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【SS】キス魔にこにー

1 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/(7段) (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:12:18.65 ID:3lJLdVKO0.net
帰ってきたキス魔にこにー

文章の感じが変わったのはご愛嬌にこ

最初 〜 まきりんぱな編・前編
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1441115642/

まきりんぱな編・後編(荒れてるからNGしながらみてにこ)
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1451460999/
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2 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:13:34.39 ID:3lJLdVKO0.net


「はぁ……暇ね……」

凛のせいで遅刻してしまった授業も終わり、休み時間がやってきた。

本来なら休み時間になる度に絵里に抱っこされる運命(さだめ)を背負っていた私だったけど、今日のそれは絵里の自粛によってなくなった。

気楽になったといえば気楽なんだけど、やることがなくなって暇になったともいえる。

「希んとこ行こうかなー」

机にべたーっと寝そべりながら、ぼそっと呟く。

別に絵里の『お願い』がなくったって、休み時間にあいつらのところにいってもいいはずだ。

3 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:14:33.84 ID:3lJLdVKO0.net
(ただ……行ったとしても、絵里がまだ面倒くさい感じかもしれないのよね。あー、どうしよっかなぁ)

教室でだらーっとしてるのも、悪くないっちゃ悪くない。

放課後に始まる『お願い』たちとの戦いに向けて、心に休養を与えてあげなくちゃ、っていうのもなくはない。

(これで、周囲から突き刺さる視線さえなければ……)

実は先程から突き刺さっているクラスメイトたちからの視線。

絵里のところへ行こうとしない私を不思議そうにチラチラと窺っている。

(この視線が、私の人気から来るものならともかく……絵里の人気なのがね……)

4 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0300-tmF6):2016/07/22(金) 20:15:33.38 ID:JwAr9Af70.net
おし来た待ってた!!

5 :名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0ff8-tmF6):2016/07/22(金) 20:16:02.88 ID:fqTkDxqc0.net
待ってた、ほんと待ってた

6 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スッップ Sd5f-eQ6f):2016/07/22(金) 20:16:21.36 ID:bzxVfbzod.net
よっしゃ!続きやんけ!

7 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:16:59.43 ID:3lJLdVKO0.net
絵里は女性人気が高い。

同じ学校に所属する同学年の彼女たちからだって、同じこと。何事にも絵里に絡むとなれば、注目度が途端にアップする。

しかも、その憧れの絢瀬絵里が誰かを膝抱っこするともなれば動向が気になってしまうのも当然のこと。

直接問いただしてくるようなクラスメイトがいないのは、私がクラスで浮き気味だからでしょうね。あはは……。

(だめだめ、自分でいってて憂鬱になるわ)

クラスに置ける自分の立ち位置に思いを馳せるのはやめましょう。ネカティブになるだけだ。

それくらいなら、面倒くさい絵里と一緒にいたほうがマシだ。希と一緒にイジって楽しんでやろう。

「んー、しょっと」

立ち上がり、丸めていた背中を伸ばす。肺に溜まった空気を押し出しながら周囲を見渡す。

サッと逸らされる視線に苦笑を漏らす。そうよ、ポジティブに考えればいい。これは人気者の宿命ってやつなのだ。

「さて、行きますか」

あいつらが何処かに行っていないことを願いながら、隣の教室への一歩を踏み出した。

8 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd5f-eQ6f):2016/07/22(金) 20:17:03.87 ID:10uOO25Od.net
遂に来たのか

9 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:18:46.06 ID:3lJLdVKO0.net


そして時は経過し、放課後。

いつものように部室へ向かっていた私の目の前に、亜麻色の髪の乙女が笑顔で駆け寄ってきた。

「あ!」

「げっ」

その乙女は私の発した『げっ』を毛ほども気にせず、ほわほわとした笑みを浮かべたまま更に近づいてくる。

「にこちゃん、みつけたぁ」

南ことり、17歳。理事長の娘。μ'sの衣装担当。穂乃果と海未の幼なじみ。

大人しそうに見えて、意外と頑固で芯が強い。甘いものが好きで、特にチーズケーキが好き。あと、いつも笑顔のせいか真顔になると怖い。

プロフィールをつらつらと脳内で思い出しているのは、これから起こることに対する心の準備運動なのかもしれない。

10 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:20:31.36 ID:3lJLdVKO0.net
「……どうしたのよ、こんなところで」

「にこちゃんと一緒に部室にいこうと思って。別にいいよね?」

二年生の教室と三年生の教室は、校舎でいえば部室を挟んで反対側にある。

だから、わざわざこっち側にいるってことは、まあそういう理由だろうなって見当はついていた。

「わざわざご苦労なことで。……好きにしなさい」

多少の戸惑いのせいか、なかなか素っ気ない返事をしてしまった。嫌味ったらしくなかったか心配になってくる。

「ふふ、良かったぁ。それじゃ、失礼しますっ」

しかしことりは私の返事を全く気にする様子もなく、それどころか、隣に並ぶと同時に自然に腕を絡めてきた。

驚きはしたが、この一週間で似たような行為は散々繰り返されていたから慌てはしない。

11 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:21:04.55 ID:3lJLdVKO0.net
「……人が来たら離れてよね」

「わかってるよー」

―――慌てはしない、とはいえ。それは慣れているというわけではない。

「えへへ〜」

ベッタリと体を寄せてきて、そんな嬉しそうな表情を向けられると……その、あれよ。

私の心の中は、少しだけ―――本当に少しだけ、ドキドキと高鳴ってしまうのだ。

(くっつきすぎだっつの!)

12 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:22:05.14 ID:3lJLdVKO0.net



「ほらほら、いつまでもお喋りしない。そろそろ練習はじめるわよ!まずは柔軟から―――」

μ’sの練習は絵里の合図で始まる。いつも思うけど、この仕切り力は見習いたいところだ。流石は元生徒会長といったところね。

うーん、でも、現生徒会長の穂乃果は普段はボケっとしてるし、やっぱり個人の資質なのかもしれない。

「にこちゃん、こっちだよ〜」

「はいはい」

そんなしょーもないことを考えながら、ことりのほうに歩み寄る。

まず最初に行われる柔軟は、いつもなら真姫ちゃんあたりと組むことが多いけど、今はことりと組んでいる。なぜか。

(って、そんなの理由はひとつしかないわよねー)

放課後から、練習が終わるまで。それがことりとの『お願い』の時間。

まとまった時間がないかわりに、練習中でも隙を見てかなえてもらってもいい―――というのが、私を除くみんなで決められたことらしい。

13 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:23:03.76 ID:3lJLdVKO0.net
(仲良く時間の配分してるなら、それはそれでいいけど。……別に、いいんだけど!)

今更ながらに、時間配分に私の意思がまったく反映されてないことに多少の不満を覚えつつ。

とにかく今は、柔軟をキッチリしましょう。おろそかにすれば、怪我の原因になってしまう。

ことりに背を向けるようにして、地面に座る。

「それじゃ、先に背中押してくれる?」

「はーい、かしこまりました♪」

ことりって、素の状態でもメイドっぽいわよねぇ……などと暢気に思いながら、手足を左右に広げて伸ばす。

何度かその動作を繰り返して、準備は完了。さあことり、いつでも来なさい。

14 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:23:42.63 ID:3lJLdVKO0.net
「じゃあいくね〜。……えーいっ」

背中にあてられたことりの両手に力がこもる。ぐい、ぐい、ぐいー。

なかなかどうして、ちょうどいい感じ。苦しくない程度に痛気持ちいい。

「あ〜、気持ちいいわぁ……」

「お客さん、こってますねー?」

「ふふ、なによそのノリ」

ことりは空気を柔らかくするのが非常に上手い。くだらないやりとりでも、なんだか癒やされてしまう。

だからこそ、だろうか。私は完全に忘れてしまっていた。ことりの『お願い』は、決して油断してはいけないものだということを。

15 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:25:07.95 ID:3lJLdVKO0.net
ことりは空気を柔らかくするのが非常に上手い。くだらないやりとりでも、なんだか癒やされてしまう。

だからこそ、かしら。私は完全に忘れてしまっていた。ことりの『お願い』は、決して油断してはいけないものだということを。

「ねぇ、にこちゃん……」

「んー?」

「―――隙ありっ♪」

気付けば両脇の下に、ことりの腕が伸びている。ぞわぞわっと背筋が凍りついた。

これから何をされるのか、瞬時に予想がついたから。今からでもガードすれば―――いや、間に合わない!

「それ、わしわし〜!」

「ふひゃあっ!」

突如行われた容赦なしのわしわし。痛いような、こそばゆいような、体をよじりたくなるような、色んな刺激が襲ってくる。

反射的に体をそらそうとしてみても、体勢が悪いのか、ことりの両手が執拗に絡みついてきて離れることができない。

16 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:26:10.26 ID:3lJLdVKO0.net
「ちょっと、ことりっ!や〜め〜な〜さ〜い〜っ」

「えっへっへ〜、良いではないか〜」

「よかないわよっ!はなれろー!」

じたばたと必死にもがいても、心底楽しんでる笑い声が聞こえてくるばかり。

まったく、なんてやつなの。ほのぼのとした優しい雰囲気を壊してまで、セクハラをしてくるなんて。

「ふふふ、ごめんね。もうやめるから、怒らないで。ね?」

やっと離れたことりをガルルルと威嚇してみるも、効いちゃあいない。

何事もなかったかのように柔和な笑みを浮かべて、のほほんとしている。

17 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:26:57.91 ID:3lJLdVKO0.net
「……別に、怒ってないし!」

「本当かなぁ。ことりには怒ってるように見えるけど……」

「ふん。そういう『お願い』でしょ。怒ってないわよ」

「そっかぁ〜」

思わず釣り上がりそうになるまなじりを必死に抑える。そう、あくまでも私は怒ってなどいない。

ことりの『何をしても怒らない』という『お願い』があるから。

どれだけ怒ってるように見えたとしても、私が怒っているわけがないのだ。うん。

「ことり。柔軟、交替しましょ」

「あ、うん。お願いするね?」

いつだったか、この子を女神みたいだなんて思ったことがあったけれど、とんだ間違いだった。

ことりは、にこにも匹敵する―――ううん、にこ以上の小悪魔だ。素直に負けを認めようじゃないの。

柔軟の準備がすんだ様子のことりの背中に優しく手をかける。

「いた、いたたっ!にこちゃん強く押しすぎだよ〜!やっぱり、怒ってるよね!?」

18 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6bcd-dSik):2016/07/22(金) 20:29:07.78 ID:pq8cHvzl0.net
懐かしい

19 :名無しで叶える物語 (地震なし)@\(^o^)/:2016/07/22(金) 20:29:10.60 .net
謎定期

20 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:29:36.26 ID:3lJLdVKO0.net



「十五分、休憩です。ちゃんと水分補給しておいてくださいね」

「ぜえっ、ぜえっ……はぁー……ふぅ……。あ゛ー、疲れた……」

休憩の号令がくだされて、すぐさま人気のない日陰のほうにいって壁によりかかった。

他の面々はいえば、元気にお日さまの下で楽しそうにお喋りしているけれど、こちとら海未教官の鬼指導によって体はクタクタになっている。

もともと体力がないほうとはいえ、その差に泣きそうになる。……とにかく、ほんの少しでも体力を回復しましょう。

(あ、そういえば、水分補給しないといけないんだった……)

そんなことを思っていた時、ちょうどことりが私のもとへとやってきた。

「にこちゃん、水筒もってきたよ?はい、どうぞ」

「ん……ありがと」

助かった。取りに行くの面倒くさいなぁと思っていたところだ。

水筒―――中身は何の変哲もない麦茶―――を受け取って、こくこくと喉を潤す。うーん、生き返る。

21 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:30:58.16 ID:3lJLdVKO0.net
「ハァー……五臓六腑に染み渡るわぁ〜……」

「あはは、にこちゃんおじさんくさいよー」

この可愛い可愛いにこにーを捕まえて、おじさんですって……!?せめておばちゃんでしょ。いやそれもイヤだけど。

まあ、水筒持ってきてくれた恩があるから、聞かなかったことにしてあげるけどね。

「で、ことり。わざわざこっちにきたのは、何かしにきたんでしょ」

もちろん今も『お願い』の時間なので、ちょっかいをかけにきたことに問題はない。あるけど。

「うん♪」

「一体、何しに―――」

質問を制するように、ことりは私の真ん前に座り込む。

とりあえずその動きを眺めていた私に向かって、にぱっと笑ったかと思ったら、手を広げてこう言った。

22 :名無しで叶える物語(フンドシ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7734-4F86):2016/07/22(金) 20:31:13.93 ID:voS+dfgJ0.net
ふんふむ
続けて続けて

23 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:32:28.84 ID:3lJLdVKO0.net
「にこちゃんを甘やかしてあげようと思って♪」

「……はぁ?」

「疲れてるでしょ?ほらほら、こっちにおいで〜おいで〜」

ぱたぱたと手を振りながら私を呼び寄せている。

いや、いきなりそんなこといわれても行かないからね?私にも年上のプライドっていうものがあるんだけど……?

無言でことりを見つめていると、不思議そうな表情で頭をひねっている。私のほうが不思議だっての。

「どうしたの?甘えてもいいんだよ?」

「いやいや……、甘えないわよ。意味わかんないし……」

「えぇ〜?」

「こっちが、えぇ〜?よ。急になんなのよ……」

「えっとぉ……」

ことりの目が泳いで―――ではなく、屋上のどこかを窺っていた。視線の先を追う。

そこには、凛と真姫とお喋りに興じている花陽がいた。しばらく二人でみつめていると、こちらの視線に気がついたようだ。

しかしなぜだろう、すぐに視線を逸らされてしまった。ことりは私に向き直って、衝撃の事実を教えてくれた。

24 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:33:49.54 ID:3lJLdVKO0.net
「あのね、にこちゃんの甘える姿がとっても可愛かったよ!って花陽ちゃんが教えてくれたの!」

(ちょっと花陽ぉー!何いってくれてるのよっ!)

どうやら昼休みの体験を赤裸々に語ってくれていたらしい。

ぐああ、あれが知られているなんて恥ずかしい。ただでさえ思い出したくない醜態なのに。

「それでね、ことりもそんなにこちゃんを見てみたいなぁって思って。……ダメかな?」

さっき胸を執拗に揉んできたやつと同一人物だとは思えない殊勝な態度。

しかし、あんなみっともない姿を人には―――特に下級生には見せたくないってのが本音だ。

私はいつだって、この娘たちの前では頼れる先輩でいたいのだ。……実際にどう思われているかは、ともかくとして。

25 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:35:13.22 ID:3lJLdVKO0.net
「にこちゃぁ〜ん……」

押し黙ったまま悩んでいると、ことりは拒否されたと思ったのか、うるうるとした目を私に向けている。

見ているだけで罪悪感に埋め尽くされそうになる表情だ。海未ならこれだけで何でもいうことを聞いてしまうことだろう。

でも、騙されてはいけない。ていっという掛け声と共にことりの額にチョップを落とす。ぽこっと、小気味いい音が響いた。

「なにするのぉ……?」

「だまんなさい。どうせ嘘泣きなんでしょ。いい?はっきり言っとくけどね、『お願い』以外は聞かないからね」

「うぅ〜、にこちゃん酷い。今のって、怒ってるようなものだよ〜」

悲しそうな雰囲気どこへやらと消え去って、今度は恨みがましい表情で私を睨んでいる。まあ、ことりがやってもまったく迫力はない。

「怒ってないし。教育的指導だし。そんな顔しても、ダメなものはダメ」

「むぅ〜」

ことりはほっぺたをぷうっと膨らませて不機嫌アピールをしている。

この娘に限っては、天然なのか計算なのかわからない。

26 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:36:28.57 ID:3lJLdVKO0.net
「あざといっていうか、ベタっていうか……はぁ、もう……」

どちらにしろ、せっかくの可愛い顔が台無しだ。

そう思って、ほっぺたの空気を吐き出させようと手を伸ばす。しかし、手は空を切った。

「ちょっと……」

すかっ。またもや空振り。

「くぉのっ……!ふぬっ……!」

すかっ。すかっ。ことりは無駄に敏捷性を発揮して、するすると避け続ける。

しかも、私の手が届くか届かないかの位置をキープしながら。器用なやつめ。

それにしても、普段はなんだかんだいっても、わがままを言うほうじゃないのに、どうしたのよ……。

27 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:37:27.44 ID:3lJLdVKO0.net
「もー、なにがそんなに不満なのよ」

ことりは尖らせていた口を開いて、不満です!という表情のまま話し始める。

「だって……ずるいもん」

「はぁ?」

「花陽ちゃんだけ、ずるい!ことりも特別なにこちゃんが見たいもん!」

いうだけいって、またもや頬を膨らませ黙り込む。

甘えんぼにこにーを見たのは花陽だけじゃないという事実は置いといて。ああ、そういうことねと納得した。

つまり、花陽が羨ましくて拗ねていると。

28 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:39:50.16 ID:3lJLdVKO0.net
(可愛いところあるわね〜)

そういう事を―――幼馴染の二人だけでなく―――私にも思ってくれるのだと思うと、妙に胸がくすぐったい。

しかも、わがままで聞き分けの悪いことり、だなんて。幼馴染でも滅多に見れない特別なものといっていいと思う。

(そんなの見せられちゃったら、私だけ見せないわけにはいかないじゃない)

でも、甘えることは絶対にしたくない。

だから代わりに、別の宥める方法を考える。何かないかしら、何か……。

(そうだ、ついでに胸をわしわしされた復讐もしてやろっと。となると―――うん、あれがいいわね)

これはセクハラの恨みを晴らすチャンスでもある。そう考えるとやる気がみなぎってきた。

さっきみたいに頬を抑えようとしても逃げられるのがオチなので、抱きしめる形で捕まえることにした。

疲れきっている体にムチを打ち、ことりに突撃する。

29 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:40:55.59 ID:3lJLdVKO0.net
「どりゃあっ!」

「ひゃあっ」

実にアイドルらしくない雄叫びをあげながら、ことりにしがみつく。動けないようにガッチリと体を固める。

「にこちゃん、」

「つーかまえたっ」

言葉を遮って、ことりの頭を強引に引き寄せた。一瞬だけびくっと震えたけれど、抵抗するでもなく私に身を任せている。

そして十数秒ほど経過した頃、まだちょっと不機嫌な様子のことりが口を開いた。

「……にこちゃん。私、今、汗臭いよ」

「そんなの私もよ。嫌なら離れるわよ?」

返事はない。嫌ではないってことよね。ちょっぴり安心したところで、髪をすくように撫ではじめる。

30 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:41:57.06 ID:3lJLdVKO0.net
「仕方ないから、あんたにも特別なことしてあげる」

「ほんとう……?」

「本当。でも、甘える、じゃなくて、こういうことだけど―――」

ニヤリとほくそ笑む。ことりは完全に油断している。これが、この時が、私が狙っていた瞬間だ。

隙だらけの体に、わしわしの恨みとありったけの愛情をのせて首筋を狙う。

ぺろり。

「っ……!」

最高のタイミングで舐めたつもりだったけど、声を上げさせることは出来なかった。

ことりの恥ずかしい声をみんなに聞かせてあげようかと思ったのに、残念ね。

「ふぅ……っ、にこちゃ……ん……やめっ……てっ……」

「やだ」

肌を這い動く私の舌に、ついには声が漏れ始めて、拒絶が聞こえた。

しかしその言葉は、むしろ私を燃え上がらせるだけ。……でも本気で抵抗されたらやめようとだけ決めて、ことりの肌を味わい続ける。

31 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:43:12.11 ID:3lJLdVKO0.net
「だ、め、だって、ばぁ……」

口とは正反対に体の力は抜けていっている。

舐める部分を下へ、下へと移動していく。首筋から肩へ、肩から鎖骨へ。反応は徐々に大きくなっていく。

「んっ……ぁ……」

おまけとばかりに鎖骨に唇を落として、軽く吸い付く。ちゅーっ。

「ふぁ……!」

それが決定打になったのか、ことりはふらふらとへたり込んだ。

ふふ。予定通り、お風呂で背中に水滴が落ちてきて、ひゃん、となる感じを味あわせる―――という目的は達成できた。

「ちょっと、大丈夫?」

呼びかけてみる。力が入らないのか、顔だけをこちらに向けた。どこか熱っぽい表情で私を見つめている。

なんとなく気恥かしさを覚えてしまって、誤魔化すために舌をんべーっとしながら、からかうように話しかけた。

「しょっぱかったけど、結構好きな味だったわ」

ことりの肌は汗でしょっぱかったけれど、甘いものを舐めた不思議な気分だ。

これって、ある意味では甘えていたのかもしれないわね―――っていうのは、変態チックすぎるかしら。

32 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:44:43.37 ID:3lJLdVKO0.net
「……ちゃ……、…っち」

ことりはただでさえ赤かった顔をさらに赤くして、かすれるような声で何かをいった。

今なんていったの?聞こえなかった、と尋ねながら耳を近づける。今度は、ことりが声を大きくしたのもあってはっきりと聞こえた。

「にこちゃんの、えっち」

睫毛をうっすらと涙に濡れさせて、上目づかいに、甘ったるい声で、恨めし気に。

私を責めるその姿に、ぶつん、と理性の糸が切れる音が聞こえた気がした。

気がつけば、先ほどとは逆の首筋にかぶりついていた。

「ひぁ……!にこちゃん、だから、舐めちゃだめだってばぁっ!」

既に声は聞こえない。夢中になって、ことりを弄ぶ。舌の動きに反応して、体をくねらせているのが愛おしく仕方ない。

奥深くまで、執拗に。ことりがより反応をみせる場所を、もっと可愛い姿が見せる場所を探して。

「全部、あんたが悪いのよ?」

最初に望んだのは、あんただもの。責任はとってもらわなきゃ。

そして、結局、この卑猥で特別な行為は―――

休憩の終わりを告げにきた海未の、破廉恥ですビンタによって終焉を迎えるまで、続くことになった。

33 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:46:29.01 ID:3lJLdVKO0.net



ぶっすー、という音が聞こえてきそうになるほど不機嫌な表情で、ことりが不貞腐れている。

ここまでぶぅたれている姿を見るのは初めてだから、正直面白くてしょうがない。だけど、一応尋ねておこう。

「今ならまだ追いつくかもしれないわよ?」

他のみんなは着替え終えて下校してしまったけれど、そんなに時間はたっていないから十分追いつけるはず。

とある都合により部室に居残っている私に付き合って、ことりも残らなくてもいいのよ?という意味を含ませて、優しく語りかけた。

「……」

ことりは何も答えない。じとーっと責めるように見つめてくるばかり。

「別に居たいなら、いいんだけど」

はじめは、せっかくの空いた時間だから、サービスで『お願い』を延長してあげようと思っていた。

でも、肝心のことりが、あのぺろぺろ攻撃が終わってから、ずっとこんな感じだ。

(やっぱり、ちょっと居心地悪いにこ……)

こうなっている原因は私にあるから、いいたいことがあるならいいなさい!と怒ることも出来ない。

34 :名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0ff8-iqWO):2016/07/22(金) 20:47:13.70 ID:fqTkDxqc0.net
そんなことして責任取らなきゃいけないのはどっちなんですかねぇ・・・

35 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 93e1-LCC3):2016/07/22(金) 20:51:43.82 ID:B+5MWzpP0.net
まさかの復活にこ

36 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:52:31.80 ID:3lJLdVKO0.net
「暇ねー……」

ことりから視線を外して、目を閉じる。肩の力をだらんと抜いて首をぐるりと回す。あーうー。体が疲れている。

『お願い』から解放されるまで、あと二人。長いんだか短いんだか。海未はともかく、穂乃果がね……と考えながら、目を開く。

目と鼻の先に、身を乗り出したことりが迫っていた。

37 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:54:47.61 ID:3lJLdVKO0.net
続きがNGワードに引っかかってるみたいなのでちょっと中断にこ

38 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 20:58:57.28 ID:3lJLdVKO0.net
「うわわっ!?」

がたがた!驚きで飛び上がり、バランスを戻せないところまでイスを傾かせてしまう。やばい、倒れる―――!

しかしその瞬間。どこからか伸びてきた腕が、私を引き寄せて元の位置に戻してくれた。まあ、どこからもなにも、ことりしかいないんだけど。

「危ないよ、にこちゃん。気をつけないとっ」

「あ、ありがと、気をつけるわ―――って、ぬぁんでよ!あんたのせいなんですけど!あー、びっくりした……」

39 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:07:38.49 ID:3lJLdVKO0.net
ことりは、めっ、というポーズをとって注意をしてきた。

私が目を瞑っている間に心境の変化があったらしい。その表情には決意のようなものが見て取れた。

「そうなの?ごめんね。にこちゃんに聞きたいことがあったんだけど、寝ちゃったのかと思って……」

憂いを秘めたような顔で、そんなことを言うので、怒りが静まってしまった。

とりあえず、聞きたいこと、とやらの続きを促す。

40 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:08:26.57 ID:3lJLdVKO0.net
「なに?どんなこと?答えるかは保証しないけど、いってみなさい」

一応、予防線を張っておく。変な質問ならノーコメントで切り抜けるつもり。

しかし、投下された質問は、思ってもみなかったものだった。

「……にこちゃんは、みんなの中で誰が一番好きなの?」

「はっ?」

予想外の質問に、間抜けな声が出てしまった。

誰が一番好き?なんて順位をつけるようなことを、仲良しこよしが大好きなことりがいうなんて、驚いた。

41 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:09:12.65 ID:3lJLdVKO0.net
「……あんたでもそーいうの気にすんのね」

「ことりだって気にするよ。穂乃果ちゃんの一番は誰なのか。海未ちゃんの一番は誰なのか。……にこちゃんの一番は誰なのか」

「ふーん……」

幼馴染の名前が出てくるあたり、三人で仲良しという中にも色んな葛藤があったのかなー、と思いながらも。

これは少なくとも、ただの世間話というわけではないことを理解した。なので、正直に思ったままを答えることにする。

42 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:10:12.46 ID:3lJLdVKO0.net
「にこが好きなのはね」

真剣な表情で耳を傾けてる。せっかくなのでもったいぶろう。少し間を置いてから、大仰に宣言する。

「私が好きなのは―――当然!この!にこ自身よ!」

ででーん。立ち上がり、ない胸を精一杯張りながら、にっこにっこにーを決める。

これ以上の答えはないっていうくらいの、会心のにっこにっこにーだった。

43 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MMdf-eQ6f):2016/07/22(金) 21:10:14.60 ID:2y4BS6IKM.net
グレムリンを束ねたオティヌスが善か悪か 生かすか殺すか 今此処で俺は···・・・

人類の強さを試したい

http://imgur.com/sgXGADZ.png

44 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0300-tmF6):2016/07/22(金) 21:10:53.90 ID:JwAr9Af70.net
>>43
グロ

45 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:10:58.32 ID:3lJLdVKO0.net
「にこちゃん、ふざけないで答えて」

しかし、ことりには通じなかったみたいで、真顔でこちらをみている。

別にふざけてないんだけど。というかその顔苦手だからやめてほしい。

「ふざけてない。私が一番好きなのは、私。最高に可愛い私が大好きで、そんな私だからこそ、みんなを笑顔にできるって思ってるんだし〜?」

「私は、そういう話をしてるんじゃなくて……!」

「にこにとっては、そういう話なの」

46 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:12:00.67 ID:3lJLdVKO0.net
続いた抗議の言葉を、ぴしゃりと撥ねのける。ことりは押し黙った。

「ほら、しけた顔してないで。あ、そうだ。私もことりに聞きたいことあるのよ」

重苦しい雰囲気は嫌いだ。場の空気を変えるため、逆に私のほうから質問してみる。

「……なぁに?」

「あんたの『お願い』って、なんで『何をしても怒らない』なの?」

内容は『お願い』のこと。他のメンバーは何かしらの行動を要求するものばかりだったけど、ことりだけが違った。

あくまでことりの行動に対して、私が怒らないという、一風変わったものだったから気になっていた。

47 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:12:38.63 ID:3lJLdVKO0.net
「それは秘密ってことじゃあ……だめ?」

暗い顔を一転させて、ことりは焦りはじめる。

この反応は何かある。逃げ出してしまう前に追い詰める。

「私は答えたんだから答えなさいよ」

「えぅ」

答えにくそうにしているけれど、そんなの知らない。さあ、キリキリ吐きなさい。

48 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:14:17.00 ID:3lJLdVKO0.net
「うー……あのね……そのね……」

指をもじもじさせながら言葉を探している。視線もあっちこっちにさまよっている。

早くいいなさいよと念じながら睨みつけていると、ようやく観念したらしい。すぅ、はぁと深呼吸して、口を開いた。

「穂乃果ちゃんとか、凛ちゃんみたいに抱きついたり、希ちゃんみたいに悪戯したり……そういうの、私もやってみたかったんだ」

「はぁ?……あー、まあ、そういうこと色々されたっけ」

49 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:15:12.40 ID:3lJLdVKO0.net
くっついたり、悪戯されたり、くっついたり、悪戯されたり、くっついたり、悪戯されたり。

この一週間の思い出が駆け巡る。これまでになく、ベタベタされた。

「だから、そういう『お願い』だったら、私にも許してくれるかなって思って、そうしたの」

ことりは、全てを語り終えたとばかりに目を閉じた。

いやいや、なんだか清々しい感じになってるけど。にこは全く理解できてないからね。

50 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:16:43.72 ID:3lJLdVKO0.net
「そんなこと『お願い』関係なく、やってくればいいのに」

思ったままを口にすると、ことりは驚いたかのように目を見開いて、私をまじまじと見つめだした。

その様子に不安になってくる。私、何か変なこといった?

「……いきなり、にこちゃんを抱きしめてもいいの?」

「時と場所さえ選んでくれたら、別にいいけど……?」

51 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:18:08.25 ID:3lJLdVKO0.net
「希ちゃんみたいな悪戯は?」

「笑って許せる悪戯なら、まぁ……ちょっとは怒るかもだけど。わしわしにはキレるわ」

「私でも、そういうことして……いいの?」

「なに?遠慮してんの?同じμ'sの仲間でしょ、っていうか―――」

52 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:19:01.67 ID:3lJLdVKO0.net
あの日の光景を思い浮かべる。

私の頬に何度も親愛の証を落としていった、ことりの照れる表情。そして、たった一度だけ交わった唇と唇。

「―――私達、キスまでした仲でしょ?」

ほんっとーうに、今更すぎる。私とあんたは、あんなことまでした関係なのに、どうして抱擁や悪戯程度でためらうのよ。

そんなことで悩んでいたなんてバカなんじゃない?といいそうになった。

53 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0300-tmF6):2016/07/22(金) 21:19:30.52 ID:JwAr9Af70.net
規制大変だな

54 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/22(金) 21:19:50.38 ID:7N9xXkej0.net
俺がこんな板にダラダラと残ってた理由はこのSSなんだよなぁ 半年待った
帰ってくるって信じてた
支援

55 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:20:21.19 ID:3lJLdVKO0.net
「そっかぁ、そうだったんだ……あはは……」

ことりは安堵の言葉を零している。緊張の糸が切れたのか、いつものほわほわ笑顔が戻ってきた。

(とにかく、これで一件落着―――じゃ、ないわね)

ことりの話を聞いて、私の方に問題が発生したというか。やり残したことがあるのを思いだした。

56 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:22:18.97 ID:3lJLdVKO0.net
「はぁ……、まさか、実はことりが心を開いてくれてなかったなんて……とっても悲しいにこ……」

よよよ、としなを作りながら、悲しそうな表情で呟く。
狙い通り、復活してきたほわほわ笑顔は、その言葉で硬直した。ことりは慌てて弁解し始める。

「あの、にこちゃんっ、別にわたしね、心をひらいてなかったとかじゃなくてね、自分に自信がもてなかっただけで―――」

「いっぱいほっぺにキスしてくれたのは嘘だったのかしら……はぁ……」

「だから、ちがうの!話きいてよぉ〜!」

57 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:23:32.04 ID:3lJLdVKO0.net
これまでの一週間、ことりは心の底で一歩引いていたらしい。
この事実に私はちょっと怒っている。そしてそれ以上に、自分が情けなくて仕方ない。

「やっぱりあれねー。足りなかったかな。それとも、我慢させすぎちゃった?」

「ほぇ? えっと、なんのはなしをしてるの……?」

それまでの私とことりはベタベタするような関係じゃなかったんだから、配慮すべきだった。
急に距離を近づけたのに、安心させてあげるようなこともいってなかった。

58 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:24:22.14 ID:3lJLdVKO0.net
「これの話よ、これの」

決まってるでしょ?という態度で、ことりに指を突きつける。指し示している場所は、もちろんことりの唇だ。
しばらくして意味を理解したみたい。顔を赤らめて、視線が泳いでいる。見るからに挙動不審。

「あの日の約束、覚えてる?」

期待させるようなことをいって、そのままだった例のこと。
交わした約束は、未だ果たされていない。

59 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:29:22.32 ID:3lJLdVKO0.net
「うん。覚えてるよ。続きは今度……だよね?」

これから何が起きるのかを想像しているのか、ことりの顔は既に紅潮しきっている。耳たぶも真っ赤だ。
あまりの気の早さにくすりと笑みを漏らす。まあいいや。きっと、その通りになるんだもの。

「こっちおいで」

手を広げて呼びかける。ことりは何もいわずに席を立ち、フラフラとあやうい足取りで歩み寄ってくる。
そして、ぽふ、と軽い音をたてて腕の中に収まった。

60 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:30:28.73 ID:3lJLdVKO0.net
「にこちゃん……」

熱に浮かされたように見上げる瞳。浅く繰り返され、私の肌を焦がす吐息。互いの熱で、滴り落ちる汗。
その全てがキラキラと輝いて、ことりの可愛さをより引き立てる。そして、甘えるような声で、ことりは囁いた。

「……続き、して?」

ふと、壁にかけられている時計をみる。
二人で居られる残り時間は、長くもなく、短くもない。
そんな中途半端な時間だったけれど―――。

私とことりの、少しだけ開いていた距離をゼロにするのには、十分すぎる時間だった。

61 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:30:59.14 ID:3lJLdVKO0.net
ことり編 終わり

62 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0300-tmF6):2016/07/22(金) 21:32:45.39 ID:JwAr9Af70.net
なんかエロい

63 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/22(金) 21:35:03.26 ID:3lJLdVKO0.net
次回、海未ちゃん編
明後日に投下するにこー

64 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0300-tmF6):2016/07/22(金) 21:39:36.61 ID:JwAr9Af70.net


65 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa0f-tmF6):2016/07/22(金) 21:46:17.55 ID:tQxCZcJsa.net
おつおつ
ことにこひゃっほう

66 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/22(金) 21:49:48.40 ID:7N9xXkej0.net
ありがとう…ただただありがとう…

67 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ f7b2-eQ6f):2016/07/22(金) 22:26:50.37 ID:8tY8j+Ke0.net
帰ってきてくれたのか…

68 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa0f-eQ6f):2016/07/22(金) 22:48:57.02 ID:7F3pi6Fia.net
もういいんじゃないかな

69 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd5f-KRoW):2016/07/23(土) 00:07:14.67 ID:uOXRmgA1d.net
乙乙

70 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6bb3-ka8p):2016/07/23(土) 00:14:40.16 ID:Au9kXKLz0.net
>>1
死ね

71 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ (ワッチョイ 73c3-eQ6f):2016/07/23(土) 00:39:41.09 ID:Qm7w4Zc/0.net
控えめに言って神スレ

72 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ドコグロ MMcf-eQ6f):2016/07/23(土) 05:06:24.05 ID:xVJ1v2fYM.net
ありがとう…ありがとう…

73 :名無しで叶える物語(聖火リレー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7775-eQ6f):2016/07/23(土) 11:38:34.13 ID:ljD8I0JZ0.net
わざわざワッチョイ入れてんのか
荒れるの分かっててやってんだな

74 :名無しで叶える物語(内モンゴル自治区)@\(^o^)/ (ガラプー KKaf-24JZ):2016/07/23(土) 11:42:27.85 ID:bnMf1rvTK.net
立て直す度に荒らしに埋め立てられまくった経緯がある

75 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/23(土) 20:30:43.57 ID:8uFDYBz00.net
そういうことにこねー

76 :名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ (ワッチョイ f383-tmF6):2016/07/23(土) 20:32:17.49 ID:V1HmU+fS0.net
神スレ

77 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0300-tmF6):2016/07/23(土) 22:11:58.11 ID:0TZ4H4ZZ0.net


78 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/23(土) 23:02:20.14 ID:6OmQa1bL0.net
落とすな

79 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/24(日) 11:32:06.26 ID:kxafD/B/0.net
保守

80 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0300-tmF6):2016/07/24(日) 20:02:30.61 ID:B6nTHxkR0.net


81 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MMdf-jRJQ):2016/07/24(日) 20:27:37.98 ID:TNTThwZeM.net
http://imgur.com/qZqFC3J.png 

お前はどちらを選ぶ  

一回失敗したからって全てを他人に任せておくのか 

それとも例え失敗してもその失敗人達にもう一度手を差し伸べてみるのか!!! 

