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MMT Modern Monetary Theory Part.153

149 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2024/04/29(月) 22:46:05.92 ID:9PDwKXHk0.net
「会見中にも円安進行、植田日銀総裁、足元の為替で物価には「大きな影響は出ていない」と正しく述べる。」

円安が物価を押し上げないことは、ちょっとでもマクロ経済学をかじった人間なら常識なのですが、その常識がない人が沢山いるようです。

円安で上がるのは輸入品の価格であって物価ではないからです。価格と物価は全く違うのです。
例えば、円安で輸入品が上がったとします。消費者が高いと判断すればその商品は売れなくなり、すぐに値下げしてしまいます。売り手とすれば、売れなきゃ商品はただのゴミになってしまいますので、そりゃ値下げしてでも売りますよ。あたりまえのことです。

それなら、その値上がりした商品を消費者が買った場合はどうか?購買力に余裕がない消費者であれば、その値上がりした商品を買った分だけ、他の商品を買い控えます。
問題なのは、この買い控えが、消費者にとってはほとんど無自覚に行われる点であり、だからこそ消費者は自覚がないのですが、しかし、自覚はなくても経済指標にその買い控えの影響ははっきりと出てしまうんですよ。

それでは、なぜ物価が上がるのか?ですが、ある商品が値上がりし、それを購入しても、消費者が買い控えしなかった時に物価が上がるんです。
あるいは、その消費者が買い控えをしたとしても、もっと巨大な消費者が現れて、彼が買い控えず、他の商品を買えばそれでも物価は上昇します。

つまり、物価の上昇を決定しているのは、戦争でもない限り、無自覚ではありますが、その正体は消費者であり需要なのです。

植田日銀総裁の「足元の為替で物価には「大きな影響は出ていない」」という発言は、経済学博士号ホルダーの植田氏からすれば当然すぎるほど当然の言葉なのですよ。
もし、「円安が物価を押し上げている」などと彼が発言したとすれば、彼の発言は、経済学会では物笑いの種になったことでしょうし、それはそれで、一種の伝説が誕生したことでしょうが・・・。

物価とは、経済学では総需要と総供給が均衡する価格のことであると、そう定義しているはずです。
ということは、総需要も物価の決定に深くかかわっているということです。それを皆さんはどういうわけか理解できないんですよね。

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