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ルビィ「マルちゃんの馬鹿!」
- 1 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:26:23.90
- 放課後の教室
ルビィ「ねえ、マルちゃん」
花丸「なあに、ルビィちゃん」
ルビィ「新しい衣装の採寸するから、両腕上げてくれる?」
花丸「こう…ズラ?」
ルビィ「うん、じゃあメジャー通すよ」
花丸「くすぐったいよ、ルビィちゃん」
ルビィ「…あっ」
花丸「どうしたズラ?」
- 2 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:27:01.92
- ルビィ「マルちゃん、また胸が大きくなってる…」
花丸「そう言えば、最近胸がきつくなってきたかも…」
ルビィ「どうして?」
花丸「どうしてって言われても…」
ルビィ「マルちゃん、どうしてこんなに大きいの?なにか特別なこととかしてるの?」
花丸「な、なにもしてないよ!いつの間にか大きくなってたズラ!」
- 3 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:27:46.83
- ルビィ「同い年なのにルビィや善子ちゃんより大きいなんて、きっと秘密が」
花丸「ない!秘密なんて絶対ない!」
ルビィ「そっか…ルビィにも話せない秘密なんだ…」
花丸「だから秘密なんて」
ルビィ「マルちゃんは友達だと思ってたのに…もういいよ!マルちゃんの馬鹿!殿馬!カープの3番センター!」
花丸「えええ?ちょっと待ってルビィちゃん、どこ行くズラ!て言うか、それって悪口なの?」
- 4 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:37:22.76
- 音楽室
ルビィ「教室飛び出してきちゃった…マルちゃん、怒ってるかな…」
ルビィ「ううん、あれはルビィは悪くないもん!」
梨子「あれ?どうしたの、ルビィちゃん?」
ルビィ「梨子ちゃん!(そうだ、梨子ちゃんに聞いてみよう)」
ルビィ「あの、梨子ちゃん、μ’sには胸が大きい人たちがいるよね?」
梨子「う、うん、いるね…そのことがどうかしたの?」
ルビィ「む、胸を大きくするためになにか特別なこととかしてのかなって」
梨子「特別なこと?(なんでそんなこと聞くんだろ…)」
- 5 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:37:46.28
- ルビィ「何か共通点とか…ある?」
梨子「共通点…生徒会役員だったこと…は関係あるのかな?」
ルビィ「生徒会?お姉ちゃんみたいな?」
梨子「(あ、でもそのあとの生徒会って…)ごめん、関係ないかも」
ルビィ「他には!他にはないの?」
梨子「共通点ではないけど、よく他の女子の胸を後ろから揉んでいたことが…」
ルビィ「胸を…わかりました!」
- 6 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:38:19.91
- 梨子「っていったい何…きゃっ!いきなり…やめ…」
ルビィ「こうかな?ここかな?」
梨子「そこはちが…やめて…はずかし…やめないで!」
ルビィ「あーして、こーして…って、あれ?梨子ちゃんが動かなくなっちゃった…」
梨子「」
ルビィ「起きて!梨子ちゃん起きて!大きくなったか計って!」
梨子「(ごめん、動けない…)」
ルビィ「もー、アドバイスしておいて寝ちゃうなんて!梨子ちゃんのエッチ!ノンケ!ヘテロ!」
梨子「(えええええ…それって悪口なの?)」
- 7 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:47:37.66
- 廊下
ルビィ「梨子ちゃん、あのままで良かったのかな…ううん、ルビィは悪くない!」
千歌「ふっふっふ、話は聞かせてもらったよ、ルビィちゃん!」
ルビィ「あ、千歌ちゃん!…っていつから聞いてたの?」
千歌「ずばり、ルビィちゃんは大きくなりたいんだよね?」
ルビィ「うん、そうなんだけど、誰もいい方法教えてくれなくて」
千歌「よーし、この千歌ちゃんに任せるのだ!」
ルビィ「千歌ちゃん…!」
- 8 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:48:05.28
- 千歌「まずは!ロケットに乗って金星に行く!」
ルビィ「え、ええと、金星って宇宙にある金星?」
千歌「そう!金星は太陽に近いからとても熱い!もちろん、水なんてない!」
ルビィ「そ、そうだね…」