82 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr8f-eQ6f):2016/07/24(日) 21:09:42.77 ID:9yAi1jjDr.net
>>81
死ね

83 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/24(日) 21:35:22.25 ID:kxafD/B/0.net
死んでも落とすな

84 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 22:05:38.23 ID:Yf4unqnT0.net
23時投下予定にこ

85 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0300-tmF6):2016/07/24(日) 22:11:48.32 ID:B6nTHxkR0.net
正座待機

86 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/24(日) 22:17:41.32 ID:kxafD/B/0.net
空中待機

87 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:01:46.03 ID:Yf4unqnT0.net



待ち人、未だ来ず。

「まだかしら……」

あの子のことだから、それ相応の理由はあるんでしょう。でも、だからといって待つのが辛くなくなるわけじゃない。
何度目かわからない溜め息をつきながら、彼女のことに思いを馳せる。

(顧問との話って、なんだろ……)

背後を振り向く。そこには、寂れた学校には似つかわしくない立派な弓道場が鎮座していた。

本当は中に入って待っていてもいいんだけど、どうにも雰囲気が苦手だった。

板張りの床。壁にかけられた弓。賑わっていた過去を思わせる書状と、錆びたトロフィー。

張り詰めるような、独特で、静かな空気。そういうのが肌に合わないんだと思う。

88 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:02:36.17 ID:Yf4unqnT0.net
(どうせ次の大会の話でもしているんでしょうけど)

近く、そういうことがあると本人から聞いた覚えがある。

こんな遅い時間に話をしているのは、アイドル研究部のほうを優先してくれているからだ。

ありがたいことだけど、兼部は大変ね。

(帰ってからも習い事、あるのよね……。どんな体力してるのかしら)

89 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:03:33.48 ID:Yf4unqnT0.net
本人によれば『ふふ、慣れですよ、慣れ』ということらしい。

その時の私は、よっぽど納得出来ない顔をしていたのか、『にこも、妹さんたちのお世話をだいぶしているのでしょう?同じことですよ』ともいわれた。

とりあえず納得している振りをしてはいるが、やっぱりどうなの?大丈夫?と思うことがある。

(ま、気にしすぎても仕方ないんだけど……)

大丈夫じゃなくなったら幼馴染あたりがどうにかするはずだし。
私はアイドル研究部の部長として見守るだけでいい。もやもやする気持ちを胸の奥底に仕舞いこんで、そう結論付けた。

「とにかく、早く来なさいよね……ばかうみ」

90 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/24(日) 23:04:29.77 ID:kxafD/B/0.net
ふう

91 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:04:50.45 ID:Yf4unqnT0.net



「―――にこ!お待たせしてしまって申し訳ありません!」

海未のつむじは、左巻き。最初に思ったことはそれだった。

というのも、弓道場の扉が開く音に反応して振り向き終える頃には、深々と下げられた頭しか見えなかったからだ。

そして、今もなお、すみませんすみませんと繰り返し下げられる海未の頭しか見えていない。

「顔あげなさいよ……。そんな必死に謝ってるのを誰かに見られたら、私が怖い先輩だと思われちゃうでしょ?」

大抵の部活動がすでに終わっているとはいえ、構内にはまばらには人影があった。

こうしているところを誤解されて噂にでもなって、"衝撃スクープ!μ’s矢澤にこ、後輩イジメか!?"とでも新聞部に書かれてしまっては、色々とまずい。

……あれ?音ノ木坂って新聞部あったっけ?まあいいや。とにかく困ることには変わりない。

92 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:05:27.03 ID:Yf4unqnT0.net
「しかし、かなりお待たせしてしまったので……」

控えめにそういって、ようやく見せた顔の眉尻は随分と下がっていた。

「そんな顔しないでよ。私、別に怒ってないし」

海未のいうとおり、結構な時間を弓道場の前で過ごしはした。でも、私は本当に怒ってなんていなかった。

どうせ顧問の話が長引いたとか、止むに止まれぬ事情があったのだろうし。遅刻を責めるつもりはない。

93 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:06:32.51 ID:Yf4unqnT0.net
「ですが……」

「だーかーらー、いいっていってるのっ。しつこい謝罪は逆効果よ?」

「……そうですね。わかりました」

しゅん。少し語気を強めてしまったせいか、まさに意気消沈という具合にうなだれてしまった。

これから一緒に帰るというのに、そんな顔しないでほしい。ううーむ、ここはにこが慰めてあげるべきなのだろうか。

(……別に、説教じみたこといったのを、後悔してるわけじゃないからね)

誰に聞かれるでもない言い訳を内心に呟きながら、おもむろに海未の頭に手をのせる。

私の急な行動に目を白黒させている海未のことは気にせず、よしよしと撫ではじめる。

94 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:07:32.57 ID:Yf4unqnT0.net
「に、にこっ、なにを……!」

「なにって……。よしよし?もしくは、いいこいいこ?」

「そういうことでなくてっ」

「え、嫌だった?じゃあやめるけど」

本当に嫌だったら、すぐさま振り払われていたでしょうけど……と思いながら、手を離す。

その瞬間、海未が、あっ、と寂しそうな表情をしたのには思わず吹き出しそうになった。

こういうところは実にわかりやすい。

95 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:08:20.86 ID:Yf4unqnT0.net
「いやではない、です……」

「そ。じゃあ続けるわね」

もう一度、頭の上に手をのせる。真っ赤な顔で、海未はそれを受け入れる。

よしよし、よしよし。しばらく、髪型を乱さないように優しく撫でていると、次第に気持ちよくなってきたらしい。

目を細めて、とろんと眠そうになっている。

96 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:09:23.84 ID:Yf4unqnT0.net
(こころたちも、こんな感じでよく寝かしつけたっけ)

ママが仕事でいない時は、それが自分の役目だった。

今だって、幼いこたろうを寝かしつけることはある。

でも、こころやここあが代わりにしてくれることも増えて、私の出番はなくなりつつある。

成長を嬉しく感じながらも、寂しいと思う気持ちもあったりして、海未を撫でていると、その気持ちがより鮮明に感じられる。

それに、そういえば―――海未にも、お姉さんがいると聞いたことがある。

姉と妹という立場は反対だけど、海未も似たように、寂しいと思っていたりするのかもしれない。

97 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:10:13.25 ID:Yf4unqnT0.net
「ねえ、海未。あんたってお姉さんいるのよね?」

「……あ、はい。ひとり、歳の離れた姉が」

「ちっちゃい頃とか、よくこうされたりした?」

「そうですね……。姉は家をでるのが早かったので、あまり記憶は多くないのですが―――ふふっ」

海未は急に吹き出した。何事だろうと思う私に、海未は慌てて弁明する。

98 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:11:13.17 ID:Yf4unqnT0.net
「いえ、あの……姉は、物事にはキッチリしている几帳面な人だったのですが。私を褒めるときは、ぐしゃぐしゃと頭をかき回す人でして」

「ふぅん?」

「それなのに、にこは逆に荒っぽそうに見えて、優しく細やかに撫でてくれる―――というギャップが面白く感じてしまって……ふふ、すみません」

「……それって、私は怒るところ?喜ぶところ?」

「どうでしょう、ね?」

荒っぽいという言葉には微妙に納得がいかないと思いつつ。

嬉しそうに、そして悪戯っぽく微笑む海未の前には、どうでもいいことだった。

99 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:13:01.72 ID:Yf4unqnT0.net



『お願い』が『二人きりで下校すること』だと告げられた時、私はとても戸惑った。

そんなことで許してくれるのかとか。逆に、許すつもりがないからこそ、その程度のことなのかとか。

襲いかかった中では一番酷くしてしまったという思いもあって、不安に思っていた。

「にこ。あそこに、ねこさんがいます。可愛いですね」

「ん、ほんとね。可愛いっていうか、ブサかわだけど」

100 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:15:09.29 ID:Yf4unqnT0.net
でも、それは全くの杞憂だった。海未は以前と変わることなく―――それ以上に良く接してくれている。

時折、あの日のことを思い出すのか、私を見て赤面していることがあったりするが、それ以外では平常通りなようにみえた。

「私は普通に可愛いと思いますが……。ほら、鼻がぺちゃっとなっているところか、可愛いじゃないですか」

「まぁ、可愛いっちゃ可愛いわよ」

加えて、二人で下校するようになって気がついたこともある。それは、海未が意外にお喋りだということ。

沈黙を苦痛に思うタイプとも思えないのに、間をおかずによく喋る。

もしかしたら、普段二年生組やリリホワに引っ張り回されているから、その分溜まっているのかもしれないけれど。

どちらにしろ、海未と会話するのは楽しいから全然いいんだけど。

101 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:16:37.35 ID:Yf4unqnT0.net
「それにしても、あんたってねこさんって呼ぶのね。……くふふ」

ほらね。今だって、「ねこ」に「さん」を付けるという、海未の知らなかった一面を知ることが出来た。

「―――なんですか。いけませんか?」

思わずこぼしてしまった笑みを、馬鹿にされたと思ったみたいだ。ツンとむくれている。

「違う違う、そうじゃなくて。海未らしくて、可愛いなって思ったのよ」

「本当ですか?」

「あんたに嘘ついてどうすんのよ」

102 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MMdf-0zPi):2016/07/24(日) 23:17:23.50 ID:TTL0sb+JM.net
http://imgur.com/7lXuUtf.png
http://imgur.com/YwJEnDU.png

俺を助ける唯一の方法が自分自身が不幸から背を向けることと思ってンなら

ーそのふざけた幻想を跡形もなくブチ殺すー

103 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MMdf-0zPi):2016/07/24(日) 23:17:30.74 ID:TTL0sb+JM.net
http://imgur.com/7lXuUtf.png
http://imgur.com/YwJEnDU.png

俺を助ける唯一の方法が自分自身が不幸から背を向けることと思ってンなら

ーそのふざけた幻想を跡形もなくブチ殺すー

104 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:17:36.58 ID:Yf4unqnT0.net
じろり、と探るように視線をぶつけてくる海未に、負けじと力強く見つめ返す。

立ち止まり、二秒、三秒と続くにらみ合い。十秒が経過する頃、海未は顔を赤らませながら背けた。

(ふふ、勝負を制したのは私のようね……!)

何の勝負かはさておいて。こういうのは目を逸らしたほうが負けだと大昔から決まっているのだ。

「……わかりました。にこを信じましょう」

「そりゃどーも。ありがたいわ」

仕方ありませんね、といった様子の海未を仕方ないわねーと思いながら下校を再開する。

少し歩いたところで、海未が何かを思い出したかのように周囲を見回してから、私の方へと振り向いた。

「ねこさん、いなくなってます……」

その時のしょんぼりとした顔は、幼い感じがして、とても印象的だった。

105 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:19:05.69 ID:Yf4unqnT0.net



こつ、こつ、こつ―――。

花を咲かせていたお喋りも、いつしか鳴りを潜めている。

いま私達の間に横たわっているのは、重苦しい沈黙とアスファルトに響く足音だけ。

(もうちょっとで、終わりね)

二人きりの時間が終わることに寂しさを覚えている。

別れ道に近づくにつれて交わす言葉は少なくなっていった。たぶん、海未も同じ気持ちなのだと思う。

106 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:19:46.72 ID:Yf4unqnT0.net
(一緒に帰ってるってだけなのに、妙に寂しい)

これからだって、機会がないわけじゃない。

私が誘ってもいいし、海未から誘われることがあるかもしれない。

だけど、そうなってしまうと意味が違ってくるんだと思う。

今日までは、特別なあの日からの延長戦。明日からは、日常の延長線。その違いだ。

107 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:20:26.33 ID:Yf4unqnT0.net
「はぁ……」

漏れだした溜め息からは、自分でも笑えるくらいにそれを感じ取ることが出来た。

「どうかしましたか?」

「……なんでもない。ちょっとぼけっとしちゃって」

余計な心配させまいと、表情を取り繕いながら質問に答える。海未に聞かれてしまった。迂闊。

しかし幸運な事に、海未は特に疑問に思うでもなく、そうですかと納得してくれた。

108 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:21:50.12 ID:Yf4unqnT0.net
こつ、こつ、こつ―――。

再度、広がる沈黙。足音だけが支配する世界。

静かなのが嫌いなわけじゃないけれど、ついさっきまでの海未がお喋りだったこととの落差に、大きな違和感がつきまとう。

(海未も黙ってないで、何か話してくれたらいいのに)

他人任せな思考をしながら、横目に様子をうかがう。なぜか、不自然なほどに前を向いている。

どうしたというのだろう。首を傾げながら観察していると、もう一つ不自然な点を見つけた。

私から見える手―――海未の左手だ―――が、変に力が入っていてガチガチだ。

109 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:22:34.74 ID:Yf4unqnT0.net
(むむう……?)

そして、海未の左手が恐る恐るといった様子で、私の右手に近づいたり離れたりを繰り返している。

「ぷふっ」

この動作が意味するところは一つしかない。私と手を繋ぎたいけど、恥ずかしくて踏み切れないのだ。

微笑ましさに、笑いが漏れでてしまって―――それがいけなかった。

即座に声に反応した海未は、体をびくっと跳ねさせて完全に手を引っ込めてしまった。

110 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:23:42.55 ID:Yf4unqnT0.net
(海未が静かだったのって、これが原因だったのかしら……)

私が感じていたような寂しさでもなんでもなく、単に私の手に意識を集中させていて緊張していたから、とかだったら……。

愛おしさに吊り上がってゆく口の端をなんとか抑えこみながら、こほんと喉を整える。

こういう場面でこそ、先輩が後輩を導いてあげなくてはいけない。

「ねえ、海未」

「なんですか?」

素知らぬ顔で応じる海未。だが、語尾が微かに震えていた。笑いがこみ上げそうになる。

111 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:24:40.55 ID:Yf4unqnT0.net
「もう少し、こっちに寄ったら?」

言外に、そうしたほうが手を繋ぎやすいでしょうと示しながら、軽い調子で勧めてみる。

これだけお膳立てしてあげればシャイな海未でもイケるでしょうと思いきや。

思惑とは逆に、海未はするすると離れていってしまった。

「って、ぬぁんで離れるのよっ!」

「その……、恥ずかしいですし……」

112 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:25:24.12 ID:Yf4unqnT0.net
海未は顔を赤らめて、そんなことをのたまった。ガッカリするやら、それでこそ海未だというべきか。

しかも、私を意識してしまったのか元の距離にすら戻ろうとしない。

(ったく、じれったい!)

こうなった海未に四の五のいっていても始まらないし、待ってもいられない。

こちらから行動を起こすことにする。にこにー先輩は短気なのだ。

113 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:26:25.76 ID:Yf4unqnT0.net
「私から近づくことにするわ。それならいいでしょ」

口を挟ませる前にずかずかと近づいて、ぐいぐいと肩を寄せる。

何もせずとも手と手が触れ合う至近距離に、海未は茹だったタコのように赤くなった。

「近すぎです、にこっ」

「いいでしょ、別に。誰かさんが私のお誘いを蹴ったりしなかったら、こんなことしなかったんだけど」

「うぅ……にこはいじわるです……」

羞恥で消え入りそうな抗議の声も、私にはどこ吹く風。原因は海未にあるから手加減なしだ。

とはいえ、私は意地悪をしたくてこうしてるわけじゃないので、ちゃんと救いの手もさしのべる。

114 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:27:44.91 ID:Yf4unqnT0.net
「二度と逃げないって約束してくれるなら、そうね……少しだけ離れてあげる」

「別に私は、逃げたわけでは……」

「約束するの?しないの?」

「……します」

言質はとった。海未のことだから自分の言葉は違えないでしょう。信用してるわよ、海未。

「じゃ、指きりげんまんね」

「はい……」

115 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:28:39.06 ID:Yf4unqnT0.net
少しだけ肩を離しながら、自然な流れで腕をするりと滑りこませて小指同士を絡め合わせる。

歩いたまま、しかも横手に繋いだ変則的な指切りに、海未は不思議そうな顔。ま、普通は向かい合ってするものよね。

でも、私はあえて言及せずに歌いはじめた。

「指切りげんまん、嘘ついたら、針千本、飲ーますっ」

歌に合わせて、腕を軽く弾ませる。残るは『指切った』のみ。

海未は当然のように最後に向けて弾みを大きくした。思わずニヤリと笑ってしまう。

「指切―――っらない!」

「えっ?」

驚いている海未には構わずに、外れそうになった海未の小指をムギュッと強く繋ぎ止める。

海未が呆然としている間にも、他の指と指を絡めていく。外れないように、しっかりと。

116 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:29:26.08 ID:Yf4unqnT0.net
「あの、にこ、これは―――」

「このまま帰りましょ?」

言葉を遮って、それだけを伝える。説明不足も甚だしい。だけど、その一言で海未には伝わるはずだ。

なんせ、さっき自分がやろうとしたことだから。思った通り、言葉を飲み込んだ海未は、赤い顔で控えめに頷いた。

繋いだ手のひらには、外れないようにとぎゅっと力が込められた。

「……」

三度、静寂。お互いに何もいわずに歩き出す。広がっているのは心地良い沈黙。

海未が静かな理由。喜んでいるか、照れているか。たぶん、その両方。

そして、私が静かな理由も―――喜んでいて、照れていたからだった。

117 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:29:45.68 ID:Yf4unqnT0.net
しばし中断にこ

118 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/24(日) 23:33:04.23 ID:kxafD/B/0.net
はい

119 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:50:00.98 ID:Yf4unqnT0.net
再開にこ

120 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:50:36.22 ID:Yf4unqnT0.net



何の変哲もない住宅地の一角、古めかしい街灯の下で、私達は足を止めた。

時間帯のせいなのか、場所のせいかはわからないが人影は少ない。けれど空を見上げれば、いまだ陽は世界を明るく照らしている。

「着いちゃったわね」

この場所は、私と海未の帰路の分岐点。つまり、私達に交わされた『お願い』の最終地点ということだ。

ここで終わる。手を繋ぐのも、一緒に帰るのも、特別な時間も、すべてが終わる。

121 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:51:36.85 ID:Yf4unqnT0.net
「にこ」

声。隣を見る。海未が微笑を浮かべて私を見つめている。

次の瞬間には、別れの言葉。名残惜しい。無理にでも止めてしまおうかと馬鹿なことを考える。

「一週間、ありがとうございました。とても楽しかったです」

「本来はお礼をいわれる立場じゃないんだけど……、喜んでくれてなによりだわ」

海未の笑顔からは、心底、楽しかったという気持ちが伝わってくる。

122 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:52:21.28 ID:Yf4unqnT0.net
「本来?……ああ、そういえばそうでしたね。ふふ、忘れていました」

面白い事実を再発見したかのように笑う海未。私は呆然とする。

あれだけのことを忘れていたと、あっけらかんといわれるなんて思っていなかった。

「きっと、にこと帰ることが楽しすぎたからですね」

晴れ晴れとした表情で、そんなことをいう。

「本当にそう思ってる?」

「私がにこに嘘をついて、どうするんですか」

ねじくれたことを聞いていると自覚はあった。海未が嘘をつく子ではないこともわかっているし。

でも、どうしても聞いておきたかった。ただ楽しいだけの時間ではなくて、特別な時間であったことを確認したかった。

123 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:53:09.66 ID:Yf4unqnT0.net
「一緒に帰ってただけじゃない」

「私の話をいっぱい聞いてくれました。にこの話もいっぱい聞けました」

「それだけ?」

「本当はもっとあるんですが……これだけでも十分でしょう?」

「気になるじゃない。全部いいなさいよ」

「にこは褒めすぎると調子に乗るので」

からかうように笑う。はぐらかすような、見透かすような物言いに私は少しムッとしてしまう。

さらに問い詰めようとしようとした時―――繋いだ手を海未に引っ張られた。

バランスを崩した私の体は、流れるように海未の腕の中にスッポリと収まった。

124 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:53:55.40 ID:Yf4unqnT0.net
「ちょっと、なにすんのっ!」

「なかなか信じてくれないようなので、実力行使です」

「なんでそうなんのよっ!」

「にこならそうするじゃないですか」

ぐぅ、反論できない。

「それにしたって、こんな人目があるところで―――!」

少ないといえど人はいる。しかも周囲にいるのは全く関係のない赤の他人だ。

通行人から向けられる奇異の視線に、顔から火が吹き出そうになる。

力づくで引き剥がそうにも、海未の腕力に勝てるわけもない。

125 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:54:36.21 ID:Yf4unqnT0.net
「私だって恥ずかしいんですから。一刻も早く私を信じてほしいです」

体は押さえつけられていて、海未の顔を見ることは出来ない。

ただ、赤く染まりきった耳が見えている。

「信じる、信じるから!私が悪かったから!」

「……良かった。嬉しいです」

ぼそりと呟いて、ようやく解放される。尻餅をつきそうになったけれど、足腰にムチをうって何とか耐えきる。

文句の一つでもいってやろうと、目を前に向けると海未がいない。かわりに、視界の隅のほうに見覚えのあるつむじがあった。

126 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:55:20.72 ID:Yf4unqnT0.net
「なんでアンタがへたり込んでんのよっ」

視線を下げれば、腰を抜かしている海未の姿が。なにやら悶えている。

手を差しのべて立ちあがらせながら、呆れてしまう。

「うぅ、恥ずかしい……。公衆の面前で、私はなんということを……あああっ」

「あのね……。そんな風になるならやらなきゃ良かったのに」

さっきまでの海未は何だったんだと思いながら、ジトッと見つめる。

すると、顔が赤いままながらも、打って変わって真剣な表情になった海未に見つめ返された。

127 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:55:52.53 ID:Yf4unqnT0.net
「大好きなにこに信じてもらえないのは、恥ずかしいことよりつらかったんです」

「……そ、そうなの」

大好きなにこ、なんて恥ずかしい台詞を面と向かっていわれるなんて。しかも凛々しい表情で。

心臓は早鐘を打つように高鳴りはじめて、耐え切れず、ふいっと顔をそらす。

(なによ……。恥ずかしいのはアンタのほうじゃない……)

パタパタと手で顔を仰ぎ、顔の火照りをなんとか冷ます。

それから、オホン、とわざとらしく咳き込んでから海未に向き直る。仕切りなおしだ。

128 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:56:51.58 ID:Yf4unqnT0.net
「海未の気持ち、疑ってごめん。私だってすごく楽しかったって思ってたのに」

「本当です。酷いです」

わざとらしく膨れながら、ジト目で見つめてくる。

仕草がいちいち可愛いんだからと思いながら、話を続ける。

「だからごめんってば。……とにかく、私のほうこそ一週間ありがとね」

「ええ。ちなみに私、もう怒っていませんからね」

「知ってる。あんたの顔に書いてるもの」

「そうでしたか」

くすくすと微笑む海未に、やれやれと笑顔で呆れる私。

129 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/24(日) 23:57:49.17 ID:Yf4unqnT0.net
「さて……。いつまでも、こうしてるわけにはいかないし。そろそろ、行くわね」

「そうしてください。穂乃果も待ちくたびれているでしょうし」

本当は、もっとこうしていたいけど。

もしも、それを提案したとしても、海未は断るでしょうね。

「今頃ふて寝してるんじゃないかしら。……それじゃあね、海未」

「ふふ、ありそうですね。……それでは、にこ」

引かれる後ろ髪を断ち切るように、お互いの道へと歩き出す。

あえて海未のほうは見ない。理由はもちろん、寂しくなってしまうから。

130 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/25(月) 00:00:35.28 ID:d37CIyPW0.net
「明日から、元通り、かな……って、そんなわけないか」

独り言をぼやきながら、海未を筆頭に、『お願い』を叶え終えたメンバーたちの顔を思い浮かべる。

どう考えてみても、私との関係性は変化してしまっている。

(でもま、海未とは仲良くなれたし。結果オーライよね)

あれだけのことをしてしまった割に、誰とも険悪にならなかったのは僥倖だった。

やっぱり、μ'sの魅力はメンバーの仲の良さもあるんだし。それを崩壊させる可能性があることは慎まなければ。

特に海未にキスしてしまうようなことは、金輪際ないようにしよう。

131 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/25(月) 00:03:36.94 ID:d37CIyPW0.net
「にこ」

―――えっ?

聞き覚えのある、というより先程まで聞いていた声が間近から聞こえて、振り向く。

「渡すものがあったのですが、なかなか踏ん切りがつかなくて」

どうしたの?―――質問する前に、腕が引かれる。

意識はその動きについていけない。海未の意思のまま、抱き込まれ、背中に手を回される。

そして、私の唇は海未の唇へと吸い寄せられて―――ぎゅっと時間は圧縮されて、世界は無音になった。

132 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/25(月) 00:04:54.83 ID:d37CIyPW0.net
「にこは、ずっと気にしていたようなので。これで、お互い様ということにしてください」

衝撃から抜け出せない私には、わけもわからないまま頷き返すのが精一杯だった。

ただ、頷いた私を見て海未は安心したようだった。

「良かったです。これからも、甘えさせてくださいね、にこ。……それでは、失礼します」

ぼんやりとした頭のままで、スカートを翻して、髪を乱しながら物凄い勢いで走り去る海未の姿を眺める。

次第に意識がハッキリしてくる。最初に考えたのは、誰にも見られていないだろうかということ。

あたりを見回せば、偶然か、それとも海未が狙っていたのか。その時だけは、周囲には人影がまったくなかったのだった。

(あ、そういえば……)

先ほどの続き。

キスしないようにと考えていたけれど―――海未のほうからキスしてきた場合は、セーフよね?

133 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/25(月) 00:06:17.12 ID:d37CIyPW0.net
海未編、終わりにこ

134 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/25(月) 00:07:17.81 ID:LU1o8lMj0.net
これが見たくてこの板にいたんだ
俺は満足だ
ありがとう

135 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6bb3-ka8p):2016/07/25(月) 00:08:55.20 ID:CE/JWblZ0.net
>>133
消えろクズ

136 :名無しで叶える物語(もも)@\(^o^)/ (ワッチョイ 13a9-eQ6f):2016/07/25(月) 00:11:39.34 ID:dYArGn1i0.net
今回も描写が丁寧で素敵
にしてもこの海未ちゃんかわいい

137 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6f7c-LCC3):2016/07/25(月) 00:11:51.00 ID:1hXbQ5hB0.net
積極的な海未ちゃんええのう

138 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 0376-iqWO):2016/07/25(月) 00:16:11.31 ID:d37CIyPW0.net
海未ちゃん「このあと滅茶苦茶お布団でごろごろしました」

それはそうとラストはほの誕に投下予定にこー

139 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/25(月) 00:22:48.36 ID:LU1o8lMj0.net
保守は任せろ

140 :名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ (ワッチョイ f383-tmF6):2016/07/25(月) 01:09:38.79 ID:qLHtvHpW0.net
神スレ

141 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ f7b2-eQ6f):2016/07/25(月) 01:14:46.13 ID:TbOO9hUv0.net
やはりうみにこは最高だ

142 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ドコグロ MMaf-eQ6f):2016/07/25(月) 04:30:58.21 ID:b9+W2mDoM.net
やったぜ。

143 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/25(月) 13:01:09.85 ID:LU1o8lMj0.net
絶対に落とすな

144 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa0f-tmF6):2016/07/25(月) 16:46:05.05 ID:8Gx5WCEma.net
あんだけ底知れなさ醸し出してたことりが乙女で
ぐったりしてた海未が自らキスとはまた面白い逆転

145 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/25(月) 19:57:30.34 ID:LU1o8lMj0.net


146 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6bb3-ka8p):2016/07/26(火) 00:38:26.33 ID:nFFtv5GG0.net
>>131
辞めろ

147 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr8f-eQ6f):2016/07/26(火) 09:28:22.69 ID:2ukEJb4lr.net
死んでも落とすな

148 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/26(火) 21:17:39.60 ID:4jjKqTPl0.net
落としてはならない

149 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/ (ワッチョイ e700-eQ6f):2016/07/27(水) 00:03:48.36 ID:95EUKPPl0.net
わざわざ回線変えなくてもいいよ

150 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/27(水) 10:36:05.47 ID:X5MdBIuw0.net
外出先から保守してんだよ

151 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/27(水) 16:15:40.15 ID:X5MdBIuw0.net


152 :!:ken6(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ e749-eQ6f):2016/07/27(水) 19:02:09.99 ID:hsuhH9WR0.net


153 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ eb29-eQ6f):2016/07/27(水) 21:50:56.88 ID:X5MdBIuw0.net
保守

154 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ dfb3-yd0p):2016/07/28(木) 00:19:20.96 ID:wu/Fc2AT0.net
>>151
ラブライブアンチはでていけ

155 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/07/28(木) 03:21:53.67 ID:7k3vc57P0.net
保守

156 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr69-Y0VN):2016/07/28(木) 12:05:47.44 ID:64oa51jAr.net
保守

157 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/07/28(木) 19:33:58.69 ID:7k3vc57P0.net
保守

158 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/07/29(金) 01:34:07.17 ID:CzW+k22Ld.net
207 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイ e0ec-oK17) age 2016/07/28(木) 23:11:11.88 ID:5A84lyNj0
これが2ちゃんで最高の基地外連中の見解。

余命三年時事日記って真に受けていいの?75 [無断転載禁止]©2ch.net
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/korea/1469459625/

324 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2016/07/28(木) 18:27:15.89 ID:tXP4uJ2r
まさかこんな形で24リストが役に立つ日が来るとは思ってもみなかった
http://awabi.ope
n2ch.net/test/read.cgi/mog2/1455338228/193

↑の中に、障害者大量殺人事件現場「津久井やまゆり園」が載ってる
あの施設は「人権フォーラム21」という
反差別団体の関連施設で、
団体そのものも、北朝鮮や同和とガッチリ絡んでいる
http://goo.gl/2uh14v


326 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2016/07/28(木) 18:32:52.37 ID:C2dtr9s+ [2/3]
>>324
あの犯人も近所に住んでたってことで、エリア的にアレかなと思ってたが、なるほどね。
今回の事件で被害者の氏名公表がないし、朝日あたりもフライングで被害者名簿を
飛ばさないあたり、怪しすぎた。


329 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2016/07/28(木) 19:06:59.58 ID:PgJjm1bu [13/17]
>>324

闇は深いな・・・・


334 名前:マンセー名無しさん[] 投稿日:2016/07/28(木) 20:24:46.97 ID:hVD0e7od
>>324
施設と犯人がグルっぽいね。
事件も極端というか不自然な感じがするし。犯行声明の内容のネトウヨっぽい部分もわざとらしい。安倍様と書いていたり。
障害施設なだけにいつでも被害者や被差別者になれるからね。
この施設自体そういう盾にするための目的で作られたんじゃないの?


337 名前:マンセー名無しさん[] 投稿日:2016/07/28(木) 20:47:51.92 ID:Ov0b2OS9 [1/2]
>>324
なんだか贅沢で不自然な施設だと思ったらやはりか!
朝鮮人の犯罪者がクスリで不起訴になったときの収容施設
今回は何か重要な証人になれるやつの口封じ
職員にも手助け、否、手引きした共犯がいるな!


342 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2016/07/28(木) 21:12:59.88 ID:OKEejJOa
>>324の件は、もうちょっと拡散してもいいかも知れない
あと、検索する際は
「人権フォーラム21 北朝鮮」
「人権フォーラム21 解同」
「人権フォーラム21 法務省」
を指定するのがお奨め

159 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/07/29(金) 01:34:21.96 ID:fWvBjr5Od.net
鳥越氏の「女性の人権にかかわる問題」に言及 応援要請うけた宇都宮氏「一致に至らず」

鳥越氏の陣営は宇都宮氏側に応援要請し、宇都宮氏は要請を受けるにあたっての
「政策面などの条件」を提示。2016年7月28日夕方、宇都宮氏がコメントを出した。

鳥越氏側の回答に対して、宇都宮氏側は「女性の人権にかかわる問題についての対応」で考え方の一致に至っていないと説明。
現時点では宇都宮氏の応援は得られない見通しだ。鳥越氏をめぐっては、週刊文春と週刊新潮
が相次いで過去の「『女子大生淫行』疑惑」を報じ、鳥越氏の陣営は「事実無根」だとして両誌を刑事告訴している。

週刊誌で報じられた「『淫行』疑惑」を念頭に置いたものとみられる。

週刊誌で報じられている問題について、鳥越氏は7月28日午後、「直撃LIVE グッディ!」 (フジテレビ)で、
「これを打ち消すのは『悪魔の証明』と言って、否定する方法がない。説明責任と言われますけど、
説明したって基本的に『やってない』という証明はできない。それは『悪魔の証明』と言って、昔から有名な話」
などと改めて事実関係を否定した。

番組出演者が
「3人で会ったのは鳥越さんの記憶には全くないのか」と質問したのに対して
「それはある」と応じ、その場で話した内容については
「それはどんな話か明瞭に覚えていないが、彼氏の方の、
なんか『もうちょっとちゃんと学生に接してくれ』みたいな、そういう話だったように思う。細かいことは言いません」
とするにとどめた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160728-00000007-jct-soci&p=1

160 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/07/29(金) 01:34:31.97 ID:Bsm00Tx1d.net
金正日氏の4番目妻粛清か 収容所送り? 


金玉氏(枠内、資料写真)=(聯合ニュース)
http://lpt.c.yimg.jp/amd/20160726-00000025-yonh-000-view.jpg

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で故金正日(キム・ジョンイル)総書記の4番目の妻、金玉(キム・オク)氏が粛清された可能性があるようだ。米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)が26日、複数の北朝鮮消息筋の話として報じた。

 最近平壌を訪問した中国の事業家はRFAに対し、「金玉氏は金正恩(キム・ジョンウン)政権になってから1年足らずで管理所(政治犯収容所)に送られたという話を朝鮮労働党幹部から聞いた」と伝えた。
金玉氏の弟、金均(キム・ギュン)氏の「傍若無人な行動と傲慢(ごうまん)な態度」が決定的な理由となり、実家の家族全員が管理所に収容されたという。
正恩氏の実母の高英姫(コ・ヨンヒ)氏が死去した後、金均氏は自分の姉が金総書記から寵愛(ちょうあい)を受けているとして横柄に振る舞い、金総書記の死去後に国家安全保衛部(秘密警察)がこれを正恩氏に報告した。 

 金均氏は2011年に金日成総合大学の総長代行である第1副総長に任命されたが、2013年10月に突然退いている。 

 また別の消息筋は、北朝鮮の体制として金正恩政権下で金玉氏は排除されるしかなかったと、RFAに語った。
金玉氏は高英姫氏の偶像化だけでなく、正恩氏夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏と正恩氏の妹の与正(ヨジョン)氏の政治的な活動の妨げになりかねないためだという。

 金玉氏はかつてピアニストとして活動したこともある。2004年に高英姫氏が死去すると、事実上ファーストレディーとなった。
金総書記の娘を産んだとされるが、確認はされていない。2012年7月の行事出席の写真を最後に、公の場には姿を見せていない。

 金玉氏の父親で党財政経理部副部長だった金孝(キム・ヒョ)氏は、2014年3月に実施された最高人民会議代議員(国会議員に相当)選挙で代議員に選ばれなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160726-00000025-yonh-kr

161 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/07/29(金) 01:34:45.91 ID:NIKr8Vbvd.net
家族らが集会「拉致被害者の帰国譲れない」
2016年7月28日 02:04
 北朝鮮による拉致被害者の家族らが都内で集会を開き、「被害者の帰国は譲れない」と解決に向けた政府の取り組みを改めて求めた。

 拉致被害者家族会、飯塚繁雄代表(78)「拉致被害者の帰国は一歩も譲れないと。これが政府の最優先課題だと。
(政府には)そういう態度をはっきりと、もっともっと言ってもらいたい。今までのようにのらりくらりという感じでは、
1年2年3年…と延びてもどうってことないという雰囲気になりがちで、そういうことを恐れています」

 横田めぐみさんの母、横田早紀江さん(80)「私は今80歳になりました。半分の人生が別離と苦しみと悲しみの中、日本の国はどうなっているのだろうと本当にこの頃思います」

 横田早紀江さんは政府に対し、「解決のための知恵を次々に出してもらわないと、時間がすぐに過ぎてしまう」と1日も早い解決に向けた取り組みを改めて求めた。
https://news.google.co.jp/

162 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr69-Y0VN):2016/07/29(金) 10:13:27.08 ID:w59UOyBqr.net
保守

163 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/07/29(金) 21:27:44.01 ID:7L4N8cIN0.net
保守

164 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ b900-1ZjC):2016/07/30(土) 07:20:45.23 ID:8s9TkpLe0.net


165 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/07/30(土) 12:47:54.88 ID:WElucLNK0.net
保守

166 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MM40-Y0VN):2016/07/30(土) 16:18:07.84 ID:526sfFPqM.net
http://imgur.com/uxmGLxr.png
http://imgur.com/uxmGLxr.png

これはたった一人の少女の命と笑顔を

           ヒーロー
守るために人類と戦った少年の物語

167 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/07/30(土) 19:14:40.83 ID:WElucLNK0.net
>>166
死ね

168 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ b900-1ZjC):2016/07/30(土) 22:08:26.39 ID:8s9TkpLe0.net
保守

169 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ dfb3-yd0p):2016/07/30(土) 22:24:29.96 ID:Hx0kLE8g0.net
>>167
>>168
アンチは出ていけ

170 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr69-Y0VN):2016/07/31(日) 08:53:51.16 ID:8tmDvebEr.net


171 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/07/31(日) 13:25:19.91 ID:lKyqDwcp0.net
保守

172 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/07/31(日) 22:39:55.94 ID:lKyqDwcp0.net


173 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ b900-1ZjC):2016/08/01(月) 00:16:27.21 ID:EPfOYsVV0.net


174 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa01-1ZjC):2016/08/01(月) 06:25:00.28 ID:xRMlp9Naa.net


175 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr69-Y0VN):2016/08/01(月) 10:40:36.16 ID:/2sm6833r.net


176 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/08/01(月) 17:10:05.57 ID:p++YnYjZ0.net
保守ん

177 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/08/02(火) 04:15:33.70 ID:6cuzEA/L0.net
保守

178 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa01-1ZjC):2016/08/02(火) 07:31:40.49 ID:HS6kpQVga.net


179 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/08/02(火) 14:03:36.50 ID:6cuzEA/L0.net


180 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ b700-1ZjC):2016/08/02(火) 16:25:32.23 ID:Uvrwdl5c0.net


181 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/08/02(火) 22:20:24.35 ID:6cuzEA/L0.net
保守

182 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ b700-1ZjC):2016/08/03(水) 00:04:29.91 ID:tgZCyu3c0.net


183 :名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ (アークセー Sx69-MA2l):2016/08/03(水) 06:41:13.23 ID:9B+CADsPx.net
誕生日おめでとう穂乃果ちゃん
今日という日を待ってた

184 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr69-Y0VN):2016/08/03(水) 10:40:25.64 ID:hIXDjVr9r.net


185 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ b700-1ZjC):2016/08/03(水) 16:31:02.81 ID:tgZCyu3c0.net
今日か

186 :名無しで叶える物語(pc?)@\(^o^)/ (バックシ MM40-Y0VN):2016/08/03(水) 17:16:28.03 ID:KC4+u/omM.net
http://imgur.com/w0OjgKG.png

死ねや ニート

187 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8174-Y0VN):2016/08/03(水) 17:17:03.03 ID:WDDFYFvd0.net
>>186
グロ

188 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 20:02:18.00 ID:utXa0I+U0.net
にこぉ……

189 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/08/03(水) 21:37:43.38 ID:rUvKoeyQ0.net
はやくしてくれ

190 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 21:51:35.49 ID:utXa0I+U0.net
今頑張って書いてるにこ〜
2/3ってとこにこ

191 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ b700-1ZjC):2016/08/03(水) 21:55:15.18 ID:tgZCyu3c0.net
私待つわ

192 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/08/03(水) 21:56:37.93 ID:rUvKoeyQ0.net
寿命が尽きるまで待つ

193 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:25:21.05 ID:utXa0I+U0.net
半分くらい投下しとくにこ

194 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:27:27.21 ID:utXa0I+U0.net



静かなようでいて、それなりに人通りのある通い慣れた道筋。

次の角を曲がれば、穂乃果の家はすぐ近くだ。

(遅刻してきたことに怒ってるだろうなあー。本当にふて寝してるかも……)

穂乃果の現在の様子を想像して、気が重くなる。

あいつの機嫌が悪くなるということは、同時に私の被害が大きくなるということであった。

とはいえ、私には穂乃果の元へ行くという選択肢しか残されていないのだから、気を揉んでいても意味がない。

諦めて歩みをすすめる。角に差し掛かる頃、それが見えた。

195 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:28:34.49 ID:utXa0I+U0.net
(うわっ)

玄関前に穂乃果が仁王立ちしている。気づかれる前に、物陰に身を隠す。

一瞬だけ見えた表情は、怒っているというより無表情で、それがより怒っていることを表していた。

(やば……すごい怒ってる……)

隠れていても仕方ないとはいえ、やはりためらってしまう。

こうなったら多少なりとも機嫌を直すため、穂乃果の好物のイチゴでも買っていこうかと考え始める。

196 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:29:10.40 ID:utXa0I+U0.net
(でも、イチゴって高いし……ここはイチゴ味のお菓子でどうにかならないかしら……)

しかし寂しいお財布事情との折り合いは中々つかない。頭をひねる。うーん、どうしましょう。

そうして、お金のことに集中していたせいだろう。後ろから近づいてくる足音にはさっぱり気が付かなかった。

「……あれ、にこさん?そんなところで何してるんですか?」

「ふぇっ?」

振り返れば、すっかり顔馴染みとなった雪穂ちゃんの姿。

物陰にしゃがみこんでいる私を不思議そうに覗き込んでいる。

197 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:29:47.39 ID:utXa0I+U0.net
「しーっ、しーっ!」

「?……はい」

いつもならコスメ談義やファッション談義に花を咲かせるんだけど、今はまずい。

穂乃果に隠れていたということが知られてしまったら、イチゴどうこうですまなくなる。

必死に大きな声を出さないようにお願いしながら、玄関のほうを指差す。

「あー……お姉ちゃん、すごく怒ってますね……」

「そうなのよ、来るのが遅くなっちゃって……。穂乃果ってどうすれば機嫌なおるの?」

198 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:30:47.25 ID:utXa0I+U0.net
雪穂ちゃんは『お願い』の簡単な事情を知っている。

といっても、私が罰ゲームでメンバーのお願いを聞いていて、その順番の最後が穂乃果であるというくらいのものだけど。

私がキス魔と化した事件のことは全く知らないし、穂乃果も教えていないだろう。

「あそこまで行っちゃうと、難しいですねー。ほら、お姉ちゃんって無駄に頑固だから」

「えぇ……、どうにかならない?」

この世で最も穂乃果と喧嘩と仲直りをしてきたであろう雪穂ちゃんなら、きっとあるはず。

「うーん、なくもないですけど……」

「ほんとっ?」

「怒りの矛先をそらせばいいんですよ。お姉ちゃん、単純な頭してるので。そっちに食らいつけば大分マシになるはずです」

199 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:31:23.69 ID:utXa0I+U0.net
なかなか酷いいわれようだけど、ふむ、と納得するだけの説得力はあった。実に穂乃果っぽい感じがする。

