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ジョジョの奇妙な冒険 連載中@2周目 その67

1 :奇妙な粗筋書き:2023/09/13(水) 19:46:48.41 ID:BU9ruhPf.net
週刊少年ジャンプ 1992年20号より「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 東方仗助」という漫画がスタートした
この漫画について思う存分語ってください

尚、この漫画は粗筋書きがヘブンズ・ドアーを使っているため1日一話のペースで連載されるみたいだぜ
たまに粗筋書きがブチギレ仗助にボコられて変な時期に休載したり合併号になったりするが気にしないでくれよな

※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!
関連スレ等
連載中スレの楽屋裏 第35幕
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1531910380/

前スレ
ジョジョの奇妙な冒険 連載中@2周目 その6
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1685614084/l50

2 :奇妙な粗筋書き:2023/09/13(水) 19:47:27.73 ID:???.net
【連載中スレに参加したい人へ】
・連載中スレとは?
 すでに連載終了した漫画を第1話〜最終話まで順々に『連載されている当時に戻って』語り合うスレです。
 過去の作品を現在進行形で楽しめ、1話ずつ掘り下げてじっくり語り合えるので、
 今までと違った面白さが見つかるかもしれません。
 基本的に1日1話、定時に更新します。月刊漫画などページの多い漫画は2日に1話といった場合もあります。
 時折何らかの都合で更新出来ない日や、時間が早まったり遅れたりする事もあります。

・連載中スレに参加する上での注意。
 漫画が連載されているものとして語り合うのですから、当然先の展開など知りません。
 「主人公の過去にはこんな秘密が!」「このキャラの正体は○○だ!」「こいつ後で裏切る」
 などといったネタバレ発言はご法度。
 まあ現在連載されているまでの情報で予想・推測可能な場合は、それを明記して書き込むといいかと。
 連載当時に先の展開を読めた人もいるんだしね。
 でも容易に先が読める時はともかく、安易なネタバレは空気を壊すだけ。
 「俺の勘だけど孫○空とピッ○ロって宇宙人じゃね!?」とか客観的に見てどう思う?
 それとメル欄会話も出来るだけ避けましょう。

・連載中スレの時空間。
 連載中スレは基本的に『連載当時に戻って』語り合います。『現実時間』でやる形式もあるけど基本は『連載当時』ね。
 よって、現実で起きた出来事、発売されたゲーム、話題等も当時に戻って語り合いましょう。
 故に時事ネタは注意しましょう。
 『時事ネタは極力控える』『未来の固有名詞、AAは出さない』『時事ネタを振る時は結果を覚悟してから!』
 なんか怪しいなと思ったら楽屋裏にどうぞ。
 ちなみにリアルタイムで1日経っても、スレの中で週刊漫画なら1週間、月刊漫画なら1ヶ月経ってます。

・次スレが立ったら。
 次スレが立ち、誘導するためのリンクが貼られたら、そのスレの残りは楽屋裏となります。
 連載中スレに関する感想、話題など、好きな事を語り合いましょう。
 次スレが立つのはたいてい950前後ですので、あまり多くを語り合う事は出来ません。
 だからこそ濃縮した話を出来るのです。これも連載中スレの華。

3 :奇妙な粗筋書き:2023/09/13(水) 19:48:50.06 ID:???.net
*扉絵はキラークイーンの能力、3つの爆弾に関しての解説

 "killer Queen"
 手に触れた者をどんな物質であろうと「爆弾」に変えることができる『スタンド』
(康一を始末しようとしたところを承太郎に目撃されているので 正体はバレている)

 第2の能力『シアーハートアタック』
 左手から出て自動的に人の体温をどこまでも追って追撃爆破する
『クレイジーD』は治して吉良に戻しちゃうので仗助には効かない

 第3の能力『バイツァ・ダスト』は 
 こいつが「人」にとりついて発現する 自分の正体を他人に知られたくないという願いから成長した能力
(仗助が 自分を治せないのと同じで吉良本人がこの能力を使う事は不可能)

4 :奇妙な粗筋書き:2023/09/13(水) 19:49:51.72 ID:???.net
 第426話
 空気が火を吹いた!

ついにたどり着いた川尻浩作の正体、目の前の人物こそが殺人鬼、吉良吉影であった
まさか露伴の写真がいきなり本命に出逢うことになるとは、億奏も驚きの声がでるが
一方の仗助は、この出会いが偶然ではないと見ており―――

「詳しくは分からねーが……
 どうやらここにいる「川尻早人」に自分の本名名乗ってるって事は
「川尻早人」が何かして かなり今……「危機一髪」の状態だったみてーだなあー」

そうしてキラークイーンを展開した吉良が、二人を冷たい眼差しで鋭く睨みながら
チラりと横に視線を向ける どうやら露伴たちの方はまだこちらには気づいていない様子で…
それを確認すると共に、吉良は彼らに向けてぽつりと口を開く

「……… 言っておくが わたしは………「川尻浩作」になって別におまえたちから"逃げていたわけではない"
 おまえらを始末しようと思えばいつでも殺す事はできた………
 やらなかったのは単にわたしが「闘い」の嫌いな性格だったからだ………
「闘争」はわたしが目指す「平穏な人生」とは相反しているから嫌いだ…
 ひとつの「闘い」に勝利する事は簡単だ… だが次の「闘い」のためにストレスがたまる……愚かな行為だ
 他人と争うのはきりがなく ムナしい行為だ」

「おめーが「重ちー」を殺したから追ってんだろーがこのボゲッ!」
「殺人が趣味のブタ野郎がてめーの都合だけしゃべくってんじゃねぇーぞこのタコがッ!」
殺人鬼の自分勝手な言葉には耳を貸さぬ仗助と億奏 
―――そこへキラークイーンがわずかに動きを見せると
クレイジー・ダイヤモンドも爆弾能力を警戒し、即座に距離を取る

「おまえらを始末しなかったのはただそれだけの理由だからだ…
 わたしの「平穏」を乱すのは 今おまえら"たった"の三人だけ……
「正体」を知った者と"だけ"は闘わざるをえないッ!」

5 :奇妙な粗筋書き:2023/09/13(水) 19:51:00.39 ID:???.net
キラの宣告と共に、キラークイーンが一向に身構え、臨戦態勢
まず口火を切ったのはクレイジーDのワンツー キラークイーンもその攻撃をさばきながら手刀で反撃
クレイジーDは身をよじりよけながらの裏拳を放ち、それをキラークイーンが身をかがめてよけると共に
足払いでクレイジーDを転ばし、無防備になった所にキラークイーンの手刀が―――

刺さろうとする寸前、倒れかけながらの強烈な蹴りがキラークイーンの顎に叩き込まれる!!

キラークイーンごと吹き飛ばされ、強烈に家の塀に叩き付けられる吉良
「ドラァ……!!」そんな吉良に指をさしてキメる仗助 早人も(見えないけど)その闘いの凄まじさに目を丸くしていた

「つ・・・ 強い・・・」
「動きがすっトロイぜッ! 『キラークイーン』
 どうやら「平穏な人生」目指してたんでよォー ちとハングリーさに欠けてるようだなあッ!
 おめーの『スタンド』 一対一の闘いには向いてねえようだぜ!」

だが倒れながらも、キラークイーンの腕が仗助の足を掬わんと放たれるが
その寸前!億奏の『ザ・ハンド』が空間を削り取って強引にその腕を方向転換、仗助への攻撃を防ぐ
振れたものを爆弾にする相手なら、触らずに攻撃できる自分の『ザ・ハンド』の方が向いているとして
その相手を引き受けようとするが――― 強引に方向を変えられ、吉良も忌々し気に呟く
仗助に『"攻撃した"』のに億奏の方に向きが変わってしまったじゃないかと・・・ そこで早人が気づく
いつの間にかランドセルに隠していたねこ草がいない!? 
それと共に億奏へ向けて空気が断続的に爆発、その爆発が億奏の脇腹をえぐり取る―――!!

「ま…いいがな……初めてにしては…正確に「命中」した…」
胴体の半分をまるまる削り取られた億奏の姿に、ニヤリと笑みを浮かべる吉良
触られてないはずなのに…困惑する間もなく血反吐をはいて倒れる億奏…!

「…く…『空気』が 『火』を吹いた……? く 『空気』ッ!」
空気が火を吹いた…倒れる寸前の億奏の言葉に、早人はその攻撃の正体に気付く
いつの間にかキラークイーンの腹部分には、空気の弾丸を放つねこ草が丸々納められていたのだ…!!

「なぜ…わざわざ わたしが寝室の屋根裏部屋に飼っていたのか?
 このためだったのだ 『ストレイキャット』の『空気』を操る能力は…
『キラークイーン』の爆発に利用できる!! 早人!おまえが運んできてくれたのだ!
「運」はわたしに味方してくれていると言ったよな…!
「命」を「運」んで来ると書いて『運命』! ……フフ よくぞ言ったものだ」

<続く>

6 :マロン名無しさん:2023/09/13(水) 22:14:01.52 ID:???.net
新スレ乙
露伴が生き残ったと思ったらこんどは億奏か・・・

7 :マロン名無しさん:2023/09/14(木) 07:30:16.05 ID:???.net
キラークイーンこれお腹どうなってんの 腹に大穴空いてるけど吉良大丈夫何なん?(何

8 :マロン名無しさん:2023/09/14(木) 08:13:35.56 ID:???.net
たておつ
元アンジュルムメンバーのかっさーの応援よろしく

produce101japan_official
PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS

✧ 笠原桃奈 ( #KASAHARAMOMONA ) ✧

#LEAPHIGH15秒PR *໒꒱⋆

#日プガールズ #日プ
#LEAPHIGH #笠原桃奈
#Lemino #10月5日配信スタート
https://www.tiktok.com/@produce101japan_official/video/7277853777598696712

9 :マロン名無しさん:2023/09/14(木) 08:38:37.83 ID:???.net
>>7
ハイエロファントがヒモ状になったら花京院もヒモ状になるのかとか
チャリオッツが鎧脱いだらポルナレフも裸になるのかいったらそういうわけでもなく
まあそういう形状なんだととらえるしかないかと
急に出来た空洞感あるのは否めないが

10 :マロン名無しさん:2023/09/14(木) 08:50:37.68 ID:???.net
空気砲の強力さがよくわかるな
けど腹ビームはダサい

11 :マロン名無しさん:2023/09/14(木) 09:21:10.21 ID:???.net
それは運命ではなく命運じゃないのかと言いたい

12 :奇妙な粗筋書き:2023/09/14(木) 20:00:47.65 ID:???.net
ストレイキャットの空気を放つ能力によって、さらなるパワーアップを果たしたキラークイーンの爆弾
結果的に早人が持って来たねこ草が、吉良の助けになってしまった…思わずその声を震わせる早人
そしてその空気爆弾の犠牲となった億奏、脇腹をえぐられながら倒れ込んでしまう…


  第427話
  逃げる気なんてねえ!


