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飛べなかった私
- 1 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 10:57:39.96 ID:22L4McSo.net
- ??「私には名前がない。強いていうならいわゆるモブと呼ばれる存在だ。」
私は、音乃木坂学院に通う普通の高校二年生、
そんなある日事件は起きた、掲示板に貼られた廃校の大きな二文字、私は何も感じなかった。ただ、母校がなくなってしまうのか、それくらいの関心だった。
ただただ普通に生きて、普通に就職して普通に結婚して普通に死んでいく。そう思っている。
- 2 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 10:59:09.76 ID:22L4McSo.net
- そんな中私は同じクラスの高坂穂乃果さんと出会った。あまり話すことはないが挨拶をする程度、クラスメイトと言う関係だ。彼女は私にとって憧れの存在だった。私と違い友達も多く、元気で明るいそれだけでなく何か人を引き付ける魅力すら感じた。
- 3 :コンシェル ◆Conciel.atuD (SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 10:59:38.05 ID:byZ6iRAt.net ?2BP(0)
-
ほーん・・・
- 4 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 11:05:10.68 ID:aJQcjQ4P.net
- 私と??は同一人物なのかあるいは
- 5 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 12:42:25.08 ID:zJLdFEgu.net
- スマフォで、しかもモバイル規制かかってるからID変わりまくります
彼女は私と違った、廃校から救おうと動き出していたのだ、しかし私はそんなことには関心はなく、それどころか無理だとすら思った。そんなに世の中は上手くいかない。そう思っている。
実際、私の母のように父親に逃げられ、散々な目に会いながらも一人で私を育ててくれている、しかしそんな母に世の中は見向きもしない。それが現実、夢なんて叶わない、誰も聞いてくれない。
- 6 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 12:59:51.53 ID:zJLdFEgu.net
- しばらくして、彼女たちは幼なじみと共にスクールアイドルとよばれる活動をしていた。しかし予想通りだった、生徒会長には認められずここで終わるのだ。
あーあー、やめておけばいいのに、無駄なことをせず今の学校生を普通に過ごせばいいのに。そんな中、初めてのライブが開かれたらしい、後から聞いた話だと客は2、3人、そんなものだろう、現実は厳しいのだ。
- 7 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 13:14:40.95 ID:zJLdFEgu.net
- 放課後になると屋上が騒がしい、メンバーが増えたようだ。なぜ?そんな無意味なことをして何になる?疑問だらけだった。彼女の笑顔は輝いていた。
どんなに壁に当たってもそれを壊すかのように強かった。私と違い。そんなことを思いつつ一人で家に帰る、母に迷惑はかけられない。
- 8 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 13:42:48.62 ID:zJLdFEgu.net
- 個人面談の時間。その時間は嫌いだ。別に成績は悪くない、むしろ頑張っている方だ。ただ、自分の未来について考えるのが嫌なのだ。
先生には、就職すると答えた。本当は進学してみたりしたかった。けど母に迷惑はかけれない、そんな不安があった。
廊下で彼女とすれ違った。その周りには彼女の友達、がいた。彼女はその中の中心、下級生も上級生も関係なく楽しそうに話していた。でも私は…
- 9 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 13:45:18.25 ID:zJLdFEgu.net
- 彼女達は私の予想とは裏に、ついに9人になっていた。その中にはあの、反対していた生徒会長がいた。彼女が人を動かしたのだ。
ただ今は上手く行っているだけだ、どうせそのうち無理だと気づくだろう。廃校を救うなんて、たった9人でできるはずはない。叶うはずない。なぜなら世の中は厳しいから。
- 10 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 13:50:50.34 ID:zJLdFEgu.net
- 9人になって初めてのライブがあったそうだ、校内ではしばし話題になった。彼女達はクラスの有名人だ。
羨ましいなんて思わなかったし、自分がそうなりたいとは思わなかった。次第に彼女への憧れは薄れ、ぼんやりとしていく。
今、私にできることは一刻でも母を安心させることだ。それ以上の事をするまでもない。
- 11 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 15:53:39.89 ID:aS0z7M99.net
- 私はこの世の理不尽さに呆れていた。平等じゃない社会に。
私の母が、倒れてしまった。家に帰るといつもより静かだった、ただいまなんて言っても何も帰ってこない。台所で母は倒れていた。なぜ、私ばかりがこんな目にあうのだろう。
病院に運ばれた母はしばらくして目を覚ました。医者はただの働きすぎだと言われた。私は安心した。
病院の待合室で待っていると一人の女の子に声をかけられた。
- 12 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 15:58:48.15 ID:aS0z7M99.net
- 「あなた、音乃木坂学院の生徒ですよね?」
彼女の顔には見覚えがあった。穂乃果さんのアイドルグループの1年生。
私「西木野さん?」
真姫「そうよ、お母さん無事でよかったですね。」
この子もあの穂乃果さんに動かされた人なのだろう。あの子と同じ目をしていた。
私「あの、1つ聞いてもいいですか?」
私「高坂穂乃果さんって、どんな感じの人なんですか?」
- 13 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 16:07:16.63 ID:aS0z7M99.net
- 真姫「穂乃果?、そうね一言でいえば、馬鹿って感じ、ですね。強引だけれどもみんなを引張ていく、一緒にいればなんでもできるって思える存在かしら。」
私「そうなんですか。」
真姫「今度の文化祭、屋上でライブを開くんです。来てください。」
それだけいうと彼女は病院の奥へ消えていった。
- 14 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 17:06:19.36 ID:aS0z7M99.net
- 見てる奴いるか?
