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【札幌】店主の思い聞きたくて…絵本店「ひだまり」 読み聞かせ人気、問い合わせ後絶えず

1 :ひよこ ★ :2020/03/14(土) 20:34:42.45 ID:CAP_USER9.net
https://mainichi.jp/articles/20200314/k00/00m/040/157000c
毎日新聞2020年3月14日 17時50分(最終更新 3月14日 19時51分)

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客に絵本の読み聞かせをする店主の青田正徳さん(左)=札幌市手稲区で2020年3月13日、貝塚太一撮影

 玄関口に除雪器具が置かれ、外観はごく普通の一軒家。絵本と児童書の専門店であることを知る人は、近隣の住民でも少ない。札幌市手稲区の「ちいさなえほんや ひだまり」。店内に入ると、客の親子にゆっくりとした声で絵本を読み聞かせて、おすすめの本をうれしそうに語る店主の姿があった。


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外観は一軒家。絵本「スーホの白い馬」の看板とのぼりが目印=札幌市手稲区で2020年3月13日、貝塚太一撮影

 2500タイトルの絵本が並ぶ。すべて店主の青田正徳さん(67)が認めたものだけ。すべての本の内容を語れるだけではない。一冊一冊の国内外の絵本作家や画家についての情報も語りに織り込んでいる。

 売るためではない。自分が感じた喜怒哀楽の感情を、子供にも大人にも真っすぐに語る。その思いを聞きたくて、「青田さんに会うため」に訪れる客が多い。

 営業時間は金〜月曜と祝日の午前10時〜午後7時。北海道で新型コロナウイルスの感染が広がる中、2月末は休んだ。だが、どうすればウイルス対策ができるかの情報も増えてきた。そうした注意事項を参考に、換気に気をつけ、除菌作業を徹底的に行って開店したが、客の数は激減している。それでも営業時間には「お店は開いていますか?」「絵本の注文はできますか?」などの問い合わせが電話で入ってくる。


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交流のある絵本作家も多く、2500タイトルの絵本の中にはサイン入りの本も販売している=札幌市手稲区で2020年3月13日、貝塚太一撮影

 店は1994年に札幌市西区の喫茶店の一角で始めた。児童書出版社の販売代理店を辞めての開業だった。周囲から「無謀」と言われたが、仕事をしながら感じてきた絵本の素晴らしさを、より多くの人たちに伝えたいとの気持ちが自分を突き動かした。

 絵本読み聞かせの講演会も同時に始めた。何十冊もの本を持ち込み、次々に1冊ずつ右腕で支えて紹介してきた。今では腕が上がらなくなり講演会は今年から断念した。

 青田さんは「26年やってきてずっと赤字。いつ潰れてもおかしくない」という。それでも「ここ(店)では腕が壊れてでも読み聞かせは続けますよ」と笑った。「自分がいいと思った本を直接手渡せて、喜んでもらえる。こんな幸せなことはない」。生き方とは。幸せとは――。店の小さな空間には、そんなことを考えさせてくれる声が絵本を通して響いている。【貝塚太一】

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