千歌「やがてその環境に適応して…ルビィちゃんは体長50m、100万度の火を吐く怪獣へと変化するのだ!」
ルビィ「違うよ!ルビィは怪獣になりたいんじゃないよ!」
- 9 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 19:48:35.18
- 千歌「え?じゃあ、メフィラス星人に頼んで、巨大ルビィ隊員に…」
ルビィ「ならないよ!ルビィは体を大きくしたいんじゃないの!胸を大きくしたいの!」
千歌「胸囲も一緒に大きくなるよ?」
ルビィ「それじゃ意味ないの!もー、千歌ちゃんの役立たず!ウインダム!ゾフィー兄さん!」
千歌「酷い!いくらルビィちゃんでも言っていいことと悪いことが…」
千歌「って、あれ?ルビィちゃんがいない…」
- 10 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 20:40:32.02
- 昇降口
ルビィ「(みんなルビィのこと馬鹿にして…ルビィは真剣なのに!)」
善子「なにやら、お困りのようね!」
ルビィ「(やっぱり、こういうことは鞠莉さんに聞いた方が…)」
善子「あなたの悩み、この堕天使ヨハネが聞いてあげてもよくってよ!」
ルビィ「(今から定期船間に合うかな…?)」
善子「ちょっと!ヨハネを無視しないでよ!」
ルビィ「…あ、善子ちゃん、いたんだ」
- 11 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 20:41:00.00
- 善子「いたんだ、じゃないわよ!人が、じゃなくてこの堕天使が心配してあげてるって言うのに」
ルビィ「ええと、(ジー)…ごめん、善子ちゃんはいいや」
善子「どーゆーことよ!っていうか、どこ見てしゃべってるのよ!」
ルビィ「(ジー)…一応聞いておくけど、悪魔の力で胸を大きくすることってできるの?」
善子「と、当然よ!それくらいこのヨハネにかかれば造作もないことよ!」
ルビィ「造作もない…(ジー)じゃあ、やっぱりいいや」
善子「だから!どこを見てしゃべってるのよ!」
- 12 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 20:41:23.02
- ルビィ「ルビィはこれから行くところがあるから、また明日ね」
善子「ちょっと待って!今から召喚するから!10分、いや5分で済むわ!」
ルビィ「善子ちゃんには無理なの!もー、善子ちゃんの善子!カス虫!ガンダムフレーム!」
善子「嗚呼、称賛が心地いいわ…魔法陣の準備してくるから、そこで待ってなさいよ!」
ルビィ「(あ、そろそろ行かないと定期船の時間だ)」
- 13 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 20:48:54.89
- 桟橋
ルビィ「よかった、間に合った…」
曜「あれ?ルビィちゃんも乗るの?」
ルビィ「うん、ちょっと鞠莉さんに用があって…」
曜「へ〜、こんな時間にわざわざ…大事な用?」
ルビィ「えっと、実は…む、胸を大きくする秘密が知りたくて…」
曜「なるほどね…よし、ここは私、渡辺曜に任せて!」
ルビィ「曜ちゃんは大きくする方法を知ってるの?」
- 14 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 20:49:49.99
- 曜「大きくするって言うか…何事もまず土台が大事なんだよ」
ルビィ「土台?」
曜「うん、土台。つまり土台となる体を鍛えることから全ては始まるのです!」
ルビィ「鍛えてるって、いつもしてる筋トレのこと?」
曜「そう!しかもここは常に揺れる船上、バランスをとりながら体幹も鍛えられて一石二鳥!」
ルビィ「今ここでするの!?」
曜「そうだよ、ていうか私はいつもしてるよ」
ルビィ「えええ…」
- 15 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 20:50:40.29
- 曜「さあ、淡島につくまで腕立て腹筋!」
ルビィ「は、恥ずかしい…」
曜「泣き言言わない!私みたいになれないぞ!」
ルビィ「曜ちゃんみたいに?」
曜「そうだよ!ほら、この大胸筋にさわってみて」
ルビィ「か、固い…」
- 16 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 20:51:14.46
- 曜「さあ、2人で胸囲90台を目指そう!」
ルビィ「ちがーう!ルビィは筋肉が欲しいんじゃないの!」
曜「あれ?違ったの?」
ルビィ「曜ちゃんの脳筋!バンダム!筋肉モリモリマッチョマンの変態!」
ドボン!
