名探偵カナン「真実はいつもひとつだよっ！」

1 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:28:53.07 ID:mWsh47Uu.net

〜とある日の部室〜

果南「はぁ、今日もあっついね〜。みんなおはよー」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

ｼｰﾝ

果南「って誰もいないし。わたしが一番乗りかぁ〜……って、んっ？」


『ご自由にお飲みください！』


果南「あ、誰かがジュース置いてくれてたんだ。ご自由にお飲みください、か。誰からの差し入れなのか分からないけどありがく頂いちゃおっと、ちょうど喉乾いてたんだよね〜」ｶｼｭｯ

果南「見たことのないジュースだな……まぁいいや。いただきまーす」ｺﾞｸｺﾞｸ

？？？「…………」ﾆﾔﾘ

2 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:31:33.44 ID:mWsh47Uu.net

ﾄﾞｸﾝｯ

果南「……うっ！？」

ﾄﾞｸﾝｯ

果南「……ううっ」

ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝｯ

果南「な、なにこれっ……からだが……熱……いっ」

ﾄﾞｸﾝｯ

果南「もしかして……ジュースに毒的なものが？　い、意識が遠のいていく……」


――――――――
―――――
――…

3 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:33:15.96 ID:mWsh47Uu.net

ﾍﾟｼﾍﾟｼ

「………………」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

果南「…………」

「……ーい、かーなーんー」

果南「……んっ？」

「おーい、かーなーんーってーばぁー！」

果南「ま、鞠莉？　ここは……？　あぁ部室か。そういえばわたし部室に来て、置いてあったジュースを飲んで、それで……」

4 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:34:21.43 ID:mWsh47Uu.net

鞠莉「やっと目が覚めた、部室に来てみたら果南がぐったりしてたから。夏バテなの？　もぉ心配したんだから」

果南「ご、ごめん。夏バテとかそんなんじゃないと思うんだけど……」

鞠莉「それと果南、目覚めて早々に申し訳ないんだけどちょっと……鏡見てくれる？」ｽｯ

果南「わたしそんなにひどい顔で寝てた…………って、え！？　わたし小さくなってる！？」

鞠莉「えぇ、体が幼児化……しちゃってるみたいね、残念ながら」

果南「ちょっと鞠莉のその謎の飲み込みの早さはどういうことなの！？」

鞠莉「アンラッキー、起きてしまったことは仕方がないわ……」

5 ：名無しで叶える物語(帝都地下水路)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:35:26.25 ID:P/zsdRbq.net

黒幕はまりさん

6 ：名無しで叶える物語(茸)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:35:35.27 ID:jY8HKlHR.net

女性シンガー果南説

7 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:36:17.93 ID:mWsh47Uu.net

果南「順応早すぎでしょ！？　こっ、こんなマンガの中みたいなことが起きるなんてありえないよっ！」

鞠莉「ふぅー……果南、そんなのナンセンスよ。『ありえないなんて事はありえない』、鋼の錬金術師のグリードだってそう言ってたでしょ？　現実を受け入れなさい」

果南「誰それっ知らないよ！　鞠莉の納得の早さが怖いよ！　と、とにかくこのまま部室にいたら千歌たちが来ちゃう、とりあえずこの姿を見られないようにしないとっ」

鞠莉「オ〜ケ〜！　それじゃあ千歌っちたちが来ちゃう前に場所を変えましょ！　レッツゴぉ〜！」ｸﾞｲｯ

果南「わわっ！　ま、鞠莉ひっぱらないで、わたしちっちゃくなってるんだからぁ〜」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ


