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【ss】昨日ブックオフ行ってきた【オマージュ】
- 1 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:41:01.03 ID:IzJBDVT5.net
- ゆるゆりの横に少女セクト置いてあって。
- 2 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:41:50.61 ID:IzJBDVT5.net
- 海未「賭けをしませんか?」
絵里「……え?」
海未「最近退屈してるんです。 少し付き合ってもらってもいいでしょうか」
絵里「私はこれでも生徒会とかその他諸々の用事で忙しいのだけれど」
海未「そんなつれないこと言わないでください。 私と絵里先輩の仲でしょう?」
絵里「そんなの穂乃果ちゃんやことりちゃんとすればいいじゃない。 別に私とする必要はないと思わない?」
海未「いえ、絵里先輩としたいんです」
絵里「……理由は?」
- 3 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:43:41.83 ID:IzJBDVT5.net
- 海未「んー、聞きたいですか?」
絵里「内容次第ではノッてあげなくはないけれどね」
海未「そうですね……。 じゃあ私との勝負に負けて悔しがってる絵里先輩の顔が見てみたいからってことでどうでしょうか」
絵里「……それ今考えたでしょ」
海未「くすっ、やはりバレちゃいました? でもそれでも本当の理由の3割ほどを占めてるかもしれませんね」
海未「だって今まで勉強もスポーツ何事もそつなくこなして、おまけに顔もスタイルもいい、今だって生徒会長としてみんなから慕われている。 そんな絵里先輩を負かしたらきっとさぞ気持ちいいんだろうなって。 そう思うことがあるんです」
絵里「私、あなたに何か怨みを買うようなことしたかしら」
海未「いえいえ、まったくもってそんなことは。 でもそうですね、強いて言うなら……」
- 4 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:44:23.64 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「……?」
海未「やっぱりこれも内緒です」
絵里「……なんなのよ今日のあなたは」
海未「これも私ですよ。 絵里先輩が幼稚園の頃から見てきた私の一面です」
絵里「まさかこんな意地の悪い子に育ってるなんてね。 穂乃果ちゃんたちが知ったらさぞ悲しむんじゃないかしら」
海未「いやですね絵里先輩。 これも乙女のお茶目と思って見逃してください。穂乃果たちの前では『武道と舞踊が上手で、頭もいいからテスト前には勉強に付き合ってくれる。 よく怒るけど根は優しい園田海未』でいたいんですから」
絵里「まさか今までのキャラも作り物だったっていうの?」
こ海未「いえ、それは違いますよ。これまでの私も今の私も、変わらず私なんですから」
- 5 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:45:05.57 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「まるで多重人格ね」
海未「そうかもしれませんね。 いつの間にこんな自分でもわかるくらい黒い一面ができちゃったんでしょう」
絵里「ずいぶん楽しそうに話すわね」
海未「だって絵里先輩はなんだかんだで私たちに甘いって知ってますから♪」
絵里「……はぁ。 きたないわね」
海未「賭け、ノッてくれますよね?」
絵里「……すきにしなさい。 私には儲けの少ない話だけど、どうせ言っても聞かないんでしょう。 でも危ない賭け事はなしよ。 高校生らしい可愛げのあるものにしてね」
海未「それはもちろん弁えてますって。 それじゃあいろいろ決めていきましょうか」
- 6 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:45:46.75 ID:IzJBDVT5.net
- ……
……
……
海未「行ってきまーす」ガチャ
穂乃果「あっ、海未ちゃんおはよー!」
海未「おはようございます、穂乃果、ことり」
ことり「おはよう海未ちゃん。 あのね、穂乃果ちゃんったらまた今朝…」
海未「……またですか」
