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穂乃果「バイバイン?」

1 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 21:17:15.01
ラブライブでドラえもんのあの話をやってみるSS

2 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 21:18:43.93
部室にて。

穂乃果「うぅ〜ん・・・」

唸る穂乃果の前にはお皿に乗ったランチパックが一つ

真姫(穂乃果? どうしたのかしら、ランチパックを前に難しい顔しちゃって)

穂乃果「むむむむぅ・・・」

真姫「何してるのよ? 似合わない顔して お腹でも痛いの?」

穂乃果「うぅ〜〜〜ん・・・うぐぐぐぅぅ〜〜・・・」

真姫「食べないんなら、これ貰うわよ?」

穂乃果「なにっ!? それはダメぇぇ!」

3 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 21:24:10.93
真姫「もう! 何なのよ!」

穂乃果「・・・ねぇ真姫ちゃん このランチパックを食べたら、美味しいよね?」

真姫「・・・うん」

穂乃果「でもさ、食べたら無くなっちゃうよね?」

真姫「そりゃそうでしょ」

穂乃果「食べなければ無くならない でも食べないと美味しくないでしょ?」

真姫「・・・うん?」

穂乃果「だからさぁ、食べても無くならないように出来ないかなぁ?」

4 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 21:29:08.78
真姫「・・・ハァ・・・ほんと、くだらないことばっかり考えてるのね」

穂乃果「真姫ちゃんのお家ってお医者さんでしょ? そういう薬とか無いの?」

真姫「医者を何だと思ってるのよ!? そんなものあるわけ・・・・・・」

穂乃果「真姫ちゃん?」

真姫「・・・あるわ」

穂乃果「あるのぉ!?」

5 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 21:35:12.87
真姫「ちょうど最近完成したばかりの新薬があるのよ・・・これ! バイバイン!」

ジャジャーン!

穂乃果「・・・バインバイン?」

真姫「いや希じゃなくて・・・って! 何言わせるのよぉ!!//////」

穂乃果「真姫ちゃんが勝手に言ったんだよぉ!?」

真姫「コホン・・・これは、かけると物を増やすことが出来る薬なのよ」

6 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 21:40:00.38
穂乃果「凄ーい! じゃあ真姫ちゃん、その薬を早速このランチパックに・・・」

真姫「・・・・・・やっぱり辞める」

穂乃果「ずこぉっ! な、なんでぇ!?」

真姫「この薬は危険だわ 軽い気持ちで使っちゃいけないの」

穂乃果「そんなぁ! 紹介しておいてそれは無いでしょぉ!? ランチパックが増える
    ことの何が危ないの!? ねぇ〜使わせてよぉ〜可愛くて美しくて頭が良くて
    作曲の天才な真姫ちゃぁ〜ん♥」

7 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:03:10.97
真姫「なっ!!/// ま、まぁそんなに言うなら・・・///」

穂乃果「じゅるり・・・」

真姫「・・・じゃあ、一つ約束して 増やしたランチパックは絶対に残さず
   全部食べること! 良いわね!?」

穂乃果「もちろん! 穂乃果が大好きなパンを残す訳ないじゃない!」

真姫「いくわよ・・・」

ピチャッ・・・・・・

8 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:09:30.99
真姫「・・・・・・・・・・・・」

穂乃果「・・・増えないよ?」

真姫「すぐに増える訳じゃないわ 5分ごとに2倍になるの 最初1個だったのが、
   5分経つと2個に・・・更に5分経つと、2個が4個になる!」

穂乃果「そうか! 4個、8個、16個、32、64、128・・・たーくさん!!」

真姫「まずは5分待ちましょう」

9 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:14:17.81
5分後

穂乃果「そろそろだよ・・・」

・・・ポコン!

穂乃果「わぁっ♥ 増えたぁ! 凄ーい!! 本当に増えちゃったー!!」

真姫「それじゃ、2人で1個ずつ食べましょ」

穂乃果「待った!!」

10 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:16:25.95
真姫「何よ」

穂乃果「今1個ずつ食べたら無くなっちゃうよ! もっと増えるまで待とうよ!」

真姫「えぇー・・・じゃあ要らないわ トマトの方がよっぽど良いわよ」

スタスタスタ・・・

穂乃果「行っちゃった・・・真姫ちゃんはせっかちだなぁ」

11 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:17:11.62
5分後

ポコン!

穂乃果「よぉし! ランチパックが4つになった! いっただっきまーす♪」

もぐもぐもぐ・・・

穂乃果「んん〜美味しい〜♥」

ポコン!

穂乃果「あ、また増えた! そうか、1つ残しておけば、その1個が増えて・・・
    ずっとランチパックを食べ続けられる! うひょひょひょひょひょ♪
    これから毎日ランチパック三昧だぁ♪」

パクパクもぐもぐ・・・

12 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:18:20.72
しばらくして

穂乃果「・・・うっぷ・・・うぅーん・・・いくら好きなランチパックでも、こんなに
    食べると飽きるなぁ・・・ずっと同じ味だし、もうお腹いっぱい・・・
    でもまだ1個残ってる・・・」

ポコン!