その残酷な光景に叫び声を上げる仗助だが、その叫びは雨の音にかき消されす具近くの承太郎たちの耳に届くことは無かった
―――不気味な笑みを浮かべて、ふたたびねこ草を収納した腹を開く吉良、倒れた億奏の元へ向かおうとする仗助をあざ笑う
倒れた億奏との間に割って入り、億奏へ向かうのを阻止すると共に、再びキラークイーンが空気爆弾を発射!

・・・なのだが、何も起こらず、何も見えず、辺りを見渡そうとする仗助だが
寸前!早人が仗助の脇腹に刺さろうとする空気のゆがみに気付く! 
その攻撃に仗助も気づくと、ギリギリの所で歩道のコンクリートをぶち割り
即席の壁にすることでその爆弾を阻むことに成功

「ほ…歩道の石板が……… 「治す」って…あの能力で億奏さんを治すつもりなんだ!」
「……… 「物」を直す能力……歩道の石板で壁を作るほど 「直す」スピードも速いとは…」

自らの攻撃を防がれながらも、吉良は表情を変えることなくもう一発発射
仗助も再び、歩道を盾にしてその空気爆弾を防ごうとするが―――

「「思い込む」という事は 何よりも「恐ろしい」事だ………
 しかも自分の能力や才能を優れたものと過信している時はさらに始末が悪い」

―――今度はその盾に触れても爆発しない!? 石板のヒビをすり抜けて、空気爆弾が仗助の目の前に迫る…!
とっさに両腕を交差させてガードしようとするが、その爆発はクレイジー・ダイヤモンドのガードもろとも仗助を吹っ飛ばす!!

13 :奇妙な粗筋書き:2023/09/14(木) 20:01:09.97 ID:???.net
その爆発に巻き込まれた仗助の姿に悲鳴を上げる早人
一方、吉良の方はその爆発で倒れる仗助を見下して告げる

「フン!頭が吹っ飛ぶと思ったが 運よく爆破が今少し浅かったようだな………
 我が『キラークイーン』の爆発は…「触れた物」を爆破するとは限らない…
 それが「思い込み」なのだ…東方仗助 『自由な距離』で爆撃ができるのだ!
 どこに隠れようと…いくらおまえが素早く「石壁」や「鉄板」などでガードしようと 突き抜けて自由に爆破できるのだ!」

そしてニヤケ面で仗助を見下しながら、トドメの空気弾が放たれる!!
もう逃げられない…ゆっくりと倒れる仗助に死の爆弾がゆっくりと迫る―――だが

「逃げられないだと? 逃げる気なんぞまったくねえ それは最初っからの事だ
 億奏を治せなくなるからなあ―――ッ」
その叫びと共に立ち上がった仗助は、自ら空気爆弾へと突っ込んでいく!?
空気爆弾は仗助の顔面深く食い込むが――― その顔面をすり抜け、空気爆弾は爆発しない…!

「「自由な距離」で爆発させられる…だと…? 「例外」があるようだなあ〜〜〜
 自分に爆撃が及ぶ「近すぎる」距離じゃあ…
 オレを爆破したら吉良!てめーが安全じゃあねえもんなあ〜〜〜っ!」

真っすぐ突っ込んでくる仗助に、億奏の前に立ちはだかる吉良も一旦距離を取るしかなく
それと同時に仗助の背後で空気爆弾が爆発! これで億奏の助けを阻む障害もなくなり―――

「………!! ハッ!
 "触っちゃあ"ダメだァーッ "まさか"ッ! "ひょっとして"ッ!
 億奏さんの「体」を今… ヤツはッ!!」

その一瞬、口端を吊り上げた吉良の笑みを見逃さなかった早人がそう声を上げる
億奏に触れる寸前で仗助の腕が止まり… その様子に吉良も忌々し気に舌打ちが出るのだった

<続く>

14 :マロン名無しさん:2023/09/14(木) 23:17:20.14 ID:???.net
地味に爆発は自分もしっかりダメージ食らうんだな、キラークイーン
初見殺し能力は確かに高いが、仗助の言うように小細工無しの正面勝負は向かない能力だわ、確かに

15 :マロン名無しさん:2023/09/15(金) 09:32:58.22 ID:???.net
早人メチャクチャ冴えてる
二部のスモーキー、三部の家出少女と違って貢献度でもダンチやなw

16 :マロン名無しさん:2023/09/15(金) 15:00:04.10 ID:???.net
>>14
小細工無しの正面勝負に向いてないからこそ
ここでえげつない小細工を仕掛けてくるのがもうね
瀕死の億泰を見捨てて吉良との戦いに集中するか
おそらく爆弾にされたであろう億泰に爆破覚悟で治しにいくかという二択エグい

17 :奇妙な粗筋書き:2023/09/15(金) 19:19:51.95 ID:???.net
*『第四の爆弾』、ストレイキャットとの2種類の空気爆弾の性質を解説
[着弾点火弾]
 自由に距離を設定し、好きなところでスイッチを入れ「点火」できる爆弾。
 長所は空気の通るところどこまでも突き抜けガードされず爆破できる。
 短所は「点火」するまで爆発しないので点火位置を間違えると破壊力は落ちる。

[接触弾]
 飛んでいき触れたものを爆破する空気弾。
 直接、触るので、破壊力は大きい。 しかし、壁などでガードされる可能性がある。
 最初に触れた物を爆破するので壁なども通り抜けられない。

18 :奇妙な粗筋書き:2023/09/15(金) 19:20:19.17 ID:???.net
 第428話
 触っちゃだめだッ!

億奏がすでに吉良の手で爆弾化されている可能性を浮かべる早人
だがなぜスタンド使いで無い彼にそんなことがわかるのか、仗助も声を荒げるが
早人もスタンドこそ見えないが、吉良の一瞬みせた表情から、その疑念は早人の中で確信に変わる
間違いなく、億奏はすでに爆弾にされている…!

いつの間にか距離を置いた吉良は、露骨にすっとぼけてみせながら 
試しにスイッチを入れてみようか、とする吉良に仗助も表情が強張らせながら
早く次の空気弾を撃ってこいと声を荒げるが…吉良の方は、仗助に向けて二つの選択を突き付ける

この状況、億奏が爆弾になっているかどうかは、仗助達に知る術はないが
脇腹をえぐられ倒れる億奏の命を救う方法は"たったひとつ" 『仗助が触って治す事だ』とする吉良
もし爆弾になっても億奏に『クレイジーD』で触れれば仗助は爆死するが億奏は爆発しない

「君が選択するまで待つよ…
『触って親友を治すのか』… 『わたしに向かって来るのか』…… "君が決めろ"!」
・・・その選択肢に、目を見開く仗助… まあ触れるわけがない、と挑発の笑みで言い放つ吉良
その挑発に乗ってしまう形で仗助はクレイジー・ダイヤモンドの腕を億奏へ―――

「触っちゃあだめな証拠があるッ!
 "あいつ"はきっと『一発ずつしか』爆弾を『作動』"できない"んだッ!」
早人がそれを止める声を上げながら、自分が気づいたキラークイーンの性質を仗助へと伝える
おそらくキラークイーンは、一度『爆弾化』したら、それを爆発させないと次の爆弾は撃てないのだ
例えばストレイキャットとの連携で放つ空気弾 何発も撃てばいいのに一発ずつしか撃ってきてない
だからこそ、億奏を爆弾に変えているせいで次の爆弾が撃てないのだ

19 :奇妙な粗筋書き:2023/09/15(金) 19:21:17.34 ID:???.net
「何が言いてえんだ…」
「逆に言うと億奏さんを救う方法が"ある"って事さ! それは…」

―――早人の考えに気付いた吉良がキラークイーンのスイッチを入れようとするが
「ぼくが触ればいいんだッ!」 それよりも早く、早人の手が倒れる億奏の足を握りしめる!!
そしてその爆弾が発動し、早人の体がバラバラに吹き飛ばされる…!!
だが仗助もいち早く反応、クレイジー・ダイヤモンドの『治す力』でバラバラになった早人の体は一瞬で再生

「プッツンしてるぜ〜……… 川尻早人…… おめ〜〜〜のそのブッ飛んでる根性… マジに小学生かよ…小僧〜〜〜!!」
「仗助さんの「治すって能力」 き…期待してなきゃあできないよ… それにあなたは死んじゃあダメなんだ…
 あなたが死んだらぼくなんか簡単にやられてあいつは自由になる!
 いずれぼくのママも殺される!みんな殺される!また町の人が殺されるッ!」

「いや…死ぬよ… その「治す能力」…わたしの破壊を一瞬にして戻すまでのパワーとは…
 最もじゃまな能力という事を改めて認識したよ……
 まず仗助だったのだッ!仗助を始末してしまえば全ては終わるって事がよくわかった!」

その宣言と共に、キラークイーンが再び腹を開けてストレイキャットの空気弾を発射!
吉良の狙いは、ガードできないように着弾したと同時に『点火』する作戦
ただしかわされる可能性を考え、見えにくいように小さいサイズで撃ったとする吉良

「億奏をかかえ… しかも破片のめり込んだその負傷でかわせるかな…?」

空気弾から逃げようと、億奏を抱えてその身を引きずる仗助
だが傷は治したはずなのに、胸倉を掴み上げてその身を揺さぶっても億奏は目をさまさない…!?
動揺する仗助に、静かに吉良の放つ空気弾が迫る―――

<続く>

20 :マロン名無しさん:2023/09/15(金) 20:48:53.92 ID:???.net
この子最初はただのネクラな子供だったんだよなあ…
マジでいろんな意味で成長著しくて怖くなってくる

21 :マロン名無しさん:2023/09/16(土) 09:24:51.59 ID:???.net
>「ぼくが触ればいいんだッ!」
これアリならふつーに億奏が爆破された瞬間治せばいいのでは

22 :マロン名無しさん:2023/09/16(土) 11:35:57.09 ID:???.net
>>21
その場合丈助がよくて重傷、下手すれば死亡、だから千日手かと思ったんだが、早人が死ななかったのはちょっとご都合主義に見えるな
まあ死の定義とかは医学的にも宗教的にも置いとくけど、よく間に合ったもんだ

23 :マロン名無しさん:2023/09/16(土) 13:12:09.07 ID:???.net
てかこれなら彩さん助けられたんじゃ

24 :奇妙な粗筋書き:2023/09/16(土) 19:33:16.66 ID:???.net
キラークイーンが放つ空気弾の欠点は、吉良からも正確な距離が掴みにくいところ
状助との距離を正確に測りなおすため両手で四角を作ってその距離を観測すべく
両手で『』をつくって距離を「測って」その照準の中に仗助を捉える
「子供の頃を思い出すなあ〜〜〜 行きたくもない『サマーキャンプ』でこうやって距離を測ったっけなあ〜〜 フフ」

そして仗助の方は…今だ目をさまさない億奏を揺さぶり声を荒げる
だが一向に億奏は目をさますことはなく……仗助のその姿に
早人も声にならず、切なげな表情を浮かべるしかできなかった・・・


  第429話
  死んでなんかいるものか!