ｶﾞﾁｬﾝ

8 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:41:19.12 ID:mWsh47Uu.net

・
・
・
・
・

千歌「みんな、おっはよ〜！」

ｼｰﾝ

千歌「ありゃ、まだ誰も来てないや……」

『ご自由にお飲みください！』

千歌「ん〜？　なんかジュース置いてある。ご自由にお飲みくださいか……せっかくだから頂いちゃお〜っと！」ｶｼｭｯ


ｺﾞｸｺﾞｸｯ


千歌「ん〜！　冷えてて美味しいっ！」

ﾋﾟﾛﾘﾝ

千歌「んっ、メール……鞠莉ちゃんからだ。なんだろ？」

9 ：名無しで叶える物語(たこやき)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:42:06.41 ID:mLwZ0bKL.net

鞠莉ちゃんを微塵も疑わない果南ちゃん天使

10 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:45:25.50 ID:mWsh47Uu.net

鞠莉「ハァハァ……このあたりまで……くればとりあえずは……大丈夫でしょう」

果南「もう鞠莉ってば急に走り出すから、これからどうしよう」ｹﾛﾘ

鞠莉「さ、さすがは果南ね、これだけ走っても息ひとつ切らさないなんて」

果南「べつにたいしたことないよ、鞠莉の方こそ体が鈍ってるんじゃない？　それに小さくなったおかげなのか体がすっごく軽いんだよね」

鞠莉「……ふ〜ん」

果南「まるで翼でも生えちゃったみたい」

鞠莉「わーお！　果南ったら意外とロマンチスト☆」

11 ：名無しで叶える物語(帝都地下水路)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:49:30.38 ID:P/zsdRbq.net

おっぱい触るかと思った

12 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:50:12.78 ID:mWsh47Uu.net

果南「もぉ、からかわないでよっ！　こっちはこれからどうしようって焦ってるんだから」

鞠莉「それなんだけど〜、私に考えがあるのっ」

果南「考え？　どうすればいいっていうの？」

鞠莉「果南、あなたが探偵となってこの事件の真相を解き明かすのよっ！　『名探偵カナン』としてっ！！」

果南「う、う〜ん……どこかで聞いたことがあるようなフレーズなんだけど気のせいかなぁ〜」

鞠莉「元の姿に戻りたいのだったら自分の手で真実にたどり着くしかないのっ！　真実はいつもひとつしかないのだからっ！」

果南「そのフレーズもどこかで聞いたことがあるような気がするんだけど……」

13 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/01(土) 23:56:43.62 ID:mWsh47Uu.net

鞠莉「ＮoNo、気のせいよ。せっかく内浦にウキウキで帰ってきたっていうのに忙しいって言って果南もダイヤも遊んでくれないからひたすら家で少年マンガを読んでたなんてことはないんだから」

果南「あっ……なんかゴメン。あの時はいろいろと事情があって」

鞠莉「さぁ〜何の事かしら？　全然気になんかしていないのだけど？　平気なんだけど？」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

果南「ああっ！　泣きそう、鞠莉涙がこぼれ落ちそうだよ！」

鞠莉「そういうわけで探偵になって真相を解き明かしましょう！　私もサポートするから」

果南「う〜ん確かにいつまでもこのままって訳にもいかないし……分かったよ、鞠莉の言う通りにやってみる」

鞠莉「よしきたっ！　じゃあ果南、早速私が用意したこの服に着替えて」ｻｯ

14 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:01:33.07 ID:0uNoh5KK.net

果南「えらく準備がいいね。えっと〜青いジャケットに短パン、腕時計と赤い蝶ネクタイと黒フレームの眼鏡……って、これどこかで見たことあるような……」

鞠莉「oh〜心外だわ果南！　この物語はオリジナルであり、実在の人物・団体とは一切関係ないのよ！」

果南「ま、まぁそうだったかな。気のせいか」

鞠莉「あとこれも服の下に着てて」ｽｯ

果南「ん、これってダイビングスーツ？　なんで？」

鞠莉「それは後でまた説明するわ。その話は置いておいて、とりあえず身近で起きてる簡単な事件の解決をして探偵力を鍛えましょうか」

果南「探偵力って……そんなＲＰＧのステータスみたいな」

15 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:04:45.87 ID:0uNoh5KK.net