しかし解決法がわかったとしても、今度はどうやって怒りをそらすかという問題が出てきてしまう。

「矛先ねぇ……」

「そこで、私にいい考えがあるんです!……聞きたいですか?」

ピンとたてた人差し指をくるくるまわしながら、ふっふーんと誇らしげな顔で語る雪穂ちゃん。

ここまできたら聞かざるをえないでしょうね。無言で頷いて、続きを促す。

「まず、私とにこさんが腕を組んでイチャイチャしながらお姉ちゃんのところへ行きます」

「―――ちょっと待って。頭痛くなってきた」

初っ端からぶっ飛び過ぎでしょう。やはり、あの姉あっての妹か。

200 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:33:39.13 ID:utXa0I+U0.net
「いやいや、にこさん。これにはちゃんとした理由があるんですよ」

「どんな理由よ……」

「ほら、私とお姉ちゃんって二つしか歳違わないじゃないですか。
だから―――なのかはわからないですけど、物をよく取り合ったりしてたんですよ」

雪穂ちゃんの語るところによれば。

幼き頃の高坂姉妹の物の取り合い―――おもちゃやお菓子などをめぐるバトルは、それはもう激しかったらしい。

流石に今では夕食のおかずや食後のデザートでぐらいしか争わないらしいが。

うちの妹達も物を撮り合って喧嘩していることがあるので、そういうのはわからないでもない。

201 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:34:36.72 ID:utXa0I+U0.net
「で、今回はそれをにこさんで争うことにして、怒りの矛先をずらしちゃえ、というわけです」

「うん、まぁ、一応納得はしたけど―――それって、穂乃果が私を取ろうとしてくれないと意味なくない?」

両者に自分のものにしようという意志がなければ、取り合いは発生しない。

そのあたりのことがスッポリと抜け落ちているのではないだろうか。

「それは大丈夫だと思いますよ。にこさんにこだわってるからこそ、あんなに怒ってるんでしょうし」

ちょっと照れる。……こら、雪穂ちゃん。そのニヤニヤした顔をやめなさい。

とりあえず、その考えをお願いする方向に決めた。だけど、一つだけ聞いておかなければいけないことがある。

202 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:35:58.22 ID:utXa0I+U0.net
「雪穂ちゃんはいいの?穂乃果と喧嘩になるかもしれないけど……」

狙い通りにいったとすると、最低でも少しの間、穂乃果は雪穂ちゃんに対して不機嫌になるはずだ。

私個人のことにそこまで巻き込んでしまっていいのかという思いがあった。

しかし雪穂ちゃんは、そういう話をされることが想定済みだったのか、考える素振りすらせずにいった。

「条件として、今度一緒にお買い物に行くってことで、どうです?」

「……そんなことでいいの?」

「いいんです!私も、にこさんともっと仲良くなりたいなーって思ってるんで!」

203 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:36:44.73 ID:utXa0I+U0.net
穂乃果そっくりな笑顔を輝かせながら、そういう雪穂ちゃん。

性格が違うように見えて、やはり姉妹なのだとしみじみ思った。

「それじゃ、お願いしようかな」

「任せて下さいっ!それでは早速、お姉ちゃんのところに突撃しましょう!」

返事と共に、ためらいなしに腕を組まれ、強制的に物陰から連れだされる。

打ち合わせとか何にもしないのかと、止める間もなく、気がつけば―――

「にこちゃん。雪穂。一体、二人でなにしてるの?」

―――私の姿は、穂乃果の前へと引きずり出されていた。

204 :名無しで叶える物語(玉音放送)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:37:36.93 ID:pXkZM7hOd.net
 
ーーーキッチンーーー

亜里沙「亜里沙もお手伝いした方がいい?」

絵里「うーん・・・・・・3人も立つとさすがに狭いわね」

穂乃果「穂乃果が亜里沙ちゃんの分も働くから大丈夫ッ」

絵里「それじゃあ、亜里沙は宿題でもして待っていてね」

亜里沙「はーい」テクテク

穂乃果「絵里ちゃん、今日の献立はなにかな?もうお腹ペコペコだよー」グゥ

絵里「今日はカレーライスよ」

穂乃果「私は甘口がいいなー」

絵里「そう言うと思って、隠し味にチョコレートも買ってきたのよ」ガサゴソ

穂乃果「カレーにチョコレート?」

絵里「ええ、穂乃果の家は入れない?」

穂乃果「うーん、分かんない」
穂乃果「いつもはお母さんが作ってくれるし、お手伝いも雪穂はしてるみたいだけど・・・・・・」

絵里「それじゃあ、料理の特訓も追加ね」

穂乃果「はいっ」ビシッ
穂乃果「でも意外だね」

絵里「カレーライスが?」キョトン

穂乃果「絵里ちゃんの家は、毎日ロシア料理のフルコースだって言ってたから」

絵里「そんなワケないでしょ、誰が言ってたのよ」

穂乃果「希ちゃん」

205 :名無しで叶える物語(玉音放送)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:37:47.83 ID:xaeVS6xud.net
 
海未「先週も遅刻していましたよね?」

穂乃果「そ、その日は知り合いのおばあちゃんに捕まっちゃって」タハハ

海未「その前の週も、2回ほど遅刻していたような気がしますが」

穂乃果「きっ気のせいじゃないかな」アセアセ

ことり「そのペースだと、週1で遅刻してる事になっちゃうんじゃあ」

海未「穂乃果に夏休みはありませんね」

穂乃果「えぇーっ?!」ガーン

海未「遅刻矯正も兼ねた補習ですから、午前中にあるはずです」
海未「午前中に補習を受け、午後から練習に参加。終了後に午前の分の練習です」

穂乃果「死んじゃうよ!」

ことり「それはさすがに」アセアセ

海未「自業自得です」

ことり「夏休みの何日かは、真姫ちゃんの別荘で合宿するんだったよね?」

穂乃果「そうだよ!海だよ!」

海未「穂乃果は不参加ですね、真姫に伝えておきましょう」

穂乃果「えー!」ガーン

ことり「穂乃果ちゃん!元気出してっ」アセアセ

穂乃果「無理だよぉ」グッタリ

先生「おーい、高坂」

穂乃果「はーい」ガタッ

トボトボ

206 :名無しで叶える物語(玉音放送)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:37:57.43 ID:vVXcEZkEd.net
 
ーーー学校ーーー

穂乃果「もうすぐ夏休みだー!」

海未「穂乃果、今日も遅刻していましたよね?」

穂乃果「海未ちゃん、それどころじゃないよ!」
穂乃果「夏休みだよ、夏休み!」ガタッ

ことり「穂乃果ちゃん、元気だねぇ」ニコニコ

穂乃果「夏休みになったら海に行って、スイカ割りして、泳いで」キラキラ

海未「1学期中、遅刻が多い生徒には補習があるみたいですよ」

穂乃果「・・・・・・えっ」

ことり「そうなの?」

海未「ええ、職員室で先生方が話しているのを聞きました」

穂乃果「で、でも!そんなに遅刻してないよね?!」
穂乃果「μ'sの朝練とかもあったし・・・・・・ね?」チラッ

ことり「う、うんっ」ニコニコ
ことり「きっと大丈夫だよぉ」

穂乃果「だよねだよね!」ニコニコ

海未「今日、遅刻してましたよね?」

穂乃果「今日はその、なかなか起きられなくて」アセアセ

207 :名無しで叶える物語(玉音放送)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:38:12.31 ID:wzaYu1Tpd.net
 
絵里「・・・・・・希の言う事を真に受けちゃダメよ」
絵里「それじゃあ人参を剥いてね」

穂乃果「はーい」
穂乃果「ピーラー貸してくれる?」

絵里「ん?」キョトン

穂乃果「ん?」

絵里「包丁ならあるわよ」カチャッ

穂乃果「ピーラーは?」

絵里「・・・・・・」キョトン

穂乃果「こう、シューって皮剥くやつだよ、知らない?」

絵里「知らないわね、包丁じゃダメ?」

穂乃果「ダメじゃないけど」カチャッ
穂乃果(どうやって剥くんだろう)

絵里「あっ危ない!?」アセアセ

穂乃果「えっ」ビクッ

絵里「そんな風に持ったら、指を切っちゃうでしょ!」

穂乃果「ごめんなさい」シュン

絵里「はい、人参と包丁持って」

穂乃果「う、うん」

絵里「こうやって握って切っていけば、包丁の前に指がこないから安全でしょ?」ギュッ

穂乃果「・・・・・・」ドキドキ
穂乃果(ふぁああ、絵里ちゃんの体が密着して)///

絵里「穂乃果?ちゃんと聞いてる?」

穂乃果「う、うんっ」///

絵里「その調子で切っててね」

208 :名無しで叶える物語(玉音放送)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:38:21.89 ID:kvM3yhBgd.net
 
海未「補習の話でしょうか」

ことり「まだ1週間もあるよ?」

海未「あっ、戻ってきましたね」

穂乃果「明日から夏休みまで、1回も遅刻しなかったら補習は無しだって!」ニコニコ

ことり「良かったねっ」ニコニコ

穂乃果「うん!」ニコニコ

海未「それでは夏休みまでの残り1週間、穂乃果は1人で登校してくださいね」

穂乃果「えー!なんで?!」

海未「私たちが手を貸せば、結局夏休み中も夏休み明けも遅刻三昧になります」
海未「ことりにいたっては、寝たまま穂乃果を登校させるかもしれません」

ことり「そっそんなことしないよぉ」アセアセ

海未「雪穂にも起こさないように忠告しておきましょう」

穂乃果「そこまでするの?!」ガーン

209 :名無しで叶える物語(玉音放送)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:38:30.05 ID:YZQvw5Hgd.net
希「穂乃果ちゃんから? どうしたって?」

にこ「ウチに取材くるらしいわよ」

希「将棋の?」

にこ「ええ」

希「うわぁ……。穂乃果ちゃんから取材される日がくるなんて、世の中わからんもんやね」

にこ「それより師匠!」

希「どうしよ? 和服着る? 取材なんやからちゃんとした格好しとかなあかんよね」

にこ「普段着でいいわよ。和服はタイトル戦のために取っときなさい。……ってそれより!」

希「あ、そろそろ凛ちゃん来る頃やん。どないしよ。やっぱり和服でもてなした方が……」

にこ「そうそれ! なんなのよ内弟子っていきなり!」

希「??」

210 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:38:44.83 ID:RQ4yTtHpd.net
 
穂乃果「さて・・・・・・」コトッ

亜里沙「あっあの」アセアセ

穂乃果「ん?」

亜里沙「もう宿題って終わりました?」

穂乃果「えーっと、あとは数学だけかな」ガサガサ

亜里沙「あっ、そう、なんですね」アセアセ

穂乃果「どうしたの?」キョトン

亜里沙「い、いえ!ちょっと分からない問題があったので」

穂乃果「どれどれ?」ズイッ

亜里沙「・・・・・・」ドキドキ
亜里沙(ほ、穂乃果さんがすぐ横に)ドキドキ

穂乃果「この問題なら解るから、穂乃果が教えてあげるよ」ニコニコ

亜里沙「あっありがとうございます」ドキドキ

穂乃果「えーっとね」

ガチャ

絵里「ご飯できた・・・・・・なにしてるの?」ジー

亜里沙「あっ」

穂乃果「宿題だよ?」キョトン

絵里「どうしてそんなにくっついてるのよ」ジー

亜里沙「ごっごめんなさい」アセアセ

穂乃果「亜里沙ちゃんが勉強教えてほしいって言うから、見てただけだよー」

絵里「・・・・・・」ジー

亜里沙「ほ、本当だよ!」アセアセ

穂乃果「絵里ちゃん、お腹空いたよー」グゥ

絵里「そうね、ご飯にしましょうか」ニコニコ

穂乃果「わーいっ」

絵里「もう宿題は終わったの?」

穂乃果「あとは数学が少しだけ」

絵里「じゃあ、ご飯のあとに私の部屋でやりましょう。私の部屋でね」
絵里「亜里沙の分からない所は、私が教えてあげるわね」ニコニコ

亜里沙「・・・・・・うん」ショボン

211 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:38:59.77 ID:utXa0I+U0.net



「偶然、にこさんと帰り道の途中であってさ。今日もうちにくるっていうから、一緒に帰ってきたんだ」

先行、雪穂ちゃん。無表情な穂乃果にも平然と対応している。

「へぇ……、いつの間にそんなに仲良くなったの?」

後攻、穂乃果。予想していなかったことに戸惑っているのか、まずは探りを入れているといったところか。

私と雪穂ちゃんの仲睦まじく組まれた腕を見ながら、冷静に話を聞こうとしている。

「まあまあお姉ちゃん。玄関先で話もなんだし、中には入ろうよ。にこさん、どうぞっどうぞっ」

「え、ええ……穂乃果、お邪魔するわよ」

212 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:39:53.77 ID:utXa0I+U0.net
質問にとりあわず、いかにも「にこさんは私のもの」だというかのように穂乃果を押しのける雪穂ちゃん。

瞬間、あきらかに顔をムッとさせたけれど、なんとか我慢したようだ。

「あ、そうだ。にこさん、私の部屋に来てみません?いっつもお姉ちゃんのところで、もう飽きたでしょう?」

雪穂ちゃんは玄関を入ったところで、軽い口調ではあるものの、煽るようなことを言い始めた。

それだけでも穂乃果は我慢できなかったらしい。不機嫌丸出しの声で雪穂ちゃんを非難する。

「ちょっと雪穂!にこちゃんは、私と遊ぶために来たんだよ?」

「えー、でも、私のほうが話合いそうだし……」

余り否定出来ないことだからか、穂乃果は言葉に詰まっている。

確かに趣味という点でいえば雪穂ちゃんのほうが近い。

213 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:40:00.04 ID:7GLb0oupd.net
 
ーーー

穂乃果「ふぅ、やっと全部切り終わったよ」

絵里「次はお鍋で煮込むんだけど、入れる順番は分かるかしら?」

穂乃果「順番?」キョトン

絵里「そうよ」

穂乃果「えーっと、なんだろう」
穂乃果「大きい物から入れてくとか?」

絵里「残念。火の通りにくい物から順番に入れていくのよ」

穂乃果「へー」

絵里「お肉は最後の方に入れて、30分ほど煮込むわ」

穂乃果「あとは待つだけ?」

絵里「そうね。サラダとかは私が作っておくから」

穂乃果「休憩だね!」

絵里「宿題ね」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「あるんでしょ?海未から聞いてるわよ」ニコニコ

穂乃果「・・・・・・はい」シュン

214 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スップ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:40:08.00 ID:L161sEqJd.net
単独インタビュー 首相夫人・安倍昭恵さんが語った「子どもを持たない人生」

「子のない人生」を特集したアエラ8月8日号(8月1日発売)の巻頭記事で、安倍晋三首相(61)の妻・昭恵さん(54)が単独インタビューに応じた。時に涙を流しながら、「政治家一家の嫁」としての葛藤と苦悩、血縁にこだわらない家族のあり方などについて語っている。

 昭恵さんが安倍首相と結婚したのは24歳の時。当初は「子どもは自然にできるだろう」とのんびり構えていたが、そうはならなかった。

 当初は笑顔もみせながら質問に答えていた昭恵さんが涙をこぼしたのは、不妊治療のつらさや周囲からのプレッシャーについて話し始めたとき。
 言葉を詰まらせ、ほおを伝う涙をハンカチでぬぐいながら、選挙区の後援者らとの酒席で「嫁として失格だ」「ワシが教えにいっちゃる」などと責められた過去を明かした。

 首相とは養子という選択肢についても話し合ったが、

「そこまでする必要があるのかなと。養子をもらって、その子1人にすべてを捧げるより、もしかしたら違うことをやるべきなのかもしれない、と思った」

 という。

http://news.livedoor.com/article/detail/11830865/

215 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:40:16.48 ID:2cEtwrkYd.net
海未「これに入ることが出来ればホラー全般克服できたも同然です。さ、行きますよ」グイッ

絵里「いやぁーー!!誘拐よーー!!」

海未「なっ!人聞きが悪いことを叫ばないでください!」

真姫「わっ、人集りができてきたわよ...!」

絵里「いやー!放して!お金あげるからー!」

海未「ちょ...絵里!」バッ

絵里「むぐっ!?」

真姫「海未!その画はまずいわよ!」

従業員「お客様。少しよろしいでしょうか?」

海未「!は、はい」

従業員「すみません。ほかのお客様のご迷惑になりますので...事務所までご同伴願いますでしょうか?」

海未「は、はい...」

真姫(は、恥ずかしい...)







ことり「...連れていかれちゃった」

希「ほっといて次行こうか」

216 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:40:25.59 ID:N3CKhlNsd.net
オリジナルキャラ

レイジー …十九歳の青年。デュフォーのクローンにして唯一の成功例。
      一応アンサー・トーカーもちだがデュフォーには、はるかに劣る。

ソロ ……魔物。パムーンの遠い子孫あたり。
     性格はパムーンに似ず残虐。


デュフォーをずっと研究していたおっさんの名前がわからない……
一応、研究者でいきます。
だれかわかる人いますか?

217 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:40:33.44 ID:ozSs3I1pd.net
1 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 75be-2xnn) :2016/07/31(日) 12:36:59.83 ID:WPl5Yy+d0 BE:376884572-PLT(12000) ポイント特典
http://img.2ch.net/ico/sasuga_1.gif
米カリフォルニア州南部で30日、男性スカイダイバーがパラシュートを使わずにスカイダイビングに成功した。
男性は4機のクレーンが張った巨大な網に着地し、無事だった。AP通信によると、パラシュートを使わずスカイダイビングに成功したのは世界初。

成功したのはルーク・アイキンスさん(42)。高度約7600メートルで飛行機から飛び降り、
途中で同行の別のスカイダイバーに不要になった酸素マスクを渡した後、あおむけになって受け身を取るような姿勢で着地した。

アイキンスさんは成功した後、両腕を高く上げてガッツポーズし、関係者と抱き合って喜びを爆発させた。
FOXテレビがダイビングの様子を中継した。アイキンスさんは父親と祖父もスカイダイバーという。(共同)

産経新聞
http://www.sankei.com/world/news/160731/wor1607310009-n1.html

218 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:40:57.62 ID:utXa0I+U0.net
「……そんなことないもんっ!」

「じゃあ、にこさんに聞いてみようよ。にこさん、どっちの部屋に来ますか?」

「にこちゃんっ!わかってるよね!ね!」

ねっ!ねっ!と必死に私にアピールしてくる穂乃果。

もともと『お願い』で来てるんだから、雪穂ちゃんのところに行くわけないのに……私のことで必死になってくれているのは嬉しいけど。

それに引き換え、隣の雪穂ちゃんはといえば。余裕の表情で、私にウインクしている。ここで穂乃果を選べということでしょうね。

「……穂乃果で」

「―――!ふっふーん!残念だね雪穂。にこちゃんは私がいいってさっ♪」

219 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:41:24.90 ID:RhwMrQNhd.net
 
ーーーキッチンーーー

亜里沙「亜里沙もお手伝いした方がいい?」

絵里「うーん・・・・・・3人も立つとさすがに狭いわね」

穂乃果「穂乃果が亜里沙ちゃんの分も働くから大丈夫ッ」

絵里「それじゃあ、亜里沙は宿題でもして待っていてね」

亜里沙「はーい」テクテク

穂乃果「絵里ちゃん、今日の献立はなにかな?もうお腹ペコペコだよー」グゥ

絵里「今日はカレーライスよ」

穂乃果「私は甘口がいいなー」

絵里「そう言うと思って、隠し味にチョコレートも買ってきたのよ」ガサゴソ

穂乃果「カレーにチョコレート?」

絵里「ええ、穂乃果の家は入れない?」

穂乃果「うーん、分かんない」
穂乃果「いつもはお母さんが作ってくれるし、お手伝いも雪穂はしてるみたいだけど・・・・・・」

絵里「それじゃあ、料理の特訓も追加ね」

穂乃果「はいっ」ビシッ
穂乃果「でも意外だね」

絵里「カレーライスが?」キョトン

穂乃果「絵里ちゃんの家は、毎日ロシア料理のフルコースだって言ってたから」

絵里「そんなワケないでしょ、誰が言ってたのよ」

穂乃果「希ちゃん」

220 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:41:32.99 ID:dhOnASoBd.net
…………
………
……

穂乃果『というわけで、将棋棋士について取材してこいって言われちゃって……』

にこ「へえ、穂乃果も立派に社会人やってるわけね。じゃ」

穂乃果『ちょっとちょっと切らないで〜!』

にこ「断わればよかったじゃない」

穂乃果『お願い! にこちゃんだけが頼りなんだよ〜』

にこ「こっちも今取り込み中なんだけど」

穂乃果『!! スクープの予感!』

にこ「ただのプロ棋士にスクープもなにもないでしょ」

穂乃果『じゃあどうしたの?』

にこ「……師匠がまた弟子連れくるのよ」

穂乃果『ほぇ〜〜! 希ちゃん相変わらずだね! というわけで、今から希ちゃん家行くね!』

にこ「来なくていいから!」

穂乃果『じゃね〜!』プツッ

221 :名無しで叶える物語(spmode)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:41:44.79 ID:vFJaZMV3d.net
〜クールに遊園地〜

絵里「無理!ダメ!入れないって!」

海未「そんなことではいつまても克服できませんよ!」グイグイ

絵里「いやぁ!やめて!」

真姫「ちょっと絵里、叫びすぎよ...人が集まってきたじゃない」

海未「だいたい貴女が言い出したのでしょう。今日こそ苦手を克服するって。もし怖がったら引っ張ってでも連れていってくれって」

絵里「あの時は暑さで気が狂ってたのよ!っていうか何も日本で一番怖いお化け屋敷じゃなくてもいいじゃない!」

真姫「確かに...ホラーが平気な私でも入るの躊躇うわよ?」

222 :名無しで叶える物語(spmode)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:41:53.53 ID:OwIQG4A4d.net
1. クラフトワーク『ヨーロッパ特急』(1977年)
2. デヴィッド・ボウイ『ロウ』(1977年)
3. ドナ・サマー『アイ・リメンバー・イエスタデイ』(1977年)
4. フィリップ・グラス&ロバート・ウィルソン『浜辺のアインシュタイン』(1978年)
5. グレイス・ジョーンズ『ナイトクラビング』(1981年)
6. ビースティ・ボーイズ『ポールズ・ブティック』(1989年)
7. マッシヴ・アタック『ブルー・ラインズ』(1991年)
8. プライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』(1991年)
9. ジェフ・ミルズ『ウェイブフォーム・トランスミッション Vol.1』(1992年)
10.アンダーワールド『ダブノーベースウィズマイヘッドマン』(1994年)
11.レフトフィールド『レフティズム』(1995年)
12.ゴールディー『タイムレス』(1995年)
13.エイフェックス・ツイン『リチャード・D・ジェイムス・アルバム』(1996年)
14.DJシャドウ『エンドトロデューシング』(1996年)
15.ケミカル・ブラザーズ『ディグ・ユア・オウン・ホール』(1997年)
16.ダフト・パンク『ホームワーク』(1997年)
17.ザ・プロディジー『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド』(1997年)
18.ファットボーイ・スリム『ユーヴ・カム・ア・ロング・ウェイ・ベイビー』(1998年)
19.ポール・オーケンフォールド『トランスポート』(1998年)
20.アモン・トビン『パーミュテーション』(1998年)
21.ベースメント・ジャックス『レメディ』(1999年)
22.モービー『プレイ』(1999年)
23.ロイクソップ『メロディーA.M.』(2001年)
24.アヴァランチーズ『シンス・アイ・レフト・ユー』(2001年)
25.ザ・ストリーツ『オリジナル・パイレート・マテリアル』(2002年)
26.マイケル・マイヤー『インマー』(2002年)
27.トゥー・メニー・ディージェイズ『アズ・ハード・オン・レディオ・ソウルワックスVol. 2』(2002年)
28.アンダーワールド『アンソロジー、1992‐2002』(2003年)
29.V.A.『トラックス・レコーズ:20周年記念コレクション』(2004年)
30.モードセレクター『ハロー・マム』(2005年)
31.ホアン・アトキンス『20イヤーズ・メトロプレックス:1985‐2005』(2005年)
32.V.A.『ジャーニー・イントゥ・パラダイス:ザ・ラリー・レヴァン・ストーリー』(2006年)
33.LCDサウンドシステム『サウンド・オブ・シルバー』(2007年)
34.ジャスティス『+(クロス)』(2007年)
35.ブリアル『アントゥルー』(2007年)
36.オーブ『BBCセッションズ1991‐2001』(アイランド、2008年)
37.カール・クレイグ『セッションズ』(2008年)
38.ニコラス・ジャー『スペース・イズ・オンリー・ノイズ』(サーカス・カンパニー、2011年)
39.デッドマウス『4×4=12』
40.スクリレックス『バンガラングEP』

詳細はソースで

223 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:42:05.62 ID:bvmesaJId.net
米カリフォルニア州南部で30日、男性スカイダイバーがパラシュートを使わずにスカイダイビングに成功した。
男性は4機のクレーンが張った巨大な網に着地し、無事だった。AP通信によると、パラシュートを使わずスカイダイビングに成功したのは世界初。

成功したのはルーク・アイキンスさん(42)。高度約7600メートルで飛行機から飛び降り、
途中で同行の別のスカイダイバーに不要になった酸素マスクを渡した後、あおむけになって受け身を取るような姿勢で着地した。

アイキンスさんは成功した後、両腕を高く上げてガッツポーズし、関係者と抱き合って喜びを爆発させた。
FOXテレビがダイビングの様子を中継した。アイキンスさんは父親と祖父もスカイダイバーという。(共同)

産経新聞
http://www.sankei.com/world/news/160731/wor1607310009-n1.html

224 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:42:39.94 ID:utXa0I+U0.net
穂乃果は物凄いドヤ顔で勝ち誇っている。

これで本当は妹の手のひらの上で転がされているのだと知ったら、どんな表情になるのかしらね。

想像して、変な声がでそうになる。あぶないあぶない。

「あーあ、振られちゃったか〜。……にこさん、今度私と遊びましょうね!」

「ええ。楽しみにしとくわ」

「はい!では、ゆっくりしていってくださいね!―――あ、そうだお姉ちゃん、これから店番の時間ってこと忘れてるんだろうけど、代わってあげるから」

「えっ、あ……うん、ありがとう……雪穂」

それだけいって、雪穂ちゃんはあっさりとお店のほうへと歩いて行った。

見事な引き際だ。しかも最後に姉へのフォローまでしていった。これだと後で喧嘩になることもなさそうね。

「雪穂ちゃんって、いい子ね」

「……うん、自慢の妹だよ」

穂乃果は微笑んで、階段のほうへと向かっていく。

私もそれに続きながら、見えないところで含み笑い。目論見通りに誤魔化せたわ。雪穂ちゃん、ほんとにグッジョブ!

225 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:43:07.10 ID:bvmesaJId.net
ほのママ「お茶入れてくるわね」

ことうみ「ありがとうございます」

ほのママ「あ、そうだ。二人共」

海未「はい?」

ことり「何ですか?」

ほのママ「SMはお好き?」

海未「...は?」

ことり「へ?」

ほのママ「SMよSM」

海未「おおおおおおおばさま?ききき急になななにを!?」

ことり「熟女特有の笑えない下ネタですか!?」

ほのママ「どうしたの二人共。そんなに動揺して」

海未「で、ですからSMなんては、は、破廉恥など」

ことり「年をとって特殊性癖に目覚めたんですか!?」

ほのママ「あら、二人共S(さくら)M(もち)は嫌いだったかしら」

海未「へ?」

ことり「さくら...もち...?」

ほのママ「ええ、嫌いなら別のものを用意するけど」

海未「いえ(紛らわしい)」

ことり「いただきます(略し方すんな!)」

226 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:43:15.89 ID:hPsV5ogPd.net
「うーん...」

困った。分からない。この頭脳明晰な真姫ちゃんを困らせるなんて穂乃果のクセにいい度胸だわ。

「決まらない?」

可愛らしい顔に八の字眉を引っさげてことりが聞いてくる。困った顔でも可愛いって何なの?少し嫉妬しちゃう。

「穂乃果の欲しいものなんてパンとイチゴしか思いつかないわ」
「あはは...」

ことり苦笑い。だってしょうがないじゃない。いつもバカの一つ覚えみたいにパン!パン!って言ってるんだもの。

「穂乃果ちゃんは意外と小物とかアクセサリーとか好きだよ?」
「うーん、それじゃ絵里被っちゃうし」

メンバー同士でプレゼントとが被らないように事前に確認し合ってる。もう皆決めちゃって、あとは私だけ。

「パパに頼んで1粒1000円のいちごでも取り寄せようかしら」
「それはダーメ。ルール違反です」

μ'sのメンバーの誕生日プレゼントは必ず自分の足で買いに行く、というルールがある。値段も一般高校生のお小遣い範囲内でと決められている。まぁ、これは主に私に対してのルールだけど。例外なのはことりのケーキだけ。ケーキは全員で食べるので良しとされている。

227 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:43:25.40 ID:DlXG/FWsd.net
希「やったー!エレブーゲット!」

凛「凛は昨日カビゴン捕まえたんだー!」

希「ホント?ええなー、ウチも欲しい」

凛「お香たいたらでてきたにゃ」

希「ウチもたいてみようかな...えりちは?」

絵里「...」

希「えりち?」

絵里「話しかけないで!今捕まえてる途中だから」

凛「何捕まえてるの?...って」

希「コラッタ?」

絵里「...ここよ!」シュッ

希「ヘタクソ!」

凛「どこ狙ってるの!?」

絵里「あーん、また逃げられたー!」

凛「絵里ちゃんセンスの欠けらも無いにゃ...」

希「えりちにポケモンマスターは無理やね」

228 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:43:33.94 ID:NvzEHZHId.net
「うーん...」

困った。分からない。この頭脳明晰な真姫ちゃんを困らせるなんて穂乃果のクセにいい度胸だわ。

「決まらない?」

可愛らしい顔に八の字眉を引っさげてことりが聞いてくる。困った顔でも可愛いって何なの?少し嫉妬しちゃう。

「穂乃果の欲しいものなんてパンとイチゴしか思いつかないわ」
「あはは...」

ことり苦笑い。だってしょうがないじゃない。いつもバカの一つ覚えみたいにパン!パン!って言ってるんだもの。

「穂乃果ちゃんは意外と小物とかアクセサリーとか好きだよ?」
「うーん、それじゃ絵里被っちゃうし」

メンバー同士でプレゼントとが被らないように事前に確認し合ってる。もう皆決めちゃって、あとは私だけ。

「パパに頼んで1粒1000円のいちごでも取り寄せようかしら」
「それはダーメ。ルール違反です」

μ'sのメンバーの誕生日プレゼントは必ず自分の足で買いに行く、というルールがある。値段も一般高校生のお小遣い範囲内でと決められている。まぁ、これは主に私に対してのルールだけど。例外なのはことりのケーキだけ。ケーキは全員で食べるので良しとされている。

229 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:43:42.84 ID:kZJdb8nPd.net
なるほどね。穂乃果のイメージ...

「パンとおまんじゅう」
「もうちょっと頑張ろう?」

そんな事言われてもねぇ。いっつも食べてるし。
「ほら、第一印象とか」
「第一印象...」

記憶を出会った頃に巻き戻してみる。あ、ダジャレじゃないわよ?
最初の出会いはー

「あなた、アイドルやってみない?」

差し出された手。眩しいくらいの笑顔。思わず目を細めてしまうようなー

「...なるほどね」
「なにか分かった?」
「ええ」

イメージがはっきり浮かんだ。ネックレスコーナーへ一目散。あればいいけど。

「...あった」
「どれどれ...わぁ、ステキ」

手に取ったそれを店の外の窓に透かしてみる。

「...うん、ピッタリね」
「うん!すっごくいいと思う!」

会計を済ませて店を出る。

「良かったね、決まって」
「ええ、アドバイスありがとう」
「どういたしましてっ」

手に持った袋からそれを出してみる。鮮やかな黄色の太陽の形をしたペンダント。

「絶対似合うよ!」
「あったまえでしょー?この私が選んだのよ」

そっとペンダントを袋に戻した。なんだか明日のことを考えると、胸がポカポカして気がして、少し不思議な気分を味わいながらことりの隣に並んだ。

230 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:43:59.03 ID:utXa0I+U0.net



「二個目食ーべよっと」

なにがそんなに楽しいのか、にへらとした顔で穂乃果はそう宣言して、二つ目となるお饅頭を手にとって食べはじめた。

雪穂ちゃん情報によれば「あんこ飽きたー!」としょっちゅう漏らしているらしいが、今の姿からだとそうは思えない。

(それだけ、穂むらのお饅頭がおいしいってことかしら)

あと、家庭の味だから安心できるというのもありそうだ。考えを巡らしながら穂乃果が淹れてくれた煎茶を啜る。

(ずずーっ、はぁ……。おいしい。やっぱり、お饅頭には熱いお茶ねー……)

お茶の渋味が甘みに溺れた口内を中和して、次の一口も最高の状態で甘味を味わえるという寸法だ。

231 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:44:17.27 ID:kZJdb8nPd.net
絵里「もうすぐ穂乃果の誕生日ね」

ことり「うん!張り切ってケーキ作るよー!」

絵里「どんなケーキ作るの?」

ことり「えーっとね、はい完成図」

絵里「へぇ、.穂乃果の顔になってるのね」

ことり「うん。穂乃果ちゃんの好きなイチゴをたっぷり使うんだ〜」

絵里「ハラショー!絶対喜ぶわ」

ことり「絵里ちゃんはどんなプレゼント用意したの?」

絵里「私はイヤリングとブレスレット作ってみたの」

ことり「わぁ...綺麗なオレンジ色...!」

絵里「穂乃果をイメージしたらやっぱりその色になっちゃって」

ことり「素敵ー!穂乃果ちゃんいいなー!」

絵里「そう?ことりの誕生日にも作ってあげましょうか?」

ことり「ホント?やったー!じゃあ絵里ちゃんの誕生日の時は、とびっきりチョコケーキ作るね!」

絵里「ふふ、楽しみにしてるわ」

232 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:44:26.00 ID:iooZp/tbd.net
ー隣の覆面は誰かな?ゲームー

「「...」」

「あなたは誰?」

「真姫よ」

「ちょっと、真姫は私よ」

「いや私が真姫よ」

「私よ!」

「ところであんたは誰なの?」

「私は絵里よ」

「絵里は私よ。嘘は認められないわぁ」

「あなた凛でしょ。覚えてなさい」

「穂乃果はどれ?」

「私だよー!」

「ちょっとあんたさっき真姫って言ったじゃない」

「穂乃果は私!ファイトだよ!」

「だからあなたは凛でしょ!いい加減にしなさい!」

「当てる気ないでしょあんた達!」

233 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:44:40.30 ID:kfhRE22vd.net
なるほどね。穂乃果のイメージ...

「パンとおまんじゅう」
「もうちょっと頑張ろう?」

そんな事言われてもねぇ。いっつも食べてるし。
「ほら、第一印象とか」
「第一印象...」

記憶を出会った頃に巻き戻してみる。あ、ダジャレじゃないわよ?
最初の出会いはー

「あなた、アイドルやってみない?」

差し出された手。眩しいくらいの笑顔。思わず目を細めてしまうようなー

「...なるほどね」
「なにか分かった?」
「ええ」

イメージがはっきり浮かんだ。ネックレスコーナーへ一目散。あればいいけど。

「...あった」
「どれどれ...わぁ、ステキ」

手に取ったそれを店の外の窓に透かしてみる。

「...うん、ピッタリね」
「うん!すっごくいいと思う!」

会計を済ませて店を出る。

「良かったね、決まって」
「ええ、アドバイスありがとう」
「どういたしましてっ」

手に持った袋からそれを出してみる。鮮やかな黄色の太陽の形をしたペンダント。

「絶対似合うよ!」
「あったまえでしょー?この私が選んだのよ」

そっとペンダントを袋に戻した。なんだか明日のことを考えると、胸がポカポカして気がして、少し不思議な気分を味わいながらことりの隣に並んだ。

234 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:44:48.92 ID:lToamHZGd.net
絵里「もうすぐ穂乃果の誕生日ね」

ことり「うん!張り切ってケーキ作るよー!」

絵里「どんなケーキ作るの?」

ことり「えーっとね、はい完成図」

絵里「へぇ、.穂乃果の顔になってるのね」

ことり「うん。穂乃果ちゃんの好きなイチゴをたっぷり使うんだ〜」

絵里「ハラショー!絶対喜ぶわ」

ことり「絵里ちゃんはどんなプレゼント用意したの?」

絵里「私はイヤリングとブレスレット作ってみたの」

ことり「わぁ...綺麗なオレンジ色...!」

絵里「穂乃果をイメージしたらやっぱりその色になっちゃって」

ことり「素敵ー!穂乃果ちゃんいいなー!」

絵里「そう?ことりの誕生日にも作ってあげましょうか?」

ことり「ホント?やったー!じゃあ絵里ちゃんの誕生日の時は、とびっきりチョコケーキ作るね!」

絵里「ふふ、楽しみにしてるわ」

235 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:44:58.02 ID:zE+MiTPWd.net
「うーん...」

困った。分からない。この頭脳明晰な真姫ちゃんを困らせるなんて穂乃果のクセにいい度胸だわ。

「決まらない?」

可愛らしい顔に八の字眉を引っさげてことりが聞いてくる。困った顔でも可愛いって何なの?少し嫉妬しちゃう。

「穂乃果の欲しいものなんてパンとイチゴしか思いつかないわ」
「あはは...」

ことり苦笑い。だってしょうがないじゃない。いつもバカの一つ覚えみたいにパン!パン!って言ってるんだもの。

「穂乃果ちゃんは意外と小物とかアクセサリーとか好きだよ?」
「うーん、それじゃ絵里被っちゃうし」

メンバー同士でプレゼントとが被らないように事前に確認し合ってる。もう皆決めちゃって、あとは私だけ。

「パパに頼んで1粒1000円のいちごでも取り寄せようかしら」
「それはダーメ。ルール違反です」

μ'sのメンバーの誕生日プレゼントは必ず自分の足で買いに行く、というルールがある。値段も一般高校生のお小遣い範囲内でと決められている。まぁ、これは主に私に対してのルールだけど。例外なのはことりのケーキだけ。ケーキは全員で食べるので良しとされている。

236 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:45:18.26 ID:utXa0I+U0.net
「二個目、頂くわね」

「うん、どうぞどうぞ〜。足りなかったらいってね?お店のほうに行けば何個でもあるから!」

「……売り物をそんな気軽に持ってきたらダメでしょ」

目の前のお饅頭は余り物だと聞いているから、気兼ねせずに食べているというのに、まったく。

呆れながらもお饅頭を手に取り、一口。うん、おいし。そして、お茶を一啜り。ふぅ、落ち着くわぁ……。

さてと、もう一口いきますか。ぱくっ―――

「ああ〜〜〜っ!」

びくっ。突然の叫びに体が跳び上がる。声の発生源である穂乃果をみてみると、合点がいったという表情をしていた。

237 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:45:47.86 ID:P1wX5Fyod.net
にこ「ちょ!誰よ、大タル爆弾ばくはつさせたの!」

穂乃果「まだ罠にかかってないのにー!」

あんじゅ「ダメージ喰らったんだけど」

ツバサ「これは罠?」シカケシカケ

にこ「罠かぶってる!」

穂乃果「あーあ、勿体ない」

あんじゅ「これじゃいっぺんに壊れちゃう」

英玲奈「ツバサ!話を聞け!」

ツバサ「この茶色のアイテムは?」

英玲奈「それはこやし玉だ。今は使うなよ」

ツバサ「わっ!こっち来たわ!くるなー!!」ポイポイ

にこ「あ!当たった!」

穂乃果「逃げちゃったよ...」

あんじゅ「罠が2個も無駄に...」

ツバサ「ふう...助かったわ」

英玲奈「...」ベシッ

ツバサ「いたっ!」

英玲奈「君はマリオカートでもやってろ」

ツバサ「そんなぁ...」

238 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:45:58.13 ID:XiviNPCxd.net
「じゃあ、最後は私ね。はい」

素っ気なく渡してくる真姫ちゃん。んー、もう少しリアクションが欲しいかな。

「真姫ちゃんのプレゼントにはどんな愛がこもってるのかな〜」
「な...!馬鹿なこというんじゃないわよ!そんなものこもってない!」
「そんな...真姫ちゃんは私のこと嫌いなの?」
「い、いや別にそんなことは...」
「ふふ、じょーだん♪」
「もう!穂乃果!」

ごちそうさまです。満足したところでプレゼントを受け取る。

「開けていい?」
「どうぞ」

小さな紙袋をあけて中身を確認してみる。

「わぁ...きれい」
「そうでしょ?」

取り出したそれは太陽の形のネックレス。鮮やかな黄色をしている。

「あなたをイメージして選んだらそれに決まったの」
「私のイメージ?」
「ええ、そうよ」

私のイメージ...真姫ちゃんにとって私は太陽ってこと?