(えーと 仗助の身長を180として……
 覚えてるわたしの指関節の長さで計って9.0センチ 腕の長さが65.0センチだから
 計算すると……ん……「間違いない」な………「13メートル」!!
「ジョー・モンタナ」の投げるタッチダウンパスのように確実にやつの鼻先に突っ込みその位置で「点火」してやる!

 着弾まであと4メートル! ゆっくりとむかっているが…「空気弾のゆがみ」は目の前に来るまで気づかれないほど小さい…
「ゆがみ」が見えた時は………逃げようと思ってももう遅い! その傷で…しかも億奏をかかえていたんではなおさらだがな…)

鋭い眼差しで、慎重に狙いを定める吉良 仗助も億奏を抱きかかえたままでは自由に動けず吉良の思うつぼ…!
早人も『億奏さん』はもう・・・その言葉を怒鳴り声をあげてムリヤリ黙らせる仗助
すると地面の砂埃を取り込む形で、キラークイーンの空気弾が姿を現す だがその距離すでに2メートル…!

「早く逃げてッ! 億奏さんはすでにッ! "すでに死んでいるんだ"―――ッ」
「"死んでなんかいるものかッ!" "億奏は治っているっ!絶対に目を覚ますッ!"」

そうしてるうちに空気弾はさらに仗助と億奏へと近づいてくる…!
もはやこの距離では仗助に逃げる手段は――― 次の瞬間!
雄叫びを上げる仗助が自分の血を固めて、刃状にして空気弾に放ち、空気弾を真っ二つに切り裂く!!

25 :奇妙な粗筋書き:2023/09/16(土) 19:34:02.85 ID:???.net
(く…「空気弾」が…切断された!? 仗助さんの流れる「血」を圧倒的なパワーで飛ばしてナイフのように切ったの?
 そうだッ!ぼくも屋根裏部屋でコンパスの針を突き刺した時『猫草』の空気はしぼんだんだ!)

そしてその血の刃は、そのまま吉良に向けてすっ飛ぶ! 
が、吉良も寸前で反応 とっさにキラークイーンでガードするも捌ききれず肩のあたりを切られてしまう

「負傷して出た「血」を『水圧カッター』のように! 飛ばして切断したのか……!
 "だが"…… 「空気弾」はどうかな……?」
―――真っ二つになった空気弾は、しぼむことなくそのままの状態で仗助へと向かっていく…!?

「「空気弾」を発射したのは『ストレイキャット』だが
 爆弾になった物は『キラークイーン』の能力で「固定」されている だからしぼまない!
「空気弾」をたたきつぶそうが!細切れにしようが!爆弾の能力を失わせる事はできない!
 もっとも 触った時点で「点火」するがな…!」

そして二つに分かれた空気弾は、そのまま仗助の顔面を挟み込み 
その瞬間を狙って爆弾を点火―――しようとした瞬間、仗助の体が浮いているような姿に早人が気づく…!?
目を丸くする早人を仗助が引っ張り込んで、「点火」された瞬間!3人の体が勢いよく真後ろへと吹っ飛び、その爆発を回避して見せる!!

「『クレイジー・D』の能力…… 自分の「傷」は治せないけどよぉ〜〜〜
 最初にくらった「爆発」で「傷」の中にめり込んだ「道路の破片」なら 直して戻せるぜ〜〜〜〜〜ッ」

そう、仗助は自分の体に食い込んでた道路の破片を「治す」ことで、自分の体ごと破損した道路へ引っ張り爆弾を回避したのだ
・・・今の爆弾でも仕留めきる事ができず、さすがの吉良も表情を強張らせる中
ここは仗助も他人の家で申し訳ないが、近くに会った家に逃げ込むことにするが
だが早人も、億奏を抱えていたままではいずれやられてしまうと声を上げるが、そんな声を無理やりに黙らせる仗助
自分の大切な友人を見捨てられない仗助だが・・・ もう、億奏さんは 死 んでいるんだとする早人 
だが仗助はその事実を決して認めようとしない、その事実から目を背けるように、早人の訴えに怒りの声がか細くなっていく仗助…

「「治す能力」……… 気に入らん……… あの「治す能力」さえなければ… わたしの「爆弾」は無敵だ…
 わたしの「心の平和」にとって "もっとも"恐れるべきだったのは承太郎ではない "あいつだったのだ"! 東方仗助」


 ―――雨があがった―――

26 :マロン名無しさん:2023/09/16(土) 20:51:40.91 ID:???.net
これが条太郎なら億泰の死も割り切って動揺を見せない感じはある
まあマブダチの死に狼狽える仗助の反応の方が常識的よな、中身は高校生だし

27 :マロン名無しさん:2023/09/16(土) 22:29:34.44 ID:???.net
ここらへん子供の方がドライな考えなとこ変にリアルだと思う

28 :奇妙な粗筋書き:2023/09/17(日) 19:35:04.71 ID:YBT8Q4ev.net
 第430話
 決着はオレがつける!

雨上がりの住宅街にて、『川尻浩作』は職場にて今日は出社が遅刻する旨の電話をかけていた所
雨に濡れた早人のランドセルとカバンを手にしながら、聞き分けの無い息子の教育のため15分ほど遅れるとして
携帯電話で電話相手の上司に何度も、深々と頭を下げる浩作 電話を切ると上司と『川尻浩作』に毒づく吉良

「フン! 『川尻浩作』め…ペコペコしやがって……… そんなに出世したかったのか…気苦労の方が多いのに
 仗助が…… 承太郎達からどんどん離れていくのは幸運だが………
 仗助が「家」の中に入ったのは…… 屋内のような「接近戦」なら
 自分の『クレイジー・D』の方が「有利」との考えもあっての事

 実際……確かにそれは認めるよ……… 『クレイジー・D』との接近戦はなるべく避けるのが得策……
 仗助が今いる位置さえわかれば………! 家の中に入らずにここから「空気弾」を壁に通過させてやつに「着弾」させられるのだが………」

仗助までの「距離」さえわかれば・・・その手段を思案する吉良 だが
今の吉良、他人の家の中をじろじろ除く不審者 近所の人に絡まれてしまうが
そんな近所のおっさんに冷たい目線で返す吉良 なんでもおっさん隣の家の人だそうで
昼間で寝てるつもりだったのに外が騒々しくて起こされて、様子を見に来たら怪しいおっさん(吉良)がいたとの事

「うらやましいな…ヒマそうで………」
そんな彼には吉良もそんな呆れ声が洩れ出ていました 
そのままその場を立ち去ろうとする吉良には男も怒りの声を上げるが
そこで男、庭の敷地に住人のお姉さんが洗濯してたぱんてぃーが木に引っかかってました
・・・それをみた男は、ペロリと舌なめずり キョロキョロあたりを見渡し―――

そのぱんてぃーを手にした瞬間!キラークイーンの爆弾が作動!!男が吹っ飛ぶ!!
「パ…パ… パン (ギョロン 目玉だけ残ってぱんてぃーに落ち) やったあ〜〜〜ラッキ―――v」
で、男の目玉も消滅しました ・・・ひとまず家の中に逃げ込んだ仗助達へと視点を移すが
助けを呼ぶための電話をかけようとする早人だが、先んじて電話線を切られてしまい、電話が通じない…!
道路一本超えた向こう側に、露伴たちがいるのに…早人も苦悶の声が出てしまうが・・・

29 :奇妙な粗筋書き:2023/09/17(日) 19:35:27.64 ID:???.net
「いや……吉良吉影には……おれの『クレイジー・D』を必ずブチ込んで倒す………
 ヤツも必至だろう… ヤツとしても時間はかけないはずだ……
 億奏は 死んだ… あと数分以内に決着は オレがつける………」

億奏の死を、認めてしまった仗助 早人の方が言った事だが、仗助のその姿には早人もその顔を強張らせていた
ひとまず早人には万一にも爆発に巻き込まれないよう、吉良に見えない位置で自分にもっと離れるよう言いつつ
どこから入ってくるか周囲を・・・ドアや窓を主に警戒する仗助 早人もドアの方を注視するが
ふいに、なにか早人の髪が風で揺れる…? そして早人の後頭部から壁を突き抜けて空気弾が侵入!?
さらに早人背後から現れた空気弾は、真っすぐ仗助へと突っ込んでいく!

早人も空気弾が侵入した声を上げるが、すぐに周囲の景色に溶け込み見えなくなる空気弾
だが吉良からは屋内の位置は把握できないはず、なのになぜ正確に仗助の方へ向かっているのか…!?

