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雪穂「……ハッ?!体重増えたぁっ!!」

1 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:17:53.50 ID:BYVZ10y7.net
雪穂「……」


雪穂「………」


雪穂「…………あれ?」(時計を見る)


AM8:45


雪穂「……ち、遅刻だぁー!」ドタドタドタドタ!


穂乃果母「雪穂、大きな音を立てて階段を降りないの!」

雪穂「ちょ、お母さん、遅刻だよ遅刻!どうして声かけてくれなかったのさ!?」

穂乃果母「あら、もうそんな時間?でも、雪穂は今日、部活のみんなとアキバドームに行くんじゃなかったの?」

雪穂「そうだけど!その前に部室の片付けとかあるから学校へ行かなきゃいけなかったんだよ!」

穂乃果母「それならそうと早く言ってくれればちゃんと起こしてあげたのに」

雪穂「は、早く支度して学校に…………って、あれ?」キョロキョロ

雪穂「お姉ちゃんは?」

穂乃果母「穂乃果ならもう、とっくに起きて出ていったわよー」

雪穂「お姉ちゃんもうドームに向かったの!?」

穂乃果母「そういえば、行先も言わずに出て行っちゃったわね。でも、あの子のことだから、海未ちゃんたちと待ち合わせをしてから一緒にアキバドームへ向かうんじゃない?」

雪穂「まさかお姉ちゃん、今日が何の日か忘れているんじゃ……って、お姉ちゃんの心配してる場合じゃなかった!い、いってきまぁす!!」

穂乃果母「いってらっしゃい」

2 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:18:53.33 ID:BYVZ10y7.net
亜里沙「それじゃあ、お姉ちゃん。私は学校に行くね♪」

絵里「ええ、気を付けてね」

亜里沙「うん♪」

絵里「あ、そうだ亜里沙」

亜里沙「なに?」

絵里「部活の方の用事が済んだら、ドームへ行くのでしょ?」

亜里沙「うん!お姉ちゃんもドームに行くんだよね?」

絵里「もちろんよ♪」

亜里沙「じゃあ、向こうで会おうね♪ 行ってきまーす♪」

絵里「いってらっしゃい♪」


バタン!


絵里「……さて、亜里沙も出かけたことだし、みんなとの待ち合わせの時間までお部屋の掃除でもしておこうかしら」

3 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:19:40.26 ID:BYVZ10y7.net
「「「「「いただきまーす♪」」」」」

こころ「家族みんなで朝食なんて久しぶりですわね、お姉さま♪」

にこ「そうね♪はい、ここあ」

こたろう「らいぶ〜、みゅうず〜」

にこママ「ほら、こたろう、ご飯をこぼしてるわよ」

ここあ「お姉ちゃん、おかわり!」

にこ「はいはい、ちょっと待ってて♪」

ここあ「ねえねえ、お母さん、今日はみんなでお姉ちゃんのライブを見に行くんでしょ?」

にこ「ええ!会社には『娘の一世一代の晴れ舞台なので、絶対に有休を取ります』って、一か月も前から申請しておいたんだから」

にこ「じゃあ、今日は本当にライブに来てくれるの!?」

にこママ「もちろんよ!」

にこ「うわぁ、ママありがとうー!」ダキッ!

にこママ「こらこら、まだ朝食の最中よ」

にこ「だって、本当に嬉しいんだもん!」

にこママ「まったく、いい歳して急に抱き付かないの!」

にこ「ねえ、ママ!今日のライブは最高のライブにして見せるから、絶対に見ててよね!」

にこママ「ええ!」

ここあ「よかったね、お姉ちゃん!」

にこ「うん♪よーし、朝食の片づけを早くさっさと済ませちゃうわよー!」

にこママ「あなたドームへ行く前に友達と待ち合わせしているのでしょ?朝食の片付けと子どもたちの面倒なら私が見ておくから、あなたは出かける準備をしなさい」

にこ「ありがとう、ママ!」

4 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:20:14.14 ID:BYVZ10y7.net
ことり「鬼さん〜のパンツは可愛いパンツ〜♪」

