■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
新春ドラマスペシャル「三十路探偵・みもりんの事件簿 ZERO」探偵が探偵を殺した?レズがレズを呼ぶ…これが始まりの事件![字][解][S][デ]
- 1 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:00:00.93 ID:gleOfGAW.net
- ビル・屋上
ヒュー……ヒュー……
みも「たっかいなぁー……こっから落ちたらどうなるんだろ……」
みも「やっぱり死ぬのかな。運が良ければ捻挫とか? ってさすがにそれはないか」
みも「うーん、沖雅也気分……なーんちゃって。私まだ29だし、ちょっと早いよねー」
みも「……帰ろっと」
みも宅
ガチャッ
みも「ただいまー……」
みも「さてと、夕飯作らなきゃ。なにがあったかなー」
みも「……これだけあればなんとかなるか」
………………
…………
……
みも「あ……醤油もうなくなりそうだ。そろそろ買わないとなぁ」
みも「あとインコ探しもしなくちゃ……明日にでもやるか」
みも「……にしても、私独り言多いな〜」
- 2 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:02:00.25 ID:gleOfGAW.net
- 翌朝
ピンポーン……ピンポーン……
みも「ぐぅ……すぅ……」スヤスヤ
ピーンポーン……
みも「んぅ……」スヤスヤ
ピポピポピポピポピポーン……
みも「むにゃ……」スヤスヤ
ピーンポーンピーンポーンピポピポピーンポーン
みも「尊師マーチ!?」ガバッ
ピンポーン……
みも「んん……? こんな朝早くから誰だぁ……?」
ピンポンピンポン
みも「はいはい! 今出まーす!」
トテトテ……
ガチャッ
みも「……どちら様?」
うち「こういう者です」スッ
- 3 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:04:00.28 ID:gleOfGAW.net
- みも「なにそれ……あっ、これ警察手帳!? すごーい、本物だー。触っていい?」
うち「ダメッ!」
みも「おぉ、こわっ……」
うち「ちょっと署まで来てもらえる?」
みも「ん? なんで?」
うち「わからないの?」
みも「うぅむ……」
うち「…………」
みも「……私がなんかの事件の被疑者だから?」
うち「…………」ポチッ
ピンポーン
うち「せいかーい。というわけで、来てくれるよね?」
みも「えー……これ任意同行でしょ? だったら拒否します!」
うち「ふーん……」
みも「な、なに……?」
うち「別に? そっか……拒否するんだぁ……?」ジリジリ……
みも「うぅ……」
- 4 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:06:00.58 ID:gleOfGAW.net
- 警察署・取調室
うち「このボールペン、あなたのものですね?」
みも「……あっ! どうしてこれがこんなとこに?」
うち「あなたが犯行現場に落としたから……でしょ?」
みも「いやいや、事件って三日前に起きたはずだよね? 私がそのペンなくしたのもっと前だもん」
うち「でもねぇ……犯行時刻のアリバイがないしねぇ……」
みも「だーかーらー、その時間は家にいたんだってば! ちゃんと聞いてる? 私の話!」
うち「それが証明できなきゃ意味がないって言ってるの」
みも「むぅ……とにかく私はやってない!」
うち「ならペンが落ちてた理由かアリバイ、せめてどっちかはっきりさせて」
みも「うーん……じゃあやっぱそのペン私のじゃない!」
うち「ふざけないで!」バンッ!
みも「ひっ……」
うち「さっき自分のだって言ったばっかりでしょ!? それにこのペンにはあなたの指紋がべったりついてるんだから!」
みも「じゃあどうしろっていうのぉ……?」
うち「ここは素直に認めるんだよ、私がやりましたって」
- 5 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:08:00.34 ID:gleOfGAW.net
- みも「それでも私はやってない! ものすごーくやってない!!」
うち「じゃあいいこと教えてあげよっか」
みも「絶対いいことじゃないと思うんだけど」
うち「被害者の携帯の着信履歴を調べたら、殺される前に電話がかかってきてたの。公衆電話から」
みも「ふーん」
うち「その公衆電話があるのって、あなたの家のすぐ近くなんだよねぇ」
みも「近くだったからって私がかけたとは限らないじゃん」
うち「じゃあ誰がかけたって言うの?」
みも「知らないよそんなの……というか知っててもあなたには話したくありませーん」
うち「ちっ……めんどくさ。私ちょっと休憩する」
みも「ってことは私もう帰っていい?」
うち「……帰るの?」ギロッ
みも「あ……も、もうちょっとだけいようかなー?」
うち「そう」
ガチャッ……バタン
みも「あ〜、なんでこんなことになっちゃうかなぁ……」
- 6 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:09:27.88 ID:PuYJhMNl.net
- ま っ て た
- 7 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:10:00.28 ID:gleOfGAW.net
- 取調室隣
ガチャッ
うち「ふー……」
じょる「おつかれ」
うち「あぁ、南條さん。見てたんですか?」
じょる「うん、途中からだけど」
うち「意外と手強いですよ、あの女」
じょる「こないだの探偵殺しの被疑者?」
うち「はい。被害者とも知り合いだったみたいですし、犯人で間違いないと思います」
じょる「……そうかなぁ」
うち「えっ?」
じょる「私は犯人じゃないと思うよ?」
- 8 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:10:53.82 ID:vOqMJWwS.net
- 復活スペシャルきた!
