【短編】千歌「分かりましたよ、穂乃果さん。私たちの進むべき道が──」

1 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:05:59.51 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「それは……」





千歌「──μ'sを倒すこと！」ｷｯ

2 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:06:47.05 ID:ta9mf/Hc.net

曜「μ'sを倒す…？」

千歌「うん、倒そ♡」

果南「倒すって言っても……ねぇ？」

梨子「どうしたら倒したことになるの？ 千歌ちゃん」

千歌「え？ そのまんまの意味だよ？」

ようかなりこ「？ ？ ？」


千歌「だぁ〜かぁ〜らぁ〜〜、私たちがμ'sを直接コテンパンにするの！！」

3 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:07:15.44 ID:ta9mf/Hc.net

ダイヤ「は？」


ダイヤ「はぁぁぁ〜〜〜！！？ μ'sはとっくの昔に解散していますのよ！！？」

鞠莉「オウ！ ちかっちったら、クレイジーな発想ね♡」

善子「！！──分かったわ！ 輪廻転成！ 屍となったμ'sを蘇らせるのね！？」ｼｭﾊﾞ

花丸「善子ちゃんは黙ってるズラ！」ﾊﾟｺｼ

ルビィ「でも、μ'sが再結成したとしてももう“スクール”アイドルじゃないよ？」

千歌「うん。だからね…？」


千歌「解散する前のμ'sを倒すんだよ！！」

ダイまり「？ ？」

よしまるビィ「？ ？ ？」

4 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:07:46.97 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「鞠莉さん！」

鞠莉「…ホワイ？」

千歌「鞠莉さんなら、私の話分かるんじゃないかなぁ？」

鞠莉「ホワ〜ッツ？？」

果南「どういうことなの？ 鞠莉」

鞠莉「いえ、私にもサッパリよ。果南」ﾌｩﾝ

千歌「………」


千歌「鞠莉さんって2年前の果南ちゃんとのこと、すっごく後悔してましたよね？」

ダイヤ「！？ 突然何を言い出しますの、千歌さん！！」

5 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:08:22.89 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「なのに、どうしてすぐ戻らなかったんですか？ ２年間何やってたんですか？」