- 7 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:46:33.18 ID:IzJBDVT5.net
- ことり「……うん。 声かけても起きなくてしょうがないから布団剥いでみたら……。 また裸の女の子が、ね」
海未「あなたも本当に懲りないですね」
穂乃果「だって仕方ないでしょー? きのう帰り際に廊下でね、『今夜は…してくれますよね?』って可愛く迫られちゃったんだもん。 放っておくほうが可哀想だし、なにより私が相手してあげたかったんだし♪」
海未「ま、またあなたはそんなことを……! 一体何人に同じことをすれば気がすむんですか!」
穂乃果「くすっ、それは愚問だよ海未ちゃん。 私にエサを求めてくる可愛い子猫ちゃんたちはみんな等しく私のペットなんだから」
- 8 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:47:09.07 ID:IzJBDVT5.net
- 海未「誰にでもいい顔するからそうやって勘違いさせてしまうのです。 少しくらいは来るものを拒む節操を身につけてください。 そうでないと私が……」
穂乃果「ん、ごめん。 最後の方なんて?」
海未「……っ! と、とにかく少しはその自由奔放で八方美人なところを改善してもらわなければみんなが困るんですから!」
穂乃果「えー? あの子たちは私が何人と相手しててもいいって言ってるよ?」
海未「尚更です! そんなだから道端に落ちた飴玉に集るアリのごとく少女が集まってくるのですから! 今度こそあなたには少しばかりキツーーーいお説教が必要なようですね」
穂乃果「あちゃ。 これはまずいやつかも…」
- 9 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:47:49.37 ID:IzJBDVT5.net
- 海未「ことり! 穂乃果を捕まえてください!」
ことり「え、私?」
穂乃果「ふふん、ことりちゃんが私にそんなことすると思うの?」
海未「それはどうでしょうかね」
ジリッ…
穂乃果「……おっと」
ことり「ごめんね穂乃果ちゃん、私は別に穂乃果ちゃんのこととやかく言うつもりはないけど、海未ちゃんには逆らえないの。 だから…おとなしく捕まって?」
- 10 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:48:26.59 ID:IzJBDVT5.net
- 穂乃果「残念だけどそのつもりはないかな! 先行ってるね!」
ことり「あっ、逃がさないよ!」
穂乃果「くすっ、果たしてことりちゃんに私が捕まえられるかな?」
ポツン…
海未「……まぁ2人には学校着いてからも会えますし。 わざわざ走って追いかける必要はないですね」
絵里「あら、海未。 おはよう」
- 11 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:49:37.00 ID:IzJBDVT5.net
- 海未「絵里先輩。 おはようございます」
絵里「……忘れてないでしょうね。 私が勝ったら原宿でケーキバイキング3店舗分奢り」
海未「そちらこそ。 穂むらまんじゅうを私のお腹が満たされるまでですからね。 お財布の準備はできてますか?」
絵里「問題ないわ。 だって私が勝つもの」
海未「それでは今から勝負開始です。 ……では」
絵里「私が勝つけど、あとでやっぱり無かったことにしてほしいなんて言っちゃダメよ?」
海未「……くすっ、甘く見られたものですね。 それでは」
- 12 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:50:31.64 ID:IzJBDVT5.net
- ……
……
……
「おはようございます園田先輩」
「おはようございます、今日は部活来てくれますか?」
海未「ごきげんよう。 はい、今日は久々に顔を出そうと思います。 最近は竹刀ばかり振るっていたものですから、少々弓の方がおろそかになっているかもしれませんし」
「やったぁ! 今日こそ園田先輩に稽古つけてもらおっと!」
「ちょっと、ズルいわよ! 私だって園田先輩と……!」
海未「2人とも、変なころで争わないでくださ……、んっ? あれは……」
『……』
- 13 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:56:09.92 ID:IzJBDVT5.net
- 海未(しめた……!)
