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にこ「その花びらに込められた意味」

1 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 01:52:28.78 ID:EwPmI8DM.net
のぞにこで書き溜めてあります

2 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 01:52:41.29 ID:LVzIlX01.net
期待

3 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 01:53:19.07 ID:EwPmI8DM.net
にこ「あれ、希じゃない。登校中に合うなんて珍しいわね」

希「あぁにこっち、おはようさん。ちょっと寄りたいとこあったんよ」

にこ「へぇ、それでいつもと違う道通ってるんだ。あ、なんか肩についてるわよ」ヒョイ

希「あらら、花びら…くっついとった?」

にこ「うん。これは…桜?朝から桜見に行ってたの?」

希「んー…秘密♪あ、その花びら…にこっちにプレゼントするわ!じゃ!」タッタッタ

にこ「花びらプレゼントって…え、ちょっと待ちなさいよ!一緒に行かないの!?」

4 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 01:54:49.25 ID:EwPmI8DM.net
にこ「むう…本当において行きやがったわ」

にこ「桜の花びら…なんでそんなもの渡してきたのかしら」

にこ「希の事だから何かあるんじゃないかって思うけど」

にこ「桜の花びら………」チラ

にこ「………考えすぎか。ただの気まぐれって事も十分あるわね」

にこ「あ、こんな時間だわ。早く私も学校向かいましょ」タッ

5 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 01:56:13.39 ID:EwPmI8DM.net
にこ「ついたついた。あれ、あそこに…」

にこ「ちょっと、希!このにこにーを置いていくなんてどういうつもり〜?」ジト

希「え、あぁにこっち〜。別にウチ、はよ学校行きたいっと思っただけやで?」

にこ「せっかく会ったんだし一緒に行こうと思ったのに…」

にこ「あ…なんか持ってきちゃったけど、この花びらどういう意味よ」

希「あぁ………意味なんて、特にないで?」

にこ「…あっそ、なら別に良いけど。それじゃ教室行くわ」

希「ほ、ほなな〜」ヒラヒラ

6 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 01:58:41.55 ID:EwPmI8DM.net
にこ(希のあの反応…意味ありありって感じじゃない)

にこ(でも隠すって事は…直接聞いても口を割ることはなさそうね)

にこ(桜の花びら………桜ねぇ…)

にこ(とりあえず放課後にパソコンで適当に調べてみましょ)


キーンコーンカーンコーン


にこ(やっと終わったわね。早速部室に向かおう…)

にこ「桜………桜ねぇ」スタスタ

穂乃果「あっ!にこちゃん!おーい!」ブンブン

7 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:00:44.52 ID:EwPmI8DM.net
にこ「あぁ、穂乃果。奇遇ね、部室に行くの?」

穂乃果「ううん、その前に生徒会の仕事してくるよ!結構溜まっちゃってて…」エヘヘ

にこ「生徒会長なんだからしっかりしなさいよ…あ、そうだ」

穂乃果「?」

にこ「桜って言われて、なんか思いつくことってある?」

穂乃果「桜?桜………あ!桜餅!」ピーン

にこ「お菓子ね…うぅん…桜餅は特に関係してなさそうね」ムムム

穂乃果「あはは、穂乃果の家、和菓子屋さんだからそういうのしか思いつかなかったよー」

にこ「いや、ちょっと聞いてみただけだからいいの。仕事がんばりなさいよ」

穂乃果「うん!じゃあ、あとで部活でね〜!」ブンブン

8 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:02:18.27 ID:EwPmI8DM.net
にこ「うぅん………わっかんないわねー…」カタカタ

ガチャ

海未「おや、にこ一人だけですか?」

にこ「ん?あぁ、海未。そうよーまだ誰も来てないわ」カタカタ

海未「そうですか。穂乃果を探していたんですけど…」

にこ「え?穂乃果なら部室来る前あったわよ。生徒会の方に行くってー」カタカタ

海未「え!それは本当ですか…!?てっきりどこかで遊んでいると思って、見つけていこうかと…」

9 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:03:29.76 ID:EwPmI8DM.net
にこ「ははは、穂乃果にも真面目な日はあるみたいねぇ」カタカタ

