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にこ「凛が…王子さま?」 凛「星空にゃ!」

1 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:13:07.57 ID:tnXRKry5.net
凛(凛が住んでる小さな星に、どこからか飛ばされてきた小さな種を見つけたんだ)

凛「早く芽が出ないかな?きれいなお花が咲くといいにゃー♪」

凛(頑張って毎日お世話して育ててみたら、トゲトゲがいっぱいついた綺麗な花が咲いたよ)

にこ「にっこにっこにー♪」

凛「可愛いにゃ♪(凛だけの特別なお花…大事にしよう)」

にこ「ボーッと見てないで、早くお水を持ってきなさいよ」

凛「う、うん。わかったにゃ」

にこ「にこは宇宙ナンバーワンアイドルよ。誰よりも美しい花なんだから!」

凛「へーすごいにゃ。キレイだね♪」

にこ「夏は虫がいっぱいだから嫌いよ。私に虫がつかないように見張ってなさい。枯れちゃったら困るでしょ」

凛「うん…でも雨降ってるよ?」

にこ「天気の悪い日は、こんなにたくさん水は欲しくないわよ。にこが雨に濡れないようにして!」

凛(キレイだけど、ものすごくワガママだよね…)

にこ「凛!虫がいるわ!早く取って!」

凛「ちょ、ちょっと待っててー。…いたっ><」

凛(うっかりトゲに触っちゃって、凛はケガをしたんだけど…)

にこ「何やってるのよ。私の自慢の美しいトゲを、凛の血で汚さないで!」

凛「ひどい!心配してくれないのは我慢するけど、そんな言い方ないと思うにゃ!」

にこ「あっ…凛!ちょっと、待ちなさいよー!」

凛(にこちゃんなんてもう知らない!凛はほかの星をめぐる冒険に出かけることにしたよ)

凛(まずは南へ行ってみよう。…宇宙で方角がわかるのか知らないけど)

理事長「あら?…あなたは…ここは子供が来るような場所ではないわよ」

凛「うわ、お酒くさい…ここはお酒の星なの?」

理事長「本当はお酒なんか飲んでる場合じゃないんだけど…はぁ、私って駄目ね。気分を変えるためにワインを開けることにしましょう」

凛(そう言って理事長はまた飲み始めたにゃ)

凛(凛はお酒は飲めないし…ここにいてもしょうがないから、別の星へ行ってみよう)

2 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:15:05.12 ID:sy/AY4m7.net
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
http://i.imgur.com/401VoTA.jpg

3 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:16:23.04 ID:tnXRKry5.net
凛「わあ、凛の星より小さい星だぁ…こんなところに誰か住んでるのー?」

穂乃果「夜だよっ!」パチ

雪穂「もう朝だよ」パチ

凛「穂乃果ちゃんと雪穂ちゃん…何してるのー?」

穂乃果「夜は暗いから灯りを点けなきゃ!」パチ

雪穂「すぐ昼になるんだから消さなくちゃ」パチ

穂乃果「この星は小さいから、すぐ一周しちゃって昼と夜の入れ替わりが早いの!」パチ

凛「ホントだ…暗くなったり明るくなったりしてるね」

雪穂「放っておくとお姉ちゃんが灯りをつけっぱなしにしちゃうから」パチ

穂乃果「すぐ夜になるのに、雪穂が灯り消しちゃうんだもん!」パチ

凛(ずっと二人して灯りを点けたり消したりしてる…)

凛(見てると目が疲れそうだから、凛は別の星へ行こーっと)

凛「わあ、キラキラだぁ♪」

凛(たくさんの星を見渡せる、眺めのいい星に着いたよ)

花陽「872、873、874…」ブツブツ

凛「かよちん!?…何してるのー?」

花陽「あ、凛ちゃん。お米を数えてるんだよ」

凛「えぇ…ひと粒ずつ数えてるの?…そんなことして何か意味あるのー?><」

花陽「お米のひと粒ひと粒には神様が宿ってるっていうし、八百万くらいまでは数えなきゃ…」

凛「せっかくお星さまがキレイに見える場所なのに…ずっと下を向いてるなんてもったいないよ」

花陽「私、この星から出たことないから…ここから見える一つ一つが本当に星なのかどうかわからないよ」

凛「実際に行ってみないと信じられないってこと?」

花陽「うん。…そうだ凛ちゃん。宇宙一おいしいお米ができる惑星って知ってる?」

凛「ううん。凛は知らないにゃ」

花陽「地球っていうんだって。凛ちゃん、私のかわりに見てきてくれないかな?」

凛「いいよ。凛、もっといろんな星へ行ってみようと思ってたんだー♪」

4 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:16:39.32 ID:iPByuVHX.net
飛行機の人かな

5 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:20:25.61 ID:tnXRKry5.net
凛(そして…凛はついに地球へたどり着いたにゃ!)