「わかるぞ…東方仗助 「距離」がわかる! 「着弾」まであと3m
 家の中は狭い… 逃げ込んだのが逆に動きづらくなったようだな」
いかなる手段を用いているのか、吉良もそう呟きながらキラークイーンのスイッチを身構える
「『グレート』………」同時に仗助も、この危機的状況を前にしながら、その瞳に闘志の炎を燃やすのだった

<続く>

30 :マロン名無しさん:2023/09/18(月) 06:48:29.77 ID:???.net
そういえば吉良って普通に会社で働いてるんだよなあ
ある意味その姿(事務作業とか営業周りとかやってるの)全く想像できんw

31 :奇妙な粗筋書き:2023/09/18(月) 19:19:43.66 ID:???.net
 第431話
 自動追尾弾!

キラークイーンの空気弾の脅威から逃れるため、いったん屋内に避難した仗助だが
しかし空気弾はどういうカラクリか、吉良側からは見えないはずの仗助へと正確に向かって言っている
―――そこで仗助は、まず空気弾の位置を把握するため、傍に会ったタバコの灰皿の肺を周囲にぶちまける
これにより埃をまとう形で、くっきりと浮かび上がる空気弾 これで容易に回避する事ができる!

「家の中に入ったのは 外と違ってよお〜 雨も降らねえ…風も吹かねえ
 そして『空気弾』の探知機になる物がいくらでもあるからなあ―――」

さらに仗助は煙草の火をつけて床に置きつつ、向かって来る空気弾から回避するが
―――だが横に避けた仗助を、空気弾は正確に、真横へと方向転換!?
さらに階段の方へ逃げる仗助を、空気弾は完全に仗助の姿を捉えて追いかける…!

その様子から早人は、仗助を『自動的』に追いかけているのでは、と考えるがそれを仗助は否定
自動追跡の能力は確かにキラークイーンに備わっているが
仗助の知っているのは『熱』を追尾するシアーハートアタック
だが仗助がばらまいたタバコの火に、空気弾は向かう様子は無い

なにより吉良は、『トドメ』をあくまで『手動』で決める腹づもり
手段は謎だが吉良は完ぺきに仗助の位置を把握している…!さらに空気弾はスピードアップし仗助を追いつめ
仗助もその空気弾から逃げつつ、早人に吉良の位置を教えてほしいと声を上げる 早人もすぐに窓から周囲を伺うが
吉良の姿はすぐに外の正面の塀部分に確認……それだけに、なぜあそこから仗助の位置がわかるのか…困惑が浮かぶ早人

「早人ッ!やつの居場所は見つけたかッ!」
「ま…窓の外に…い…いるッ! でも逃げてッ!
 なぜあんな遠くから仗助さんの位置がわかるのか理解できないッ! 止まってないで早く逃げてッ!」

32 :奇妙な粗筋書き:2023/09/18(月) 19:20:39.70 ID:???.net
そして空気弾が仗助へと2メートル、1メートル、音もなく近づいていく―――
それに対し仗助は、傍にあった花瓶をぶち割ると共に

「野郎! どうやって見ているのかは知らねーが………
 てめーに追われるなんて最初っからやりたくねー事だぜッ!」

花瓶の破片に一滴の血痕を貼り付けると、クレイジーダイヤモンドでその破片を窓の向こうへと発射!
―――それと同時に、空気弾が仗助の脇腹から点火!!仗助の脇腹をその爆発がえぐる…!!
さらに二階手すりの破片が仗助の体中に突き刺さり、その残酷な光景に早人も悲鳴を上げてしまう

吉良もその爆発に確かな手ごたえを感じとるが、その瞬間窓を突き破り仗助の放った破片が吉良を襲う
だが吉良も即座に反応、キラークイーンでその攻撃を防ぐ

「おっと危ない危ない… だが用心していたよ 最後まであきらめず一矢報いようとする精神力………
 だからおまえには近づかないんだ………東方仗助………」

・・・吉良の爆発を受けた仗助だが、まだ生きている わずかに動きを見せる仗助…
そして吉良からは見えないはずの仗助の生存を、吉良も確認 忌々しげな声が洩れ出る
とはいえ間違いなく重症、木の破片が体中に刺さって動けないはず 次で確実にトドメを刺すべく更なる空気弾を放つ…!

早人も倒れる仗助を引きずり、その場を離れようとするが…
仗助は、自分を引っ張る方向が『逆』だと早人に言う

「おれをひっぱる方向はそっちじゃあねえ……… 逆だ……!!
 ヤツをブッ殺す吉良吉影のいる方向だぜ!」
重症の身でありながら、仗助はなおもその闘志を失わない…! その姿に早人も思わず絶句する中

「おれの『クレイジー・D』は自分の傷は治せない…… だが『固まった血』なら………
 体外に流れ出て『固まった血』ならよォ〜〜 ただの『物体』だ……… もう自分のじゃあねえ!
 簡単に集めてくっつけられるからなあ〜〜〜 そしてガラスの破片に閉じ込めた!

 "雨もあがって"……… "さっきヤツの服に飛ばしてつけた血のシミも"… "固まってるだろ―しよ"ォー〜〜〜〜〜ッ
 オレの『自動追尾だぜ』だぜ…」

―――吉良が先ほど弾いた破片が、吉良背後の空中でUターン その背中に突き刺さる!!

<続く>

33 :マロン名無しさん:2023/09/18(月) 20:14:02.00 ID:???.net
流石に訳わかんない事になってきたな
猫草ならまだしも吉良が誘導できるのも、固まった血なら物体だってのも
マキバオーやラッキーマンならわかるんだが、この作品はもうちょいそういうのしっかりしてると思ってた
まあ「ジャンプ漫画だから」で済む事と言えば事なんだが、最近はマガジンってか推理物が勢い出てきてるせいかどうもこういう部分が気になる

34 :マロン名無しさん:2023/09/18(月) 20:52:01.85 ID:???.net
そういえば写真の親父まだやられてないよな
この状況が親父の手口によるものなのは予想に難くないが、問題はどうやって吉良に仗助の位置を伝えてるかだ
流石に紙切れ一枚とはいえ家のなかと外をヒラヒラ来てたら目立つし

35 :マロン名無しさん:2023/09/19(火) 05:51:50.67 ID:???.net
固まった血はただの物質、てのは子供はだいぶ「???」ってなってそう
そもそも仗助から出た血なんだから、もくろみがハズレて仗助の元にUターンしたりする危険もあった可能性もあるし、割とバクチな手段ではあったんかな、仗助からしても

36 :マロン名無しさん:2023/09/19(火) 13:31:18.23 ID:???.net
地味にこのバトルって
「自分に都合の悪い未来を、時間を逆行させてなかったことにする」キラークイーン(バイツァダスト)と
「あらゆるものの傷を治す、つまり対象の時間を巻き戻す」クレイジーダイヤモンドとで
奇しくも三部と同じで時間操作能力同士の決戦なんだなコレ

37 :奇妙な粗筋書き:2023/09/19(火) 19:35:36.73 ID:???.net
 第432話
 運命が味方する者!

仗助の放つ自動追尾弾に、背中を貫かれる吉良が血反吐と共に膝をつく
その背中から、さらに深く吉良の体へと食い込む…!!
倒れる吉良の姿を仗助、早人も確認するが もう一発撃ち込まれる前に吉良も物陰に退避すると共に
自分のスーツに付いた仗助の『血のシミ』が仗助の攻撃の手口だと気づく

「さっき"ヤツ"が飛ばしてきて"つけた"この「シミ」に誘導されて「ガラスの破片」は向かって来たんだなッ!
 東方仗助の『クレイジー・D』……… 何をするか先の読めない『スタンド』だ……
 家の中に入ってればもっとヒドイ目にあってたというところか……
 しかし…『キラークイーン』の空気弾はヤツに命中したッ! "ダメージ"はわたしより仗助の方が大きいッ!
 あと一発ッ! あと一発撃てばこの吉良吉影の勝利だッ!」

そして吉良ももう一撃、トドメの空気弾発射! 今度のは家の外からでも見えるほどにデカイ…!
それと共に仗助ももう一発、破片の弾丸を発射! 正真正銘、お互いに最後の一撃を放つ!
だが吉良に同じ手口が通じるとは思えない、声を上げる早人だが仗助も試してみないとわからないと返すと共に
何故か仗助、懐にライターが入ってるから取り出してほしいとする 今の仗助は重症なので取り出しにくい模様
しかしライターで煙を上げて空気弾を視認させる必要は無いはずだが・・・

「このライターで見るのは 今度は「空気弾」じゃあね―――ッ……
「別の物」を見るんだぜ……… だからよ―――」
・・・吉良になぜ自分の位置が把握できるのか、どうやって見てるのか…仗助もそう疑問の声を上げながら
懐からライターを取り出すと、仗助はその火で早人の上着に火をつける…!?

「? !? じょ…?仗助さん…な…何を…?」
「そのままだ早人(早人の上着メラメラ) いや…ひょっとしたら見てるんじゃあ"ないかもしれねえ"
 "もしかして 聞いているのかも"…」

そして空気弾が窓を通過し、静かに家の中へと侵入!するが仗助は冷静に言葉を続ける
「吉良は今… 携帯電話を持ってた… ただ持ってただけか 違う! じゃあ誰に電話してたんだ?
 会社の上司か? いや違う……… こんな時吉良が電話するヤツは"ひとりしかいねえ"!」

38 :奇妙な粗筋書き:2023/09/19(火) 19:35:53.45 ID:???.net
―――次の瞬間!早人の上着から悲鳴を上げて飛び出したのは 携帯電話を持っていた写真のおやじ!?
そして写真のおやじが飛び出したと同時に、クレイジーDが即座にその携帯電話を奪う
そう、これが吉良の仗助がいる位置を把握していたカラクリ 写真のおやじがサポートしていたのだ

そして空気弾はそのまま仗助へと静かに向かっていく 一旦早人を突き飛ばして自分から距離を離すと共に
空気弾が仗助の顔面に食い込む! ―――が・・・

「仗助は……… 3メートル先に逃げている」
写真おやじから奪った携帯電話で、そう答える仗助 その言葉に空気弾は仗助の顔面を包みそのままスルー
こうして仗助は空気弾の脅威から逃れることに成功 ―――だが仗助の策はこれだけでは終わらない

「さらに………そのままななめ右上へ……3メートル」
そのまま仗助は、逃げ出した写真おやじの位置へと空気弾を誘導する!