海未「毎日真面目に過ごして欲しいんですけどね………にこは何をしてるんですか?」

にこ「ちょっと、調べものをね………桜の事なんだけど」カタカタ

海未「桜?開花予想や名所などですか?」

にこ「いや、桜が持ってる意味について知りたいんだけど…なかなかよくわからなくてね」ハァ

海未「桜が持っている意味、というと…花言葉とかそういったたぐいですかねぇ」

にこ「!あぁ、花言葉!そういやそんなのもあったわね。ちょっと調べてみようっと」カタカタ

10 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:05:08.73 ID:EwPmI8DM.net
海未「でも、なぜ桜のことを調べているんです?」

にこ「なーんかね、今朝、希にいきなり桜の花びらを押し付けられてね」カタカタ

にこ「理由を聞いたら変に隠すから調べてみようと思ったの…うわ、なんかいっぱい出たわね」

海未「そうですね、桜は種類によって細かく花言葉が決まっています」

にこ「え、海未って花とか詳しいの?」

海未「まぁ、作詞とかで結構役立つ時もあるので…それなりには」

にこ「そうだったのね。じゃあ…この桜が何の種類かわかる?ちょっと萎れちゃってるけど」

海未「見てみましょうか」チラ

海未「ん…?にこ、これは───…」

11 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:06:48.50 ID:EwPmI8DM.net
ガチャ

希「やっほ〜皆おる〜?って………あれ?にこっちだけ?」

にこ「そうよ。皆は先に屋上に居るわ」

希「そっか。じゃあなんでにこっち部室におるん?屋上行こう?」

にこ「…あんたに話があるからよ」

希「………っ」ビクッ

にこ「あんたが今朝くれた花びら…なんか理由があるんじゃないかって思ったの」

希「だ、だから!あれは特に意味はないって言ったやん〜!」

にこ「そうやって隠すから、色々調べたわ…まぁ、大体は海未のおかげだけど」

希「もうえぇから、練習いこ…?な…?」

にこ「よくないわよ。話は終わってない」

12 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:08:36.14 ID:EwPmI8DM.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

海未「にこ、これは桜の花じゃありませんよ」

にこ「えぇ!?そうだったの?てっきり桜だと思ってたわ…」

海未「似ていますしね、間違えることも多いかと思います」

にこ「ずっと桜で調べてたのに…」ガックシ

海未「ははは…ほら、この花びらの先を見てください」

海未「先がまっすぐ尖っているでしょう?桜の花びらは先が割れているんですよ」

13 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:09:39.97 ID:EwPmI8DM.net
海未「だからこれは桜ではなく…桃の花ですね」

海未「桃の花言葉は確か…『愛嬌』だったと思います」

海未「あ、あと桃太郎の物語にちなんで、『天下無敵』なんてのもあったかと」

海未「『愛嬌』で『天下無敵』って…なんだかにこっぽいですね」フフ

14 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:11:09.20 ID:EwPmI8DM.net
ガチャ

ことり「あ、海未ちゃんここに居たの〜?探したよ」

海未「あ…すいません。穂乃果を探しているつもりが、探される側になってしまいました」

ことり「穂乃果ちゃん、今日はなんだかやる気が溢れてるみたいだから、生徒会室行こう?」

海未「そうですね、行きましょうか。にこ、すいませんが行ってきますね」

にこ「ありがとう海未。もう少し色々あるか調べてみるわ」

海未「えぇ、それでは」

ことり「にこちゃん、あとでね〜」

15 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:12:24.69 ID:EwPmI8DM.net
ガチャン

にこ「…まさか桃の花だったとはね〜」

にこ「『愛嬌』に『天下無敵』…本当にこっぽい意味ね」

にこ「でも希のやつ…なんで隠したりしたのかしらね」

にこ「他に意味があったりして…」カタカタ

にこ「!」

にこ「これって…もしかして…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

16 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:14:07.57 ID:EwPmI8DM.net
にこ「あれ、桃の花なんだってね?海未に見てもらってやっとわかったわ」