- 9 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:12:00.12 ID:gleOfGAW.net
- うち「どうしてですか?」
じょる「うーん……勘」
うち「勘って……」
じょる「なんであの子を疑ってるの?」
うち「だって現場にあの女の持ち物が落ちてたんですよ? それなのに現場には行ってないって――」
じょる「でもペンはなくしたって言ってたよね? それが本当なら、ペンを落としたのは別人の可能性が高い」
うち「そうですけど……」
じょる「そもそもどうやって持ち主見つけたの? あの子に前があったとか?」
うち「いえ……鑑識で似顔絵を描いてもらったんです」
じょる「あぁ、“アレ”に頼って地道に聞き込みしたわけね」
うち「……そういうことです」
じょる「ちなみに被疑者はあの子だけ?」
- 10 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:14:00.09 ID:gleOfGAW.net
- うち「一応あと二人いますよ。一人は被害者の元恋人です。執拗に復縁を迫ってたとか……はい、写真」スッ
じょる「ふむ……」
うち「もう一人は被害者にかなりの額の借金をしてました。ただどちらも確たる証拠がなくて」スッ
じょる「どれ……んー、やっぱり写真じゃわからないか」
うち「はい?」
じょる「いや、こっちの話。それで? あの子逮捕しちゃうの?」
うち「自白してくれたらそうするつもりです」
じょる「……ちょっとあの子と話させてくれない?」
うち「えっ、でも南條さんこの事件の担当じゃ――」
じょる「ちょっとだけだから! お願い!」
うち「……わかりました。ほんとにちょっとだけですからね?」
じょる「ありがとっ」
- 11 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:16:00.15 ID:gleOfGAW.net
- 取調室
ガチャッ
じょる「どうも」
みも「今度は別の刑事……」
じょる「そんな身構えなくっていいよ、少し話がしたいだけだし」
みも「あのっ! 言っておきますけど――」
じょる「あなたはやってない」
みも「えっ……?」
じょる「そうでしょ?」
みも「ええ、まあ……」
じょる「名前、教えてもらっていい?」
みも「名前ですか……?」
じょる「うん。あっ、ちなみに私は警部補の南條ね」スッ
- 12 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:16:56.60 ID:U+RM3OO8.net
- お前前回弁護士だっただろ
- 13 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:18:00.08 ID:gleOfGAW.net
- みも「おっ、警察手帳。触っていいですか?」
じょる「ダーメ」
みも「ですよねー」
じょる「で、あなたの名前は?」
みも「ええと……み、みもりん……です」
じょる「は?」
みも「私の名前はみもりんですっ!」
じょる「…………」
みも「…………」
じょる「……あ、うん。じゃあ……みもちゃん」
みも「ちゃん?」
じょる「無実を証明するために、話を聞かせてもらえる?」
みも「は、はいっ。なんでも聞いてください」
- 14 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:20:00.13 ID:gleOfGAW.net
- じょる「じゃあまずは被害者との関係について詳しく教えて」
みも「……ジョナさんは、私の恩人なんです」
じょる「キンキンか」
みも「実は私こう見えて探偵なんですよ」
じょる「へぇ、そうなんだ」
みも「右も左も分からなかった私は、ジョナさんに探偵のほへとを教わったんです」
じょる「“いろは”ね」
みも「だからジョナさんが亡くなったって知った時は本当にショックで、ずっと部屋で泣いてました」
みも「いっそのこと、私もジョナさんのとこに行っちゃおうかなーなんて思ったりもしたんですけど……」
みも「情けないことに、怖くなって普通に家に帰っちゃいました。えへへ」
じょる「みもちゃん……一つだけ約束して」
みも「はい?」
じょる「絶対に、早まったことはしないで」
- 15 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:22:00.11 ID:gleOfGAW.net
- みも「……あはは。しませんよぉ、自殺なんて」
じょる「それと……」
みも「んん? それと? 今一つだけって――」
じょる「なにがあっても自白はしないで」
みも「……わかりました」
じょる「よし、それだけ守ってくれれば大丈夫」
みも「はあ」
じょる「それからアリバイだけど、本当に証明はできない?」
みも「無理だと思います。私一人暮らしだし……」
じょる「じゃあ住んでるのはアパートとかマンション?」
みも「アパートです」
じょる「隣の部屋に住んでる人とかに証言してもらえないかな?」
みも「それも難しいんじゃないかと、留守っぽかったし。明かりもついてなかったので」
じょる「そうかぁ……」
- 16 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:24:00.14 ID:gleOfGAW.net
- みも「私、これからどうなるんでしょう……」
じょる「安心しな、私が絶対にみもちゃんを助けてあげるから」
みも「! あ、えと、んと、その、あー……」
じょる「南條」
みも「南條さんっ。どうして私の味方をしてくれるんですか?」
じょる「私はみもちゃんが無実だって、ちゃんとわかってるから」
みも「えっ……?」
じょる「私ほどの刑事なら、それくらい顔見るだけでわかるんだよ」
みも「そう……なんですか?」
じょる「うん。さっきの約束さえ守ってくれれば逮捕はされないはずだから、帰りたい時はしっかり『帰る』って言うんだよ?」
みも「はいっ」
じょる「それじゃ」
ガチャッ……バタン
- 17 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:26:00.70 ID:gleOfGAW.net
- うち「……どういうつもりですか?」
じょる「え?」
うち「あの女は今一番怪しい人間です」
じょる「そうかねぇ……」
うち「今の話のせいで自白させられなかったらどう責任取るんですか?」
じょる「あの子は犯人じゃないって。逮捕しないほうがいいよ」
うち「そこまで言うなら証拠を見せてくださいよ」
じょる「それを探すのはうっちーの仕事でしょ」
うち「私が探すのはあの女が犯人だって証拠だけですっ」
じょる「強情だねぇ……」
うち「どうしても犯人にしたくないなら、南條さんがそれを証明してください」
じょる「えー……」
- 18 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:28:00.28 ID:gleOfGAW.net
- うち「さっきドヤ顔で『助けてあげるー』とか言ってたでしょう?」
じょる「ドヤ顔って……」
うち「私、取り調べの続きするので失礼します」
ガチャッ……バタンッ!
じょる「……しょうがないなぁ」
刑事課
じょる「シカー、出かけるよー」
しか「えっ、これからなんかあったっけ?」
じょる「ちょっと調べなきゃいけないことができたんだよ」
しか「ふーん、なに調べるの?」
じょる「こないだの探偵殺し」
しか「あれ? それって私たちの担当だった?」
じょる「違うけど調べるんだよ、早く支度して」
- 19 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:30:00.16 ID:gleOfGAW.net
- 道
しか「んん? これ被害者の恋人?」
じょる「そうだよ」
しか「たしか被害者も女だったよね?」
じょる「それがどうした?」
しか「いや……そっかぁ。ほほぉー」
じょる「……なんか嬉しそうだな」
しか「そ、そんなことないって!」
じょる「ふーん……ま、どうでもいいけど」
しか「……執拗に復縁を迫ったって、具体的になにしたの?」
じょる「何度も電話かけたり大量のメールを送り付けたりしてたみたいだよ」
