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宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど

687 :◆tyrQWQQxgU :2019/12/31(火) 17:27:04 ID:VILRIuWI0.net
「アポロ作戦…。始まりましたな」
 副官のレインメーカー少佐がブリッジの外を眺めつつ顎に手を当て言った。その傍に立ち、戦況を確認するウィード少佐は敵の出方を伺っていた。
 本作戦に参加する前段階としてのテスト実施だったのだが、敵に遭遇したのは計算外だった。
 それにしても…パプテマス・シロッコ…。木星帰りの男は、したたかなやり口でフォンブラウン市を制圧した様だ。出し抜かれたジャマイカンが黙っているとは思えないが。
 ウィード少佐の部隊はそれと呼応する形でアンマン市を強襲しているところであった。予定よりは早いが、この機を逃す訳にはいかない。恐らくシロッコ大佐もウィード少佐達が動くことを見越している筈だ。

『そろそろね…。先行するわよ』
 出撃したドレイク大尉から通信が入る。彼女らの機体は先日の交戦で損傷していたが、急ピッチでの補修がどうにか間に合った。試験用でパーツを持ち合わせていたのが功を奏した。
『あのバッタ…出てくるかな』
『いようがいまいがエゥーゴなど…パンプアップした今の俺の敵ではない!』
 オーブ中尉のαは脚部の修理で手一杯だったが、ソニック大尉のγは一時的に装甲材を増やしている。月面近くの戦闘では重力も気になるが、先日のデータからするに被弾することも考慮したテストを実施すべきだった。
 ひとまず3人を先行させて敵戦力を引きずり出す。フォンブラウンの情報が錯綜しているだろうことを考えると、恐らく出せる戦力は殆ど出してくる筈だ。

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