にこ「桃の花言葉に『愛嬌』と『天下無敵』ってのがあるって教えてもらったわ」

希「そ、そうや…にこっちにぴったりやな〜って思って渡したん!それだけ!」

にこ「…違うでしょ?本当にそれだけなら、隠す必要なんてないじゃない」

にこ「だから調べたわ。他の…桃の花言葉を」

にこ「そしたら出てきたのよ、もうひとつ」

にこ「自分で言うのもアレだけど…」

にこ「『私はあなたのとりこ』」

17 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:16:24.10 ID:EwPmI8DM.net
にこ「ねぇ…なんでその意味を隠したの?いつものあんたなら軽く言えることじゃないの?」

にこ「今までの反応とかも見てると…希、あんたまるで…」

希「言わないで!…それ以上…行っちゃ…駄目や…」

希「駄目なんよ、はっきりさせたら、そこで……」

にこ「そこで?」

希「そこで…終わってしまうやん!今までが…今までの関係が!」

にこ「じゃあやっぱりあんた、本気で…にこの事が、好きなの?」

希「………うん」

希「ウチはにこっちの事が、好き。本当に本当に………」

希「好きになってもうたんよ」

18 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:18:27.09 ID:EwPmI8DM.net
にこ「……何で泣いてんのよ」

希「あたりまえやん…伝える気なんてなかったのに…まさかこんな形で…」

にこ「ずっと、隠す気でいたの?」

希「うん…だってそうやろ?ウチら見てみ?どっちも女の子やで」

希「女の子同士で仲いいってなると、普通のこと…」

希「でもウチの感情が、にこっちへの感情が、普通の友達でおさまりたくないっていうん…」

希「こんなんおかしい!って頭では分かってても、もうどうすることも出来ない大きさになってもうたん」

希「でも、伝えるわけにはいかない。今の関係を、壊すわけにはいかない」

希「なら…隠す以外に方法はないやろ?」ハハ

19 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:20:23.31 ID:EwPmI8DM.net
にこ「黙って聞いてりゃ………」トコトコ

希「やっ、にこっち、こっち来ちゃ」

にこ「黙ってそこに居なさい。動くんじゃないわよ」トコトコ

希「……っ」

にこ「希…しゃがんでもぐしゃぐしゃの顔はばれてるわよ」ズイッ

希「み、見んといてよ…もう、離れてよ…」

にこ「なんか、勘違いしてるようだから言っておくけど」

にこ「あんたが、私にどんな感情を持っていてもね」

にこ「私があんたを嫌いになる…友達をやめるなんて事は絶対にしないわよ」

20 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:23:08.05 ID:EwPmI8DM.net
希「…ははは、にこっち、無理せんでええよ?」

にこ「無理なんかしてない」

希「気ぃ使ってるんやろ」

にこ「全部本心よ」

希「じゃあ…にこっちは、ウチのこと…好き?」

にこ「………好きよ。大好きよ。でもそれは…」

にこ「…あんたと同じ好きじゃないわ」

希「〜〜〜っ!」

21 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:24:28.30 ID:EwPmI8DM.net
にこ「ただしこれは今日までの話よ」

希「…えっ?」

にこ「正直、同性から恋愛感情を向けられたのなんて初めてだからね」

にこ「今だって凄く戸惑ってんのよ」

にこ「でもね、これからの私の気持ちなんて私にだって分からないの」

にこ「だから…答えが出るまで、考えたい」

にこ「もっとあんたと…希と向き合った上で、気持ちの行く先を知りたい」

にこ「こんなの、私のわがままだけど…少しの間、付き合ってもらっていい?」

22 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:26:32.39 ID:EwPmI8DM.net
希「………うん」