曜「いやぁ、さすがにそこまですごくないよ(照)」
曜「あれ?ルビィちゃん、どこ行ったの?」
- 17 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:15:16.92
- 海
ルビィ「(思わず飛び込んじゃった…)」
果南「おおい、ルビィ」
ルビィ「(岸までもう少しだけど、限界…)」
果南「今行くから頑張って!」
ルビィ「(果南さんの声が聞こえる…幻聴かな)」
果南「捕まえた!」
ルビィ「どうして果南さんが!?」
- 18 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:15:43.02
- 果南「どうしてじゃないよ!いきなり船から飛び込むのが見えたから、あわてて泳いできたんだよ!」
ルビィ「…ごめんなさい」
果南「いいから、岸まで泳ぐからしっかりつかまっててね」
ルビィ「(…果南さん、大きくて柔らかい…)」
ルビィ「ねえ、果南さん。果南さんも曜ちゃんみたいに鍛えてるんだよね?」
果南「そうだね、ダイビングするにもまず体力が必要だし、こうやってルビィも助けられるしね」
- 19 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:16:10.93
- ルビィ「でも、果南さんはとっても柔らかいのはどうして?」
果南「う〜ん、ダイビングに必要な分しか鍛えてないからかな?曜は…あの子のは趣味になっちゃってるから」
ルビィ「じゃあ、ルビィもダイビング始めたら胸が大きくなるの?」
果南「そ、それはどうだろう…?ほら、着いたよ、上がって」
ルビィ「果南さん…ありがとう、ノンマルト、インスマウス民…」
果南「ええと?それって褒めてくれてるんだよね?」
- 20 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:32:21.95
- 鞠莉の部屋
ルビィ「鞠莉さん、お洋服ありがとうございます」
鞠莉「二人してずぶ濡れでやってくるから、何事かと思ったヨー」
果南「ごめんね、鞠莉。下着まで借りちゃって…」
鞠莉「No problem!どうせsizeが合わなくなって使ってなかったんだし」
ルビィ「(それでもブカブカ…)」
果南「ごめんついでに、電話借りてもいいかな?」
鞠莉「Livingにあるからそれを使ってネ」
- 21 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:33:17.75
- ルビィ「あのね、鞠莉さん。今日は相談があって来たんだけど…」
鞠莉「Consult?こんな時間に来るなんてとってもimportantなこと?」
ルビィ「じ、実は鞠莉さんの胸について聞きたくて来たんです!」
鞠莉「ワタシのchest?」
ルビィ「鞠莉さんは胸を大きくするために、特別なことをしているのかなって」
鞠莉「Oh,breastsのことネ!もちろんヨ!」
ルビィ「どんなことをしてるんですか!?」
鞠莉「スポーツジムでexerciseヨ!こういうことはscientificでrationalにしないとネ」
ルビィ「でも、このあたりにジムなんて…」
- 22 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:33:52.40
- 鞠莉「Daddyの会社の系列のジムが近くにあるヨ!ルビィも一緒に通おうヨ!」
ルビィ「きょ、興味あるかも…」
鞠莉「とっても楽しいから、すぐに始めようよ〜。はい、これが入会申込書ネ」
ルビィ「ええと、いろんなコースがあるんだね…?入会費と年会費と…」
鞠莉「他にも個人lessonやeventもあるから…合わせて年間これくらいネ」
ルビィ「こ、こんなに…ルビィのお小遣いじゃ払えないよ〜」
鞠莉「ダイヤに頼んだら?」
ルビィ「無理だよ〜。鞠莉さんは、全額払ってるの?」
鞠莉「払ってないヨ」
- 23 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:34:42.74
- ルビィ「え?」
鞠莉「だって、ワタシここのstockholderだし」
鞠莉「Daddyから、誕生日presentだ〜ってここのstock…株ネ、貰ったんだヨ」
ルビィ「」
果南「お待たせ〜、ダイヤもうすぐ来るって…どうしたの?」
ルビィ「鞠莉さんの成金!ブロンド!ベルルスコーニ!」
果南「それって悪口なの…ブロンドってそのまんまじゃ…」
鞠莉「」
果南「(鞠莉が見たこともない顔になってる)」
- 24 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:49:46.52
- 歩道
ルビィ「鞠莉さん、怒ってるかな…でも、ルビィはあんなに払えないし」
ダイヤ「やっと見つけましたわ…ルビィ!お待ちなさい!」
ルビィ「あ…お姉ちゃん…」
ダイヤ「まったくこんなに遅くまで…携帯も財布も船に忘れてくるなんて、どれだけ気が抜けていますの!」
ルビィ「ご、ごめんなさい」
ダイヤ「まあ、それは曜さんが預かっていてくださったからよかったものの…」
ルビィ「お姉ちゃん、怒ってる?」
ダイヤ「当たり前です!みなさんにも心配をかけて…」
- 25 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:50:24.58
- ダイヤ「果南さんから連絡があるまで花丸さんも梨子さんも千歌さんも善子さんも一緒に探してくれていたんですのよ!」
ルビィ「マルちゃんも!?」
ダイヤ「ええ、とても心配していましたわ。自分のせいでルビィがいなくなったって」
ルビィ「…」
ダイヤ「帰ったら、一緒に謝りに行きますわよ」
ルビィ「お姉ちゃんも来てくれるの?」
ダイヤ「当然ですわ!黒澤家の人間が起こした不始末は私の不始末でもあるのですから」
- 26 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:51:08.10
- ルビィ「でも、門限越えたら怒られちゃうよ」
ダイヤ「それくらい平気ですわ…ほら、船が来ましたわ。乗りますわよ」
ルビィ「…ありがとう、お姉ちゃん」
ダイヤ「そうですわね…どうしても気が咎めるというのなら、食後のプリンを半分分けていただこうかしら」
ルビィ「」
ダイヤ「ルビィ…?」
ルビィ「お姉ちゃんの馬鹿!ダイナモンド!ハッチポッチステーション!」
ドボン
ダイヤ「ルビィ!?」
おわり
- 27 :名無しで叶える物語:2016/06/19(日) 21:52:11.69
- 最後まで読んでくれた方、ありがとうございます
今日がチチの日だということで、ついカッとなって…
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