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FFDQバトルロワイアル3rd PART20

441 :ウソツキリバーサル 7/9:2024/05/11(土) 00:40:41.52 ID:GIndU0fq0
「あ、ああ、うん、ごめん」

……気づいたよな?
マジのマヌケじゃねえって信じていいんだよな?
一握の不安を抱えつつ、俺はふと思い出したことを尋ねた。

「そういや聞き忘れてたんだが、静寂の玉ってアイテムを知らねえか?
 無理やり黙らせて魔法を使えなくする代物らしいから、ケフカ対策に探してるんだが」
「黙らせる……ああ、リルムが使ってたやつ?」
「――!! 持ってるのか?!」
「いや、俺達は持ってきてないな。
 ヘンリーかソロか……もしかしたら、そのままリルムが持って――ああっと、リルムの遺体の傍にあるのかも?」
「持って来いよ! 死人に持たせたって意味ねえだろうが!」

思わず机をぶっ叩きそうになったが、ギリギリ寸止めする。
バッツに当たっても仕方がねえ。
人の心を読んで一番言われたくないことを喚き散らすモンスターの存在なんざ想定しようがないからな。
だが、ジェノバとカチ合った時のことを考えりゃ静寂の玉は絶対に必要だ。
逆に言えば、持ってない以上はあの害悪モンスターとバッタリ出会わないように動かなきゃならねえ。
ヘンリーかソロがキープしてりゃいいが、もしもリルムがそのまま持ってたとしたら夢世界に行って受け取る必要が出てくる。
やることがまた増えた。
クソが。俺は一人しかいねえんだよ。
バッツとラムザにも出来そうなことを割り振るしかねえが、どこから話して何をやらせる?
そもそもセージを連れて逃げたロックが偽物だって話もいずれは説明しなきゃならねえが?
バッツの方は感づいてるようだがよ、ラムザを暴走させないよう説得するのだって楽な仕事じゃねえぞ?

血管がブチ切れそうだ――と思ったところで、コトンと音がして目の前にパンとドリンクが置かれた。
ラムザに礼を言うより先に、甘ったるいパンを口の中に突っ込む。

味わう時間も惜しい。その一方で、考える時間が無限に欲しい。
静寂の玉の入手。サーバーの回収。ジェノバとセージの居場所。ロック達への情報共有。アーヴァイン達との合流。

当たり前だが俺の優先順位は当然サーバーがトップ、その次に静寂の玉、それから情報共有だ。
本音を言えば、セージの安否自体はどうでもいい。
何せ一人芝居して理不尽な因縁つけて襲ってきたと思ったら、その翌朝には幼女になりきって無害な子供だってツラしてるイカレ野郎だぞ?
目的も良くわからねえし、そのくせタバサ絡みでアーヴァインを狙ってるし、ピサロの記憶によりゃヘンリーの地雷を全力で踏みに行ってる。
もちろんジェノバのパワーアップに使われたら面倒だってのはわかるが……
仮にケフカとジェノバとセージで潰し合ってたとして、俺しかいない状況だったら絶対に止めねえな。

しかし――そいつをバカ正直に言っちまえばラムザもバッツも別行動を選ぶだろう。
アルガスの評価なんざ採用したくねえんだが、こいつらは両方とも甘ちゃんだ。
ちょっとでも話が通じる相手だと思ったら殺す気が失せてしまうタイプの人間。
これで雑魚ならとっくにカモられて死んでるんだが、なまじ強いせいで生き延びちまう。
……まあ、別にこいつらに限った話じゃねえが。リュックもソロもそうだしな。

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