「いつ…ぼくの「ポケット」に入ったのか知らないけど………
 これがッ! 「答え」……だったのか」 しかもボソボソ声だから仗助さん 声の違いがバレてない!
逃げようとするおやじだが、空気弾の速度の方が速い! そして成すすべなく、空気弾に追いつかれ―――

『やっ やめろオオオオオ―――――ッ』 カチッ


 吉 影 ェ ェ 〜 〜 〜っ


オヤジの悲鳴もろとも、その爆発が吹き飛ばす!!
吉良もその爆発に確かな手ごたえを感じ、笑い声を上げながら『写真のおやじ』に正否を問うが
帰ってきたのは、『仗助』からの返答であった その言葉に苦々しく表情をゆがめる吉良 
茫然とする彼の背後に、仗助が放った二発目の自動追尾弾が迫る―――

<続く>

39 :マロン名無しさん:2023/09/20(水) 07:20:13.84 ID:???.net
オヤジもやられていよいよ決着が近そうやな

40 :奇妙な粗筋書き:2023/09/20(水) 19:40:21.75 ID:???.net
 第433話
 正義の心!

吉良の放つ攻撃は仗助には直撃せず、それどころか肉親を爆殺してしまう
さらに仗助が放った攻撃は吉良の背中に直撃、背中の傷に力なく倒れ込む―――

「こんな……事が これは……何かの……間違いだ……
 こんな…ヒドイ事が……… 植物のように平穏に生きたいと願う… この吉良吉影の人生に…
 こんなヒドイ事が……… あっていいはずがない………」
(だが…こんな時…忘れてはいけないのは… こんなヒドイ時にこそ…最悪の時にこそ!
『チャンス』というものは訪れるという過去からの教訓だ………
『追い詰められた時』"こそ"……冷静に物事に対処し 『チャンス』を"ものにするのだ"…
 この吉良吉影 いつだってそうやって来たのだ…… 今まで乗り越えられなかった物事<トラブル>など……)
「一度だってないのだ!」

血反吐を吐きながらも辛うじて立ち上がろうとする吉良だが
―――塀の向こうに、血を垂らしながら立つ足を見る吉良 そこには吉良の前に立ちはだかる仗助の姿があった…!!
ついに吉良の眼前、クレイジーダイヤモンドの射程内にまで対峙する!!

にらみ合う二人の重いプレッシャーが辺りを包む中、早人もその勝負に息を呑む
勝負は接近戦、一瞬で勝負がつくと見る早人 ゼロ距離での闘いなら仗助の方が有利なはずだが
吉良も触った相手を「爆弾」に変える能力がある 捕まれば一撃で終わる…
それに吉良も二発の破片弾を受けているが、仗助の方もかなりの重症 本来なら立つこともできない傷だが―――

「東方…… 仗助……」
「出しな…… てめ〜の 『キラー・・・…… クイーン』……を…」

それでいながら堂々と、吉良に向けて言い放つ仗助 抜き撃ちがごとく、静かに立つ二人の姿―――
そして二人が同時に動く! キラークイーンの腕が仗助の首へと伸びるが
それに対しクレイジーダイヤモンドの放つ裏拳が、キラークイーンの手が伸びる前にその顔面にブッ刺さる!!

41 :奇妙な粗筋書き:2023/09/20(水) 19:40:33.48 ID:???.net
 第433話
 正義の心!

吉良の放つ攻撃は仗助には直撃せず、それどころか肉親を爆殺してしまう
さらに仗助が放った攻撃は吉良の背中に直撃、背中の傷に力なく倒れ込む―――

「こんな……事が これは……何かの……間違いだ……
 こんな…ヒドイ事が……… 植物のように平穏に生きたいと願う… この吉良吉影の人生に…
 こんなヒドイ事が……… あっていいはずがない………」
(だが…こんな時…忘れてはいけないのは… こんなヒドイ時にこそ…最悪の時にこそ!
『チャンス』というものは訪れるという過去からの教訓だ………
『追い詰められた時』"こそ"……冷静に物事に対処し 『チャンス』を"ものにするのだ"…
 この吉良吉影 いつだってそうやって来たのだ…… 今まで乗り越えられなかった物事<トラブル>など……)
「一度だってないのだ!」

血反吐を吐きながらも辛うじて立ち上がろうとする吉良だが
―――塀の向こうに、血を垂らしながら立つ足を見る吉良 そこには吉良の前に立ちはだかる仗助の姿があった…!!
ついに吉良の眼前、クレイジーダイヤモンドの射程内にまで対峙する!!

にらみ合う二人の重いプレッシャーが辺りを包む中、早人もその勝負に息を呑む
勝負は接近戦、一瞬で勝負がつくと見る早人 ゼロ距離での闘いなら仗助の方が有利なはずだが
吉良も触った相手を「爆弾」に変える能力がある 捕まれば一撃で終わる…
それに吉良も二発の破片弾を受けているが、仗助の方もかなりの重症 本来なら立つこともできない傷だが―――

「東方…… 仗助……」
「出しな…… てめ〜の 『キラー・・・…… クイーン』……を…」

それでいながら堂々と、吉良に向けて言い放つ仗助 抜き撃ちがごとく、静かに立つ二人の姿―――
そして二人が同時に動く! キラークイーンの腕が仗助の首へと伸びるが
それに対しクレイジーダイヤモンドの放つ裏拳が、キラークイーンの手が伸びる前にその顔面にブッ刺さる!!

42 :奇妙な粗筋書き:2023/09/20(水) 19:41:11.35 ID:???.net
「や…やったッ! やったぞ!あの負傷でもやっぱり仗助さんの能力の方が強いぞッ!」
顔面から血を拭きだす吉良の姿に早人も声を上げる だが吉良も怯まずさらに攻撃を仕掛けるが
その腕をはらい抜け、挟み潰し、クレイジーダイヤモンドは吉良の攻撃よりも即座に反応し動く事すらできない…!!

仗助とクレイジーダイヤモンドの雄叫びと共に、トドメのラッシュがキラークイーンの体にぶち込まれる!!

が―――目の前のその光景に、早人は 絶望に目を見開く
「そ…… そんな………そんな事が! もう少しなのに!仗助さんの方が強いのに!」
(こ…このぼくに仗助さんとキラの「能力」―「スタンド」―は見る事はできない…
 でもキラがやられているのはわかった…キラにダメ0時があるからわかる… …"でも"! "そこに"! "そこに"だッ!
 ""何て事がッ! やはり「運命」は"あの"「殺人鬼」に味方しているのかッ!」

―――クレイジーダイヤモンドの拳は、キラークイーンの体に突き刺さっていなかった
その拳とキラークイーンの間に、空気弾が挟まってクッションのようにその威力を殺していたのだ!
だがこの防御は吉良の意志ではない、満身創痍の吉良にクレイジーダイヤモンドのスピードに反応できるだけの余裕はない
この防御は、キラークイーン腹に格納されている『ストレイキャット』自身によるもの!!
ストレイキャットは自分が攻撃されたと思って、本能の動きで攻撃を防いだのだ
このストレイキャットの介入は仗助にとって最悪の、吉良にとっては最高のタイミング
即座に吉良はキラークイーンでその空気弾を爆弾に変える!

「勝ったッ! 「接触弾」に変えたッ! 触れるだけで吹っ飛ぶッ!
 この至近距離! 仗助!おまえの今のそのダメージ…! おまえにはこれを………かわす体力はないッ!」

<続く>

43 :マロン名無しさん:2023/09/20(水) 21:33:29.70 ID:???.net
早人くん迫真の実況枠
しかしこれネコ草はスタンドの見えない早人の目にはどう見えてるんだろう、宙に浮かんでる風になってるのかね?

44 :マロン名無しさん:2023/09/21(木) 06:00:38.64 ID:???.net
間違いなくクズオブクズなんだけど、どれだけ絶望的な状況でも諦めない吉良の精神はちょっと見習うとこがあるかも
割とこいつ殺人衝動さえなければわかり合えてたかもなあ…まあ絶対捨てられないもんだからこうなってるんだが

45 :マロン名無しさん:2023/09/21(木) 08:31:10.39 ID:???.net
それ言ったらディオやカーズも前向きだったな

46 :マロン名無しさん:2023/09/21(木) 17:50:55.08 ID:???.net
考えてみるとジョジョってカッコイイ敵役ってあんまいないよなー
正統派の武人タイプって今まで出た中でもワムウくらいなもんで
相対するヤツラだいたいどこかしらマヌケだったりクズだったりする所がある気がする

47 :奇妙な粗筋書き:2023/09/21(木) 19:22:47.31 ID:???.net
 第434話
 正体を知った者!

仗助のラッシュを防いだ空気弾は、そのまま接触式の爆弾に変えて仗助へと襲い掛からせる
早人も何でもいいからその空気弾に何かぶつけて防御して、と声を上げるが
全身から血を吹き出し、満身創痍の仗助にそれを防ぐ体力はもうない…!

「勝ったッ! わたしの「人生」は「最悪の時」いつもそうなんだ…
「運」はこの吉良吉影に味方してくれるんだッ!」
そしてその爆弾が、膝をつく仗助の頭へと――― 


 ガ オ ン !


―――食い込もうとした瞬間!突然『空間が削り取られ』空気弾の軌道がそれる!?
そして、軌道が仗助からそれて向かう先に、立っていたのは……!!

「き…きさまは……!!」「てめーは……」
「あああああっ あ……あなたは………!! おっ……億奏さんッ!」

「いっつもよォー 不思議に思うんだぜェ〜〜〜
 オレのこの『ザ・ハンド』の「右手」よォ〜〜 けずり取った"モノ"はいったいどこへ行っちまうんだろう?ってなあ〜〜〜っ」
 まっ!オレ頭悪いから深く考えると頭痛おきるけどよォ〜〜〜っ

皆がその姿に驚きの声を上げる中、ザ・ハンドの右手が空気弾をガオンと削り取り、あっさり無効化
だが呼吸も心臓も完全に止まっていたのに…早人も信じられない思いが浮かぶ中、億奏はふと、変な「夢」を見たという

「オレ…夢の中で暗闇を歩いてるとよぉ――― 光が見えておれの死んだ兄貴に会ったんだ 「形兆」の兄貴さ……
『どこへ行くんだ 億奏』…って…… 兄貴がオレに聞くんだ オレは『兄貴について行くよ』って言った……
 だって形兆兄貴はいつだって頼りになったし… 兄貴の決断には間違いがねえから 安心だからな…
 そしたら兄貴は…『おまえが決めろ』って言うんだよ…… 『億奏…行き先を決めるのはおまえだ』ってな…

 オレはちょっと考えてよォー 『杜王町に行く』って答えたら目が覚めたんだ……… とても寂しい夢だったよ」

48 :奇妙な粗筋書き:2023/09/21(木) 19:23:52.57 ID:???.net
どこかその夢の事を思い出し、寂しげに目を伏せる億奏
そして生きてた億奏の姿に、仗助もこんな時に夢なんかみてんじゃねーと怒りの声と共に、思わずうれし涙が溢れ出ちゃう
―――同時に、このタイミングでの億奏の介入に、愕然とする吉良 最悪を乗り越えて最大のチャンスが訪れたはずなのに…!
だが吉良も再び、ストレイキャットの一撃を放とうとするが その瞬間キラークイーン目の前の空間がザ・ハンドに削り取られ
ストレイキャットがキラークイーンの腹の中から引き出され、空気爆弾の無効化にも成功する!!