穂乃果「げっ! また増えた・・・もう食べられないよ・・・」

13 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:19:03.19
生徒会室

穂乃果「海未ちゃん、これ食べて!」

海未「穂乃果? どうしたんですか、いきなり?」

穂乃果「いやぁ、海未ちゃんには日頃お世話になってるから、そのせめてものお礼だよ」

海未「まぁ・・・ふふふ、ランチパックですか じゃあ、ありがたく頂きますね
   はむっ・・・うんうん、美味しいですね」

穂乃果「全部食べちゃってよ!」

海未「穂乃果にもこんな気遣いが出来るなんて、驚きですね」

穂乃果「ちょっと海未ちゃ〜ん? それは失言なのではないでしょうか〜?」

海未「アハハハ、失敬失敬」

14 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:20:34.61
ガラッ

女子「あの、園田先輩 ちょっといいですか?」

海未「あら、弓道部の後輩ですね ちょっと失礼・・・そのランチパックはまた後で
   頂きますね」

スタスタスタ・・・

穂乃果「あぁ! 海未ちゃん、あと1個食べてよぉー!」

ポコン!

穂乃果「あぁ・・・また1個が2個に・・・やばい・・・」

15 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:22:29.53
ガチャッ

凛「穂乃果ちゃーん! ランチパックをご馳走してくれるって本当かにゃー!?」

花陽「あの・・・穂乃果ちゃんがランチパックをくれるってメールで・・・」

ことり「穂乃果ちゃん? ランチパック食べ放題だなんて、一体どうしたの?」

穂乃果「いやいや、みんなへの日頃の感謝を込めてね!」

お皿の上のランチパック、16個

穂乃果「うぇっ! また増えてる・・・」

16 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:23:24.12
ことり「わぁー♪ ちょうど小腹が空いてたんだよねー♪」

凛「これ全部貰って良いのー? テンション上がるにゃー♪」

穂乃果「あ、でも花陽ちゃんはご飯の方が良いよね・・・」

花陽「ほ、穂乃果ちゃん? 別にパン嫌いな訳じゃないよぉ!?」

穂乃果「そう? じゃあ食べて食べて!」

ことり「いただきまーす!」

パクパク・・・

17 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:24:09.08
ことり「美味しい〜♥」

凛「もぐもぐもぐ! いけるにゃー♪」

花陽「凛ちゃん、そんなに慌てないで・・・」

穂乃果「遠慮しないでどんどん食べてね!」

数分後

ことり「ふぇぇ・・・ごちそうさまぁ・・・」

花陽「もう満腹ですぅ・・・」

凛「食べた食べたぁ・・・これ以上は食べられないにゃあ・・・」

穂乃果「えぇっ!? ダメダメ! あと1個残ってるじゃん! 食べてよぉー!」

18 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:25:56.39
花陽「ごめんね穂乃果ちゃん、もう無理・・・」

ことり「その1個は穂乃果ちゃんにあげるよ」

穂乃果「い、いやぁ、穂乃果は・・・ほら、凛ちゃん! 1個だけ! 1個だけだから!」

凛「もー! 要らないって言ってるにゃー!」

ことり「それじゃあ、ことりは用事があるから失礼するね」

花陽「うぅ、お米が恋しいです・・・」

凛「よーし、いっぱい食べたから腹ごなしに走るにゃー!」

スタスタスタ・・・

穂乃果「あぁ! そんなー! みんな待ってよー!」

19 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:27:07.28
しーーん・・・・・・

穂乃果「うぐぅ・・・こうなったら穂乃果が、この残り1個を・・・うぐぐぅ・・・
    ふおおぉぉぉ!!・・・・・・ダメだぁ! 身体が受け付けない・・・」

ポコン!

穂乃果「うげぇっ! ・・・こうなったら・・・」

穂乃果、ゴミ箱を見つめる

穂乃果「・・・・・・えぇいっ!!」

ガラガラガラ!

穂乃果、ランチパックをゴミ箱に放り投げる

20 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:29:54.14
穂乃果「ぐすっ・・・ごめんね・・・穂乃果にはもう君たちを食べてあげることは
    出来ないんだ・・・君たちは悪くないんだ・・・ごめんねぇぇぇ!!!」

バタン!

穂乃果「音ノ木坂一のパン好きを誇る穂乃果が、パンを食べずに捨てるだなんて・・・
    でももうこれしかないんだよぉ! パンの神様ごめんなさいぃぃぃ!!!
    うわぁぁぁーん!!」

タッタッタッタッタ・・・

・・・・・・・・・・・・

ポコン! ポコン! ポコン! ポコン! ・・・・・・・・・・・・

21 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:30:53.16
真姫「でね? 私はそこで、ものを増やせる薬を穂乃果に貸してあげたの」

絵里「ふーん・・・そんな薬が存在するなんて、西木野病院って凄いのね」

真姫「まぁ、この真姫ちゃんの力を持ってすれば、それくらいの薬の開発なんて
   朝飯前ってことよ! ふふん♪」

絵里(・・・真姫は何もしてないんじゃないかしら・・・?)

