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∀ガンダム 第151話「今日は僕の成人式だー!」

70 :通常の名無しさんの3倍:2020/06/15(月) 21:54:42.05 ID:lG5U5dKR0.net
テテス・ハレ

あまり語られることのないこのひとについて書いてみようと思う
実際、自分もターンAの登場人物としては異質なこの人に関してはあまり興味もなかった
だけど物語を見返しているうちに、ターンAの時代背景にとっては少ない生き証人のようなものなのだと気づいた
特に月にとって。

生まれは月の下層も下層
最も虐げられた最下層階民であったようだ
理由は「祖父あるいは祖母に地球人がいたから」
つまり地球の野蛮人の血を引いていたことによる差別だ
そのことにより彼女の母も地面を舐めるような苦労をしてきたことが伺える

生まれたときから虐げられ続けたことが強いコンプレックスとなり
何をおいても月の名誉市民となることを目指したようだ
そのためにはディアナの暗殺も、人を利用することも厭わない

対してその美貌は妖艶なまでであった
母譲りのそれは、しかし彼女と母が被害となったであろう性的な搾取も想像させる
断っておくが特に彼女らが性被害にあったという記述は自分は見たことがない
しかし彼女の行動、男を籠絡し利用するそのやり口は、相当な手練であることを伺わせる
その背景は?つまりは差別と美貌の組み合わせによる搾取だ
若くしてその被害にあったであろうことは想像に難くない

彼女の境遇からもそうしなければ生きていけなかったのではないか…
もちろん暗殺など裏の仕事のために教えられた業(わざ)の可能性もあるが、訓練だけであれほどに男を籠絡する術が得られるだろうか?
実際にそのような生き方をしてきた、いやせざるを得なかったから備わった業であると考えるほうが自然だ
そしてその中で、彼女を支えるような存在はほとんどいなかったであろうことも。

ミドガルドに始末される寸前のロランとのやり取りで彼女は言った
「地球帰還作戦の先触れに選ばれたお前は、下層階級とはいえエリートなんだ!」
お前らなどに何が分かるか、そんな気持ちであったのだろう
そう、このロランでさえ、自分を差別してきた階級のしかもエリートなのだから…。

彼女の心は人も利用し殺しも厭わないものとなってしまったが、一つ残されたものもあった
幼い子どものころに、おそらくは母が作ってくれた人形「オワナ」
想像でしかないが、それは彼女にとって母であり、自分であったのだろう
まだ汚れることのなかった自分
だから死ぬまでその人形を身に着けていたのではないか



彼女の祖先が地球から月に行ったのは、ディアナとウィル・ゲイムのロマンスのあのときだったようだね
当時から既にムーンレイスの中では地球人を野蛮人として馬鹿にする層がいたことも彼女の背景から正確に分かる
そしてそれは決して少なくない層だったようだ、彼女らを最下層として扱うほどに。
そう考えると、地球よりも月は選民意識や差別意識が強いのかもしれない
メリーベルも運河人以下とのことで、彼女の出自も気になる結果となりました

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