- 15 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 17:08:12.87 ID:p3HpdRWp.net
- いるよ
- 16 :名無しで叶える物語(有限の箱庭)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 17:08:29.79 ID:0cEB5F/T.net
- いるから続けろ
変な奴湧くぞ
- 17 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 17:28:04.79 ID:aS0z7M99.net
- おおすまんな、
私は少し期待してしまった。もしかしたら、彼女なら、高坂穂乃果さんなら。きっとできるかもしれない。私にはできないことをできるかもしれない。そんな期待の中、文化祭の日が来た。
私は初めて見る彼女達の姿に胸を踊らせながら屋上へあがった。そんな期待を裏切るように、雨が降っていた。
しかし、彼女達の姿はそこにあった。またそこには彼女達応援する生徒達で溢れかえってるいた。すごい。
すると、高鳴るような音楽がなり、ライブが始まった。見ているだけで、今の不安や未来の不安を忘れさせてくれる、自分に勇気をくれるそう思えた。
- 18 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 17:31:43.46 ID:aS0z7M99.net
- つかの間、私はまたもや絶望した。目の前であの、高坂穂乃果さんが倒れたのだ。ああ、希望が、私の未来が。これが現実。
私の予想通りだった。何もかも上手くいく訳が無い。あっけに取られているうちに周りから人は居なくなった。
私だけが屋上に取り残され。濡れていた。ひとり寂しく。
- 19 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 17:39:27.18 ID:aS0z7M99.net
- 結果的には、廃校はまのがれたらしい。彼女達のおかげでこの学校の未来は救われたのだ。ただ、私の未来、わたし自身は何も救われなかった。9人は解散してしまったのだ。私の希望の女神達はバラバラに散らばってしまった。
そして時間だけが過ぎていく。まるで巣に取り残された雛鳥のように空を見上げる。ただただ普通に生きていくだけ。勝手に期待をしてしまった私が悪いのに、それなのに
- 20 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 17:50:16.36 ID:aS0z7M99.net
- 母の体調も少しづつ良くなってきた。今では張り切って仕事に行っている。無理はして欲しくはないが元気なのは嬉しい。
彼女達はどうしているだろうかバラバラになってしまった彼女達は2度と戻ることは無いのだろうか。割れた花瓶はいくら泣いてもくっつかない。それと同じだろう。
時間が進むにつれて進路のことを考えなければいけなくなる、わかっていてもやはり進学したい気持ちは収まらない。ただでさえ倒れてまで働く親を仕事で死なせたくはない。一人っ子の私にいつまでも寄り添ってくれる優しい母、そんな母に頭は上がらない。
- 21 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 18:01:10.31 ID:aS0z7M99.net
- 私の予想は大きく外れた。割れた花瓶が元に戻ろうとしていた。
9人が、μ'sが元に戻ろうとしていた。
もう一度あの、ライブが見れる、勇気をもらえる。だが、花瓶は不完全だった。
開演が遅れている。何やら1人が留学するらしいという。もう2度と見られないのか。ひとり会場を後に使用としたとき、舞台の幕が開いた。
奇跡
そこには9人が、並んでいた。
- 22 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 18:07:02.85 ID:aS0z7M99.net
- 何が起こったのか、留学するはずの一人は?
答えは簡単だった。彼女だ。
高坂穂乃果さんが、人を動かしたのだ。
割れた花瓶にはいつしか花が咲いていた。あの大きな太陽のような向日葵が。
ライブが終わって、私はどうしても高ぶる感情を抑えきれなかった。泣いているのだ。しかし、この涙は悲しみなのではない。悲しくないのに泣いていた。
- 23 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 18:09:07.06 ID:HPQU9uUo.net
- 支援
- 24 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 18:34:06.67 ID:aS0z7M99.net
- ライブのあと私はどうしても穂乃果さん聞きたいことがあった。なぜ、私には出来ないことが出来るのか、大勢の人を動かすことができるのか、なぜこんなにも勇気をもらえるのだろうか。
するとふと前から9人が歩いてきた。とても輝かしい笑顔だった。私は勇気を出した。
- 25 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/08/14(金) 18:54:33.18 ID:aS0z7M99.net
- スマン今からコミケ行くんで放置る
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