感謝胸に、最高の１枚を　飛行隊「専属カメラマン」

ひよこ ★

https://www.sankei.com/life/news/200320/lif2003200049-n1.html
2020.3.20 17:58

https://www.sankei.com/images/news/200320/lif2003200049-p1.jpg
ブルーインパルスの「専属カメラマン」を務める黒沢英介さん＝６日、宮城県東松島市

　聖火到着式に花を添えた、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」。黒沢英介さん（４９）＝仙台市＝は、同部隊の「専属カメラマン」を約２０年間務める市井の写真家だ。「私にとっても歴史的瞬間」。東日本大震災で受けた支援への感謝を胸に、最高の１枚を狙った。

　部隊が所属する空自松島基地（宮城県東松島市）のすぐ近くに母の実家があった。小５の時に目にした、Ｔ２練習機の訓練飛行が野球少年の将来を決めた。幼少時の目のけがにより整備士の夢はついえたが、機体を撮る写真家の道へ。

　９年前の３月１１日、津波が松島基地を襲い、部隊は同基地での活動を休止。以来、機体と町並みを同じアングルに収めることが増えた。

　「世界各地からの温かい支援に、写真を通じて感謝を伝えたい」と話していた黒沢さん。２０日は強風に見舞われるあいにくの天候となった。それでも「生きている間に、東松島で、地元の人と一緒に見ることができた」。写真の出来うんぬんよりも、最高の瞬間を切り取れたことが満足だ。

感謝胸に、最高の１枚を 飛行隊「専属カメラマン」

感謝胸に、最高の１枚を　飛行隊「専属カメラマン」