しか「へ〜」
じょる「それから被害者の家の前でドアを開けてもらえるまで4時間も待ち続けたり」
しか「えぇ〜……」
じょる「あとは……」
しか「まだあんの!?」
- 20 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:32:00.12 ID:gleOfGAW.net
- オフィス
ぱい「しくしく……しくしく……」
じょる「声に出して読まない日本語だな……」
しか「泣くな! みっともないズドスイミング!」
ぱい「……うわぁーん!」
しか「あれ、余計泣いてる……面白いこと言ったのに」
じょる「ちっとも面白くないっての。どこでそんなの覚えた」
しか「ダジャレ好きの知り合いにいろいろ教わったんだけど……おっかしいなぁ」
じょる「なにも学べてないし学ばなくていいわそんなこと」
しか「ちぇっ。まあいいや、早く泣き止んで話聞かせてくんない? ほーら、よしよーし」ナデナデ
ぱい「うぅっ……な、なに……?」
しか「えっとぉ、なに聞くんだっけ……あ、アリバイか。三日前の午後8時から10時の間、どこでなにしてた?」
ぱい「忘れた」
しか「えー……」
- 21 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:34:00.08 ID:gleOfGAW.net
- じょる「じゃあ犯人になにか心当たりとかない? 被害者が誰かに恨まれてたとか」
しか「振られた恋人なら恨んでてもおかしくないよね」
じょる「うん、シカちょっと黙ってて」
ぱい「……たぶん何人かいると思う。でもどこの誰かまではわかんない……」
じょる「わからないか……」
しか「ていうかどうして振られたの? ねえねえなんでなんで?」
じょる「黙ってろって言ってんだろっ」
ぱい「なんか、愛が重いって……」
じょるしか「あー……」
ぱい「えっ? なにを納得してるの!?」
道
しか「あの人犯人じゃないね」
じょる「だねぇ」
しか「次はこの借金女か……」
じょる「かなりの額ってどれくらい借金してたんだ……?」
- 22 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:36:00.19 ID:gleOfGAW.net
- 定食屋
りぴ「300万かな」
しか「300万!?!?」
りぴ「この『飯田の飯だ!!』を開くのにお金が足りなくって」
じょる「……変な店名はさておき、それでぽんと300万も貸してくれたの?」
りぴ「昔からの仲だし、困ってる人はほっとけないって人だったから」
しか「300万のうち返したのはどれくらい?」
りぴ「たぶん……120万くらい」
じょる「つまり借金はまだ半分以上残ってたと」
りぴ「まあ……はい……」
しか「それに最近は返済が滞ってたんだって?」
りぴ「お客さんが少なくて、ちょっとだけ待ってもらってたけど……でもちゃんと返すつもりで!」
しか「……たしか貸主が死んでも借金がなくなるわけじゃないんだよね?」
- 23 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:38:00.10 ID:gleOfGAW.net
- じょる「普通は相続人に返済することになるけど、今回の被害者は天涯孤独だったからなぁ……」
しか「えっ、じゃあ借金チャラなの!?」
じょる「うーん……300万の借用書ってある?」
――――――
――――
――
りぴ「これ、借用書であります」ペラッ
しか「んん? 『借用証 ジョナ殿 平成ウン年ホニャ月ララ日 金300万円也 飯田里穂』……」
じょる「酷いなこりゃ」
しか「あとネタが古い」
りぴ「あの……私はいったいどうすれば……」
じょる「私らに聞かれてもなぁ……」
しか「そんなことより!」
りぴ「そんなことより?」
- 24 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:40:00.06 ID:gleOfGAW.net
- しか「あの、あれ! アリバイはあるの?」
りぴ「それなら他の刑事さんにもう話したけど」
しか「聞かれたら何度でも答えるんだよ、はよ言って」
りぴ「ずっと近くの居酒屋にいました」
じょる「……たぶんもう裏取ってると思うよ」
しか「うぅむ……」
道
しか「それで、よしのん警部補はなにかわかった?」
じょる「被疑者はどっちも犯人じゃないってことはわかったよ」
しか「えっ、元恋人はともかく借金女はじゅうぶん動機があるじゃん」
じょる「動機があるからって犯人だとは限らないでしょ。アリバイだってあるし」
しか「じゃあいったい誰が犯人なんだー!」
じょる「さあねぇ……とりあえず一旦署に戻ろうか」
- 25 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:42:00.09 ID:gleOfGAW.net
- 警察署・ロビー
みも「あっ、南條さん」
じょる「おぉ、今から帰るの?」
みも「ええ、やっとあの刑事に諦めてもらえたので」
じょる「じゃあ家まで送るよ」
みも「えっ、いいですよそこまでしなくて」
じょる「みもちゃんと少し話がしたいんだよ」
みも「話って?」
じょる「真犯人を見つけるためになんでもいいから情報がほしくてさ」
みも「そういうことなら……わかりました」
しか「私も行ったほうがいい?」
じょる「いや、私一人で行く」
しか「ん、了解」
じょる「行こっか」
みも「はい」
- 26 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:44:00.11 ID:gleOfGAW.net
- 道
じょる「みもちゃんってどうして探偵になろうと思ったの?」
みも「気になりますか?」
じょる「いや……なんか話さないと気まずいかなって」
みも「あー……まあ聞かれたから答えますけど、探偵ってなんかかっこいいじゃないですか」
じょる「ええっ、そんな理由で?」
みも「そうですねー……でも実際なってみたら案外地味で。本当はいろんな難事件を解決してみたいんですけど」
じょる「それは本とか映画の中だけの話だよ」
みも「あはは……私なんて解決どころか犯人扱いですもんね」
じょる「それも結構レアケースだけど」
みも「って、南條さんが聞きたかったのってこんな話だったんですか?」
じょる「なわけないでしょ」
みも「ですよね」
じょる「みもちゃんちに着いてから話を聞かせてもらうよ」
みも「なに聞かれるのかなー、わくわく」
- 27 :名無しで叶える物語(信濃國)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:45:37.47 ID:fJbqEJIs.net
- 期待待機
- 28 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:46:00.09 ID:gleOfGAW.net
- みも宅前
みも「ここが私の自宅兼探偵事務所です」
じょる「へー」
みも「ええと、鍵は……」ゴソゴソ
ガチャッ
じょる「ん?」
そら「ぁ……」
みも「あっ、そら」
そら「お、おかえりなさいっ」
みも「今からお出かけ? いってらっしゃい」
そら「うん、いってきます」チラッ
じょる「……どうも」
そら「っ……」スタスタ
じょる「…………」
みも「よっと」カチャッ
みも「開きましたよ、どうぞ」ガチャッ
じょる「おじゃましまーす」
- 29 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:48:00.11 ID:gleOfGAW.net
- みも「お茶どうぞ」
じょる「あぁ、悪いね」
みも「いえ、それで話って?」
じょる「そうだなぁ、まずは……ん?」
みも「なんですか?」
じょる「それなに?」
みも「あっ、これはただのゴミでっ……!」
じょる「ちょっと見せて」ヒョイ
みも「わぁっ、ダメですよ!」
じょる「……なんだこれ、手紙? ええと、『幸せだなぁ 僕は君といるときが一番幸せなんだ』……?」
みも「あぁ……」
じょる「このJASRACに怒られそうな手紙書いたのって、みもちゃんじゃないよね?」
みも「はい……」
じょる「ふむ……あっ」
- 30 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:50:00.07 ID:gleOfGAW.net