ことり「……よし、アクセサリーの方もバッチシ♪」

ガチャ

ことり母「ことり、海未ちゃんが迎えに来たわよ」

ことり「あ、うん、わかったー♪」



ことり「海未ちゃん、おはよう♪」

海未「おはようございます、ことり」

ことり「ごめんね、もう少しで準備が終わるから、ちょっと座って待ってて〜」

海未「はい……」(チラリ)


By Air Mail
Par Avion
MINAMI KOTORI


海未「……決心したのですね、ことり」

ことり「あっ……うん♪ちょっと、手続きとかで色々と手間取ってるけど……」

海未「……。」

ことり「海未ちゃん、そんな顔しないで♪日本を発つのは夏ごろだから、みんなと会えなくなるのはもうちょっと先の話だよ」

海未「ことり……」

ことり「実はね、最初はどうしようか迷ってたの。あのとき、穂乃果ちゃんに引き留められて断っちゃった負い目があったんだけど……。でもね、今度こそ本当に服飾の勉強したいなって思ったから」

ことり「それに、穂乃果ちゃんと海未ちゃんが『ことりちゃんは凄いデザイナーになれる。だから頑張って』って背中を押してくれたから……だから私、決心できたんだよ」

海未「ええ、ことりならきっと凄いデザイナーになれると思います。なんと言っても、ことりはμ'sの衣装担当なのですから!」

ことり「えへへ♪ありがとう、海未ちゃん!」

海未「ことり、あっちへ行っても頑張って下さい」

ことり「うん♪ってまだ早いよぉ〜」

海未「す、すみません。私としたことが……」

5 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:21:00.99 ID:BYVZ10y7.net
絵里「ふう、こんなところかしらね……」


チラリチラリ


絵里「あら、桜の花びら。窓を開けておいたから風に誘われて入ってきたのかしら」

絵里「風が気持ちよさそうだし、ちょっとベランダに出てみようかしらね」


サァァァァァァァァ…………。


絵里「風が暖かくて気持ちいいわね」

絵里「桜が綺麗ね……そっか、もう春なのよね……」

絵里「卒業式のときを思い出すわね。あの日もこんな風に桜が満開だったわね……」

BLLLLLLLLLL!(バイブ音)

絵里「こんな時間に電話……御婆様だわ?!」

絵里「もしもし、御婆様?!……ええ、わたしは元気です。御婆様の方は……」

絵里「ええ、大丈夫ですわ、御婆様。だって、今日は私たちにとって大事な日なのですから」

絵里「御婆様、スクールアイドルμ's、エリーチカの最後のステージは絶対に最高のステージにしてみせます!だから、見守っていてくださいね……」

6 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:21:27.70 ID:BYVZ10y7.net
「あ、すみませ〜ん、御守りとか欲しいんですけど、どこで売ってますか?」

希「あぁ、それやったら、あそこの建物の中で扱ってるよ」

「ありがとうございました♪」

希「ふう……今日はいつも以上に参拝者が多いみたいね」


「どうか、優勝できますように!」

「お願いします!!」


希「まあ、今日はラブライブ!本戦やしな」


「ねえねえ、絵馬買っていかない?」

「いいけど、絵馬に何を書くの?」

「決まってるじゃない。今日のステージで最高のパフォーマンスができますようにって」


希「ふふっ、みんな楽しそうで、見ているこっちも楽しくなってきそうやね♪」


「ねえ、知ってる?『μ's』はあの坂でいつも朝練していたんだって」

「え、本当?!」

「じゃあ、縁起担ぎで階段を駆け上がってみようか?」

「いいね!」

「じゃあ、負けた人はジュース驕りね!」


 ― よぉし、UTXまで競争!負けた人はジュース驕りー! ―


希「あのライブからもう1年なんやね……。ドーム大会、うちらのみんなの夢が本当に叶ったんや!」

希「……さあ、みんなが集まるまでもう少し境内を掃除しとこか♪」

7 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:21:43.43 ID:HEeXh8LX.net
支援