鞠莉「………」

果南「急に何なの？ …鞠莉を責めないでよ！ 悪いのは私なんだからさ！！」

鞠莉「いいのよ、果南」ｽｯ

果南「……鞠莉？」

鞠莉「ちかっち、分かってるの？ それを口にしたら“日常系”には戻れないのよ？」

千歌「うん、分かってる」

千歌「けど、このままじゃ私たち、二代目の二番煎じで終わっちゃうんだよ…？」

千歌「オンリーワンなんて目指しちゃ……逃げちゃ駄目なんだよ！！」

千歌「ちゃんと戦わなきゃ……μ'sを倒さなきゃ！！！」

鞠莉「ちかっち……」

鞠莉「………」


──ｸｽｯ

6 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:08:48.87 ID:ta9mf/Hc.net

鞠莉「オーケー、分かったわ！ 私の秘密……いえ、“禁忌”を教えてあげる」

曜「禁忌…？」

鞠莉「そう、私は留学先の学校の地下施設で２年間、ある研究をしていたの」

梨子「とある研究？」

善子「！！ それってまさか！！？」

ルビィ「分かったの、善子ちゃん！！？」

善子「………ぁ」

花丸「分からないなら黙ってるズラ！」ﾊﾟｺｼ

ダイヤ「地下施設とは穏やかではありませんわね。まるでコミックですわ」

鞠莉「…そうよ、ダイヤ。だから、私は完成した“それ”を使えなかったの」

ダイヤ「完成した……“それ”？」






鞠莉「──タイムマシンよ」

７人「！ ？ ！ ？ ！ ？ ！」

7 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:09:11.11 ID:ta9mf/Hc.net

善子「はぁぁぁ！？ タイムマシン！？」

果南「タイムマシンって、よくあの猫型ロボットが乗ってるアレのこと？？」

鞠莉「イエース！」

花丸「み、未来ずら〜…」

善子「クッ、流石ズラ丸、これ以上に無いタイミングで持ちネタぶっ込んだわね！」

曜「いやいやいや、ドッキリならもっと現実的な嘘をつこうよ？ 鞠莉ちゃん」

梨子「そうだよ。いくらなんでもタイムマシンなんてそんな…──」


鞠莉「私が果南を想う気持ちを舐めないで！！！！！」

ようりこ「！ ！ ？」ﾋﾞｸｩ

8 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:09:36.80 ID:ta9mf/Hc.net

鞠莉「私は！！ 目的の為なら何でもするのよ！！ 一緒に居て分からない！？」

ダイヤ「確かに……その歳で理事長になるだなんて、鞠莉にしか出来ませんものね」

ルビィ「でも、理事長先生になるのとタイムマシンじゃ……」

善子「スケールが違い過ぎるでしょ！？ 流石に世界感狂うわよ！！ …──！！」ﾊｯ

千歌「そう、だからタイムマシンを使えなかったんだよ。鞠莉さんは」

千歌「それ以前に、それが出来てしまった事実さえ、隠さなきゃいけなかった」

千歌「大切な人との時間を取り戻すことより、世界を守ることを優先したんだよ」

果南「鞠莉……」

鞠莉「………」

9 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:10:02.28 ID:ta9mf/Hc.net

ダイヤ「ならば余計におかしいですわ！！」

ダイヤ「果南さんと打倒μ's…とても後者の方を重んじるとは思えませんもの！！」

千歌「違うよ。鞠莉さんはもう果南ちゃんと仲直りした時点で全部どうでもいいの」

ダイヤ「…は？」

千歌「果南ちゃんさえ一緒なら、世界なんてどうでもいいんだよ♡」

ようりこ「──！？」ｿﾞｸｯ

果南「あはは…本当なの、鞠莉？」ﾁﾗ

鞠莉「イエス。私は側に果南が居れば、“後”はどうでもいいのよ♡」ﾎﾟﾌ

善子「“後”って、こんなに重い言葉だったかしら…？」ｺﾞｸﾘ

10 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:10:56.00 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「これで“方法”についてはみんな納得してくれたよねぇ？」

８人「………」ｺｸﾘ

千歌「それじゃあ、次はみんながμ's討伐に賛同するかどうかって話だけど……」


千歌「いらないよね♡ 【短編】って言っちゃったし、余計な描写はカットなのだ！」

８人「えぇぇぇ〜〜〜！！？」ｶﾞｰﾝ






こうして私たちはμ'sの居た過去の世界へと飛ぶことにした

11 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:11:20.74 ID:ta9mf/Hc.net

ﾋﾗﾋﾗ…

千歌「……羽？」

ｿｯ

千歌「………」

ｽｯ


千歌「いいや。だって私たち、まだμ'sから何も受け継がれてないもんね♡」

12 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:11:52.84 ID:ta9mf/Hc.net

5年前。音ノ木坂学院──






講堂。


穂乃果「え？ え…？ ……わああああああ！！！」ﾊﾟｧｧｧ

穂乃果「わ、私たちμ'sの──“ファーストライブ”へようこそ！！！」

千歌「………」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

13 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:12:40.71 ID:ta9mf/Hc.net

穂乃果「しーんじーてるよっ、だからスターーーート！！！」

ｼﾞｬｰﾝ


穂乃果「はぁ…はぁ……」

海未「やりましたね、穂乃果、ことり！」

ことり「……うん♡」

千歌「これが私たちの目標……μ'sのファーストライブ……」


千歌「今見るとCGのクオリティも低いし、凄く微妙だね」ﾌﾟｯ

穂乃果「！」

14 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:13:08.32 ID:ta9mf/Hc.net

ダイヤ「完全に思い出補正でした。ガッカリですわ」ﾌｩ

海未「そんな…」

ルビィ「Aqoursのライブの方が綺麗だから、しっかり見ててね♡」

ことり「へぇ？？」


千歌「いくよ、みんな！！ 最新の技術と声の若さでμ'sを倒すんだ！！」

８人「おぉぉぉーーーーー！！！！！」

15 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:13:43.87 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「──じゃあ、そろそろ帰ろっか♡」

曜「うん。ラブライブ優勝出来て良かったね、千歌ちゃん♡」

梨子「ラブライブって言っても5年前のだけど……」

ルビィ「でも、A-RISEはμ'sと違って強かったなぁ…」

花丸「まさか全部手書きとは思わなかったズラ」

善子「最新CGじゃなかったら危なかったかもね」

ダイヤ「はぁ…。メタネタの乱用はすぐ飽きられますわよ？」

果南「こうなるのが分かってたから使わなかったんだね。鞠莉は」

鞠莉「ええ、果南との再会は世界観に沿ってドラマティーックに決めたかったしね♡」


千歌「μ'sに勝って、ついでにA-RISEにも勝って、5年前とはいえラブライブにも優勝……」

千歌「これで私たちは完全にμ'sを越えたよね♡」

16 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:14:27.19 ID:ta9mf/Hc.net

