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【SS】メイド喫茶
- 1 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 22:49:37.91
- 絵里「ふう、久しぶりだったけど
一人で買い物ってのも疲れるわね。
この帽子なんで買ったのかしら…。」
- 2 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 22:50:52.14
- 絵里「お店で見た時はお洒落に見えた
んだけど。
それにしても、疲れたわね。どっかで
休憩でも…。」
- 3 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 22:52:55.80
- 「メイド喫茶 ○○」
絵里「…ここは、ことりがバイトしてた。
今日もいるのかしら?
そうだわ!この帽子を目深に被ってこっ
そり見てあげようかしら。」
- 4 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 22:56:09.50
- 絵里「ふふ、面白そうね。決定ね。」
カラーンコローン
いらっしゃいませ、ご主人様。
絵里「は、はい。」
(一人で来ると結構緊張するわね。)
ガシャーン
なにやってるのー。
申し訳ありません、オーナー様。
- 5 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:04:24.98
- 絵里(さ、騒がしいわね。新人かしら?)
メイド「お客様は何名ですか?」
絵里「えっと…ひと」
メイド2「凛ちゃん。その聞き方はちょ
っと違うやん?」
絵里(り、凛?それに、この口調は…希。
なんで、この二人が?)
希「いくら、臨時と言ってもバイト代
頂くんやからね?」
- 6 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:06:13.13
- 絵里(あ、そう言うこと。ことりに頼まれ
たのかしら?)
希「いい、凛ちゃん?見てて?
お客様は何様ですか?」
凛「わかったにゃ。
お客様は何人ですか?」
- 7 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:09:49.40
- 絵里(もっと悪化してるじゃない!何様
ってなによ。お客様に決まってるでし
ょう。何人ってロシアとのクォーター
よ。)
希「…あのぉ?」
絵里「あ、えっと、人数ですか?
ひ、一人です。」
希「………。」
絵里「な、何か?」
- 8 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:13:11.22
- 希「ご主人様…どっかでお会いした事
あります?」
絵里「い、いえ。」
凛「希ちゃん、このご主人様と知り
合い?」
希「どっかで聞いた事ある声やなと
思ったんやけど…勘違いみたい。」
凛「そっか。このご主人様は知らない
人か……なんで、知らない人をご主人様
って言わなきゃいけないんだろ?」
- 9 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:17:21.01
- 絵里(そう言うコンセプトのお店だか
らよ。)
希「それは、あれやん?ウチ達はご主
人様からお金を頂くわけやん。その時
点であげる側と貰う側で主従関係が
出来上がっとるんやね。」
凛「なるほど。要するに金銭だけど
関係なんだね。」
絵里(間違ってないけど言い方が悪い
わよ。)
- 10 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:22:52.64
- 凛「えっと、それでこう言うときは…
あっ、お煙草はお吸いになりますか?」
絵里(吸うわけないでしょう。高校生
よ。まあ、帽子を被ってるからわから
ないかも知れないけど。)
絵里「吸いません。」
希「凛ちゃん、そもそもここは禁煙
だよ?」
凛「そっか、じゃあ…当店は禁煙となって
ます。」
絵里(だから吸わないんだからいらないで
しょ。その説明は。)
- 11 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:26:38.82
- 凛「えっと、お煙草はお吸いにじゃなくて
…えっと汚水はお飲みになりますか?」
絵里(なによ、汚水って。慌てすぎよ、
凛。)
希「凛ちゃん、落ち着いて。ここはファミ
レスやないんやから。」
凛「そ、そだね。」
- 12 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:28:41.04
- 希「ほら、良く見て?ファミリーなんか
一つも来てないでしょう?」
凛「そうだね。家族で来る人なんかいな
いにゃ。」
絵里(そんな事はないわよ。今時家族で
メイド喫茶に来る人だっているかもしれ
ないじゃない。)
- 13 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:31:55.88
- 希「…凛ちゃん。」
凛「あ、それではお席にご案内します。」
絵里(なんか、席に座るまでに凄い疲れ
たわ。)
凛「こちらになります。」
絵里「あ、ありがとう。」
- 14 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:35:57.53
- 絵里「さて、何を注文しようかしら。
……何がなんだか分からないわね。
とりあえず、聞いてみましょう。
すいませーん。」
メイド「お待たせしました。ご主人様。」
絵里「あの、ちょっと注文を」
(あら…)
穂乃果「はい、どうされました?」
- 15 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:41:14.46