8 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:22:12.52 ID:BYVZ10y7.net
「部長、この衣装はどうしますか?」

花陽「うーん、使ってないロッカーがあるからそこに入れておいてくれる?」

「はーい」

「部長、春休みのスケジュールなんですけど、ちょっとお休みを欲しい日が……」

「凛先輩、新入生歓迎会のときに披露するライブについてなんですけど」

凛「ニャニャ、ちょっと待っててニャー」

雪穂「部長、生徒会に提出する書類の整理おわりましたー」

花陽「あ、ありがとう、雪穂ちゃん♪後はいらないゴミとかをまとめておいてくれるかな?」

雪穂「はい♪」

亜里沙「ねえ、雪穂。そろそろドームに向かった方がいいかも」

雪穂「あ、もうそんな時間か……」

花陽「じゃあ、残りは私たちで片付けておくから、雪穂ちゃんたちは先に行ってていいよ♪」

雪穂「え、いいんですか?」

花陽「うん♪私はまだ色々とやることが残っているから」

雪穂「でしたら、私たちがやっておきますから、部長たちこそ先にドームへ行っててください。だって、今日は部長たちにとって大事な日じゃないですか!」

凛「そんな大事な日だなんて大げさだニャー」

花陽「大丈夫だよ、雪穂ちゃん。ちゃんと時間までにドームへ行くから。ねえ、凛ちゃん?」

凛「うん♪雪穂ちゃんたちは、先にドームへ行ってくるニャ」

雪穂「そ、そうですか。じゃあ、お先に失礼します♪」

花陽「うん!……あ、雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん!」

雪穂「はい?」

亜里沙「何でしょう?」

花陽「頼んでおいたグッズの購入の方は、お願いしますね!!」(真顔)

雪穂「わ、わかりました!」

亜里沙「は、はい!」


凛「雪穂ちゃんたち、ドームで凛たちを見たら絶対に驚くだろうなぁ」

花陽「そうだね♪」

凛「さあ、凛たちも早く仕事を終わらせて、希ちゃんのところに合流するニャー!」

花陽「私の方はもう少しで片付くから、凛ちゃんは真姫ちゃんを呼んできてくれる?きっと音楽室にいると思うから」

凛「了解しました、部長!」(ビシッ)

9 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:22:47.38 ID:BYVZ10y7.net
真姫「大丈夫よ。一度みんなと合流してからドームへ向かう予定だから……」

真姫「うん……うん、えぇ!?パパも見に行くって言ってるの?!は、恥ずかしいから来なくていいわよ!それに病院の方はどうするのよ?!」

真姫「ん〜……わ、わかったわよ……!じゃあ、もう切るわね」ピッ!

真姫「まったく、ママだけじゃなくパパまでライブを見に来るなんて……ピアノの発表会のとき以来だわ」

真姫「私たち『μ's』の、最後のライブか……」




― いきなりなんだけど……あなた、アイドルやってみたいと思わない? ―




― っ!! なにそれ、意味わかんない! ―




真姫「……ふふっ♪」

凛「真姫ちゃ〜ん、なにニヤニヤしてるニャ?」ズイッ

真姫「ヴぇえええ!ちょ、ちょっと凛、驚かさないでよ!」

凛「別に驚かそうとしたわけじゃないけど……。それより副部長、部長が部室に戻ってきてって」

真姫「わ、わかったわ。行くわよ、凛」

凛「うん!」

凛「それで、真姫ちゃんはなんで音楽室でニヤニヤしてたのかニャ?」

真姫「べ、別に、ちょっと昔のことを思い出しただけよ」

凛「へぇ、真姫ちゃんも思い出し笑いなんてするんだ〜」

真姫「べ、別にしたってかまわないでしょ!」

凛「そういえば、真姫ちゃん家のお母さんもライブを見に来るんだよね?かよちんのお母さんがライブすっごく楽しみにしてるよって言ってたよ」

真姫「ママだけじゃなく、パパも一緒に見に来るって言ってるわ。病院の方があるから来なくていいって言ったのに……」

凛「ことりちゃんのお母さんもライブ見に行くって言ってたし、ママライブ再結成だニャ♪」

真姫「ふふっ♪何よそれ、意味わかんない♪」

10 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:23:16.58 ID:BYVZ10y7.net
絵里「よし、準備OK♪そろそろ出発しますか」


