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希「憶えてる?プロポーズした時のこと」 真姫「何よ突然」
- 1 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:24:49.67 ID:gbkHUAyJ.net
- 5スレ目
以下前作までのスレタイ
ことり「プロポーズの言葉?えーっとねぇ」 海未「こ、ことり!やめてください///」
穂乃果「結局教えてくれなかったよ、プロポーズの言葉」絵里「海未らしいわね」
雪穂「お姉ちゃんからすればいいじゃん、プロポーズ」穂乃果「それには深い事情があるのだよ、雪穂君」
にこ「まさか海未のほうからプロポーズするとはねぇ」 凛「にこちゃんまだ言ってるー」
- 2 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:25:39.10 ID:gbkHUAyJ.net
- 希「ん、なんとなく」
真姫「憶えてるわよ、何十年も前の話じゃあるまいし」
希「それでももう3年近く前やん?」
真姫「そんな物忘れ激しい頭で医者になんてなれないわよ」
希「あはは、そりゃそうだ」
真姫「……ま、あんな非常識なプロポーズ、忘れようって方が無理ね」
希「いやいや、いたって普通のプロポーズだったと思うけど」
真姫「タイミングを考えなさいよ、高校卒業前だったのよ私」
希「それでも随分待ったんよ?」
真姫「どこがよ」
- 3 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:27:28.87 ID:gbkHUAyJ.net
- 希「ちゃんと受験も合格発表も終わった後やったやん」
真姫「まあそうだけど。ていうか推薦だったから普通の人たちより早かったじゃないの、大して待ってないでしょうに」
希「流石真姫ちゃん、ウチを待たせないように頑張ってくれたのね♪」
真姫「違うわよ、ていうかまさかプロポーズされるなんて思ってなかったし」
希「えぇー酷い、ウチとのことは遊びだったの?」シクシク
真姫「わざとらしい泣きまねしないの。ていうかそんなこと本当に考えてなかったのよ、当時は」
希「ふふ、ビックリした顔してたね、あの時の真姫ちゃん」
- 4 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:29:30.45 ID:gbkHUAyJ.net
- 真姫「……それは忘れなさい」
希「お医者さんにはなれないけどこのくらいなら憶えてられるよー♪」
真姫「まったく、そういうとこは変わらないわね、希は」
希「真姫ちゃんのその恥ずかしがりやなとこも変わんないやん?」
真姫「余計なお世話よ。……ねえ希?」
希「んー?」
真姫「なんでプロポーズしたの?」
希「え、そんなん真姫ちゃんが好きだからに決まってるやん?……照れてる?」ニヤニヤ
真姫「て、照れてないわよ///……ってそうじゃなくて」
- 5 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:30:37.22 ID:gbkHUAyJ.net
- 真姫「私も好きだった、希のこと。希も私のことが好きだった」
真姫「それでいい、と思わなかったの?」
真姫「少なくとも当時の私はそう思ってた。だからプロポーズされてビックリもした」
真姫「勿論嬉しかったのは事実よ。じゃなきゃOKしないし」
真姫「でも今思い返すと、あの時プロポーズするって結構な覚悟だったのよね、希は」
希「覚悟、か。うん、そうね」
真姫「今になって訊くのもなんだけどね。ただあの頃はそんなこと考える余裕も無かった気がするから」
希「もし、ね」
真姫「うん」
希「もし、西木野家の財産が目当てやった、って言ったらどうする?」
真姫「……は?」
- 6 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:32:48.86 ID:gbkHUAyJ.net
- 希「病院を経営し、いくつも別荘を持つ西木野家。その一人娘と一緒になればこれはまさしく玉の輿」
真姫「で?」
希「うん?」
真姫「そんな嘘はいいから、本当のとこはどうなのよ」
希「言い切るんだ?嘘だって」
真姫「言い切るわよ、当然じゃない」
希「えへへへ」
真姫「……なにニヤニヤしてるのよキモチワルイ」
希「酷いな〜、ウチって愛されてて幸せ♪って思ってただけよ」
真姫「……そうやって誤魔化すってことは恥ずかしいってことよね」
希「……あー、まぁ、そうとも言う、かな」
真姫「この話振ったの希じゃないの、何恥ずかしがってるのよ」
- 7 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:34:09.58 ID:gbkHUAyJ.net
- 希「いやこんな話するつもりじゃなかったというか」