「ま、詳しくは教えない。恥ずかしいから」
「ええー?教えてよー!」
「いーや」

むむ...気になる。忘れた頃にまた問い質してみよう。

「これつけてもいい?」
「お好きにどうぞ」

早速首に巻いてみる。ネックレスなんて滅多につけないから少し手間取りながら何とかつけることが出来た。

「どうかな?」
「まぁ...似合うんじゃない?」
「えへへ...ありがとう、真姫ちゃん!」
「...どういたしまして」

と言って真姫ちゃんはそっぽを向いてしまった。髪の間から少し見える耳が赤い。

「3人ともありがとうねー!!」ダキッ

最後に3人に思いっきりハグする。μ'sの妹達はほんとにかわいいなぁ!

239 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdf6-xRNj):2016/08/03(水) 23:46:06.01 ID:cQ3iBJKed.net
「次は凛だね!えーっと...」ゴソゴソ

凛ちゃんは何をくれるんだろう。スポーツウェアとか?シューズかも。

「これ!」

鞄から箱を取り出して机の上に丁寧に置いた。予想していたものとは違うみたい。

「開けていい?」
「どうぞー!」
「!これって...」

開けてみると中にはひまわりデザインがあしらわれたティーカップとコースターが入っていた。

「えっとね、穂乃果ちゃんよくパンを食べてるから...その、紅茶とか飲むかなって」

さっきとは違ってモジモジしだした凛ちゃん。少し顔が赤い。

「えっと、凛がこんなのプレゼントするなんて...おかしかったかな」
「...んーん!とっても嬉しいよ!ありがとう!」
「穂乃果ちゃん...えへへ」

頭を撫でると気持ちよさそうに目を細めた。今日帰りに紅茶買って帰ろっと。

240 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:46:16.55 ID:8ImcG8/Td.net
部室に入るとけたたましいクラッカーの音が鳴った。

「ハッピーバースデー!」

部室は豪華に飾り付けられてる。机に大きな箱はケーキかな?

「ありがとう!みんな!」

μ'sのメンバー、さらにわざわざ私の誕生日を祝いに来てくれた亜里沙ちゃんと雪穂にもお礼を言う。雪穂は別に家でいいのに。

「じゃあ皆プレゼント用意してー!まずは1年生から」

絵里ちゃんに言われて一年生の3人が私の前に来た。
「穂乃果ちゃん、おめでとう!」
「おめでとうにゃー!」
「穂乃果、おめでとう」

花陽ちゃんは可愛らしく、凛ちゃんは元気いっぱいに、真姫ちゃんは少し恥ずかしそうにそれぞれ祝ってくれた。

「ありがとう!3人とも!」

私もにこやかにお礼を言う。

「はい、じゃあ私から。誕生日プレゼントだよ。あんまり上手くないけど...」
「わぁ...」

花陽ちゃんが取り出したのは可愛らしい額縁に入った私の似顔絵。満面の笑みを浮かべている。

「穂乃果ちゃんといったら、やっぱり眩しい笑顔だ思って」

私ってこんなに可愛いのかな?ちょっと照れちゃう。

「ありがとう、花陽ちゃん!大切にするよ!」
「うん!」

241 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:46:19.99 ID:utXa0I+U0.net
「思い出した!―――穂乃果、怒ってるんだから!」

勢いのままに穂乃果は立ち上がり、私に向かってビシっと指をつけつけた。

あー、思い出しちゃったか。最後まで忘れてたら良かったのに―――そう思いながら、口の中のお饅頭をモグモグと咀嚼する。

まあでも、雪穂ちゃんのおかげか怒髪天を衝く!というほど怒ってはいないみたいのが救いかな。

「にこちゃん、聞いてるのー!?」

プンスカ喚いている穂乃果にも慌てず、お饅頭を味わって飲み込んでからお茶を一口。

「聞いてるけど……。その話、これ食べてからじゃダメ?」

242 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:46:25.69 ID:sqptpMs8d.net
亜里沙「...ふう。出来ました!」

ことり「わー!」パチパチ

亜里沙「ありがとうございます、ことりさん。手伝ってもらっちゃって」

ことり「いえいえ〜、よく頑張ったね」

亜里沙「穂乃果さん、喜んでくれるかな...」

ことり「絶対喜んでくれるよ!」

亜里沙「はい、明日が楽しみです」

ことり「素敵なドレスになったねぇ」

亜里沙「お姉ちゃんがイヤリングとブレスレット作ってたから、それに合うようにしたんですけど...大丈夫かな」

ことり「うん、ぴったりだと思うよ」

亜里沙「あ、もうこんな時間...遅くまでありがとうございます。もう泊まっていきますか?」

ことり「ううん、帰るよ。お母さんに迎えに来てもらってるから」

亜里沙「そうですか。じゃあ、また明日です」

ことり「うん、また明日ね」

ことり(穂乃果ちゃん、今年の誕生日はすっごいよ。みんな気合入ってる。楽しみにしててね♪)

ことり「私もケーキ最後の仕上げしようっと」

243 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:47:45.78 ID:utXa0I+U0.net
『これ』とは、もちろんお饅頭のこと。そして、穂乃果の手に握られている物のことでもある。

穂乃果は自分のお饅頭を見つめながら、悩み始めた。

「むむっ」

眉根を寄せて、頭をひねらせている。

あの顔は、怒ったあとに食べる気にはならないし、かといって食べたあとだと怒る気にもなれなさそう。そんなことを考えている顔だ。

私としては、食べるほうを選ばせたいところだ。

「まあまあ、とりあえず座りましょうよ。特別に、にこにーがお茶いれてあげるから」

「むー……」

「ほら、湯呑みだして。ねっ?」

満面のにこにースマイルを発揮しながら、急須を手にご機嫌伺い。

穂乃果はうなりながらも、元通りに座る。お饅頭を置いてから、渋々と湯呑みを差し出した。

244 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:48:10.53 ID:FgKLX9B3d.net
亜里沙「...ふう。出来ました!」

ことり「わー!」パチパチ

亜里沙「ありがとうございます、ことりさん。手伝ってもらっちゃって」

ことり「いえいえ〜、よく頑張ったね」

亜里沙「穂乃果さん、喜んでくれるかな...」

ことり「絶対喜んでくれるよ!」

亜里沙「はい、明日が楽しみです」

ことり「素敵なドレスになったねぇ」

亜里沙「お姉ちゃんがイヤリングとブレスレット作ってたから、それに合うようにしたんですけど...大丈夫かな」

ことり「うん、ぴったりだと思うよ」

亜里沙「あ、もうこんな時間...遅くまでありがとうございます。もう泊まっていきますか?」

ことり「ううん、帰るよ。お母さんに迎えに来てもらってるから」

亜里沙「そうですか。じゃあ、また明日です」

ことり「うん、また明日ね」

ことり(穂乃果ちゃん、今年の誕生日はすっごいよ。みんな気合入ってる。楽しみにしててね♪)

ことり「私もケーキ最後の仕上げしようっと」

245 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:48:18.35 ID:GhIeyA2qd.net
海未梨「ことりは転生に失敗して、いまは浦の星女学院のそばの海で本物の鳥として生きています」

花曜「アイドルサイトのうわさでは、Aqoursっていうアニメの2話に登場したみたいです!」

穂乃千歌「こ、ことりちゃんが鳥に?? だいたいなんでみんなで転生しちゃったの?」

「みんなでアメリカに行きましたよね? それの帰り、飛行機が墜落したのです」

花曜「機体が成田の飛行場に突き刺さって、それで出迎えにきた家族やみんなも大勢が亡くなったみたい」

花曜「凛ちゃんはもうどこにも見当たらないし……なんで、なんでこんなことになっちゃんだろ……」

???「花曜ったら、いつまでも落ちこんでてもしょうがないでしょ」

穂乃千歌「そ、そのハスキーボイスはまさか真姫ちゃん? でもいま喋ったのって海未梨ちゃんだよね??」

真姫梨「わたしと海未梨は一心同体なの」

海未梨「わたちたちは同じ体に転生したのです……。良いのか悪いのか」

穂乃千歌「だからツリ目なんだ」

真姫梨「なんですって!」

246 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:48:26.79 ID:tSGoRuZ2d.net
海未「...」カリカリ

絵里「...」チラッ

ことり「...」コクッ

絵里「ねぇ、海未」

海未「なんです?」カリカリ

絵里「ちょっとこっち向いて」

海未「はい?」クルッ

プニッ

絵里「やった、引っかかったわねぇ」

海未「もう、何するんですか。穂乃果じゃあるまいし」

絵里「たまにはいいじゃない」

海未「作詞中なので邪魔しないでください」

絵里「はいはい、ごめんなさい」

海未「...まぁいいでしょう」

海未「...」カリカリ

ことり「...」チラッ

絵里「...」コクッ

ことり「ねぇねぇ、海未ちゃん」

海未「今度は何です?また邪魔ですか?」

ことり「ひっど〜い。いいものあげようと思ったのになぁ」

海未「...いいもの?」ピタッ

ことり「うん、ちゃんと顔みてくれたらあげるよ」

海未「仕方ないですね。何ですか?」

ことり「(・8・)」

海未「ぶふっ!?」

ことり「やったぁ、またひっかかった〜」

海未「...もう!いい加減にしてください!」

ことえり「うふふ〜」

247 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:48:34.67 ID:XbUwIA7Sd.net
希「.......マズ」

オボロッシャアアア

絵里「あーー!!」

にこ「ナイアガラしちゃった!勝負的にもアイドル的にもヤバイ!」

英玲奈「ツバサ!チャンスだ!」

あんじゅ「一気に決めなさい!」

ツバサ(勝てる!)

ツバサ「!!!」キーン

ツバサ「あ、頭が...!」キーン

英玲奈「ツバサ!?」

あんじゅ「我慢して食べて!」

ツバサ「無理...痛い...」

希「うおえ...」ゲロゲロ

絵里「あーあー、お昼ご飯まで出てる...」

にこ「最低の絵面ね...」

ツバサ「いたい...いたいよぉ...」キーン

希「ぎもぢわるい...」ゲロゲロ

勝負はつかなかった。

248 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:48:43.18 ID:O1RF2jPgd.net
希「それそれー!」バシャバシャ

花陽「きゃ!もう、希ちゃーん!」

希「あはは!花陽ちゃん水浸しぶばっ!」

ことり「えへへ♡」

希「水鉄砲は卑怯や、ことりちゃん!」

花陽「よーし私も」

ザバーン!

のぞことぱな「きゃあ!」

ザザーン...

希「あら、水着が...」

ことり「流されちゃった」

花陽「は、早く取りに行かないと!」

希「真姫ちゃん家のプライベートビーチで良かったなぁ」

ことり「やっぱり去年の水着じゃ小さかったかな...また買い直さなきゃ」

花陽「私も...最近測ってなかったからちゃんと測り直さないと」

希「ウチも買いに行かなね...」

ことり「じゃあ今度3人で行こうっ」

花陽「うん、いいよ!」

希「楽しみやねぇ」




海未「...準備はいいですか?」

凛「OKにゃ」

にこ「狙いはあの六つのスイカよ。防御力0の今がチャンスよ」

海未「一つ残らずもぎとってやりますよ!」

にこりん「合点承知!」

249 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:48:52.03 ID:fL/48vJPd.net
海未「昔から1度言い出したら聞かないんですから。少しは落ち着いて欲しいです」

ことり「まぁでも、穂乃果ちゃんのその性格のおかけで私たちはこうやって皆でアイドルやれてるんだし」

真姫「まぁ、ね。そこは認めざるを得ないわね」

にこ「ええ、あまり言いたくないけど、穂乃果のおかげで私はまたスクールアイドルを始められて、仲間もできた。そこは感謝してるわ」

希「普段素直じゃない2人にここまで言わせるのも穂乃果ちゃんの凄いところかな〜」

絵里「私にスクールアイドルを認めさせるんじゃなくて一緒にしようと誘ってくれた...あの子は人を集める天才ね」

凛「凛はね、凛と一緒にはしゃいで遊んでくれる穂乃果ちゃんが大好きにゃ!同い年みたいに!でもね、時々お姉ちゃんみたいな顔になる時もあって、そこも大好きにゃ!」

花陽「μ'sに入る前の根暗だった私をアイドルに誘ってくれたことは今でも感謝したりません」

250 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:49:00.59 ID:yuRkrtUkd.net
希「さあ、ウチの出番や!ツバサさん、覚悟!」

ツバサ「望むところよ、東條さん」

にこ「希、負けたら承知しないわよ...」キーン

絵里「頼んだわよ、希...」キーン

希「ウチに任せとき!」

英玲奈「ツバサ、1対1だ...」キーン

あんじゅ「勝った方が優勝よ...」キーン

ツバサ「絶対勝ってみせるわ」

アーユーレディー?

希「へ?このかき氷って」

ツバサ「キャラメル味ね。美味しそうだわ」

ゴー!

ツバサ「ふむむむっ」パクパクパク

希「こ、これは...」

絵里「希!頑張って!」

にこ「早く食べなさい!」

希「むむ...」

ツバサ(やった、何か知らないけど動いてない。チャンスね)

英玲奈「いいぞツバサ!」

あんじゅ「勝てるわよ!」

絵里「希、早く!」

にこ「負けちゃうわよ!」

希「くっ...南無三!」パクパクパク

251 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:49:06.50 ID:utXa0I+U0.net
「こんなのじゃ許さないからね」

「わかってるわよ」

返事をしながら、微笑む。今の言葉は、逆にいえば許す気がありますといっているようなものだ。

湯呑みにとくとくとお茶が注がれる様子を眺めている穂乃果の表情は、既に少し不機嫌かなというくらいに落ち着いていた。

「それくらいでいい。ありがと」

「どういたしまして〜」

ちょっとブスっとした言い方だけど、お礼はかかさないあたり穂乃果は優しくて出来た子なのだ。

惜しむらくは表情が未だ固いことだけど、そこはにこの腕の見せどころ。私だって、穂乃果の扱いかたは多少は心得ている。

252 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:49:09.05 ID:naqVhSFFd.net
絵里「ところで、今日の主役がいないけど」

海未「穂乃果なら駅前のパン屋さんが学校の近くまで出張販売に来てるとかで買いに行きました」

ことり「何か限定のパンが売ってるーとか言ってたよ」

にこ「ケーキ食べる前にパンを買いに行くって...全く、相変わらず食い意地が張ってるわね」

希「あはは。穂乃果ちゃんは誕生日だろうと何も変わらんね」

花陽「決めたら一直線。穂乃果ちゃんのいいところだと思うよ」

凛「凛もそー思う!」

絵里「...そうね」

253 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:49:19.26 ID:MYWTY/e+d.net
にこ「よし...と。こんな感じかしら」

絵里「うん、いい感じ」

希「クラッカー準備できたよー」

海未「ことり、ケーキはどこに置いてるんですか?」

ことり「家庭科室の冷蔵庫だよ。そろそろ取りに行こうか」

凛「プレゼントこれでよかったかな...喜んでくれるかな...」

花陽「大丈夫だよ。自信もって」

真姫「モジモジしてるなんて凛らしくないわよ」

凛「...うん!」

雪穂「私来ても意味なくない?家でもまたお祝いするし」

亜里沙「そんな事言わないで雪穂。μ'sの皆さんと一緒に祝おうよ」

雪穂「んー、分かった」

254 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:49:29.59 ID:m337tvZqd.net
海未梨「ことりは転生に失敗して、いまは浦の星女学院のそばの海で本物の鳥として生きています」

花曜「アイドルサイトのうわさでは、Aqoursっていうアニメの2話に登場したみたいです!」

穂乃千歌「こ、ことりちゃんが鳥に?? だいたいなんでみんなで転生しちゃったの?」

「みんなでアメリカに行きましたよね? それの帰り、飛行機が墜落したのです」

花曜「機体が成田の飛行場に突き刺さって、それで出迎えにきた家族やみんなも大勢が亡くなったみたい」

花曜「凛ちゃんはもうどこにも見当たらないし……なんで、なんでこんなことになっちゃんだろ……」

???「花曜ったら、いつまでも落ちこんでてもしょうがないでしょ」

穂乃千歌「そ、そのハスキーボイスはまさか真姫ちゃん? でもいま喋ったのって海未梨ちゃんだよね??」

真姫梨「わたしと海未梨は一心同体なの」

海未梨「わたちたちは同じ体に転生したのです……。良いのか悪いのか」

穂乃千歌「だからツリ目なんだ」

真姫梨「なんですって!」

255 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:49:40.00 ID:L8eGClcCd.net
ほのママ「お茶入れてくるわね」

ことうみ「ありがとうございます」

ほのママ「あ、そうだ。二人共」

海未「はい?」

ことり「何ですか?」

ほのママ「SMはお好き?」

海未「...は?」

ことり「へ?」

ほのママ「SMよSM」

海未「おおおおおおおばさま?ききき急になななにを!?」

ことり「熟女特有の笑えない下ネタですか!?」

ほのママ「どうしたの二人共。そんなに動揺して」

海未「で、ですからSMなんては、は、破廉恥など」

ことり「年をとって特殊性癖に目覚めたんですか!?」

ほのママ「あら、二人共S(さくら)M(もち)は嫌いだったかしら」

海未「へ?」

ことり「さくら...もち...?」

ほのママ「ええ、嫌いなら別のものを用意するけど」

海未「いえ(紛らわしい)」

ことり「いただきます(略し方すんな!)」

256 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:50:13.17 ID:utXa0I+U0.net
「穂乃果」

「……なに?」

「かわいい」

「なっ」

もそもそとお饅頭とお茶を交互に口に運んでいたところに、唐突な褒め言葉。

当然というべきか、穂乃果は驚きで言葉を失っている。頬には赤みがさしている。

257 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:50:34.21 ID:AId2WQeVd.net
高坂穂乃果と矢澤にこのカップリングほのにこについて語るスレです
SS等投下大歓迎
ほのにこ関連情報の展開、SSネタ相談などにもどうぞ
完結したSSや見つけたSSなどを貼るのも大歓迎
 
  
基本sage進行、荒らしはスルーでお願いします
※他の対立煽りスレも極力スルーを心がけましょう

次スレは>>970を過ぎたあたりに、SSまとめを頑張ってくれる有志の方が立ててくれると幸いです
>>990まで誰も立ててくれないなら、前スレのSSまとめのコピペだけでもいいので次スレ立てをお願いします
スレタイは以下の規則で
【ほのにこ】高坂穂乃果×矢澤にこ ハネムーンn日目
nは前スレ + 1 の数字を半角でお願いします
前スレが途中で落ちてしまった場合は、 +0.5 の数字でお願いします
  
 
前スレ
【ほのにこ】高坂穂乃果×矢澤にこ [転載禁止]c2ch.net
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1433935454/

【ほのにこ】高坂穂乃果×矢澤にこ ハネムーン2日目 [無断転載禁止]c2ch.net
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1452944332/

【ほのにこ】高坂穂乃果×矢澤にこ ハネムーン3日目 [無断転載禁止](c)2ch.net
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1457017631/

【ほのにこ】高坂穂乃果×矢澤にこ ハネムーン4日目 [無断転載禁止]
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1458615863/

【ほのにこ】高坂穂乃果×矢澤にこ ハネムーン5日目 [無断転載禁止] ©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1458972738/

【ほのにこ】高坂穂乃果×矢澤にこ ハネムーン6日目 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1462459425/

258 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:50:53.01 ID:utXa0I+U0.net
ニヤニヤしながら机に頬杖をついて、穂乃果の顔を眺める。

膨れっ面が褒められてニヤケ顔になったり、そんなことじゃ誤魔化されないぞと真剣な顔になったりと百面相が面白い。

そのあとも、穂乃果の反応に逐一可愛い可愛いといっていたら、ついには顔を真っ赤にして爆発した。

「もー、なに!からかってるの!?」

「本当に可愛いんだからしょーがないでしょ」

真面目なトーンで言葉を返す。

穂乃果は一瞬言葉に詰まったけれど、すぐさま勢いを取り戻して言い返してきた。

259 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:51:01.42 ID:vGeXilbNd.net
希「さあ、ウチの出番や!ツバサさん、覚悟!」

ツバサ「望むところよ、東條さん」

にこ「希、負けたら承知しないわよ...」キーン

絵里「頼んだわよ、希...」キーン

希「ウチに任せとき!」

英玲奈「ツバサ、1対1だ...」キーン

あんじゅ「勝った方が優勝よ...」キーン

ツバサ「絶対勝ってみせるわ」

アーユーレディー?

希「へ?このかき氷って」

ツバサ「キャラメル味ね。美味しそうだわ」

ゴー!

ツバサ「ふむむむっ」パクパクパク

希「こ、これは...」

絵里「希!頑張って!」

にこ「早く食べなさい!」

希「むむ...」

ツバサ(やった、何か知らないけど動いてない。チャンスね)

英玲奈「いいぞツバサ!」

あんじゅ「勝てるわよ!」

絵里「希、早く!」

にこ「負けちゃうわよ!」

希「くっ...南無三!」パクパクパク

260 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:51:10.74 ID:5JNeHaQVd.net
希「それそれー!」バシャバシャ

花陽「きゃ!もう、希ちゃーん!」

希「あはは!花陽ちゃん水浸しぶばっ!」

ことり「えへへ♡」

希「水鉄砲は卑怯や、ことりちゃん!」

花陽「よーし私も」

ザバーン!

のぞことぱな「きゃあ!」

ザザーン...

希「あら、水着が...」

ことり「流されちゃった」

花陽「は、早く取りに行かないと!」

希「真姫ちゃん家のプライベートビーチで良かったなぁ」

ことり「やっぱり去年の水着じゃ小さかったかな...また買い直さなきゃ」

花陽「私も...最近測ってなかったからちゃんと測り直さないと」

希「ウチも買いに行かなね...」

ことり「じゃあ今度3人で行こうっ」

花陽「うん、いいよ!」

希「楽しみやねぇ」




海未「...準備はいいですか?」

凛「OKにゃ」

にこ「狙いはあの六つのスイカよ。防御力0の今がチャンスよ」

海未「一つ残らずもぎとってやりますよ!」

にこりん「合点承知!」

261 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:51:21.42 ID:8t/UXY5Ud.net
英玲奈「シビレ罠仕掛けたぞ」

あんじゅ「竜撃砲準備OKよ」

穂乃果「よーし、鬼人化!」

にこ「ばか、まだ早いわよ。大タル爆弾仕掛けるから攻撃しないで」

ツバサ「ね、ね。私にも代わってよ」

英玲奈「...君ゲームド下手だろう。やめとけ」

あんじゅ「マリオカート一周もできない人にモンハンは無理よ〜」

ツバサ「バカにしないで!今チャンスなんだから少しくらいいいじゃない!」バッ

英玲奈「あっ!...変なことするなよ」

ツバサ「これで攻撃ね」ポチ

英玲奈「バカ!その位置は」

ドカーーーン!

262 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:51:30.88 ID:nhocL/1jd.net
なるほどね。穂乃果のイメージ...

「パンとおまんじゅう」
「もうちょっと頑張ろう?」

そんな事言われてもねぇ。いっつも食べてるし。
「ほら、第一印象とか」
「第一印象...」

記憶を出会った頃に巻き戻してみる。あ、ダジャレじゃないわよ?
最初の出会いはー

「あなた、アイドルやってみない?」

差し出された手。眩しいくらいの笑顔。思わず目を細めてしまうようなー

「...なるほどね」
「なにか分かった?」
「ええ」

イメージがはっきり浮かんだ。ネックレスコーナーへ一目散。あればいいけど。

「...あった」
「どれどれ...わぁ、ステキ」

手に取ったそれを店の外の窓に透かしてみる。

「...うん、ピッタリね」
「うん!すっごくいいと思う!」

会計を済ませて店を出る。

「良かったね、決まって」
「ええ、アドバイスありがとう」
「どういたしましてっ」

手に持った袋からそれを出してみる。鮮やかな黄色の太陽の形をしたペンダント。

「絶対似合うよ!」
「あったまえでしょー?この私が選んだのよ」

そっとペンダントを袋に戻した。なんだか明日のことを考えると、胸がポカポカして気がして、少し不思議な気分を味わいながらことりの隣に並んだ。

263 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:51:39.19 ID:/FIWq/tfd.net
米カリフォルニア州南部で30日、男性スカイダイバーがパラシュートを使わずにスカイダイビングに成功した。
男性は4機のクレーンが張った巨大な網に着地し、無事だった。AP通信によると、パラシュートを使わずスカイダイビングに成功したのは世界初。

成功したのはルーク・アイキンスさん(42)。高度約7600メートルで飛行機から飛び降り、
途中で同行の別のスカイダイバーに不要になった酸素マスクを渡した後、あおむけになって受け身を取るような姿勢で着地した。

アイキンスさんは成功した後、両腕を高く上げてガッツポーズし、関係者と抱き合って喜びを爆発させた。
FOXテレビがダイビングの様子を中継した。アイキンスさんは父親と祖父もスカイダイバーという。(共同)

産経新聞
http://www.sankei.com/world/news/160731/wor1607310009-n1.html

264 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:51:47.40 ID:BEhMayR8d.net
1. クラフトワーク『ヨーロッパ特急』(1977年)
2. デヴィッド・ボウイ『ロウ』(1977年)
3. ドナ・サマー『アイ・リメンバー・イエスタデイ』(1977年)
4. フィリップ・グラス&ロバート・ウィルソン『浜辺のアインシュタイン』(1978年)
5. グレイス・ジョーンズ『ナイトクラビング』(1981年)
6. ビースティ・ボーイズ『ポールズ・ブティック』(1989年)
7. マッシヴ・アタック『ブルー・ラインズ』(1991年)
8. プライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』(1991年)
9. ジェフ・ミルズ『ウェイブフォーム・トランスミッション Vol.1』(1992年)
10.アンダーワールド『ダブノーベースウィズマイヘッドマン』(1994年)
11.レフトフィールド『レフティズム』(1995年)
12.ゴールディー『タイムレス』(1995年)
13.エイフェックス・ツイン『リチャード・D・ジェイムス・アルバム』(1996年)
14.DJシャドウ『エンドトロデューシング』(1996年)
15.ケミカル・ブラザーズ『ディグ・ユア・オウン・ホール』(1997年)
16.ダフト・パンク『ホームワーク』(1997年)
17.ザ・プロディジー『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド』(1997年)
18.ファットボーイ・スリム『ユーヴ・カム・ア・ロング・ウェイ・ベイビー』(1998年)
19.ポール・オーケンフォールド『トランスポート』(1998年)
20.アモン・トビン『パーミュテーション』(1998年)
21.ベースメント・ジャックス『レメディ』(1999年)
22.モービー『プレイ』(1999年)
23.ロイクソップ『メロディーA.M.』(2001年)
24.アヴァランチーズ『シンス・アイ・レフト・ユー』(2001年)
25.ザ・ストリーツ『オリジナル・パイレート・マテリアル』(2002年)
26.マイケル・マイヤー『インマー』(2002年)
27.トゥー・メニー・ディージェイズ『アズ・ハード・オン・レディオ・ソウルワックスVol. 2』(2002年)
28.アンダーワールド『アンソロジー、1992‐2002』(2003年)
29.V.A.『トラックス・レコーズ:20周年記念コレクション』(2004年)
30.モードセレクター『ハロー・マム』(2005年)
31.ホアン・アトキンス『20イヤーズ・メトロプレックス:1985‐2005』(2005年)
32.V.A.『ジャーニー・イントゥ・パラダイス:ザ・ラリー・レヴァン・ストーリー』(2006年)
33.LCDサウンドシステム『サウンド・オブ・シルバー』(2007年)
34.ジャスティス『+(クロス)』(2007年)
35.ブリアル『アントゥルー』(2007年)
36.オーブ『BBCセッションズ1991‐2001』(アイランド、2008年)
37.カール・クレイグ『セッションズ』(2008年)
38.ニコラス・ジャー『スペース・イズ・オンリー・ノイズ』(サーカス・カンパニー、2011年)
39.デッドマウス『4×4=12』
40.スクリレックス『バンガラングEP』

詳細はソースで

265 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:51:54.52 ID:utXa0I+U0.net
「今まで、そんなに可愛いなんていわなかったじゃん!」

「思ってたけど言わなかっただけよ」

「ふんだ、ご機嫌取りでいってるだけでしょ。余計に許す気はなくなったよ」

そういって穂乃果は顔を逸らした。確かに、機嫌を取ろうとしていることはその通り。

でもそれで可愛いという言葉が嘘になるわけじゃないでしょう。

「本心を伝えてるだけなのにぃ。ちょっとショックだわ……」

うるうる。アイドル力で瞳を潤ませながら上目遣い。ふ、これは決まったかしら。

褒め殺しと罪悪感を煽るという二段構えだもの、これだけやれば穂乃果も折れてくれるはず……!

266 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:52:32.76 ID:JI1VhBUld.net
絵里「ところで、今日の主役がいないけど」

海未「穂乃果なら駅前のパン屋さんが学校の近くまで出張販売に来てるとかで買いに行きました」

ことり「何か限定のパンが売ってるーとか言ってたよ」

にこ「ケーキ食べる前にパンを買いに行くって...全く、相変わらず食い意地が張ってるわね」

希「あはは。穂乃果ちゃんは誕生日だろうと何も変わらんね」

花陽「決めたら一直線。穂乃果ちゃんのいいところだと思うよ」

凛「凛もそー思う!」

絵里「...そうね」

267 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:52:40.60 ID:Mn95m2lGd.net
にこ「ちょ!誰よ、大タル爆弾ばくはつさせたの!」

穂乃果「まだ罠にかかってないのにー!」

あんじゅ「ダメージ喰らったんだけど」

ツバサ「これは罠?」シカケシカケ

にこ「罠かぶってる!」

穂乃果「あーあ、勿体ない」

あんじゅ「これじゃいっぺんに壊れちゃう」

英玲奈「ツバサ!話を聞け!」

ツバサ「この茶色のアイテムは?」

英玲奈「それはこやし玉だ。今は使うなよ」

ツバサ「わっ!こっち来たわ!くるなー!!」ポイポイ

にこ「あ!当たった!」

穂乃果「逃げちゃったよ...」

あんじゅ「罠が2個も無駄に...」

ツバサ「ふう...助かったわ」

英玲奈「...」ベシッ

ツバサ「いたっ!」

英玲奈「君はマリオカートでもやってろ」

ツバサ「そんなぁ...」

268 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:52:48.63 ID:nru/dBdWd.net
1. クラフトワーク『ヨーロッパ特急』(1977年)
2. デヴィッド・ボウイ『ロウ』(1977年)
3. ドナ・サマー『アイ・リメンバー・イエスタデイ』(1977年)
4. フィリップ・グラス&ロバート・ウィルソン『浜辺のアインシュタイン』(1978年)
5. グレイス・ジョーンズ『ナイトクラビング』(1981年)
6. ビースティ・ボーイズ『ポールズ・ブティック』(1989年)
7. マッシヴ・アタック『ブルー・ラインズ』(1991年)
8. プライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』(1991年)
9. ジェフ・ミルズ『ウェイブフォーム・トランスミッション Vol.1』(1992年)
10.アンダーワールド『ダブノーベースウィズマイヘッドマン』(1994年)
11.レフトフィールド『レフティズム』(1995年)
12.ゴールディー『タイムレス』(1995年)
13.エイフェックス・ツイン『リチャード・D・ジェイムス・アルバム』(1996年)
14.DJシャドウ『エンドトロデューシング』(1996年)
15.ケミカル・ブラザーズ『ディグ・ユア・オウン・ホール』(1997年)
16.ダフト・パンク『ホームワーク』(1997年)
17.ザ・プロディジー『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド』(1997年)
18.ファットボーイ・スリム『ユーヴ・カム・ア・ロング・ウェイ・ベイビー』(1998年)
19.ポール・オーケンフォールド『トランスポート』(1998年)
20.アモン・トビン『パーミュテーション』(1998年)
21.ベースメント・ジャックス『レメディ』(1999年)
22.モービー『プレイ』(1999年)
23.ロイクソップ『メロディーA.M.』(2001年)
24.アヴァランチーズ『シンス・アイ・レフト・ユー』(2001年)
25.ザ・ストリーツ『オリジナル・パイレート・マテリアル』(2002年)
26.マイケル・マイヤー『インマー』(2002年)
27.トゥー・メニー・ディージェイズ『アズ・ハード・オン・レディオ・ソウルワックスVol. 2』(2002年)
28.アンダーワールド『アンソロジー、1992‐2002』(2003年)
29.V.A.『トラックス・レコーズ:20周年記念コレクション』(2004年)
30.モードセレクター『ハロー・マム』(2005年)
31.ホアン・アトキンス『20イヤーズ・メトロプレックス:1985‐2005』(2005年)
32.V.A.『ジャーニー・イントゥ・パラダイス:ザ・ラリー・レヴァン・ストーリー』(2006年)
33.LCDサウンドシステム『サウンド・オブ・シルバー』(2007年)
34.ジャスティス『+(クロス)』(2007年)
35.ブリアル『アントゥルー』(2007年)
36.オーブ『BBCセッションズ1991‐2001』(アイランド、2008年)
37.カール・クレイグ『セッションズ』(2008年)
38.ニコラス・ジャー『スペース・イズ・オンリー・ノイズ』(サーカス・カンパニー、2011年)
39.デッドマウス『4×4=12』
40.スクリレックス『バンガラングEP』

詳細はソースで

269 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:52:57.36 ID:iAoUt/kmd.net
ことうみ「Anemone heart lonely love〜♪」

海未「ストップ」

ことり「どうしたの?」

海未「歌詞間違えてません?」

ことり「えー?そんなことないよ」

海未「じゃあちょっと歌ってみてください」

ことり「キャバクラ 夢中 シャンパン♪ キャバーじょーにモテモテー♪」

ことり「おかーねない帰り道ー♪」

海未「...ことり」

ことり「はい」

海未「何か言うことは?」

ことり「本当に済まなかったと思っている」

珍しく説教されたことりであった

270 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:53:05.90 ID:d3qkGHv9d.net
穂乃千歌「冗談だって。それで転生できたのってこれだけ?」

海未梨「絵里もどこにも見当たりません。希はシイタケという名前の犬になったらしいのですが」

真姫梨「あとは亜里沙ちゃんがお寺の子に転生したみたいね」

???「ちょっと、宇宙から堕天したアイドルを忘れちゃだめじゃないの!」

穂乃千歌「その声はにこちゃん!?」

善に子「いまはヨハニーよ! ヨハヨハニー!」

花曜「本名は、善に子だよね」

善に子「その名前では呼ばないでって言ったじゃない! わたしは堕宇宙アイドル、ヨハニーよ!」

271 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:53:14.43 ID:utXa0I+U0.net
「……にこちゃん、どうせみんなに可愛い可愛いっていってるんでしょ」

ちらっとだけ私を見て淡々と言い放ち、ぷいっと顔を背けた。

(ぐぬぬ……。否定出来ない……)

立場の弱い私に、みんながこれ幸いとばかりに甘えてくる状況だったんだもの。

そんなの、可愛がっちゃうに決まっているでしょう?

「どうしたら許してくれるの?」

「自分で考えればっ」

にべもない。こうなったら、自棄だ。

奥の手を出すしかないわね。『可愛い』がダメなら、更にその上の言葉よ。

272 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:53:49.65 ID:Un4z8hrSd.net
ーーーーー懐かしい夢を見ました。

.....懐かしい?

確か夢というものは常に新しいもの
(というより、自分が生み出す1種の幻)
をみると、どこかで聞いた気がします。
だから、懐かしい夢なんて見るはずないんですが....。

でも、この夢の中のことは
かなり前に実際にあった出来事なわけでして。
まあうろ覚えの情報ですし、間違っているかもしれません。

それに私は寝起きが弱いですからね。
朝は頭が全く働いていない。的外れなことを考えることもよくあります。
朝の園田海未を、信じてはいけない。
そう結論づけたのもかなり前です。

と、格好つけて言ってもただ、
「寝起きが悪い」という幼稚なものなんですけどね。

それにしても、どうして今更こんな懐かしい夢を見たのでしょう?
いやまあ夢は意識して見れるものではありませんから、そう考えても答えはないんでしょうけど.....。
でも考えてしまう。なぜ、あの夢を。



......なんて考えていたらどんな夢だったかを忘れてしまった。我ながら情けない。
まるで鳥頭です。
まあ、でも、もしかしたら、そのうち思い出すでしょう。そう悔やんでいたって仕方ありません。
夢って忘れやすいですけど
偶に思い出すときがありますからね。

それにそんな夢より大事な今日がやってきました。
懐かしい夢は、
思い出は、
青春の1ページに刻み込んで飾っておきましょう。
私たちは『今』を生きないといけませんし、
いつも通りの何気ない日々だって、いつか懐かしい思い出になっていくんですから。
いや、もしかしたら何気ない日なんてないのかもしれません。
1日1日が大切な日々です。人生の機転となる日はいつ訪れるかわかりません。

だから私は
今を一生懸命、生きたい。

だから私は
今日という日を、語る。

273 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:53:59.94 ID:ZPkDc56Kd.net
2(完)
海未「.....ん、うぅ、ふぁぁあ.......」


寝ぼけた目で横を見れば、
可愛いらしい時計の針が5:00を指していた。ことりから誕生日のとき頂いたそれは、いまも正確に時を刻んでいる。

やはりことりが選んだものはデザイン性がいい。センスがあるんでしょうね。
ちょっと可愛らし過ぎて、私には似合わないように感じるのですが。
置き時計に似合わう、似合わないがあるかはともかく。

それにしても時計に負けず劣らず、私の体内時計もなかなか正確らしい。目覚ましをかけ忘れていたが、いつも通りの時間に起きることが出来ていた。

......どうも私はμ'sの朝練がなくなってから気が抜けてしまっているようで.....。
目覚ましをかけ忘れるなんて....!
この体たらくで園田を継ごうものにはお父様がどう思うか.....。

気を引き締めるためにも朝稽古でもしましょうか。

そう思い、私はベッドから起き上がって道場へと足を向けた。

まだ秋と言えど、朝は冷える。
フローリング床が素足に冷たい。スリッパ、スリッパ.....と。ベッドの下にあるスリッパを引っ張り出す。

やっぱりスリッパがあるだけで違いますね。

5:05...。
時間はまだあります。多少長く稽古に時間をとっても大丈夫でしょう。

---------------------------------------

朝の日差しが窓から降り注ぐ道場で、雑巾がけの音だけが小さく響く。

あらかた拭き終えたところで戸の開く音が
聞こえた。つられて目を向けると、お母様が正座で佇み、こちらを見ていた。

海未母「あら、海未さん。お父さんではなく、あなたでしたのね。朝ごはんできていますよ」

...?なぜお母様はお父様と勘違いしたのでしょう?