「ば…ばかな… こ…このわたしが この吉良吉影が切り抜けられなかった物事<トラブル>など 一度だってないんだッ!」

億奏の復活により、吉良の逆転の一手はことごとく潰されながらも、自分に言い聞かせるようにそう声を荒げるが
吉良と仗助との家内バトル、それで生じた爆発などの騒ぎを聞きつけた承太郎達が、吉良の背後に立っていた
さらには団地の住人たちも消防車も集まって来て…さらにその背後は、仗助達がキラを鋭く睨みつける
ここに、街に潜んでいた殺人鬼は完全に取り囲まれ、追い詰められた状況が出来上がる―――

「おまえに味方する「運命」なんて……… おまえが乗れるかどうかの「チャンス」なんて………
 今! ここにある「正義の心」に比べればちっぽけな力なんだッ!
 確実にここにある!! 今確かにここにある「心」に比べればなッ!」

<続く>

49 :マロン名無しさん:2023/09/21(木) 22:34:34.49 ID:???.net
億泰復活するとは思わなかった
早人の啖呵も決まってるし、いよいよ決着か
こうして見ると4部の敵は能力を悪用する犯罪者だらけだが、アンジェロと吉良は殺人犯でもなんか似てるようで似てないな
果たして最期は町の名所になるか、丈助が裁くのか

50 :マロン名無しさん:2023/09/21(木) 22:50:44.99 ID:???.net
ジョセフはシーザーを失ったけど、仗助は億泰を失わなかったんだな

51 :マロン名無しさん:2023/09/22(金) 08:36:00.58 ID:???.net
兄貴は死んでからもずっと、境目を越えることなくずっと億泰についててくれてたんだな…(涙

52 :マロン名無しさん:2023/09/22(金) 11:19:22.20 ID:???.net
しかしここまで追い詰めたはいいが
どうやってケリ付けるんだろうな
相手は証拠を残さない殺人犯だし
ギャラリーも集まってるからアンジェロやエニグマのように仗助がドラララして無機物にするわけにもいかんし
場合によっては仗助が警察のやっかいになりそうだし

53 :奇妙な粗筋書き:2023/09/22(金) 19:07:34.06 ID:???.net
「ゆ・・・「夢」だ・・・ これは・・・・・・ 「夢」だ
 このわたしが追い詰められてしまうなんて…… きっと…… これは「夢」なんだ……」
完全に、追い詰められ逃げ場を失った殺人鬼、吉良
だが吉良はその事実から逃避するように狼狽えた声が洩れながら、ついに吉良は力尽きその場に倒れる―――

「もうおまえには……どこにもよォ〜〜〜」
「逃げ道はないようだなぁ〜〜〜」
「もうおしまいだ……」

「じょ…仗助くんのあの負傷…」
「ぼくらが待ってる間… すでに闘いは始まっていた…という事か… ……という事は」
「"こいつが"「吉良吉影」!」


  第435話
  間に合った!


倒れる吉良の周囲には状助たちだけでなく、承太郎達、さらに救急隊員とやじ馬まで集まり
そこに救急隊と思わしき一人の女性が、倒れた吉良の元へと駆けつける
その姿に気付いた早人も、彼女を吉良に近付けてはダメだと声を上げるが、もう遅い
倒れる吉良に近付いた彼女の手を吉良が握りしめ、彼女の体が「爆弾」に変えられてしまう…!

ここは承太郎のスタープラチナで、彼女が爆殺される前に助け出したいが
この位置で時を止めても遠すぎる、最低でも5mまで近づけねば…
そして仗助も、吉良の人質作戦にやるならやってみろと息巻くが―――

「ち…違うんだ!! 「人質」なんて"なまっちょろいもん"じゃあない!
 ぼ…ぼくは知っている! ば…爆弾は「爆弾」でもッ!
 い…今まで説明するヒマはなかったけど あいつには隠された「能力」があるんだ!

『バイツァ・ダスト』<BITE THE DUST>っていう 時間をぶっ飛ばす「能力」なんだ―――ッ!」

早人の語る吉良、第三の爆弾の正体に一行も絶句する中、早人は言葉を続ける
「前の時もそうだったけど…… き…きっと!
 それは…ぼくやあの女の人のような『スタンド能力』のない無力な人間にだけ発揮して……
「キラ」が"どうしようもなく"追い詰められた時だけ 偶然的に生み出す事のできる「能力」なんだ
 つまり今のように!! あいつがとことん絶望した状況に発動できる 時間を1時間ほどだけ戻す『爆弾』なんだッ!」

54 :奇妙な粗筋書き:2023/09/22(金) 19:07:49.01 ID:???.net
―――そして、吉良はバイツァ・ダスト発動のため…駆けつけた女性の手を取り声をかける

「あなたの「手」… とてもなめらかな関節と皮膚をしていますね…… 白くってカワイイ指だ
 "ほおずり"……してもいいですか? ……「ほおずり」…するととても落ち着くんです」

そう言いながら吉良は女性の返事も聞かず、彼女の手に頬ずりをし恍惚とした表情を浮かべながら言葉を続ける
「フウウウウウ〜〜〜 わたしは…子供のころ……レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」ってありますよね……
 あの絵…画集で見た時ですね あの「モナリザ」がヒザのところで組んでいる「手」…
 "あれ"……初めて見た時……なんていうか……その…下品なんですが…フフ…… 勃 起 ………しちゃいましてね……
「手」のとこだけ"切り抜いて"しばらく……部屋にかざってました あなたのも……切り抜きたい…」

吉良・・・『殺人鬼の告白』に息を呑む女性
そんな彼女の手をペロペロ舌を這わせ、悲鳴が出る女性の手首を握りしめ、吉良は自分のことを語り続ける
自分は今まで48人の女性を殺した吉良吉影、このことを彼女に語ったことでバイツァ・ダスト発動条件が整ってしまう!
止める方法は吉良がスイッチを入れる前にヤツを倒す事だけ…!一行も急いで吉良の元へと駆けつけようとするが―――

「来るか!承太郎………『バイツァ・ダスト』はおまえに出逢いたくない「一心」で発動した能力だ!………
 近付いて来いッ!「時」を止めてみろッ!何秒止められる? このわたしをもっと追い詰めるがいい!
 その限界の「ギリギリさ」が再びきっと!!『バイツァ・ダスト』を発現させるのだッ!」
「承太郎さん!「時」を止めろッ!『キラークイーン』の『スイッチ』を押させるなッ!」

「いいや! 「限界」だッ!押すねッ!   『今だッ』!」
その瞬間!吉良がバイツァ・ダストのスイッチを発動!
時間すらも吹き飛ばす爆発の爆風に乗り、爆風の向こう側へとすっ飛ぶ!!

・・・爆発が晴れ、移動を終えて・・・吉良の姿はいつのまにか、とある路地にあった
周りには仗助達も誰もいない、ただ小鳥のさえずりがあるのみで
最大のピンチを切り抜けた事で、喜びの高笑いを上げる吉良 まさかの吉良、完全勝利…!?

<続く>

55 :マロン名無しさん:2023/09/22(金) 20:11:42.91 ID:???.net
前回の勝利ほぼ確定からこれはまじで吉良もってんなあ…

56 :マロン名無しさん:2023/09/23(土) 00:09:01.46 ID:???.net
流石にこの土壇場でバイツァダスト発動はねえと見る
発動したようで実は一時間前は正体バレの直後でどの道詰みか、走馬灯的な幻覚だと思う
と言うか流石にここで逃げ切りは吉良に主人公交代するか、ゴルゴ13とかのクライムアクションじゃないと無理だ

57 :マロン名無しさん:2023/09/23(土) 06:19:25.71 ID:???.net
モナリザの下りめっちゃキレキレだなあ吉良…w
ホント気持ち悪くてステキな大人書かせるとノリノリ感あるわ、この辺センセイ書いてて楽しそうw

58 :奇妙な粗筋書き:2023/09/23(土) 19:19:17.48 ID:???.net
バイツァ・ダスト発動により、仗助達に完全勝利を果たした吉良
これでヤツらに勝った、自由になれると歓喜の高笑いを上げる吉良だが
―――その瞬間、飛んでいた野鳥が吉良の体を通り抜ける!?


  第436話
  間に合った!


一瞬の出来事に、吉良も何が起こったのか目を丸くし首を傾げるとともに
そう言えば今いる場所、路地裏の住宅地のような場所にも覚えがない様子 
バイツァ・ダストで一時間ほど戻ったなら通勤途中のはずだが…
時間を確認しようと、懐にしまっていた腕時計を取り出そうとするが
―――胸ポケットから取り出した腕時計は、時間が戻ったはずなのに壊れたまま…!?

