【深層リポート】神奈川発　薬物の誘惑　コロナ禍に忍び寄る　大麻摘発者　昨年１０％超す増加 [ひよこ★]

ひよこ ★

2021.4.17 08:00

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過去に神奈川県警が押収し、公開した大麻＝横浜市西区の県警戸部署（宇都木渉撮影）

　最初の緊急事態宣言から１年以上を経ても収束の気配をみせず、第４波の様相を呈してきた新型コロナウイルス感染。感染拡大防止策で社会活動が長期間停滞しているにもかかわらず、神奈川県内では昨年、大麻による摘発者数が増加していたことが、県警への取材で分かった。興味本位で手を出す者のほか、ある著名人の例からはコロナ禍が大麻の蔓延（まんえん）を助長させたかのような側面もうかがえる。捜査関係者は、大麻が別の薬物乱用への入り口になっているとして、警戒を強めている。

ステイホームで…

　県警薬物銃器対策課によると、令和２年の１年間に県内で大麻取締法違反の疑いにより摘発された人数は計４８９人で、元年の４３２人に比べて５７人、率にして１０％以上増加した。捜査関係者の一人は「大麻使用は近年、増加傾向が続いている。コロナ禍との因果関係は不明だが」と前置きしつつ、「現在、大麻はインターネットで簡単に買えてしまう。ステイホームが呼び掛けられ、暇を持て余した若者が安易に手を出してしまったというケースも考えられなくはない」と語る。

　大麻をめぐっては、著名人が逮捕され、社会に衝撃を与える事件が繰り返されてきた。昨年９月に大麻を所持した容疑で警視庁に逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた俳優の伊勢谷友介さん（４４）もその一人だ。

記者が見た“実態”

　伊勢谷さんは公判で、２０代の頃から断続的に大麻を使用してきたと説明したうえで「コロナで自宅待機が増え、空いている時間に（大麻を）使っていた」と釈明。コロナ禍が薬物犯罪に悪影響を与える可能性が十分にあることをうかがわせた。

　伊勢谷さんは大麻について法廷で「リラックスのため」などとも話した。だが、使用する人間をはたから見ると、その印象は異なる。これは米国の大学に留学していた頃、記者が現地で見た光景だ。

　〈深夜、寮の自室の窓をたたく音で目覚めると、玄関の外にルームメートの男が立っていた。ドアを開けると、泥酔したかのようなうつろな表情で部屋に入ってきた。だが酒の臭いは全くしない。様子がおかしいので、その点について話を向けてみた。すると男はソファにだらしなく腰かけて「大麻を吸ってきた。気持ちがいい」と語り始めた。その州は大麻の使用が禁じられていたためきつく注意したが、彼は意に介した様子はなかった。危険を感じそれ以降は関わりを避け、ルームメートの関係も解消した〉

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【深層リポート】神奈川発 薬物の誘惑 コロナ禍に忍び寄る 大麻摘発者 昨年１０％超す増加 [ひよこ★]

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