艦隊これくしょん～ゴーヤをいじめ隊part29

名無したんはエロカワイイ

超短編
他の方のSSの設定をお借りします

ごーやは四方を高い壁に囲まれた場所でほかのごーやたちと一緒に暮らしてたんだ。
この場所は30人ほどの子どものごーやだけで生活してて、四週間たったらその場所を出て鎮守府に配属されるんだよっ。
そして、今日はごーやがこの場所を出る日なんでち！
みんなと別れるのはとってもつらいけど……鎮守府に行っていっぱい敵をやっつけて
てーとくのために戦うんでち！やさしいてーとくだといいなあ……

ここから出るときは透明な箱の中に入って、その箱は紙でできた箱の中に入れられるんだ。
真っ暗なのはこわいよぅ……でも、これくらいで弱音は吐いちゃいけないんでち。これも鎮守府に行くための試練なんでち！
神の箱に入れられるときに透明な箱の外側に、ひらひらの水着とかわいい髪飾りが袋に入ってるのが見えたでち。
箱から出してもらえたら、きっとてーとくにあれをもらえるんでち、とっても楽しみでち。

しばらく箱が揺れ続けたけど、中が真っ暗で外がどうなってるかわからないでち。早く鎮守府につかないかなあ…

やっと揺れが収まったでち。でもまだ箱が開かないでち、お外はどうなってるのかなあ…

ずっと真っ暗でち、のどが渇いてきたでち。てーとく、さみしいよお……うみゅう……

おなかすいたよお。てーとくまだあ？

いつからごーやはこの箱の中にいるんでち？ずっと真っ暗で何も聞こえないでち。早くあけてくだち。ごーやおかしくなっちゃいまち。

今は何時でちか？一体何日たったんでちか？はやくここから出してえ、てーとく、たちけてえ、たちけてえ！

たすけてたすけてたすけてあけてあけてあけてあけてあてけあｋてあけｔｔけてakてあｋ……

「……提督、またやってるんですか？」
書類の束を抱えて執務室に入ってきた大淀が、執務室の真ん中に置かれた箱を見てあきれたように、しかし口元は妖しく微笑みながら言った。
「ああ、これは私の趣味だからね。ゴーヤボックスに入った純真無垢なゴーヤを餓死するか狂死するまで箱を開けずに放置する。
中々高度だと思わないかね？」
そう言って私は大淀から書類の束を受け取ると、決裁した書類を大淀に渡す。
「ところで今夜どうかな？上等な赤ワインにでちおとめのテリーヌ、BGMには赤ごっぱの悲鳴なんか素敵じゃないかね？」
考えておきます。とだけ言って大淀が執務室を出ていくのを見送ると、私は箱に近づいて箱に耳を当てる。
どうやらもう長くなさそうだ。私のところに来た時点でゴーヤは死んでから日の光を見ることになる。
どのゴーヤも死に顔は千差万別だから、ただ虐待するよりもおもしろい。
箱の中が完全に静まり返ったら箱を開けよう。今度はどういう顔をしてるかな、怒りか、悲しみか、絶望か、それともまた別の顔か……

「はじめまして……ごーやだよぉ……ふかく……もぐる……ああ……」

おわり