鞠莉「大丈夫よ果南、あなたならきっと立派な探偵になれるわ！」

果南「うっ……まぁ自信はあんまりないけどどうにかして元の姿に戻らなくっちゃだもんね。頑張ってみるよ」

鞠莉「あ、そうだ果南。これから他の人の前ではわたしのことお姉ちゃんって呼んでね、あと見た目子供なんだから子供っぽい演技も」

果南「え、えぇ〜……それ必要？」

鞠莉「あったり前でしょ！　もし果南の正体が誰かにバレたりなんかしたらどんな黒ずくめの組織に狙われるか分からないもの！」

果南「黒ずくめの組織限定なんだ……分かったよ、じゃあそれでいいよ」

ｶﾂｶﾂ

16 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:11:14.89 ID:0uNoh5KK.net

後輩「あ、小原先輩たちだ。こんにちわ〜」

鞠莉「あら、こんにちわ〜」

鞠莉（ほら果南、さっそく人が来たわ、演技演技っ）ﾋｿﾋｿ

果南「こっ、こんにちわ……いいお天気ですね」ﾎﾞｿｯ

後輩「？」

鞠莉（そんなんじゃダメよっ！　後輩ちゃんが不審がってるわ、もっと心から子供になりきらないとっ）ﾋｿﾋｿ

果南（えぇ、やっぱり恥ずかしいよぉ）ﾋｿﾋｿ

鞠莉（恥ずかしさを乗り越えたその先にこそ真実はきっとあるのよっ）ﾋｿﾋｿ

果南（わ……分かった）ﾋｿﾋｿ

17 ：名無しで叶える物語(笑)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:13:50.21 ID:z0eF/81B.net

？？？さんはハテナが3文字
つまり犯人はルビィかダイヤ

18 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:16:45.19 ID:0uNoh5KK.net

後輩「あの、大丈夫ですか？」

果南「……ううっお姉ちゃん、ぱいぱい！　ぱいぱいっ！」

後輩「？」

果南「ぱいぱいほちぃぃぃぃぃぃ！！　ぱいぱい！　ぱいぱいぃぃ！！」

鞠莉「oh……」

後輩「…………」ｺﾞｸﾘ

果南「うっ……ううぅ〜！　ハグっ！　ハグっ！　ハグっ！　お姉ちゃんハグちよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！」

鞠莉「oh……」

後輩「…………」ｺﾞｸﾘ

19 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:22:11.49 ID:0uNoh5KK.net

果南「うっ、うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁあん！　ハグっハグっハグちたいのぉぉぉぉぉぉぉぉ！」

鞠莉「oh……」

後輩「……その、し、失礼しましたっ」ﾀﾀｯ

果南「ふぅ……どうだった鞠莉、私の子供演技は？　なかなかいいかんじだったでしょ？」ｽﾝｯ

鞠莉「そ、そうね謎の落ち着きが怖いけど概ね問題なかったということにしておくわ。ただほんの少しだけ果南の演技プランに不安を覚えたけどそれは胸のうちに秘めておくわね」

果南「恥ずかしいけど今は子供の姿なんだもんね。逆にこれが自然なんだって思うことにするよ、うんっ」

鞠莉「果南のなかで踏ん切りがついたみたいで良かったわ、じゃあ着替えが済んだら部室に行きましょうか」

20 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:27:20.05 ID:0uNoh5KK.net

果南「部室に？　でも千歌たちいきなりこんなわたしを見たら驚くんじゃ……」

鞠莉「ノープロブレム！　千歌っち達にはさっきメールをしたから、今日は他所から遊びに来たわたしの親戚の子供を連れてくるってね」

果南「そうだったんだ、いつの間に」

鞠莉「それに子供の姿だっていうのにいつまでも制服のままじゃおかしいでしょ？」

果南「それはそうかもしれないけど……。はぁ、うまくやり通せるか不安だなぁ」

鞠莉「きっと大丈夫！　さっきの子供演技があればねっ！」

果南「ほんとに大丈夫かなぁ……」

21 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:31:22.86 ID:0uNoh5KK.net

