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MMT Modern Monetary Theory Part.153

894 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :2024/05/07(火) 09:59:21.82 ID:vfWuoMb50.net
今、ミッチェルの「量的緩和にいかに意味がないか」って記事を翻訳中なんですが、これを理解するには金融政策/金融調節のかなり核の部分を掴まないと駄目なんですね。
少なくとも、「中央銀行はお金を刷るところ」みたいなリフレシンパレベルの理解では全然ダメ。

ミッチェルの記事はお世辞にも「初心者に分かりやすいもの」とは言えないので、私なりに噛み砕いて説明しようと思います。
まず、『中央銀行は、政策金利を目標に短期金利を誘導する部門』という理解がポイント。字面だけならわかっているという人も多いでしょうが、実態を完璧に理解するのは難しい。

では中央銀行はどうやって短期金利誘導しているかというと、「国債の売買を通じて」というのが重要ポイント。
この意味で国債というのは、準備預金の調達コストを一定化するための金融政策手段でしかない、=純粋な意味での財源調達手段ではない。「国債は財源調達手段ではない」という事実が超重要。

とりあえず押さえてほしいのは、中央銀行は国債を「準備預金の投資先」として扱うことで短期金利誘導をしているということ。
これによって民間金融機関は、国債投資より低い金利で準備預金を融通することはなくなります。これによって短期国債金利は裁定的に銀行間準備預金融通金利の最低値になる。

裏を返せば、ある政策金利を設定する場合、フラットな状況から(決算期の到来等によって)準備預金需要が増加すれば、そのままの準備預金-国債バランスだと、準備預金融通金利(≡短期金利)と短期国債金利がパラレルに上昇してしまうので、準備預金需要に対して受動的に中央銀行は(買い)オペを行う。

望月慎

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