穂乃果「・・・ハァ・・・」トボトボ・・・

絵里「あら、穂乃果じゃない?」

真姫「あら、本当ね おーい、穂乃果」

22 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:34:23.06
穂乃果「!? な、なんだ、真姫ちゃんに絵里ちゃん」

絵里「ものを増やせる薬で、ランチパックを増やしたんですって?」

穂乃果「あ、う、うん・・・絵里ちゃん聞いてたんだ・・・」

真姫「で、ランチパックは全部食べたわよね?」

穂乃果「うぃっ!? ももも勿論だよぉ・・・」

真姫「そう、なら良かったわ もし一つでも残そうものなら、とんでもないことに
   なってたわよ」

穂乃果「・・・とんでもない・・・ことって?」

23 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:35:24.09
絵里「ねぇ穂乃果、その薬は5分ごとに倍になるのよね? だとしたら、1時間経つと
   ランチパックはいくつになると思う?」

穂乃果「え? えーっと・・・1000個くらい・・・?」

絵里「とんでもない! 4096個よ」

穂乃果「うぇぇえっ!?」

絵里「更に1時間経つと、1677万7216個になり、それから15分も経てば、
   ランチパックの数は1億個を悠に越える! 3時間で687億1947万6736個まで
   増えて、5時間経てば115京2921兆5046億684万6976個に!!
   たった1日でこの音ノ木坂! いやこの地球! いいやこの全宇宙は!!
   ランチパックに埋め尽くされてしまうのよぉぉぉ!!!」

24 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:36:58.03
穂乃果「・・・あ・・・あぁぁ・・・」サァァァァ・・・

絵里「・・・ねぇ穂乃果・・・本当にランチパック残してないのよね・・・?」

穂乃果「どどどど・・・どうしよう・・・」ガタガタガタ

真姫「ま、まさか!? 全部食べてないの!?」

穂乃果「じゃあ、今頃部室は・・・・・・」

25 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:37:35.42
部室前

にこ「さーて、ブログ更新しときますか・・・」

ゴゴゴゴゴ・・・

にこ「ん? なんか部室が騒がしいわね・・・? ま、どうせ穂乃果か凛が
   走り回ってるんでしょ」

ガチャッ・・・  ドバアアァァァァ!!!!!

にこ「ぎゃああぁぁぁ!!! 何これええぇぇぇ!!!!」

26 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:38:27.37
真姫「えらいことしてくれた!」

絵里「早く部室に行かないと! 誰かランチパックに埋まってるかも!」

真姫「もぉぉー!! 残しちゃダメって言ったじゃない!!」

穂乃果「ごめんなさぁーい!!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

穂乃果「うわぁぁー!! 部室からランチパックが溢れてるぅぅー!!」

絵里「あれは・・・にこ!?」

にこ「助けてー! ランチパックに溺れるー!」

27 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:41:13.70
真姫「にこちゃん! 掴まって!」

にこ「ハァハァ・・・ちょっと! 何なのよあれ!?」

グググググ・・・

にこ「なっ 何!?」

真姫「まさか、また増えようとしてる!?」

穂乃果「どうしようどうしよう・・・絵里ちゃんどうしよう!?」

絵里「そんなこと言われても・・・ダレカタスケテー!!」

28 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:43:37.80
希「はいやぁぁー!!」

ズザザザー!

にこ「希!? どこから現れたのよ!?」

希「話は聞かせてもらったで! うちが何とかしてやる!」

絵里「どうする気!?」

希「むむむむ・・・チチンプイプイ・・・アブラカダブラ・・・」

グオオォォォ・・・・・・

穂乃果「ら、ランチパックが浮かんでる・・・!?」

29 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:44:43.07
希「ビブデバブデ・・・チンカラホイッ!!!」

ぶわっ

にこ「きゃあっ!/// スカートが!?///」

真姫「ぶっ!!」鼻血ドバッ!

希「あ、間違えた これやなくて・・・ビブデバブデブゥゥー!!!」

ビュウウウン!!

穂乃果「わぁ! ランチパックが全部窓から空へ飛んでいったよ!」

希「ゼェ・・・ゼェ・・・これがうちの・・・スピリチュアルパワーや・・・!」

絵里「希はいつから魔法使いになったの・・・?」

30 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:46:52.69
希「このままここで増殖されるとあかんから、ランチパックを宇宙へ飛ばしたんや」

穂乃果「大丈夫かなぁ・・・?」

希「宇宙は広大や・・・多分大丈夫やで」

絵里「穂乃果! 今回のことはしっかり反省してちょうだい!」

穂乃果「はい・・・ご迷惑をおかけしました・・・反省してます・・・
    もうしばらくランチパック食べられないや・・・」

真姫「・・・にこちゃん・・・白なのね・・・」鼻血ダクダク

にこ「もう! 忘れてよー!!///」

31 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:48:54.44
理事長「ふぅ・・・校内の見廻りは大変ね・・・あら? こんな所にランチパック?」

ポコン!


おしまい

32 :名無しで叶える物語:2016/05/12(木) 22:52:26.58
おわりです。
真姫ちゃんの両親が病院って本当に便利な設定だなって思いました。
おやすみなさい。

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