〜再び部室〜


果南「こ、この衣装……やっぱり恥ずかしいんだけど」

鞠莉「似合っているわよ、どこからどう見てもちびっこ名探偵！　さぁみんなのところにいきましょう」

果南「あ、そういえば名前……名前は何て名乗ればいいかな？」

鞠莉「ん〜、とりあえず江戸川カナンとでも名乗っておきましょうか」

果南「え！？　ちょ、ちょっと待って」

鞠莉「さぁ行くわよカナンくんっ！！」

ｶﾞﾗｯ

鞠莉「みなさん、シャイニ〜！☆」

曜「あ、鞠莉ちゃん！　おはよ〜」

22 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:34:03.65 ID:0uNoh5KK.net

梨子「おはよ〜。それと、えっと……」

鞠莉「メールで説明した通りで〜す！　ほらカナン、みなさんにご挨拶を」

果南「えっと……江戸川カナンです。よ、よろしくっ」ﾎﾞｿｯ

梨子「あー……よろしく、ね」

鞠莉「この子ったら恥ずかしがり屋で甘えんぼうさんだから〜。いっつもハグしてハグして〜ってせがんでくるのよ〜」

果南（ちょっと鞠莉！　そんなの聞いてな……）ﾋｿﾋｿ

鞠莉「…………」ｼﾞｯ

23 ：名無しで叶える物語(たこやき)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:34:27.60 ID:2DalhR2A.net

落ちるよ

24 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:40:55.18 ID:0uNoh5KK.net

果南「………………わぁ〜ん、鞠莉お姉ちゃんハグっハグっハグっハグしよぉ〜！」ﾀﾞｷｯ

鞠莉「oh〜、エクセレント……」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

善子「熱き抱擁……」

ルビィ「ﾋﾟｷﾞｨ……」

花丸「ずらぁ〜……」

ダイヤ「あなたたち何をして……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

果南「ん〜ん〜ん〜、ダイヤお姉ちゃんもハグハグすゆ？　ねぇハグハグすゆ？」

鞠莉「あらあらカナンったら〜」

25 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:43:02.05 ID:0uNoh5KK.net

ダイヤ「えっ！？　わたくしも！？　ぜ、ぜひ……じゃ、じゃなくって！！　鞠莉さん、遊んでいる場合ではないのですよ」

鞠莉「んん〜？　何かあったの〜？」ﾂﾔﾂﾔ

ダイヤ「なにゆえ艶々しているのですか全く……それがこの部室で盗難事件が起こりましたの」

鞠莉「……盗難事件ですって？」ﾂﾔﾂﾔ

ダイヤ「えぇ、それが花丸さんが大事に取っておいたらしいのっぽパンがこの一晩のうちに無くなっていたらしいんですの」

花丸「むき〜！　せっかくわたしが今日の練習の後に食べようと思って大事に取っておいたのに盗みを働くなんてぜったいに許せないよっ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

ルビィ「花丸ちゃん、怒りのあまり標準語になっちゃってる……」

26 ：名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:43:07.02 ID:TbRv55C4.net

|c||^.-^||

27 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:45:42.04 ID:0uNoh5KK.net

鞠莉（カナン、まさかこんな絶好のタイミングで事件に遭遇できるなんてね。これはチャンスよ）ﾋｿﾋｿ

果南（う、うんそうだね。まさかこんな偶然があるなんて）ﾋｿﾋｿ

鞠莉「oh！　それは許せませんっ！　マルちゃん、事件が起きる前の状況を詳しく……」

果南「ねぇ、鞠莉」

花丸「むき〜！　思い出すだけでむかむかしてくるずら！　おらは昨日いつもと同じように……」

鞠莉「ふむふむ」

果南「ねぇ、鞠莉ってば」

28 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:50:23.26 ID:0uNoh5KK.net