.....ああ、そうか。私が受験勉強ということで朝稽古をしなくなったので
ここ最近のこの時間は、お父様が道場を使っていたんでしたっけ。


海未「ありがとうございます。あと少し、道場の片付けをして食べようと思いますので」

海未母「そう、わかりました。今日は時間がないですけど、いつでも日舞のお稽古も見てあげられますからね」

そういうとお母様は戸を閉め部屋に戻っていった。
今度日舞のほうも見てもらいましょうか。

道場の時計をみるとすでに時間は6:00を回っている。少し、急がなければ。

274 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:54:08.02 ID:mVsAmDjtd.net
穂乃千歌「冗談だって。それで転生できたのってこれだけ?」

海未梨「絵里もどこにも見当たりません。希はシイタケという名前の犬になったらしいのですが」

真姫梨「あとは亜里沙ちゃんがお寺の子に転生したみたいね」

???「ちょっと、宇宙から堕天したアイドルを忘れちゃだめじゃないの!」

穂乃千歌「その声はにこちゃん!?」

善に子「いまはヨハニーよ! ヨハヨハニー!」

花曜「本名は、善に子だよね」

善に子「その名前では呼ばないでって言ったじゃない! わたしは堕宇宙アイドル、ヨハニーよ!」

275 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:54:41.31 ID:hCJfRPKrd.net
いや、でも、確かにそうですね。3年生になってから、というより『μ'sの活動が終わってから』なんでしょうけど。

成長している。

何様かという話ですが、
そんな成長している穂乃果をみて
巣立ちする子を安心して送るお母さんの気持ちに近い感情を私は抱いていた。

いや、そんなお母さんの気持ちはわかりませんが。(経験したこともありませんし)
でもきっとこんな気持ちなんでしょう。

私とことりが母で...
いや、2人いるのはおかしいですから、私は父でしょうか。
そして穂乃果が娘。
昔は毎朝、ことりと起こしにいったものですが....。それももう、お役御免ですね

でも、私が親みたいになんて言っても
どちらかと言うと私より穂乃果のほうが、お母さんっぽく感じます。
あまり人には言いませんが。言えませんが。もちろん、穂乃果にも。
そして私が子ども。いっつも私は穂乃果にひっぱりまわされて...。でもそれは、言い換えればお世話をしてもらっていたとも言えて。
そんな関係が不思議と心地よかった。

と、考えに耽けって黙っていたせいか、
不思議そうにことりと穂乃果がこちらを見ていた。それを見て思わず、ふっと吐息が漏れる。なんでもありません。と、
頭(かぶり)を振って2人の隣に並んで歩きだした。

276 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:54:50.34 ID:s+GtQfNhd.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

277 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:55:02.00 ID:NGy6U6GGd.net
海未「こ、ことり!?」

目を開ければ、目の前にはことりの顔がのぞき込んでいた。

心臓がバクバクする。
胸に手を当て、心を落ち着かせていると
楽しげにことりが私の髪を撫でてきた。

ことり「はい。ことりですよ〜♪」

ち、近い.....。シャンプーのいい匂いが鼻腔を刺激してくる。
気の所為か、後頭部には柔らかいものが当たっているように感じた。まくらですかね....。
って、目を開けると?後頭部?

海未「私、まさか寝てました?そしてことりにひざ枕されてます?」

ことり「うん、可愛い寝顔だったよ?」

小首を傾げながらそう言うと、ことりのとさk....
綺麗な長い髪がつられて揺れる。

海未「う、うぅ.....///」

まさか生徒会の仕事中にねてしまうとは.....。一生の不覚です。それにことりにひざ枕させてしまって、重かったでしょうに。そう思い、すぐに起き上がる。

海未「すみません、重かったでしょう?
.....ってあれ?穂乃果はどうしたんですか?」

キョロキョロと周りを見渡しても穂乃果の姿は見当たらない。不審に思い、ことりにそう聞くと、困ったように笑いながらことりは答えた。

ことり「あ、あ〜.....。穂乃果ちゃんなら『海未ちゃんが寝てるなら私"Sunny"の練習に行ってくるね!!』っていって....」

やっぱり穂乃果は変わってない。大人になったと思ったら......って私も寝てしまっていたから何も言えませんね。
私は寝てしまい、穂乃果も私が寝た直後に凛たちのところに行ったとなれば、ことりは1人で....。視線をことりの後ろに向ければ山積みの資料が目に入る。
全てにチェックが入っているようだった。

海未「すみません、ことりが生徒会の仕事1人で終わらしてしまったんですか...?すみません」

そう言うと、ことりは少し困ったような顔をした。さっきからずっと困らせちゃってますね、私。

ことり「そ、そんな謝らないでよ。海未ちゃん本当に気持ちよさそうに寝てたから....。疲れてるの?」

海未「そ、そんなことありm...」

ことり「海未ちゃん?嘘はだめだよ?」

278 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:55:43.05 ID:MLrySxzMd.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

279 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:56:05.36 ID:utXa0I+U0.net
「穂乃果、好きよ。だから許して」

「へっ!?」

あんたが好きだから私を許せ、なんて無茶苦茶な言い分が通用するかはわからない。

けど、私がいいたいのは結局そういうことだったし、それに好きな相手にこそ許してもらいたいものだと思う。

「な、何言ってるの、そんなので許すわけ―――」

「あんた、前に『優しいにこちゃんはもっとすき』っていったわよね。私も優しい穂乃果のことが大好きなの。だから、許しなさい!」

どうだとばかりに、わがままを貫き通す。

生徒会室での一幕を思い出しながら、今回はビンタされないといいなと思いながら―――数秒待っても、衝撃は来ない。

少しずつ視界を広げれば、そこには微笑みがあった。

280 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:56:20.11 ID:MLrySxzMd.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

281 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:56:28.04 ID:E0NWMb4vd.net
そういって真姫と音楽室をでた。季節は秋。廊下は冬ほどじゃなくとも、それなりに冷えていて、身震いをする。

そういえば生徒会の仕事、生徒会の引き継ぎに関してでしたね....。
(私はしてないんですが)
次は真姫が生徒会長、ですか。
はやいものですね。
なんて感慨深く感じながら外に目をやると、秋の薄暗くも綺麗な夕暮れの景色が広がっていた。

真姫「きれい......」

隣で真姫がそうつぶやいていた。
そう言いたくなるのもわかります。

海未「本当にきれいですね。.....あっ」

真姫「いきなりどうしたのよ?」

海未「あそこですよ、あの木の上です」

木の枝のさきに2羽の鳥がいた。
2羽は親子らしい。片方の1羽は小さく、近くに巣がある。
真姫も私の指先を辿ってその鳥を見つけると、納得したように応えた。

真姫「ああ、あの鳥の親子ね」

海未「真姫はしってたんですか?」

真姫「ちょっと前に私も見つけたの。小鳥のほうもしっかり育っているみたいね」

海未「そうなんですか。あ、今小鳥も飛びましたよ!」

真姫「え!?どこよ!」

真姫も小鳥の初飛び?(なにか名称があるんでしょうか?巣立ちとはまた違うでしょうし....。あとで真姫に聞きましょう)が見たいのか、必死に探している。
私も指を指して真姫に教えた。

海未「ほら、あそこ...」

もうあと少しで完全に沈んでしまう夕日に向かって、小鳥は羽ばたいていった。

真姫も一生懸命小鳥を探していますが、見つからないでしょう。だって太陽の眩さで、小鳥は見えてないんですから。

----------------------------------------------------

小鳥云々で話し込んでしまってさらに暗くなってしまった。
昇降口を出て空を見上げると、まんまるのお月様が顔をだしている。

真姫「もう完全に夜ね....」

282 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:56:36.99 ID:R4DPUox7d.net
隣で真姫がポツリとそう漏らした。
真姫は暗いの大丈夫でしたっけ?
ダメだった気がします。

海未「そうですね、もう暗いですから送りますよ。夜道に可愛い女の子が1人は危ないですから」

送ってあげたほうがいいでしょう。
....そういえばことりは穂乃果と無事に帰ったでしょうか?
真姫だけを送るのに少し罪悪感はありますが....。私と真姫との作曲作詞が終わる時間がわからなかったから仕方ありませんよね。
せめて、真姫は送るべきだ。
そう思い、言いましたが、真姫はまた顔を真っ赤にしていた。怒らせることいいましたか?

真姫(可愛いってこの人は本当に....///)
「う、嬉しいけど、私を送ったあとの海未が1人じゃない。危ないわよ?」

どうやら真姫はそのことを心配してくれていたようだった。怒ってないんですね、よかった。しかし、その心配も無用。

海未「私は武道の心得もあるつもりですよ?大丈夫です!」

真姫「......はぁ」
(人には心配するけど、自分のことは二の次なのよね.......。そこがいいところでもあるんでしょうけど)

283 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:56:44.96 ID:MxHSLgzSd.net
真姫「冗談よ。......だいぶ暗くなってきたわね」

憂いをひめた表情でそう言う真姫は、
いつもの真姫とは別人のように思えた。
時折魅せるこの顔は、最近よく見る気がする。どこか寂しげな顔。
そんな真姫は
μ'sとして活動していたころよりもボリュームが増した髪をいつものようにクルクルといじり、ため息をつく。

そんな1つ1つの何気ない動作がとても可愛いらしく見えて.....
ってなにを私は考えているんですか!?
私は真姫をそんな目で!?
いえ、きっと、さっきの同性愛云々の話で動揺してるだけでしょう...。

海未「そうですね。確かにだいぶ暗くなりましたし、今日はここまでにしましょうか」

なるべく、先程までの心中を悟らせないように落ち着いた声で、
仕切り直すかのように私はそう言った。
お開きにするんですけどね。

真姫「そう、ね。また明日」

海未「はい、さようなら」

284 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:56:52.87 ID:YCd0dpWed.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

285 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:57:01.45 ID:4mig5WSsd.net
だが、その答えに真姫は不満のようで、(そんなにまずいこと言いましたっけ...?)
顔を真っ赤にしていた。

真姫「っ...../// そ、その気持ちは嬉しいけど海未、穂乃果とことりが好きなんでしょ?連絡してくれれば、今日だって予定をずらせたのに」

好き....?友人として、ですよね?

海未「穂乃果やことりは大事な親友ですけど真姫も大切な親友ですから、約束をそんなすっぽかせませんよ」

我ながらかなりいい返答だと思います。
真姫も顔を真っ赤にして怒ってませんし。
だが次は呆れたような顔をしていた。

真姫「恋愛的な好きのこと言ってるのよ?」

瞬間、音楽室から熱がなくなった気がした。というより冷え固まったように思える。
サラッと言うので思わず聞き逃してしまうところでした。れ、恋愛?恋ですか?

海未「なっ、お、女の子同士ですよ?それに穂乃果とことりって2人じゃないですか!」

恥ずかしさで次は私の顔が真っ赤になる。
ほ、穂乃果とことり!?
そそそ、そんな、まさか。

真姫「あら?海未は同性愛に否定的?」

真姫はそんなの気にしてないといった風に聞いてくる。落ち着いた、しかしどこか焦っているようにも聞こえる声は
(落ち着いて焦っているだなんて、矛盾してますが。なんといいますか...。声音、声調は落ち着いていますが、気持ちは焦っているような.....)
なぜか私を落ち着かせた。
呼吸が完全に整えてから咳払いをし、ゆっくりと言葉を紡ぐ。

海未「い、いえ....同性愛はあり、と思います。人の愛の形はそれぞれでしょうから。ただ、私自身が同性愛かは...まだ恋心すらわかってないんですよ?」

自分でいいながらくすっと笑ってしまう。
これが笑わずにして、どうしますか。
恋心もわからないなんて。

いや......どうなんでしょうか?

私も、きっと。

と考えていると、前でふぅとため息が聞こえてきた。
見れば真姫が安堵したような顔でこっちを見ていた。

真姫「そ、そう。でも恋心がわからないなんていうのは嘘よね?あんな歌詞を書くくらいなんだから」

少し安心したかのような顔をしたと思うと、すぐにイタズラっぽい顔をしておかしそうに言う。すかさず私も弁明する。

海未「歌詞はみんなの意見をいれたり、他人の恋に関する考えを取り入れてるから書けるだけです!」

恋心がわからない...。
嘘、かもしれませんけどね。どうなんでしょう、この数分で心が変わり続けている。もう10数秒前の気持ちさえ思い出せない。

286 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:57:09.72 ID:T927KC2ld.net
-----------------------------------------------------

ことり「.......はぁ」

一緒に帰りたいって言うだけなのに、それが言えない自分に思わずため息が出ちゃいます。こんな何気ない一言が言えなくなっちゃたのは、いつからだったかな?
幼馴染みなんだから何の気兼ねもなく話せるハズなのに。
本当、私って面倒くさい。

どうしたらいいんだろうね。

ねえ、海未ちゃん。

287 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:57:18.57 ID:d2Azi3zZd.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

288 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:57:52.80 ID:utXa0I+U0.net
「はぁ……。ずるいよ、にこちゃん。そんなこといわれたら、誰だって許さないといけなくなっちゃうよ」

穂乃果は「しょーがないなぁ、にこちゃんは……」という表情で、私に優しく語りかける。

「今回だけだからね。……ほら、お饅頭食べようよ」

そうして浮かべた聖母のような優しい笑顔に、調子に乗った私は思わずバカなことをいってしまった。

「穂乃果って本当にいい子ね。可愛いし、お嫁さんにしたいくらいだわ」

ぱちくりと目を瞬かせ穂乃果は、言葉の意味を理解したと同時にボッと火がついたように赤くなる。

あ、まずい。こんなこといったら、今度こそビンタが飛んで来るのではと身構える。

「調子いいんだから、もうっ。穂乃果は構わないけど、誰かれ構わずそんなこといっちゃダメだからね?」

「……え。うん、そうよね。気をつけます」

何も飛んでこないことに安心しながら、反省の言葉を返したものの。

はにかんでいるだけの穂乃果に、どこか釈然としないものを感じる私だった。

289 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:58:08.50 ID:0KJUAHfnd.net
海未「ええ、勉強の息抜きにSunnyの作曲作詞を手伝おうって話をしたので、今日からやろうと....ってどうしました?ことり」

話していると、ことりはおかしそうににクスクスと笑っていた。
今度は目も笑っていてホッとする。

ことり「いや、真姫ちゃんも海未ちゃんも受験勉強!なんていいながらも、結局花陽ちゃんたちのこと気にしてるだな〜って」

.....完全に見透かされてますね....。

海未「ま、まあ絵里たちは卒業のあとまでμ'sとして活動を続けて大学にうかってますからね。私たちだけが受験勉強を理由にしてアイドル研究部にいかないのも失礼ですし」

恥ずかしさから、つい早口になって弁明してしまった。
どうも私は恥ずかしいと早足になったり早口になったりと、行動が早くなるようです。なんて自己分析しないと恥ずかしさから死にそうだった。

...まあ気になるから仕方が無いじゃないですか。

もちろん、そんな見苦しい言い訳もことりには
お見通しのようで、私に背を向け、窓の外を見ながらまだクスクスと笑っていた。
あまり顔は窺い知れないが、肩が震えているようなのできっと笑っているのでしょう。ひとしきり笑って落ち着いたのかくるりと振り返り、

ことり「海未ちゃんも頑張っているから仕方ないよ〜。でも本当に絵里ちゃんたちはすごいよね。三年生になって改めて凄さがわかったなあ.....」

290 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:58:16.44 ID:41mdnI8Ad.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

291 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:58:24.56 ID:FHTkg6pSd.net
そういって真姫と音楽室をでた。季節は秋。廊下は冬ほどじゃなくとも、それなりに冷えていて、身震いをする。

そういえば生徒会の仕事、生徒会の引き継ぎに関してでしたね....。
(私はしてないんですが)
次は真姫が生徒会長、ですか。
はやいものですね。
なんて感慨深く感じながら外に目をやると、秋の薄暗くも綺麗な夕暮れの景色が広がっていた。

真姫「きれい......」

隣で真姫がそうつぶやいていた。
そう言いたくなるのもわかります。

海未「本当にきれいですね。.....あっ」

真姫「いきなりどうしたのよ?」

海未「あそこですよ、あの木の上です」

木の枝のさきに2羽の鳥がいた。
2羽は親子らしい。片方の1羽は小さく、近くに巣がある。
真姫も私の指先を辿ってその鳥を見つけると、納得したように応えた。

真姫「ああ、あの鳥の親子ね」

海未「真姫はしってたんですか?」

真姫「ちょっと前に私も見つけたの。小鳥のほうもしっかり育っているみたいね」

海未「そうなんですか。あ、今小鳥も飛びましたよ!」

真姫「え!?どこよ!」

真姫も小鳥の初飛び?(なにか名称があるんでしょうか?巣立ちとはまた違うでしょうし....。あとで真姫に聞きましょう)が見たいのか、必死に探している。
私も指を指して真姫に教えた。

海未「ほら、あそこ...」

もうあと少しで完全に沈んでしまう夕日に向かって、小鳥は羽ばたいていった。

真姫も一生懸命小鳥を探していますが、見つからないでしょう。だって太陽の眩さで、小鳥は見えてないんですから。

----------------------------------------------------

小鳥云々で話し込んでしまってさらに暗くなってしまった。
昇降口を出て空を見上げると、まんまるのお月様が顔をだしている。

真姫「もう完全に夜ね....」

292 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:58:33.73 ID:M1Bfdmk0d.net
米カリフォルニア州南部で30日、男性スカイダイバーがパラシュートを使わずにスカイダイビングに成功した。
男性は4機のクレーンが張った巨大な網に着地し、無事だった。AP通信によると、パラシュートを使わずスカイダイビングに成功したのは世界初。

成功したのはルーク・アイキンスさん(42)。高度約7600メートルで飛行機から飛び降り、
途中で同行の別のスカイダイバーに不要になった酸素マスクを渡した後、あおむけになって受け身を取るような姿勢で着地した。

アイキンスさんは成功した後、両腕を高く上げてガッツポーズし、関係者と抱き合って喜びを爆発させた。
FOXテレビがダイビングの様子を中継した。アイキンスさんは父親と祖父もスカイダイバーという。(共同)

産経新聞
http://www.sankei.com/world/news/160731/wor1607310009-n1.html

293 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-xRNj):2016/08/03(水) 23:58:42.09 ID:wSVPcceTd.net
そういって真姫と音楽室をでた。季節は秋。廊下は冬ほどじゃなくとも、それなりに冷えていて、身震いをする。

そういえば生徒会の仕事、生徒会の引き継ぎに関してでしたね....。
(私はしてないんですが)
次は真姫が生徒会長、ですか。
はやいものですね。
なんて感慨深く感じながら外に目をやると、秋の薄暗くも綺麗な夕暮れの景色が広がっていた。

真姫「きれい......」

隣で真姫がそうつぶやいていた。
そう言いたくなるのもわかります。

海未「本当にきれいですね。.....あっ」

真姫「いきなりどうしたのよ?」

海未「あそこですよ、あの木の上です」

木の枝のさきに2羽の鳥がいた。
2羽は親子らしい。片方の1羽は小さく、近くに巣がある。
真姫も私の指先を辿ってその鳥を見つけると、納得したように応えた。

真姫「ああ、あの鳥の親子ね」

海未「真姫はしってたんですか?」

真姫「ちょっと前に私も見つけたの。小鳥のほうもしっかり育っているみたいね」

海未「そうなんですか。あ、今小鳥も飛びましたよ!」

真姫「え!?どこよ!」

真姫も小鳥の初飛び?(なにか名称があるんでしょうか?巣立ちとはまた違うでしょうし....。あとで真姫に聞きましょう)が見たいのか、必死に探している。
私も指を指して真姫に教えた。

海未「ほら、あそこ...」

もうあと少しで完全に沈んでしまう夕日に向かって、小鳥は羽ばたいていった。

真姫も一生懸命小鳥を探していますが、見つからないでしょう。だって太陽の眩さで、小鳥は見えてないんですから。

----------------------------------------------------

小鳥云々で話し込んでしまってさらに暗くなってしまった。
昇降口を出て空を見上げると、まんまるのお月様が顔をだしている。

真姫「もう完全に夜ね....」

294 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:58:52.83 ID:BP8D9qEOd.net
なるほどね。穂乃果のイメージ...

「パンとおまんじゅう」
「もうちょっと頑張ろう?」

そんな事言われてもねぇ。いっつも食べてるし。
「ほら、第一印象とか」
「第一印象...」

記憶を出会った頃に巻き戻してみる。あ、ダジャレじゃないわよ?
最初の出会いはー

「あなた、アイドルやってみない?」

差し出された手。眩しいくらいの笑顔。思わず目を細めてしまうようなー

「...なるほどね」
「なにか分かった?」
「ええ」

イメージがはっきり浮かんだ。ネックレスコーナーへ一目散。あればいいけど。

「...あった」
「どれどれ...わぁ、ステキ」

手に取ったそれを店の外の窓に透かしてみる。

「...うん、ピッタリね」
「うん!すっごくいいと思う!」

会計を済ませて店を出る。

「良かったね、決まって」
「ええ、アドバイスありがとう」
「どういたしましてっ」

手に持った袋からそれを出してみる。鮮やかな黄色の太陽の形をしたペンダント。

「絶対似合うよ!」
「あったまえでしょー?この私が選んだのよ」

そっとペンダントを袋に戻した。なんだか明日のことを考えると、胸がポカポカして気がして、少し不思議な気分を味わいながらことりの隣に並んだ。

295 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:59:00.82 ID:tqRv/gqnd.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

296 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:59:10.04 ID:f24RxB0bd.net
にこにこと笑うことりに、言いかけた言葉を一蹴される。
それでも喉の奥からまだ言い訳じみたものをひねり出そうとしましたが、ことりの笑みがそれを許さなかった。

「嘘はダメだよ」

笑顔でことりはそう言いますが、少し怖く感じるのは気のせいでしょうか。目が笑っていないですよね?

海未「う....、さ、最近受験勉強などで朝稽古をしてなかったのですが久しぶりに朝稽古をやりましたので、少し....その....疲れてます.....」

ことりの笑顔はずるいです。そんな顔で見られたら誤魔化そうにも誤魔化せませんよ。

ことり「無理はだめだよ...?ことりは海未ちゃんが結構心配なんですっ!」

....私はダメな幼馴染みですね。

心配かけてしまうのは心苦しいですが、
こうして心配されて
どこか私は嬉しいと思っている。
無意識のうちに頬が緩んでいた。

海未「ふふっ。御心配ありがとうございます」

つい笑いながら言うと、ことりは可愛らしく頬をぷくーっと膨らませ、拗ねたように私を睨んできた。
睨むといってもそのとろんっとした目では可愛いだけですがね。

ことり「むー....。からかわれてる気がする.....」

海未「気の所為ですよ、きっと。ところでことり、これから貴女はどうしますか?わたしtー....

私と一緒に音楽室へ行きませんか?
そう言いかけたところでことりの声に遮られた。さっきから遮られまくりです。

ことり「へ?私は......Sunnyの練習の方に行こっかなぁ。うみちゃんmー.....

海未「そ、そうですか、まあSunnyのほうには穂乃果もいますしね。私は真姫と約束してるので音楽室に行ってきます」

ことりは穂乃果と一緒がいいですよね..。

少し、胸のあたりが締め付けられるような感覚を覚えた。

......えっ?なんででしょう?

だって私は.....。

だって私は?
とまた朝のように考えに耽けかけたところでことりの声が聞こえた。
意識が現実世界に戻される。

ことり「真姫ちゃんと?」
(海未ちゃんも一緒にって思ったけど...)

ことりは私と真姫が約束していることが不思議に思えたのか、しきりに首を傾げてそう問うてきた。

297 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-oK17):2016/08/03(水) 23:59:11.22 ID:utXa0I+U0.net
続きは明日か明後日にこー

298 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:59:18.13 ID:bNsUehHZd.net
にこ「ちょ!誰よ、大タル爆弾ばくはつさせたの!」

穂乃果「まだ罠にかかってないのにー!」

あんじゅ「ダメージ喰らったんだけど」

ツバサ「これは罠?」シカケシカケ

にこ「罠かぶってる!」

穂乃果「あーあ、勿体ない」

あんじゅ「これじゃいっぺんに壊れちゃう」

英玲奈「ツバサ!話を聞け!」

ツバサ「この茶色のアイテムは?」

英玲奈「それはこやし玉だ。今は使うなよ」

ツバサ「わっ!こっち来たわ!くるなー!!」ポイポイ

にこ「あ!当たった!」

穂乃果「逃げちゃったよ...」

あんじゅ「罠が2個も無駄に...」

ツバサ「ふう...助かったわ」

英玲奈「...」ベシッ

ツバサ「いたっ!」

英玲奈「君はマリオカートでもやってろ」

ツバサ「そんなぁ...」

299 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-xRNj):2016/08/03(水) 23:59:26.71 ID:zmuN5i8Jd.net
にこ「ちょ!誰よ、大タル爆弾ばくはつさせたの!」

穂乃果「まだ罠にかかってないのにー!」

あんじゅ「ダメージ喰らったんだけど」

ツバサ「これは罠?」シカケシカケ

にこ「罠かぶってる!」

穂乃果「あーあ、勿体ない」

あんじゅ「これじゃいっぺんに壊れちゃう」

英玲奈「ツバサ!話を聞け!」

ツバサ「この茶色のアイテムは?」

英玲奈「それはこやし玉だ。今は使うなよ」

ツバサ「わっ!こっち来たわ!くるなー!!」ポイポイ

にこ「あ!当たった!」

穂乃果「逃げちゃったよ...」

あんじゅ「罠が2個も無駄に...」

ツバサ「ふう...助かったわ」

英玲奈「...」ベシッ

ツバサ「いたっ!」

英玲奈「君はマリオカートでもやってろ」

ツバサ「そんなぁ...」

300 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-xRNj):2016/08/03(水) 23:59:37.37 ID:OOG4+9NXd.net
米カリフォルニア州南部で30日、男性スカイダイバーがパラシュートを使わずにスカイダイビングに成功した。
男性は4機のクレーンが張った巨大な網に着地し、無事だった。AP通信によると、パラシュートを使わずスカイダイビングに成功したのは世界初。

成功したのはルーク・アイキンスさん(42)。高度約7600メートルで飛行機から飛び降り、
途中で同行の別のスカイダイバーに不要になった酸素マスクを渡した後、あおむけになって受け身を取るような姿勢で着地した。

アイキンスさんは成功した後、両腕を高く上げてガッツポーズし、関係者と抱き合って喜びを爆発させた。
FOXテレビがダイビングの様子を中継した。アイキンスさんは父親と祖父もスカイダイバーという。(共同)

産経新聞
http://www.sankei.com/world/news/160731/wor1607310009-n1.html

301 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7f29-Y0VN):2016/08/03(水) 23:59:59.64 ID:rUvKoeyQ0.net


302 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/04(木) 00:00:19.07 ID:vG15YqPtd.net
----------------------------------------------------
-帰宅中-
確かに海未は私より強いんでしょうけど、大丈夫かしら....。私の家から海未の家までかなり離れてるのに。

だから、本当に海未のことを想うのなら1人で帰るべきなんでしょうけどね。
いや、もっといいのは、最初から
車を......。
でも、どうしても海未の優しさに甘えてしまう。私ってワガママなのよ。
ついでに面倒な人間でもあるし。

海未が同性愛についてどう思ってるか知りたいがために、変にカマかけたりして。
我ながら呆れるわ。

でもそれくらい私は海未が好き。たまらないくらい好き。
同性だとかなんとかなんて、どうだっていいのよ。
でも......ことりも....。

海未「どうしました?表情が暗いですよ?真姫は暗いの苦手でしたっけ?」

からかうような口調で海未はきいてくる。海未も変わったわね。前まではこんなふうに冗談もあまり言わなかったけど。今は、柔らかくなった。
前が堅過ぎてダメだというわけではないけど。むしろあの厳しさも海未のいいところだったし。

真姫「この真姫ちゃんが暗いのが怖いだなんて有り得るはずないじゃない!.....ちょっと考えごとしてただけよ」

あまり海未の前では弱いところを見せたくなかった。
.....もう遅いって気もするけど。
まあ実際、怖くはないのよね。
絵里じゃないんだから。
けど海未はそんなのどこ吹く風で

海未「そうですか。いえ、前ににこに『夜の学校に行ったときの真姫ちゃんの怖がりかたは凄かった』と聞いたので......」

そう言ってクスクスとからかうように笑った。音楽室で私がからかっていたことのお返しかしら?クスッ♪

303 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/04(木) 00:00:27.24 ID:R+NVodw0d.net
海未「ええ、勉強の息抜きにSunnyの作曲作詞を手伝おうって話をしたので、今日からやろうと....ってどうしました?ことり」

話していると、ことりはおかしそうににクスクスと笑っていた。
今度は目も笑っていてホッとする。

ことり「いや、真姫ちゃんも海未ちゃんも受験勉強!なんていいながらも、結局花陽ちゃんたちのこと気にしてるだな〜って」

.....完全に見透かされてますね....。

海未「ま、まあ絵里たちは卒業のあとまでμ'sとして活動を続けて大学にうかってますからね。私たちだけが受験勉強を理由にしてアイドル研究部にいかないのも失礼ですし」

恥ずかしさから、つい早口になって弁明してしまった。
どうも私は恥ずかしいと早足になったり早口になったりと、行動が早くなるようです。なんて自己分析しないと恥ずかしさから死にそうだった。

...まあ気になるから仕方が無いじゃないですか。

もちろん、そんな見苦しい言い訳もことりには
お見通しのようで、私に背を向け、窓の外を見ながらまだクスクスと笑っていた。
あまり顔は窺い知れないが、肩が震えているようなのできっと笑っているのでしょう。ひとしきり笑って落ち着いたのかくるりと振り返り、

ことり「海未ちゃんも頑張っているから仕方ないよ〜。でも本当に絵里ちゃんたちはすごいよね。三年生になって改めて凄さがわかったなあ.....」

304 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/04(木) 00:00:36.28 ID:++sNxLvZd.net
英玲奈「シビレ罠仕掛けたぞ」

あんじゅ「竜撃砲準備OKよ」

穂乃果「よーし、鬼人化!」

にこ「ばか、まだ早いわよ。大タル爆弾仕掛けるから攻撃しないで」

ツバサ「ね、ね。私にも代わってよ」

英玲奈「...君ゲームド下手だろう。やめとけ」

あんじゅ「マリオカート一周もできない人にモンハンは無理よ〜」

ツバサ「バカにしないで!今チャンスなんだから少しくらいいいじゃない!」バッ

英玲奈「あっ!...変なことするなよ」

ツバサ「これで攻撃ね」ポチ

英玲奈「バカ!その位置は」

ドカーーーン!

305 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/04(木) 00:01:33.38 ID:UjSRnvB5d.net
----------------------------------------------------

朝のときのように私は変わること自体に拒否感がある、それは未だにありますが、
それでも本当にみんないい意味で変わったと思えます。
....矛盾してるでしょうか?
私は変わったことに拒否感があるというのに、μ'sの皆が変わったことはいいと思っているのは。
いや....根本のところはやっぱり変わってないんでしょうね。
穂乃果は穂乃果ですし、ことりはことり。
私も私。みんな一緒です。変わった、というのは植物に喩えるなら花の部分だけが「魅せ方」を変えたんでしょう。いや、「見かた」ですかね。
私の花はどう変わったんでしょう?
冗談を言うところ?大きくいえば性格?
性格は根っこですかね。この堅苦しい性格はそう簡単には変わらないでしょう。
なら或いは女子高生らしく恋についてでしょうか。恋についての見かたが変わった。
魅せ方が変わった。
......初恋の男性もいないのに恋愛について変わったなんてないでしょうに。
私は恋心もわかってないんですよ。
いや、わかろうともしていない。
自分の感情すら理解できない。
本当、嫌気がさす。

ーー
ーーーー
ーーーーーー
ーーーーーーー ーー

ことり「あっ......」(起きちゃった)

306 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ d300-tuv5):2016/08/04(木) 00:02:05.18 ID:CEGgNMKY0.net
乙乙
次も待ってる

307 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ df5b-d+5h):2016/08/04(木) 01:26:03.99 ID:kak14No50.net
乙にこ

308 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 73b3-iKNB):2016/08/04(木) 01:45:02.22 ID:DLi8PB6w0.net
>>306
>>307
死ねアンチ

309 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ドコグロ MMcf-d+5h):2016/08/04(木) 02:29:15.60 ID:9x5ZLMI7M.net
にこ〜

310 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-d+5h):2016/08/04(木) 02:54:12.76 ID:hH4zhGXnd.net
あらしのせいで読みにくくてたまらんので完結したら過去の分もまとめてしたらばにでも投下してくれるとありがたい

311 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/04(木) 03:53:27.49 ID:jNGhWEK8d.net
>>173
誕生日に限らず常に似たようなスレがあるからな
にこを持ち上げるためだけのスレが
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1469185938/

312 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/04(木) 06:47:44.17 ID:4AZLbhrha.net
>>310
茸NGするかスレ主ID抽出したら

313 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-d+5h):2016/08/04(木) 09:49:08.01 ID:5dEAGaMWd.net
>>312
今はいいんだけど浪人もってないから落ちた後とか今までの過去スレとか見れないのよね

314 :名無しで叶える物語(内モンゴル自治区)@\(^o^)/ (ガラプー KK17-VxE0):2016/08/04(木) 09:53:22.71 ID:UYYzRzWrK.net
専ブラによっては検索して見れるよ
ぬことか

315 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/04(木) 15:37:48.27 ID:5BaiL55qa.net


316 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/04(木) 20:38:00.69 ID:3EYfPn3f0.net
保守

317 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/04(木) 22:35:16.51 ID:pFQVPDpj0.net
投下は明日にこ

>>310
前向きに考えとくにこ

318 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ d300-tuv5):2016/08/04(木) 23:39:09.36 ID:CEGgNMKY0.net
楽しみ

319 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 73b3-iKNB):2016/08/05(金) 01:56:15.64 ID:bwnAUV600.net
>>316
>>318
死ねクズ

320 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/05(金) 07:15:51.77 ID:DvY3y2km0.net
保守

321 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MM2f-d+5h):2016/08/05(金) 10:16:19.78 ID:QHRZByoLM.net
底辺とニートのコラボかよ
http://imgur.com/3opCYgJ.png

322 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr07-d+5h):2016/08/05(金) 11:33:00.22 ID:G2EBcDN/r.net
>>321
グロ

323 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr07-d+5h):2016/08/05(金) 17:49:36.60 ID:J9ZnxBKAr.net
保守

324 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/05(金) 21:36:01.62 ID:DvY3y2km0.net
保守

325 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:09:13.61 ID:hdAABIe50.net
投下にこ

326 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:09:48.84 ID:hdAABIe50.net
「今日も『お願い』の時間がやってきたねっ!」

すっかり元気と機嫌を取り戻した穂乃果が口にするのはもちろん、『お願い』のこと。

るんるんしながら自分のベッドを綺麗に片付けている。

「さっ!にこちゃん、どうぞ!」

目を輝かせながら、はーやーくー、はーやーくー、と急かしている。

ぐぐ、仕方ない……今日も、この地獄に体を投じてやろうじゃないの。

327 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:10:23.25 ID:hdAABIe50.net
(矢澤にこ、18歳。スクールアイドル。今日も枕営業を始めます)

覚悟を決めてベッドに転がる。間髪入れずに、穂乃果が飛び込んできて、私に覆いかぶさった。

スピリングがぎしぎしと軋むのも、ベッドシーツが乱れるのもお構いなし。

「ぎゅーっ!」

そして、叫びながら私を抱きしめる。体が密着して蒸し暑くなってくるけれど、抵抗はしない。

なぜなら、穂乃果の枕になりきることこそが穂乃果の『お願い』だからだ。

328 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:11:26.91 ID:hdAABIe50.net
「……あつい」

「穂乃果はちょうどいい温度だよっ」

「あっそ」

どうせ何をいっても離れないのが経験的にわかっていたので、それ以上に口は出さない。

「ん〜、にこちゃんって本当に良い枕だよね。柔らかいし、抱きしめやすいし。やっぱり、凹凸が少ないからかな?」

「ぬぁんですって!」

「あ、痛い痛い!ちょっとにこちゃん、枕は攻撃してこないよっ!?」

穂乃果の背中に手を回してつねる攻撃。体型を馬鹿にした罰だ、バカモノ。

329 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:12:30.34 ID:hdAABIe50.net
「うるさい。……それにこうでもしてないと、あんた寝ちゃうでしょ。ちょうどいいじゃない」

「そうだけどさぁ〜」

「いっつも寝ちゃったたびに起こすの面倒なのよ。今日はずっと起きてなさいよ」

「ええ〜、そんなぁ……」

私だって抱きしめられてたら眠くなってくるのに、こいつときたら気にもしない。

帰りの時間のことを考えて、必死に起きている私に少しくらいは気を遣え。

330 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:13:30.07 ID:hdAABIe50.net
「じゃあさじゃあさ、眠らないように何かお話してよ」

「何かって。また漠然としてるわね……」

「え、そう?んー、じゃあね―――穂乃果の可愛いとことか、どうかなっ」

その話蒸し返すの?と穂乃果をみれば自分でいって照れているらしく、顔を私の胸に埋めて足をバタバタさせている。

やっぱり、あほのかね。そう思いながらも、愛おしいと思う自分がいたりする。

「あんたがそれがいいってんなら、別にいいけど。ちゃんと聞いておきなさいよ」

そして私は、自分が感じている穂乃果の魅力を語り始めた。

実例と聞いた話を織り交ぜて、例えばこういう時のあんたは可愛いとか、意外に繊細なところがあるとか、乙女なところも可愛いとか。

気がつけば、穂乃果は耳からは湯気が出ているんじゃないかと思えるくらいに赤くなっていた。

331 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:14:18.07 ID:hdAABIe50.net
「にこちゃん、もういいよ……」

「え、なに?遠慮してるの?」

「遠慮じゃないよっ。……思ってたより恥ずかしかったから、もういいの!」

ばかね。恥ずかしかったからやめて欲しいなんて、もっとやってくれといっているようなものじゃない。

わるーい顔でニヤニヤしながら、ささやく。

「え〜、でも、穂乃果の可愛いところ、まだまだあるんだけどな〜」

「……にこちゃんのいじわる」

抗議のつもりか、ぐりぐり頭を押し付けてくる。ちょっと痛い。

332 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:15:30.78 ID:hdAABIe50.net
「仕方ないでしょー。可愛い子には意地悪したくなるっていうし。あれ?好きな子には、だっけ?」

「……もぉ!すぐそういうこというし!」

今度は背中をぽかぽかと叩いてくる。こういうところも可愛い。

「はぁ、もう……、にこちゃんの相手は疲れるよ」

「あんたがそれいう?」

「いうもん」

333 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:16:23.93 ID:hdAABIe50.net
軽く膨れながら、穂乃果は私に向き直る。

「あ、そうだ」

ジトーっと私を見つめていたかと思ったら、急に何かを思いついたらしい。

私を抱きしめるのをやめて、ベッドから降りた。ああ、嫌な予感。

「そろそろ枕変える!にこちゃん、あれになって!」

「あれって……例のあれ?やよ、あれやるの私恥ずかしいし……」

「いいからほらっ、ベッド降りてっ」

334 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:18:56.84 ID:hdAABIe50.net
軽く拒否するものの、強制的にベッドを降ろされる。

『例のあれ』はベッドでは広さが足りないので、床でやることになっている。渋々とカーペットにうつむきになって寝そべる。

その様子を満足気に眺めていた穂乃果は、ちょうどいい位置を探して頭を降ろした。

「あー、ぷよんぷよんだよぉー。にこちゃんのお尻枕、最高!」

「屈辱だわ……」

尻枕。それこそが、私に課された第二の試練だった。なんといっても恥ずかしいのがつらい。

眠くならないので楽ちんではあるのだけど、乙女として大切な何かを失っている気がする。

335 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:20:02.30 ID:hdAABIe50.net
「ぷにぷに〜」

「こら、つまむな」

しかも穂乃果は穂乃果で、適当に手を伸ばしてきては、お尻をつまんだりお腹をつまんだりしていく。

地味に鬱陶しい上に、こそばゆい。シッシッと振り払っても懲りずにやってくる。

「だって、にこちゃんの反応が楽しいんだもん」

「だもん、じゃないわよ。セクハラまで許した覚えは―――」

「えいっ♪」

「―――うひゃあ!……あんたねぇ〜!」

336 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:20:58.82 ID:hdAABIe50.net
いってるそばから太ももをつまんできやがった。もう怒ったんだから。

すっと立ち上がって、お尻から頭を転げ落とす。

「あたっ!」

寝転がりながら痛がっている穂乃果を気にもかけず、むしろこれ幸いとばかりにお腹にまたがる。

いわゆるマウントポジションだ。さあ、復讐の時間だ。

「ふっふっふ……穂乃果。覚悟しなさい」

「だ、だめだよ!枕はそんなことしないんだから!」

「……知らないの?にこにー枕には反撃機能がついてるのよ」

337 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:21:46.64 ID:hdAABIe50.net
ワキワキと両手を動かして、ニヤリと笑う。穂乃果の顔が、さぁーっと青くなる。

迫り来る運命から逃れようと、必死にジタバタしはじめた。でも、もう遅い。

「とりゃあっ、わしわしわし〜!!」

「ひああっー!」

ぐにょんぐにょんという感触に軽く苛立ちを感じつつ胸を揉みしだく。

穂乃果は掴んでいる手を必死に剥がそうと抵抗しているが、その体勢では力は入るまい。

338 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:22:45.31 ID:F2guKMNmd.net
米カリフォルニア州南部で30日、男性スカイダイバーがパラシュートを使わずにスカイダイビングに成功した。
男性は4機のクレーンが張った巨大な網に着地し、無事だった。AP通信によると、パラシュートを使わずスカイダイビングに成功したのは世界初。

成功したのはルーク・アイキンスさん(42)。高度約7600メートルで飛行機から飛び降り、
途中で同行の別のスカイダイバーに不要になった酸素マスクを渡した後、あおむけになって受け身を取るような姿勢で着地した。

アイキンスさんは成功した後、両腕を高く上げてガッツポーズし、関係者と抱き合って喜びを爆発させた。
FOXテレビがダイビングの様子を中継した。アイキンスさんは父親と祖父もスカイダイバーという。(共同)

産経新聞
http://www.sankei.com/world/news/160731/wor1607310009-n1.html

339 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:22:56.32 ID:kKgSJejnd.net
にこ「ちょ!誰よ、大タル爆弾ばくはつさせたの!」

穂乃果「まだ罠にかかってないのにー!」

あんじゅ「ダメージ喰らったんだけど」

ツバサ「これは罠?」シカケシカケ

にこ「罠かぶってる!」

穂乃果「あーあ、勿体ない」

あんじゅ「これじゃいっぺんに壊れちゃう」

英玲奈「ツバサ!話を聞け!」

ツバサ「この茶色のアイテムは?」

英玲奈「それはこやし玉だ。今は使うなよ」

ツバサ「わっ!こっち来たわ!くるなー!!」ポイポイ

にこ「あ!当たった!」

穂乃果「逃げちゃったよ...」

あんじゅ「罠が2個も無駄に...」

ツバサ「ふう...助かったわ」

英玲奈「...」ベシッ

ツバサ「いたっ!」

英玲奈「君はマリオカートでもやってろ」

ツバサ「そんなぁ...」

340 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:23:05.78 ID:vG2lbHocd.net
だが、その答えに真姫は不満のようで、(そんなにまずいこと言いましたっけ...?)
顔を真っ赤にしていた。

真姫「っ...../// そ、その気持ちは嬉しいけど海未、穂乃果とことりが好きなんでしょ?連絡してくれれば、今日だって予定をずらせたのに」

好き....?友人として、ですよね?