希「しょ、正直、ウチの気持ちがばれたとき…」

希「にこっちに…っ、き、嫌われて…終わったって、思った、んよ…」

希「も、もう…っ近寄る、なっ…とか、言われ、るかと…っ」

にこ「そんなわけないじゃない…」

にこ「でも、ごめんね。希なりに考えて、隠してたことをこんな風に問い詰めて」

にこ「私って不器用だったみたい。こんなに泣かせるつもりは無かったの」

にこ「だから、その責任は取るわ。今はとりあえず…出すもの出しちゃいなさい」ギュッ

にこ「落ち着くまで、傍にいるから」

希「…うぅ、うぅっ……あ…ありが、とう…っ!」ギュ

23 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:28:50.44 ID:EwPmI8DM.net
にこ「…落ち着いた?」

希「う、うん…少しは…」ズズッ

にこ「そっか」サスサス

にこ「じゃあ、今ちょっと考えてみて…一つお願いがあるんだけど」

希「?」

にこ「とりあえず、あんたが見てた桃の花を見たいの。連れてってくれる?」

希「…うん、わかった。見よう、桃の花」

24 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:31:52.67 ID:EwPmI8DM.net
一応書き溜めてある分はここまでです。
書き溜めて出すのが初めてだったので見づらいところあったらすみません

25 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:33:10.69 ID:nsuXyxep.net
支援

26 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:33:16.30 ID:EwPmI8DM.net
一応この後も考えているので、明日まで残っていれば書きにきたいと思います

27 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 02:42:32.22 ID:EwPmI8DM.net
ちょっとついでに


ことり「あれ、なんだかにこちゃんと希ちゃん遅いねぇ」

穂乃果「ホントだ!確か部室には居たよね…呼んで来ようか!」

海未「いえ、それは大丈夫です」

穂乃果「えぇ?なんで?」

海未「2人は、急用が出来たそうで、今日の練習にはおそらく出られないかと」

穂乃果「そうだったんだ!じゃあしょうがないね〜」


ことり「…ねぇ、海未ちゃん?海未ちゃんが連絡受けてる様子は無かったけど…」

海未「…色々あるんだと思います。きっと」

ことり「………そっか」

28 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 05:06:13.94 ID:N1HMArW3.net


29 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 06:11:33.50 ID:loaeHrLi.net
念の為保守

30 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 09:04:41.98 ID:zfd5vxqg.net
支援

31 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 09:43:10.13 ID:E00bvEPs.net


32 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 12:39:41.24 ID:PQbgckZn.net
すばらC

33 :名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 12:46:23.07 ID:jcs2f6Oo.net
にこっぽいラジオ

34 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 15:08:34.93 ID:S3MZb/NS.net
のぞにこほしゅしゅ

35 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 15:39:41.72 ID:69yJSS7e.net
保守

36 :名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 21:00:11.19 ID:BWsq1407.net
期待支援

37 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 21:57:59.94 ID:EwPmI8DM.net
支援、保守ありがとうございます
あまり溜まってないのでゆっくりですが続き書きたいと思います

38 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 22:02:01.28 ID:EwPmI8DM.net
希「…練習、サボっちゃって平気なんかなぁ?」

にこ「平気も何も、あんたのその顔で行けると思うの?」

希「…行けない」

にこ「でしょ?だったらしょうがないじゃない」

希「でも、にこっちは行けたやん…」

にこ「あんな状態のあんたをほっとくほど私は非情じゃないってーの」

希「う…ありがとうございます」

にこ「どういたしましてー」

39 :名無しで叶える物語(ゆふ高原線)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 22:07:00.20 ID:XplgQl67.net
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40 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 22:14:23.89 ID:EwPmI8DM.net
にこ「そろそろ?」

希「うん、あの角を曲がってすぐのところにあるんよ」

にこ「ふぅん、どんなもんかしらね〜」

希「ほら、あそこにあるのが」

にこ「…おぉ〜大きい木ね!花も結構咲いてる」

希「見つけたのはたまたまやけど、こうして時々見に来てたんよ」

にこ「一人で?」

希「…うん、一人で。この桃を見ながら、にこっちの事考えてた」ハハ

41 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 22:18:35.83 ID:EwPmI8DM.net
希「ちょっとずつ咲いてく花を見てて、最初はただ綺麗やなぁって」