鞠莉「もうっなにっ？　カナン、あなたもしっかりとマルちゃんの話を聞いて推理の手がかりを」

果南「……犯人、見つけたんだけど」

鞠莉「ワッツ！？　どういうこと？」

果南「……さっきから目立たないようにしてるのか部屋の隅の方にいるけど千歌の顔、よく見てみて」

鞠莉「千歌っちの顔？」

果南「口のまわり、パンくずついてる。それにスカートのポケットからのっぽパンの空袋はみ出ちゃってるし」

鞠莉「あ、ほんとだわ……。どおりで私たちが部室に来ても普段のように元気よく挨拶してこなかったわけね」

29 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 00:56:35.06 ID:0uNoh5KK.net

果南「普段見せないようなあの何とも言えない千歌の表情、ほぼ決まりだね」

鞠莉「さすがはカナン……まさか被害者への聞き込みをするまでもなく犯人にたどり着くなんて。天才のそれね」

果南「さすがもなにもあそこまであからさまに怪しいと嫌でも目に入っちゃうよ」

鞠莉「ふふっ、私の見込んだ通りだったみたいね名探偵っ☆」

果南「わたしが凄いみたいな流れになってるけどむしろ他のみんなの目が何を映してるのか心配になってくるんだけど」

鞠莉「もう私の頭の中ではサックスが最高にCOOLな例のメインテーマが流れているもの。勝利確定テーマね」

果南「なに言ってるのかよく分からないよ……」

ダイヤ「ちょっと鞠莉さん果南さん、さっきからなにを二人でひそひそと」



参照　https://www.youtube.com/watch?v=c-_AJXyrT8g

30 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:02:06.42 ID:0uNoh5KK.net

鞠莉「あーそうだったわー！　私たちちょっと他の用事がー！」ｻｯ

果南「え？　なんで鞠莉わたしの手を……？」

鞠莉「みんなソーリー、今日はこの辺でっ！」ﾀﾀｯ

果南「わわっ！　ちょっと」ｸﾞｲｯ

ダイヤ「あっ、二人ともっ！」


ｶﾞﾗｶﾞﾗ　ﾋﾟｼｬﾝｯ


ダイヤ「帰って……しまいましたわね」

31 ：名無しで叶える物語(きりたんぽ)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:04:30.94 ID:EVQvrnx5.net

カナン「……」ﾍﾟﾛｯ

カナン「これは青酸カ……ぐはっ」

32 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:06:50.65 ID:0uNoh5KK.net

梨子「用事って言ってたけど……」

ルビィ「うん。何しに来たんだろ二人とも……今日の練習は……」

ダイヤ「まぁ練習はとりあえずこの問題が解決した後ですわね」

花丸「むき〜！　おらののっぽパン〜！」

善子「ち、ちょっと花丸落ち着きなさいよ」

曜「ねぇみんな、そういえば果南ちゃんはいったい……」

一同「…………」ｼｰﾝ

33 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:12:27.14 ID:0uNoh5KK.net

〜校舎外〜

果南「ちょっと鞠莉！　せっかく事件が解決しそうだったのに何で外に出ちゃったのっ！」ﾀｯﾀｯ

鞠莉「いいからいいから〜、ついて来て」ﾀｯﾀｯ

果南「って、ここ部室の窓？　なんでまた部室に戻ってきたの？」

鞠莉「……よしっＯＫ、窓は開いてるわね。さぁカナン、やるわよっ！」

果南「やるわよって言われても……何をやろうっていうの？」

鞠莉「あぁ〜もうっカナンったらさっきから質問ばっかり！　あなたそれでも探偵なの？　信じられないっ」

34 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:19:53.06 ID:0uNoh5KK.net