海未「穂乃果やことりは大事な親友ですけど真姫も大切な親友ですから、約束をそんなすっぽかせませんよ」

我ながらかなりいい返答だと思います。
真姫も顔を真っ赤にして怒ってませんし。
だが次は呆れたような顔をしていた。

真姫「恋愛的な好きのこと言ってるのよ?」

瞬間、音楽室から熱がなくなった気がした。というより冷え固まったように思える。
サラッと言うので思わず聞き逃してしまうところでした。れ、恋愛?恋ですか?

海未「なっ、お、女の子同士ですよ?それに穂乃果とことりって2人じゃないですか!」

恥ずかしさで次は私の顔が真っ赤になる。
ほ、穂乃果とことり!?
そそそ、そんな、まさか。

真姫「あら?海未は同性愛に否定的?」

真姫はそんなの気にしてないといった風に聞いてくる。落ち着いた、しかしどこか焦っているようにも聞こえる声は
(落ち着いて焦っているだなんて、矛盾してますが。なんといいますか...。声音、声調は落ち着いていますが、気持ちは焦っているような.....)
なぜか私を落ち着かせた。
呼吸が完全に整えてから咳払いをし、ゆっくりと言葉を紡ぐ。

海未「い、いえ....同性愛はあり、と思います。人の愛の形はそれぞれでしょうから。ただ、私自身が同性愛かは...まだ恋心すらわかってないんですよ?」

自分でいいながらくすっと笑ってしまう。
これが笑わずにして、どうしますか。
恋心もわからないなんて。

いや......どうなんでしょうか?

私も、きっと。

と考えていると、前でふぅとため息が聞こえてきた。
見れば真姫が安堵したような顔でこっちを見ていた。

真姫「そ、そう。でも恋心がわからないなんていうのは嘘よね?あんな歌詞を書くくらいなんだから」

少し安心したかのような顔をしたと思うと、すぐにイタズラっぽい顔をしておかしそうに言う。すかさず私も弁明する。

海未「歌詞はみんなの意見をいれたり、他人の恋に関する考えを取り入れてるから書けるだけです!」

恋心がわからない...。
嘘、かもしれませんけどね。どうなんでしょう、この数分で心が変わり続けている。もう10数秒前の気持ちさえ思い出せない。

341 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:23:14.92 ID:fvc/7Gtxd.net
隣で真姫がポツリとそう漏らした。
真姫は暗いの大丈夫でしたっけ?
ダメだった気がします。

海未「そうですね、もう暗いですから送りますよ。夜道に可愛い女の子が1人は危ないですから」

送ってあげたほうがいいでしょう。
....そういえばことりは穂乃果と無事に帰ったでしょうか?
真姫だけを送るのに少し罪悪感はありますが....。私と真姫との作曲作詞が終わる時間がわからなかったから仕方ありませんよね。
せめて、真姫は送るべきだ。
そう思い、言いましたが、真姫はまた顔を真っ赤にしていた。怒らせることいいましたか?

真姫(可愛いってこの人は本当に....///)
「う、嬉しいけど、私を送ったあとの海未が1人じゃない。危ないわよ?」

どうやら真姫はそのことを心配してくれていたようだった。怒ってないんですね、よかった。しかし、その心配も無用。

海未「私は武道の心得もあるつもりですよ?大丈夫です!」

真姫「......はぁ」
(人には心配するけど、自分のことは二の次なのよね.......。そこがいいところでもあるんでしょうけど)

342 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:23:16.74 ID:hdAABIe50.net
「ふひゃっ!にこ、ちゃん、だめ!離してっ、よぉっ!ひゃあんっ」

「もうちょっと楽しんだらね」

「も〜!だめ、だって……!んんっ、いってる、のにぃ〜〜!」

青くなった顔も、荒い呼吸のせいか今では上気している。

ふふ、愉快愉快。もうちょっとなんていったけど、まだまだ楽しめそうだ。

「いいざまね。悔しかったら、どうにか止めてみなさいよ、うひひひ―――ひ!?」

ぐるん、と回転する世界。同時に背中に衝撃。

床にぶつかった―――でも、どうして。頭は混乱の一色に染まる。

343 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:23:24.35 ID:jyJDKDEDd.net
ことうみ「Anemone heart lonely love〜♪」

海未「ストップ」

ことり「どうしたの?」

海未「歌詞間違えてません?」

ことり「えー?そんなことないよ」

海未「じゃあちょっと歌ってみてください」

ことり「キャバクラ 夢中 シャンパン♪ キャバーじょーにモテモテー♪」

ことり「おかーねない帰り道ー♪」

海未「...ことり」

ことり「はい」

海未「何か言うことは?」

ことり「本当に済まなかったと思っている」

珍しく説教されたことりであった

344 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:23:43.56 ID:irCDPPF2d.net
----------------------------------------------------

朝のときのように私は変わること自体に拒否感がある、それは未だにありますが、
それでも本当にみんないい意味で変わったと思えます。
....矛盾してるでしょうか?
私は変わったことに拒否感があるというのに、μ'sの皆が変わったことはいいと思っているのは。
いや....根本のところはやっぱり変わってないんでしょうね。
穂乃果は穂乃果ですし、ことりはことり。
私も私。みんな一緒です。変わった、というのは植物に喩えるなら花の部分だけが「魅せ方」を変えたんでしょう。いや、「見かた」ですかね。
私の花はどう変わったんでしょう?
冗談を言うところ?大きくいえば性格?
性格は根っこですかね。この堅苦しい性格はそう簡単には変わらないでしょう。
なら或いは女子高生らしく恋についてでしょうか。恋についての見かたが変わった。
魅せ方が変わった。
......初恋の男性もいないのに恋愛について変わったなんてないでしょうに。
私は恋心もわかってないんですよ。
いや、わかろうともしていない。
自分の感情すら理解できない。
本当、嫌気がさす。

ーー
ーーーー
ーーーーーー
ーーーーーーー ーー

ことり「あっ......」(起きちゃった)

345 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:23:52.75 ID:hRFymw/Pd.net
だが、その答えに真姫は不満のようで、(そんなにまずいこと言いましたっけ...?)
顔を真っ赤にしていた。

真姫「っ...../// そ、その気持ちは嬉しいけど海未、穂乃果とことりが好きなんでしょ?連絡してくれれば、今日だって予定をずらせたのに」

好き....?友人として、ですよね?

海未「穂乃果やことりは大事な親友ですけど真姫も大切な親友ですから、約束をそんなすっぽかせませんよ」

我ながらかなりいい返答だと思います。
真姫も顔を真っ赤にして怒ってませんし。
だが次は呆れたような顔をしていた。

真姫「恋愛的な好きのこと言ってるのよ?」

瞬間、音楽室から熱がなくなった気がした。というより冷え固まったように思える。
サラッと言うので思わず聞き逃してしまうところでした。れ、恋愛?恋ですか?

海未「なっ、お、女の子同士ですよ?それに穂乃果とことりって2人じゃないですか!」

恥ずかしさで次は私の顔が真っ赤になる。
ほ、穂乃果とことり!?
そそそ、そんな、まさか。

真姫「あら?海未は同性愛に否定的?」

真姫はそんなの気にしてないといった風に聞いてくる。落ち着いた、しかしどこか焦っているようにも聞こえる声は
(落ち着いて焦っているだなんて、矛盾してますが。なんといいますか...。声音、声調は落ち着いていますが、気持ちは焦っているような.....)
なぜか私を落ち着かせた。
呼吸が完全に整えてから咳払いをし、ゆっくりと言葉を紡ぐ。

海未「い、いえ....同性愛はあり、と思います。人の愛の形はそれぞれでしょうから。ただ、私自身が同性愛かは...まだ恋心すらわかってないんですよ?」

自分でいいながらくすっと笑ってしまう。
これが笑わずにして、どうしますか。
恋心もわからないなんて。

いや......どうなんでしょうか?

私も、きっと。

と考えていると、前でふぅとため息が聞こえてきた。
見れば真姫が安堵したような顔でこっちを見ていた。

真姫「そ、そう。でも恋心がわからないなんていうのは嘘よね?あんな歌詞を書くくらいなんだから」

少し安心したかのような顔をしたと思うと、すぐにイタズラっぽい顔をしておかしそうに言う。すかさず私も弁明する。

海未「歌詞はみんなの意見をいれたり、他人の恋に関する考えを取り入れてるから書けるだけです!」

恋心がわからない...。
嘘、かもしれませんけどね。どうなんでしょう、この数分で心が変わり続けている。もう10数秒前の気持ちさえ思い出せない。

346 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:24:03.39 ID:D697j88Ld.net
海未「ええ、勉強の息抜きにSunnyの作曲作詞を手伝おうって話をしたので、今日からやろうと....ってどうしました?ことり」

話していると、ことりはおかしそうににクスクスと笑っていた。
今度は目も笑っていてホッとする。

ことり「いや、真姫ちゃんも海未ちゃんも受験勉強!なんていいながらも、結局花陽ちゃんたちのこと気にしてるだな〜って」

.....完全に見透かされてますね....。

海未「ま、まあ絵里たちは卒業のあとまでμ'sとして活動を続けて大学にうかってますからね。私たちだけが受験勉強を理由にしてアイドル研究部にいかないのも失礼ですし」

恥ずかしさから、つい早口になって弁明してしまった。
どうも私は恥ずかしいと早足になったり早口になったりと、行動が早くなるようです。なんて自己分析しないと恥ずかしさから死にそうだった。

...まあ気になるから仕方が無いじゃないですか。

もちろん、そんな見苦しい言い訳もことりには
お見通しのようで、私に背を向け、窓の外を見ながらまだクスクスと笑っていた。
あまり顔は窺い知れないが、肩が震えているようなのできっと笑っているのでしょう。ひとしきり笑って落ち着いたのかくるりと振り返り、

ことり「海未ちゃんも頑張っているから仕方ないよ〜。でも本当に絵里ちゃんたちはすごいよね。三年生になって改めて凄さがわかったなあ.....」

347 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:24:12.97 ID:MOwZs41Dd.net
「なんだか懐かしいね」とことりはにこっと笑いながらそう付け加えた。
その姿はとても大人びていて
思わずドキッとする。
腰の少し上まで伸びている長い髪は、太陽の光を受け、艶めいていた。

懐かしい.....。もう6ヵ月、いや始めた時期からだと、もう1年と5、6ヵ月も前ですからね。
なにもかもが過去のことになっていく。
それはきっと悪いことではないのでしょうが、
どこか、寂しくなる。

....あれ?なにか、いま思い出しそうだったんですけど.....。なんでしたっけ。
まあそのうち思い出すでしょう。

海未「本当に絵里たち、いつ勉強してたんでしょうか........ってもう時間ですし、行きますね。真姫を待たせてしまいます」

話している途中に生徒会室の掛け時計が目に入る。時計の針は真姫との約束の時間に迫っていた。
ついついことりとは話し込んでしまいますね。時間が過ぎるのが早く感じます。

ことり「あ、うん、それじゃあね。....帰りは、一緒に帰れる....かな?」

そう聞くことりの
顔は俯き、目も長いまつげととも伏せられていて、手をもじもじと前で組んでいる。
あまり表情は見えませんが、その動作から不安がっていることがわかった。

最近暗くなるのが早くなってきましたからね。
夜道を1人は危ないです。ましてやことりのような可愛いらしい女の子は。
ことりも不安なんでしょう。
といっても朝のように待たせてしまっても申し訳ないですし...。

海未「そうですね....。真姫との作曲作詞がいつ終わるか未定なので、先に帰ってもらってて大丈夫です」

「最近日が落ちるのが早くなってきたので気を付けてくださいね。穂乃果たちと一緒に帰ったほうがいいですよ」

ことり「うん、わかった。......呼び止めちゃってごめんね?」

海未「いえいえ、気にしないでください。それじゃあいってきますね」

ことり「うん、ばいばい」

そう言いながら、ことりは背を向けて階段のほうへと足を向ける。

その後ろ姿はどこか寂しそうに見えた。

気のせいだといいんですが....。
そう思いながらも私は音楽室に続く階段へと足を進めた。

ふと階段を昇りながら気づく。
音楽室は4階。さっきいた生徒会室は2階。
ことりはsunnyの方へ。つまり屋上へ。
なのにことりは1階に向かっていた。
部室にでも行っているんでしょうか?

348 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:24:29.09 ID:T8rlZLzUd.net
海未「穂乃果とことりはSunnyのほうへ。今頃屋上で踊ってるんじゃないでしょうか」

花陽や凛、雪穂と亜理紗たちに混じって踊っている2人を想像すると、思わず笑みがこぼれる。そういえばことりは屋上にあの後行ったんでしょうか。まあことり本人が行くと言ってましたし、行っているでしょう。
真姫も私と同じようにあの2人を想像しているのか、口元には笑みが湛えられている。

真姫「ことりも?ふふっ、そんなに気になるなら、あなたも、ことりも穂乃果もまだアイドル活動続けたらよかったじゃない。私はパパに二年生までやるのは難色示されたけど......」

海未「いえ、もう私たちは.....。
穂乃果に合わせているわけじゃないんですけど、私もことりも穂乃果といっしょでμ'sで一区切りというか、なんといいますか.....。上手く言えないんですけど未練はないんです」

本当に上手く言えない。今まででこんな風に自分の感情を表せないってことがあったでしょうか。まあいっぱいありますが。
でも、悪い気がしないのはたしかだった。それについては真姫も同じようで、首肯している。

真姫「まあ、そうね。私も未練はないからいいんだけど。こうして海未と一緒に勉強しながら作曲するのも悪くないし。けど、よかったの?」

海未「なにがですか?」

いきなりの話題転換に、何のことについて言っているのかわからなくなる。
真姫も「わかりにくかったわね」と言って答えた。

真姫「穂乃果とことりはSunnyのほうへ行ってるんでしょ?海未もついて行きたかったんじゃないの?」

そういうことですか。
しかしそんなことは火を見るより明らかです。

海未「真姫との約束があるのにいくわけないじゃないですか。大事な後輩.....いや、大事な人ですし」

当たり前です。人との、ましてや友達との約束を破るなんて有り得ません。

349 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:24:38.67 ID:CwU3SWpYd.net
絵里「ところで、今日の主役がいないけど」

海未「穂乃果なら駅前のパン屋さんが学校の近くまで出張販売に来てるとかで買いに行きました」

ことり「何か限定のパンが売ってるーとか言ってたよ」

にこ「ケーキ食べる前にパンを買いに行くって...全く、相変わらず食い意地が張ってるわね」

希「あはは。穂乃果ちゃんは誕生日だろうと何も変わらんね」

花陽「決めたら一直線。穂乃果ちゃんのいいところだと思うよ」

凛「凛もそー思う!」

絵里「...そうね」

350 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:24:39.84 ID:hdAABIe50.net
「……立場、逆転だね?」

「な、なあっ!?」

気がつけば、お腹の上で穂乃果が笑っている。

しかも、またがられている。私の時と違って、両腕を巻き込んだ形で。これだと、何をされても何もできない。

「簡単な護身術だけど、海未ちゃんに仕込まれてるからね。これくらいなら、頑張れば返せるよ」

「あは、あはは、そうなの……、道理で……」

「教わっておいて、本当に良かった」

ギロリ。体が蛇に睨まれた蛙のように動かない。

背中には冷や汗をどばどばとかいている。もがいてみるものの、びくともしない。どうしよう、逃げ場所がない。

351 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:24:47.44 ID:Sxi7mRZhd.net
希「さあ、ウチの出番や!ツバサさん、覚悟!」

ツバサ「望むところよ、東條さん」

にこ「希、負けたら承知しないわよ...」キーン

絵里「頼んだわよ、希...」キーン

希「ウチに任せとき!」

英玲奈「ツバサ、1対1だ...」キーン

あんじゅ「勝った方が優勝よ...」キーン

ツバサ「絶対勝ってみせるわ」

アーユーレディー?

希「へ?このかき氷って」

ツバサ「キャラメル味ね。美味しそうだわ」

ゴー!

ツバサ「ふむむむっ」パクパクパク

希「こ、これは...」

絵里「希!頑張って!」

にこ「早く食べなさい!」

希「むむ...」

ツバサ(やった、何か知らないけど動いてない。チャンスね)

英玲奈「いいぞツバサ!」

あんじゅ「勝てるわよ!」

絵里「希、早く!」

にこ「負けちゃうわよ!」

希「くっ...南無三!」パクパクパク

352 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:24:58.02 ID:Z5+wV5GPd.net
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あのあと朝ご飯を食べて、諸々の準備をして家を出た時には、いつもの時間より10数分遅れていた。
その遅れを取り戻すために
10月の澄んだ空気の中を切り裂くように駆け抜ける。
見慣れた街の風景が、流れるように横を抜けていった。

思えば久しぶりに全力疾走をした気がする。それに、ここ最近、稽古もなにもしてなかったせいか、走り出して数分で息が上がってきた。
まさかここまで体が鈍っているとは....。

それでもがむしゃらに足を進めれば、
すこし先に人影が見えてきた。

ことり「あ!海未ちゃーん、おはよう♪走ってきたの?」

海未「お、おはよう.....ございます。すみま...せん、待た...せちゃ....って」

息切れでうまく言葉がでない。
それでもことりには伝わったのか「いいよー」と間延びした声が耳に入ってくる。
そしてあれは....

穂乃果「おはよう、海未ちゃん!!時間前だし気にしないでいいよー」

穂乃果が先に来ていた。先に。先に.......

海未「ほ、穂乃果よりも遅く着くとは........」

穂乃果「あ!海未ちゃん、穂乃果のことバカにしてるでしょー!3年生になってから遅刻0だもん!」

そんな自慢気に言われても....。今日は私が待たせてしまいましたが、当たり前ですからね?

353 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:25:07.76 ID:iipPUywQd.net
英玲奈「シビレ罠仕掛けたぞ」

あんじゅ「竜撃砲準備OKよ」

穂乃果「よーし、鬼人化!」

にこ「ばか、まだ早いわよ。大タル爆弾仕掛けるから攻撃しないで」

ツバサ「ね、ね。私にも代わってよ」

英玲奈「...君ゲームド下手だろう。やめとけ」

あんじゅ「マリオカート一周もできない人にモンハンは無理よ〜」

ツバサ「バカにしないで!今チャンスなんだから少しくらいいいじゃない!」バッ

英玲奈「あっ!...変なことするなよ」

ツバサ「これで攻撃ね」ポチ

英玲奈「バカ!その位置は」

ドカーーーン!

354 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:25:17.59 ID:04IxMof7d.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

355 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:26:04.77 ID:C9Z0lCtFd.net
海未「ええ、勉強の息抜きにSunnyの作曲作詞を手伝おうって話をしたので、今日からやろうと....ってどうしました?ことり」

話していると、ことりはおかしそうににクスクスと笑っていた。
今度は目も笑っていてホッとする。

ことり「いや、真姫ちゃんも海未ちゃんも受験勉強!なんていいながらも、結局花陽ちゃんたちのこと気にしてるだな〜って」

.....完全に見透かされてますね....。

海未「ま、まあ絵里たちは卒業のあとまでμ'sとして活動を続けて大学にうかってますからね。私たちだけが受験勉強を理由にしてアイドル研究部にいかないのも失礼ですし」

恥ずかしさから、つい早口になって弁明してしまった。
どうも私は恥ずかしいと早足になったり早口になったりと、行動が早くなるようです。なんて自己分析しないと恥ずかしさから死にそうだった。

...まあ気になるから仕方が無いじゃないですか。

もちろん、そんな見苦しい言い訳もことりには
お見通しのようで、私に背を向け、窓の外を見ながらまだクスクスと笑っていた。
あまり顔は窺い知れないが、肩が震えているようなのできっと笑っているのでしょう。ひとしきり笑って落ち着いたのかくるりと振り返り、

ことり「海未ちゃんも頑張っているから仕方ないよ〜。でも本当に絵里ちゃんたちはすごいよね。三年生になって改めて凄さがわかったなあ.....」^ ^

356 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:26:41.34 ID:hdAABIe50.net
「さぁ〜てと。それじゃあ、どう料理してあげようかなぁ〜?」

「ひぃぃ!」

「そんなに怖がらなくても……。あ、でも、『自分の』枕なら何してもいいよね」

完全に目を据わらせて、穂乃果は私の頬をつねりだした。ぐねぐねと引っ張って遊んでいる。

「ひょのひゃ!ひゃひひゅるのひょ〜!」

「あはは、何いってるのかわかんないや」

笑いながらも穂乃果はどこか不満気にしている。少しして、つねる指が離された。

357 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:26:56.54 ID:9eLR33SMd.net
善子「それは何を飲んでいるの?」

海未「夏です。私は夏を味わっているのぶぇっぷ」

善子「それはいいことね。私もラムネ買おうかしら」

海未「よろしければ、私の飲みかけをあげましょう」

善子「夏はもういいの?」

海未「夏は分け合うべきなのです。私は他の夏を探しに出かけます」

善子「そう。ありがとう、頂くわ」


女の子はラムネを勢いよく傾けてぐびりぐびり。いい飲みっぷりです。


善子「ありがぽうっぷ」

海未「どういたしまいっぷ」

うみよし『ふふふふふ』


少しだけ笑い合います。私の夏の、最初の出会いです。

358 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:27:05.46 ID:nPRBaF+rd.net
ラムネを買いました。

炭酸は苦手ですが、夏といえばラムネかサイダーという気がします。風鈴、朽ち果てたバス停の停留所、日照り、冷えたラムネ。スイカ


残念ながらスイカと停留所はなかったので、私は店先に座ってラムネをグビリ。夏ですね。


善子「あら、どうもこんにちは」

海未「こんにびわっぷ」

おっとげっぷが。

善子「失礼。こんにびわっぷ」


真似しなくていいです。

黒髪の頭にお団子を乗っけた女の子でした。とても可愛らしいです。

359 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:27:23.15 ID:MZPX8LLpd.net
まずは駄菓子屋です。祖父母の家の近くにあります。

ですが私、この駄菓子屋にはあまり来たことがありません。

私はおそるおそる店内を覗き込みました。


海未「こんにちはー」


誰も応えてくれません。

カウンターにはこう書かれてありました。
『お金はここに↓』


いいでしょう。
少し期待外れというか、悲しいというか、世界に一人取り残された感じはしましたが、これもまた田舎の夏。

私は品物を手にとって、代わりにお金を受け皿に落としました。

360 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:27:31.30 ID:VmZQ8jIjd.net
祖母「帽子はいらないかい?」

海未「いりません。夏ですから」

祖母「麦わら帽子が、一つあるよ」

海未「頂きましょう」


夏ですから。

私は麦わら帽子をかぶって外に出ました。

セミの声。
太陽。

むせ返るような濃密な夏の気配に心が躍ります。


静岡県沼津市内浦。

私、園田海未の夏を、始めましょう。

361 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:27:42.43 ID:4cMv3bPqd.net
まだ夏らしいことをしていません。

これはいけないと思いました。私はすぐさま立ち上がっておばあさまに声をかけます。


海未「少し出かけてきます」

祖母「気をつけてねぇ。どこへ行くんだい?」

海未「夏の始まりへ」


見送りはいらないと言ったのに、祖母はわざわざ玄関まで来てくれます。これはこれで夏らしい。

362 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:27:50.99 ID:hdAABIe50.net
「はぁ……、はぁ……」

「う〜ん、やっぱり汗で滑っちゃうなぁ……、そうだ!中にいれたらいいんだ!」

「えっ。ちょっと、嘘でしょ―――!?」

休む間もなく、穂乃果の指がズボッと勢い良く口内に侵入してくる。

「お邪魔しま〜す。……わぁ〜、にこちゃんの口の中、暖かいね!」

穂乃果の指が四方八方に動きまわり、にゅるにゅるとした感触が口内を刺激している。

腰が浮きそうになるのを必死に我慢して、洒落になってないから中止するように叫ぶ。

363 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:28:32.41 ID:KU48AOZJd.net
海未「ていっ」


振り回される手首の軌道に呼吸を合わせ、懐に体を重ね、裾を引きつけ、軸足を跳ね飛ばし、地面に叩きつけて自由を奪います。ウィナー! 一瞬でした。


ダイヤ「ああ、なんと素晴らしいのでしょう。素敵ですわ!」

ルビィ「うゅ」


良いことをして鼻は高いですが、私は不満でした。強盗を退治するなど夏ではありません。

何か夏らしいことをしなければ。私は立ち上がります。


海未「私は行きます。夏が呼んでいるのです」

ダイヤ「待ってください! せめてお名前だけでも」

海未「田中です。さらば」


スイカバーを舐めながら去りました。甘いですです。

364 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:28:43.37 ID:hdAABIe50.net
「あがが、あがががっ」

「あはははっ、にこちゃんやめてよ〜!舌があたってくすぐったいよ!」

あんたがやめろ!と伝わらない絶望。こうしている間にも数々の刺激が私を襲う。

口の中の形を探るようにくまなく触ってくるのが余計に苦しい。こいつわざとやっているんじゃないか。

「あがが〜!」

「もー、わかったよ、仕方ないなぁ」

やっと解放される―――と思いきや、今度は私の口を広げて、しげしげと口内観察をはじめた。

365 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:28:53.22 ID:x0l47emJd.net
海未「ていっ」


振り回される手首の軌道に呼吸を合わせ、懐に体を重ね、裾を引きつけ、軸足を跳ね飛ばし、地面に叩きつけて自由を奪います。ウィナー! 一瞬でした。


ダイヤ「ああ、なんと素晴らしいのでしょう。素敵ですわ!」

ルビィ「うゅ」


良いことをして鼻は高いですが、私は不満でした。強盗を退治するなど夏ではありません。

何か夏らしいことをしなければ。私は立ち上がります。


海未「私は行きます。夏が呼んでいるのです」

ダイヤ「待ってください! せめてお名前だけでも」

海未「田中です。さらば」


スイカバーを舐めながら去りました。甘いですです。

366 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:29:01.25 ID:IpSoDpkkd.net
それならば、と赤髪ツインテールさんはおもむろにケースに手を突っ込んである物を取り出しました。


ルビィ「うゅ!」

海未「スイカバー、ですか。私はメロンバー派なのですが」

ルビィ「うゅ」


邪道だ、と言わんばかりに首を振られます。いいでしょう。たしかにメロンは夏ではありません。私は受け取って会計を済ませました。


海未「ありがとうございます、お二人。良い夏を」

ダイヤ「良い夏を」

ルビィ「うゅ」


背を向けようとしたその時、レジから物騒な声が聞こえてきました。

367 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:29:11.11 ID:3VVulnMYd.net
あら可愛らしい。

姉妹でしょうか?仲良く並んでアイスケースをのぞき込む姿は、とても仲が良さそうに見えます。私は背後から声をかけました。


海未「もし、お二人」

ルビィ「うゅ?」

ダイヤ「はい? なんでしょう」

海未「私は夏を探しているのです。心当たりはありませんか?」

ダイヤ「探す、というとペットか何かでしょうか」

海未「夏は夏です。始めねばなりません」

368 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:29:20.45 ID:AlVvj7pJd.net
しばらく砂浜を歩いていたのですが、コンビニを見かけたので私は休憩することにしました。


なにせ暑いのです。

夏だからといえばそれまでですが、夏の暑さに耐えかねてコンビニへ逃げ込むのもそれはそれで夏らしいと私は思うのです。


みなさんはコンビニに来た時、まずどこに向かいますか? 私は飲み物コーナーです。何故かは分かりません。

あ、にごりほのか。


コンビニで涼んでいると、アイスコーナーから声が聞こえてきました。

369 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd3f-4iqd):2016/08/05(金) 23:29:28.60 ID:eDT9qemJd.net
海未「千歌さん。私は夏を探しているのです」

千歌「夏ですか! それなら今夜、友達と花火大会をやるんです。ええと、」

海未「ルシフェルです」

千歌「ルシフェルさんも一緒に花火しませんか? 花火、とても夏だと思います!」

海未「私が参加してもいいのですか?」

千歌「はい。夏は寛容ですから」

海未「それは素晴らしいです」


開始時間と場所を教えて貰って、私は千歌さんと別れました。

370 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:29:37.03 ID:+FZtBgDId.net
海未「大変でした」

千歌「ぅう……。すみません」

海未「いえ、大丈夫ですよ」


どうやら散歩中にリードを離してしまったようです。
まあ失敗は誰にでもあること。私は夏らしい寛容な心で彼女を許しました。


わおんわおん。

わおんわおんじゃありません。


海未「ところであなたは」

千歌「千歌です! 高海千歌!」

371 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:29:38.02 ID:hdAABIe50.net
「わぁ、すっごくぬらぬらしてる。なんだかえっちだね〜」

「ひょら!ひょのひゃ!」

「ごめんごめん、うそうそ」

ぬるん、という感触を残して指が引き抜かれる。

ああもう、口周りがヨダレでべとべとしてて、最悪。早く拭きたい。

「もう満足したでしょ……、どきなさいよ……」

「じゃあ、次ので最後にするね」

「なによ……、まだ何かする気なの……」

―――ちゅっ

色んな意味で疲れ果てていたから、反応が遅れた。

穂乃果が覆いかぶさってきたと思ったら、次の瞬間には立ち上がって、離れていった。

372 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:29:45.65 ID:dIUrEJwKd.net
駄菓子屋を離れ、私は海の方へ繰り出して行きました。


夏といえば海です。サンダルを脱いで砂浜を歩くと、熱いのです。東京では味わえません。ふふふふ。

素足で砂の感触を楽しんでいると、後ろからわおんわおんと何者かが近づいてきました。


千歌「わーーー! しいたけ止まってーーー!」


何やら不穏な気配。私はちらりと背後をふごっ。


千歌「しいたけーーーー!?」


わおんわおん。

373 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:29:53.67 ID:sxweHvQDd.net
まずは駄菓子屋です。祖父母の家の近くにあります。

ですが私、この駄菓子屋にはあまり来たことがありません。

私はおそるおそる店内を覗き込みました。


海未「こんにちはー」


誰も応えてくれません。

カウンターにはこう書かれてありました。
『お金はここに↓』


いいでしょう。
少し期待外れというか、悲しいというか、世界に一人取り残された感じはしましたが、これもまた田舎の夏。

私は品物を手にとって、代わりにお金を受け皿に落としました。

374 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:30:02.09 ID:y+rrcdN+d.net
まだ夏らしいことをしていません。

これはいけないと思いました。私はすぐさま立ち上がっておばあさまに声をかけます。


海未「少し出かけてきます」

祖母「気をつけてねぇ。どこへ行くんだい?」

海未「夏の始まりへ」


見送りはいらないと言ったのに、祖母はわざわざ玄関まで来てくれます。これはこれで夏らしい。

375 :名無しで叶える物語(spmode)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:30:22.30 ID:hfJ1CwMDd.net
海未「大変でした」

千歌「ぅう……。すみません」

海未「いえ、大丈夫ですよ」


どうやら散歩中にリードを離してしまったようです。
まあ失敗は誰にでもあること。私は夏らしい寛容な心で彼女を許しました。


わおんわおん。

わおんわおんじゃありません。


海未「ところであなたは」

千歌「千歌です! 高海千歌!」

376 :名無しで叶える物語(spmode)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:30:31.67 ID:PGrapbcod.net
しばらく砂浜を歩いていたのですが、コンビニを見かけたので私は休憩することにしました。


なにせ暑いのです。

夏だからといえばそれまでですが、夏の暑さに耐えかねてコンビニへ逃げ込むのもそれはそれで夏らしいと私は思うのです。


みなさんはコンビニに来た時、まずどこに向かいますか? 私は飲み物コーナーです。何故かは分かりません。

あ、にごりほのか。


コンビニで涼んでいると、アイスコーナーから声が聞こえてきました。

377 :名無しで叶える物語(spmode)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:30:41.12 ID:wLy+f/i4d.net
強盗「オラッ、金出せやっ!」


あらあら、強盗でしょうか。夏らしくありませんね。

レジの店員がそのならず者にどういった対応をしたかは知れません。

ともかく彼はナイフを持ち、さながら獣のように走り出しました。


強盗「テメッ、どけや!」

ルビィ「うゆっ!?」

ダイヤ「ルビィ伏せて!」


ああ美しきかな姉妹愛。それを見た瞬間、私の心は悪を許さぬ夏の炎に燃え上がったのです。めらめら。

378 :名無しで叶える物語(spmode)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:30:50.20 ID:ouEsla8dd.net
にこ「ちょ!誰よ、大タル爆弾ばくはつさせたの!」

穂乃果「まだ罠にかかってないのにー!」

あんじゅ「ダメージ喰らったんだけど」

ツバサ「これは罠?」シカケシカケ

にこ「罠かぶってる!」

穂乃果「あーあ、勿体ない」

あんじゅ「これじゃいっぺんに壊れちゃう」

英玲奈「ツバサ!話を聞け!」

ツバサ「この茶色のアイテムは?」

英玲奈「それはこやし玉だ。今は使うなよ」

ツバサ「わっ!こっち来たわ!くるなー!!」ポイポイ

にこ「あ!当たった!」

穂乃果「逃げちゃったよ...」

あんじゅ「罠が2個も無駄に...」

ツバサ「ふう...助かったわ」

英玲奈「...」ベシッ

ツバサ「いたっ!」

英玲奈「君はマリオカートでもやってろ」

ツバサ「そんなぁ...」

379 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:30:50.69 ID:hdAABIe50.net
「……穂乃果?」

唇に残った感触だけが、何をされたのかを物語っている。

見れば、頬を染めた穂乃果が、もじもじしながら私の反応を伺っていた。

「これまでご褒美っていうか、一週間お疲れ様っていうか。イヤだった、かな……?」

そんな顔で見られたら、私まで照れるでしょうが!

否応なしに熱くなっていく顔を、必死にクールダウンさせる。

「ううん、ありがと。嬉しい」

「……だよねっ!へへ、どういたしまして!」

穂乃果は初々しい様子から一転、眩しいほどの笑顔を見せた。

380 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:31:04.99 ID:0ybDaZsnd.net
海未「ていっ」


振り回される手首の軌道に呼吸を合わせ、懐に体を重ね、裾を引きつけ、軸足を跳ね飛ばし、地面に叩きつけて自由を奪います。ウィナー! 一瞬でした。


ダイヤ「ああ、なんと素晴らしいのでしょう。素敵ですわ!」

ルビィ「うゅ」


良いことをして鼻は高いですが、私は不満でした。強盗を退治するなど夏ではありません。

何か夏らしいことをしなければ。私は立ち上がります。


海未「私は行きます。夏が呼んでいるのです」

ダイヤ「待ってください! せめてお名前だけでも」

海未「田中です。さらば」


スイカバーを舐めながら去りました。甘いですです。

381 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:31:14.25 ID:YONr5hzNd.net
祖母「帽子はいらないかい?」

海未「いりません。夏ですから」

祖母「麦わら帽子が、一つあるよ」

海未「頂きましょう」


夏ですから。

私は麦わら帽子をかぶって外に出ました。

セミの声。
太陽。

むせ返るような濃密な夏の気配に心が躍ります。


静岡県沼津市内浦。

私、園田海未の夏を、始めましょう。

382 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:31:25.02 ID:J1TnrJSZd.net
【SS】キス魔にこにー [無断転載禁止]©2ch.net・
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1469185938/駄菓子屋を離れ、私は海の方へ繰り出して行きました。


夏といえば海です。サンダルを脱いで砂浜を歩くと、熱いのです。東京では味わえません。ふふふふ。

素足で砂の感触を楽しんでいると、後ろからわおんわおんと何者かが近づいてきました。


千歌「わーーー! しいたけ止まってーーー!」


何やら不穏な気配。私はちらりと背後をふごっ。


千歌「しいたけーーーー!?」


わおんわおん。

383 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:31:30.88 ID:hdAABIe50.net
(あーもう、可愛いわね!)