- みも「どうかしま――」
じょる「シーッ!」
みも「……?」
じょる「…………」スポッ
じょる「みもちゃん、マイナスドライバーって持ってる?」
みも「な、ないです」
じょる「ならハサミでいいや、貸して」
みも「えっと……あった! どうぞ」スッ
じょる「ありがと……えいっ」カパッ
みも「……? なにしてるんですか?」
じょる「見て、盗聴器」
みも「えっ……なんでこんなものが……」
じょる「たぶんその手紙を送ってきたやつが取り付けたんだと思う」
- 31 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:52:00.10 ID:gleOfGAW.net
- みも「ってことはこの部屋に入ったってことですか!?」
じょる「そうなるね……」
みも「うへぇ……」
じょる「このことって警察に相談したりしてないの?」
みも「してないです……時々変な手紙が届くくらいだったし、それもここ最近は少なくなってて……」
じょる「そっか……一応ここらのパトロールを強化してもらうように言っておくから」
みも「ありがとうございます……」
じょる「それじゃあ本題に入ろうと思うんだけど、みもちゃんが誰かに恨まれてるってことはない?」
みも「私が、ですか?」
じょる「もしかすると犯人はみもちゃんを陥れるために現場にペンを置いていったのかもしれない」
みも「うーん……私そんなに恨まれるようなことした覚えはないですけど……」
じょる「どんな些細なことでもいいよ、相手によってはものすごい怒りを買うこともあるし」
みも「そうですねぇ……あ!」
- 32 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:54:00.32 ID:gleOfGAW.net
- じょる「なにかあるの?」
みも「こないだ公園で歩いてる人を左側から追い越しつつ右肩ポンポン叩くって遊びを延々としてたんですけど」
じょる「ガキか。暇すぎるだろ」
みも「あれ、もしかしたらめちゃくちゃ怒った人がいたのかも……あとは――」
じょる「ああもういいよ、全然参考にならなかったから」
みも「す、すみません、お役に立てなくて……」
じょる「一応携帯番号交換しておこっか。なにかあったらいつでも連絡してくれていいから」
みも「わかりました」
………………
…………
……
じょる「じゃ、戸締まりはしっかりするようにね」
みも「はい。その……絶対に真犯人、捕まえてください!」
じょる「うん、任せて」
みも「よろしくお願いしますっ!」
- 33 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:56:00.48 ID:gleOfGAW.net
- 翌日 警察署・鑑識係
じょる「例の能力についてちょっと聞きたいんだけどさ……」
えみ「んー?」
じょる「例えば盗まれたものの持ち主って誰になるの?」
えみ「それは元の持ち主ですねー」
じょる「じゃあ現場に落ちてたペンも本人じゃなくてそれを盗んだ誰かが落としたって可能性もあるよね?」
えみ「んー……可能性としてはあります」
じょる「だとすると犯人はみもちゃんを犯人に仕立て上げようとしたのかね?」
えみ「みもちゃん……?」
じょる「えっと、あの被疑者の探偵」
えみ「ああ、あの子ね。私、顔は結構好みだなぁ、人殺しなのが本当に残念」
じょる「いや、みもちゃんは犯人じゃないよ」
えみ「へぇ。でもうっちーは犯人だって確信してるみたいですけど?」
じょる「知ってる。こうやって事件調べてんのもそのうっちーに言われたからだしね」
えみ「大変ですねぇ……」
- 34 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 21:58:00.46 ID:gleOfGAW.net
- じょる「ここまできたらみもちゃんの潔白はしっかり証明するよ」
えみ「ほー、どうやって?」
じょる「もちろん真犯人を捕まえてだよ」
えみ「それはまた大きく出ましたねえ」
じょる「へへ……で、事件について確認したいんだけど、被害者は犯人に突き飛ばされて、頭を強く打って死んだんだよね?」
えみ「そう、その前にナイフで切りつけられてね」
じょる「え、ナイフ?」
えみ「聞いてなかったんですか?」
じょる「初耳」
えみ「たぶん犯人は最初にナイフで切りつけることで相手の戦意を喪失させてから突き飛ばしたんじゃないかと」
じょる「うーん……ナイフ持ってんならなんで刺殺しなかったんだ?」
えみ「さあ?」
じょる「……どうして被害者は殺されたのかねぇ」
えみ「ヤバい山にでも首突っ込んで消されたのかも。怖いなー」
- 35 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:00:00.22 ID:gleOfGAW.net
- じょる「ヤバい山ねぇ……」
えみ「あ、そうだ! 実はちょっと見つけたものがあって……」
じょる「なに?」
えみ「被害者の携帯のデータを復元したらこんなものが出てきたんですよ」スッ
じょる「ん? これって――」
ピリリリリ……ピリリリリ……
じょる「おぉ、みもちゃんか」ピッ
じょる「もしもし?」
みも『あっ、南條さんですか?』
じょる「うん。どうした?」
みも『その……事件とは関係ないかもですけど、手紙が届いたんです』
じょる「手紙?」
みも『あのストーカーの……』
じょる「わかった、すぐ行く」ピッ
- 36 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:02:00.24 ID:gleOfGAW.net
- みも宅
しか「『あの女はあなたにふさわしくない。すぐに別れて』……あの女って誰?」
みも「たぶん南條さんのことじゃないかな……」
じょる「私?」
みも「昨日二人でここにいましたし」
じょる「ってことはあの時ストーカーも近くにいたってことか……」
みも「そうなりますね……」
しか「でもこれちょっと変じゃない?」
じょる「変って?」
しか「この文面だとよしのん警部補と探偵さんが付き合ってるようにとれるけど、ふたりとも女じゃん?」
みも「ああ……ん?」
しか「女同士だったら普通は友達だって思うんじゃないの?」
じょる「まあたしかに……」
みも「言われてみればそうかも」
じょる「……えっ、まさかみもちゃんって男!?」
しか「ええっ!?」
- 37 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:04:00.22 ID:gleOfGAW.net
- みも「いやいや、そんなわけないじゃないですかぁ!」
じょる「だ、だよねー……」
しか「あーびっくりした」
じょる「この手紙だけどさ、警察で預かってもいい?」
みも「どうぞどうぞ」
じょる「じゃあシカこれ署まで持って帰ってくれる?」
しか「はーい」
ピンポーン
みも「お? 誰だろ……」スタスタ
みも「んー……あっ」
じょる「どうかした?」
みも「あの刑事です! 私を犯人扱いしてる人!」
じょる「あぁ、うっちー? なんだろ……」スタスタ
ガチャッ
うち「なんですぐに開けないのかな……って、南條さん?」
- 38 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:06:00.11 ID:gleOfGAW.net
- じょる「なにしに来たの」
うち「ちょっとその人に用事があって」
みも「用事ってなにさー」
うち「目撃者が現れたの」
じょる「なんの」
うち「事件のあった夜、現場の近くで怪しい人物を見たって」
みも「それが私だって言うの?」
うち「目撃者によると、それが胸の小さい女だったみたいでねー」
じょる「胸の、小さい……」チラッ
みも「み、見ないでくださいっ!」
うち「被疑者の中で貧乳なのはあなただけだから、きちんと話を聞かせてもらわないと」
じょる「逮捕状は? ないの?」
うち「それはぁ……ないけど……」
じょる「ならみもちゃんは行かないよ。帰ってくれる?」
うち「あのっ! 私は南條さんじゃなくてそっちの女に用があるんです!」
- 39 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:08:00.27 ID:gleOfGAW.net