果南「ついさっきまで天才呼ばわりしてたのに鞠莉の急な評価の変化についていけないよ……」

鞠莉「これから犯人を捕まえようって言ってるの！」

果南「犯人を捕まえる？　それならなおさらわざわざ外に出なくたって……」

鞠莉「はぁ〜……カナン、あなたはほんとにヘッドマッスルなんだから。海にばっかり入ってないで青山剛昌先生の名探偵コナンを一巻から読みなさい」

果南「さりげなく唐突に馬鹿にされた気がするんだけど」

鞠莉「いい？　今は子供の姿であるあなたがささーっと事件の謎を解いて犯人を捕まえてしまったら誰もが不自然だと思うでしょ？」

果南「うっ、確かに……子供なんだもんね今わたし」

35 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:31:39.31 ID:0uNoh5KK.net

鞠莉「そんなことが知れたらすぐ黒ずくめがやってくるわ！　TSUTAYAとかから」

果南「何でＤＶＤ借りに行ってるの……黒ずくめ割と暇なんだね」

鞠莉「とにかくそういうこと！　分かった？」

果南「ま、まぁわざわざ外に出た理由は分かったけど窓の外からどうやって事件を解決に導こうっていうの？」

鞠莉「はぁ〜……ヘッドマッスル、何のために私がいると思っているの？　最初に言ったでしょ、サポートするって」

果南「あ〜そういえばそんなこと言ってたっけ」

鞠莉「ヘッドマッスル、私が用意したその様々な探偵アイテムで犯人を追い詰めるのよっ……！」ｽｯ

36 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:42:50.18 ID:0uNoh5KK.net

果南「用意したって私が着けてるこの……腕時計？　これが事件解決の役に立つの？」

鞠莉「ヘッドマッスル！　それはただの腕時計ではないのよっ！　麻酔銃にもなっているの！」

果南「うん、とりあえず自然にヘッドマッスルって呼ぶのやめて。せめてカナンにしてて」

鞠莉「とは言っても体に有害な薬とかが入っているわけではないわ。あくまで針を睡眠を誘発するツボに合わせて自動的に射出するだけだから安心安全☆」

果南「それならまぁ……うん、安心かもしれないけど。それでこの麻酔銃で誰を眠らせるの？　犯人である千歌？」

鞠莉「いきなり犯人を眠らせても本当の事件解決にはならないわ。みんなの前で完璧な推理を突き付けて犯人に自供させなきゃね」

果南「むむっ確かに……でもそしたら誰を眠らせ」

37 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:51:26.86 ID:0uNoh5KK.net

鞠莉「ダイヤよ」

果南「食い気味にっ！？」

鞠莉「悪いけどダイヤに眠ってもらって犯人を追い詰めてもらいましょう」

果南「眠らせた後はどうするの？」

鞠莉「それは眠らせてからまた説明するわ」

果南「う、うん。でもなんでダイヤ？　他の人でもいいような……」

鞠莉「なんとなくよなんとなく。全然関係ないけど前にスクールアイドルを三人でやっていた時に私に黙って解散を決めてて果南にはビンタして許したけどそういえばダイヤにはまだ何もしてなかったなとかは全然思っていないわ」

果南「うん思いっきり私怨だね。二年前の借りをここで返そうとしてるね」

38 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 01:54:45.40 ID:0uNoh5KK.net

この辺でひとまず…

39 ：名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 03:23:57.34 ID:TbRv55C4.net

普通に鞠莉が解決すればいい気もするがとりあえず麻酔針を打ち込まれるダイヤさん

40 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 05:49:17.17 ID:Tm/3Kzid.net

花丸ちゃん素になると標準語になるんですか、失望しました
希ちゃんのファンに乗り換えます

41 ：名無しで叶える物語(プーアル茶)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 12:32:07.78 ID:2ssaAcgK.net

「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当なの？　ヤマハ本社に聞いてきた
https://t.co/9tIIVhDYJq

42 ：名無しで叶える物語(しうまい)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 12:40:02.64 ID:+a1VDO2S.net

