2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ことり「お砂糖より甘い恋」

1 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:47:51.76 ID:SRloLPsl.net
※三年生は卒業済の設定です


部室

海未「今日のミーティングはここまで。 もうじきライブも近いので、体調管理には気をつけてください」

5人「はーい!」

海未「では、解散」

ガヤガヤ

凛「かーよちん、一緒に帰ろ?」

花陽「うん、いいよ。 あ、ことりちゃんも一緒に帰らない?」

ことり「あ、ごめんね…今日は生徒会のお仕事があるから一緒に帰れないんだ」

花陽「そっか…残念だけど、仕方ないよね」

ことり「本当にごめんね…」

凛「じゃあ真姫ちゃんも一緒に帰ろ!」

真姫「仕方ないわね、一緒に帰ってあげてもいいわよ」

凛「わーい! それじゃ凛たちは帰るね」

穂乃果「うん、お疲れ様! バイバーイ!」

海未「ごきげんよう」

穂乃果「みんなまた明日ねー!」

バタン

海未「ことり」

ことり「な、なぁに?」

海未「今日は生徒会の仕事などないはずですが」

ことり「あれ、そ、そうだっけ?」

海未「……何か隠してますね」

ことり「ソ、ソンナコトナイヨ」

海未「そういえば最近、とりわけ仲の良かった花陽とあまり話をしなくなりましたね」

海未「何かあったのですか?」

ことり「…………実は」

2 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:49:48.14 ID:SRloLPsl.net
通学路

花陽「……」

凛「かよちん、最近元気ないね」

真姫「なにか心配や悩みごとでもあるの?」

花陽「う、うぅん! なんでもないよ」アハハ

真姫「…話したくないならそれでいいわ。 でも、私も凛も心配してるのよ。 それだけは忘れないでね」

凛「そうだよかよちん、元気のないかよちんを見るのは、凛も寂しいよ」

花陽「……あ、あのね。気のせいかもしれないんだけど」

花陽「実は……」


再び部室

海未「花陽のことが好き、ですか?」

ことり「うん……」

海未「確かに花陽は素直で優しいですし、可愛い後輩といった感じですね」

ことり「違うの、そういう好きじゃなくてね」

ことり「花陽ちゃんのこと、一人の女の子として……好きなの」

海未「……ふむ」

3 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:51:27.70 ID:SRloLPsl.net
ことり「最初はね、可愛い後輩だなあって感じて好きだったんだけど」

ことり「いつからか、花陽ちゃんのことを目で追ってたり、花陽ちゃんのことを考えると胸の奥がギュッて痛くなるの……」

ことり「気持ち悪いよね、女の子が女の子を好きになるなんて」

ことり「花陽ちゃんは好きだけど、この気持ちを伝えたら嫌われちゃったりとかするかもだし」

ことり「花陽ちゃんに避けられるかもって不安になるくらいなら、私の気持ちが落ち着くまで花陽ちゃんとは距離を置こうって思って」

海未「……」

ことり「ご、ごめんね海未ちゃん、このことは忘れて!」

海未「待ってください!」

海未「私は、同性同士で好きになっても、いいと思います」

ことり「海未ちゃん…?」

海未「ことりは花陽のこと、本当に好きなんですよね?」

ことり「…うん、それは間違いないよ。私は、花陽ちゃんのことが好き。人として、一人の女の子として」

海未「なら、その気持ちを伝えてみてはどうでしょう」

ことり「む、無理だよ…きっと幻滅されちゃう」

4 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:52:30.07 ID:SRloLPsl.net
海未「私はそう思いません。他人から好かれて嫌になることなんて普通はありませんから」

海未「それに、その気持ちを隠したまま、これからも花陽と顔を合わせていくつもりですか」

海未「それは、とても辛いことと感じます」

海未「花陽の気持ちを考えるのも大切ですが、このままではことりが参ってしまいます」

海未「私は……弱っていく親友を見るのは堪えられません。 自分が何もできず、苦しむ友を放っておきたくはありません」

ことり「海未ちゃん……」

海未「お節介なのは承知のうえです」

海未「ですが、私は貴女のことが心配なんです」

海未「それに、穂乃果もああ見えて貴女のことを気にかけているのですよ」

ことり「穂乃果ちゃんも?」

海未「ええ、最近ことりの様子がおかしいから心配だと、毎晩のように電話で相談を受けてました」

ことり「ごめんなさい……心配かけちゃって」

海未「ともかく、一度花陽と話をしてみてはどうでしょう」

海未「ことりの気持ちが本物であれば、彼女も考えてくれるはずですよ」

ことり「そう、だね。 二人でお話してみるよ」

海未「私も、穂乃果も、ずっと貴女の味方ですからね」

ことり「ありがとう……」

5 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:53:34.69 ID:SRloLPsl.net
再び通学路

