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宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど

688 :◆tyrQWQQxgU :2019/12/31(火) 17:28:01 ID:VILRIuWI0.net
「指揮官殿は出られますかな?」
 レインメーカー少佐がこちらを見る。
「そうね…。こないだの連中が出てくる様であれば、それも考えるわ」
 ガルバルディ隊のテストは勿論だったが、本命のモビルスーツがまだ眠っていた。
 PRX-000…名をニュンペーと言う。シロッコ大佐から支給されたもので、木星船団のジュピトリス謹製らしい。メッサーラの様なエース機ではなく、連邦軍で本格的な量産に耐えうる機体を彼の独力で試作したいとの事だった。
 そのデータを元にして次の試作機を作るそうだが、テスト運用した限りでは非常に操縦性に優れたインターフェースを備えている。
 今頃彼はドゴスギアに乗艦している筈だが、そちらでも設計に携わった機体を配備しているらしい。
「あれは予備パーツが殆どないからね…。ここぞってとこでしか実戦には出せない」
「ニュンペーの為にガルバルディを用意した様なものです。戦局の見極めはお任せしますよ」

 話している間にも敵に動きが出始めていた。
 先行したガルバルディ隊に呼応して、敵の守備隊が出てきている。主にGM2と思われる機体が6機程度。サラミス改も2隻ほど確認している。
「サラミスは気にするな!アレキサンドリアで引きつける!コロニーの残骸を盾にしつつ、市街に侵入しろ」
 フォンブラウン市の戦局が落ち着くまで、ウィード少佐としては援軍が参戦するまで、とにかく敵を引きつけたい。
『市街って…。そりゃ敵は攻めづらいだろうけど…』
 ドレイク大尉がどうも渋っている。
「言いたいことはわかるわよ。なにも破壊活動をしろとは言っていない。そういう動きを見せるだけでも、敵を引きつけるには効果的だからね…もしあちらさんが砲撃でもして被害が出ようものなら、エゥーゴ側に非がある」
『無茶な屁理屈ね…あなたのそういうとこ、嫌いじゃないわ。今日のあなたは意外と強気』
 ガルバルディ隊は引き続き侵攻を再開した。敵はしっかり釘付けになっている様だ。

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