よく出来ているが幼馴染に幼い頃の姿を見せて気づかれないわけがない。マイナス40点
原作からしてそうだって？じゃあ原作もマイナス40点だ！

43 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 17:26:35.28 ID:0uNoh5KK.net

鞠莉「それじゃあいくわよカナンっ！　しっかり当ててよね！」

果南「よ、よしっ……いくよっ」ｽﾁｬｯ

・
・
・

ダイヤ「そもそもですねっ！！　これから学校の代表としてスクールアイドル活動を頑張っていこうというときにグループ内で窃盗事件なんてありえませんわっ！！」

曜（……ダイヤさんのお説教始まっちゃった）ﾋｿﾋｿ

梨子（相当怒っているみたいね）ﾋｿﾋｿ

ダイヤ「そこっ！！　私語は慎みなさいっ！！」ﾋﾞｼｯ

曜＆梨子「は、はひっ……」

44 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 17:31:36.55 ID:0uNoh5KK.net

ダイヤ「μ'sでしたらこんなことぜっっっっっったいに起きえませんわっ！！　恥ですわ恥っ！！　わたくし恥ずかしくて目も当てられませんわっ！！」

善子（ち、ちょっとルビィ……お姉ちゃんどうにかしてよ）ﾋｿﾋｿ

ルビィ（ああなっちゃったお姉ちゃんは誰にも止められないから……）ﾋｿﾋｿ

善子（それにしたって怒りすぎなんじゃない？）ﾋｿﾋｿ

ルビィ（それが……昨日お姉ちゃん、ノリノリでひとりμ'sごっこしてるところを回覧板持ってきた近所のおばさんに見られちゃったみたいで……）ﾋｿﾋｿ

善子（それはなかなか……）ﾋｿﾋｿ

ダイヤ「そこっ！！　私語は慎みなさいっ！！」ﾋﾞｼｯ

45 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 17:42:24.57 ID:0uNoh5KK.net

善子＆ルビィ「は、はひっ……」

花丸「おらののっぽパン……おらののっぽパン……」ｼｸｼｸ

ダイヤ「…………！」ｷｯ

花丸「ううっ……ずらっ？」

ダイヤ「花丸さんっ！！　いつまで落ち込んでいますの！！　たかだかパンが無くなったくらいで！！」

ルビィ「あっお姉ちゃんそれはっ……」

花丸「……ずら？　『たかだか』？　ダイヤさん、それ本気で言ってるずらか……？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ダイヤ「そもそもあなたがパンなど置いて帰らなければこんなことには……それとも自分でも気が付かない間にいつの間に花丸さんが食べてしまったのではありませんのっ！！」

46 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 18:02:32.17 ID:0uNoh5KK.net

花丸「……ダイヤさん、口を閉じるずら。それ以上喋ると容疑者と被害者がもうひとりづつ増えるずら……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

千歌「ち、ちょっと二人とも落ち着いて……」



鞠莉「……カナン！　今よっ！」

果南「よしっ……当たれっ！」ﾋﾟﾋﾟｯ　ﾊﾟｼｭ


ﾌﾟｽｯ


ダイヤ「ﾋﾟｷﾞｯ！」ｸﾞﾗｯ


ﾄﾞｻｯ


花丸「ず、ずらっ……？」ﾎﾟｶｰﾝ

47 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／：2016/10/02(日) 20:45:30.52 ID:MStX1qYX.net

見てる

48 ：名無しで叶える物語(WiMAX)＠＼(^o^)／：2016/10/03(月) 03:27:50.82 ID:M4lGrold.net

ほ

49 ：名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)＠＼(^o^)／：2016/10/03(月) 11:56:27.02 ID:U+GyiODb.net

つづきを

50 ：名無しで叶える物語(SB-iPhone)＠＼(^o^)／：2016/10/03(月) 12:12:49.49 ID:x86I8ZSX.net

ほ

51 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/03(月) 20:54:49.13 ID:9hls4mrE.net