ピンポーン


絵里「あら、こんなときに誰かしら?」ガチャ

にこ「おはよう、絵里」

絵里「あら、にこ。おはよう。ひょっとして、迎えに来てくれたのかしら?」

にこ「まあね。希は神社のお手伝いだし、妹たちの面倒はママが見てくれるっていうから」

にこ「それより、準備はもうできてるんでしょ?さっさと行くわよ」

絵里「ええ、ちょっと待っててね♪」

11 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:23:38.78 ID:BYVZ10y7.net
花陽「よし、水と餌も大丈夫だね」

アルパカ♂「フェエエエエエ〜♪」

アルパカ♀「フェエエエエエ〜♪」

子アルパカ「フェエエ〜」

花陽「それじゃあ、行ってくるね♪」

「「「フェエエエエエ〜♪」」」


………。


凛「かよちーん、遅いニャー!」

花陽「ごめんね、アルパカさんたちにご飯をあげていたから」

真姫「さっきにこちゃんに電話かけたら、いま神社に向かってるって言ってたわ。私たちも早く行きましょう」

花陽「うん♪」

凛「ねえねえ、真姫ちゃん。凛ね、新しいグループの名前を思いついたんだー♪」

花陽「本当!?凄いよ凛ちゃん!」

真姫「凛のことだから、どうせ『まきりんぱな』とか安直なネーミングなんでしょ?」

凛「ニャニャニャ!真姫ちゃん、ひょっとしてエスパー!?」

真姫「本気だったの?安直すぎるわよ!」

凛「えー、凛はいいと思ったんだけどなぁ。かよちんはどう思う?」

花陽「わ、私!?え〜っと、その〜」

真姫「花陽、嫌ならイヤってはっきり言った方がいいわよ。でないと、これから1年、その名前で活動しなきゃいけなくなるわよ?」

花陽「そ、それはちょっと……」

凛「ちょっと、真姫ちゃん!凛はかよちんに聞いてるんだから、口を挟んじゃダメニャ!」

真姫「リーダーならもうちょっとマシな名前を考えなさいよ!」


ギャーギャー!


花陽「ふ、二人ともケンカはやめてぇー!」

12 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:24:15.49 ID:BYVZ10y7.net
フミコ「さて、無事にお願いも済ませたことだし、私たちもアキバドームへ向かおうか?」

ミカ「そうだね♪」

ヒデコ「それじゃあ、希先輩。ドームで会いましょうね」

希「うん、ほななー♪」


……。


希「さて、待ち合わせまであと1時間くらいやし、うちもそろそろ準備しよか♪」


「希ー!」


希「ん?……エリチとにこっちやん♪二人ともおはよう♪」

絵里「おはよう、希」

希「おはよう。空を見てみ、エリチ。今日は最高のライブ日和やね♪」

絵里「そうね」

にこ「それにしても、ライブ当日に神社のお手伝いすることないんじゃないの?」

希「そうやけど、何か体を動かしてないとそわそわしちゃうんよ。二人こそ待ち合わせまでまだ1時間近くあるんやし、もっとゆっくり来ればよかったのに」

絵里「にこがね、早くみんなと会いたいっていうから私の家まで迎えに来てくれたのよ」

希「へぇ〜、あのにこっちが〜?」

にこ「ば、バカ、余計なこと言わないでよ!そんなこと思ってても、口に出すわけないでしょ?!」

希「口に出さないってことは、心の中では思ってたんやね〜♪」

にこ「ん〜っ!」


「あ、にこちゃんだ!おーい、にこちゃーん!」

13 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:24:27.16 ID:BYVZ10y7.net
希「お、あの声は凛ちゃんたちやね♪」