穂乃果「ぐっ、人が転んでるところを捕まえるなんて……それでも日本のナデシコなの!」
ことり「ごめんね、こうでもしないと穂乃果ちゃん捕まらないから……」
穂乃果「だからってバナナの皮投げるのはよくないと思うよ! ポイ捨て! 不法投棄! 先生に言っちゃうんだから!」
ことり「ごめんね。 でもこれ人を転ばす専用のバナナだから、別に放置しても異臭を放たないし、汚くないんだよ」
穂乃果「そんなこと聞いてない! とにかく離してくれないと海未ちゃんが来ちゃ……っ!」
海未「あっ、2人ともちょうどいいところに!」
w
- 14 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:56:51.63 ID:IzJBDVT5.net
- 穂乃果「ひぃ!?」
海未「カバン、私の机に置いておいてください! よろしくお願いします!」
ことり「えっ? ちょっ、穂乃果ちゃんはいいの?」
海未「今少し急いでますので! では!」
ことり「……行っちゃった。 せっかく捕まえたのに」
穂乃果「あ、ほんとに臭くないや。よく見たら目もついててかわいいかも」
- 15 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:58:04.16 ID:IzJBDVT5.net
- 海未「そこの1人で登校するいかにも孤立してそうな可哀想な子!」
『……っ!? なっ、何!? もしかして私のこと!?』
海未「そうです。 少しお話ししませんか?」
『……あなたみたいに失礼な人とお話しすることは何もないんですけど』
海未「そう言わないでください。 あなたは確か…1年生ですよね?」
『……はいそうですけど。 よくわかりましたね』
- 16 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:58:44.70 ID:IzJBDVT5.net
- 海未「リボンの色でわかりましたよ」
『あっ、そっか。 学年で色違うんだっけ』
海未「私、園田海未って言います」
『私は……西木野真姫』
海未「あぁ、あなたがあの西木野総合病院のご息女の……」
真姫「知ってたんですか」
海未「はい。 あなたのことは2年生の間でも噂になってますからね。 院長の一人娘で、頭もすごくいいらしいって」
- 17 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:59:12.64 ID:IzJBDVT5.net
- 真姫「らしい、じゃないですけどね」
海未「そうとうな自信家なんですね」
真姫「話したいのってそんなことですか?」
海未「いえ、これとは別に。 とりあえずベンチにでも座りませんか?」
真姫「……はあ。 あんまり長い話は嫌ですよ」
海未「大丈夫です。 手間は取らせません」
真姫「それで? お話しって?」
海未「はい。 あの中庭にある気のことなんですが……」
- 18 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 22:59:42.75 ID:IzJBDVT5.net
- 真姫「中庭の……? なんかあるんですか?」
海未「木の幹が顔みたいになってません?」
真姫「……はぁ? いえ、別にそんな風には見え……」
パシャ
真姫「……え!? えっ、ちょっ、なにしてるんですか!?」
海未「すいません、用事はこれだけでしたので。 ありがとうございます。 それではこれで失礼しますね」
真姫「はぁ!? い、意味わかんない! しかも私の、ほ…ほっぺ、に…キス……して……!? ちょっと! 待ちなさいよ……!!」
- 19 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:00:31.77 ID:IzJBDVT5.net
- ……
……
……
絵里「ダメよ」
海未「なぜ?」
絵里「ちゃんと言ったはずよ。 『唇を奪ったら』ってね。 だからこんなの認められないわ」
海未「いえ、ちゃんと唇を奪いましたよ。 私のほっぺがね。 くすっ」
絵里「そ、そんなのダメに決まってるでしょう! 常識的に考えて唇を奪うものはひとつしかないわ。 目には目を、歯には歯を。 唇には唇を、よ!」
海未「放課後まで何の成果も証拠も上がっていない絵里先輩に言われましても」
- 20 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:01:07.36 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「うぐっ……」
海未「まぁいいでしょう。 そこまで不満ならもうひと勝負しましょうか。 今度はぐうの音も言わせないほど完璧な証拠を提出してあげます」
絵里「……望むところよ。 ルールは『どちらが先に西木野真姫の唇を、自分の唇で奪ってこれるか』これでいいわよね」
海未「どうぞ。 ついでと言ってはなんですが、ここでレートも上げてみましょうか」
絵里「ふーん、そんなに自信があるのね」
海未「まぁあなたよりは、ね。 では私は某有名洋菓子店から発注した生チョコをベットに上乗せさせてもらいます」
絵里「……! それはノッたわ!」
- 21 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:01:42.99 ID:IzJBDVT5.net