- じょる「……どうするの?」
みも「私は行きませんっ。おととい来やがれ、このすっとこどっこい!」
うち「ああ!?」
じょる「みもちゃん二言多い」
みも「あ、すみません」
じょる「シカ、うっちー連れてって」
しか「あいよー。はい、撤収撤収!」
うち「このー! 絶対捕まえてやるー!」
みも「……いいんですか?」
じょる「まあこれはうっちーのためでもあるから」
みも「えっ?」
じょる「だって無実の人を犯人扱いさせるのは可哀想でしょ」
みも「……余計に煽っただけな気もしますけど」
じょる「…………」
- 40 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:10:00.15 ID:gleOfGAW.net
- みも「でも、ありがとうございます」
じょる「……うん。じゃあ私もそろそろお暇しようかな」
みも「あっ、待ってください!」
じょる「ん?」
みも「もう少しだけ、ここにいてくれませんか?」
じょる「みもちゃん……わかったよ、ちょっとだけね」
………………
…………
……
みも「……お腹空いてきましたね」
じょる「そうだねぇ……って、ヤバっ! もうこんな時間か!」
みも「どうしたんですか?」
じょる「ちょっと長居しすぎた。急いで戻らないと」
みも「ああ、ごめんなさい。私が引き止めちゃったせいで」
じょる「気にしなくていいよ、それじゃ!」ガチャッ
みも「……行っちゃった」
- 41 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:11:21.74 ID:tO6yW7KG.net
- 気体
- 42 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:12:00.17 ID:gleOfGAW.net
- 道
タッタッタッ……
じょる「あーもう、私としたことが……」
バッ
??「…………」
じょる「うおっ、びっくりした……あ、タイマーズ。あの、ちょっと急いでるんで――」
??「…………」チャキッ
じょる「え……?」
??「っ!」スッ
みも宅
みも「あ! そうだ、お醤油切らしてるんだった……しょうがない、買いに行くかぁ」
――――――
――――
――
バタンッ……カチッ
みも「うん、戸締まりよしっ!」
そら「こ、こんにちは」
みも「おー、そら。おかえり」
そら「……出かけるの?」
みも「うん、ちょっとお買い物にね」
そら「そっか」
- 43 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:14:00.39 ID:gleOfGAW.net
- 道
みも「ふふふふんふんふんふふーんふんふん」
??「うぅ……」
みも「あれ? なんか変な声がしたような……」
??「あぁぁ……」
みも「ま、まさかゾンビ!? こっちかな……?」
ソロ……ソロ……
みも「市原悦子っ!」ヌッ
じょる「はぁ……くっそぉ……」
みも「なーんだ、南條さんか。そんなとこ座ったらお尻汚れちゃいますよ」
じょる「み、みもちゃん……」
みも「そんな死にそうな顔してないで立ってください、ほら」グイッ
じょる「いてててて!!」
みも「うわぁっ、なんですか急に大声出して……ん? なんか手が濡れ――」
ドロッ……
みも「な……なんじゃこりゃあ!?」
じょる「血だよ、見りゃわかるでしょうが」
みも「どど、どうして……なにがあったんですか!?」
じょる「歩いてたらいきなり変なやつが現れて、そん時にナイフでね……」
みも「えっと、えっと……私はどうすれば……」
じょる「タクシー呼んでくれる? 病院行かないと……」
みも「タクシーですか? あー……番号分からないしお金ないんで救急車呼びます!」
- 44 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:16:00.22 ID:gleOfGAW.net
- 病院
みも「大丈夫……ですか?」
じょる「なんとかね……」
みも「いったい誰がこんなことを……」
じょる「それは調べればすぐに分かると思うよ」
みも「そうなんですか?」
じょる「うん……ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いい?」
みも「どうぞ」
じょる「みもちゃんの隣の部屋に住んでる子のことなんだけど……」
みも「そらですか?」
じょる「そう。あの子がいつ頃からあのアパートに住んでるかわかる?」
みも「一ヶ月くらい前に引っ越してきたばかりですよ」
- 45 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:18:00.10 ID:gleOfGAW.net
- じょる「やっぱりそうか……」
みも「やっぱり?」
じょる「みもちゃんの部屋にあの子を入れたことはあるの?」
みも「何度かありますけど、それがどうかしたんですか?」
じょる「いや、ちょっと気になっただけ。ありがと」
みも「…………」
じょる「その……迷惑かけてごめんね。今日はもう帰りな」
みも「あのっ、南條さんにお願いがあるんです」
じょる「なに?」
みも「私も一緒に事件の捜査をさせてください!」
じょる「ダメだけど……」
みも「ええー!?」
じょる「静かに! ここ病院!」
- 46 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:20:00.14 ID:gleOfGAW.net
- みも「すみません……なんでダメなんですか?」
じょる「そりゃ危ないしなによりみもちゃんに捜査する権限がないからだよ」
みも「そんなぁ〜……」
しか「よしのん警部補ー!」タッタッタッ
じょる「廊下走るな」
しか「あ、めんごめんご」
みも「南條さん、どうしてもダメですか?」
じょる「ダメダメ」
みも「そこをなんとか……!」
じょる「粘るなぁ……わかったよ、考えとくから」
みも「ほんとですか!?」
じょる「考えるだけだからね。勘違いしないように」
みも「期待して待ってます!」
- 47 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:22:00.17 ID:gleOfGAW.net
- しか「なに? なんの話?」
じょる「気にしないで。じゃ、気をつけて帰るんだよ」
みも「はーい!」タッタッタッ
じょる「だから走るなって」
しか「怪我平気? 痛くない?」
じょる「……正直めちゃくちゃ痛い。結構ザックリやられたみたいでさ、油断したぁー」
しか「ええっ、大丈夫なん?」
じょる「医者が言うには問題ないって。完治するまでちょっとかかりそうだけど」
しか「今日はこのまま直帰していいって課長が言ってたけどどうする?」
じょる「うーん……鑑識のえみつんってもう帰っちゃったかな?」
しか「まだいるんじゃない?」
じょる「なら一旦署に戻るよ、ちょっと調べたいことがあるから」
- 48 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:24:00.11 ID:gleOfGAW.net
- 警察署・鑑識係
じょる「能力についてもう一つだけ聞いていい?」
えみ「なんでもどうぞ」
じょる「例えばAという人物がBという人物にあるものを渡したとするでしょ?」
えみ「うん」
じょる「もしBという人物がその受け取ったものをすぐに捨てた場合持ち主はどうなるの?」
えみ「んー、受け取りを拒否したってことなら持ち主はAのままだね」
じょる「じゃあ捨てずに他のCって人物に渡したとしてもそれは同じ?」
えみ「たぶん」
じょる「よし。それじゃあこれとこれの持ち主を描いてくれる?」
えみ「ん、どっちからやります?」
じょる「こっちの手紙からお願い」スッ
えみ「オッケー。よっと」
じょる「……なにしてんの?」
えみ「持ち主の顔を読み取ってるんです。額に乗せて三分きっかりでわかります」
じょる「へー……」
えみ「その間暇ならカップ麺でも作って待っててください。どうせ夕飯食べてないでしょう?」
- 49 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:26:00.32 ID:gleOfGAW.net