凛「ことりちゃんに避けられてる?」

花陽「うん……」

真姫「また急な話ね。 でもどうしてそんなこと思うようになったの?」

花陽「いつからかは分からないんだけど、最近のことりちゃん、花陽によそよそしい態度だったり、あんまり話しかけてくれなかったりで」

花陽「花陽、なにかことりちゃんに嫌われることしちゃったのかなって……」グスッ

凛「お、落ち着いてよかよちん! きっと気のせいかもしれないよ」

真姫「でも、確かに最近のことりは、妙に花陽と距離を取ってる感じはするわね」

凛「真姫ちゃん!!」

真姫「なによ、事実を述べてるだけでしょ」

花陽「いいの、凛ちゃん。 悪いのは私だから」

凛「でもでも、別に喧嘩したとかじゃないんだよね?」

花陽「うん、そう…だと思う」

真姫「なによそれ、ハッキリしないわね」

花陽「だって…」

真姫「もう本人に直接聞いたら?」

凛「そうだよ、それが一番早いよ!」

花陽「でも、それでもし、嫌い……なんて言われちゃったりしないかなぁ」

真姫「ああもう! じれったいわね! なんでそんなに好き嫌いにこだわるのよ」

花陽「だって……私、ことりちゃんのこと……」

花陽「す、す、す、好き……だから……」

凛「す、好きって! あの恋人に言っちゃう好き?」

花陽「……」コクン

6 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:54:38.64 ID:SRloLPsl.net
真姫「へぇ、別にいいんじゃない」

凛「真姫ちゃん!?」

真姫「なによ、好きなんでしょ? じゃあ好きだって伝えればいいじゃない」

花陽「でも、避けられてるかもしれないのに…」

真姫「それは貴女の思い込みでしょ? それに、花陽みたいな魅力的な子から好きだって言われて喜ばない人なんていないわよ」

凛「それはあるねー」

花陽「こ、告白…!」

真姫「花陽、人を好きになるっていうのは別におかしなことじゃないわ。 例えそれが同性相手でもね」

真姫「少なくとも私も凛も、花陽がことりのことを好きだからってだけで軽蔑したり、嫌いになんてなったりしないわ」

凛「凛も、凛もどんなかよちんでも大好きニャ!」

花陽「凛ちゃん……真姫ちゃん……!」

真姫「ことりはまだ学校にいるかしら」

凛「確か海未ちゃんもいるはずだよね、電話してみる!」

凛「あ、もしもし海未ちゃん? そっちにことりちゃんいる?」

7 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:55:42.14 ID:SRloLPsl.net
真姫「花陽、さっきも言ったけど私も凛も、貴女がことりのことを好きだからって軽蔑なんて一切しないわ。 私達、その…友達、でしょ?」

花陽「真姫ちゃん…」グスッ

真姫「もう、泣くんじゃないわよ」ナデナデ

凛「ことりちゃん、まだ部室に…って、真姫ちゃん! なにかよちん泣かせてるの!!」

真姫「ち、違うわよ!」

花陽「り、凛ちゃん違うの!」

凛「かよちんいじめたら、たとえ真姫ちゃんでも許さないよ!」

真姫「だから違うって言ってるでしょ! それより、ことりはまだ部室にいるのね」

凛「あ、うん。 海未ちゃんと一緒だって」

真姫「なら好都合ね。 花陽、学校に戻るわよ」グイッ

花陽「え、今!?」

真姫「当然でしょ、こういうのは早いほうがいいもの」

凛「よーし、学校へ向けて出発ニャー!」グイッ

花陽「え、ちょっ……ダ、ダレカタスケテー!!」

8 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:56:21.06 ID:SRloLPsl.net
再び部室