- 海未「その代わりに、私が買ったらあなたが小学生の時からずっとつけているそのシュシュをいただきます」
絵里「えっ……、これはダメよ。 ずっと使ってきた私のお気に入りなんだから……」
海未「自信がないならいいんですよ? そのかわり先ほどのレートで私が勝ったことにしてもらいますけどね」
絵里「人の足元見て……。 はぁ、昨日までの引っ込み思案で内気だった海未はどこに行ったのよ……」
海未「さて、どこえやら。 さ、どうします? 私は自信がありますからね、さらにベットを積ん……」
絵里「……やってやろうじゃない」
海未「ふふっ、その言葉を待ってました」
- 22 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:02:13.01 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「じゃあ行ってくるわね」
海未「ええ。 まぁあなたのことですからきっと何もできずに戻ってくるんでしょうけどね」
ピシャン……
絵里「大丈夫よ、簡単簡単。 なにも難しく考える必要はないわ。 ロシアにいた頃はいつも挨拶代わりにキスしてたじゃない。 ……ま、まあまほっぺにだけど」
絵里「あぁぁぁ……、だめだぁ……。 やっぱり無理じゃないのこれ……」
『……もしかして、絢瀬先輩?』
- 23 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:03:08.26 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「……ふぇえええっ!!? 」
『ゔぇぇえ!!??』
絵里「あ、えっと……西木野さん?」
真姫「は、はいそうですけど……。いきなり変な声上げるからビックリしたじゃないですか!」
絵里「ご、ごめんなさい……」
真姫「それで? 生徒会長がこんな廊下の隅で座り込んで何してるんですか?」
絵里「いえ、私はちょっと生徒会室の仕事をしていてそれが終わったから……」
絵里(うぅ……、せっかく運良く西木野さんに遭遇できたのに……。 いきなりキスなんてしたら変な人だって思われちゃいそう……。 今日中に少しでも仲良くなって、それから……)
絵里「あっ、そうだ」
- 24 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:04:15.37 ID:X27OZh1K.net
- お前のメンタルすげーわ
- 25 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:04:29.85 ID:IzJBDVT5.net
- 真姫「?」
絵里「西木野さんってたしかピアノ上手だったわよね。 よかったら聞かせてくれない?」
真姫「えっ、どうしてそれを……」
絵里「聞こえてたわよ。放課後に仕事してるとね、音楽室から綺麗なピアノと透き通るような歌声が聞こえてくるの」
真姫「あ、ごめんなさい。 迷惑だったらすぐにやめますから」
絵里「違う違う、皮肉で言ったわけじゃないの。 むしろ逆よ。 あなたのピアノ、近くで聞いてみたいなってずっと思ってた」
真姫「私の……ピアノを?」
- 26 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:05:01.14 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「ねぇ、今日もこれから音楽室行くの?」
真姫「えぇ、まぁ」
絵里「私も一緒に行っていいかしら」
真姫「別に構いませんけど…、何も面白いことなんてないと思いますよ?」
絵里「構わないわ。 ただ、そこにいたい」
真姫「物好きな人ですね」
絵里「よく言われるわ」
真姫「ところでさっきはどうしてあんなところで踞ってたんですか?」
- 27 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:06:03.39 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「……えっ!? あ、いや……ちょっと立ち眩みがね」
真姫「その割には瑞分変な長い独り言言ってたみたいですけど」
絵里「き、聞こえてたの……?」
真姫「いいえ、ほとんど聞き取れませんでしたけど」
絵里「そう、よかった。 どうかこのことは他の人には内緒ね。 心配されるの嫌だもん」
真姫「わかりました。 生徒会長って仕事多くて大変そうですもんね。 異性と付き合ってる暇なんて絶対なさそう」
絵里「……。 あなたってけっこう意地悪なのね」
真姫「いろいろあって歪んじゃったのかも」
- 28 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:07:51.83 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「……」
ガラッ
真姫「お先にどうぞ」
絵里「えぇ、失礼するわ。 そういえば去年で声楽部は廃部になったんだったわね」
真姫「おかげでこうして放課後にピアノ弾かせてもらえてるんですけどね」
〜♪
絵里「……」
真姫「……ふぅ。 って会長さん?」
- 29 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:08:30.52 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「zzz」
