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空だけじゃない 1000メートルの深海でも活躍 「水中ドローン」に期待 [ひよこ★]

1 :ひよこ ★ :2020/06/16(火) 10:34:13.56 ID:CAP_USER9.net
https://mainichi.jp/articles/20200616/k00/00m/020/016000c
会員限定有料記事 毎日新聞2020年6月16日 09時00分(最終更新 6月16日 09時00分)

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/06/16/20200616k0000m020010000p/9.jpg
開発した水中ドローン「ダイブユニット300」について説明する伊藤昌平社長=東京都台東区で2020年5月21日、吉田卓矢撮影

 おもちゃから産業用までさまざまな用途で利用が進むドローンだが、空だけが活躍の場ではない。水中用のドローンも近年急速に利用が広がっており、2022年には52億ドルの市場に成長すると言われている。国内でも海洋・海底調査やインフラ点検での利用が進む。産業用の水中ドローンを製造している国内唯一の会社を訪ね、開発経緯や今後の可能性などを聞いた。【吉田卓矢/統合デジタル取材センター】

 東京都台東区の下町にある会社の名前は「Full Depth(フルデプス、深海の最深部)」( https://fulldepth.co.jp/ )。社長の伊藤昌平さん(33)が14年6月に「空間知能化研究所」の名称で設立し、18年春に現在の社名に改めた。開発した水中ドローン「ダイブユニット300」のレンタルサービスを同年6月から始め、昨年10月からは販売も始めた。

 会社は都営浅草線蔵前駅から100メートルほどの雑居ビルにある。訪ねると、伊藤さんが出迎えてくれた。開発・製造を行う1階の部屋には、部品や工具の棚と製造・メンテナンス中の水中ドローンがいくつも置かれていた。まるで工学系大学の研究室のようだ。伊藤さんは「ここで1個ずつ製造しています。利用者の要望に応じて必要な装置を取り付けます」と話す。

 水を張った縦4.5メートル、横2.5メートル、深さ1.3メートルの実験用水槽もあった。水中ドローンは縦64センチ、横41センチ、高さ37.5センチの直方体で、重さは約28キロ。空を飛ぶドローンと同じようにプロペラとカメラが付いているが、空とは違ってがっしりとしたフレームと、プロペラは上部の3個に加えて、前と後ろの面の両端に内側へ45度傾けたものが計4個付いている。これによって、潜行・浮上・旋回だけでなく、水中での姿勢を制御する。また、4個のLEDライトで、光の届かない水中でも撮影ができる。ドローンはワイヤでつながっており、実際に使う際は、コントローラーを持った操縦士とワイヤを持った2人で操作する。

 「それでは動かします」。水槽脇に立った伊藤さんがパソコンにつながったコントローラーを操作すると水中に置かれていた水中ドローンがゆっくりと上昇した。その後、「横に移動します」「旋回します」「前に進みます」と話しながら操作すると、なめらかにその通りの動きをした。迫力があったのは急速潜行で、ゴボゴボと大量の泡を噴き出し一気に潜った。

 「操作しますか?」と言われて、伊藤さんから手渡されたのは、テレビゲーム用のコントローラーだった。「専用コントローラーの方がかっこいいかもしれませんが、これの方が操作しやすく、壊れてもすぐに交換できます」

 操作は簡単で、コントローラーの左右のレバーで前後左右や潜行・浮上・旋回を指示。ボタン操作でライトの点灯や撮影などもできる。水中の様子はパソコン画面にずっと映し出されていたが、現場のパソコンだけでなく、遠く離れた場所でも同じ映像を見ることができる。

 人間の場合、潜水士でも潜って作業できるのは数十メートルまでで、時間にも限界がある。水中ドローンは、水深300メートルまで潜れ、連続で4時間も稼働できる。水中カメラだけでなく、水中ソナーやさまざまな計測機器を取り付けることで、人が行けない深い場所や危険な場所での調査・探索や計測、撮影ができる。

 伊藤さんは、子供のころ釣り好きの父親に連れられ、よく海釣りや水族館に行ったという。特に奇妙な形をした深海魚には好奇心をくすぐられた。もの作りも大好きで小学生のころから工作キットを買っては組み立てた。高校は東京工業大付属科学技術高校に進学。在学中に、自作のマイクロマウスで迷路を走破する時間を競うマイクロマウスの全国大会や東日本大会に出場。社会人や大学生を相手に、審査員特別賞などを受賞した。筑波大進学後は友人に誘われ、1年生の時から大学近くのベンチャー企業でアルバイトをして、国の研究機関などから依頼のあったロボットセンサーなどを開発した。

 転機は大学3年の時に訪れた。テレビで深海の特集番組を見た。小学生のころから大好きで、会社のロゴにもした深海魚「ナガヅエエソ」が映し出された。撮影していたのは、深海調査用のロボットだった。「自分の作ったロボットで撮影したい」と考えて早速、文献を調査し設計の構想を練り始めた。しかし、国内に関連文献はほとんど無かった。部品をそろえるにも多額のお金がかかることも分かった。しかし諦めなかった。

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