真姫「反論は認めないわ」
希「うぅ……まぁ、うん、あのね」
真姫「うん」
希「さっき真姫ちゃん言ったでしょ?『ビックリした』って」
希「多分ね、プロポーズしてもしなくても、そんなに変わらなかったんじゃないかな、って思うの」
希「お互いのことが好きで、一緒にいて。陳腐な言葉だけど、一緒に泣いたり笑ったり」
希「そういう毎日が続くんだろうなって思ってた」
希「でも、真姫ちゃんが卒業して、医学部に入って、お医者さんになって」
希「病院を継いで、沢山の患者さんを助けて」
希「そんな日々の中にね、ウチは居るのかなって」
真姫「え?」
- 8 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:34:33.19 ID:SPtpPmjp.net
- のぞまきいいね
- 9 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:35:11.24 ID:gbkHUAyJ.net
- 希「少し、ほーんの少しだけ、不安になったんよ」
希「真姫ちゃんのことが好き、ずっと一緒にいたい、だからプロポーズした。それは嘘偽り無い本心」
希「でもきっかけは、捨てられるんじゃないか、別れちゃうんじゃないか、なんて」
希「そんな後ろ向きな気持ち」
希「どうしようもなく不安になったってわけじゃないよ、幸せだったし」
希「ほんのちょっと、よく見ないと気づかない服のしみくらいかな、そんな不安があって」
希「あはは、なんかしんみりしちゃったかな、しみだけに、なんてね」
真姫「まったく、そうやってすぐ自分で茶化さないの」
真姫「……なんとなくわかったわ、うん」
真姫「てっきり私と希は同じ考えかと思ってたけれど、少しだけ違ったのね」
真姫「多分ほんのちょっと、希が大人だった。そして私が子供だった」
真姫「まぁ当然かもしれないわね、希は2年先輩なんだし。μ'sは先輩禁止だったから忘れそうになるけど」
真姫「先に服のしみに気付いたのが希だった、それだけの話よ」
希「真姫ちゃん……」
- 10 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:36:07.85 ID:gbkHUAyJ.net
- 希「幻滅しない?なんていうか、暗いというかマイナス思考な話だし」
真姫「希が案外マイナス思考なのは音ノ木の頃から知ってるわよ」
希「あ、あはは」
真姫「それよりありがとう、プロポーズしてくれて」
希「え?」
真姫「あの頃気付かなかった希の真意がわかったから、改めて御礼を言うわ」
真姫「ありがとう、希。プロポーズしてくれて、……一緒に居てくれて」
希「ま、真姫、ちゃん……うぅ……ぐすっ」
真姫「ちょ、なんで泣くのよ」
希「うぅ……だって嬉しくて〜」
真姫「まったく、しょうがない人ね」クス
希「ねぇ真姫ちゃん?」
真姫「なに?」
希「ぎゅってしていい?」
真姫「……ダメ」
希「えぇー」
- 11 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:37:11.39 ID:gbkHUAyJ.net
- 真姫「えいっ」ギュ
希「ま、真姫ちゃん?///」
真姫「お、大人しくぎゅってされてなさい///」
希「……アレだね」
真姫「ん?」
希「ひょっとしたら、俗に言う、バカップル、ってやつかな」
真姫「今更ね」
希「ふふ、確かに」
真姫「というかそもそもなんでこんな話し始めたのよ?」
希「ん?あーそうだそうだ、穂乃果ちゃん」
- 12 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:38:05.05 ID:gbkHUAyJ.net
- 真姫「穂乃果?」
希「仕事終わりに偶然逢ってな」
真姫「うん」
希「向こうは穂むらにお手伝いというか顔見せに行ってたみたいだけど」
希「なんかまだ絵里ちがプロポーズしてないっていうから」
真姫「……付き合い始めは私たちの中で一番先よね?穂乃果と絵里」
希「ま、まぁそれこそプロポーズとかなくてもラブラブだし」
希「だからこそなぁなぁで今に至るのかもしれないけど」
真姫「でもそんな話になるってことは、気にしてるってことでしょ?穂乃果は」
希「プロポーズの話題自体は、『海未ちゃんのプロポーズの言葉って何だったんだろうねー?』みたいなもんだったんだけどね」
希「穂乃果ちゃんとこはどうなん?って訊いたらまだやって言うから」
- 13 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:39:01.46 ID:gbkHUAyJ.net
- 希「まぁうん、そんでちょっと自分たちのこと思い出したんで、真姫ちゃんを恥ずかしがらせてやろうかな、と思って」
真姫「見事な自爆ね」
希「さっきは相変わらずって言ったけど、真姫ちゃんは手強くなったなぁ」
真姫「希がからかい過ぎたせいね。ある程度免疫が出来たわ」