真姫「……寝てるし。 聞きたいからってついてきたのそっちなのに」
絵里「…んん…」
真姫「……先輩? もしもーし。 私もう帰りますけど」
絵里「……zzz」
真姫「……」
真姫(それにしても……。 絢瀬先輩って改めて見るとすごい綺麗な顔してる。 同じ高校生とは思えないわ。 そういえばクラスの誰かが、よく外でモデルのスカウトに捕まってるのを見かけるって言ってたっけ)
- 30 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:08:55.56 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「zzz」
真姫(肌も白くて綺麗……)
プニッ
絵里「……んむっ」
真姫「……っ!? わ、私なにして……!?」
絵里「んんぅ……」
真姫「お、起きてない……? よかった」
絵里「スー…スー…」
真姫「……」
キョロキョロ
真姫「だ、誰も見てないわよね」
- 31 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:09:38.92 ID:IzJBDVT5.net
- 真姫「す、少しだけ……。 決して邪な気持ちなんてないわ。 ただちょっとした…、そう、探究心がわいてきちゃっただけなんだから……」
絵里「スー…スー…」
真姫「……失礼します」
チュッ
絵里「……」
真姫(あぁ…、しちゃった。 私、そんな性癖なんてないと思ってたのに。 でもこれ、ハマっちゃいそう)
真姫「……ほっぺだけじゃなくて、唇も柔らかいのね」
絵里「私の身体はどこも柔らかいわよ」
- 32 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:10:08.33 ID:IzJBDVT5.net
- 真姫「!?」
絵里「人の寝込みを襲うなんて油断ならない後輩ね」
真姫「あ、あ、あの……! ごめんなさいっ!」
絵里「別に謝れなんて言ってないわ。 ちょっと意外だったからびっくりしちゃったけど」
真姫「本当に…ごめんなさい」
絵里「謝らなくていいから。 でもその代わりにひとつ教えてくれない?」
真姫「な、なんですか?」
絵里「私の唇、気に入った?」
- 33 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:10:56.30 ID:IzJBDVT5.net
- 真姫「……はい」
絵里「じゃあもう一回、んっ」
真姫「えっ……」
絵里「もう一回して見せて? 私の唇に、さっきの」
真姫「……じ、じゃ。 目、つむってください」
絵里「あなたがつむったらね」
真姫「意地悪はどっちですか……。 んっ」
絵里(なんかよくわからないけど、まさかあっちの方から仕掛けてくれるなんて想定外だったわ。 さっきのは不意すぎて何もできなかったけど、今度は……)ガサゴソ
- 34 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:11:31.04 ID:IzJBDVT5.net
- 真姫「んん……、んむ」
絵里(あれ、席に座った時に机の上に置いたんだっけ……)ガサガサ
真姫「ん……っく」
絵里「……」ガサッ…
絵里(あっ……!? しまったー……! ケータイ生徒会室のカバンにいれたままだったー!)
真姫「ごめんなさい……。 やっぱり気持ち悪かったですよね」
絵里「えっ!? あ、いや、違うの」
真姫「そうですか? じゃあ今度は絢瀬先輩の番」
絵里「え…番って…」
- 35 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:12:15.47 ID:IzJBDVT5.net
- シュル
真姫「ほら」
絵里「あ……」
真姫「ん……。 なんだ、絢瀬絵里も同じなんですね。 そんなに夢中になって吸い付いちゃって」
絵里「こ、これは……えっと」
スルッ
絵里「あっ、え、ちょ、そこは……!?」
真姫「いいですよね、絢瀬絵里。 いえ、…絵里」
絵里「……もう」
- 36 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:12:51.46 ID:IzJBDVT5.net
- ……
……
……
海未「おはようございます絵里先輩。 昨晩でロスト軽くするためのなにかうまい言い訳は思いつきましたか?」
絵里「あら、おはよう海未」
海未「ずいぶん自信ありげな顔をしてますね。 それよりもこんなところで立ち止まって何をしていたんですか?」
絵里「気になる? もうそろそろくると思うけど」
海未「?」
- 37 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/04/02(木) 23:13:23.71 ID:IzJBDVT5.net
- 絵里「それより私が勝ったら、覚えてるわよね。 あの子もけっこう甘いもの好きみたいだから」
海未「?」
『絵里、おはよう』
チュッ
海未「あら、まぁ」
絵里「なにかうまい言い訳は思いついた」
海未「……いえ、なにも。 どうもごちそうさまです」
海未「それより。 私の前でノロけたら弓矢で狙撃しますからね、くすっ♪」
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