希「桃のことを少し調べたら、あんな花言葉を見つけて…」

希「『愛嬌』『天下無敵』『私はあなたのとりこ』」

希「ウチの状況にぴったりすぎて、声も出ぇへんかったんよ」

希「それからは、大きなにこっちや〜なんて言いながら見に来てた」



希「まさか、小さいほうのにこっちと一緒に見ることになるとは…」

にこ「突然おちょくるのやめなさいよ」

42 :名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 22:20:29.55 ID:0mm2Sw6w.net
ワロタ
この感じすごく好き

43 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 22:31:04.92 ID:EwPmI8DM.net
にこ「あの、聞いて欲しいんだけどね」

希「?」

にこ「この桃の花を見にくるまでの間、考えたんだけど…」

にこ「朝、偶然会ったとき」

にこ「花びらを渡されて、その意味を知ったとき」

にこ「直接、気持ちを聞いたとき」

にこ「どれも、すごく嬉しかったのよ」

44 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 22:43:24.97 ID:EwPmI8DM.net
にこ「泣いてたら傍にいなくちゃって思うし」

にこ「隣で一緒に歩いてれば、すごく安心する」

にこ「…気付いたのよ。私がそう思えるのは、希しか居ない」

にこ「さっきは…気持ちの先を知りたい、なんてかっこつけちゃったけど」

にこ「もう答えはとっくに決まってたみたい。ほら、これ持って?」ギュ

希「…?」チラ

希「…桃の、花びら」

にこ「…希、知ってる?桃の花言葉はね…」フフ

にこ「『私はあなたのとりこ』なのよ」

45 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 22:58:50.43 ID:EwPmI8DM.net
希「ふぇっ…!?そ、それ、まさか、え…?」

にこ「あー、希、ごめん。先に謝っとくわ」

にこ「………今までの関係、壊しちゃうけどいい?」

希「!…う、うぅっ………」ズズッ

希「…天下無敵には、かなうわけないやん…なぁ…」ゴシゴシ

にこ「あー、また泣くの?ったく涙もろいんだから…」

希「誰のせいやと…」

46 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 23:04:07.42 ID:EwPmI8DM.net
にこ「ん、まぁそうね…とりあえず」

にこ「これからは、泣かせるのも慰めるのも私だけだから」ニコ

希「…にこっち、悪い顔しとる…愛嬌のかけらも見当たらん」

にこ「なんでよ。愛嬌であふれてるでしょうが」

希「1日に2回も泣かされた…。もうこれ以上は身体がもたん…」

にこ「倒れても私は担げないからね。小さいほうだから」フン

希「え、地味に根にもっとるな」

47 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 23:14:59.95 ID:EwPmI8DM.net
にこ「それじゃあそろそろ行きましょ。あ、手でも繋ぐ?」

希「…繋ぐ。にこっちの小さいおてて」ギュ

にこ「また言ったわね?ほんと、調子良いんだから」ギュ



にこ「…これからよろしくね、希」

希「うん…こちらこそ、にこっち」



おわり

48 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 23:16:50.90 ID:EwPmI8DM.net
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
リレー形式のSSだとどうしても完全にくっつけられないのがもどかしくて
今回カプを決めて書き溜めたんですが、なかなか難しいですね

49 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 23:18:46.60 ID:EwPmI8DM.net
また機会があれば何か書きたいとおもいます
ありがとうございました!

50 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 23:31:20.66 ID:nsuXyxep.net

花言葉って素敵

51 :名無しで叶える物語(九州地方)@\(^o^)/:2016/03/14(月) 23:43:27.44 ID:HZr8lBgg.net

にこ「その花びらにくちづけを」で続編頼む

52 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/15(火) 01:00:22.25 ID:tz5MliID.net
ありがとう
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