凛「暑くて砂だらけで、人もいない…」

海未「当たり前です。ここはソノダ砂漠ですから」

凛「あなたは誰!?」

海未「私は通りすがりのヘビです」

凛「未(ひつじ)って書いてあるにゃ」

海未「それはミと読むのです。巳といえば蛇。海のミですから海ヘビですね」

凛「海ヘビが砂漠で生きられるのー?」

海未「細かい事を気にしてはいけません。それより、宇宙へ還りたくなったらいつでも私に言ってください」

凛「シャトルか何かで飛ばしてくれるのー?」

海未「いいえ…」ニヤリ

凛(な、なんか怖いにゃ…逃げちゃおーっと)スタコラ

凛「あっ…あれは…にこちゃん!?」

凛(ソノダ砂漠を脱出した凛は、見覚えのある花を見つけたんだけど…)

こころ「にっこにっこにー♪」

ここあ「にっこにっこにー♪」

にこママ「にっこにっこにー♪」

凛(にこちゃんそっくりのキレイな花が、いっぱい咲いてる…)

凛(なーんだ…宇宙ナンバーワンなんて嘘だったんだにゃ。にこちゃんは全然特別なんかじゃなかった)

絵里「あら、見かけない猫がいるわ」

凛「猫じゃないよ。凛だよ。あなたは…キツネさん?」

絵里「ええ、そうよ。あなた、よそ者ね?」

凛「どうしてわかるの?」

絵里「素人にしか見えない」キリッ

凛「はあ」

絵里「こんなに綺麗な花を見て、あなたはどうしてつまらなそうな顔をしているの」

凛「凛の星にも、よく似たお花があるの。凛が育てた、凛だけの特別なお花だと思ってたのに…」

絵里「そういうこと…あのね、凛。ここに咲いてる花は、にこに似てるかもしれないけれど」

凛「かもしれないっていうか、そっくりだよ。こっちの小さいお花なんて、声まで同じだし」

こころ「にこっ★」

6 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:20:40.10 ID:0iUEMGNj.net
魔王城門久しぶりに見た

7 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:24:48.71 ID:tnXRKry5.net
凛(ワガママなにこちゃんと違って、この子たちのほうが素直で可愛いし…)

絵里「そうね…でも、どんなに綺麗でも、この花たちはにこじゃないのよ」

凛「…あ」

『わあ、キラキラだぁ♪』
『872、873、874…』

凛(お星さまは、誰も見てなくても輝いてる。何億年も…だけど)

『早くお水を持ってきなさいよ!』

凛(お花は…誰もお世話する人がいなかったら、枯れちゃう…)

凛「帰らなくちゃ。凛の星に…」

絵里「そうね。それがいいと思うわ」

『宇宙へ還りたくなったら…』

凛(あのヘビさんに会えるかな?…ソノダ砂漠へ行ってみよう)

凛「…あれ? 何だろ…飛行機?」

ことり「…はぁ」

凛「どうしたのー?」

ことり「私、留学するはずだったんだけど…飛行機が故障しちゃって」

凛「それで砂漠なんかに不時着したのかにゃ?」

ことり「やっぱり一人で操縦して行こうとしたのが無謀すぎたかも…」

凛「自家用機!?」

ことり「真姫ちゃんに借りたの」

凛「えぇ…」

ことり「うちのお母さんと真姫ちゃんのお母さん、仲良しだから…」

凛(…理事長、ホントにお酒飲んでる場合じゃなかったにゃ)

ことり「私、こんなところで死んじゃうのかな…穂乃果ちゃんに逢いたいよ」クスン

凛「大丈夫にゃ!」ピョーン

ことり「えっ」

凛「水はないけど、ラーメンのスープなら持ってるよ!」

ことり「いらない…」

凛「ですよねー」

8 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:29:42.77 ID:tnXRKry5.net
凛(ことりちゃんも凛と同じで、帰りたいみたいだから…)

ことり「…へび?」

凛「そう。えーとね…こんな感じのヘビさんだったんだけど」カキカキ

ことり(私のスケッチブックに凛ちゃんが絵を描いてくれたけど…)