穂乃果は可愛さに骨抜きにされてしまいそうなのを抑えこむ。

私こそが宇宙ナンバーワンアイドルなのだから、誰かに骨抜きにされてはいけないのだ。

「穂乃果。とりあえず、手、洗ってきたら?ベトベトでしょ」

「え。ああー……」

私のヨダレでベトベトの指を眺めている穂乃果。

そのままじゃ何も触れないだろうし、引き戸くらいは私があけてあげよう。しかし、穂乃果は動く気配をみせない。

「穂乃果?」

「んぅー?」

どうしたのかしら、と様子を窺うと―――そこには、自分の人差し指を咥えている穂乃果がいた。

384 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:31:33.89 ID:VoBMX4f5d.net
絵里「ところで、今日の主役がいないけど」

海未「穂乃果なら駅前のパン屋さんが学校の近くまで出張販売に来てるとかで買いに行きました」

ことり「何か限定のパンが売ってるーとか言ってたよ」

にこ「ケーキ食べる前にパンを買いに行くって...全く、相変わらず食い意地が張ってるわね」

希「あはは。穂乃果ちゃんは誕生日だろうと何も変わらんね」

花陽「決めたら一直線。穂乃果ちゃんのいいところだと思うよ」

凛「凛もそー思う!」

絵里「...そうね」

385 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:32:31.52 ID:ANNr103Wd.net
にこ「え…?」

絵里「あっ…その…ごめんなさい…」

にこ「…わかったわよ。そこのツーバカ、練習するわよ」

穂乃果「う、うん…」

凛「わかったにゃ…」

希「えりち?」

絵里「なんでもない。ホントに」



花陽「ふう…疲れたね」

凛「暑かったにゃ〜!」

真姫「ちょっと絵里…」

386 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:32:41.58 ID:XVNPOj6Wd.net
絵里「いいえ練習はするわよ?」

穂乃果「そんな!?」

凛「鬼だ!」

絵里「海未の言うとおりよ。練習するわよ」

海未「絵里…」ジーン

にこ「にっこにっこ…にぃ…暑い…」ガチャ

真姫「ホントね…」

海未「にこ、真姫」

ことり「練習しようか…」

にこ「ええ〜、練習するの〜?」

ブチッ

絵里「うるさいわねえ!!したくないんだったらしなくていいわよ!」バン

8人「!?」

387 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:32:54.35 ID:4Da6Pm6Fd.net
祖母「帽子はいらないかい?」

海未「いりません。夏ですから」

祖母「麦わら帽子が、一つあるよ」

海未「頂きましょう」


夏ですから。

私は麦わら帽子をかぶって外に出ました。

セミの声。
太陽。

むせ返るような濃密な夏の気配に心が躍ります。


静岡県沼津市内浦。

私、園田海未の夏を、始めましょう。

388 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:33:03.93 ID:CKpX6694d.net
にこ「え…?」

絵里「あっ…その…ごめんなさい…」

にこ「…わかったわよ。そこのツーバカ、練習するわよ」

穂乃果「う、うん…」

凛「わかったにゃ…」

希「えりち?」

絵里「なんでもない。ホントに」



花陽「ふう…疲れたね」

凛「暑かったにゃ〜!」

真姫「ちょっと絵里…」

389 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:33:13.43 ID:ddyQByURd.net
絵里「なにかしら?」

真姫「暑さもあるかも知れないけど…これ」

絵里「何よこれ?…ハーブ?」

真姫「ペニーロイヤルハーブよ。ハーブティーの元ね」

真姫「効果は安眠、安らぎ、器官回復だから絵里に…」

絵里「ふふ…迷惑かけちゃったみたいね…」

真姫「生徒会長の前に一人の女…そこに注意ね?」

絵里「ええ…真姫は大人ね」クス

真姫「ヴェェ!?そ、そんなことないわよ」

絵里(そういうとこは子供ね…)

390 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-d+5h):2016/08/05(金) 23:33:14.68 ID:PqGdGvV3a.net
ちょっと通りますよあ
http://i.imgur.com/rU2XKvB.jpg

391 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:33:25.17 ID:0XRDbjgnd.net
まだ夏らしいことをしていません。

これはいけないと思いました。私はすぐさま立ち上がっておばあさまに声をかけます。


海未「少し出かけてきます」

祖母「気をつけてねぇ。どこへ行くんだい?」

海未「夏の始まりへ」


見送りはいらないと言ったのに、祖母はわざわざ玄関まで来てくれます。これはこれで夏らしい。

392 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:33:42.92 ID:hLP+C5Mid.net
絵里「いいえ練習はするわよ?」

穂乃果「そんな!?」

凛「鬼だ!」

絵里「海未の言うとおりよ。練習するわよ」

海未「絵里…」ジーン

にこ「にっこにっこ…にぃ…暑い…」ガチャ

真姫「ホントね…」

海未「にこ、真姫」

ことり「練習しようか…」

にこ「ええ〜、練習するの〜?」

ブチッ

絵里「うるさいわねえ!!したくないんだったらしなくていいわよ!」バン

8人「!?」〜

最近なぜだか体が重い。私はどこへ行くかも分からない恐怖と不安がずっと私を襲うのよ。そんな時…

あなたならどうする?

ことり「〜♪」

絵里「あら?ことりだけ?」ガチャ

ことり「そうだよ!」

ことり「海未ちゃん穂乃果ちゃんはトイレで1年生はまだ終わってないみたい」

絵里「へえ?」

ことり「にこちゃんと希ちゃんは?」

393 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:33:53.99 ID:YAP8UB7hd.net
海未「ええ、勉強の息抜きにSunnyの作曲作詞を手伝おうって話をしたので、今日からやろうと....ってどうしました?ことり」

話していると、ことりはおかしそうににクスクスと笑っていた。
今度は目も笑っていてホッとする。

ことり「いや、真姫ちゃんも海未ちゃんも受験勉強!なんていいながらも、結局花陽ちゃんたちのこと気にしてるだな〜って」

.....完全に見透かされてますね....。

海未「ま、まあ絵里たちは卒業のあとまでμ'sとして活動を続けて大学にうかってますからね。私たちだけが受験勉強を理由にしてアイドル研究部にいかないのも失礼ですし」

恥ずかしさから、つい早口になって弁明してしまった。
どうも私は恥ずかしいと早足になったり早口になったりと、行動が早くなるようです。なんて自己分析しないと恥ずかしさから死にそうだった。

...まあ気になるから仕方が無いじゃないですか。

もちろん、そんな見苦しい言い訳もことりには
お見通しのようで、私に背を向け、窓の外を見ながらまだクスクスと笑っていた。
あまり顔は窺い知れないが、肩が震えているようなのできっと笑っているのでしょう。ひとしきり笑って落ち着いたのかくるりと振り返り、

ことり「海未ちゃんも頑張っているから仕方ないよ〜。でも本当に絵里ちゃんたちはすごいよね。三年生になって改めて凄さがわかったなあ.....」

394 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:34:02.59 ID:J0oXnAZ2d.net
絵里「真姫、ありがとう…」

絵里「いただきます」

ゴクゴク…

絵里「ん〜…美味しい…」

絵里「まるで体が蒸留されるみたいに…」

クラッ

絵里「あら…?」

絵里「もう一口…」

ゴクゴク…

395 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:34:11.78 ID:mhTUN/RJd.net
にこ「え…?」

絵里「あっ…その…ごめんなさい…」

にこ「…わかったわよ。そこのツーバカ、練習するわよ」

穂乃果「う、うん…」

凛「わかったにゃ…」

希「えりち?」

絵里「なんでもない。ホントに」



花陽「ふう…疲れたね」

凛「暑かったにゃ〜!」

真姫「ちょっと絵里…」

396 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:34:14.11 ID:hdAABIe50.net
「……なにしてんの?」

一瞬、見惚れていた。呼吸が止まりそうになったことには気付かれなかっただろうか。

ぷはぁ、と指を咥えるのをやめた穂乃果が、にこっと笑って答える。

「どんな味するのかなぁって思って。にこちゃんって、甘いんだね!」

本当は聞かなくても答えはわかっていた。

万が一ということもあるからって聞かなきゃよかった。無自覚バカは恐ろしい。

「……ばーか。お饅頭食べてたからでしょ、あほのか。さっさと洗いに行ってきなさい!」

「はぁい」

階下に降りていこうとする、穂乃果の後ろ姿を見ながら。

宇宙のてっぺんまで届くような大きな声で。

うるさいほど鳴り響く鼓動をねじ伏せるように、私は私に宣言した。

―――絶対に、骨抜きになんてされてやらないんだから!

397 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:34:22.51 ID:YW5hjZi1d.net
-------------------------------------------------------

あのあと朝ご飯を食べて、諸々の準備をして家を出た時には、いつもの時間より10数分遅れていた。
その遅れを取り戻すために
10月の澄んだ空気の中を切り裂くように駆け抜ける。
見慣れた街の風景が、流れるように横を抜けていった。

思えば久しぶりに全力疾走をした気がする。それに、ここ最近、稽古もなにもしてなかったせいか、走り出して数分で息が上がってきた。
まさかここまで体が鈍っているとは....。

それでもがむしゃらに足を進めれば、
すこし先に人影が見えてきた。

ことり「あ!海未ちゃーん、おはよう♪走ってきたの?」

海未「お、おはよう.....ございます。すみま...せん、待た...せちゃ....って」

息切れでうまく言葉がでない。
それでもことりには伝わったのか「いいよー」と間延びした声が耳に入ってくる。
そしてあれは....

穂乃果「おはよう、海未ちゃん!!時間前だし気にしないでいいよー」

穂乃果が先に来ていた。先に。先に.......

海未「ほ、穂乃果よりも遅く着くとは........」

穂乃果「あ!海未ちゃん、穂乃果のことバカにしてるでしょー!3年生になってから遅刻0だもん!」

そんな自慢気に言われても....。今日は私が待たせてしまいましたが、当たり前ですからね?

398 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:34:30.73 ID:07xTkG1Od.net
祖母「帽子はいらないかい?」

海未「いりません。夏ですから」

祖母「麦わら帽子が、一つあるよ」

海未「頂きましょう」


夏ですから。

私は麦わら帽子をかぶって外に出ました。

セミの声。
太陽。

むせ返るような濃密な夏の気配に心が躍ります。


静岡県沼津市内浦。

私、園田海未の夏を、始めましょう。

399 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:34:39.47 ID:pyubIpFwd.net
善子「それは何を飲んでいるの?」

海未「夏です。私は夏を味わっているのぶぇっぷ」

善子「それはいいことね。私もラムネ買おうかしら」

海未「よろしければ、私の飲みかけをあげましょう」

善子「夏はもういいの?」

海未「夏は分け合うべきなのです。私は他の夏を探しに出かけます」

善子「そう。ありがとう、頂くわ」


女の子はラムネを勢いよく傾けてぐびりぐびり。いい飲みっぷりです。


善子「ありがぽうっぷ」

海未「どういたしまいっぷ」

うみよし『ふふふふふ』


少しだけ笑い合います。私の夏の、最初の出会いです。

400 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:34:49.13 ID:KrogJIaOd.net
希「さあ、ウチの出番や!ツバサさん、覚悟!」

ツバサ「望むところよ、東條さん」

にこ「希、負けたら承知しないわよ...」キーン

絵里「頼んだわよ、希...」キーン

希「ウチに任せとき!」

英玲奈「ツバサ、1対1だ...」キーン

あんじゅ「勝った方が優勝よ...」キーン

ツバサ「絶対勝ってみせるわ」

アーユーレディー?

希「へ?このかき氷って」

ツバサ「キャラメル味ね。美味しそうだわ」

ゴー!

ツバサ「ふむむむっ」パクパクパク

希「こ、これは...」

絵里「希!頑張って!」

にこ「早く食べなさい!」

希「むむ...」

ツバサ(やった、何か知らないけど動いてない。チャンスね)

英玲奈「いいぞツバサ!」

あんじゅ「勝てるわよ!」

絵里「希、早く!」

にこ「負けちゃうわよ!」

希「くっ...南無三!」パクパクパク

401 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:34:58.38 ID:eQP4aOQud.net


最近なぜだか体が重い。私はどこへ行くかも分からない恐怖と不安がずっと私を襲うのよ。そんな時…

あなたならどうする?

ことり「〜♪」

絵里「あら?ことりだけ?」ガチャ

ことり「そうだよ!」

ことり「海未ちゃん穂乃果ちゃんはトイレで1年生はまだ終わってないみたい」

絵里「へえ?」

ことり「にこちゃんと希ちゃんは?」

402 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:35:07.97 ID:GDCbhEwJd.net
駄菓子屋を離れ、私は海の方へ繰り出して行きました。


夏といえば海です。サンダルを脱いで砂浜を歩くと、熱いのです。東京では味わえません。ふふふふ。

素足で砂の感触を楽しんでいると、後ろからわおんわおんと何者かが近づいてきました。


千歌「わーーー! しいたけ止まってーーー!」


何やら不穏な気配。私はちらりと背後をふごっ。


千歌「しいたけーーーー!?」


わおんわおん。

403 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:35:24.01 ID:YsxTExpYd.net
英玲奈「シビレ罠仕掛けたぞ」

あんじゅ「竜撃砲準備OKよ」

穂乃果「よーし、鬼人化!」

にこ「ばか、まだ早いわよ。大タル爆弾仕掛けるから攻撃しないで」

ツバサ「ね、ね。私にも代わってよ」

英玲奈「...君ゲームド下手だろう。やめとけ」

あんじゅ「マリオカート一周もできない人にモンハンは無理よ〜」

ツバサ「バカにしないで!今チャンスなんだから少しくらいいいじゃない!」バッ

英玲奈「あっ!...変なことするなよ」

ツバサ「これで攻撃ね」ポチ

英玲奈「バカ!その位置は」

ドカーーーン!

404 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:35:35.66 ID:BNPWZjphd.net
ラムネを買いました。

炭酸は苦手ですが、夏といえばラムネかサイダーという気がします。風鈴、朽ち果てたバス停の停留所、日照り、冷えたラムネ。スイカ


残念ながらスイカと停留所はなかったので、私は店先に座ってラムネをグビリ。夏ですね。


善子「あら、どうもこんにちは」

海未「こんにびわっぷ」

おっとげっぷが。

善子「失礼。こんにびわっぷ」


真似しなくていいです。

黒髪の頭にお団子を乗っけた女の子でした。とても可愛らしいです。

405 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:35:42.57 ID:hdAABIe50.net
ほのほの編 終わりにこ

あとエピローグで終わりにこ
近日中に投下できたらいいなぁと思ってるにこ

406 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:35:48.71 ID:wk7wBljcd.net
にこ「ちょ!誰よ、大タル爆弾ばくはつさせたの!」

穂乃果「まだ罠にかかってないのにー!」

あんじゅ「ダメージ喰らったんだけど」

ツバサ「これは罠?」シカケシカケ

にこ「罠かぶってる!」

穂乃果「あーあ、勿体ない」

あんじゅ「これじゃいっぺんに壊れちゃう」

英玲奈「ツバサ!話を聞け!」

ツバサ「この茶色のアイテムは?」

英玲奈「それはこやし玉だ。今は使うなよ」

ツバサ「わっ!こっち来たわ!くるなー!!」ポイポイ

にこ「あ!当たった!」

穂乃果「逃げちゃったよ...」

あんじゅ「罠が2個も無駄に...」

ツバサ「ふう...助かったわ」

英玲奈「...」ベシッ

ツバサ「いたっ!」

英玲奈「君はマリオカートでもやってろ」

ツバサ「そんなぁ...」

407 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:36:00.86 ID:0SwnD7Jsd.net
海未「大変でした」

千歌「ぅう……。すみません」

海未「いえ、大丈夫ですよ」


どうやら散歩中にリードを離してしまったようです。
まあ失敗は誰にでもあること。私は夏らしい寛容な心で彼女を許しました。


わおんわおん。

わおんわおんじゃありません。


海未「ところであなたは」

千歌「千歌です! 高海千歌!」

408 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-d+5h):2016/08/05(金) 23:36:10.25 ID:PqGdGvV3a.net
ちょっと通りますよあ
http://i.imgur.com/rU2XKvB.jpg

409 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:36:11.41 ID:reDtMZNad.net
強盗「オラッ、金出せやっ!」


あらあら、強盗でしょうか。夏らしくありませんね。

レジの店員がそのならず者にどういった対応をしたかは知れません。

ともかく彼はナイフを持ち、さながら獣のように走り出しました。


強盗「テメッ、どけや!」

ルビィ「うゆっ!?」

ダイヤ「ルビィ伏せて!」


ああ美しきかな姉妹愛。それを見た瞬間、私の心は悪を許さぬ夏の炎に燃え上がったのです。めらめら。

410 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:36:21.11 ID:sSsTdvQCd.net


絵里「さて…亜里沙はもう寝たわね…」

絵里「今は…11時45分…」

絵里「そろそろ…」

ガサッ

絵里「!忘れてたわね…」

コトコト…

サーッ

ジョォォォ…

絵里「これは…美味しそうね」

411 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:36:33.90 ID:wY5F4N3sd.net
海未「千歌さん。私は夏を探しているのです」

千歌「夏ですか! それなら今夜、友達と花火大会をやるんです。ええと、」

海未「ルシフェルです」

千歌「ルシフェルさんも一緒に花火しませんか? 花火、とても夏だと思います!」

海未「私が参加してもいいのですか?」

千歌「はい。夏は寛容ですから」

海未「それは素晴らしいです」


開始時間と場所を教えて貰って、私は千歌さんと別れました。

412 :a(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:36:48.21 ID:geXuMCSNd.net
-------------------------------------------------------

あのあと朝ご飯を食べて、諸々の準備をして家を出た時には、いつもの時間より10数分遅れていた。
その遅れを取り戻すために
10月の澄んだ空気の中を切り裂くように駆け抜ける。
見慣れた街の風景が、流れるように横を抜けていった。

思えば久しぶりに全力疾走をした気がする。それに、ここ最近、稽古もなにもしてなかったせいか、走り出して数分で息が上がってきた。
まさかここまで体が鈍っているとは....。

それでもがむしゃらに足を進めれば、
すこし先に人影が見えてきた。

ことり「あ!海未ちゃーん、おはよう♪走ってきたの?」

海未「お、おはよう.....ございます。すみま...せん、待た...せちゃ....って」

息切れでうまく言葉がでない。
それでもことりには伝わったのか「いいよー」と間延びした声が耳に入ってくる。
そしてあれは....

穂乃果「おはよう、海未ちゃん!!時間前だし気にしないでいいよー」

穂乃果が先に来ていた。先に。先に.......

海未「ほ、穂乃果よりも遅く着くとは........」

穂乃果「あ!海未ちゃん、穂乃果のことバカにしてるでしょー!3年生になってから遅刻0だもん!」

そんな自慢気に言われても....。今日は私が待たせてしまいましたが、当たり前ですからね?

413 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ d300-tuv5):2016/08/05(金) 23:36:56.39 ID:ShC0MgXO0.net
乙乙

414 :a(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:37:03.69 ID:gEZjHF7Wd.net
海未「ええ、勉強の息抜きにSunnyの作曲作詞を手伝おうって話をしたので、今日からやろうと....ってどうしました?ことり」

話していると、ことりはおかしそうににクスクスと笑っていた。
今度は目も笑っていてホッとする。

ことり「いや、真姫ちゃんも海未ちゃんも受験勉強!なんていいながらも、結局花陽ちゃんたちのこと気にしてるだな〜って」

.....完全に見透かされてますね....。

海未「ま、まあ絵里たちは卒業のあとまでμ'sとして活動を続けて大学にうかってますからね。私たちだけが受験勉強を理由にしてアイドル研究部にいかないのも失礼ですし」

恥ずかしさから、つい早口になって弁明してしまった。
どうも私は恥ずかしいと早足になったり早口になったりと、行動が早くなるようです。なんて自己分析しないと恥ずかしさから死にそうだった。

...まあ気になるから仕方が無いじゃないですか。

もちろん、そんな見苦しい言い訳もことりには
お見通しのようで、私に背を向け、窓の外を見ながらまだクスクスと笑っていた。
あまり顔は窺い知れないが、肩が震えているようなのできっと笑っているのでしょう。ひとしきり笑って落ち着いたのかくるりと振り返り、

ことり「海未ちゃんも頑張っているから仕方ないよ〜。でも本当に絵里ちゃんたちはすごいよね。三年生になって改めて凄さがわかったなあ.....」

415 :a(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:37:21.60 ID:XoBG+ACKd.net
それならば、と赤髪ツインテールさんはおもむろにケースに手を突っ込んである物を取り出しました。


ルビィ「うゅ!」

海未「スイカバー、ですか。私はメロンバー派なのですが」

ルビィ「うゅ」


邪道だ、と言わんばかりに首を振られます。いいでしょう。たしかにメロンは夏ではありません。私は受け取って会計を済ませました。


海未「ありがとうございます、お二人。良い夏を」

ダイヤ「良い夏を」

ルビィ「うゅ」


背を向けようとしたその時、レジから物騒な声が聞こえてきました。

416 :a(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:37:29.48 ID:RvSb6nl/d.net
海未「ふふっ、冗談ですよ。穂乃果もいい意味でかわりましたしね。......でも遅刻はしないのが当たり前ですよ?」

冗談は嘘です。ちょっと本当にショックでした。はい。

隣で穂乃果が「わかってるよー」と拗ねて文句を垂れているのに気がついたが、はいはいと受け流す。見かねたことりがおかしそうに口を開いた。

ことり「海未ちゃんもいい意味で変わったよ〜。冗談なんて滅多に言わなかったのに」

海未「いい意味なんでしょうか...?」

少し、不安になる。穂乃果に変わった、といいながら、私は変わったと言われることに違和感を覚えるのだ。否、違和感というより拒否感、とでもいいましょうか。
とにかく私は自身が変わったことに
怯えてしまうのです。


だから聞いてしまう。
本当に『いい意味で』なのか。
その質問に答えたのはことりではなく、穂乃果だった。

穂乃果「うんうん!元から可愛いかったのにもっと可愛いくなったよ」

海未「なっ....///」

穂乃果「照れちゃうクセは変わってないね〜」

ニヤニヤとしながら、穂乃果は顔を覗き込んでくる。
自然、恥ずかしさから早足になった。

海未「も、もうっ!遅刻しますし行きますよ!!」

穂乃果「あ、まってよー!」

ことり「ふふっ♪」

「......」

(変われてないのは、私だけだよ....)

海未「ことり?どうかしましたか?」

後ろをふりかえれば、ことりはたちどまっていた。ことりは関係ないのに私が早歩きで置いていったからでしょうか...。

でも、別段なにもないようで

ことり「う、うん!なんでもないよ!なんでもっ!」

ことりは手をぶんぶんと横に振りながら否定した。そこまで必死に否定するなら本当になんでもないんでしょうけど...。

あと、どうでもいいですが
『ことりは手をぶんぶんと』って、どこかに飛んでいきそうな文ですよね。

417 :a(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdef-4iqd):2016/08/05(金) 23:37:47.66 ID:pUhgwlB/d.net
【SS】キス魔にこにー [無断転載禁止]©2ch.net・
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1469185938/それならば、と赤髪ツインテールさんはおもむろにケースに手を突っ込んである物を取り出しました。


ルビィ「うゅ!」

海未「スイカバー、ですか。私はメロンバー派なのですが」

ルビィ「うゅ」


邪道だ、と言わんばかりに首を振られます。いいでしょう。たしかにメロンは夏ではありません。私は受け取って会計を済ませました。


海未「ありがとうございます、お二人。良い夏を」

ダイヤ「良い夏を」

ルビィ「うゅ」


背を向けようとしたその時、レジから物騒な声が聞こえてきました。

418 :a(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:37:56.68 ID:ff+xo/4hd.net
絵里「いいえ練習はするわよ?」

穂乃果「そんな!?」

凛「鬼だ!」

絵里「海未の言うとおりよ。練習するわよ」

海未「絵里…」ジーン

にこ「にっこにっこ…にぃ…暑い…」ガチャ

真姫「ホントね…」

海未「にこ、真姫」

ことり「練習しようか…」

にこ「ええ〜、練習するの〜?」

ブチッ

絵里「うるさいわねえ!!したくないんだったらしなくていいわよ!」バン

8人「!?」

419 :a(茸)@\(^o^)/ (スップ Sd6f-4iqd):2016/08/05(金) 23:38:05.64 ID:XKoy4nhRd.net
海未「ていっ」


振り回される手首の軌道に呼吸を合わせ、懐に体を重ね、裾を引きつけ、軸足を跳ね飛ばし、地面に叩きつけて自由を奪います。ウィナー! 一瞬でした。


ダイヤ「ああ、なんと素晴らしいのでしょう。素敵ですわ!」

ルビィ「うゅ」


良いことをして鼻は高いですが、私は不満でした。強盗を退治するなど夏ではありません。

何か夏らしいことをしなければ。私は立ち上がります。


海未「私は行きます。夏が呼んでいるのです」

ダイヤ「待ってください! せめてお名前だけでも」

海未「田中です。さらば」


スイカバーを舐めながら去りました。甘いですです。

420 :a(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:38:17.22 ID:V/gsRc92d.net
あら可愛らしい。

姉妹でしょうか?仲良く並んでアイスケースをのぞき込む姿は、とても仲が良さそうに見えます。私は背後から声をかけました。


海未「もし、お二人」

ルビィ「うゅ?」

ダイヤ「はい? なんでしょう」

海未「私は夏を探しているのです。心当たりはありませんか?」

ダイヤ「探す、というとペットか何かでしょうか」

海未「夏は夏です。始めねばなりません」

421 :a(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd87-4iqd):2016/08/05(金) 23:38:27.34 ID:0TE4Tbejd.net
絵里「真姫、ありがとう…」

絵里「いただきます」

ゴクゴク…

絵里「ん〜…美味しい…」

絵里「まるで体が蒸留されるみたいに…」

クラッ

絵里「あら…?」

絵里「もう一口…」

ゴクゴク…

422 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/05(金) 23:39:00.39 ID:DvY3y2km0.net
不覚にも興奮した

423 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/05(金) 23:57:13.99 ID:hdAABIe50.net
にっこにっこにー

424 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-d+5h):2016/08/06(土) 00:01:38.93 ID:zylQAhxWa.net
控えめに言ってちんこ立った

425 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-d+5h):2016/08/06(土) 00:02:26.90 ID:zylQAhxWa.net
これくらいソフトな方が逆にエロい

426 :名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ (アークセー Sx07-ouyS):2016/08/06(土) 00:50:48.81 ID:wFWOC0NOx.net
乙にこ

427 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ df5b-d+5h):2016/08/06(土) 00:59:36.43 ID:DnwF5FAT0.net
乙にこ
ワッチョイのおかげで快適に読める

428 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 73b3-iKNB):2016/08/06(土) 02:05:07.52 ID:KakpbOnr0.net
脳内の半分以上が性欲で汚染されてるゴミ共は死ね

429 :名無しで叶える物語(泡盛)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7bda-d+5h):2016/08/06(土) 03:18:06.95 ID:iLX/lqvJ0.net
信じられん
最終章なのにこの反応ってありえんだろ

そらSSも廃るわ

430 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ドコグロ MM3f-d+5h):2016/08/06(土) 03:31:37.95 ID:vrZyLPPuM.net
ほのほのしてきた

431 :名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ f749-d+5h):2016/08/06(土) 09:19:43.45 ID:uHUPhlt40.net
ほのにこいいゾ〜^

432 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/06(土) 15:53:15.65 ID:LPJ7VLFX0.net
保守

433 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/06(土) 22:15:39.23 ID:J0WYTyxMa.net


434 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/06(土) 23:30:46.78 ID:LPJ7VLFX0.net
糞スレ乱立保守

435 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/07(日) 00:01:58.84 ID:muAYqbDxa.net


436 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 73b3-iKNB):2016/08/07(日) 01:33:29.47 ID:CTIJazG90.net
ゴミスレをほしゅしてどうすんだ

437 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/07(日) 06:06:56.66 ID:ZNvkjFeba.net


438 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr07-d+5h):2016/08/07(日) 12:28:32.04 ID:57vXeD6Or.net


439 :名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/ (ワッチョイ 67d1-hF4X):2016/08/07(日) 14:02:06.65 ID:ppmYYKK80.net
乳のデカイは七難隠す

440 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/07(日) 16:46:55.47 ID:7tSqHmo+a.net


441 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/07(日) 21:37:02.49 ID:GCeBuU5n0.net
保守

442 :名無しで叶える物語(空中都市アレイネ)@\(^o^)/ (ワッチョイ efbc-d+5h):2016/08/07(日) 21:59:15.31 ID:UsEVRV9Q0.net
http://imgur.com/HgsfLaq.png
http://imgur.com/qtZItgy.png
http://imgur.com/j5uKD2u.png

ドイツさんのSS以外にレスする行為は獣姦罪に値する

443 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/07(日) 22:35:04.30 ID:2lZI/tCJa.net
>>442
グロ

444 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/08(月) 07:05:43.19 ID:siaZHqrWa.net


445 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/08(月) 14:20:43.31 ID:d7bP4xY5a.net


446 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/08(月) 19:27:01.67 ID:mKoYH2qga.net


447 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-+Lqe):2016/08/08(月) 21:20:39.02 ID:fUeWc16x0.net
予定は未定にこ
ちょいと週末まで待っててほしいにこ

448 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ d300-tuv5):2016/08/08(月) 21:42:26.14 ID:wXIZ6AUi0.net
了解

449 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/08(月) 21:52:09.56 ID:UYjR9FV80.net
にごぉ

450 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/09(火) 00:01:50.67 ID:vlQA6IKIa.net
待ってる

451 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 73b3-iKNB):2016/08/09(火) 00:01:54.96 ID:G0raWCxU0.net
>>448
>>449
死ね

452 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/09(火) 07:11:43.78 ID:6gNgFtQBa.net


453 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/09(火) 13:06:13.39 ID:JwyYUgM50.net


454 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/09(火) 18:44:09.36 ID:HzyY3jFIa.net
 

455 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MM2f-d+5h):2016/08/09(火) 20:23:49.84 ID:DmkxYG3ZM.net
http://imgur.com/2QuYtwD.png
ずっと恋い焦がれていた場所

それでもなお少年は決別する

真の意味で再び胸を張って戻ってくるために
右の拳を握り締めて
http://imgur.com/2QuYtwD.png

456 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/09(火) 23:19:54.03 ID:JwyYUgM50.net
>>455
グロ

457 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ (オッペケ Sr07-d+5h):2016/08/10(水) 08:21:20.15 ID:LTlyNhNmr.net


458 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/10(水) 12:37:23.56 ID:tAIl1jfXa.net
 

459 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-tuv5):2016/08/10(水) 17:44:14.58 ID:Bh/h1DdUa.net


460 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ f329-d+5h):2016/08/10(水) 22:21:38.06 ID:O210FHhC0.net
保守

461 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/11(木) 00:09:43.38 ID:lSZ+eTuja.net
 

462 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/11(木) 08:31:53.38 ID:lSZ+eTuja.net
週末かもん

463 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/11(木) 14:10:27.39 ID:4/KBRBDAa.net


464 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8300-b1iS):2016/08/11(木) 20:07:02.28 ID:JSG7br100.net
保守

465 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/12(金) 00:01:14.88 ID:4UUg7qN7a.net
 

466 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/12(金) 14:18:35.89 ID:u3/z7KOFa.net
 

467 :名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ (アークセー Sx8d-k2mS):2016/08/12(金) 16:25:00.69 ID:Tqf7CePjx.net
まってるにこ

468 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/12(金) 22:11:19.53 ID:FfJDgk1Wa.net
そろそろかな

469 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 3976-MTuc):2016/08/12(金) 22:59:53.14 ID:4tlJpMZz0.net
今日はないにこ

470 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8300-b1iS):2016/08/12(金) 23:31:09.43 ID:mP4mr1qy0.net
わかった待つにこ

471 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 4bb3-e58g):2016/08/13(土) 00:19:25.81 ID:WF2fqQs10.net
>>470
消えろカス

472 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MMd0-3Vwo):2016/08/13(土) 01:27:47.70 ID:RXtP4BuzM.net
死ねや糞ニート

お前完結スレで黙々とss貼っとけ

473 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdf8-MTuc):2016/08/13(土) 13:17:17.89 ID:qJqf71vld.net
ho

474 :名無しで叶える物語(世界最後の大陸)@\(^o^)/ (オッペケ Sr8d-3Vwo):2016/08/13(土) 15:41:20.24 ID:yQPMqliSr.net
うほ

475 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (バックシ MMd0-3Vwo):2016/08/13(土) 17:30:24.47 ID:9ybvNZO9M.net
http://imgur.com/II7NNtJ.png

http://imgur.com/II7NNtJ.png

476 :名無しで叶える物語(世界最後の大陸)@\(^o^)/ (オッペケ Sr8d-3Vwo):2016/08/13(土) 22:09:29.35 ID:AK4tXTKAr.net
>>475
グロ

477 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/14(日) 06:32:18.84 ID:GXsSNbO6a.net
 

478 :名無しで叶える物語(京浜急行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 6b29-3Vwo):2016/08/14(日) 13:33:01.58 ID:V9cp1FQa0.net


479 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 3976-MTuc):2016/08/14(日) 20:52:36.79 ID:0g3qD4iT0.net
お盆が思ったより忙しいので延期にこ

480 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/14(日) 21:12:46.17 ID:lkmZBWPRa.net
仕方ない
待つか

481 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/15(月) 13:08:36.05 ID:l59oE4+4a.net
保守

482 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/15(月) 20:07:11.86 ID:C+08b/W0a.net


483 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/15(月) 23:48:22.22 ID:l59oE4+4a.net
 

484 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/16(火) 13:12:15.74 ID:ibY1P5Paa.net
 

485 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 3976-MTuc):2016/08/16(火) 21:56:57.08 ID:Aondd8LU0.net
保守にこ

486 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/17(水) 08:21:19.31 ID:fesLLl5Za.net


487 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/17(水) 14:02:03.69 ID:Ar6cfhpva.net
 

488 :名無しで叶える物語(空中都市アレイネ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 26bc-3Vwo):2016/08/17(水) 14:38:14.24 ID:69q3APVL0.net
なんで笑が死なねえといけねえンだよ
http://imgur.com/CDPRFu7.png
http://imgur.com/ujUBXyg.png
http://imgur.com/jFAPPns.png
http://imgur.com/Ks71Bv0.png
http://imgur.com/p9Mfuki.png
http://imgur.com/Rodc6ve.png
http://imgur.com/mLDvwUB.png
テメーらが死ね救いようのないゴミクズ共

489 :名無しで叶える物語(地震なし)@\(^o^)/ (オッペケ Sr8d-3Vwo):2016/08/17(水) 14:42:04.83 ID:U0bgCqkEr.net
>>488
グロ

490 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa05-b1iS):2016/08/17(水) 23:27:22.25 ID:E6xcUx45a.net
保守

491 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/18(木) 13:33:00.65 ID:K+JOB3Jna.net


492 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/18(木) 23:33:57.95 ID:BbSDaWg6a.net


493 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/19(金) 13:03:57.81 ID:W7xHv/pna.net


494 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (JP 0H2f-HNW7):2016/08/19(金) 16:07:11.88 ID:KTIEC7fLH.net
http://imgur.com/7IyuPVj.png

オティヌスを赦すべきかどうか今日ここで俺は

私は人類の強さを試してみたいと思う

http://imgur.com/7IyuPVj.png

495 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-D2ET):2016/08/19(金) 19:47:46.20 ID:TE5kuycR0.net
せるふ保守にこ

496 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/19(金) 23:52:22.91 ID:20zbCPC8a.net
>>494 グロ

497 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/20(土) 12:31:21.10 ID:QfcWFJv/a.net
保守

498 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/20(土) 22:10:56.77 ID:ma1LE5PDa.net


499 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/21(日) 00:01:25.42 ID:esKsbEb5a.net


500 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/21(日) 13:18:37.11 ID:mIcbmPA+a.net


501 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-D2ET):2016/08/21(日) 20:47:06.76 ID:IhMJxYJl0.net
セルフ保守にこ!

502 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/22(月) 07:42:05.03 ID:so44Lh8la.net
保守

503 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/22(月) 16:35:46.13 ID:r6r6OcJAa.net


504 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ cb76-D2ET):2016/08/22(月) 22:54:40.74 ID:axzaXgVK0.net
セ保に

505 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/23(火) 06:14:40.94 ID:qXr+8H2sa.net


506 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/23(火) 22:41:04.81 ID:/R5IzI2Aa.net


507 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/24(水) 13:24:40.57 ID:yORiLro+a.net


508 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ fb74-QOS2):2016/08/24(水) 14:19:05.19 ID:UTzM/IVE0.net
これもはや荒らしじゃね?

509 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa47-LSUn):2016/08/24(水) 23:36:38.04 ID:+VBgNN4na.net
まだか

510 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 00:39:29.06 ID:0gXKCz760.net
変に考えすぎて進まないにこ
申し訳ないにこ

511 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ dfb3-8u4q):2016/08/25(木) 01:05:26.22 ID:Y/DF3bWx0.net
いらねーよ落とせ

512 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8174-t1qj):2016/08/25(木) 01:26:28.20 ID:BPS12U5E0.net
頑張るにこ

513 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 4000-t1qj):2016/08/25(木) 08:06:25.28 ID:UKOkN4m60.net
全部書き終わったらまた立てればよくね
今までだって半分エタみたいなもんだし

514 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa01-rVUj):2016/08/25(木) 21:31:01.28 ID:jAW34fo2a.net
保守

515 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:17:41.48 ID:0gXKCz760.net
ふんぎりついたので投下するにこー

516 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:18:27.20 ID:0gXKCz760.net



ピピピピッ―――かちゃ。

「ふわぁ。朝ね……。起きなくちゃ……」

目覚まし時計へと伸ばしていた手を引っ込めて、もぞもぞと体を丸めて暖を取る。

しかし、いつまでもそうしているわけにはいかない。

少しだけためらってから布団をはねのける。

517 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:19:04.12 ID:0gXKCz760.net
(うぅ、さむ……)

冷気に晒され、ぶるりと震える肉体を抑え込みながらベッドから起き上がる。

ふつふつと沸き起こる二度寝したい気持ちに蓋をして、なんとなく時計を見てみれば、現在時刻は昨日と同じ。

『お願い』用に調整した、早めの設定時刻のままだった。

(あぁ、戻すの忘れてた……)

518 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:19:14.96 ID:yknXp0Njd.net
花陽「えっ、凛ちゃんがそんなことを?」

にこ「ファンのみんなにもっとうなぎの可愛さを伝えたいにこ」

花陽「うさぎなら可愛いけど、うなぎは……やっぱり食べ物かなあ」

にこ「うなぎが美味しすぎるのがいけないにこ?」

花陽「そ、それはどうかな……?」

にこ「やってみるにこ。『うなぎおいしいにこ』は封印するにこ」

花陽「封印シチャウノオォ!!?」

にこ「あー、うなぎまずいにこ……。全っ然箸が進まないにこ……」パクパク

花陽「それ、別にうなぎ可愛くなってないよね……」

にこ「やっぱり食べ物じゃないにこ。ペットにするしかないにこ……」ガツガツ

花陽(こんなに美味しそうに食べてちゃ説得力ゼロだよ……)

にこ「あー、まずいにこ! もう一杯にこ!」


青汁はdisっても可愛くならなかったにこ

519 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:19:24.16 ID:E9oTY8fUd.net
希「って言うか今までよくそれでやってこれたね? 誰かに怒られなかった?」

にこ「最初は先生の口元が引きつってたように見えなくもなかったけど、気のせいだったにこ」

希「それ気のせいやないよ……。たぶん諦めただけやね」

にこ「少なくともこの学校でμ'sを知らない人はいないにこ。にこのキャラが受け入れられてるのは当然にこ」

希「それ! それがいけないんよ。μ'sを知らないような人を相手に練習するのがいちばんやね」

……

「キンキンに冷えてまっせ」

にこ「あ、はい……。じゃあおひとつ頂きます」チャリン

「おおきに! ルーレット当たるとええな?」ドゥルル……

デン!

「あいやー……。残念無念、また買うてな!」

にこ「はい。それではまた明日」ペコリ

にこ「……どう?」

希「いい感じやね」ビシッ

にこ「自販機相手で本当に練習になるにこ?」

希「んー、でも今の完璧やったよ?」プシュッ

にこ「本当にこ? ただジュース買わされただけのような気がするにこ……」

希「あはは、気のせいや気のせい……」ゴクゴク

にこ「……」

希「ひ、一口くらい貰ったっていいやん! ほら、あとはにこっちの分」サッ

にこ「でも少し自信がついたかもしれないにこ」ゴクッ

希「その意気やその意気。次は駅員さん相手に練習してみよっか?」

にこ「い、いきなりハードル上がったわね……」


ただジュースが飲みたかっただけやないよ?

