米ＧＥの航空機部門、世界で２５％人員削減へ…感染拡大で需要減 [だるまたん★]

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　【ニューヨーク＝小林泰明】米ゼネラル・エレクトリック（ＧＥ）は４日、航空機エンジンを製造する航空機部門について、世界で約２５％の従業員を削減すると発表した。削減規模は約１万３０００人に上る。新型コロナウイルスの感染拡大で飛行機の利用客が減り、航空機の需要も落ち込んでいるため、大規模な人員削減に踏み切る。

　ＧＥは３月、航空機部門で米国の従業員の約１０％にあたる約２６００人を削減する方針を表明したが、削減規模を拡大する。ＧＥ幹部は４日、航空業界が「前例のない大幅な縮小」に直面しているとし、「市場の現実に合わせて、より多くのコスト削減が必要になる」などと説明した。

　ＧＥは航空機大手のボーイングやエアバスにエンジンを供給しており、航空機部門の売り上げは全体の約３割を占めている。ただ、２０２０年１～３月期の航空機部門の売り上げは前年同期比１３％減となっており、今後も感染拡大の影響が深刻化すると見込まれている。

　アメリカン航空グループなど米航空大手３社は、２０年１～３月期決算でいずれも最終赤字に陥り、運航を大幅に減らす方針を打ち出している。ボーイングのデビッド・カルフーン最高経営責任者（ＣＥＯ）は旅客需要の回復に「２～３年かかる」との見通しを示しており、旅客機の減産や約１６万人いる従業員の約１割削減に踏み切る方針だ。今後、ＧＥのような部品メーカーへの影響が広がる可能性がある。
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