- 三分後
えみ「見えた!」
じょる「お湯捨ててくる」スタスタ
えみ「よーし、描くぞー」
ジョボボボボ……
………………
…………
……
じょる「マヨビーム!」ピュー
じょる「いただきまーす」ズズッ
えみ「はい、描けました」スッ
じょる「おお、早いね」
えみ「じゃあ今度はこっちのボタン見ますから」
じょる「よろしく」ズズッ
えみ「ふう……」
- 50 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:28:00.11 ID:gleOfGAW.net
- 3 minutes later
えみ「あれ? このボタンの持ち主、さっきの手紙と同じ女だ……」
じょる「やっぱ私の睨んだ通りか」ズズッ
えみ「南條さん、このボタンってどこから持ってきたんですか?」
じょる「それは今日襲われた時、咄嗟に犯人の服を掴んで取ってきたんだよ」
えみ「じゃあこっちの手紙は?」
じょる「みもちゃんのストーカーが書いた手紙を借りてきた」ズズッ
えみ「……つまり南條さんは探偵のストーカーに襲われたってことですよね」
じょる「そうだね」
えみ「どうして南條さんがストーカーに襲われるんですか?」
じょる「私がみもちゃんの恋人だと思ったからだろうねぇ。普通そんな勘違いしないのに」
えみ「……そうですかね?」
じょる「だってみもちゃんがレズだとは限らないでしょ」ズズッ
- 51 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:30:00.22 ID:gleOfGAW.net
- えみ「あ、そっか。レズならではの勘違いですね」
じょる「ジョナっていう探偵殺したのもこのストーカーだよ。ナイフで切りつけるって手口も一致してる」
えみ「別れろっていう脅しですか」
じょる「たぶんね。なんで口で言わないかなぁ」
えみ「でも脅すつもりなら殺しちゃ意味ないでしょ」
じょる「ま、その辺も犯人に聞けばわかるよ」
えみ「それじゃあ明日から似顔絵持って聞き込みですね」
じょる「いや、ストーカーがどこの誰かはもうわかってる」
えみ「えっ?」
じょる「問題は犯人だってことをどうやって証明するかだね」
えみ「どうするんですか?」
じょる「……これからゆっくり考える」ズズッ
- 52 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:32:00.13 ID:gleOfGAW.net
- 翌日 警察署
うち「はぁ〜……」
じょる「お疲れみたいだね」
うち「あ……南條さん」
じょる「みもちゃんが犯人だって証拠は見つかった?」
うち「……いいえ」
じょる「だろうね」
うち「腕、平気なんですか?」
じょる「ん? ああ、こんなのかすり傷だから」
うち「そうですか」
じょる「……ありがとね」
うち「はい? いきなりなんです?」
じょる「私が勝手に動いてることごまかしてくれたのうっちーでしょ?」
うち「……別に、本当のこと話しただけです。捜査を手伝ってもらってるって」
じょる「おかげで課長に叱られずに済んだよ」
うち「はあ……」
しか「よしのん警部補ー!」
じょる「っと、もう行くわ。捜査頑張ってね」
- 53 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:34:00.06 ID:gleOfGAW.net
- うち「あ、あのっ!」
じょる「どうした?」
うち「私のせいでそんな怪我をさせてしまって……すみませんでした」
じょる「……いいんだよ、ほんとに大したことないんだから」
うち「…………」ツンッ
じょる「いぃっ!? ……たくなぁ〜い」
うち「やっぱり痛いんじゃないですか」
じょる「ぜ、全然平気だっての」
うち「……っ!」スッ
じょる「ひょっ!?」バッ
うち「……南條さん」
じょる「い、痛くなんかないから! マジで!」
うち「今度きちんとお詫びさせてください」
じょる「……気にしなくていいんだけどなぁ」
しか「おーい! 早く来てよー!」
じょる「あ……じゃあ今度こそ行くから。ほんと気にしないで!」スタスタ……
うち「……それは無理です」
- 54 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:36:00.12 ID:gleOfGAW.net
- しか「今日はどうすんの?」
じょる「できれば犯人を捕まえたいね」
しか「無理でしょ、誰が犯人かもわからないのに」
じょる「ああ、犯人はこの女だよ」ペラッ
しか「んん? 誰?」
じょる「みもちゃんのストーカー」
しか「へー、じゃあとっとと捕まえようよ」
じょる「残念ながら証拠がないんだよ」
しか「ええー……」
じょる「まあ打つ手がないわけじゃないんだけど……」
しか「なんか問題でもあるの?」
じょる「みもちゃんに協力して貰わないといけない」
しか「断られるかもしれないってこと?」
じょる「いや、たぶんあの子は断らないと思うよ。でも一般人を巻き込むのはさ……」
しか「そういうことかぁ」
じょる「うーん……」
- 55 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:38:00.23 ID:gleOfGAW.net
- 公園
みも「ピーちゃん! 下りといでー! おーい!」
みも「……やっぱ網使わないとダメかな」
ピリリリリ……ピリリリリ……
みも「ん? 南條さんだ……」ピッ
みも「もしもし?」
じょる『あ……南條だけど』
みも「どうかしたんですか?」
じょる『ちょっとみもちゃんに頼みたいことがあって』
みも「なんですか?」
じょる『犯人を逮捕するために協力してほしいの』
みも「それって私にも捜査させてくれるってことですか!?」
じょる『そう……なるのかな』
みも「ならいくらでも協力します! 私はなにをすればいいんですか?」
じょる『ええと、まずは――』
- 56 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:40:00.13 ID:gleOfGAW.net
- 道
みも「……これが捜査なんですか?」
じょる「そうだけど」
みも「ただ歩いてるだけにしか思えないんですけど」
じょる「……じゃあ説明するよ。この事件の犯人は、みもちゃんのストーカーなの」
みも「えっ?」
じょる「私をナイフで襲ったのもそのストーカーね」
みも「ええっ!?」
じょる「だからこうやって恋人同士のふりをして、もう一度私を襲わせようってわけ」
みも「そんなっ、危ないですよ!」
じょる「大丈夫、今度はちゃんと捕まえるから」
みも「で、でも……」
じょる「そうだ、手つなごっか。そのほうが恋人っぽいだろうし」
みも「あの、南條さ――」
じょる「いいからほらっ」ニギッ
- 57 :名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:40:31.14 ID:U/gFjdCi.net
- 読んでる
推理ドラマの特別版とか正月感あっていいよな
- 58 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:42:00.09 ID:gleOfGAW.net
- みも「あ……」
じょる「ほんとは警察の人間だけでなんとかしないといけないんだけどね」
みも「はあ……」
じょる「あっ、あの十字路で二手に分かれるよ」
みも「それからどうするんですか?」
じょる「みもちゃんはそのまま家に帰って」
みも「……南條さんは?」
じょる「私は犯人を捕まえる」
みも「どうやって?」
じょる「内緒」
みも「なんでですか」
じょる「みもちゃんが気にすることじゃないからね。じゃ、そういうことで」
みも「……気をつけてくださいね」
じょる「ん、またね」スタスタ……
みも「…………」
- 59 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:44:00.16 ID:gleOfGAW.net
- 神社
じょる「…………」スタスタ
??「…………」スタスタ
じょる「っ……」タッタッタッ
??「…………」タッタッタッ
じょる「……シカ! 今だ!」ピタッ
??「!」ピタッ
しか「よいしょー!」グッ
ヒュゥゥー……
??「!?」
パンッ!