花陽「みんな、おはよう〜♪」

希「みんな、待ち合わせの時間までまだあるのに早いやん」

凛「だって、今日はライブ当日だよ?凛は早くステージに立ちたくてウズウズしてるニャ!」

真姫「ウズウズしたってライブの時間が早まるわけじゃないでしょ」

凛「真姫ちゃんはライブまで待ち遠しくないのかニャ?」

真姫「そんなわけないでしょ。私たちを誰だと思ってるのよ?」

花陽「穂乃果ちゃんたちはまだ来てないの?」

希「まだ来てへんよ」

にこ「あ、ちょうど来たわよ」


「みんな〜、おはよう〜♪」


凛「あの声はことりちゃんニャ!おーい!」

海未「おはようございます、みなさん」

にこ「あと残るは穂乃果だけね……って、あんたたち一緒じゃなかったの?」

絵里「海未、穂乃果はどうしたの?」

海未「実は、私とことりで家へ迎えに行ったら、もう出かけたとおっしゃっていたのですが……」

ことり「私たちてっきり、先に神社に来ていたのかと思って……」

希「そういえば、神社の人が朝早くに穂乃果ちゃんを見かけたって言うとったね」

花陽「まさか、ひょっとして、待ち合わせ場所を間違えて先にドームとか……」

にこ「穂乃果に限ってそんなわけ……あるかもしれないわね」

凛「じゃあやっぱり、穂乃果ちゃん、先にドームへ行っちゃったんじゃないかニャ?」

海未「ひょっとしたら、そうかもしれないですね」

花陽「だとしたら、穂乃果ちゃん、どうして先にドームへ行っちゃったのだろう」

凛「ライブが待ち遠しくなって、先にドームへ行っちゃったんじゃ……」

真姫「穂乃果らしいわね。まあ、あり得なくはないけど」

絵里「とりあえず、穂乃果には携帯で連絡を取ればいいし、私たちもアキバドームへ行きましょう」

海未「そうですね」

14 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:24:55.36 ID:BYVZ10y7.net
アキバレポーター「みんなぁ、はっちゃけてるかい?!」

アキバレポーター「今日は待ちに待ったラブライブ!本戦ドーム大会の日だ!ここアキバドームには、全国から地区予選を勝ち抜いてきたスクールアイドルとそのファンが続々と集結してきているよ!!」

アキバレポーター「そして、ななななんとぉー!ラブライブ!初のドーム大会開催を記念して、第1回ラブライブ!優勝グループにして、
現在プロの世界で大活躍中の元スクールアイドル『A−RISE』がゲストとしてライブを披露してくれるんだー!」

アキバレポーター「おぉっ!ちょうどいま、『A−RISE』を乗せた車がドームに到着したようだぞー!」


「キャーーー!ツバサー!」

「あんじゅちゃん、こっち向いて―!!」

「英玲奈様ー!ライブ頑張って下さい!!」

――――

英玲奈「ふう……まさか、あそこまでファンに囲まれるとは思ってもみなかったな」

あんじゅ「ねえ、みて二人とも。凄いお客さんよ」

ツバサ「本当、凄いお客さんの数ね……」

英玲奈「今の私たちのライブでも、ここまでのお客さんを集められるかどうか……」

ツバサ「それはそうよ。だって、この大会の主役は、今日まで頑張ってきたスクールアイドルたちみんなのもの。私たちはあくまでゲストなのだから」

英玲奈「だから、次は自分たちの力でドームのステージに立ってみせる、と言いたいのだろう?」

ツバサ「ふふ、そういうこと♪」

あんじゅ「ツバサ、どこへ行くの?」

ツバサ「ちょっと用事を思い出したから外に。リハーサルまでには戻るから心配しないで♪」

あんじゅ「あ、ツバサ!」

英玲奈「まったく、またいつもの悪い癖が……というより、『彼女』たちのことが気になって居ても立っても居られなくなったのだろう」

あんじゅ「そういえば、彼女たちはもうドームに来ているのかしら」

15 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:25:19.54 ID:BYVZ10y7.net
雪穂「うあぁ、凄い列だね」

