って不思議だよね。

同じ名前なのにあだ名にされる子もいればされない子もいて、かと思えば全然違うあだ名がついたりもする。

それがキャラクターってことなんだろうけど、高校生になるとなかなか個性的なあだ名を聞かなくなっちゃって、なんだか寂しいなぁ。


お昼はどうしようかな? >>344
1.教室で食べる
2.生徒会室で食べる
3.中庭で食べる
4.食堂で食べる

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