希「もっと精進しないと」グッ
真姫「変なやる気出さなくていいから」
真姫「にしても世間は狭いわね、偶然穂乃果と逢うなんて」
希「そうねー、まぁ元気そうだったよ、雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんも相変わらずやって」
真姫「それは何よりね。というかなかなか全員の予定が合うことは無いけど、ちょこちょこ誰かしらに会うわよね」
希「あー確かにそうかも。にこっちは流石にちょっとあちこち行ってたりするみたいだけど」
真姫「凛と花陽が会うとか言ってたわよ」
希「相変わらずにこっちファンやねぇ」
真姫「私も実習が無ければって感じだったけどこればっかりはね」
希「ウチも仕事がなぁ」
真姫「……凛と花陽は大丈夫だったのかしら、大学」
希「ま、まぁきっと休講やったんよ、偶然」
- 14 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:40:46.23 ID:gbkHUAyJ.net
- 真姫「希の方はどう?仕事、慣れた?」
希「お陰さまでね。お義父さんにも随分良くして貰ってるよ」
真姫「ふふ、パパも希がいてくれてきっと助かってるわよ」
希「いやいやウチなんてそんな、っていうかほんとお世話になりっぱなしで」
真姫「普通にうちの病院で医療事務をしてるってだけじゃない、負い目も遠慮も要らないわよ」
希「まぁ思いっきりコネだけどね」
真姫「またそうやって卑屈になる」
希「いやいやそういうんじゃなくて。感謝してもしきれんなぁ、って思って」
真姫「しっかり大学出てるんだし、現に今ちゃんと働けてるじゃない、問題ないわよ」
真姫「それにパパは優しいだけじゃなくて結構厳しいんだから」
希「そう?」
真姫「ええ、じゃなきゃ高校卒業後すぐに実家を出るように言わないでしょ?」
- 15 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:41:44.36 ID:gbkHUAyJ.net
- 真姫「希がいてくれて助かったけど、そうじゃなきゃ大変だったわよ」
真姫「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす、ってやつね」
真姫「私が言うのもなんだけど、一人娘に対してこの仕打ち、なかなか出来ることじゃないと思うわ」
真姫「甘やかしちゃ駄目だって思って心を鬼にしてるのね」ウンウン
希(相変わらずお父さんのこととなると嬉しそうに喋るなぁ)
希(でも多分相当甘いよ、真姫ちゃんのお父さん)
希(高校卒業を機に家から出すっていうのは考えてたんだろうけど)
希(ウチがいなかったら家政婦さんでも付けようとしてたんじゃないかな)
希(そもそもこのマンションも結構お高そうだし)
希(家賃どころかここ西木野家の所有物だけど)
希(大体家からそんなに離れてないし、数日に一度はあっちに顔出して一緒にご飯食べてるし)
真姫「どうしたの?希」
- 16 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:43:34.51 ID:gbkHUAyJ.net
- 希「ううん、なんでも」
希(まぁいっか、真姫ちゃん幸せそうだし)
希「真姫ちゃんは可愛いなぁ」
真姫「なぁっ///」
希「あは、赤くなった♪」
真姫「希ぃ///」
希「不意打ちは効果あり、っと」メモメモ
真姫「知らないっ」プイッ
希「それでもしがみついて離れない真姫ちゃんが大好きよ♪」
真姫「うるさいわよ」ギュー
希「えへへ……あったかいなぁ」ギュー
真姫「……そうね」
このスレは終わりやん
また来るやん
- 17 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:51:44.48 ID:1cIyt9TH.net
- 毎度心温まる
ありがとう
- 18 :名無しで叶える物語(神都グランドカナン)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:53:50.14 ID:f93qHrn0.net
- のぞまき尊い
- 19 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 22:59:13.52 ID:Dz0N3Je9.net
- のぞまきってアニメのせいか親子とか姉妹みたいなイメージ強いけどこうしてみると全然ありやん
お互いを凄く気にかける超絶めんどくさいカプだな
- 20 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/10/07(金) 23:06:37.36 ID:gGhMNoKc.net
- おほーっ
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