ことり「えっと…中太ちぢれ麺?」

凛「そう!あっさりした醤油味のスープが麺によくからんで…って違うよ!麺じゃなくてヘビを描いたの!><」

ことり「ソノダ砂漠の蛇っていったら…」サラサラ

凛「わあ、上手!」

ことり「えへへ。私、絵は結構得意なんだ。…この人で合ってる?」

凛「うん!海未ちゃんそっくりにゃ」

凛(というわけで、凛も帰りたいから海未ちゃんを探すことにしたよ)

凛「ねえねえ、次はアルパカさんを描いてほしいにゃ」

ことり「アルパカさん?…いいけど」

凛(海未ちゃんを探して砂漠をさまよいながら、寄り道したり、ひと休みしたり…そうしているうちに)

海未「こんばんは。また会いましたね」

凛「やっと見つけた!」

海未「私を探しに?…宇宙へ還りたくなったのですか?」

凛「そうなの。凛がお世話してあげなくちゃ、にこちゃんが枯れちゃう><」

海未「宇宙へ還るには…私の毒で死に、肉体を捨てることになりますが」

ことりん「えぇ!?」

海未「魂だけの存在になれば、どこへでも自由自在に飛んで行けますよ」

希「スピリチュアルやね」

凛「で、でも…体がなくなったら、二度とラーメンが食べられなくなっちゃうにゃ」

ことり「それにお花のお世話もできなくなるんじゃ…」

海未「ええ。そうですね」

凛「それじゃ意味ないよ!><」

ことり「真姫ちゃんの飛行機を修理して、一緒に帰ろっか」

海未「しかし…できるのですか?」

「できるわよ」

ことうみりん「えっ」

9 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:37:32.37 ID:tnXRKry5.net
ことり「真姫ちゃん!…どうして?」

真姫「ことりの操縦じゃ心配だから、こっそり一緒に乗ってきたのよ」

凛「えぇ…」

海未「ことり…気づかなかったんですか?」

ことり「え、えーと…でも真姫ちゃんが私を心配してくれるなんて」

真姫「わ、私は別に…飛行機が心配だったの!」

凛(真姫ちゃんの手術で飛行機は無事直って…凛も乗せてもらったにゃ)

穂乃果「ことりちゃーん!」パチ

ことり「穂乃果ちゃん!私、やっぱり…」

穂乃果「ちょっと雪穂!こんなときに灯り消さないでよ!」パチ

凛(まだやってたんだ…でも無事に逢えてよかったにゃ)

真姫「じゃあ、次は凛の星ね。行くわよ」

10 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:39:20.11 ID:tnXRKry5.net
にこ「暑い…枯れる…もうおしまいだわ…」カラカラ

凛「にこちゃーん!」

にこ「幻聴が…幻覚も見える…ダレカタスケテー」フラフラ

凛「帰ってきたよ!すぐお水あげるから、ちょっと待っててー」

サァァァ…

凛「ごめんね。にこちゃん…」

にこ「フン…どこ行ってたのよ。この私を置いて行くなんて…凛のせいで枯れるところだったんだから!」

凛「もう置いてったりしないよ。これからはどこの星へ行くときも、にこちゃんを連れて行くにゃ♪」

にこ「手…」

凛「え?」

にこ「傷…もう治ったのね」

凛「あ…うん。何日も経ってるし…」

凛(ちょっとは気にしてくれたのかな?)

花陽「へえ、この子が凛ちゃんのお花かぁ…可愛いね♪」

にこ「フフン。もっと私をほめ讃えるのよ!」

凛「地球にもキレイなお花がたくさん咲いてたけど…やっぱり凛はにこちゃんが一番好き♪」

にこ「ま、まあ当然ね///」

花陽「お米もいろいろあったのかなぁ?どうだった?」

凛「おこめ?…あ」

『宇宙一おいしいお米ができる惑星って知ってる?』
『凛ちゃん、私のかわりに見てきてくれないかな?』

凛(完全に忘れてたにゃ…)

凛「じゃ、じゃあ凛はそろそろ帰るにゃー。行こ、にこちゃん♪」

にこ「もっと優しく扱いなさいよ!…じゃあね、花陽」

花陽「ああっ、待って凛ちゃん!お米はー!?」



おわり

11 :名無しで叶える物語(関東・東海)@\(^o^)/:2016/06/30(木) 01:41:25.06 ID:Jok2+mqI.net
おつおつお!

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