ﾋﾗﾋﾗ…

千歌「またあの羽…」

ｿｯ

千歌「うん！ もうμ'sから搾り取れるものは全部搾り取ったし、取ってもよね♡」

ﾌｯ


──ｸﾞｼﾞｭ

千歌「え」

千歌「羽が腐って…？」

17 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:15:10.64 ID:ta9mf/Hc.net

ｸﾞｼﾞｭｸﾞｼﾞｭｸﾞｼﾞｭｸﾞｼﾞｭ


曜「うっ、酷い臭い…！」

千歌「どうして！？ 私たち、全部手に入れたのに！！」

鞠莉「……ゲームオーバーよ、ちかっち」

千歌「鞠莉…さん？」


鞠莉「あなたは進むべき道を間違った……真逆の道を進んでしまった……」

鞠莉「オンリーワンであることから逃げてしまったのよ！！」

18 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:15:41.69 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「間違ってないよ！！ だって、オンリーワンじゃμ'sには勝てないじゃん！！」

曜「勝たなくても良かったんじゃないかな？」

千歌「曜ちゃん…？」

梨子「一生懸命歌って踊って、それで付いてきてくれる人たちを大切にすれば」

千歌「っ！ みんなだって賛同したよね！？ 悪いのは私じゃなくてみんなだよ！！」

ルビィ「私たちは反対したかった…」

花丸「けど、出来なかったズラ…」

善子「あなたに“省略”されてしまったから」ｷﾗﾝ

千歌「そんな……」

19 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:17:14.73 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「それじゃあ、私が悪いんだ…？ 私だけが悪いんだ！！ あはは！！」

ダイヤ「ぶっぶーですわ。悪いのは“千歌さんであって千歌さん”じゃないの…」

果南「そう、千歌にそうするように仕向けた奴が悪いんだよ…！」ｷﾞﾘﾘ

千歌「私にそうするよう仕向けた奴…？ そんな人が居るの…？」ｷｮﾄﾝ

鞠莉「いえ、正確には人では無いわ。そんな卑怯で卑劣な奴が人である訳無いもの！」

千歌「………」

20 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:18:35.64 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「…ねぇ、これからどうしよっか？」

千歌「誰かのせいだとしても私たちがやった以上、私たちもう許されないよね？」

鞠莉「いえ、まだ方法はあるわよ」

千歌「！ 本当…？」

鞠莉「やり直すのよ。全部やり直すの。“そいつ”が居ない世界で始めからね」

千歌「そんなこと…！ あ、あれ？ 何だか凄く眠くなって…──」

21 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:19:23.36 ID:ta9mf/Hc.net

千歌「ﾊｯ!!」ｶﾞﾊﾞ

千歌「あれ？ ここは…」ｷｮﾛｷｮﾛ

先生「今日はみんなに転校生を紹介するわね。さぁ、入ってきて」

ｶﾞﾗｯ

？？？「………」

千歌「！！」

？？？「初めまして、私、桜内梨子と申します…」

ｶﾞﾀｯ

梨子「きゃっ！？」ﾋﾞｸ

千歌「き、奇跡だよ〜〜〜！！！」ｷﾗｷﾗ

22 ：名無しで叶える物語(こんにゃく)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:19:59.30 ID:ta9mf/Hc.net

──やり直そう。ここから、全部

今度はきっと、ちゃんと輝けるから


君の心は輝いてるかい？






お　わ　り　！

23 ：名無しで叶える物語(茸)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:21:13.47 ID:MjXnm5GG.net

μ´sをdisりたかっただけのss

24 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 15:27:58.51 ID:f0Q/LAy9.net

千歌最強だな

25 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 16:04:56.62 ID:FzrAlw52.net

ほ

26 ：名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)＠＼(^o^)／：2016/09/29(木) 19:00:53.06 ID:Udw1//Vf.net

吹いた

27 ：名無しで叶える物語(プーアル茶)＠＼(^o^)／：2016/09/30(金) 14:46:07.42 ID:3idDwtWz.net

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