「何だ? 何だいったいこれは…!? なぜ壊れているッ!? 8時29分だッ!
『バイツァ・ダストは作動したのだッ!
「早人」のやつが『ストレイ・キャット』で壊したこの腕時計だって 元どおりになっているはずだぞッ!」

「"気づいてないの"? "自分に何が起こったのか"?」
困惑する吉良の背後から何者かが声をかける 
その声にふり返ると、そこに立っていたのは吉良の犠牲者の一人、杉本鈴美であった

「露伴ちゃんの撮った写真に写っていた「川尻浩作」が……「吉良吉影」だったのね……
 そして…… "とうとう終わったのね"? ……… "みんなが"…… "ついに"
「吉良吉影」……… "あんたを追いつめたのね"…」

吉良の方は声をかける彼女の事は覚えていない様子、鈴美も15年前だから無理も無いとしつつ
自分の事よりも吉良の身に起こったという、凄まじい事の詳細を語ろうとする 
自分でも何が起こったのか、気づかない事の出来事・・・ だがそんな彼女に吉良も声を荒げて鈴美の腕を掴み上げるが

「気づかせてあげるわッ! すでに"自分が死んでしまっているという事を"!!」
鈴美がそう返すと共に、自身の左手を吉良の体へと押し付けると その腕が吉良の体を通り抜ける…!?
思わず悲鳴を上げる吉良に対し、ここにいるのは単なる死んだドス黒い殺人鬼の『魂』"だけ"だとして
吉良がここに来た経緯が、その脳裏に思い返される―――

59 :奇妙な粗筋書き:2023/09/23(土) 19:19:51.46 ID:???.net
―――――(回想)―――――

吉良がバイツァ・ダストのスイッチをいれる寸前の事へと場面は戻り
そのスイッチを防ぐために吉良の元へと駆けつけようとする仗助達 
だが距離が遠く、スタープラチナの時止めでも間に合わない…

「「スイッチ」を押させるな―――ッ」
「いいや!限界だ 押すね!  今だッ!」
そしてキラークイーンがそのスイッチを入れる・・・寸前!その右手が突然何かの力で道路に陥没!!
そう、寸前のところでバイツァ・ダストのスイッチを阻止したのは、康一くんのACT3・FREEZEであった!

「………な……   こ の ク ソ カ ス ど も が ァ―――――ッ!!」
罵声を上げながら吉良もあらん限りの力を指先に込め、今度こそスイッチをおしk 『スタープラチナ・ザ・ワールド』!


  << >> [ □ ] > ● ―――――時は止まる

「康一くん… 君は本当に頼もしいヤツだ この町に来て君と知り合えて本当に良かったと思ってるよ…
 そしてやれやれ 間に合ったぜ……」

全てが止まった世界の中でただひとり動く承太郎は、ギリギリの所で吉良を止めた康一くんに声を上げると共に
スタープラチナのオラオララッシュが、キラークイーンの起爆スイッチである右手を砕く!!

  << >> □ [ > ] ● ―――――「時」は動き出す


そして時が動き出すと同時に、キラークイーンの全身もオラオララッシュで滅多打ちにされる!!
その一撃を受け、体中から血を吹き出しながらブッ飛ばされ、倒れる吉良
もはや抵抗する力もない、これで吉良との闘いも完全決着――― と、思われたが……

「押してやる・・・・・・・・・ 押してやる
 今だ! 押すんだ! 今!『スイッチ』を・・・ 押すんだ・・・・・・・・・」
もはや立ち上がることもできないボロボロの状態でありながら、尚もあきらめない吉良 うわごとのようにそう呟いていた

<続く>

60 :マロン名無しさん:2023/09/23(土) 21:21:30.56 ID:???.net
まさかの承太郎がトドメとは、まあ仗助の見せ場は直接対決でいいだけ使った方か
とはいえこれでも諦めてないあたり、まだ一波乱あるのか?
流石にここまでボロボロになった吉良にトドメを刺すというのは正直ちょっと…て具合も出てしまうが…

61 :マロン名無しさん:2023/09/23(土) 21:26:09.14 ID:???.net
承太郎…時止めてる時じゃなくちゃんと面と向かって康一くんにいえや

62 :奇妙な粗筋書き:2023/09/24(日) 19:19:55.82 ID:???.net
 第437話
 裁いてほしい!

トドメのオラオララッシュを受け、ボロボロの状態で倒れながらも
尚もバイツァ・ダストのスイッチを押そうとすることをあきらめない吉良
その身を引きずりながら、折れた右手で起爆スイッチを―――

「おいストーップストーップ!! そこに誰か倒れているぞーッ」
そこへ吹き飛ばされた吉良の元へ、バックしてきた救急車が―――!
ブレーキも間に合わず、鈍い音が響き渡り、吉良はその救急車に轢かれ、下敷きとなってしまう…!!

すぐにそれに気づいた救急隊員も、下敷きになった吉良を助け出そうとするが
「だめです 死亡してます 即死です」 …倒れる吉良を見る救急隊員の言葉に、一同も呆気に取られてしまう・・・
そして吉良と最後に会話していた女性も、どこか申し訳なさげに責任を感じてしまう

「この男性…すでにケガしてまして……… そのせいかかなり精神が錯乱してました………
「モナリザの手」がどうのとか わけのわからない事を口走っていましたし………」
「しかし何て言う事だ……! ちょうど地面とタイヤにはさまれて顔の皮膚がはぎ取られているぞ……… 身元は分かるかな?」

「吉良 ヨシカゲ……と 自分で名乗っていました」

・・・こうして『川尻浩作』の顔と名を失い、『吉良吉影』としての最期を遂げるキラ
だがこの決着には、一同もどこか複雑な様子が浮かんでいた
吉良のした事は確かに人殺しだが法で裁く事はできない完全犯罪、これが一番いいのかもしれないが…

「ぼくは…ぼくのパパと… 別に仲よしじゃあなかったけど ぼくのパパはあいつに殺されて
 ぼくは「裁いて」ほしかった… "あいつ"を誰かが「裁いて」ほしかった」
早人は「父のカバン」を抱きしめ、俯きながらそう呟くのだった・・・


―――――(回想終わり)―――――

こうして吉良と鈴美の元へと視点を戻し…『殺人鬼』への本当の裁きが、たった今始まろうとする
全てを思い出し、悲鳴をあげる吉良の体中から戦いで受けた傷跡が浮かび上がる―――

「思い出したようね……吉良吉影… "どうやって"自分が死んだのか…? 『"思い出したようね"……』」
「"何者だ!?きさまッ! 誰なんだ!?おまえは"!?」

顔面から血を溢れ出させる吉良の問いに、鈴美も堂々と返す
自分を殺した15年前は吉良も『スタンド能力』を持ってはいなかった、だから自分が死んだことは"新聞にも載っていた"とする鈴美
それと共に、吉良へ向けて自分の『背中の傷』を晒す鈴美 それと共に少しずつ、ポストの『境目』を超える鈴美の体…

63 :奇妙な粗筋書き:2023/09/24(日) 19:20:38.68 ID:???.net
吉良も完全に鈴美の事を思い出し、声を荒げて背中を見せる鈴美の肩を掴み上げ―――
背を向ける鈴美の顔へと振り返ろうとする、寸前で吉良の動きが止まり
この場所が『ふり向いてはいけない境目』の場所であることに気付く、その言葉に鈴美も目を見開く…!

「わたしの「おやじ」が言っていた… この町には『死者の魂』の通り道があって
 そこには決してふり向いてはいけない場所があると………
 ふり返ってしまうとどうしようもないパワーで………どこかに引きずり込まれていくらしい
 
 そういえばそこに女の幽霊もいると言っていた その時はバカバカしい話と思って聞いていたが
 ひょっとしておまえ……? "わざと"「背中の傷」を見せてわたしを自分より前に出し
 振り向かせようとしていたんではあるまいな わたしを"はめ"ようとしていたのではあるまいな?」

・・・そして吉良は、鈴美の顎に手を添え彼女の方を振り向かせようと試みる
鈴美も抵抗しようとするが…そこで吉良は自分が死んだのなら、これからは幽霊として生活する事になるとして
幽霊としての生き方の方が、自分の求める「安心した生活」に繋がるかもしれない、として―――
吉良はその本性をさらけ出す様に、その顔が『川尻浩作』から『吉良吉影』のものへと戻っていく…!

・・・だがこの窮地にありながら、鈴美はため息交じりに、冷たい眼差しで吉良に向けて返す
自分と吉良が対峙した際に、こういう事になるのを予想しなかったと思うのか、と

「"わたしたち"は15年… あんたがここに来るのを待ってたのよ」「"たち"?」

―――その瞬間!! 鈴美の愛犬、アーノルドが吉良の腕にかじりつきその 手 首 をかみ砕く!!
思わぬ奇襲をうけ、倒れ込む形になる吉良 鈴美の前へと倒れ込み・・・
境目は、ふり向いた吉良へ向け闇の中から無数の腕を伸ばす!

「何ィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」
「裁いてもらうがいいわッ! 吉良吉影」

<続く>

64 :マロン名無しさん:2023/09/24(日) 19:35:32.88 ID:???.net
おお、これは意外だがスッキリさせてくれる終わり方
考えてみれば、証拠が無い裁きは私刑と変わりないし、その罪が暴かれた時は杜王町が殺人者の町になるとは言ってたし
表向きは事故だが、初期の犠牲者で街の地縛霊が裁きを下し、平穏を奪うというのは落とし所として完璧かもしれん

まあ丈助じゃなくて承太郎がトドメってのはどうなんだとは思わなくもないがw
これで一件落着、後はエピローグ入って5部かな

65 :マロン名無しさん:2023/09/24(日) 19:54:41.75 ID:???.net
でも救急車の運転手が地味にかわいそうだよな

66 :マロン名無しさん:2023/09/24(日) 19:55:50.75 ID:???.net
手首に執着してた吉良が腕たちに連れていかれるって最高にインガオホーな結末だ

67 :マロン名無しさん:2023/09/24(日) 20:50:28.37 ID:17r9G9pF.net
幽霊としての生活に安心を見るか。
最後の最期まで異様な価値観を持っていたな。
幽霊も自由に動けるなら楽しそうな気がしなくもないが。

68 :マロン名無しさん:2023/09/24(日) 21:04:38.30 ID:???.net
町を脅かしてきた法で裁けない殺人鬼が
杜王町そのものに裁きを下された形か

69 :マロン名無しさん:2023/09/24(日) 21:04:55.23 ID:???.net
町を脅かしてきた法で裁けない殺人鬼が
杜王町そのものに裁きを下された形か

70 :マロン名無しさん:2023/09/24(日) 21:05:13.35 ID:???.net
町を脅かしてきた法で裁けない殺人鬼が
杜王町そのものに裁きを下された形か

71 :マロン名無しさん:2023/09/24(日) 21:33:43.85 ID:???.net
連投スマン

72 :マロン名無しさん:2023/09/25(月) 05:52:43.69 ID:???.net
なにげに吉良の顔がもとに戻ってるな

73 :マロン名無しさん:2023/09/25(月) 06:11:51.81 ID:Q155LZVX.net
この漫画は完結したんだっけ?