海未「凛、どうかしましたか?」

海未「ことりですか? ええ、まだ部室にいますよ」

海未「はい、そうですか。 では待ってますね」

ことり「凛ちゃんから?」

海未「はい、花陽から貴女に話があるそうです」

ことり「花陽ちゃんが…?」

海未「こちらも、花陽に気持ちを伝えるいい機会になりそうですね」

ことり「う、うん……」

海未「今、凛と真姫が花陽を連れてこちらに向かってるそうです」

海未「彼女達が来たら、私は凛と真姫を連れて席を外しますので」

海未「花陽の話を聞いてあげてください」

ことり「うん、そうしてみるよ…」

ガチャ

凛「お待たせー!」

海未「お帰りなさい」

真姫「ただいま。 ってなんかおかしくない?」クスクス

花陽「…………」

凛「ほら、かよちん」

花陽「うん…」

海未「ことりも」

ことり「はい…」

9 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:57:12.36 ID:SRloLPsl.net
海未「では、私達はしばらく席を外します」

真姫「行くわよ、凛」

凛「うん。 かよちん、頑張って!!」

バタン

花陽「…………」

ことり「…………」

ことり「えっと、とりあえず座ろっか」

花陽「あ、うん」

花陽「…………」

ことり「…………」

ことり「あ、あのね花陽ちゃん!」
花陽「あのねことりちゃん!」

花陽「あ、こ、ことりちゃんからどうぞ」

ことり「う、うん。 …花陽ちゃん」

花陽「はい」

ことり「ここ最近、避けていてばかりでごめんね」

ことり「ことりね、花陽ちゃんに嫌われるの怖かったの」

花陽「えっ、どうして?」

ことり「……ことりね、は、花陽ちゃんのこと……好き、なんです……」

花陽「……!」

ことり「おかしいよね、女の子が女の子を好きになるなんてもおかしいよね」

ことり「でもね、花陽ちゃんのことを考えると、心の奥が締め付けられるように痛くなるの」

ことり「私、私ね……一人の女の子として、花陽ちゃんのことが、好きです」

花陽「ことり、ちゃん……!」

10 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:58:22.57 ID:SRloLPsl.net
ことり「でも、気持ち悪いよね。 私も花陽ちゃんも女の子だものね」

ことり「ずっとずっと、花陽ちゃんのことが好きです。 でも、それは叶わないってことを解ってたから」

ことり「それでね、せめて花陽ちゃんに幻滅されたり、嫌われたりしないようにって、この気持ち、隠してたの」

ことり「そしたら、花陽ちゃんのことを見るのが辛くて……ごめん、ごめんなさい……」グスッ

花陽「違うよことりちゃん!」

花陽「謝るのは、花陽の方だよ」

花陽「花陽もね、ことりちゃんに言わなくちゃいけないことがあるの」

花陽「私、ずっと……ことりちゃんのことが、好きです」

ことり「は、花陽ちゃん?」

11 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 02:59:18.06 ID:SRloLPsl.net
花陽「初めはね、綺麗で優しくて、先輩っていうよりお姉ちゃんって感じがして、凄く好きだったの」

花陽「でも、仲良くなるにつれて憧れのお姉ちゃんから、一人の女の子として、好きになってた……」

花陽「でも、どん臭くて可愛くもない花陽がことりちゃんのこと好きだなんて、とても言えなかったの」

花陽「それに、女の子同士で好きになるなんておかしいよね……そう思って、私はことりちゃんへの想いを諦めようとしたの」

花陽「でも、でも……できなかったよ。 大好きなことりちゃんのこと、諦めるなんてできなかったよぉ……!」グスグス

ことり「花陽ちゃん……ごめんね、辛かったよね?」

ことり「でも、嬉しいな…花陽ちゃんに好きって言ってもらえて」

花陽「花陽も、すっごく嬉しかったです!」

ことり「うふ…♡」

花陽「エヘヘ…♡」

ことり「花陽ちゃん」

花陽「なに?」

ことり「もう、隠すのはやめよっか」ニコッ

花陽「それって、つまり」

ことり「……私、南ことりは、小泉花陽ちゃんのことが、好きです」

12 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 03:00:04.43 ID:SRloLPsl.net
花陽「!」