亜里沙「グッズ販売、4時間待ちだって!どうしよう」

雪穂「4、4時間?!部長に申し訳ないけど、グッズ販売はもう諦めた方が……って、あれ?」

亜里沙「雪穂、どうかした?」

雪穂「あの人……『A−RISE』のツバサ?」

亜里沙「え、どこ!?」

雪穂「あ、見失っちゃったみたい」

亜里沙「雪穂、人違いじゃない?だって、『A−RISE』はもうドーム入りしたって言ってたよ」

雪穂「そうだよね」

16 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:26:30.86 ID:BYVZ10y7.net
ツバサ「それにしても、あんじゅじゃないけど本当に凄い人ね……」

ツバサ「穂乃果さんたちはもうドームにいるのかしら?」


― 愛して……ーい ここでよかった 私たちの今がここ…… ―


ツバサ「あの歌声、ひょっとして……」


― 愛してるばんざーい 始まったばかり ―


…………。


穂乃果「明日もよろしくね まだゴールじゃない」



穂乃果「……。」


穂乃果「…………。」


パチパチパチ……。


穂乃果「ご、ご清聴、あ、ありがとうございました!」

穂乃果「みなさん、本日はこのアキバドームでラブライブ!本戦があります。みなさんも是非アキバドームまでお越しください!」

ツバサ「穂乃果さん?」

穂乃果「は、はい!って、ツバサさん!お久しぶりです!」

ツバサ「ふふ、久しぶりね」


「ねえねえ、いまツバサって言ってなかった?」(ボソボソ……)


「まさか、『A−RISE』のツバサ?」(ボソボソ……)


「ええっ?!だって、『A−RISE』はついさっきドーム入りしたって……」(ボソボソ……)


ざわざわざわざわ……。


穂乃果「……何か凄く見られていますね」

ツバサ「ここじゃマズイわね、あっちへ行きましょ」

17 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:27:43.32 ID:BYVZ10y7.net
ツバサ「はい、コーヒー」

穂乃果「ありがとうございます。すみません」

ツバサ「ところで、ドーム大会当日にあんなところで路上ライブなんて、一体どういう風の吹き回し?」

穂乃果「え、い、いや、別に深い意味はないです。あそこなら、少しでも多くの人に私の歌を聴いてもらえるかな?って思って……」

ツバサ「ふーん。それで、一人で路上ライブをやってみた感想は?」

穂乃果「そうですね……こうやって一人で路上ライブやるのは初めてだから、なんか緊張しちゃって……まだまだ『あの人』みたいにはいかないな〜って」

ツバサ「『あの人』?」

穂乃果「いえ、何でもないです。でも、今までやってきたライブと全然違って凄く新鮮な感じで、これからも続けていければなって思っています!」

ツバサ「そう」



「ねえねえ、パンフ買っておいてくれた?」

「買えるわけないじゃん!4時間待ちだよ、4時間!」

「いい?サビの部分のコールは……」

「『A−RISE』のライブの時間っていつ頃だっけ?」

「開会式のときじゃない?」

「入場チケット受け取ってない人はこっちに集まってー!」

「うちの学校の出番って何番目だっけ?」

「かなり後の方だった気がするけど……」

「あぁ、サイリウム忘れちゃったー!」

「えぇっ!しょうがないなぁ、私の予備を貸してあげるから壊したりしないでよ」

18 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:28:24.78 ID:BYVZ10y7.net
穂乃果「凄い人ですね。みんなキラキラしていてライブが待ち遠しいって顔してて……」