ルビィ「お姉ちゃん急に倒れこむように椅子に座っちゃった……」

善子「ちょっと花丸、あんた何かしちゃったの？」

花丸「まさか。まだなにもしてないずら。ただ…………あのままだったら少しだけやばかったずら」ﾆｺｯ

善子「何かするつもりではあったのね……花丸、食べ物のことが絡んだあなたが私は心底怖いわ」

鞠莉「よしっ、無事命中したわね！」ｸﾞｯ

果南「ね、ねぇあれって本当に眠くなるツボを刺激しただけ？　その割にはすぐ効果が……ダイヤもぴくりとも動かないし」

鞠莉「……果南、細かいことは気にしなくていいの。ただ、あのマシーンは小原家特製のものだということだけ伝えておくわ」

52 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/03(月) 21:10:40.65 ID:9hls4mrE.net

果南「逆に怖いよ……小原家の闇が深すぎるよ……」

鞠莉「さて無事にダイヤも眠らせられたことだし次のステップね。次はこの『シュノーケル型変声機』を使ってダイヤになりすますの」ｽｯ

果南「シュノーケル型変声機？　また妙な機械が……」

鞠莉「横のダイヤルを『ダイヤ』に合わせたらダイヤの声が出せるわ。どういう形にしようか迷ったんだけどカナンが普段から使い慣れてるものの方がいいかなって思ってこれにしてみたの」

果南「へぇ〜ハイテクな機械だね。横のダイヤルを『ダイヤ』にね……っと」ｶﾁｶﾁｯ

鞠莉「よしじゃあ早速ダイヤになり代わって事件を解決するわよっ！　カナン、シュノーケルを咥えて！」

果南「……了解っ！」ｶﾌﾟｯ

53 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／：2016/10/03(月) 21:13:46.54 ID:riMnhfG7.net

来てた

54 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/03(月) 21:34:49.72 ID:9hls4mrE.net

善子「ね、ねぇちょっとやばいんじゃない？」

ルビィ「お姉ちゃん、ねぇお姉ちゃん……大丈夫？」

ダイヤ（果南）「ふぇ〜ふぃんふぁいふぁりわふぇんふぁ、ふほひふぇはぁいふぁふぃふぁふぁふぇふぇふふぁふぁ」

ルビィ「ﾋﾟｷﾞｯ……」

善子「ひっ……」

果南「……そりゃ当然こうなるよっ！！」ﾊﾞﾝｯ

鞠莉「ノォー！　何するのカナン！　せっかく用意したのに投げつけるなんてぇ〜」

果南「変声機だっていってるのに咥えちゃったらそりゃこうなるよ！！　当然の結果だよ！！」

55 ：名無しで叶える物語(アラビア)＠＼(^o^)／：2016/10/03(月) 21:51:33.64 ID:9hls4mrE.net

鞠莉「ん〜、難しいものね。カナンが使い慣れてるものの方がいいと思ってこっちにしたのに」

果南「余計なおせっかいだよ！　ねぇ他に変声機はないの？　急がないとルビィちゃんの中でのダイヤの強くて優しいお姉ちゃん像が台無しに……」

鞠莉「あなたが首に着けている蝶ネクタイ、それも一応変声機付きよ。まぁ予備のつもりだったんだけど」

果南「なんだあるんじゃん！　良かった、これでダイヤの面子を守れるよ」

鞠莉「あ、でも使わないだろうと思ってテストをしていないからちゃんと動くかな〜？　ちょっと貸して」

果南「んっ、急いでよ？」ｽｯ

鞠莉「ごほんっ、あ、あ、あ、そしてダイヤルを『ダイヤ』に〜……っと」ｶﾁｶﾁｯ

56 ：名無しで叶える物語(SB-iPhone)＠＼(^o^)／：2016/10/04(火) 15:14:55.92 ID:N/PKqDFu.net

ほ