ことり「これが私の、素直な気持ちだよ」

ことり「受け入れて欲しいなんて言わない。 ただ、貴女にこの想いを伝えたかった」

ことり「花陽ちゃんはどう?」

花陽「私は、花陽は……」

花陽「っこ、ことりちゃんのこと」

花陽「大好きです!!」

花陽「私、小泉花陽は! 南ことりちゃんが好きです!!」

ことり「花陽ちゃん……ありがとう」グスッ…

花陽「ことりちゃんだって……花陽、すごく嬉しいです」グスグス

ことり「花陽ちゃん…」

花陽「ことりちゃん…」

二人『私と、お付き合いしてください!』

13 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 03:01:09.98 ID:SRloLPsl.net
ガチャン

穂乃果「おめでとう二人とも!!」

ことり「きゃっ!?」

花陽「ぴゃああああ!?」

海未「穂乃果! 驚かしてどうするのです!」

穂乃果「あ、ごめんね二人とも! でもなんだか嬉しくって♡」

凛「かよちん、おめでとう!」シクシク

真姫「凛ってば、もう何泣いてるのよ」ウルウル

凛「真姫ちゃんだって泣いてるよ!」

真姫「ち、違うわよ! これは汗なのあ、せ!」

ことり「えと…みんな、いつからいたの……?」

海未「すみませんことり、花陽。 立ち聞きするつもりはなかったのですが」

穂乃果「最近二人とも元気なかったからね、ずっと心配だったんだ」

穂乃果「今日、海未ちゃんからことりちゃんが花陽ちゃんのことを好きだって聞いてね」

穂乃果「友達として、二人の応援に来たんだ!」

真姫「わ、私は…花陽が元気ないの気になっただけで」

凛「真姫ちゃん素直じゃないにゃ」

ことり「えと、この状況って…?」

海未「言いましたよね、ことり。 私も穂乃果も、ことりの味方だと」

海未「ことりと花陽、共に愛を誓いあえる仲になれたのですから」

真姫「その祝福に、ね」

14 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 03:02:02.16 ID:SRloLPsl.net
花陽「みんな……!」

穂乃果「はいこれ、穂むらからのご祝儀だよ!」

ことり「紅白まんじゅう?」

花陽「うわぁ、美味しそう♡」

凛「よーし、今日はことりちゃんとかよちんのためにラーメンパーティーでもするにゃ!!」

真姫「何よラーメンパーティーって。 ここはエリーや希、にこちゃんを呼んでパーティーでしょ」

穂乃果「いいねそれ! じゃあ早速絵里ちゃん達に知らせてくる!」タタタッ

海未「こら穂乃果! 廊下を走ってはいけません!!」

ことり「あはは……なんか凄いことになっちゃったね」

花陽「う、うん……」テレテレ

15 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 03:02:53.90 ID:SRloLPsl.net
ことり「そうだ、花陽ちゃん。 ちょっとこっち来て?」

花陽「ふぇ?」

ことり「目を閉じて♡」

花陽「え、は、恥ずかしいよ…」

ことり「ダーメ♡」

花陽「うぅ……」

ことり「いいよって言うまで目は開けちゃダメだよ?」

花陽「わ、わかった」

ことり(花陽ちゃん、ことりのこと、好きって言ってくれてありがとう♡)

ことり(これからは、恋人としていっぱい素敵な時間を過ごそうね)

チュッ

花陽「!? こ、こここここことりちゃん!?」

ことり「なぁに、かよちゃん?」ニコニコ

花陽「あ、あの……今、キス……!」

ことり「うん♡ かよちゃんの唇、すごく柔らかかったよ♡」

花陽「///」プシュ-

16 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 03:03:25.53 ID:SRloLPsl.net
真姫「やれやれ、見せつけてくれるわね」

凛「幸せそうなかよちんが見れて、良かったにゃ」

花陽「あ、あのことりちゃん」

ことり「ん、なぁに?」

花陽(すごく恥ずかしいけど、ことりちゃんを好きって気持ちは私も負けない!)

チュッ

ことり「!?」カァァァァ

花陽「えへへ……さっきのお返し、です♡」

真姫「……とんだバカップルね」

ことり「えへへ、かよちゃん♡」

花陽「こ、ことりちゃん♡」

二人『大好きです!』


おわり

17 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 03:08:37.16 ID:Lm5vbGJo.net
脳がとろけた

18 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/05/23(月) 03:10:51.96 ID:NBRRivVd.net
節穴くん、24まで伸ばさにゃ人が見る前に落ちてまうで

総レス数 18
16 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★