ツバサ「そうね……」

穂乃果「……アキバドーム。ここには、私たちスクールアイドルみんなの夢が詰まっているんですね」

ツバサ「ええ……。この場所がスクールアイドルみんなにとって憧れのステージ。ラブライブ!で歌えることを夢見て、たくさんのスクールアイドルが練習して、競いあってきた」

ツバサ「そして、ドームのステージに立って最高の歌とパフォーマンスをお客さんたちに披露したい。私たち『A−RISE』やあなたたち『μ's』のように……」

穂乃果「はい……」

ツバサ「穂乃果さん、以前いっていたわよね?『これからもラブライブ!は大きく広がっていく』って」

ツバサ「今日のライブをきっかけに、ラブライブ!はもっともっと大きく広がっていくはず。これからも、そしてこの先も……。ラブライブ!のステージで歌うことを夢見て、いくつもの新しい物語が生まれていく」

ツバサ「いえ、ひょっとしたら、もう新しい物語がどこかで始まっているのかもしれないわね……。私たちの知らないどこかで……」

穂乃果「ツバサさん……」

ツバサ「ねえ、穂乃果さん。このライブが終わったその後は、どうするつもり?」

穂乃果「後、ですか?」

穂乃果「うーん……。とりあえず、髪を伸ばしてみたいけど、もっとたくさんの人に私の歌を届けられたらいいなぁって思ってます。具体的にどうしようかは、まだ考えてる最中なんですけど」

ツバサ「ふふっ、穂乃果さんらしいわね」

穂乃果「あははははは」

ツバサ「さて、そろそろ戻らないと、あんじゅと英玲奈に怒られちゃうわ」

穂乃果「ツバサさん、ライブ、頑張って下さい!」

ツバサ「ええ。μ'sも、お互いに最高のライブにしましょう♪」

穂乃果「ハイ!!」


……。


穂乃果「ラブライブ!……ドーム大会……本当にみんなの夢が叶ったんだね……」



―― 飛べるよ……いつだって飛べる、あのときのように! ――



穂乃果「……。」


穂乃果「だって、可能性感じたんだ……そうだ、ススメ――――」


穂乃果「後悔したくない、目の前に僕らの道がある――――」


穂乃果「叶え、私たちの夢――!」

19 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:29:49.33 ID:BYVZ10y7.net
〜 静岡県内浦 〜


「千歌?聞こえてるの、千歌?」

千歌「なぁに?」

「春休みだからってダラダラしてないで、少しは旅館の方も手伝ってちょうだい」

千歌「は〜い。あ、でも、テレビ見終わってからでいい?」

「まったく、しょうもない子ね」



― みんなぁ、はっちゃけてるかい!? ―


― ここアキバドームではラブライブ!本戦ドーム大会が開催され、全国から集まったスクールアイドルがライブを披露して…… ―



― キャアァァァァァァァァァァ!!!! ―



― おやおやぁ?ステージの方からもの凄い歓声があがっているようですが、いったい何があったのでしょう!? ―


― ちょっとすみません。この歓声は何かハプニングでも? ―

― 『μ's』ですよ、『μ's』!活動終了したはずの『μ's』が出て来て、これからライブを披露するっていうんです!早く席に戻らないと! ―


― 『μ's』! 『μ's』! ―

― 『A−RISE』のライブが終わったとおもったら、今度はあの『μ's』がゲストで出て来て、なんとライブを披露するんだって?! ―

― 『μ's』が?!ねえねえ、早く席に戻らないと! ―



― な、ななな、な、なんとぉー! ―

― これはビッグニュースだぁ!あの伝説のスクールアイドル『μ's』がなんとライブを披露してくれるらしいぞ! ―



千歌「スクールアイドル……『μ's』?」



― これは今大会の一番のサプライズ!こうしてはいられない、私も早く実況席に戻りたいと思います! ―



END

20 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:34:04.11 ID:36QOhwwj.net

おもしろかった

21 :名無しで叶える物語(うめぼし)@\(^o^)/:2016/03/29(火) 01:34:18.15 ID:E3/j+xox.net
ち、チンポォー!

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