井浦新、映画「福田村事件」は「強烈な映画体験ができる作品」 [少考さん★]

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井浦新、映画「福田村事件」は「強烈な映画体験ができる作品」 - サンスポ:
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2023/09/03 13:47

　俳優、井浦新（４８）が３日、大阪市北区のシネ・リーブル梅田で行われた主演映画「福田村事件」（森達也監督）の公開記念舞台あいさつ前に在阪スポーツ紙の囲み取材に応じた。

　１９２３年９月１日の関東大震災発生から５日後、千葉県福田村（現・野田市）で、香川県の薬の行商団１５人中９人が流言飛語に惑わされた村民らに殺害された事件を映画化。森監督が初めて劇映画を手掛けた。

　新作公開のたびに全国の単館系映画館を回る自称「舞台あいさつ俳優」の井浦は、本作も「（今月１日の公開から）どこも満員御礼。鼻をすする音や涙をぬぐう方がいて、心に残る映画になっているんだな、ちゃんと届いているんだなと感じてます」と手応え。

　「若いお客さんが見に来てくださっているのがすごくうれしい。強烈な映画体験ができる作品」と自負している。

　演じたのは、日本統治下の京城で日本軍による虐殺事件を目撃してしまい、故郷の福田村へ帰ってきた元教師役。共演陣には田中麗奈（４３）、永山瑛太（４０）、東出昌大（３５）ら人気者がそろった。

　「もしかしたら物議をかもして、上映中止運動になるかもしれず、そうなると出てくれた俳優さんに傷つく。嫌がるだろうなと思ったら、ほとんどの方が二つ返事で応じてくれて、逆にびっくりした」と森監督。

　事件のことはオファーを受けて初めて知った井浦だが、重いテーマだけに「自分で自分を試すような現場。俳優部は魂を削りながら森監督と向き合っていた。その一番後ろから気を張って支えようとした」という。

　これには森監督も「撮影がコロナ禍で、終わったあとに飲みに行こうとかができなかったのは心残りだけど、後で聞いたら井浦さんが気を遣って俳優さんたちに『マスクしてご飯に行こう』とかやってくれていた。やっぱり座長だな」と感謝していた。