74 :奇妙な粗筋書き:2023/09/25(月) 19:31:03.97 ID:???.net
 第438話
 黄金の精神!

境目の闇から延び、その身を掴む無数の手に困惑し、怯えた声が洩れ出てしまう吉良
だが吉良も抵抗しようと、キラークイーンでその腕を爆破しようと―――
瞬間 吉良とキラークイーンの体は、その無数の腕によりガラス細工のように砕け割れる

「あっ ああ・・・・・・ ど・・・どこに?
 わたしはどこに・・・ 連れていかれるんだ・・・・・・? あ・・・ああ」
「さあ……? でも……「安心」なんて"ない所よ"… 少なくとも………」
鈴美が砕けた吉良に背を向けてそう言い放つと共に
吉良はその悲鳴もろとも、『境目の向こう側』へと連れていかれるのだった

・・・境目を越えて大通りに出た鈴美とアーノルド 
こうして吉良との因縁に決着がつき、二人を祝福するように雨上がりの日の光が二人を照らす
鈴美もアーノルドを撫でながら、これでやっと行ける、と呟く・・・

吉良との闘いを終えた一同も、鈴美の元へと集まっており
彼女も『向こう側』へと旅立つと聞き、康一くんもショックを受けてしまい、彼女を引き留めようとするが
もうこの町ですべきことは何もない、去る時が来たのだと鈴美の意志は固い…

「それとも露伴ちゃん あたしがいなくなったらさびしいって泣くかしら?」
「…… バカ言えよ!なぜぼくがさびしがるんだ? 君は15年も前にすでに死んでいるんだぜ!
 前にもいったがこの世の「未練」とか何とか言ってないで……
 さっさとあの世へ行くってのが正しい幽霊のあり方だってのはかわらない意見なんだぜ………」

フン!と鼻息ひとつ なんだが露伴のよこで康一くんの何か訴える視線がイタイ
…康一くんの無言の訴えに露伴の観念したか、自身の本心を吐露する 自分だって鈴美には行ってほしくないと
・・・その言葉には鈴美も思わず涙が溢れ出る そこへさらに仗助達、街のスタンド使いの皆も鈴美の前に姿を見せる

75 :奇妙な粗筋書き:2023/09/25(月) 19:31:33.39 ID:???.net
「さよなら鈴美さん」
「死んだ人に言うのもなんだけどよー 元気でな」「おれもさびしいよー」
「あんたはりっぱな女性じゃ あんたの事はここにいる誰もが忘れはしないじゃろう」

「ありがとう みんな・・・ さようなら・・・みんな・・・」

そう、別れの言葉を残してこの世を去る鈴美とアーノルド
一同はみな、空を見上げて鈴美の旅立ちを見送るのであった…

―――場面変わり、夜になった川尻家にて
しのぶは帰りの遅い夫に心配げな声が出ており…
そんな母の姿に、晩御飯の食卓に着く早人はその身を震わせ、苦々しい表情が浮かんでしまう・・・
吉良との闘いの結末は、早人が目を背けていた一つの事実を突き付けられる 『自分のパパ』はもう、帰ってこないという事に…
先に食べてて、とする母の言葉に早人は母から顔を背け、溢れる涙を隠しながら、母へと返す

「う………うっ ぼくも…… ……待ってる……よ…
 ぼくも……パパが……帰ってから…一緒に食べるよ………」
「……… そう………ところであんた…最近 背のびた?」

 ぼく(広瀬 康一)―――
 の住む…ぼくたちの町……『杜王町』はとても深く傷ついた……
 いや… 正確に言えば『町が産んだ 吉良吉影という怪物によって 町自身は傷つけられた……』
 
 早人くんのママはご主人の帰りをずっと待つのだろう…
「重ちー」の家族は息子が帰るのをずっと待つのだろう………
 吉良吉影に殺された娘や兄弟の帰りを 家族たちはこれからもずっと待つのだろう………

 傷の痛みが深くあらわれてくるのはこれからなのだろう……
 いったい…この「痛み」はどうやって癒せばいいのだろう?
 ぼくにはわからない…町の未来にとって命取りになるのか 
 さもなくば いずれ消え去るのだろうか―――ぼくにはわからない

76 :奇妙な粗筋書き:2023/09/25(月) 19:32:25.95 ID:???.net
とはいえ吉良との闘いが終わったことで、街の騒動もひと段落
承太郎とジョセフは杜王町を後にするべく、船に乗り込んでいた所
船から町を見据える承太郎に、ジョセフも心配か?と声をかける(透明赤ちゃん抱っこしつつ)
たしかに吉良との闘いは終わったが、町の脅威となるスタンド使いはまだ潜んでいるかもしれないが…

「この杜王町の今回の事件に関わる仗助達を見ていて…… ひとつだけ言える事を見つけたよ
 この町の若者は 『黄金の精神』を持っているという事をのォ
 かつてわしらもエジプトに向かう時に見た………「正義」の輝きの中にあるという『黄金の精神』を………
 わしは仗助たちのなかに見たよ………それがあるかぎり大丈夫じゃ………

 彼らの示したその「精神」は吉良の事件を知らないほかの人々の心の中にも
 教えなくとも自然としみわたって行くものじゃ そして次なる世代にもな………」

するとそこへ、二人のお見送りに来たのか仗助が波止場から声を上げる
ジョセフも振り返り、誇り高き我が息子への別れを言おうとしていた所
仗助が渡したうちのおふくろの写真はちゃんと持ったか声を上げる仗助、ジョセフもちゃんとサイフにしまっておいたと笑顔で返す、のだけど・・・

「そう…入れたのね……? お財布に… フフこれ写真のきれっぱしね」
にんまり笑顔を浮かべると共に、仗助がクレイジーダイヤモンドを展開、ジョセフのサイフが仗助の手もとにすっ飛ぶ!
父親ならお小遣いくれるもんよねーとしたり顔で言ってのける仗助にはジョセフもさすがにお怒りでした

「こっ…このガキ…〜〜〜」
「『黄金の精神』を持ってるってセリフ…… 撤回するかい?じじい」
「元気でなあ〜〜〜ッ!」

…その後、『猫草』は億奏の父がお世話する事になり、猫草も億奏父をお気に入りのようで
億奏の方もそれでいいと思っており、新しい家族を問題なく迎えている模様

『透明の赤ちゃん』は母親が以前不明のままで、結局ジョセフの養子として拾われることに
ちなみに妻のスージーQからは「また隠し子か?」と疑われひと騒動あったことは言うまでもない
そのおかげなのかボケ気味だったジョセフも最近は元気を取り戻しているそうな

『空条 承太郎』は杜王町に滞在中、海岸で見たヒトデに関する論文を執筆 『博士号』を取ったとの事

こうして1999年の夏は当たり前のように過ぎていく…
その中で過ごした奇妙な冒険も終わり、町にすむ人々も当たり前の日常へと戻って行くのであった―――


 PART4 完

77 :マロン名無しさん:2023/09/25(月) 23:28:24.25 ID:???.net
まあディオの残党なりなんなりでまだ続くだろうとは思ってたが、恐怖の大王ネタとはおもわなんだ
しかし承太郎、いっそ学生時代掘り下げてほしいわ
喧嘩と教師イビリに食い逃げかましてた不良(レッテル)だったのに、あの間に論文手掛けて博士号とは…

78 :マロン名無しさん:2023/09/25(月) 23:58:18.41 ID:???.net
なんだかんだでしのぶも女から母になってる感じあって尊い
少なくともママを守る早人の心に触れたことで何かしら変化があったのだろうな

79 :マロン名無しさん:2023/09/26(火) 06:38:03.60 ID:???.net
ヒトデの論文気になる… w

80 :マロン名無しさん:2023/09/26(火) 06:44:02.89 ID:???.net
岸辺露伴が寂しいと言わされてたけど本当だろうか

81 :マロン名無しさん:2023/09/26(火) 07:12:17.56 ID:???.net
さて気が早いが第5部の予想をすると主人公は
・承太郎の子供
・仗助の子供
・透明な赤ちゃんもしくはその子供(一応ジョースターの家系に入ったし)
・ジョセフにさらなる隠し子発覚
上3つは主人公張れるくらいになるまでにさらに十数年は要するから流石に難しいかな(1999年はまあ予想可能な近未来だけどこれくらいが限界)
となると隠し子とは言わずともどこからかジョースターの血筋がポンと出てくるのかね
多分4部と5部の橋渡し役は康一くんが務めることになるだろうけど

82 :マロン名無しさん:2023/09/26(火) 07:16:31.52 ID:???.net
そして我々は大事なことを失念していた


幼い仗助の生命を救った学ランの男誰やねん

83 :マロン名無しさん:2023/09/26(火) 07:24:47.08 ID:???.net
>>82
ただの一発ネタで終わらすにはあまりにも美味しい過去だったなあれ…

84 :奇妙な粗筋書き:2023/09/26(火) 19:16:24.92 ID:???.net
これにてジョジョ4部、および漫画サロンでの活動は終了となります
付き合ってくれた皆様は本当にありがとうございました(ぺこり

と言う訳でこちらは楽屋裏としつつ・・・
問題として、正直5部始めるにはあらすじの在庫が足りてないです(汗
5chのgdgdでモチベダダ下がりなのに加えて猛暑やら両親の入院やらが重なって
ちょっと今から始めるには厳しい部分がありそうですね
とりあえずしばらくインターバルとしつつ、始めた時は改めてこちらと楽屋裏で告知しますね

85 :マロン名無しさん:2023/09/27(水) 01:08:02.37 ID:???.net
終盤は規制のせいか書き込みが少なくなったのが残念だったな

86 :マロン名無しさん:2023/09/28(木) 09:16:15.30 ID:???.net
tk_tk (不要な方のN.G登録用)

更に家族友人等などにも教えてプラス¥4000×人数をGET可能。
https://i.imgur.com/qBSPcJ8.jpg

87 :マロン名無しさん:2023/09/28(木) 10:44:07.83 ID:???.net
>>86
流石に大手のやりかた。

総レス数 87
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