- 絵里(な、穂乃果じゃない。希と凛に
続いて…。)
穂乃果「あのぉ?」
絵里「あ、ごめんなさい。この、
スペシャルパフェって一体?」
穂乃果「それは…えっと…。」
絵里「わからないの?」
穂乃果「申し訳ありません。ご主人様。」
絵里「じゃあ、このベリーサンデーは?」
- 16 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:43:43.80
- 穂乃果「えっと…サンデー…あの…少年誌
です。」
絵里「それは違うでしょう。何を子供
でも言わないような事を言ってるのよ。」
穂乃果「も、申し訳ありません。」
絵里「あ、いや、別に怒ってはないのよ
?あっ、じゃあオススメは?」
- 17 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:48:51.79
- 穂乃果「オススメ…オススメ…あの、この
お店を出てちょっと行った所に穂むらっ
て言う老舗の和菓子屋があるんですけど。
そこのお饅頭は美味しいです、はい。」
絵里「ここのお店のオススメを聞いてる
のよ。なんで、自分家のお饅頭をここで
宣伝してるのよ。」
穂乃果「…私が穂むらの娘って知ってる
んですか?」
- 18 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:50:55.14
- 絵里「あ、いや。」
穂乃果「…。」
絵里「決して怪しい者では…。」
(ば、バレちゃう。)
穂乃果「そっか。μ'sも有名になったん
だなぁ。」
絵里「そ、そうなの。μ'sの大ファンな
の。」
- 19 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:53:18.12
- 穂乃果「そうだったんですね。いや〜、
にこちゃんに聞かせてあげたいな。」
絵里(なんで、にこ限定なのよ。)
穂乃果「応援ありがとうございます、
ご主人様!」
絵里「え、ええ。で、オススメは?」
穂乃果「あの、私実は今日臨時でバイトに
入ったのでオススメとかはあんまり…。
ただ、今日はスペシャルメニューが。」
- 20 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:55:50.13
- 絵里「じゃあ、それを頼もうかしら。」
穂乃果「かしこまりました。
花陽スペシャル入りましたー。」
絵里(ここは、居酒屋かっ!
ん?花陽スペシャル?)
- 21 :名無しで叶える物語:2016/08/17(水) 23:57:08.95
- 希「穂乃果ちゃん。ここは居酒屋じゃ
ないんやから。」
穂乃果「へへへ。」
絵里(へへへ。じゃないわよ、全く。)
- 22 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:00:51.66
- 客「すいませーん。」
希「お呼びでしょうか、ご主人様?」
客「貴女ではなく、いえ、貴女でも
いいのですが、穂乃…いえあの子と
チェキを…。」
絵里(………見知った顔が。)
穂乃果「お呼びでしょうか、ご主人様。
って海未ちゃん?どうしたの、帽子なん
か被って。しかも、穂乃果と写真とりた
いの?」
- 23 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:03:57.78
- 海未「は、はあ?海未?誰の事ですか?」
穂乃果「いや、メガネだけでよく変装
してる気になれるね。っていうか、
穂乃果と写真撮るの?いつでも、撮れ
るのに?」
海未「そ、その。」
穂乃果「あ、わかった。海未ちゃん、
ことりちゃんから聞いて穂乃果達を
驚かせようとしたんでしょ?」
海未「……!?ば、ばれちゃいましたか。」
- 24 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:06:35.92
- 穂乃果「そりゃあね。」
希「で、海未ちゃん。写真は撮るんよ
ね?」ニヤニヤ
海未「の、希がそこまで言うなら。」
穂乃果「じゃあ、撮ろっか。」
希「はい、せーの。ラブアロー?」
穂乃果「シュート!」
海未「なあ!?」 カシャッ
- 25 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:08:30.97
- 希「はい、どうぞ。」
海未「あ、ありがとうございます。」
絵里(海未は何をしてるのかしら。
…私も人の事を言えないけど。)
凛「お待たせしました。花陽スペシャル
です。」
絵里「あ、ありがとう。」
- 26 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:11:44.20
- 絵里(ってなによこれ。茶碗に白米。
その上に梅干が乗ってるだけじゃない。)
凛「ご主人様にシェフの方からご挨拶を
したいのですがよろしいですか?」
絵里「え、ええ。」
(なによ、シェフって。ここは高級レス
トランなの?ていうかシェフってやっぱ
り。)
- 27 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:17:34.86
- 花陽「いらっしゃいませ。この度は花陽
スペシャルを注文頂きありがとうござい
ます。お客様がご注文頂いたのが初めて
でして。」
絵里(なによ、このハキハキした花陽は。)
花陽「花陽スペシャルの説明をしていき
たいのですが。まず、お米を炊く所から
こだわっていまして。高級感炊飯器を使
用し高火力、可変圧で…」
絵里「あの、大丈夫ですから。」
- 28 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:20:00.57
- 花陽「で、でも。」
絵里「ほ、本当に大丈夫ですから。」
花陽「も、申し訳ありません。」
絵里「い、いえ。」
凛「かよちん。落ち込まないで?