??「うっ!」バタッ
しか「わぁ、ドリフだぁ……!」
じょる「タライ落とし作戦大成功だね」
しか「てかこれ大丈夫? 死んでない?」
じょる「大丈夫でしょ、ヘルメットかぶってるし」
- 60 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:46:00.04 ID:gleOfGAW.net
- ??「…………」
じょる「さて、それじゃあ顔を見せてもらおうか」ヒョイッ
みも「えっ……そら!?」
じょる「あれっ、みもちゃん! なんでいるの?」
みも「どうするのか気になってつい……それより犯人ってそらだったんですか!?」
じょる「そうだよ。おーい、起きろー」ペチペチ
そら「んぅ……あ、れ……」
みも「そら……」
そら「ええっ!? あっ、えっ!?」
じょる「ちょーっと失礼」ゴソゴソ
そら「っ!?」
じょる「あった、ナイフ。銃刀法違反だなぁ」
しか「このナイフでいったいなにするつもりだったの?」
そら「そ、それは……」
みも「ねぇ、そら」
そら「ぁ……」
- 61 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:48:00.22 ID:gleOfGAW.net
- みも「私にずっと変な手紙を送ってたのって、そらだったの?」
そら「…………」
みも「盗聴器を仕掛けたのも、南條さんを襲ったのもそらなの?」
そら「っ……」
みも「そらが……ジョナさんを殺したの……?」
そら「ち、違うの。私はただ……」
じょる「ただ……何?」
そら「ちょっと痛い目にあわせたかっただけで……」
じょる「そうすれば、みもちゃんからジョナさんが離れると思った?」
そら「…………」コクッ
しか「いやいや、殺しちゃうのは痛いってレベルじゃないでしょ」
じょる「うん。だから殺すつもりはなかったんじゃないかな」
みも「でもジョナさんは……」
じょる「そう、ジョナさんは死んでしまった。それはなぜか……」
じょる「たぶん本当は私にしたのと同じようにナイフで切りつけるだけのつもりだった」
じょる「まあそれもちょっとって痛みじゃないんだけど、その程度の傷ならまず死ぬことはない」
- 62 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:50:00.06 ID:gleOfGAW.net
- じょる「でもジョナさんはナイフで切りつけられた時、思わず足元がふらついて近くにあった石に頭を打ち付けてしまった」
じょる「って感じだと私は思うんだけど……」
みも「はぐれ死か……」
しか「そうなの?」
そら「……はい」コクッ
しか「おぉう、素直に認めた……」
じょる「最初に言っておくけど、みもちゃんとジョナさんは付き合ってたわけじゃないんだよ」
そら「えっ!?」
じょる「そうだよね? みもちゃん」
みも「はい。ジョナさんは私の師匠というか先輩というか……そんな感じで」
そら「じゃあさっき『デート行くぞー!』って叫んでたのも、私をおびき出すための嘘?」
じょる「うん、私もみもちゃんの恋人じゃない」
みも「……あっ、あれそういう意味があったんだ」
そら「そんな……だったら、私はなんのために……」
じょる「そうだ、わからないことが一つあるんだけど」
しか「なになに?」
- 63 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:52:00.25 ID:gleOfGAW.net
- じょる「現場にみもちゃんのペンを置いていった理由」
そら「あれは……うっかり落としちゃっただけ」
しか「うわ、しょうもなっ!」
じょる「ま、そのうっかりのおかげで事件が解決できたような気もするけどね」
しか「あー、たしかにそうかも」
じょる「それじゃうっちー呼んでくれる?」
しか「はいはーい」
そら「あ、あのっ!」
みも「ん?」
そら「よかったら、私と付き合ってください!」
みも「は?」
じょる「正気か……?」
そら「だ……ダメ?」
みも「当たり前じゃん!」
そら「うっ……」
じょる「うーん、ストーカーの考えることはまったく理解できんなぁ」
- 64 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:54:00.39 ID:gleOfGAW.net
- しか「よしのん警部補ー、電話したらうっちーすぐ来るって」
じょる「ん、わかった」
そら「刑事さん、ひとつだけ聞いていいですか?」
じょる「なにかね」
そら「いつから私を疑っていたのか、教えてください」
じょる「それは……初めて会った時かな」
そら「そんなに前から!?」
じょる「ちなみにどういう理由で疑ってたのかは企業秘密ね」
そら「あれっ、そういうのって話してくれるもんじゃないんですか……?」
うち「南條さーん!」タッタッタッ
しか「あ、もう来た」
じょる「早いなー」
うち「この女が犯人ですか?」
じょる「そう。とりあえず銃刀法違反ってことで逮捕しちゃってよ。これ所持してたナイフね」
うち「どうも……ほらっ、行くよ」
そら「はい……」スタスタ
じょる「はぁ〜、一件落着だ」
- 65 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:56:00.39 ID:gleOfGAW.net
- みも「南條さん」
じょる「んー?」
みも「これで少しはジョナさんも浮かばれるでしょうか……」
じょる「そうだねぇ……私には亡くなった人の気持ちはわからないけど――」
じょる「ジョナさんが一番喜ぶのは、みもちゃんが一人前の探偵になってくれることなんじゃないかな」
みも「……私、なってみせます。ジョナさんと同じくらい……ううん、ジョナさん以上の探偵に、絶対なります!」
じょる「期待してるよ」
みも「はいっ! 南條さん、ありがとうございました!」
じょる「どういたしまして」
みも「この御恩はしばらく忘れません!」
じょる「あー……『しばらく』は余計だ」
みも「えへへ……」
じょる「なぜ照れる……んじゃ私も署に戻るから」
みも「あっ、お仕事頑張ってください!」
じょる「うん、みもちゃんもね」スタスタ
みも「さよーならー!」ブンブン
じょる「…………」フリフリ
みも「……さーて、私も帰るかぁ」
- 66 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 22:58:03.27 ID:gleOfGAW.net
- 道
みも「南條さん、いい人だったなぁ」
みも「……またどこかで会えるかな」
みも「探偵としてはやっぱり仲良しな刑事の一人や二人いたほうがいいだろうし!」
みも「でもどうやったら会えるんだろ……」
みも「あ、そうだ!」
宝くじ売り場
みも「このロト6が当たったらまた南條さんに会える! ……気がする!」
みも「えっと、番号はそうだなー……みもりんの“み”で『3』でしょ、“も”は……も?」
………………
…………
……
みも「もし本当に当たったら、お金も南條さんも手に入る……ぐふふ」
みも「5等でいいから当たりますように!」
- 67 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 23:00:00.20 ID:gleOfGAW.net
- 警察署
じょる「んんっ!?」ブルッ
しか「どうしたー?」
じょる「なんか寒気が……」
しか「えー、よしのん警部補夏風邪引いた?」
じょる「どうかな……疲れてるだけかも」
しか「ちゃんと夜寝てるの?」
じょる「寝てる寝てる」
しか「ほんとかなぁ……」
じょる「ほんとだって、大丈夫だから」
しか「あんまり無理しないでよ? 三十過ぎたら走らないほうがいいって古畑任三郎も言ってたし」
じょる「うん? どういう意味?」
しか「もうよしのん警部補は若くないんだよってこと」
じょる「……今夜さ、なんか予定ある?」
しか「ないね」
じょる「よし、じゃあちょっと付き合ってもらおうか……」
しか「ん……? あっ、そういえばあのメールのこと話さなくてよかったの?」
- 68 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 23:02:00.37 ID:gleOfGAW.net
- じょる「メールって?」
しか「被害者の携帯に残ってたあの探偵さん宛の……」
じょる「ああ……シカも知ってたのか」
しか「あれってさ、どう考えても告白メールだよね?」
じょる「だろうねぇ」
しか「やっぱり伝えたほうがいいんじゃない?」
じょる「うーん……でもジョナさんはそれを送信しないで下書きのまま削除したわけだしさ……」
しか「気持ちを伝えるのはやめたってこと?」
じょる「たぶんね」
しか「……私は違うと思うなぁ」
じょる「どうして?」
しか「だって被害者は恋人と別れてたんだよ? それって探偵さんに告白するためだったんじゃないの?」
じょる「……そうだったとしても、やっぱり伝えないほうがいいんじゃないかな」
