【コーギーの尻って犯したくなるよね(´・ω・｀)】警察犬に「なめられてますよ」　“鼻の捜査官”訓練所で指導に挑戦

ひよこ ★

https://mainichi.jp/articles/20200321/k00/00m/040/050000c
毎日新聞2020年3月21日 09時15分(最終更新 3月21日 12時04分)

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/03/21/20200321k0000m040051000p/9.jpg
「臭気選別訓練」を体験する記者（左）と湊臣正さん＝大野町松山の訓練所で、渡辺隆文撮影

　事件捜査や行方不明者の捜索に出動し、優れた嗅覚を生かし「鼻の捜査官」として活躍する警察犬。どんな訓練をしているのか、以前から興味があった。そこで、県警の嘱託警察犬を育成する「岐阜県警察本部嘱託　公認　羽島警察犬愛犬大野訓練所」（大野町松山）で訓練を体験した。【渡辺隆文】

　嘱託警察犬とは、警察が飼育・管理する直轄警察犬と異なり、民間が飼育、訓練し、警察が審査して選考する警察犬を指す。何頭もの嘱託警察犬を育て上げた「日本警察犬協会　公認一等訓練士正」の湊臣正（みなと・とみまさ）所長（61）に指導を仰いだ。

　訓練は生後5カ月前後から、基本動作を覚えることから始まる。私に付き合ってくれたのはコーギー犬の「クゥカ」（8歳・雄）だ。まずは、「座って待つ」「横について歩く」という動作をする服従訓練だ。

　常に主人の安全を守るため、犬に左側を歩かせる訓練では「あと」という言葉を出しながら歩く。湊さんが見本を見せてくれた。「あと」とクゥカに大きな声を掛けながら歩く。クゥカは常に湊さんの顔を見上げながら寄り添うように歩く。

　さて、私の番だ。私は戌（いぬ）年である。通じ合えるものがあると信じ、「あと」と声を掛ける。だが、クゥカは私の周りをグルグルと回り、言うことを聞いてくれない。湊さんは「ばかにされ、なめられてますよ。大きな声ではっきりと言わないと」と苦笑する。やはり「犬同士」でも、素人には一筋縄にはいかない。

　　　　◇　　◇　　　　

　徐々になれたところでにおいを嗅ぎ分ける「臭気選別訓練」に取り組んだ。木製の選別台に穴が5カ所開いており、異なるにおいの布が入れてある。私のにおいをつけた布を1カ所に入れ、その後に私の体臭をクゥカに嗅がせた。

　においを嗅がせるという単純な動作だが、やり方がぎこちないのか顔を左右に振ってなかなか思うようにいかない。湊さんが「鼻全体を覆うように嗅がせて」とアドバイスをくれる。ようやくできて、クゥカに向かって「探せ！」と、選別台に向かって指をさす。

　5カ所にある布のにおいをそれぞれ2、3度嗅いだが、見事一発で当てた。3度やったがすべて的中。刑事ドラマの一場面を見ているようで「素晴らしい。さすが鼻の捜査官」と驚いた。

　　　　◇　　◇　　　　

　どのくらい訓練を積めば晴れて警察犬になれるのか、湊さんに聞いた。「犬の性格や能力にもよるのでさまざまです。訓練者は犬の体調や動き、精神状態などを見極めないといけません」と話す。数年にわたる訓練を受けても、警察犬に選ばれるのはごく一部だという。

　「何度も同じことを繰り返す反復練習しかないので、訓練に終わりはありませんよ」と教えてくれた。わずかな時間だったが、地道なトレーニングを積み重ねる指導員の大変さを身をもって感じた。

【コーギーの尻って犯したくなるよね(´・ω・｀)】警察犬に「なめられてますよ」 “鼻の捜査官”訓練所で指導に挑戦

【コーギーの尻って犯したくなるよね(´・ω・｀)】警察犬に「なめられてますよ」　“鼻の捜査官”訓練所で指導に挑戦