いつか凛が後で聞いてあげるから。」
花陽「うん。」
絵里(なんだったのかしら。)
- 29 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:23:36.45
- 絵里「はぁ。結局、梅干ご飯を食べた
だけね…喉が渇いたわ。すいません。」
メイド「何?」
絵里「へ?」
メイド「何か注文があるんでしょう?」
絵里「あの、こ、コーヒーって」
(真姫じゃない。)
- 30 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:26:50.53
- 真姫「あるわよ。」
絵里「じゃあ、コーヒーで。」
真姫「…かしこまりました。」
絵里「なにかしら。私、ご主人様なのよ
ね?」
チョイチョイ
絵里「へ?」
凛「ご主人様…今の子はツンデレ要員なの
で決してご奉仕が出来ない訳じゃないです
。」
- 31 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:30:05.53
- ゴツン
凛「痛て!」
真姫「余計な事を言わない。私だって
メイドくらい出来るわよ。」
凛「本当に?」
真姫「ご、ご主人様。コーヒーになります
。」
凛「飲ませてあげるにゃ。」
真姫「はあ?」
絵里「いや、大丈夫よ?」
- 32 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:33:15.60
- 凛「出来ないの?」
真姫「出来るわよ!ご主人様、失礼します
。」
絵里「いや、ちょ、あっつ。」
真姫「ご、ごめんなさい。」
絵里「い、いえ。あの、自分で飲めます
から。」
真姫「うう、本当にごめんなさい。」
凛「真姫ちゃんがデレたにゃ。」
絵里(デレたんじゃなくて罪悪感に苛まれ
てるのよ。)
- 33 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:36:54.32
- ブー
絵里「何?急に暗っ。」
凛「イベントが始まります。」
シーン
ワンダーゾーン君に呼ばれたよ
走って来たよ。きっと不思議な
夢が始まる。
絵里「え?もしかして、ことり?
皆?」
海未(μ'sの皆でしょうか?)
- 34 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:39:03.87
- パァ
絵里「あ、明るく。」
メイド「ワンダーゾーン君に〜。」
穂乃果「いや〜、良い歌だよね。」
凛「さすがことりちゃんの歌詞にゃ。」
真姫「私の作曲のおかげよ。」
花陽「そ、そうだね。」
- 35 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:42:33.76
- メイド「きっと大きな夢が始まる〜。」
絵里(誰よ!)
海未(誰ですか!)
希「ウチ等が歌うと思ったやろ、えりち?」
絵里「本当よ。ビックリしたわよ。」
希「えりちもまだまだやね。」
絵里「言うわね、希…って、ええ?」
希「バレてないと思った?」
- 36 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:46:16.13
- 海未「絵里?」
穂乃果「あっ、絵里ちゃん。」
凛「ほんとにゃ。」
真姫「絵里も来てたのね。」
花陽「花陽スペシャルを頼んでくれたの
絵里ちゃんだったんだぁ。」
絵里「いつから?」
希「席に座った辺りから。帽子だけで
隠そうなんて無理やん?」
海未「全くですね。」
希「ちなみに海未ちゃんは来た瞬間に
気づいたよ?」
- 37 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:47:46.04
- 海未「なっ!?」
穂乃果「二人とも普通にくれば良いのに。」
海未「ははっ。」
希「で、えりち。」
絵里「な、何?」
希「その帽子ダサいよ?」
絵里「………わかってる。」
- 38 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:49:24.94
- にこ「メイド喫茶○○。よろしく
おねがいしまーす。
メイド喫茶でーす。よろしくお願い
しまーす。」
……………。
にこ「なんで、にこがチラシ配りなのよ〜。」
ー完ー
- 39 :名無しで叶える物語:2016/08/18(木) 00:51:37.81
- 前作 パワースポット
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1469167160/
お付き合いありがとうございます。前作もあります。
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