【自殺は】早く死にたい喪女45【嫌】

彼氏いない歴774年＠＼(^o^)／

8歳の時の話。クラスでも可愛くてお金持ちで意地の悪いリア美ちゃんの
お誕生日会が開かれることになった。場所は日本庭園のようなお屋敷の
リア美ちゃんの家。普段からブスだの馬鹿にされていた私が招待されたのは
意外や意外で、嬉しくてリア美ちゃんの為に吟味したプレゼントを持って行った。
クラス中の子が来てたので応接間がぎゅうぎゅうで、プレゼントだけ回収されて
私だけ追い出されてしまった。外の廊下で立ちつくしてたら、リア美の祖母らしき人が
通りかかったので「中に入れなくて…」と言ったが無視された。
それどころか物凄い孫馬鹿で応接間に入るなり「可愛いリア美ちゃん！お誕生日おめでとう！」
とドアの向こうで子供たちと一緒に大騒ぎする声が聞こえた。
こりゃ入れないな、と感じて情けないんだが終わるまで待ってることにした。
東北の冬だったのでめちゃくちゃ寒かったが無駄な根性で待っていた。
暇だし、どうせならなんかしようかなと、玄関の皆の脱ぎっぱなしの靴を綺麗に
並べておくことにした。グチャグチャになった靴が40足くらいあったと思う。
結構時間がかかって、片付け終わるころにはやっとパーティーも終わって
皆が外で遊ぼうと応接間から出てきた。
そしてリア美の祖母が玄関を見てこう言った。
「まあ！リア美ちゃん！！偉いわ！みんなの靴をちゃんと片づけてあげたのね！」
なんとリア美はなんの戸惑いもなく、「うん！リア美大変だったけどやったよ！」と
ニッコリ得意げに答えた。「みんな、リア美ちゃんのこと見習ってね！」と祖母。
『ハーーーーイ！！』と皆。「さあ外に遊びに行こう」と皆で走って行った。
私も行こうとしたら「喪子は来ないで。もう帰っていいよ」とリア美が私にだけ聞こえるように
耳打ちした。悲しくて悲しくて立ち尽していたらリア美の祖母に「グズな子だね」と
睨まれた。思わずしゃがみ込み、池の鯉をしばらく眺めて心を落ち着かせてから
ひとりだけ抜けるように帰った。泣けて来てしょうがないので（家族には心配かけたくない）
帰り道の畑で大泣きしていたら、「勝手に畑に入んな！！」と畑のおじさんにも
怒鳴られてしまった。
リア美にはその後もずーっと虐められたけど、あの悲惨なパーティーは
二度と思い出したくない。パーティーに入れてくれない時点で帰ればよかった。
いらない我慢はするもんじゃないね。

ていうかさ、ずーっと応接間にリア美含めて皆いたじゃん。婆さんもさ。
いつリア美が靴を整える時間があったんだよ。私がずっと外にいたのも見てはいたよね。
という経験から、人は真実を見るのではなくて声の大きい者の意見に
ついていくんだなあと実感した。そしてその時は自分の立場の余りの弱さに
死にたくなった。