520 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:19:43.82 ID:fhKR3w13d.net
にこ「真姫ちゃんって、回らないお寿司しか食べないイメージがあるにこ」

真姫「どんなイメージよ……。でも正直、魚ってあんまり好きじゃないのよね。生臭いって言うか」

にこ「そんな真姫ちゃんのためにいいメニューがあるにこ」サッ

真姫「ミートボール、焼豚、チョコレート!? 何これ、寿司でも何でもないじゃない」

にこ「その通りにこ。ついでに言うと酢飯じゃないからシャリが苦手な人でも食べられるにこ」

真姫「ね、ねぇにこちゃん。私たち、お寿司を食べに来たのよね?」

にこ「そうにこ。あ、余ったシャリにガリを載せてもおいしいにこ」

真姫「いいわ、無難に玉子にしとく。にこちゃんは?」

にこ「にこはもちろんうな……穴子にこ」

……

にこ「穴子おいしいにこ。一つ食べるにこ?」モグモグ

真姫「穴子ってその……食感がアレよね。どうしても苦手なのよ」

にこ「そういう人けっこう多いみたいにこ」モグモグ

真姫「この玉子、だしが効いてて美味しいわね」モグモグ

にこ「うどんもおすすめにこ。あらからとっただしにこ」

真姫「お寿司屋に来てうどん……?」

にこ「麺はよくあるゆでうどんって感じだけど、スープはおいしいにこ。濃いめだからお湯で薄めて何杯でも飲めるにこ」

真姫「へ、へぇー。にこちゃんって詳しいのね」

にこ「それほどでもないにこ」ドヤァ

真姫「はいはい。穴子のタレついてるわよ」

にこ「うわっ、いつの間に……。この服気に入ってたのに汚れちゃったにこ」フキフキ

真姫「何でお寿司食べるのに白い服なんて来てくるのよ。醤油なんてついたら落ちないわよ?」

にこ「これでもおしゃれしてきたつもりにこ。

521 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:19:49.57 ID:0gXKCz760.net
どうしたものかと思案してみるものの、目は既に冴えている。二度寝しようにも出来ない状態だ。

時間を無駄にしたような気がしたけれど、早起きに越したことはない。

気を取り直して、朝食の準備に取り掛かることに決めた。

「……よし。朝ごはん作るわよっ」

ぱしん、と頬を軽く叩いて気合をいれる。今日も、一日がんばろう。

お仕事で疲れてるママのため。最高に可愛い妹達のため。今日もおいしいご飯を作るのだ。

522 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:20:56.19 ID:9q94fe3wd.net
希「って言うか今までよくそれでやってこれたね? 誰かに怒られなかった?」

にこ「最初は先生の口元が引きつってたように見えなくもなかったけど、気のせいだったにこ」

希「それ気のせいやないよ……。たぶん諦めただけやね」

にこ「少なくともこの学校でμ'sを知らない人はいないにこ。にこのキャラが受け入れられてるのは当然にこ」

希「それ! それがいけないんよ。μ'sを知らないような人を相手に練習するのがいちばんやね」

……

「キンキンに冷えてまっせ」

にこ「あ、はい……。じゃあおひとつ頂きます」チャリン

「おおきに! ルーレット当たるとええな?」ドゥルル……

デン!

「あいやー……。残念無念、また買うてな!」

にこ「はい。それではまた明日」ペコリ

にこ「……どう?」

希「いい感じやね」ビシッ

にこ「自販機相手で本当に練習になるにこ?」

希「んー、でも今の完璧やったよ?」プシュッ

にこ「本当にこ? ただジュース買わされただけのような気がするにこ……」

希「あはは、気のせいや気のせい……」ゴクゴク

にこ「……」

希「ひ、一口くらい貰ったっていいやん! ほら、あとはにこっちの分」サッ

にこ「でも少し自信がついたかもしれないにこ」ゴクッ

希「その意気やその意気。次は駅員さん相手に練習してみよっか?」

にこ「い、いきなりハードル上がったわね……」


ただジュースが飲みたかっただけやないよ?

523 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:21:09.01 ID:0gXKCz760.net



「にこ、時間大丈夫なの?」

ママは壁掛け時計に目を遣りながら心配そうに尋ねる。

そういえば、早出をするのは昨日までだということを伝えていなかった。

「今日からはいつも通りなの」

「あぁ、そうだったの」

答えに納得したのか、話を掘り下げることなく食後のコーヒーに口をつける。

ママには、早出したり、お弁当を作ったり、ちょっと遅く帰ってきたり―――といった私の行動を『友達との約束』としか話していない。

あまり気にする様子がないのは、信用されているからだろうか。

524 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:21:34.14 ID:zPy+uh0Dd.net
絵里「ふぅ……何だか疲れたわね」ハァ

にこ「そうにこ。甘いものでも食べたいにこ」

絵里「残念だけどアイスは昨日食べてしまったの。あ、飲み物でよければあるわよ」

にこ「飲むにこ」

絵里「ちょっと待っててね。いま用意するわ」スタッ


にこ「これは……ミルクティーにこ? 確かに甘いけど……正直他のを期待してたにこ」

絵里「同じミルクティーでも、これはハチミツ入りのチャイよ」

にこ「チャイ? 道理で不思議な香りがするにこ」

絵里「香辛料入りのマサラチャイにハチミツを入れてまろやかにしてみたの。このためにわざわざ安い茶葉を買ってきたのよ」

にこ「高い茶葉じゃなくて?」

絵里「ええ。チャイを作るときはできるだけ安い茶葉を使うの。高級なのを使うと……あんまり美味しくないのよ。不思議よね」

にこ「安い茶葉のほうが美味しくなるなんて不思議にこ」

絵里「高級な茶葉は香りが強いから、そこに香辛料が入ると方向性がブレちゃうのかしらね? あまりよく分からないんだけど」

にこ「奥が深いにこ」

絵里「ごめんなさい、つまらない話をして。氷で薄くなる前に飲みましょうか?」

にこ「……」ズズッ

絵里「どう?」

にこ「おいしいにこ。いつものミルクティーもおいしいけど、これはまた一味違うって言うか……」ズズッ

絵里「気に入ってくれて嬉しいわ」

にこ「にこのためにわざわざ用意してくれたにこ?」

絵里「そ、そうよ。喜んでくれるかなーって思って……」ズズッ

にこ「また飲みたいにこ」プハァ

525 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:21:51.98 ID:5EvN735Dd.net
ことり「はーい、どうぞ」タマゴボーロパラパラ

チュンチュン! チュン!

にこ「ちょっとことり、鳩に餌をあげないでって書いてあるのが読めないにこ?」

ことり「んー、でも今日、鳩の日(8/10)だよ?」

にこ「関係ないにこ。公園に鳩が住み着くと困る人がいるにこ」

ことり「……どうして困るの? 可愛いのに」

チュン!

にこ「それは……。よく分からないにこ」

ことり「ならいいよね? ほーら」パラパラ

チュンチュン!

にこ「とにかくだめなものはだめにこ! どうしてもって言うならにこが食べるにこ!」ガシッ ザバー

ことり「に、にこちゃん全部食べちゃったの!?」

にこ「仕方ないにこ。これで公園の平和は守られたにこ」ペロッ

ことり「……もう一袋あるもんね」サッ

にこ「うっ……。二袋は厳しいにこ」

ことり「でも、よく考えたらにこちゃんの言うとおりかも……。鳩さんごめんね?」

チュン…… バサバサッ



526 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:21:59.78 ID:0gXKCz760.net
「……あれ?でも、にこ……」

なあんてぼんやり思っていると、ママは新聞を読む手を止めて、思案するような表情で台所のほうを見ている。

目線の先を追いながら、一体なんだろうと言葉を待つ。

「お弁当、三個作ってるけど……。お弁当はいつも通りじゃないの?」

「―――あっ」

ママの分。私の分。妹たちは給食なのでお弁当はなし。

残る一個は、誰の分か。答えは一つだった。

527 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:22:25.34 ID:yFJPdEmzd.net
ことり「はあ……」

にこ「ことりがため息なんて珍しいにこ」

ことり「最近ンミチャンが冷たい気がするんだ。今日も私が映画に誘ったら用事があるって断られたし」

にこ「用事があったなら仕方ないにこ。また次誘うにこ」

ことり「え? 今日も昨日も一昨日も断られてばっかりだよ?」

にこ「断られすぎにこ。何か思い当たる節でもあるにこ?」

ことり「一度だけうなぎを食べに行ったことがあったんだけどね。その時のンミチャンは何だかこわかったな」

にこ「怖かったにこ?」

ことり「んーとね、何と言うか……ギラギラしてた気がする」

528 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:22:42.45 ID:vlunNp96d.net
にこ「にこが悪かったにこ。そろそろ機嫌直してほしいにこ」

絵里「別にいつも通りだけど」ツーン

にこ「許してにこー♡」エヘッ

絵里「何のつもり? 許すも何も、最初から怒ってなんかないわ」ツーン

にこ「チッ、にこと二人のときはいつも優しいくせに……」ボソッ

絵里「あのね、知らないみたいだから言っておくけど、可愛いからって何しても許されると思ったら大間違いよ」

にこ「可愛い? いま可愛いって言ったにこ? 嬉しいにこ♡」

絵里「も、もう! そんな顔されたら怒るに怒れないじゃない……」

にこ「やっぱり怒ってたにこ」

絵里「ええそうよ、怒ってたわ。にこがあんまりにも空気の読めない発言をするから」

にこ「ごめんにこ」

絵里「茶葉だって一生懸命選んだのよ? にこが喜ん

529 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:22:53.64 ID:2nfs9JX1d.net
にこ「ほむまんおいしいにこ。正直もう食べ飽きてるはずなんだけど……」モグモグ

穂乃果「毎日でも食べられるのがウリだからね」エヘン

にこ「よく言うにこ。饅頭飽きたってぼやいてたのは誰だったか……」

穂乃果「でもおいしいでしょ?」

にこ「おいしいにこ」モグモグ

穂乃果「それにしても、にこちゃんが部室の鍵持っててくれてよかったよ。教室行ったら鍵がかかってるんだもん」

にこ「でも玄関は開いてたにこ。ってことは……!?」

穂乃果「ん? どうしたのにこちゃん」

にこ「玄関が開いてたってことは、誰かいるはずにこ!」

穂乃果「確かに、先生がいてもおかしくないかも……」

にこ「職員室、行ってみるにこ」スタッ

穂乃果「えー? ここにいようよ」

にこ「何でにこ。帰りたいんじゃないにこ?」

穂乃果「んー、そうなんだけど、にこちゃんと一緒だし帰れなくても別に……」

にこ「にこは帰るにこ」

穂乃果「酷い! 私一人置いていくつもり?」


こんなときくらい素直に言えないにこ?

530 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:23:06.17 ID:0gXKCz760.net
(……凛の分だ)

やってしまったと頭を抱える。一週間も続けていたせいで、体が勝手に動いていた。

(どうして凛のお弁当箱、まだ持ってるのよ……)

返していないとおかしいはずなのに。昨日のお昼休み、凛とのやりとりを思い出してみる。

『ごちそうさまにゃ〜。今日もとってもおいしかったよ!』

『はいはい、どーも。ま、にこが作ったんだから当たり前よね』

『とかいいつつ、すっごく嬉しそうだよね。にこちゃんの顔、にやけてるにゃ!』

『あー、うっさいうっさい。そーゆーのいいから、さっさとお弁当箱渡しなさいよっ』

『え?』

『はーやーく!』

『あ、うん……わかったにゃ』

はい。お弁当を褒められたことにニヤけて、箱を受け取るというか、むしろぶん取っていた。

あの時、どうにも凛が変な顔をしているなと思っていたんだけど、今やっとその理由がわかった。私はアホか。

531 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:23:44.85 ID:hh+ks5GQd.net
ザーッ

にこ「すごい雨にこ」

穂乃果「にこちゃん聞いた? 今日学校休みなんだって」

にこ「え」

穂乃果「だよねぇ。聞いてたら来るわけないもん……」

にこ「濡れるの覚悟で着替えまで持ってきちゃったにこ」

穂乃果「にこちゃんってそんなに真面目だったっけ?」

にこ「失礼にこ。勉強は嫌いだけど学校は嫌いじゃないにこ」

穂乃果「分かった、私に会えるからでしょ?」

にこ「……まあ、それもなくはないにこ」

穂乃果「え」

にこ「冗談にこ。本気にしないでほしいにこ」

穂乃果「あはは……だよね」

ザーッ

にこ「……雨、止まないにこ」

穂乃果「この様子だと当分帰れないね」

にこ「学校に泊まるのだけは避けたいにこ」

穂乃果「どうして? 着替えまで持ってきたのに」サッ

にこ「そのために持ってきたんじゃないにこ! って言うか穂乃果も持ってきたにこ!?」

穂乃果「それと、はい! これあげる」スッ

にこ「ほむまん……。何で?」

532 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:24:20.09 ID:0gXKCz760.net
「お弁当、間違って作っちゃったみたい。ママ、お弁当二つ食べたり……はしないよね」

「そうねえ。にこの作るお弁当はすっごくおいしいけど、さすがに二つはね」

「だよね……」

私も二つ食べるのは無理。夕方まで置いておくのも、だし。箱だって早く返したほうがいいだろうし。

……となると、手段は一つだ。

「今日もお友達に食べてもらったらいいんじゃない?」

「うん、そうするね」

533 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(8級) (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:24:37.12 ID:hh+ks5GQd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♣2 ♦8 ♦9 ♦2 ♣Q (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.67, 1.20, 1.07(1621.406250) Proc. [0.124908 sec.]


534 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(8級) (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:24:46.48 ID:gGGAsMYvd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♣2 ♦8 ♦9 ♦2 ♦A (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.41, 1.16, 1.06(1611.367188) Proc. [0.125277 sec.]


535 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(3級) (スップ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:25:44.43 ID:QiRn3mr+d.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♠Q ♠7 ♠8 ♥A ♣3 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.19, 1.13, 1.06(1601.328125) Proc. [0.122982 sec.]


536 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2段) (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:25:52.65 ID:bbbNlXBEd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♥7 ♠4 ♠10 ♠2 ♦J (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.01, 1.09, 1.04(1591.265625) Proc. [0.122729 sec.]


537 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2段) (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:26:00.66 ID:lthY2FV/d.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♥7 ♠4 ♠J ♠Q ♥9 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.17, 1.12, 1.05(1581.195312) Proc. [0.124937 sec.]


538 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:26:08.53 ID:NwB7kYo/d.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♠2 ♠8 ♠9 ♦7 ♠J (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.15, 1.12, 1.05(1571.125000) Proc. [0.124470 sec.]


539 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:26:09.04 ID:0gXKCz760.net
ママと意見の一致をみたところで、持ち主である凛に食べて貰うことに決定。

もしも凛が違う箱でお弁当を持ってきたとしたら、その時はみんなで分けて食べてもらえばいいしね。

「じゃあわたし、部屋に戻るから。何かあったら呼んでね」

「ええ。いつもありがとうね、にこ」

「うんっ!」

凛のお弁当を作ってしまうというアクシデントはあったものの、私の日常はいつも通りに元通り。

朝のお仕事が終わったので、自室に戻って久しぶりのお楽しみ。朝のプライベートアイドルタイムの始まりよ!

540 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:26:16.64 ID:hMSiFJ+fd.net
>>1>>2
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依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♠2 ♠8 ♠10 ♣7 ♠5 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.06, 1.10, 1.05(1555.960938) Proc. [0.125657 sec.]


541 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(8級) (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:26:26.26 ID:/uZ+9SzId.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♦2 ♥3 ♥4 ♥Q ♣9 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
0.89, 1.06, 1.03(1545.882812) Proc. [0.122929 sec.]


542 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:26:34.95 ID:zlYHVuk0d.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♦3 ♠7 ♠8 ♦7 ♠A (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
0.90, 1.06, 1.03(1535.820312) Proc. [0.121765 sec.]


543 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(8級) (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:26:43.25 ID:9OBFvIqSd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♣5 ♥3 ♥4 ♥10 ♣6 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
0.99, 1.07, 1.04(1525.757812) Proc. [0.124895 sec.]


544 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:26:44.47 ID:0gXKCz760.net



集中できない。

目の前のモニターには、大好きなアイドルのライブ映像が流れている。

なのに、私の意識はそわそわと浮き足立っている。

(う゛ー)

なんとなくしっくりこないという感覚。足に何かがまとわりつくような小さな不快感。

苛立ちの貧乏揺すりが、余計に苛立ちに拍車をかける悪循環。

545 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:27:52.04 ID:0gXKCz760.net
(理由はわかってるのよ……)

理由その1。気がつけば、アイドルが映るモニターから時計に目移りしてしまっている。

理由その2。気がつけば、あいつの家の冷蔵庫の中身を思い出して今朝の献立を考えている。

理由その3。気がつけば、朝っぱらからベタベタしてくるバカの顔が浮かんでくる。

要するに先ほどから、希のことが気になって気になってしょーがないのだ。

「あ゛あー!もやもやするー!」

がしがしと頭をかき乱す。たった一週間、通っていだけでこうなるものなの?

朝は一人で起きられるのかとか、きっちり朝ご飯は食べているのかとか、そういう心配が頭から離れない。

546 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(8級) (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:27:58.65 ID:LT62fw+Qd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♠3 ♥4 ♥5 ♥K ♣10 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.24, 1.12, 1.05(1506.125000) Proc. [0.123076 sec.]


547 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:28:07.64 ID:dVGEM015d.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♣4 ♠7 ♠9 ♣7 ♣K (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.22, 1.11, 1.05(1496.046875) Proc. [0.123771 sec.]


548 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2段) (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:28:16.41 ID:/DkUa7cKd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♥7 ♠4 ♠J ♠Q ♦Q (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.10, 1.09, 1.05(1485.992188) Proc. [0.122528 sec.]


549 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:28:24.49 ID:T5M8RIUgd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♥9 ♠7 ♠8 ♦7 ♣6 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.10, 1.09, 1.05(1475.929688) Proc. [0.123641 sec.]


550 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:28:37.94 ID:rXwEXXiBd.net
ことり「はーい、どうぞ」タマゴボーロパラパラ

チュンチュン! チュン!

にこ「ちょっとことり、鳩に餌をあげないでって書いてあるのが読めないにこ?」

ことり「んー、でも今日、鳩の日(8/10)だよ?」

にこ「関係ないにこ。公園に鳩が住み着くと困る人がいるにこ」

ことり「……どうして困るの? 可愛いのに」

チュン!

にこ「それは……。よく分からないにこ」

ことり「ならいいよね? ほーら」パラパラ

チュンチュン!

にこ「とにかくだめなものはだめにこ! どうしてもって言うならにこが食べるにこ!」ガシッ ザバー

ことり「に、にこちゃん全部食べちゃったの!?」

にこ「仕方ないにこ。これで公園の平和は守られたにこ」ペロッ

ことり「……もう一袋あるもんね」サッ

にこ「うっ……。二袋は厳しいにこ」

551 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:28:47.06 ID:90cEkd1Vd.net
にこ「ほむまんおいしいにこ。正直もう食べ飽きてるはずなんだけど……」モグモグ

穂乃果「毎日でも食べられるのがウリだからね」エヘン

にこ「よく言うにこ。饅頭飽きたってぼやいてたのは誰だったか……」

穂乃果「でもおいしいでしょ?」

にこ「おいしいにこ」モグモグ

穂乃果「それにしても、にこちゃんが部室の鍵持っててくれてよかったよ。教室行ったら鍵がかかってるんだもん」

にこ「でも玄関は開いてたにこ。ってことは……!?」

穂乃果「ん? どうしたのにこちゃん」

にこ「玄関が開いてたってことは、誰かいるはずにこ!」

穂乃果「確かに、先生がいてもおかしくないかも……」

にこ「職員室、行ってみるにこ」スタッ

穂乃果「えー? ここにいようよ」

にこ「何でにこ。帰りたいんじゃないにこ?」

穂乃果「んー、そうなんだけど、にこちゃんと一緒だし帰れなくても別に……」

にこ「にこは帰るにこ」

穂乃果「酷い! 私一人置いていくつもり?」

にこ「いや穂乃果も帰ればいいにこ。とにかく、このまま学校にいて閉じ込められ

552 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2段) (スプッッ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:29:39.90 ID:5NGF2a7xd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♣4 ♠4 ♠J ♥9 ♣9 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.22, 1.14, 1.07(1449.609375) Proc. [0.124607 sec.]


553 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:29:48.03 ID:hMSiFJ+fd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♠2 ♠8 ♠10 ♣7 ♠5 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.20, 1.13, 1.07(1439.546875) Proc. [0.123056 sec.]


554 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2段) (スプッッ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:30:17.76 ID:8YC4sU64d.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♠5 ♥Q ♣6 ♦K ♥K (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.18, 1.14, 1.07(1429.468750) Proc. [0.122854 sec.]


555 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:30:18.64 ID:0gXKCz760.net
(もともと希は一人でちゃんとやってたんだから、気にするこたぁーないのよ)

あいつは表ではしっかり者で通っているわけだし。そこまで心配するのは余計なお世話というもの。

一旦どうにか、希のことを忘れなければ。

垂れ流されたままのライブ映像に集中しないと、モニターの中で精一杯輝いているアイドルにも失礼だしね。

(気晴らしにサイリウムでも振りましょーかね)

朝からは汗をかくのは嫌だから基本的にはやらないけれど、気分が乗らない時には使うべきだろう。

クローゼットに仕舞ってあるサイリウムを取りに行こうと、イスから立ち上がったところで太ももに固いものがあたる感触があった。

556 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:32:46.53 ID:0gXKCz760.net
(……ん?なんだろ、ブレザー?)

背もたれにかけていたブレザーに足があたって、ポケットに入っている固い何かにぶつかったようだ。

反射的に中を探って、謎の物体を取り出す。現れたのは、見慣れた銀色の鍵だった。

「希の家の、鍵……」

まじまじと見つめるながら、手のひらの上で鈍く光らせる。

お手製にこにー人形がキーホルダー替わりに装着されたそれは、知らない人が見れば私のものだと思うだろう。

557 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:33:29.64 ID:0gXKCz760.net
「あれもこれも忘れすぎでしょ、私」

無駄に早起きした上に、凛のお弁当を無意識で作り、希の家の鍵は持ったままときた。

最終日だなんだといって、喜んでいた昨日はなんだったのだろう。まったく切り替えられていない。

(一番しょーがないやつなのは、自分だったってことね)

つい忘れていたという偶然も、これだけ重なれば必然だ。

己の本当の気持ちに嫌でも気がつく。これっぽっちも終わるつもりなんてなかったのだ。

558 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:34:27.97 ID:0gXKCz760.net
「くくく……。やんなっちゃうわね」

言葉とは裏腹に心は決まった。即座に頭のなかで、これからの予定を組み立てていく。

まずは学校へ行く準備を終わらせよう。カバンの中の確認、お弁当を二つ持って、ブレザーに袖を通す。

それからママに早出することを話す。いよいよ何か聞かれるかもしれないけれど、それは何とかして家を出発する。

そして、あいつの驚く顔を見物しに行く。

どうせ放っておいたら、朝ご飯にロクなものを食べないし、とても嬉しそうにしていた二人の食卓を今更一人に戻すのは酷い気がした。

だからこうして気にかけているのは、本当に仕方のないことなのだ。

「―――待ってなさいよね、希」

ひとりごちてから、ふと思う。

きっと私はこれからずっと、こういう風に、みんなのことを気にしてしまうのだろうけれど。

それって結構、幸せなことなのだろうな、と。

559 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:35:05.99 ID:0gXKCz760.net



「……と、こんなもんでいいかな」

お気に入りのA-RISEファングッズボールペンを置いて、背伸びをする。

ノートに手記としてまとめたのは、私のキスから始まり、終わった物語。

今となっては、キスをしなくても、『お願い』がなくても、お互いを信じ合うことが出来る仲間たちとの、特別な日々の話。

560 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:36:00.75 ID:0gXKCz760.net
「今でもキスしてるし、『お願い』みたいなこともしてるけどね〜」

誰にいうでもなく、それはそれ、これはこれ……と、ぼやきながら笑みを深める。

まあ、キスを安売りするつもりはないので毎日しているわけじゃない。

週に一度くらいの、相手が油断した頃に不意を打って反応を楽しんでいる。『お願い』も頻度を減らしている。

(あいつらも嬉しそうだし、これでいいのよね……?)

みんなを満点笑顔にできているのだから、たぶん問題はないはず。

たまに本当にいいのかなあ、と思わないでもないけれど。

私は、キスや『お願い』をする時に感じる胸のドキドキが、どうしても忘れられなくて、やめられない。

我のことながら欲望に弱いなぁと思うけれど、そういう性質のおかげで今があるわけだし、人生どう転がるかわからないしね。

561 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2段) (スプッッ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:36:53.03 ID:goNzRhzSd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♦2 ♦4 ♦K ♣4 ♥4 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
0.82, 0.96, 1.01(1386.468750) Proc. [0.121849 sec.]


562 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:37:01.77 ID:5TC0ZqnAd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♥6 ♦7 ♦J ♠2 ♥3 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
0.99, 0.99, 1.02(1376.421875) Proc. [0.126918 sec.]


563 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2段) (スプッッ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:37:09.98 ID:RwA1PNrzd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♥6 ♦4 ♦K ♣5 ♠J (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.15, 1.02, 1.03(1366.359375) Proc. [0.123539 sec.]


564 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(8級) (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:37:18.27 ID:pYil9zDyd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♦K ♠3 ♠8 ♣5 ♥3 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
1.06, 1.01, 1.02(1356.304688) Proc. [0.123754 sec.]


565 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:37:26.90 ID:MdByrbQ3d.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♣5 ♦7 ♦J ♠2 ♠6 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
0.90, 0.97, 1.01(1346.242188) Proc. [0.186702 sec.]


566 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/(2級) (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:37:36.21 ID:UQLdqJFKd.net
>>1>>2
アフィカスってさあ、生きてる価値無いよな、人に依存してだらけで自分じ sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif sssp://img.2ch.net/emoji/2ch-cry.gif 依存する人間は自分が無いとか言うけどこの場合っていうのは自分が無いと言い訳して楽してるだけだよね、
依存生活、楽しいですか?本当にアフィカスという人種は生きてる意味すらもないような奴らだよね、自分じゃ何も生まないし、その癖他人のものをさも自分のもののように扱う何度も繰り返してるようで悪いけれども
アフィアフィっていうのはやっぱりそういう劣等人種なんだと思う、劣等っていうか生まれつき劣ってる
Status ♠J ♦7 ♦J ♠2 ♠10 (1st.)HP: 1000 pts. たぶん(0)
0.83, 0.96, 1.00(1336.187500) Proc. [0.123801 sec.]


567 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:38:05.50 ID:0gXKCz760.net
「あ、そうだ」

そんなことを考えていたら、なんとなく思いついた言葉を追記したくなった。

悪戯っ子のような笑顔でペンを取り、ノートにさらさらと筆を走らせる。

「―――うん、これでよし!」

綴られた手記の最後のページ。

文章の終わり部分の、少し下。

小さめの文字で書かれた控えめな一文を、インクの乾燥を見計らって小指でなぞる。
 
 
『キス魔にこにー、今日も元気に活動中。』
 
 
 
 
#キス魔にこにー おわり

568 :!(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:39:31.03 ID:E7TOmbeVd.net
にこ「真姫ちゃんって、回らないお寿司しか食べないイメージがあるにこ」

真姫「どんなイメージよ……。でも正直、魚ってあんまり好きじゃないのよね。生臭いって言うか」

にこ「そんな真姫ちゃんのためにいいメニューがあるにこ」サッ

真姫「ミートボール、焼豚、チョコレート!? 何これ、寿司でも何でもないじゃない」

にこ「その通りにこ。ついでに言うと酢飯じゃないからシャリが苦手な人でも食べられるにこ」

真姫「ね、ねぇにこちゃん。私たち、お寿司を食べに来たのよね?」

にこ「そうにこ。あ、余ったシャリにガリを載せてもおいしいにこ」

真姫「いいわ、無難に玉子にしとく。にこちゃんは?」

にこ「にこはもちろんうな……穴子にこ」

……

にこ「穴子おいしいにこ。一つ食べるにこ?」モグモグ

真姫「穴子ってその……食感がアレよね。どうしても苦手なのよ」

にこ「そういう人けっこう多いみたいにこ」モグモグ

真姫「この玉子、だしが効いてて美味しいわね」モグモグ

にこ「うどんもおすすめにこ。あらからとっただしにこ」

真姫「お寿司屋に来てうどん……?」

にこ「麺はよくあるゆでうどんって感じだけど、スープはおいしいにこ。濃いめだからお湯で薄めて何杯でも飲めるにこ

569 :!(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:39:44.56 ID:vSo43CHRd.net
ザーッ

にこ「すごい雨にこ」

穂乃果「にこちゃん聞いた? 今日学校休みなんだって」

にこ「え」

穂乃果「だよねぇ。聞いてたら来るわけないもん……」

にこ「濡れるの覚悟で着替えまで持ってきちゃったにこ」

穂乃果「にこちゃんってそんなに真面目だったっけ?」

にこ「失礼にこ。勉強は嫌いだけど学校は嫌いじゃないにこ」

穂乃果「分かった、私に会えるからでしょ?」

にこ「……まあ、それもなくはないにこ」

穂乃果「え」

にこ「冗談にこ。本気にしないでほしいにこ」

穂乃果「あはは……だよね」

ザーッ

にこ「……雨、止まないにこ」

穂乃果「この様子だと当分帰れないね」

にこ「学校に泊まるのだけは避けたいにこ」

穂乃果「どうして? 着替えまで持ってきたのに」サッ

にこ「そのために持ってきたんじゃないにこ! って言うか穂乃果も持ってきたにこ!?」


え? にこは最初から真面目にこ

570 :!(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:39:55.21 ID:hoAZ7OZUd.net
希「って言うか今までよくそれでやってこれたね? 誰かに怒られなかった?」

にこ「最初は先生の口元が引きつってたように見えなくもなかったけど、気のせいだったにこ」

希「それ気のせいやないよ……。たぶん諦めただけやね」

にこ「少なくともこの学校でμ'sを知らない人はいないにこ。にこのキャラが受け入れられてるのは当然にこ」

希「それ! それがいけないんよ。μ'sを知らないような人を相手に練習するのがいちばんやね」

……

「キンキンに冷えてまっせ」

にこ「あ、はい……。じゃあおひとつ頂きます」チャリン

「おおきに! ルーレット当たるとええな?」ドゥルル……

デン!

「あいやー……。残念無念、また買うてな!」

にこ「はい。それではまた明日」ペコリ

にこ「……どう?」

希「いい感じやね」ビシッ

にこ「自販機相手で本当に練習になるにこ?

571 :!(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:40:07.32 ID:+MN4Fmbjd.net
穂乃果「職員室、誰もいなかったね」スタスタ

にこ「うーん……じゃあ誰が鍵を開けたにこ?」トコトコ

穂乃果「……もしかして最初から誰もいなかったりしないよね?」

にこ「何それ怖いにこ。あっ、怖くないにこ! 全然平気にこ」

穂乃果「昨日閉め忘れたのかなぁ……。ん? 誰かの声が聞こえるよ」

にこ「またまたー、そうやってにこを脅かそうとしてもだめにこ」

「お母さん……」

穂乃果「ね?」

にこ「き、気のせいにこ! こんな日に『お母さん』なんて声がするわけないにこ!」

「帰りたい……」

にこ「かかか帰りたい!? 帰りたいって! にこも帰りたいにこ!」ガタガタ

穂乃果「もしかしたら、学校で亡くなった子の幽霊かも……。お家に帰りたくても帰れなくて、お母さんに助けを求め続ける……」

にこ「やめるにこ! それ以上言ったら本気で怒るにこ」ブルブル

ガチャ

にこ「ひぃぃ!! ドアが! ドアが勝手に開いたにこ!」ギュッ

穂乃果「ひゃあっ!? に、にこちゃん大胆……」

「あれ? 二人とも何してるの?」

穂乃果「あっ、ことりちゃん

572 :!(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-qQHP):2016/08/25(木) 22:40:18.54 ID:3e/97GNdd.net
にこ「にこが悪かったにこ。そろそろ機嫌直してほしいにこ」

絵里「別にいつも通りだけど」ツーン

にこ「許してにこー♡」エヘッ

絵里「何のつもり? 許すも何も、最初から怒ってなんかないわ」ツーン

にこ「チッ、にこと二人のときはいつも優しいくせに……」ボソッ

絵里「あのね、知らないみたいだから言っておくけど、可愛いからって何しても許されると思ったら大間違いよ」

にこ「可愛い? いま可愛いって言ったにこ? 嬉しいにこ♡」

絵里「も、もう! そんな顔されたら怒るに怒れないじゃない……」

にこ「やっぱり怒ってたにこ」

絵里「ええそうよ、怒ってたわ。にこがあんまりにも空気の読めない発言をするから」

にこ「ごめんにこ」


にこえりだと飲み物系が書きたくなるのは何でにこ?
これもチャイの力にこ?

573 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 22:40:24.59 ID:0gXKCz760.net
終わったにこー

574 :!(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sd19-qQHP):2016/08/25(木) 22:40:28.54 ID:BCFFDzQQd.net
希「って言うか今までよくそれでやってこれたね? 誰かに怒られなかった?」

にこ「最初は先生の口元が引きつってたように見えなくもなかったけど、気のせいだったにこ」

希「それ気のせいやないよ……。たぶん諦めただけやね」

にこ「少なくともこの学校でμ'sを知らない人はいないにこ。にこのキャラが受け入れられてるのは当然にこ」

希「それ! それがいけないんよ。μ'sを知らないような人を相手に練習するのがいちばんやね」

……

「キンキンに冷えてまっせ」

にこ「あ、はい……。じゃあおひとつ頂きます」チャリン

「おおきに! ルーレット当たるとええな?」ドゥルル…にこっちの分」サッ

にこ「でも少し自信がついたかもしれないにこ」ゴクッ

希「その意気やその意気。次は駅員さん相手に練習してみよっか?」

にこ「い、いきなりハードル上がったわね……」


ただジュースが飲みたかっただけやないよ?

575 :!(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/25(木) 22:40:56.72 ID:gxEZ/Qkxd.net
絵里「ふぅ……何だか疲れたわね」ハァ

にこ「そうにこ。甘いものでも食べたいにこ」

絵里「残念だけどアイスは昨日食べてしまったの。あ、飲み物でよければあるわよ」

にこ「飲むにこ」

絵里「ちょっと待っててね。いま用意するわ」スタッ


にこ「これは……ミルクティーにこ? 確かに甘いけど……正直他のを期待してたにこ」

絵里「同じミルクティーでも、これはハチミツ入りのチャイよ」

にこ「チャイ? 道理で不思議な香りがするにこ」

絵里「香辛料入りのマサラチャイにハチミツを入れてまろやかにしてみたの。このためにわざわざ安い茶葉を買ってきたのよ」

にこ「高い茶葉じゃなくて?」

絵里「ええ。チャイを作るときはできるだけ安い茶葉を使うの。高級なのを使うと……あんまり美味しくないのよ。不思議よね」

にこ「安い茶葉のほうが美味しくなるなんて不思議にこ」

絵里「高級な茶葉は香りが強いから、そこに香辛料が入ると方向性がブレちゃうのかしらね? あまりよく分からないんだけど」

にこ「奥が深いにこ」

絵里「ごめんなさい、つまらない話をして。氷で薄くなる前に飲みましょうか?」


希風に言えばスピリチュアルなお茶にこ

576 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa01-rVUj):2016/08/25(木) 22:59:32.06 ID:XolxmDLba.net
おつ
ほんと楽しめた

577 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ (ワッチョイ b700-rVUj):2016/08/25(木) 23:00:08.52 ID:sc2kJyKV0.net
乙乙
最初のスレから大分待った気がするわ

578 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ (ワッチョイ b7bc-t1qj):2016/08/25(木) 23:07:04.43 ID:cZene37W0.net
おつ
前のヤツも気になってログあさって読んでしまったぜ

579 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 23:15:22.94 ID:0gXKCz760.net
感想ありがとうにこー

元々予定していなかった『お願い』を追加したのでボリュームが増えて、手に負えなくなった感があるにこ
これは反省にこ

580 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa01-rVUj):2016/08/25(木) 23:17:11.41 ID:x4P3pckpa.net

個別ルートとか書いてくれてもいいんだぜ?チラッ

581 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7cb2-t1qj):2016/08/25(木) 23:23:48.18 ID:pzpzN2HI0.net
終わらないでくれ…終わらないでくれ…

582 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 3f74-t1qj):2016/08/25(木) 23:24:26.08 ID:fZRy7BJp0.net
長い間ほんとおつ!!ひとりひとり描写丁寧でほんと面白かった

583 :名無しで叶える物語(そのまんま)@\(^o^)/ (ワッチョイ 2d8c-t1qj):2016/08/25(木) 23:34:58.14 ID:ZyyWTidM0.net
ただただ、おつかれさま
楽しかったよ

584 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/25(木) 23:45:39.30 ID:0gXKCz760.net
感想ありがとにこ
でもこれ以上の続きは精神的に死ぬにこー
 
 
そいじゃひっそりと過去作の宣伝して寝るにこ
【SS】 ことりチャレンジ!【ことにこ】
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1423149067/
【SS】にこぱな活動日誌
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1437490826/

585 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7cb2-t1qj):2016/08/25(木) 23:53:03.22 ID:pzpzN2HI0.net
>>584
両方とも読んでたにこ
どちらも名作だったにこ
とにかくお疲れ様にこ

586 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ dfb3-8u4q):2016/08/25(木) 23:55:27.45 ID:Y/DF3bWx0.net
こいつマジでゴミ作品しか書いてないのな
原型なし

587 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8174-rVUj):2016/08/26(金) 00:02:16.91 ID:NIhuP/DT0.net
完結まで長かったが最後まで読めて良かった

588 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ドコグロ MM74-t1qj):2016/08/26(金) 03:25:49.53 ID:aY/sldCyM.net
終わってしまったにごぉ…

589 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ (アウアウ Sa01-t1qj):2016/08/26(金) 10:04:35.26 ID:wir5/qEHa.net

ことりチャレンジの人か聞こうと思ってた

590 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッッ Sdc8-97XZ):2016/08/26(金) 19:29:58.52 ID:1xtRI8Yfd.net
乙にこー

591 :名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/ (ワッチョイ 4049-t1qj):2016/08/26(金) 22:08:04.53 ID:PIZCboPl0.net
終わってしまったにこぉ

592 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7cb2-t1qj):2016/08/26(金) 22:09:34.09 ID:KyQ1eG/q0.net
次作まで全裸待機せざるを得ないにこぉ

593 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8174-rVUj):2016/08/26(金) 23:56:23.28 ID:NIhuP/DT0.net
DAT落ちしてるから読めない
残念

594 :名無しで叶える物語(泡盛)@\(^o^)/ (ワッチョイ e1da-t1qj):2016/08/27(土) 06:29:04.38 ID:VXxseQwX0.net
やっぱりことりチャレンジの人だったか

皆いちいち可愛いんだよねすぐわかった

595 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7cb2-t1qj):2016/08/27(土) 18:48:43.58 ID:ohcS1hwB0.net
たこやき、にこカプ、地の文くらいしか共通点ないのになんで分かるんだにこ?

596 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スップ Sdb8-qQHP):2016/08/27(土) 19:12:23.96 ID:lYXeH7PTd.net
気持ち悪いキャラ付けしてる奴が増えたのはここのせい?
ゴミを落とすだけじゃなくて新たに増やしちゃったの?

597 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7576-gQqU):2016/08/27(土) 20:21:42.34 ID:tTtb3Iof0.net
自分でも似てるって思うにこよ
表現の幅が狭いともいうにこ

598 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7a5b-t1qj):2016/08/27(土) 20:27:28.56 ID:tJOSIZVQ0.net
この作風を大事にしてほしいにこ

599 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8174-em2z):2016/08/28(日) 01:25:00.20 ID:ppqUHwcT0.net


600 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 9cf9-gQqU):2016/08/28(日) 13:36:50.15 ID:Nqz0y/nS0.net
ログ漁って過去作から全部読んでしまった
控えめに言って最高でした

601 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8174-em2z):2016/08/29(月) 01:12:13.17 ID:B6LErVkv0.net


602 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイ 8174-em2z):2016/08/30(火) 00:09:14.18 ID:At5ZDyBN0.net


603 :名無しで叶える物語(フンドシ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 9c34-Knxq):2016/08/30(火) 00:20:15.63 ID:ejRVWmFS0.net

おもしろかったで

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