【山形】目指せ定番土産　スイカのゼリーやクラゲのパスタなどなど

ひよこ ★

https://mainichi.jp/articles/20200315/k00/00m/040/024000c
毎日新聞2020年3月15日 09時46分(最終更新 3月15日 09時47分)

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新発売のスイカゼリー＝山形市で、日高七海撮影

　山形を訪れる観光客らにとって、人気の土産品とは何だろう。毎年のように新商品が登場する一方、消えていく商品もある厳しい世界で、今春登場の商品は土産品の常連に定着できるか。【藤村元大、日高七海】

　国道13号沿いの県観光物産館「ぐっと山形」（山形市表蔵王）によると、同店は現在、土産品や特産物約4000種類を販売している。このうち、菓子を含む食品が約3分の1を占める。増減はあるが、季節ごとに2～4点ほどの新商品が並ぶ一方、店頭から消える商品もある。

　2019年の一番人気は、サクランボが丸ごと入った加藤物産（上山市）のゼリー「さくらんぼきらら」。だだちゃ豆やラ・フランスなど、県特産品の関連が売れ筋。6月のサクランボ狩りシーズンに加え、人の往来が多い年末年始、ゴールデンウイーク、お盆、紅葉シーズンに売り上げが伸びているという。

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　三和缶詰（中山町）は10日、県産スイカ果汁を使ったゼリーの販売を始めた。山形市の「ぐっと山形」やエスパル山形の「山形銘店」などで購入できる。

　県内は尾花沢市が「夏スイカ」の生産量日本一を誇るなど、全国有数のスイカ産地。サクランボやラ・フランスと比べてスイカ関連商品が少ないと感じた同社は、スイカをより身近に感じてもらおうと開発した。

　尾花沢市や大石田町などのスイカ果汁を使って香りや舌触りをスイカに近づけ、バジルの種をスイカの種に見立て、つぶつぶした食感が出るよう工夫した。1個税抜き300円（オープン価格）。担当者は「凍らせてシャーベットとしても味わえる。山形はスイカもおいしいことを知ってもらえたら」と話す。問い合わせは同社（ソースでご確認下さい）。

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　玉谷製麺所（西川町）は22日、5年前から販売する「クラゲ夢パスタ」をリニューアルし、見た目はクラゲで県産材料にこだわった商品にし、同社と鶴岡市立加茂水族館などで販売を始める。

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リニューアルした「クラゲ夢パスタ」をPRする玉谷貴子専務＝山形県西川町で、藤村元大撮影

　従来品はらせん状のフジッリなどで、国産のビゼンクラゲをパスタ生地に練り込んだ。玉谷貴子専務は「県産食材で『山形に来たい』と思わせる味を出したい」と昨年7月からリニューアルに着手。新商品はクラゲを食材には使わず、ベニクラゲ、タコクラゲ、ミズクラゲの形にした。「クラゲ水族館」として知られる加茂水族館の奥泉和也館長の紹介で、県産トラフグの白子を生地に練り込んだ。県産米「雪若丸」の玄米粉も生地に入れた。

　もちもちとした食感が特長で、サラダやグラタンなどでも楽しめるといい、玉谷専務は「パスタを食べて、山形のおいしさ、クラゲの面白さを感じてくれればうれしい」と話す。1袋100グラム入り税込み540円で、年5000袋以上の売り上げを目指している。

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サクランボで白あんが薄く染まった「山形カシェルやまがたまるっ恋」＝江連能弘撮影

　特産品の企画販売会社「マウントスマイル」（米沢市）と菓子製造販売の「じんだん本舗大江」（南陽市）は、サクランボの「佐藤錦」で作ったピューレを白あんに練り込んだ、ほのかに甘酸っぱいまんじゅう「山形カシェルやまがたまるっ恋」を共同開発した。4月から県内の駅や空港などで販売予定。

　県の「土産品開発支援事業」を活用した事業。マウントスマイルの坂本剛一・商品部リーダーによると、県内の和菓子、洋菓子メーカー約40社に提案した中で、じんだん本舗大江が協力し、18年に開発に着手。今年2月に完成した。山形で一番の土産品を目指すという坂本さんは「帰省や旅行で来た際のお土産として選んでもらえたら」と話している。1個税込み200円で、箱入り（5個）は同1150円。

【山形】目指せ定番土産 スイカのゼリーやクラゲのパスタなどなど

【山形】目指せ定番土産　スイカのゼリーやクラゲのパスタなどなど