しか「えっ?」
じょる「それを知ったら、きっとみもちゃんは今よりもっと辛くなるだろうし……」
しか「…………」
- 69 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 23:04:00.10 ID:gleOfGAW.net
- 一週間後
みも「ついに買ってしまった……私の探偵事務所……!」
みも「ちょっと豪華なセルフ誕生日プレゼントだねぇ……うへへ」
みも「まさか本当に当たっちゃうとはな〜、しかも高額当選!」
みも「この運のよさならきっと南條さんにも会えるよね!」
みも「ついでにマンションも買ったし、これで必要なものはあとひとつだけ……」
コンコン
みも「おっ、どうぞー。開いてるよー」
ガチャッ
くす「し、失礼しまーす……」
みも「ようこそ、みもりん探偵事務所へ」
くす「えっと、その……このチラシを見て来たんですけど……」
みも「あっ、もしかして助手志望の子!?」
くす「は、はいっ! あ、でも先着って書いてあるからもう決まっちゃってるのかな……」
- 70 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 23:06:00.26 ID:gleOfGAW.net
- みも「ううん、あなたが最初の一人だよ」
くす「えっ、そうなの?」
みも「うん」
くす「ってことは……」
みも「私の助手、やってもらえますか?」
くす「わ、私でよければ喜んで!」
みも「ふふっ、探偵のみもりんです。これからよろしくね」スッ
くす「楠田亜衣奈です! よろしくお願いします!」ニギッ
ビビッ!
みも「あれ……? あなたレズ?」
くす「え?」
ナレ『説明しよう。世の中には三十路を迎えると特殊能力が発現する選ばれし人間がいる』
ナレ『みもりんはその能力者の一人なのだ!』
ナレ『彼女は女性の手を握るだけで、相手がレズなのかどうかを瞬時に判別できる』
ナレ『その能力が事件解決に役立つかどうかは、みもりんの運次第!』
三十路探偵・みもりんの事件簿
つづ完
- 71 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 23:07:00.23 ID:gleOfGAW.net
- お粗末さまでした。
- 72 :名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 23:09:19.21 ID:U/gFjdCi.net
- 定番ナレで〆とは綺麗な終わり方
新シーズも頼む
- 73 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 23:17:21.25 ID:wQHdI7HG.net
- 乙
いつ見ても完成度高い
- 74 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2017/01/02(月) 23:30:25.84 ID:PuYJhMNl.net
- お疲れ様でした
この能力ってこいつはレズですって表記されんのかな
それとも何かしらの反応有りってことがわかるだけなんかな
後者じゃないと説明が成り立たないか
- 75 :名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/:2017/01/03(火) 00:09:49.56 ID:RNeZHRVJ.net
- おつおつ
- 76 :名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/:2017/01/03(火) 00:34:32.73 ID:F6Gp0+jH.net
- 乙!
毎回楽しみにしてたよ
- 77 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2017/01/03(火) 01:38:09.31 ID:e8GIRKpZ.net
- 新年からおつおつおっつん
- 78 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2017/01/03(火) 01:39:18.98 ID:/HVaTU9M.net
- 乙です
- 79 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2017/01/03(火) 13:38:14.57 ID:CtgvjfLq.net
- エピソードzeroずっと楽しみにしてた
おもしろかったです乙
- 80 :名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@\(^o^)/:2017/01/03(火) 13:49:35.37 ID:6gKR5FUb.net
- http://nayoga.tuyennguoiyeu.jp/pho/t2605.html
- 81 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2017/01/03(火) 14:39:25.81 ID:bWgCgQni.net
- 乙
今回も面白かった
- 82 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2017/01/04(水) 05:48:07.78 ID:2dFRtlF1.net
- みももも
- 83 :名無しで叶える物語(しか)@\(^o^)/:2017/01/04(水) 06:58:16.73 ID:4G/iO3yH.net
- 新作きてたのか、気付かなかった危ない危ない
- 84 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2017/01/04(水) 09:36:06.07 ID:YKLyXa6x.net
- ビギンズナイトかな
10ハラショー
- 85 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2017/01/05(木) 00:41:47.85 ID:xMSL4jxx.net
- 一巡して本格的に終了なのかな
ここ数ヶ月の楽しみでした
やっぱり登場人物が皆いいなあ
- 86 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2017/01/06(金) 00:06:34.09 ID:wif6iSLf.net
- ジョナさんって元は誰だろう?
- 87 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2017/01/06(金) 20:17:40.41 ID:lU06wZtK.net
- http://i.imgur.com/ncsdu.jpg、
http://i.imgur.com/3d4JwAG.jpg
http://i.imgur.com/fQsPrYX.jpg
http://i.imgur.com/gwxbUlE.jpg
http://i.imgur.com/S2nmGl3.jpg
http://imgur.com/mKZTEGC.png
http://imgur.com/5jixId3.png
http://imgur.com/3oAqtgG.png
http://imgur.com/Ywd2tAz.png
http://imgur.com/uBaLm6l.png
http://imgur.com/zwaBopk.png
http://imgur.com/HetGGnb.png
http://imgur.com/tjN1Rm5.png
- 88 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2017/01/06(金) 21:32:58.04 ID:O/8HTWrK.net
- >>87
グロ
- 89 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2017/01/07(土) 00:17:46.66 ID:xq1A3vqH.net
- みもちゃん
- 90 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2017/01/07(土) 22:08:49.66 ID:xq1A3vqH.net
- 変態にされた登場人物にも違和感がないシリーズだった
- 91 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2017/01/08(日) 21:06:38.43 ID:O52LGkPj.net
- みもりんは三十路かわいい
総レス数 91
55 KB
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★